139.決戦!!上級魔術師協会本部!!

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
接近戦最強のくノ一(忍者)。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約18分(動画無)約34分(動画込)
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──── 地下10階 ワードナ事務所......

地下10階の中でもひと際広く作られたワードナの事務所は、
他の玄室とは逆に、中にいる者の数は常に少なく、
日頃は事務所の主であるワードナが一人でいることが多かった。

そして今日も、事務所の中央にある玉座ワードナの姿があり、
彼は手元の巻物に静かに目を走らせていた。

しばらくして、その事務所の扉が静かに開くと、アーチメイジが怯えた足取りで入り、
つづけてバンパイアロードがいつも通り音も無く後から続けて入って来た。

アーチメイジは誰の目にも恐怖で震えてるのが分かり、
時折前に進むのを躊躇するのをバンパイアロードの持つ威圧感に圧されながら、
少しずつ中央の玉座まで歩を進めてきた。

玉座は扉側を背にして鎮座しており、アーチメイジはその玉座の背もたれの側まで来ると、
ワードナバンパイアロードに挟まれた形で、立ち止まった。

アーチメイジ 「あ……あの……、お呼……お呼びと………お聞き……して………」
ワードナ 「…………………………………」
アーチメイジ 「…………………………………」
バンパイアロード 「…………………………………」
アーチメイジ 「…………………………………」
ワードナ 「トレボーのところからハエが飛んで来ているのは、知っているな?」
アーチメイジ 「は……はい………、ローラー……レンジャーズの………ことかと………」
バンパイアロード 「…………………………………」
ワードナ 「今、どこまで来ているか知っているのか?」
アーチメイジ 「さ、先ほど………バンパイアロードからお聞きしまして………その………本部まで………」
ワードナ 「お前は何をしていた?」
アーチメイジ 「そ、その、運悪く休暇中で…」

突如ワードナは玉座から立ち上がると、アーチメイジの方へ向いて、
睨みつけながら怒声をあげたっ!!

ワードナ ハエが来ていることを知っていながら、
 呑気に休んでいたのかっ?!!
アーチメイジ い…いや、あいつら、ずーっと第三玄室までしか来ておらず、まさか…」
ワードナ 言い訳など聞いておらんっ!!!
アーチメイジ 「も、申し訳ありませんっ!!」
ワードナ あのハエどもは、次はこの事務所まで来るそうじゃないかっ!?
アーチメイジ あ………え…………
ワードナ お前らは俺のために働いているはずが、
 まったく役に立ってないではないかっ!!?
 この落とし前、どう付けるつもりだっっ?!!
アーチメイジ い………いや……、その…………
バンパイアロード 「…………………………………」

ワードナに睨まれたアーチメイジは、すぐにでも逃げ出したい衝動にかられるも、
後ろに立つバンパイアロード無言の圧力が、それを押し留める........

ワードナ どう落とし前を付けるのか、言ってみろっ!!!
アーチメイジ 「わ、我が協会の総力を持って、なんとしても奴らの…」
ワードナ その言葉は聞き飽きたわっ!!!
アーチメイジ ひぃ……
バンパイアロード 「…………………………………」
アーチメイジ 「は……配下の魔物で無理な場合は…、わ、私自身が……命と引き換えにしてでも
ワードナ 奴らの進撃を止めると言うのだなっ!!?
アーチメイジ 「は、はいっ!!!」
ワードナ では、ハエを本部に『一歩たりとも』入れるな!!!
 いいか!!?
 『一歩たりとも』だっ!!!!
アーチメイジ はいぃっ!!!
ワードナ 今すぐ叩き潰して来いっっ!!!
アーチメイジ 「わ、分かりましたっ!!!
 私の身命を懸けて、絶対に奴らの進撃を阻止してまいりますっっ!!!」

アーチメイジは最後の台詞を言うやいなや、まさに逃げ出すように扉に駆け出し、
事務所から走り出て行った。

それまでのやりとりを無言で見ていたバンパイアロードが、ゆっくりと口を開く......

バンパイアロード 「彼自身が相対しても………とても防げるとは………」
ワードナ 「…………分かっておる」
バンパイアロード 「では、なぜ?」
ワードナ 「あいつは『命と引き換えにしても』……と言った。
 自身の発言には責任をもってもらおう」
バンパイアロード 「…………………………………」

ワードナは再び玉座に座ると、深く座り込みながら、事務所の奥の薄暗い壁の方に眼をやった......。

ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「このままでは、また本部に踏み込まれますが……?」
ワードナ 「……………だろうな」
バンパイアロード 「どうされるのですか?」
ワードナ 「横を見ろ」
バンパイアロード 「え?」

2人だけと思っていた事務所には、いつの間にか他に2人の影が立っていた......!!

バンパイアロード 「か、彼らは……?!」
ワードナ 「こうなることは、分かっていたからな」
バンパイアロード 「いつの間に………」
ワードナ 「それより、俺の事務所の前を守っている奴らは、大丈夫なのだろうな?」
バンパイアロード 「はい、既に守りに入っております」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「…………………………………」

ワードナの眼に、時折見せる憎悪の炎が宿ると、
彼は手に持っていた巻物をクシャクシャと握り潰しだした......


ワードナ 「ウザいハエを送り込みやがって………トレボーのクソッたれが!」


…………………………………………



………………………………



……………………



…………



……



 



地下10階のマップを作成中ですが、第六玄室までのマップができたので、
今回はいよいよその先を目指します。

そう、ウィザードリィ #1 をご存知の方にはお馴染みの、あの部屋です........


【目次】

1周目:決戦!!上級魔術師協会本部!!




■決戦!!上級魔術師協会本部!!





それでは、地下10階出発です!!


…………………………………………


………………………………


……………………


…………


……



地下10階に到着。

いつも通り、玄室を順番に進んで行きます。


──── 地下10階 第一玄室


サーロイン 「なに?!


ゾンビA フォゴオオオオォォッッ!!!
   
サーロイン ぐわあああぁぁっっ!!!


ゾンビB シュゴオオオオォォッッ!!!
   
サーロイン ぬおおおおぉぉっっ!!!

いきなりドラゴンゾンビから怒涛の奇襲ブレスッ!!!

奇襲攻撃が一段落すると......


ゾンビA 「シュイイイィィ…ィィ……ッ!!」
ゾンビB 「シャウウウゥゥ…ゥゥ……ッ!!」
   
サーロイン 「ぜぇ…ぜぇ……い、いきなり90近くもダメージを喰らった……」
ブリスケット 「あ…あっしもっす……ぐはっ……」
ロース 「なんで桃と三洲次は30っぽちのダメージで済んでるのよ……」
ランプ 「手裏剣には各種耐性がありますからね……」
サーロイン 「な、なるほど……」
ブリスケット 「次、またブレスを連続で吐かれたら、ヤベェですぜ…」
ロース 「ティルトウェイトを、ありったけ叩き込むわよ!!」
サーロイン 「よしっ!!」


反撃開始っ!!!


一番手は........?




いきなりサーロインのティルトウェイトが来たーーーーっ!!!

サーロイン 2匹倒したぞっ!!
ランプ 「残り2匹!!」
三洲次 「残りは…」
「…任せなっ!!




無事に勝利!!!

三洲次 「おぉーしっ!!(ハイタッチ!)
「うっしゃーっ!(ハイタッチ!)
サーロイン 「ふぅ……さすがツートップだな」
ブリスケット 「しかし、初っ端から死ぬかと思いやしたよ……」
ロース 「いきなり大打撃ね」
ランプ 「初戦から、まさかマディを大量に使うことになるとは……」
三洲次 「今回は……なんか難儀な探索になりそうですね………」
サーロイン 「とりあえず宝箱を開けてみるか」
ブリスケット 「では、カルフォを…」


「じゃ、あたいも調べるぜ!」


三洲次 「本当に難儀な探索になりそう……」
「ぁあ? 何か言ったか?


ロース 「結局罠はメイジブラスターだったけど……」
ランプ 「お金しか入ってなかったです……グスン」
サーロイン 「では、次に行くぞ」




………………………………


………………………


………………


………


──── 地下10階 第六玄室
     上級魔術師協会(4代目) 本部

LVL8ビショップA 「会長!!
 ドラゴンゾンビたちがやられました!!!」
アーチメイジ くそっ!!
 ドラゴンゾンビの奇襲ブレスなら倒せると思ったのに!!」
LVL8ビショップB 「………奇襲ブレスなら、ポイゾンジャイアントの方が良かったのでは?」
アーチメイジ ポイゾンジャイアントは凶暴で、こっちの言うことを聞かないんじゃ!!
LVL8ビショップC 「なんでドラゴンゾンビなら言うこと聞くのですか?」
アーチメイジ 言うこと聞かないとジルワン(不死系を倒す呪文)を唱えるぞ、って脅したんだ!!!
LVL8ビショップA 「………外道ですね………」
アーチメイジ もはやなりふり構ってられんからなっ!!
LVL8ビショップB 「アーチメイジ様のジルワンに、そんな使い道があったとは……」
LVL8ビショップC 「それならポイゾンジャイアントにマカニト唱えるぞ、って脅しては?」
アーチメイジ わしゃぁ、マカニトを使えんのじゃ!!
LVL8ビショップA 「あぁ、そう言えば………」
LVL8ビショップB 「それで、第二玄室はどうしますか?」
アーチメイジ むぅ……ドラゴンゾンビに賭けておったから、次の準備が出来ておらんのか……」
LVL8ビショップC 「じゃ、第二玄室は手っ取り早くレベル8ファイター警備隊に依頼して、
 その間に別のを見つけますか」
アーチメイジ 「………久しぶりに聞くな、その組織の名前………」
LVL8ビショップA 「それで、次はどうしますか?」
アーチメイジ 「パーティーを壊滅させるには、やはり奇襲ブレスでいくしかない!!
 この大方針は堅持だ!!」
LVL8ビショップB 「すると、ドラゴンゾンビは失敗したから……」
LVL8ビショップC 「…今度は別の奴にしますか」
アーチメイジ 「………念のため言っておくが………ゴーゴンとか止めろよ………」


………


………………


………………………



──── 第二玄室


??? 止まれっ!!!
??? ここから先には行かせんぞっ!!!
   
サーロイン 「む?」


三洲次 「お? 今度はザコだぞ」
サーロイン 「しかも2人なら余裕だな」
ファイターA ほざけっ!!!


サーロイン ぬぐぉっっ!!!
ランプ 「え?!」
ロース 「動きが素早いわ!!」
ブリスケット 「こやつら、並みのレベル8ファイターよりもデキやすぜ!!」
三洲次 ちょっとは骨のある奴が出て来たな!!


ファイターA うぐわあああぁぁぁっっ!!!
三洲次 「ま、俺たちの敵じゃないがなっ!!」
ファイターB ほざけっ!!!


サーロイン おっと!!
 同じ過ちは繰り返さないぞ」
ファイターB 「く…!」
ブリスケット 「しかし、こやつら本当に素早いっすぜ!!」
サーロイン 今度はこっちの番だっ!!


サーロイン 「う~~ん……………」
ランプ 「今回の敵が強いのか………」
ロース 「誰かさんが弱いのか………」
サーロイン 「そこ、名前伏せる?」


ファイターB うぎゃあああぁぁぁっっ!!!


三洲次 「よぉーし!!(ハイタッチ!)
「しゃーっ!!(ハイタッチ!)
ロース 「さすがツートップね!」
ランプ 「でも、今のレベル8ファイターたち、いつもより強かったですね」
ブリスケット 「今回の敵たちは、なんかいつもと違う感じですぜ」
サーロイン 「う~~ん……なんでだろう?」
三洲次 「とりあえず、宝箱を開けませんか?」



・なまくらな剣
・忍耐の兜

ロース 「珍しく罠が掛かってなかったわね」
ランプ 「兜はいいとして……あいつら、なまくらな剣なんて後生大事にしまってましたよ」
三洲次 「意味が分からないな」
ブリスケット 「ま、次へ行きやしょう」
サーロイン 「あの? 俺の傷、治してくれない?」


………………………


………………


………


──── 上級魔術師協会(4代目) 本部

LVL8ビショップA 「会長!!
 レベル8ファイターたちが殺られました!!」
アーチメイジ 「く! ダメだったか………。
 ところで、何人送りこんだんだ?」
LVL8ビショップB 「2人」
アーチメイジ 少な過ぎじゃろっっ!!!
LVL8ビショップC 「だってあの警備隊って、詰所にいる人数が安定してないんです」
LVL8ビショップA 「そんな中でも、一応名うてのファイターを送り込んでもらったんですけど……」
アーチメイジ 「うぅむ………まぁ、よい。
 それより、その間に次の準備は出来たんじゃろうな?!」
LVL8ビショップA 「はい」
アーチメイジ 「何を準備した?!」
LVL8ビショップB 「ファイアードラゴンです!!」
アーチメイジ よし!!!
LVL8ビショップC 目に物を見せてやりましょう!!

………


………………


………………………


──── 第三玄室へつづく通路......



サーロイン 「なに?!」


サーロイン あちゃちゃちゃ!!


三洲次 おちゃちゃちゃ!!

またもや奇襲ブレスっ!!!



ドラゴンA シャアアアァァ…ァァ……ッ!!
ドラゴンB シュウウウゥゥ…ゥゥ……ッ!!
   
サーロイン 「ぜぇ…ぜぇ……い、いきなり50近くもダメージを喰らった……」
ブリスケット 「あ…あっしもっす……ぐはっ……」
ロース 「敵が2匹で助かったわね」
ランプ 「ファイアードラゴンは後続にモンスターを連れていないですが、
 これで後続が直接攻撃系の敵だったら、
 かなり凶悪なモンスターになっていたかも知れませんね」
三洲次 「で、どうします?」
サーロイン 「経験値稼ぎに来ている訳でもないし、ここは撤退しよう」



サーロイン 「やれやれ、逃走成功だな」


ブリスケット 「もう残り4人しか治療できねぇですぜ」
サーロイン え?!
 もうブリ助のマディ(完治呪文)が切れるのか?」
三洲次 「玄室はまだ2つしか通ってないですよ?」
ランプ 「こんな調子だと、第六玄室まで辿り着けるかどうか……」
ロース 「とりあえず残りの人は、私がマディで治療しておくわ」
サーロイン 「頼むよ。
 しかし今日に限って、なんで敵の攻撃がこんなに熾烈なんだ……?」


………………………


………………


………


──── 上級魔術師協会(4代目) 本部

LVL8ビショップA 「会長!!
 ファイアードラゴンは不発に終わりました!!」
アーチメイジ 「く! ダメだったか………。
 ところで、何匹送りこんだんだ?」
LVL8ビショップB 「2匹」
アーチメイジ 少な過ぎじゃろっっ!!!
LVL8ビショップC 「やっぱり?」
アーチメイジ 「………そこで『やっぱり』という発言が出るとは思わなかったぞ………」
LVL8ビショップA 「やはり数ですね!!
 数こそ力です!!!
アーチメイジ 「最初からそうしろよ………」
LVL8ビショップB 「では、いよいよ……」
LVL8ビショップC 「……やつらの出番ですな!」


………


………………


………………………


──── 第三玄室


サーロイン 「お? 今回は奇襲じゃないぞ」
ブリスケット 「で、誰が来たっすか?」


ゴーゴン 「ブルルルッ………ブルッ…!」
キメラA 「シャーーーッ!!」
キメラB 「シューーーッ!!」

ランプ 「ブレスを吐く敵が大勢いますね」
三洲次 「今日、ブレス吐く奴、多くね?」
サーロイン 「ま、ザコだろ」

メイジA 「覚悟しろ、ローラーレンジャーズっ!!」
メイジB 「これだけの数を揃え……」




ゴーゴン ブルグワアアァァッッ!!!
キメラ達 「「フキャィイアアァァッ!!!」」
メイジC 「うわあっ?!」
メイジD 「まだ喋ってる最中なのにっ!?」

三洲次 「ちょっと待て!!」
「んぁ?」
三洲次 「なんでカシナートで、村正以上のダメージを叩き出せるんだよ!!」
「知らねぇよ、当たり所が良かったんじゃねぇの?」
ブリスケット 「その会話、この前したばかりですぜ?」

メイジE 「てめぇらっ!!
 喋ってる最中に攻撃するとか、卑怯だろっ!!」
メイジA 「おい!? なんとか言ったらどうなんだ?!」

サーロイン 「カティノをかけたから…では?」
ランプ 「カティノは詠唱し終わってないです」
サーロイン 「じゃぁ、素で出したの? あのダメージ?」
ブリスケット 「やっぱり桃っちの戦闘能力って、いろいろ超越してやすな……」

メイジB 「おい!! こっちの話し、聞いてるのか?!」
メイジC 「会話が全然噛み合ってないだろっ!!!」

ロース 「ねぇ、残りは消し飛ばすわよ?」
サーロイン 「やってくれ」



キメラ達 「「ギュィイアアァァッッ!!!」」
メイジ達 「「ほおおおおぉぉっ!!!」」


ロース 「片付いたわ」
サーロイン 「ご苦労」
ランプ さぁ、第三玄室の宝箱でーす!!!
三洲次 「第三玄室って、二連続でテレポータだったけど、まさか……」


三洲次 第三玄室どうなってんだっ?!!
ブリスケット 「二度あることは三度ある……っすな」
サーロイン 「仕方ない、無視して次へ行くか」







………………………


………………


………


──── 上級魔術師協会(4代目) 本部

アーチメイジ だからゴーゴンは止めろと言ったじゃろ!!!!
LVL8ビショップA 「数を揃えようと思ったら、キメラを引き連れてるアレぐらいしか、
 もういいのが居なくて………」
アーチメイジ 奇襲もしなかったし!!!
LVL8ビショップB 「動物は、なかなか言うこと聞かなくて……」
アーチメイジ ローラーレンジャーズを倒す気あるのかああぁっ!!!
LVL8ビショップC 「じゃぁ、やっぱり真面目に奇襲ブレスする奴を送り込みますか」


…………


……………………


──── 第四玄室へ続く通路(1)


サーロイン 「逃げるぞ」


……………………


…………


──── 上級魔術師協会(4代目) 本部

アーチメイジ むしろ前回より減ってるし!!!
 そもそも奇襲してねぇし!!!
LVL8ビショップA 「いやぁ~……立て続けに送るには、時間的に厳しくて、準備不足もあって………」
アーチメイジ じゃぁ、どうすりゃまともな奴を送れるんじゃあ!!?
LVL8ビショップB 「お金があれば、良い傭兵か殺し屋でも雇えるのですが……」
アーチメイジ 我が協会の財政状況は知っておるじゃろ!!
 もう、そんな余裕は無いわっ!!!
LVL8ビショップC 「じゃぁ、もう金のかからないジルワンで脅せるドラゴンゾンビでいきましょう!!」
アーチメイジ 「く………仕方ない、またわしが探してくるか………」
LVL8ビショップA 「あ! ちゃんと奇襲しろ、って言ってくださいよ!」
LVL8ビショップB 「ブレスも吐け、って言ってくださいよ!」
LVL8ビショップC 「1匹2匹とか止めてくださいよ!」
アーチメイジ お前らがそれを言うかあああぁぁっ!!!

………


………………


………………………


──── 第四玄室へ続く通路(2)



サーロイン 今日、奇襲多過ぎだろっ!!!


サーロイン ふおおおぉぉぉっっ!!!


サーロイン ほおおおぉぉぉっっ!!!


サーロイン ひぃぎゃあっ!!

奇襲ターン終了......


ゾンビA 「シャイイイィィ…ィィ……ッ!!」
ゾンビB 「シュウウウゥゥ…ゥゥ……ッ!!」
   
サーロイン 「ぜぇ…ぜぇ……い、いきなり60近くもダメージを喰らった……」
ブリスケット 「今日は奇襲ブレスが多過ぎじゃねぇっすか…?」
三洲次 「どうなってんだよ……」
ランプ 「どうしますか?」
サーロイン 「経験値稼ぎに来ている訳でもないし、通路で無理に戦う必要もないだろう」



サーロイン 「やれやれ、逃走成功だな」


ロース 「私も、もうマディの回数が足りないわ」
三洲次 え?!
 ロースのマディまで切れたの…?」
サーロイン 「三洲次と桃は30ダメージ程度だったし、残りはディアルマでなんとか…」
ランプ 「こんな調子だと、今日は第六玄室まで辿り着けるかどうか………」




………………………


………………


………


──── 上級魔術師協会(4代目) 本部

LVL8ビショップ達 「「やっぱりダメじゃん!!!」」
アーチメイジ お前らに言われたくないわっっ!!!
LVL7ビショップA 「それで、次はどうするんですか…?」
アーチメイジ 「いや、どうする……って………」
LVL8ビショップB 「もう打てる手は打ち尽くしたし………」
LVL8ビショップC 「財政もほぼほぼ使い尽くしてしまったし………」
アーチメイジ 「ぅぅむ………金もかからず、魔法の脅しも使わずに雇える奴なんて……」
LVL8ビショップA 「あ! 居ました!!
 いい奴が!!」
アーチメイジ 「え? そんな奴、居たか?」
LVL8ビショップA 「大丈夫です!!
 今度こそ、あいつを使って、奴らの進撃を止めましょうっ!!!」


──── 第四玄室


楽勝ぉっ!!!


──── 上級魔術師協会(4代目) 本部

アーチメイジ 止める気あんのかあああぁぁぁっっっ!!!!
LVL8ビショップA 「だってさぁ、もうあれぐらいしか言うこと聞く奴いないし……」
LVL8ビショップB 「むしろ言うこと聞いたのがスゴイですけどね……」
LVL8ビショップC 「それで、どうしますか?
 このままだと、あいつら本部まで来てしまいますよ?」
   
アーチメイジ もうよい! お前たちには任せてはおけぬ!
 私自らが出る!!

………


………………


………………………


………………………………


──── 第五玄室


サーロイン 「とりあえず、ここまで来たな」
ランプ 「マディも使い尽くしてますから、慎重に行かないと」
三洲次 「とは言え、敵を選べる訳でもないけどね」
ブリスケット 「とりあえず、入りやすか」


バンッ!


??? お前たちの進撃も、ここまでだっ!!!
   
サーロイン 「む?!」




──── 第五玄室


アーチメイジ 4代目上級魔術師協会会長アーチメイジ
 この私自らがお前らの相手をしてやるっ!!!!
   
サーロイン 「…………………………はあ?
アーチメイジ 「え?」
サーロイン 「…………なんでだよ?」
アーチメイジ 「へ?」
サーロイン 「なんで出て来るんだよ?」
アーチメイジ 「いや………ワシが出て来て、なんかおかしいか?」
サーロイン 「違うよ。
 協会本部は第六玄室なんだろ?
 ここは第五玄室じゃん。
 なんで第六玄室(協会本部)じゃなくて、この第五玄室で出て来るんだよ?」
アーチメイジ 「いや………ワードナ様が、本部には『一歩たりとも』入れるな………って言うから………」
サーロイン 「会長なんだから、第六玄室で出て来いよ」
アーチメイジ 「だって、玄室戦闘って、玄室に『入った』時にやるじゃん?
 あれだと、ほら、お前らは玄室に『一歩入ってる』じゃん?
 だから、さ………その……」
三洲次 「………そういうの『こじつけ』って言わない?」

うるさい!!
ゲーム内で起きたことの理由付けを考える作者の苦労も考えくれ!!!

サーロイン 「足りない脳みそを使って解釈したんだろ、ワードナの言いつけを」
ロース 「無理やりね」
アーチメイジ うっさいっっ!!!
 俺には後がないんだっっ!!!
 せっかくあれこれと手を尽くして派遣したモンスターを、ことごとく突破しやがって!!!
ブリスケット 「………今日、やたら敵が激しかったんは、もしかしてあんさんのせいっすか………?」
アーチメイジ こうなったら、このワシ自らがお前らの進撃を止めてやる!!!
 覚悟しろっ!!!!
サーロイン 「やれやれ………仕方ない、相手をしてやるか………」



宿命の対決、戦闘開始!!!


サーロイン 戦闘では、まず敵将から倒すのが勝利への近道!!!
三洲次 「それ、桃がコントロールセンターでやった戦法じゃん」
   
アーチメイジ え?
 うわあああぁぁっっ!!?

いきなりサーロインが動く!!!


アーチメイジ ぐほおぉっ!!
 はぁ……はぁ……こ、これぐらいで殺られるワシではないぞっ!!!
   
サーロイン 「あれ…?」
ロース 「あなたって、本当に肝心な時ほど一撃で決めないわね」
サーロイン 「………………………………」
三洲次 ここは俺たちの出番だっ!!!
 いくぜ、桃っ!!!
任せなっ!!!
   
アーチメイジ 「え? ……え?!


ハイウィザード グ……ズ……ギャアアアム!!!!
 今回一言も喋ってないのにいいぃぃぃっっ!!!


アーチメイジ ウボァー!

三洲次 やったな!!(ハイタッチ!)
楽勝ぉっ!!(ハイタッチ!)
   
ランプ 「あっさりと敵の最大H.P.以上のダメージを与えましたね」
ブリスケット 「相変わらず桃っちの与えるダメージは、容赦ねぇっすな……」
ロース 「同じカシナートなのに、何が違うのかしら?」
サーロイン 「職業とレベルが違う!!!」

LVL8ビショップA 「あっさり会長たちが殺られたぞ……」
LVL8ビショップB 「しょうがない……俺たちはマハリトが限界だけど、戦うか?」
LVL8ビショップC 「マハリトだと最大ダメージが24だけど、頑張ろうぜ!」

ロース 最大ダメージが150のティルトウェイトォォォっっ!!!

LVL8ビショップ達 「「ええええーーーっ??!!」」


LVL8ビショップA グガゲコ!
LVL8ビショップB グ………パァー!
LVL8ビショップC うっ ぐぺぺぺぺーっ!


サーロイン 4代目上級魔術師協会、敗れたり!!!


4代目アーチメイジ
通算16代目ハイウィザード
 ........成敗!


ってか、4代目第62話「魔神マイルフィック(2020年 2月 2日公開)初出だったので、
今回のアーチメイジ約1年7ヵ月もの長期政権だったのか......。


まぁ、でも......

三洲次 「とうとう決着を付けることができましたね!!」
ブリスケット 「いや~、4代目との攻防は長かったっすな」
ロース 「会長本人には、たま~に通路で出会ってたのにね」
サーロイン 「ま、正義は最後に勝つ、ってことだな!」
ランプ 「皆さん!!
 こっちに宝箱がありましたよ!!」


サーロイン 「本部じゃなくて、こんなところにある宝箱ってことは?」
ブリスケット 「アーチメイジ個人の持ち物じゃねぇっすか?」
「罠は警報だな」
三洲次 「ってことは、防犯装置かな?」
ロース 「本当に個人的な持ち物っぽいわね」
ランプ 「さぁて、会長ともなると、いったい何を持っているのかな?」
「うっし! 開いたぜ!!」



ブリスケット 「剣と巻物が入ってやした」
サーロイン 「何かの儀式とかに使う物かな?」


ランプ 「おぉ!!
 ゴールドはけっこうな金額が入ってますよ!!」
三洲次 「近頃見ない大金ですね」
ロース 「さすが会長だけあって、貯め込んでるわねぇ」


・最強の短剣
・「一撃」の巻物

ランプ 「アイテムは『最強の短剣』と『一撃』の巻物でした」
三洲次 「儀式用って訳でもなかったか」
ランプ 「でも、短剣は最強の一品だし、『一撃』って巻物の中ではレアなので、
 ある意味さすがな中身ですよ」
サーロイン 「さて……宿敵も倒したことだし、次の玄室へ向かおう!!」








──── 第六玄室
    元4代目上級魔術師協会本部

サーロイン 「で……………」


サーロイン 「……さっき会長を倒しちゃったから、何がいると思う?
 この第六玄室?」
三洲次 「さぁ………」
ランプ 「じゃ、何が出てくるか、賭けましょうよ!
 皆で100G.P.出し合って、正解した人の総取りで!」
ブリスケット 「賭けやすか?」
ランプ 「えぇ!!
 では、まず言い出しっぺの私からで………えぇと、
 やっぱり『シーフ』か『マスターシーフ』でしょうね。
 主の居なくなった本部なら、かっこうの漁り場ですから」
サーロイン 「前回来た時は殺風景だったから、漁るほどモノがあるかなぁ……」
ロース 「『ハイプリースト』とか、『レイバーロード』とか、『ハイマスター』とかかしら。
 ほら、上級僧侶協会とか、上級君主協会とか、上級忍者協会とか代わりに入っちゃったり」
サーロイン 「訳の分からない組織をこれ以上増やさないでくれる?」
ブリスケット 「いや、『ウィルオーウィスプ』じゃねぇっすか?
 さっきのアーチメイジの霊魂が、恨めしやぁ~…って出てくるでござるぞぉ」
サーロイン 「それは次に第五玄室に来た時では?」
三洲次 「『ゴーゴン』じゃね?
 協会のペットだし」
サーロイン 「う~ん………」
ランプ 「じゃあ、ロインは何が居ると思います?」
サーロイン 「やっぱり順当に『レベル10メイジ』かなぁ。
 残党が残っているってことで」
三洲次 「桃は?」
「『バブリースライム』」
三洲次 「ねぇよ」


ランプ 「では、全員予想を出しましたね?
 それでは、中に入って答えを確認しましょう!!」
ブリスケット 「じゃ、お邪魔しや~す!!

バンッ!!


??? 「領域を知り得ながら狼藉を働く不埒な者どもめ……」
   
サーロイン 「え?」


サーロイン 「な?!」
   
??? 「不心得者どもには相応しき対応を……」
   
三洲次 「くっ……ど、どこだっ!?」



「ち!」


サーロイン がはっ! ……こ、こいつらはっ?!」


三洲次 「ど、どうなっ……ぐぎゃあっ!!



ブリスケット 「え? え?! ど、どういうことっすか?!」
ロース 「さっき倒したばかりのはずなのにっ!?」
ランプ 「な、何が起きているんです…?」
   
アーチメイジ 「上級魔術師協会5代目会長アーチメイジ、
 4代目が死んだことで、先ほどワードナ様より正式に任命をお受け致した」
ハイウィザード 「同じく副会長に就任、第17代目ハイウィザード」
   
サーロイン 「これは………完全に予想外だったな………」
三洲次 「全員外れじゃん」
ランプ 「じゃ、この場合は親の私の総取りで!」
ロース 「いつあなたが親になったのよ?!」
ブリスケット 「こういう時は全員払い戻しでっしゃろ?」
サーロイン 「……………お前ら、状況分かってるの?」
   
アーチメイジ 「遊びに来たならば、即刻立ち去るがよい。
 ここは賭場ではない」
   
ランプ 「あ、すぐ終わりますので、お構いなく」
ブリスケット 「じゃ、全員払い戻しでっせ」
三洲次 「しかし、アーチメイジ2連戦は完全に予想外だったな……」
   
アーチメイジ 「誰が待ち構えているかで賭けをしていたようだが、
 私を予想できなかったとは、お前らは揃いも揃って能無しのバカだな」
   
サーロイン 「なんだと!?」
   
アーチメイジ 「ここ第六玄室が協会本部であることは、知っていたはずだ」
   
三洲次 「だから?」
   
アーチメイジ 「ならば、会長である私が出てくるのが、一番相応しいであろう。
 違うか?
 それとも、もっと相応しいのが他にいたのか?」
   
ランプ 「いや……そう言われると………」
ロース 「こいつらごときに説き伏せられると、なんかイラッとくるわね」
   
アーチメイジ 「まぁ、よい。
 ところで人の領域に勝手に立ち入るとどうなるか、理解出来たであろう」
ハイウィザード 「このままいずこなりと立ち去り、二度と来ないと誓うならば、
 これ以上手出しはせぬ」
アーチメイジ 「だが、そうでない場合……」
   
サーロイン 「……命の保証はない、ってことか?」
   
アーチメイジ 「去るも去らぬも、そなたらの自由。
 好きに決断されよ」



ロース 決断は一択よ!!!
ランプ もちろんです!!!
ブリスケット 意地でもここは通らせてもらうっすぜ!!!
サーロイン 戦闘では、まず敵将から倒すのが勝利への近道!!!
三洲次 桃!!
分かってるぜ!!

戦闘開始!!!


ハイウィザード ぐわああぁっ!!!
   
三洲次 まず1人っ!!
   
アーチメイジ 「こしゃく…なっ?!


アーチメイジ ぐおおおぉぉっ!!!
   
三洲次 やったぜ!!(ハイタッチ!)
楽勝ぅっ!!(ハイタッチ!)
   
ランプ 「またもや速攻ですね」
ブリスケット 「相変わらず息の合った連携っすな」
サーロイン 「ってか、こういう戦いってさぁ………普通もうちょっと盛り上がるもんじゃないの……?」
ロース 「ま、後は任せて!!」



ロース 「あら、2人とも耐えたわ」
サーロイン 無理に盛り上げなくていいからっ!!!
ロース なによっ!?
 私がわざと残したと思ってるの?!
三洲次 「ちょっと!?
 マダルトで沈められると思っていたから、あいつらノーフォローですよ!!」
   
ビショップA こわっぱ共めっ!!!
ビショップB 死ねえええぇぇ!!!



サーロイン ぐおおおおぉぉっ!!
三洲次 く……くそっ!!


2ターン目!


け!!


ビショップA ふぎゃああぁぁっ!!!
   
ザコがあっ!!!
ロース 「残りはモンティノで呪文を封じておくわ!」


ロース 「あら?」
サーロイン だから盛り上げなくていいってっ!!!
ロース 別にわざとやってる訳じゃないわよっ!!!
ランプ 「会長ほどの護衛に付いているので、
 彼らはビショップの中でも精鋭なんじゃないですか?」
ロース 「あ、きっとそうよ!
 あらあら、油断しちゃったわぁ」
サーロイン お前なあっ!!?
ランプ 「ま、倒せば一緒です!」


ランプ 「片付けました」
サーロイン 「さすがだ」



5代目アーチメイジ
通算17代目ハイウィザード
 ........成敗!


三洲次 「…………………あれ?」
ランプ 「もしかして…………」
ブリスケット 「5代目は、もう終わりっすか……?」
サーロイン 早っ!!!
ロース 「この協会って、すごい長命かすごい短命かのどっちかよね」
三洲次 「両極端だな……」
ランプ 「あ!
 そんなことより、宝箱を見つけましょうよ!!」
ブリスケット 「えぇと……お!
 あっちにありやすぜ!!」


「じゃ、開けるぜ」
ランプ 「さぁて、本部には何がありますかねぇ?」


ブリスケット 「巻物が1つ………」
ランプ 「えぇ……」


ランプ 「しかもお金も少ないし……」
ロース 「116G.P.じゃ、胸当て1つ買えないわよ」
サーロイン 「やっぱり貧乏協会だったんだな」
三洲次 「会長は貯め込んでたのにな」


ランプ 「中は『苦しみ』の巻物でした」
ブリスケット 「こっちが苦しいっすぜ」

さて、宝箱の吟味も終わったので、治療をするのですが......


ブリスケット 「マディが切れてるんで、ディアルマで治しやすが……」


ロース 「……そのディアルマも、もう切れるわ」
三洲次 「マジかよ………」
ランプ 「ディアルマなら、私がまだ6回使えますから、残りの人の分は私が治療しましょう」
サーロイン 「では、治療が済んだら、いよいよ次の玄室へ向かうぞ」



ワープ地点から次の通路へ........


....ワープ!!!

サーロイン 「ワープしたな」
三洲次 「目の前が行き止まりってことは……」
ランプ 「…背後が通路ですね」

振り向くと......


サーロイン 「では、進もう」





──── 第六玄室の先の通路......


ロース 「今回は、そこそこ長い通路ね」


ブリスケット 「道も、そこそこ曲がりくねってやすぜ」


道なりに奥へと進んで行く........

サーロイン 「そろそろ次の玄室があってもよさそうだが……」


....と、その途中で!!!


??? 止マレエエェッッ!!!
   
サーロイン 「む?!」


??? ココカラ先ヘ進ムコトハッッ!!!
??? 許サンンンッッ!!!
   
三洲次 「こ、この声は!?」


デーモンA ココカラ先ハッッ!!!
デーモンB ワードナ様ノ 領域ダッッ!!!
デーモンC ナンピトタリトモ 通ルコトハ 許サンッッ!!!!
   
ロース 「い、今、『ワードナ』って言った?!」
サーロイン 「いよいよ核心に迫って来た………ってことだな」


サーロイン 「意地でも通さないつもりなら、
 力尽くで通るのみ!!!
ランプ 「治療魔法の回数がほぼ無いから、ここでダメージを喰らったら、次の玄室がヤバいですよ?」
サーロイン 大丈夫だ、なんとかなる!
ロース 「何の根拠があって、そう言ってるのよ?」
ブリスケット 「グレーターデーモンもヤベェっすが、ナイトストーカーが5匹も居るってぇのもマズイですぜ?」
サーロイン 大丈夫だ、なんとかなる!
三洲次 「なんかテキトーに言ってません?」

戦闘開始っ!!!


デーモン グギィイイイィィッッ!!(ズシャーン!)
   
三洲次 「まず1匹っ!!!」
ランプ 「後続の敵は……」
ブリスケット 「…任せて下せえっ!!!」



ロース 「さすが、ランプね!!
 一気にディスペルしたわ!!!」
三洲次 「さすが、ブリ助!!
 相変わらず素早いっ!!!」
   
デーモンB ヌウゥゥ………ッ!
 オノレエエエェェェッッ!!!


サーロイン ぐぅおおぉぉぉっ!!!
ランプ 「こ……これ以上ダメージを喰らったら、まともに治療できないですよ?!」
任せなっ!!


デーモンB グギュワアアアァァッ!!!(ズシャーン!)
   
サーロイン 「さすがだ!!」
ブリスケット 「相変わらず一撃っすな」
三洲次 「残り1匹!!」
ランプ 「後は誰の攻撃が残ってます?」
サーロイン 俺が残っている!!!
ロース 「あ………もうダメね」
ブリスケット 「絶対ェに1回で倒せねぇから……」
ランプ 「攻撃を喰らうのは必至ですね……」
三洲次 「しょうがない、覚悟するか」
サーロイン お前らあああぁぁ!!!
 ちょっとは仲間を信用しろおおぉぉっっ!!!
ロース 「だってねぇ……」
ブリスケット 「過去の実績が物語ってやすぜ」
サーロイン 何を言う!!
 全員、その目をしっかりと見開いて、見てるがいい!!」 
ランプ 「また何か始めるんですか……?」
サーロイン グレーターデーモンさえも倒す
 サーロイン流・超必っ殺技!!!!
三洲次 はあ?
サーロイン ウルトラスーパービックマキシム
 グレートストロングカットォォォッ!!!!


デーモンC ガハアアアァァ…ァァ……ッ
   
サーロイン きまったあっっ!!!
   
三洲次 「なんだよ……今の………」
ブリスケット 「カットとか言ってた割に、突き進んでやしたぜ?」
ロース 「長々と叫んでないで、サッサと攻撃してよ」
ランプ 「ツッコミどころ満載ですね……」
   
デーモンC  ズシャーーーン!!!


チャリン、チャリン、チャリン、チャリン…!

ランプ うわあぁっ!!
 お金が散らばったあっ!!!
サーロイン 「こりゃ面倒くさいな………今回は放っておくか?」
ランプ 何を言っているんです!!
 あ、ロース、そっちに行ったコイン取って!!!
 ほら、三洲次、あっちに跳ねて行ったの取って来て!!!」
三洲次 「ほっ、ほっ、ほっ……」


……………………


…………



サーロイン 「お金は全部拾えたか?」
ランプ 「ぜぇ…ぜぇ……、なんとか」
サーロイン 「じゃ、治療するか」
ランプ 「え~~……」
サーロイン 「『え~~』ってなんだよ?」


ランプ 「だってディアルマも、もう切れましたよ?」
サーロイン はあ?!
ブリスケット 「こりゃ、これ以上進むのは危険じゃねぇっすか?」
三洲次 「じゃ、今日は地上へ戻りますか?」
サーロイン あ!!!
ロース 「どうしたのよ?」
サーロイン 「重要なこと忘れてた…………」
ランプ 「なんです?」
サーロイン 「俺、ロードだから………治療呪文が使えるよ…………」



いや..........プレイヤー自身が........すっかり忘れてた............。


だって、サーロインって普段........僧侶呪文を全然使わないんだもん..........。


サーロイン 「いやぁ、失敬、失敬」
三洲次 「ロードである意味、ほとんど無ぇな………」


かくして......


....治療も無事に済んだので、先へ進むことにする。


一本道をさらに進んで行くと........


サーロイン 「扉が見えてきたぞ」
ロース 「第七玄室ね」


サーロイン 「ん……?
 扉に看板が付いてる」
三洲次 「え?」




サーロイン 「………………………………」
三洲次 「今、何時だっけ?」
ブリスケット 「さぁ………」
ロース 「定休日とかもあるのかしら?」
ランプ 「さぁ…………」
サーロイン 「しかし………とうとう、来るところまで来たな…………」




三洲次 「この扉の中に…………居るんだろ?」
ブリスケット 「そうと分かると………いつもと同じ扉っすのに………なんか不気味なものを感じやすな」
サーロイン 「あぁ、威圧感があるな…………」
ロース 「それで、どうするの?」
ランプ 「どうする………って、『入る』なんて選択肢、あるんですか?」
サーロイン 「………………………………」



サーロイン 「治療呪文も使い尽くしたから、どの道これ以上は危険だ」
三洲次 「ま、帰りますか」
ロース 「いずれ………また、ここに来るのね………」
ランプ 「アイテムを全部集める目的を達成したら……ですよ?」
サーロイン 「では、マロールで地下1階へ……」
ブリスケット 「あいや、ちょいとお待ちなせぇ」
サーロイン 「ん?」
ブリスケット 「帰る前に、この『在室』の札を裏返しなんかに…」
サーロイン 余計なイタズラしなくていいからっ!!!




…………………………………………

 


………………………………

 


……………………

 


…………

 


……

 





 

 

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名前 LV H.P. コメント
サーロイン 16 140 18 18 16 18 16 14 1 0 とうとうラスボス戦一歩手前まで来ました。
三洲次 16 149 18 18 17 18 18 18 5 4 扉の絵は同じなのに、威圧感があるってスゴイな。
21 161 18 18 18 18 18 18 0 0 前衛ツートップは攻撃が安定していて頼もしい。
ロース 19 160 17 18 18 17 18 14 0 2 珍しく今日は調子が悪かった。
ランプ 23 124 17 18 18 17 18 17 0 9 次に事務所に来るのは、いつになるやら。
ブリスケット 18 133 18 18 18 18 17 15 3 5 実はロースよりも安定して呪文の効果を出している。

 


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