74.そこにイベント床があるからだ!

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約15分



前回までで地下5階の探索が完了したので、
今回から地下6階の探索を開始します!!

この地下6階から地下8階までは、
いよいよファミコン版オリジナルのフロアとなります!

難易度がそれなりに高く作られているようですが....、
果たして......?




とりあえず、地下6階の探索へと旅立ちましょう!


──── 地下迷宮入り口


サーロイン 「地下6階は前回と同じく、まずは階段で降りよう。
 そして最初に、非常時の退路となる
 階段とエレベーターの間のルートを確認するぞ」
ランプ 「では、歩いて降りますか?」
サーロイン 「いや、地下6階へ降りる階段はプライベート・エレベーターの側だから、
 地下5階まではエレベーターで降りていこう」
ブリスケット 「そりゃ、むべなるかな」
三洲次 「そんな難しい日本語、よく知ってるな……」
ロース 「じゃ、出発ね」

と、言う訳で......、





....プライベート エレベーターで地下5階まで降り......、



....そこから地下6階へは、階段で降りていきます。


………………………………


……………………


…………


……




──── 地下6階


ランプ 「地下6階に到着しましたね」
サーロイン 「うむ。
 では、まずはここの座標を確認しよう」


三洲次 「地下5階は南西スタートだったけど……」
ブリスケット 「地下6階は北東スタートっすか……」
ロース 「正反対の位置に階段があるのね」
ランプ 「何か意図があるのですかね?」
サーロイン 「分からんが、今回はエレベーターまで大分遠いな」
三洲次 「とりあえず、周囲を確認しましょう」


ブリスケット 「道が2方向に伸びてやすね」
ロース 「西(マップの左側)へ延々と続く一本道と……」


ランプ 「…南(マップの下側)へ延びる一本道の、2方向ですね」
三洲次 「南の通路は、ところどころに扉が見えますよ」
サーロイン 「プライベート・エレベーターは最も南端にあるから、
 まずは南へと進んでみよう」

とりあえず、ひたすら南へ南へと進んでいくと....、


ブリスケット 「T字路でっせ」
サーロイン 「最南端まで来たのか?」
三洲次 「いや、違います。
 作ってる地図を見ると、南端より若干北寄りですね。
 座標にすると、北に2、東に19です」
サーロイン 「ふ~ん…。
 とりあえず、T字路まで行くか。
 左右はどうなっている?」
ブリスケット 「右側は……」


ブリスケット 「……行き止まりでっせ」
ロース 「左側は……」


ロース 「道が続いているわ」
サーロイン 「そうか」
三洲次 「…………………………」
ブリスケット 「…………………………」
ランプ 「何か……………」
ロース 「違和感が……………」
三洲次 「あるな……………」
ブリスケット 「何んすかね……?」
サーロイン 「………………T字路?」


!!!
三洲次 「今、ここを通ってきたのに、
 なんで壁になってるんだよ?!」
ランプ 「地下1階にもあった、通ると閉まる壁では?!」
ブリスケット 「いや、普通に考えりゃ、これってワープっすよ!!」
ロース 「ロイン! 『宝石の指輪』よ!」
サーロイン 「え~と……」
ランプ 「三洲次? さっき、このT字路の座標って、
 なんて言いました?」
三洲次 「ワープしていなければ、
 北に2、東に19のはずです」
ブリスケット 「2 と 19 っすか……」
ロース 「ロインは?」


サーロイン 「(2,19)だ」
ブリスケット 「どっちも 2 と 19 っすか……」
三洲次 「じゃ、ワープはしてないんだ」
ランプ 「すると、通ると閉まる壁が、また出てきたんですね」
サーロイン 「う~ん…………」
ロース 「…………ねぇ、ちょっと、ロイン?」
サーロイン 「ん?」
ロース 「もう一度聞くけど、座標はいくつですって?」
サーロイン 「(2,19)だ」
ロース 「それ、どっちが東西で、どっちが南北よ?!
サーロイン 「え?!
 えぇと………」

(再掲)

サーロイン 「東に 2、北に 19 だ」
ロース 「三洲次が言ったのは?」
三洲次 「北に 2、東に 19 です」
ロース 北と東が逆じゃないっ!!
サーロイン 「あ…、あれ?!」

....という勘違いにプレイヤー自身がしばらく気付かず、
ちょっと混乱してました。

サーロイン 「危うく勘違いしたまま進むところだった……」
三洲次 「これ………多分ですけど、
 ワープ先の座標って、意図的な気がしますよ……」
ロース 「そうね。
 どっかの誰かさんみたいに、数字だけをな~んとなく見るような
 オッチョコチョイさんを騙すための、ね」
サーロイン 「……………………」

さて、危うくこの程度のトラップに騙されるところだったけど、
ワープしたことが明確になったので、マッピングを再開する。



結局、最初の階段に戻っただけだったが......。

ランプ 「つまりこの通路は、ワープを通して
 延々と同じ場所を回るだけ、ってことですね」
三洲次 「じゃ、この通路のマップは出来たとして、
 次はどうします?」
サーロイン 「それじゃ……」


サーロイン 「……南へ向かう通路に扉が幾つかあったから、
 次は扉の中を探索しよう」
ブリスケット 「全部で5つありやしたが、どっから入りやすか?」
サーロイン 「とりあえずエレベーターまでの道を見つけたいから、
 もっともエレベーターに近い扉に入ろう」
三洲次 「と、言うことは……」


三洲次 「……一番南にある扉ですね」
サーロイン 「うむ。
 では、入ってみよう」

バンッ!         ← 扉を蹴破った音


ロース 「そこそこな大きさの部屋ね」
ブリスケット 「扉が左手に1つと、正面に2つ……」
三洲次 「右側にも1つありますよ」
サーロイン 「エレベーターは南端にあるから、
 南方向にある左手の扉に入ろう」


バンッ!


??? 「ム?!」
??? 「ダレカ、キタッ?!」


オーガロードA 「チッ! ヒト 来タ……」
オーガロードB 「盗ミ バレタッ!?」
オーガロードC 「殺ス! 同ジッ!」
トロール達 「「コロスッ!コロスッ!」」
   
ブリスケット 「こやつら、どっかで見たことねぇっすか?」
ランプ 「地下9階にも居た奴らですね。
 オーガロードですよ」
サーロイン 「ほぉ~…、わざわざこんな階まで上がってきて、
 盗みを働くとは……」
ブリスケット 「ロードほどのご身分で、セコイことしてやすな」
ロース 「ロードってみんなセコイのよ、きっと」
サーロイン 「みんな?」
三洲次 「ま、口止めに殺そうとしてますから……」
ランプ 「やり返すのは、当然正当防衛です」
ロース 「そう言えばこいつらって、魔法使うのよね」
サーロイン 「そうだったな。
 よし、ランプ? 頼むぞ!」
ランプ 「では、さっそく……」


ランプ 「……余裕ですね」
サーロイン 「相変わらずの素晴らしい仕事ぶりだ!」
ロース 「さすがね!」


オーガロードA (フゴォ……フゴォ……?!)
オーガロードB (フォ……フォ……ッ?!)
   
サーロイン 「こうなれば、もう楽勝だな」
三洲次 「じゃ、もうオーガロードは後回しにして、
 トロールどもを先に片付けてやるぜ!!
 突撃ーーーっ!!


三洲次 「ぎゃあぁっ!!」


三洲次 「ぐぎぃいいっっ!!」

ランプ 「……また返り討ちにされてますよ?」
サーロイン 「相変わらずの素っ頓狂な仕事ぶりだ……」
ロース 「さすがね……」



ま、負けることは無いですけどね。


ランプ 「お! あいつら宝箱を持ってましたよ!」
三洲次 「ここで盗んできた物かな?」
「開けるぜ」

では、地下6階最初の宝箱です!!
とりあえず「しらべる」をポチッ!



ふおごっ!!!
三洲次 「………………………………」

おおおおぉぉぉいっっ!!
いきなり調べるだけで罠が発動しやがった!!!
地下6階最初の宝箱から、これかいっ!!!

不安になるなぁ........。


サーロイン 「で、あいつら、何を盗ってたんだ?」
ランプ 「ローブとメイスです」
ロース 「魔法使いと僧侶の装備品ね」
三洲次 「あいつら一応ロードだから、メイスは分かるけど、
 ローブなんて盗ってどうするんだ…?」
ブリスケット 「トロールの着物に流用すんじゃねぇっすか?」
サーロイン 「とりあえず、次へ行くか…」


ランプ 「正面に扉がありますね」
サーロイン 「よし、あの扉を通って、さらに南下しよう」

バンッ!


ロース 「また部屋だわ」
三洲次 「正面に扉が1つと……」
ブリスケット 「右手側に……」


ブリスケット 「…扉が2つっす」
サーロイン 「正面にある扉の先は?」
三洲次 「作ってるマップを見ると、
 さっきのワープ地点の、さらに先に出ます」
サーロイン 「ふむ…、どうするか?」
ランプ 「エレベーターは右手側にあるので、
 まずは右手側の扉に入ってみますか?」
サーロイン 「いや、先に正面の扉の方に入ってみよう。
 先ほどのワープの先がどうなってるか、ちょっと気になる」
ブリスケット 「じゃ、まずは正面の扉から、ワープ地点の先へ行きやしょう」

バンッ!


ロース 「扉の外は、さっきのワープ地点へ戻されるだけだわ」
サーロイン 「なんだ。
 じゃ、やっぱりエレベーターの方へ向かうか」


サーロイン 「あっちの奥にある扉が、エレベーターの方向だな。
 入るぞ」

....と、広い部屋の中を歩きだしたその時!!


??? 「この広間に、侵入者じゃっ!!」
??? 「許せんっ! やってしまえっ!!」


サーロイン 「なにっ?!」


三洲次 「ぐほっ!」


ブリスケット 「ふぎゃっ!!」
サーロイン 「え!? こいつらって……!?」


アーチメイジA 「不審者どもめ!!」
アーチメイジB 「この偉大なるアーチメイジ様が片付けてやるわっ!!」
アーチメイジC 「ワシらのような優れた魔法使いに殺されることを、
 光栄に思うがよいっ!!」
   
サーロイン 「アーチメイジって、上級魔術師協会の会長じゃないかっ!!」
ロース 「なんでこんなところに?!」
三洲次 「いでで……マ、マジで…っ?!」
ブリスケット 「あでで……し、しかもなして5人も…っ?!」
ランプ 「いや……違いますよ。
 同じ名前を騙ってる偽物です」
サーロイン 「へ?」
ロース 「……あ!
 そういえば、地下9階にも居たわね、そんな奴ら!」
ランプ 「アーチ(Arch)って、
 『最高位の』って意味もありますが、
 『偉そうな』って意味もありますから」
三洲次 「つまり、同じ『アーチ(Arch)メイジ』でも、
 例の協会の会長は『最高位のメイジ』で……」
ブリスケット 「こやつらはただの『偉そうなメイジ』って訳っすか……」
サーロイン 「紛らわしい……」
ランプ 「あとは『いたずらな』とか『小馬鹿にした』とかって意味もありますけど」
サーロイン 「おい! お前らっ!?
 紛らわしい名前を名乗るとは、人を小馬鹿にするにもほどがあるぞ!!
 このサーロインが、今ここで成敗してやる!!」
ロース 「……………アーチロイン (ぼそっ……」
サーロイン 「ん? …………なんか言った?」




サムライ達 「ぐはっ!」「ぐほっ!」
アーチメイジ達 「「ぐわあああぁぁっっ!!!」」
   
ランプ 「名ばかりの奴らだけあって…」
サーロイン 「…弱かったな!」
ブリスケット 「スピ~~……、スピ~~……」
三洲次 「約1名、この程度の敵にやられてますが……」

ランダムエンカウントなので、宝箱は無し。
そして......、


....エレベーターに近い方の扉に入るが......、


サーロイン 「くそっ!行き止まりか!」
三洲次 「じゃ、隣の扉に入ってみましょう」

次は、右隣にある扉へ。


バンッ!


??? 「アッ?! モドテキヤガタッ?!」
ブリスケット 「へ?」
??? 「クソッ!!」


トロール 「ガブゥゥゥッッ!!」
ブリスケット 「いだだだだぁっっ!!」
三洲次 「やれやれ……(スラッ!」


トロール 「グギャァアッ!!!」
三洲次 「っと……、こいつ1匹かな?」
サーロイン 「そのようだな。
 しかし、『戻ってきやがった』とか言って、慌ててたぞ?」
ランプ 「こいつも盗みを働いていたのでは?」
ロース 「さっきのオーガロード一味の1人じゃないの?」
ブリスケット 「いでで……で、一体ぇ 何を漁ってたんすか……?」


ランプ 「あ! 宝箱がありました!
 きっとこれでは?!」
ブリスケット 「おぉ!! 開けてみやしょう!」
三洲次 「今のトロールと、やってること同じじゃん……」
ブリスケット 「いやいや、強盗を片付けたお礼をいただくだけでっせ」


「うっし! こいつなら余裕だぜ……」



「いででで…っ!」
三洲次 「……………………」


ランプ 「フレイルと巻物ですね」
ロース 「今回も僧侶向きのアイテム、って感じね……」
ブリスケット 「強盗を退治したお礼にしちゃぁ、ヘボいっすね」
三洲次 「………勝手に盗って何言ってんだ、お前?」

で......、


サーロイン 「ガランとした部屋だな……」
ランプ 「誰の部屋だったんでしょうね?」
サーロイン 「分からんが、住人が戻ってくる前に、俺たちもここを出るか。
 強盗に間違えられたら、たまらん」
三洲次 え?!

....小部屋で行き止まりだったので、
仕方なく元来た部屋へと戻っていく。


サーロイン 「元来た部屋にも、扉が2つ並んでるな」
ランプ 「手前から入ってみましょう」

バンッ!


サーロイン 「また個室か……」
ランプ 「では、隣の部屋へ」

バンッ!


??? 「神聖なるこの場を汚す不心得者どもめっ!!
 その汚れた肉体と魂を、地獄へと引き渡してやるっ!!」


弱かったので、省略。


ランプ 「ここのどこが神聖な場所なんですかね?」
ロース 「なんにも無いただの部屋よねぇ」
サーロイン 「いずれにせよ、ここも先には進めないのか」
ブリスケット 「全然エレベーターの方に行けやせんね」
三洲次 「北の方に扉がありますから、そっちに行きますか?」
サーロイン 「そうするか」


北向きの扉に入ると....、


サーロイン 「左手に扉……」

で、左手の扉に入ると........



サーロイン 「うおっ!?」
ブリスケット 「こやつ……どこかでっ?!」
ランプ 「ライフスティーラー……、
 エナジードレインをしてくる奴です!」
ロース 「こいつ、もう出てくるのっ?!」


三洲次 「ふぅ…」
サーロイン 「1匹だけで良かったな……」
ロース 「なんか出てくる魔物が、
 もう地下9階クラスの奴ばかりじゃない?」
ランプ 「地下10階でも戦えるだけの力を付けてから、
 中層以降の探索を開始して、大正解でしたね」

とりあえず三洲次が一撃で倒し、事なきを得る。


そして......、


....奥の扉を抜けると......、


ロース 「ちょっとだけ広いところに出たわね」
ブリスケット 「右奥の方に道がのびてやすぜ」
サーロイン 「やっと西の方へ抜けれそうだな。
 じゃ、あの道を……」
ランプ 「ちょっと待って下さい!」
サーロイン 「え?」
ランプ 「今来た道が無くなってます!!」
サーロイン 「なに?!」


ランプ 「ほら!
 ここを通ってきたはずですが、壁になってます!」
ロース 「またワープしたの?」
サーロイン 「確認するか……」


サーロイン 「東に16、北に6……」
三洲次 「えぇと……それなら、特にワープしてないですよ」
ブリスケット 「一方通行の扉っすね」
ロース 「どっちにしても、戻れなくなったってこと?」
サーロイン 「そうらしいな。
 ま、先に進む道はあるから、先に進もう」

とは言ったものの......、


ロース 「え? この入り口って……」


ロース 「どう見ても、ダークゾーンよ?」
サーロイン 「しかも、戻れなくなってるということは……」
三洲次 「イヤでもこのダークゾーンを通らなければならない、
 ………ってことですね」
ブリスケット 「なんと……」

さぁ!
いよいよ迷宮の造りが、「いやらしく」なってきました!!


でも、ダークゾーンは後回しにしたいので......、


....マロールで階段まで戻ることに。


マロールがあると、探索が格段とズルできるだな。


(※) 1度通った場所は壁の中じゃないと分かっているので、
   マロールでの移動をOKとしてます。





最北に位置する階段から南に伸びる通路には、
全部で5つ(正確には6つ)の扉がある。

南端の扉2つの中を探索し終えたので、次は......、


....中央付近にある扉へ入る。

扉の中は、左手(南側)へ通路が向かっており....、


三洲次 「今左側に見えてる扉が入ってきた扉だから……」
ロース 「次は、奥にある2つの扉のどっちかね」
ブリスケット 「どうしやす?」
サーロイン 「南側から探索をしているから、
 ここも南側の扉を先に調べよう」
ランプ 「では、一番奥の扉へ……」

バンッ!


バンッ!


バンッ!


サーロイン 「ここは………」
ブリスケット 「もしや…………」


サーロイン 「さっきのダークゾーン前だ……」
ロース 「しかも、また戻れなくなってるわ……」
ランプ 「では、またマロールで戻りますか?」
サーロイン 「仕方ない…、そうするか……。
 ただマロールは、これで残り1回になるな……」

....という訳で、またもや振り出し(階段)に戻ることに......。




サーロイン 「では、今度は……」


サーロイン 「…先ほどの分岐のとこを、右側の扉へと入っていこう」
ブリスケット 「じゃ、開けやすぜ」

ガチャッ!


ブリスケット 「お、今回は通路でっせ」
サーロイン 「右側に曲がってるが、右側は北方向か……」
三洲次 「とりあえず、進みますか」


ブリスケット 「で、その先は、今度は左(西)へ向かってやすね」
サーロイン 「では、あの曲がり角まで行こう」


ロース 「この迷宮の中では、珍しい形の分岐点ね」
サーロイン 「もしかして右側って、ダークゾーンか?」


ブリスケット 「(ひょい!)…いや、大丈夫っす。
 明りが届きやすし、普通に通路がつづいてるっす」
三洲次 「2本の通路が平行してのびてるんですね」
ロース 「どうするの?」
サーロイン 「じゃぁ、まずはまっすぐ行ってみよう」
ランプ 「左側の通路ですね」


サーロイン 「…と、行き止まりか」
ランプ 「一応、扉がありますけどね」
ロース 「入る?」
サーロイン 「いや、先にここの通路の形を確認しよう」
三洲次 「じゃ、先ほどの分岐を、
 今度は右側の方に行ってみましょう」


サーロイン 「こっちは、途中でT字に分岐してて……」


ブリスケット 「T字の右側は、行き止まりに扉で……」


ランプ 「T字の真っすぐも、行き止まりに扉です」
三洲次 「通路はこれで全部ですね」
サーロイン 「なんか扉だらけだな……」
ロース 「ねぇ…? どっちにしても、エレベーターからはどんどん遠ざかってない?」
ブリスケット 「こりゃ当面、エレベーターは期待できやせんぜ?」
サーロイン 「そうだなぁ……。
 よし、方針を変えて、まずは階段付近を徹底的に調べることにしよう!」




....と、言う訳で......、



....ちょっと探索方針を変え、
今回は階段のすぐ側にある扉から入ってみることにした。

バンッ!



バンッ!


ブリスケット 「広ぇとこに出やしたね」
サーロイン 「ガランとしてるな……」
ロース 「扉は、今見えているアレだけね」
三洲次 「じゃ、あの扉に入りますか」

バンッ!


??? 「「キィシャアアアァァーーーッ!!」」


メデューサ達 「「ガゥワアアアァァッッ!!」」
   
ランプ 「ちょくちょく出てくるようになりましたね、こいつら……」
サーロイン 「さっそくのマカニト、さすがだ」

うん、やっぱりマカニトは、素早いランプじゃないとな。


「うっし! こいつなら余裕だぜ……」




ロース 「ちょ………や…………」
「あ、ロース……、悪ぃ………」
三洲次 「お前…………今日、失敗多いな……」

っていうか、桃って罠を当てても外し損なうこと......、本当に増えたよなぁ......。



....で、とりあえず......、


....先に進んでいくと.......、


ブリスケット 「また、ここに出やしたね……」
サーロイン 「う~む………」
三洲次 「どうします?」
サーロイン 「階段付近の扉も残り2つとなったし、
 もうそっちを先に片付けよう」




階段近くの扉、残り2つの内の1つへ。



ブリスケット 「スッカラカンの広間ですぜ?」
ロース 「ここで行き止まりね」
サーロイン 「しょうがない。
 残り1つの扉に入ってみよう」


階段近くの扉、いよいよ最後の1つ

バンッ!



サーロイン 「レベル7メイジ?!」
ブリスケット 「こやつら、もう出てきやすかっ?!」
ランプ 「まだ地下6階だというのに、
 遭遇する敵は地下9階クラスばかりですね……」
ロース 「ま、私たちの敵じゃないわよ!」


ロース 「余裕ね!」




メイジA (ふぉご……ふぉご……っ!)
メイジB (ふごぉ……ふごぉ……っ!)
メイジC (ふぅお……ふぅお……っ!)
   
ロース 「後は任せたわ」
サーロイン 「さすがだ!」
三洲次 「では…(スラッ!」


楽勝で倒し....、


....さらに奥へ進むと......、



シュルルルル......シュタッ!



本日記初登場のレベル6ニンジャ!!

三洲次 「こりゃまた………」
ブリスケット 「やたら目立つ色の忍者っすね……」
ランプ 「森や林ならいざ知らず……」
ロース 「地下迷宮で、緑色は無いわよねぇ……」

いや、この迷宮で緑色の装束ってさ、
なんて言うか......、


....こんなイメージ。(※ ボカしてます)


ま、とりあえず倒しますか。

戦闘開始!


くびをはねられた?!


....あぁ......、の方か......。


忍者との戦闘中に「首を刎ねられた!」という文字が出てくると、
一瞬ドキリとして心臓に悪いから、できれば少し勘弁してほしいなぁ......。




とりあえず、ノーダメージで勝利!

三洲次 「余裕ですね」
サーロイン 「うむ。
 こんな奴ら程度でダメージを喰らう我らではない!!」
ブリスケット 「その通りっすよ!!」
「宝箱があったぜ。開けるな」



おーーーーーーーーいっ!!!!!!
桃ぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!!


お前、いい加減にしてくれえええぇぇっっ!!!!
地下6階に来てから、罠の解除は
失敗ばかりじゃねぇかあああぁぁぁっっ!!!!!

三洲次 「あだだだ……っ!!」
「い、いぢぢ……っ!!」
サーロイン 「せ……せっかくノーダメージだったのに……」


ランプ 「お!
 非売品の良い品が出てきましたので、
 解除の失敗も帳消しですね!」
ブリスケット 「んな訳ねぇっすよ……」

「真っ二つの剣」なんてもう大量にあるので、別段要らないし....。

でも、さ、やっぱり高級なアイテムが出てくると、
なんて言うかさぁ、占いで良い結果が出たような気分になりますよね!


ならない?  あ、そう......。




ともかく、この玄室も行き止まりであった。


………………………………

……………………

…………


サーロイン 「結局………」


サーロイン 「……もう、この扉に入るしかないのか」
ロース 「通路が平行していた場所の、
 左手側の通路の奥ね」
ランプ 「ここって、他にも扉はありましたけど、
 全部個室でしたし……」
ブリスケット 「じゃ、とりあえず、開けてみやしょう」

ガチャッ!



サーロイン 「!?
 こ………、これは………!」





──── 地下6階 ほぼ真北のエリア....


サーロイン 「あからさまに怪しい床が3つも……」
ブリスケット 「こいつぁどう考えやしても……」
ロース 「正解1つと、ハズレ2つね……」
ランプ 「つまり3択ですか」
三洲次 「で……その正解って、何でしょう?」
ブリスケット 「まぁ、この迷宮で罠以外っていやぁ、
 アイテムと階段ぐらいっすけど……」
ロース 「それなら、なんとなくだけど、階段の気がするわ」
ランプ 「すると罠は……」
三洲次 「当然、落とし穴 でしょう……」
ブリスケット 「っすよね………」
ロース 「で……、ロイン?
 どれから調べるの?」
サーロイン 「どれからと言われても……、
 何かヒントがある訳でもないし………」
三洲次 「ここまで作ってきたマップを見ても、
 ヒントらしい構造は無いですね」
ブリスケット 「じゃ、考えてもしょうがねぇっすから、
 勘でいくか、総当たりしかねぇっすよ」
サーロイン 「よし!分かった!
 もう端から1つずつ調べていこう!」


サーロイン 「では、入ってきた扉に近い方から、順番にいくぞ!」
三洲次 「まずは、こいつですね」
サーロイン 「ハズレだった場合、まず間違いなく落とし穴だろうから、
 全員H.P.を確認!」


ブリスケット 「あっしと三洲次っちが回復しきってねぇっすけど……」
三洲次 「……まぁ、耐えられると思います」
サーロイン 「よし! では、進むぞ!」



意を決して、前進!!







いきなり正解かよっ!!!

 

 

........ってことは、あとの2つハズレ....?

 

 

....あれ?

 

 

ランプ 「どうしますか?」
サーロイン 「残り2つも本当に落とし穴かどうか、ちゃんと調べるべきだ。
 くまなく調べる、ローラー作戦だ!
 だから順番に落ちていくぞ!」
三洲次 「了解です。
 じゃぁ、隣の穴に落ち……って、え?!
ロース 「99%落とし穴だと分かってるのに、わざわざ落ちるの?!」
ブリスケット 「そりゃ、ただのバカでっせ?!」
三洲次 「考え直してくださいよ!!」
サーロイン 「いや、誰がなんと言おうと、残り2つの床にも乗っかるぞ!」

  
サーロイン そこにイベント床があるからだ!!


三洲次 「じゃあ、サー・ロインからどうぞ!」
サーロイン 「うむ…………。
 え?!
 いや……その……え? 行くの?!」
ロース 「はぁ?!
 あなたが自分で言いだしたんじゃない!」
サーロイン 「あ……あぁ……、まぁ……。
 そ…その……心の準備ができたらいくから、
 まだ押すなよ、押すなよ、絶対に押すなよ!」
ロース 「ほら、行きなさいよ!(ドン!)」
サーロイン 「ぐほっ!てめェは、俺を足蹴にぃ!!」
三洲次 「え?! ちょ、袖を掴…っ!?
ロース 「……お礼は?」

(※) サーロイン、三洲次、ブリスケット、桃 が落下

サーロイン 「ぐはぁっ!!」
三洲次 「いでぇっ!!」
ブリスケット 「な……なして、進んでこんな痛ぇ目に……」
サーロイン う、後ろの2人ぃぃっ!!
 なんで付いて来ないんだっ!?
   
ロース 「だって、分かってて落ちるなんて……ねぇ?」
ランプ 「ですよねぇ」
   
サーロイン 「く…くそっ!!」
三洲次 「と…とりあえず、ここから…
   
ロース きゃあっ!!
   
サーロイン 「?!」
ブリスケット 「ロースはんの叫び声が?!」
三洲次 「な、何があった?!」



ロース 「な、何かこっちに走ってくるわっ?!」
ランプ 「あれは……ワータイガーです!!」
ブリスケット 「……踏んだり蹴ったりっすね……っ!」
サーロイン 「……よいしょ……っ!」
三洲次 「……くそっ!」


三洲次 「ちょ……這い上がったばかりで、態勢が……」
サーロイン 「三洲次、どけっ!!!」
三洲次 「え?」
サーロイン 「てやああぁぁっ!!」


タイガーA 「ギィシャアアアァァッッ!!」
サーロイン 「まず1匹っ!!」
ランプ 「さすがっ!!」
サーロイン 「残り1匹…!!
 必っ殺……っ!!


サーロイン ………狩り!!!

三洲次 「……また何かパクってません?」
ブリスケット 「これ、その内、オーガ相手に 鬼斬り とか言い出しやすぜ?」
ロース 「うわぁ……、絶対ありそうぉ……」
サーロイン 「気にするな!
 次の穴に行くぞ!!」


ランプ 「じゃぁ、皆様、頑張って下さい」
サーロイン 「今度はお前が調べるんだよっ!!(ドン!)」
ランプ 「え?!ちょっ!押さな……ほぉっ?!
ロース 「きゃあっ!こっちに来な…っ!!」

(※) 三洲次、ブリスケット、ロース、ランプ が落下

サーロイン 「うむ、やっぱり落とし穴だったか」
   
三洲次 「ぐはっ! サイテーだ…っ!」
ランプ 「ごはっ! な……なんで、こんな目に……っ」
ブリスケット 「…ア……アホとちゃうやろか……」
   
サーロイン 「お~い、早く上がって来い!」
   
三洲次 「よ…よいしょ……っ」
ランプ 「か…勘弁してほしいですよ……」
サーロイン 「大丈夫だ。
 この落とし穴に落ちることは、もうしないから」
ランプ 「当たり前ですっっ!!」
ブリスケット 「もう二度とこの穴には落ちねぇっすからね!」
三洲次 「今のブリ助の発言……、俺……フラグが立った気がする……」
ロース 「ねぇ……最後に落ちた落とし穴のすぐ真横が扉なのが、
 なんか気になるんだけど……」
三洲次 「……あと……フラグの回収方法も、分かった気がする………」

さて、さすがにこれだけH.P.があれば、2連続で落とし穴に落ちても死者は出ないわな。

ってか、男性陣のH.P.が散々なのに、女性陣2人は、なんで揃って3桁残ってんだ?

ロース 「とりあえず、落とし穴で受けた傷を治療しましょう」


ロース 「はい!マディ!」
三洲次 「サンキュ……」
ブリスケット 「ディアルマ!」
ランプ 「…た、助かります……」
サーロイン 「……………あれ? 俺は?」
ロース 「あなた歩いているだけで治癒するから、いいでしょ!
 治療魔法を節約するためにも、そこら辺適当にほっつき歩いてなさい!」
サーロイン 「…………なんかリーダーの扱いが、一番酷くない?」


さて、治療が完了したらですが、
この場所から次へ進むには......、

(A) ダークゾーン


(B) 西側の扉(手前)(そのまま入れる)


(C) 西側の扉(奥)(落とし穴を通って入る)


....の3択となります。


もう、これ、(B)しかないだろ


なので......、


....(B)の扉に入ったら......、


三洲次 いきなり閉め出されました!!
サーロイン 「え?!」
ランプ 「一方通行の扉でしたか……」

仕方ないので、扉の中のエリアを......、




....探索するが、結論から書くと......、


三洲次 「この扉からしか出られないのですが、
 この扉って…………、
 さっきの落とし穴の横にあった扉ですよ………」
サーロイン 「つまり……」
ロース 「ここから出るには、必ず落とし穴に落ちないといけない……ってことね」
ブリスケット 「最低っすね……」

....いや....もう....これ....迷宮の造りが「いやらしく」なってきたと言うより、
むしろ「意地悪」になってきた、だろ?



まぁ、マロールが使えるから、飛び越えられるけどね!!!


サーロイン 「これが最後のマロールだし、
 もういい頃合いの時間だし、
 今日はここまでにして、地上に戻ろう」
三洲次 「あれ? フラグは回収しないの?」
!!!

 


「75.高官の玄室と十字のダークゾーン」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 9 110 13 12 13 13 12 10 0 0 君主なのに僧侶呪文を全然使ってない。
三洲次 9 160 14 11 10 13 13 14 1 3 レベルを上げて物理で殴るだけ。
10 150 13 16 13 13 13 15 0 0 階が下がるにつれ、失敗が多発してきた…
ロース 10 151 13 18 17 13 17 10 0 2 魔法使いなのに治療役は彼女がメイン。
ランプ 17 81 18 18 17 16 18 12 0 8 実はロクなアイテムが全然出てこないです。
ブリスケット 10 142 10 15 14 10 11 9 1 4 ディアルマ6回が何気に助かってる。

 


【更新履歴】
2021年 7月 3日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 6月26日:一部の文章と台詞を推敲しました。
2020年 5月24日:次ページへのリンクを設定。
2020年 5月17日:新規公開。