133.ティルトウェイトを超える呪文?

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
接近戦最強のくノ一(忍者)。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分(動画無)約20分(動画込)
※画面撮影アプリの影響で動画にノイズ音があります。申し訳ありません。
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。



全っ然出て来ない下記2種類のアイテムを求め、今日も地下10階第三玄室までを周回します。

・守りの盾
・破邪の指輪


って言うか、お願いぃ出て来てぇ........



【目次】

1周目:どうでもよくないよ

2周目:ティルトウェイトを超える呪文?




■1周目:どうでもよくないよ




──── 地下10階 第一玄室(1周目)



狙った敵が出てくるまで出入りを繰り返していると、
レベル8ビショップから逃げた途端、扉の外で......




サーロイン 「お? マスターシーフがいるぞ」
三洲次 「どこかに行こうとしているのか、こっちに気付いてないですね」
ランプ 「あれ?
 マスターシーフって、桃がこの前倒しませんでしたっけ?」
ブリスケット 「魑魅魍魎が跋扈する迷宮……酷似した輩が跳梁してても愕きではござらん」
ロース 「何言ってるのかさっぱりなんだけど……」
三洲次 「一言で言うと『よくあること』」
サーロイン 「まぁ、この前の奴の後継なんだろな。
 この迷宮に数多く居るシーフたちを束ねる頭領だから、
 後継者が出てきても不思議じゃないだろ」
ブリスケット 「とりあえず気付いてねぇですし、無視して玄室に入りやしょう」



ランプ 「入り直したら、とんでもない奴が出て来ましたね…」
サーロイン 「ま、マカニトで一発だろ。
 ロース、頼むぞ」
ロース 「任せて!」


ロース 「余裕ね!」
ブリスケット 「ほんに素早いっすな」
三洲次 「相変わらず頼りになるよ」


・歪んだ盾

アイテムも特筆することが無いので、割愛。



第二玄室へ。


──── 第二玄室(1周目)


??? 「ふはははは!!
 待っていたぞ!!!」
??? 「上級魔術師協会、推参っ!!」
サーロイン 「え?」
三洲次 「また出て来たのか……」
「ち……ザコかよ………」


うごっ!
   
サーロイン 「…………………………」
ブリスケット 「桃っちって、ここぞってぇ時にはトコトン強いっすが……」
ランプ 「……弱い相手には、すぐ油断しますよね」
三洲次 「両極端だよな」


サーロイン 「こんな奴ら無視し戻るぞ」
てめええぇらああぁぁっ!!!
 その首かっ斬ってやるから、そこへ並べえええぇぇっっ!!!
三洲次 「はいはい、桃、戻るよ(ずるずるずる……」
三洲次いいいぃぃっっ!!!
 放せえええぇぇぇ!!!(ずるずるずる……」
   
メイジ達 「「…………………………」」


パタン....!



入り直す。

バンッ!        ← 扉を蹴破った音


サーロイン 「ん?
 えぇ~と………お! 敵が円陣を組んでるぞ」
三洲次 「作戦会議ですかね……?」


レイバーロード 「大きな地下のー玄室でー!!」
ハイプリースト 「あなたと私ぃー!!」
ジャイアント達 「「楽シク 戦ウゼー!!」」
   
サーロイン 「………作戦会議?」
三洲次 「ただの暇潰しかも……」
サーロイン 「じゃ、やっかいな2人を先制中に倒してしまおう!」
三洲次 「よし!
 ハリボテロードは任せてくれ!!」


レイバーロード おおきなあああぁぁっっ!!!


ハイプリースト ちかのおおおぉぉっっ!!!


サーロイン 「よし、先制中にレイバーロードとハイプリーストを倒したぞ!」 
三洲次 「あとはファイアージャイアントのみ……勝ったも同然ですね!」
サーロイン この調子でいくぞっ!!


ジャイアントA ゲンシツウウウゥゥッッ!!!
サーロイン よしっ!!

ロース 「ねぇ、ランプ?」
ランプ 「はい?」
ロース 「ロイン、なんか変じゃない?」
ランプ 「どこら辺がですか?」
ロース 「だって、さっきから敵を次々と一撃で倒してるわよ。
 絶対に変だわ」
サーロイン そこおおおぉぉっ!!
 聞こえてるからなああぁぁっっ!!!
   
三洲次 「あっちでゴチャゴチャやっている間に、こっちを片付けようか」
「なぁ、先制中に何もしてなかったから、今度はあたいにやらせてくれよ」
三洲次 「え? まぁ、いいけど…」


ジャイアントB デエエエェェェッッ!!!
うっし!!
三洲次 「6回ヒットか……相変わらず、すげぇな………」

ロース 「ねぇ、何かドーピングした?」
サーロイン マポーフィックしかかけてないよっ!!!
ランプ 「それ、ドーピングなんですか?」
ロース 「実は悪の道に堕ちて、悪のサーベルを使ってたりしてない?」
サーロイン 俺たち普通に地上でパーティー組んだだろっ!!!
ロース 「じゃあ、なんでよ?」
サーロイン 俺が店の裏手で特訓始めたの、知らないとは言わせないぞっ!!
ブリスケット 「あの、ロースはん………カティノで眠らせたんで、そろそろ倒してくれねぇっすか……?」




先制できたこともあり、ノーダメージで勝利!!

ランプ 「それではお宝ターーーーイムっ!!!
 さぁ、ブリ助!!
 さっそくカルフォをっ!!!
ブリスケット 「では…………カルフォ!!


ランプ 「………………………………」
ブリスケット 「………………………………」
サーロイン 「じゃ、諦めるか」
ランプ ええええぇぇぇっ??!!
「よっし、開けるぜ!」
三洲次 「桃、止めろって……(ずるずるずる…」


「うー……開けるぅー!(ずるずるずる…」
三洲次 「はいはい、また今度ね(ずるずるずる…」
ランプ 「ア……アイテムがぁぁ……(泣」
ブリスケット 「なんか、もう、いろいろグデグデっすな……」

で......、


....宝箱を諦めて第三玄室へ向かうのですが......、


....その途中で!!!


ハイウィザード 「ふはははははっ!!!
 4代目上級魔術師協会9代目副会長、再び推参!!!
 今度という今度こそは……」
   
 スタスタスタスタスタスタ

ハイウィザード 「あ……あの?
 ちょ、ちょっと?!」
   
 スタスタスタスタスタスタ
   
ハイウィザード 「また、行っちゃった…………」
ビショップA 「俺たち、通行人Aに成り下がってません?」
ハイウィザード 「通路だけに……か?」
ビショップB 「やっぱり玄室で待ち構えないとダメですよ」
ハイウィザード 「う~む………」

無視して、1周目最後の玄室である......


....第三玄室へ。


──── 第三玄室(1周目)


サーロイン 「余裕で勝てるだろ」
三洲次 「じゃ、侍同士、ハタモトは俺に任せて下さい!(スラッ!)」



三洲次 「余裕だなっ!」
ロース 「余裕ねっ!」
ブリスケット 「2回ヒットでも72ダメージってぇ、やっぱ村正はえげつねぇですな……」
ランプ 「さぁ、お宝ターーーーイムッ!!!
サーロイン 「さて、何が入っているか……」
ロース 「そろそろ私にも『回復の指輪』が出てきてくれないかしら」


三洲次 「第三玄室でガス爆弾って………これは完全なる失敗フラグ!!!
ぁあ?! 何か言ったかっ?!
三洲次 「あのな、桃、よく聞くんだ」
「………………………………」
三洲次 「ここ最近、1周目の第三玄室では、お前は罠の解除に2連続で失敗をしているんだ。
 分かるか?」
「………………………………」
三洲次 「2度あることは3度ある、という言葉がある」


うっし! 開いたぜ!
三洲次 人の話しを聞けえぇっ!!!
ブリスケット 「おぉ!!ロースはん!!
 指輪が入ってますぜ!!」
ロース 「まぁ! とうとう私にも『回復の指輪』が来るのかしら?!」
サーロイン 「よし、さっそく鑑定しよう!」
ブリスケット 「今日はまだロクなアイテムが手に入ってねぇすから、そろそろ良いのが出てほしいっすな!」
ロース 「そうよね!」
ランプ 「あの、皆さん………もう1個入ってますよ?」
サーロイン 「今は指輪に期待がかかっているから、そっちは後で適当に鑑定しといてくれ」
ランプ 「でも『ぶき』ですよ?」
サーロイン 「あぁ、どうでもいいよ」


ランプ 「………………………………」
サーロイン 「………………………………」
ランプ 「………………………………」
サーロイン なにいいぃぃ!!?
 どうでもよくないよっっ!!!
三洲次 「前回1個手に入れたばかりなのに、また出たの?!」
ブリスケット 「今日のアイテム運の反動が来たっすな!!」
ロース 「ねぇ、指輪にも注目してよぉ!」
ランプ 「いや、でも、ロース?
 こっちは『武器』ですよ?」
ロース 「どうせ私には関係ないから、どうでもいいわよ」
サーロイン 「いや、どうでもよくないって!」
ロース 「ねぇ、ランプ、指輪から鑑定してくれない?」
ランプ 「まぁ、いいですけど。
 じゃぁ、指輪から……」


ランプ 「『守りの指輪』ですね」
ロース 「えぇ~……また違うのぉ……」
サーロイン 「じゃ、『武器』の鑑定にいこう!!」
ランプ 「では……、えぇと………」


ランプ おおぉっ!!!
 これはっっ!!!


手裏剣、きたーーーーーっ!!!

三洲次 「とうとう2個目ですね!!」
ランプ 「どうしますか?」
サーロイン 「手裏剣と言えば忍者、忍者と言えば手裏剣!
 さっそく桃に持たせよう!!」
ランプ 「では………」



サーロイン 「あ、装備はするなよ。
 お前だと、呪われるから」
三洲次 「持ってるだけでいいよ」
「うっす。
 ま、愛用のカシナートは手放さねぇから、はなっから装備するつもりはねぇけどな!」
ランプ 「手裏剣の方が強力な武器って………知ってます?」

 

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──── 街外れ......

サーロイン 「じゃ、2周目に出発しようか」
ランプ 「あの、ロイン?」
サーロイン 「ん?」
ランプ 「手裏剣が2個手に入ったので、これで桃だけエナジードレインを受けることができますよね?
 桃の経験値を適正にするため、エナジードレインを受けに行かないんですか?」
サーロイン 「おぉ!
 そうだったな!」
「…………………………」
サーロイン 「………………………………」
ランプ 「…………………………」
サーロイン 「面倒くさいから、もうこのままいこっか」
三洲次 「はぁ?!」
サーロイン 「今のレベルでも桃は敵を片っ端から一撃で倒しているから、
 なんかもう、このレベルのままでも良いかなぁ……と思って」
ロース 「テキトーな人ね………」

いや......、前回エナジードレインを受けるために地下9階へ行った時、
ナイトストーカー(1LVドレイン)を……それも友好的じゃない奴を探すだけでも、
意外と面倒くせぇなぁ、って思って........。

それに、ライフスティーラー(2LVドレイン)が先に奇襲して来ないとも限らないし......。


なんかカッタルイので、もうこのまま行っちゃいます。

 



■2周目:ティルトウェイトを超える呪文?



では、2周目へ行ってみましょう!!


──── 地下10階 第一玄室(2周目)


サーロイン 「ドレインの話しなんてしていたから、いきなり三洲次の友達が出てきたじゃないか」
三洲次 だから友達じゃないっ!!!
「よっと!」


「ま、ザコだな」
三洲次 「…………………………」
サーロイン 「喋ってる間に、あっさり片付いたな………」

で、宝箱ですが......



....ブリスケットのカルフォが「毒針」の調べるが「メイジブラスター」と、結果が分かれてしまった。

ブリスケット 「………………………………」
「………………………………」
サーロイン 「………どっちが合ってると思う?」
三洲次 「ブリ助」
ロース 「ブリ助」
ランプ 「ブリ助」
うー!!
サーロイン 「じゃ、ランプ、正解を」


おおっと!石弓の矢ぁっ!!!ドガアッ!!
三洲次 ぐほおぉっ!!
ブリスケット 「そのウップン晴らしは理不尽でっせ………」
サーロイン 「桃、別に責めないから、とにかく開けてくれ」



ロース 「2個入ってるわね」
ランプ 「では、さっそく鑑定を……」


・エルフの鎖帷子
・「回復」の薬

ランプ 「鎧の方は『エルフの鎖帷子』ですね」
サーロイン 「その鎖帷子もよく出てくるよな」
ロース 「誰かさんがたくさん欲しいなんて言うから」
ブリスケット 「その話し、また蒸し返しやすか……?」



第二玄室へ........


──── 第二玄室(2周目)


いきなり敵の奇襲!


ふぉごっ?!
   
ブリスケット 「桃っちって、大したことない敵には、すぐ油断するっすね……」
三洲次 「ファイアージャイアントなんかに噛まれるなよ……」


入り直す。


バンッ!




三洲次 ふぎゃあっ?!!
 ふぎぃいっ?!!
   
サーロイン 「お前だって噛まれてるじゃないか………」



サーロイン ぐおぉっ?!!
 うぎゃあっ!!
   
三洲次 「いてて………ロインだって、人のこと言えないだろ………」
「これであたいら全員同類だなっ!」


ふぎいっ!!?
   
ランプ 「なんかデグデグですね……」
ロース 「前衛が揃って、何やってるのよ………」

で、奇襲ターンも終わり......


....忍者も3人居たが特にクリティカルなどなく、なんとか死者無しで乗り切る。


サーロイン 「奇襲を乗り切れば、もうこっちのものだっ!!!
 一撃のもとに、やり返してやるっ!!!


サーロイン 「あれ………?」
ロース 「一撃のもとに、何をするって? ねぇ、何を?
サーロイン 「いや……その………あ、そうだ!
 おいしいところはロースに譲ろうと思って!!」
ロース 「ふ~ん……………じゃぁ、そこで見ててもらえる?
 返り討ちをどうやるのか、見せてあげるから」
サーロイン 「………………はい…………」



三洲次 「相変わらず素早いな」
ブリスケット 「助かるっすね」


ロース 「あら……?」
サーロイン 「なぁ、何を見せてくれるって? なぁ、何を?
ロース 「………ここぞとやり返すとか、あなた絶対に根暗でしょ?」
ブリスケット 「お二人とも情けねぇっすな。
 では、ここはあっしに任せて下せぇや」


ブリスケット 「おや……?」
ロイン&ロース ! 
ブリスケット 「…………お二方とも根暗ってぇことで良いっすか?」
   
ランプ 「なんかグデグデですね………」
三洲次 「みんな揃って、何やってんだ………」

で、1ターン目が終了して......


サーロイン 「今さらこんなのが残るの………」
ランプ 「まぁ、こいつも仲間を呼ぶのに失敗してたので、こちらも特に被害は無かったですけどね」
サーロイン 「よし!!
 今度こそ、俺が一撃のもとに倒してやるぞ!!!
ロース 「ブリ助?」
ブリスケット 「えぇ、この後に何を言うかは、承知してやすぜ」


ロース&ブリ助
サーロイン お前らあぁっ!!?
 俺にどうしてほしいんだああぁぁっ??!!


とりあえず、勝利!


ブリスケット 「罠はガス爆弾っすね」
あたいに任せるんだっ!!
三洲次 「………………………………」


ぁああ??!
三洲次 何も言ってないだろっ!!!
ランプ 「……でも、心の中では台詞を準備してたんですよね?」
三洲次 「バレてた?」


ロース 「あ!
 指輪が入ってたわ!!
 今度こそ、『回復の指輪』かしら?!」
ランプ 「どれどれ………」


・腐った皮鎧
・戒めの指輪

ランプ 「この指輪は『戒めの指輪』ですね」
ロース 「ちぇ~……また違うのぉ………」
ブリスケット 「指輪って、けっこう種類ありやすね」
三洲次 「あれ?
 その指輪って、ランプは装備できないの?」
サーロイン 「はあ?
 指輪なんて誰でも装備できるもんだろ?」
ランプ 「いえ、この指輪は僧侶しか装備できません」
ブリスケット 「え? つまり、あっしだけ、っすか?」
ランプ 「えぇ」
ロース 「どうしてなの?」
ランプ 「『戒め』って、禁(いさ)めるとか自制ってことですからね。
 ドM用なんですよ」
ブリスケット 納得しねぇでくだせえっ!!


ま、とりあえず......、


....本日最後の玄室へ行きましょう。


──── 第三玄室(2周目)


バンッ!


??? 待っておったぞ!!
 ローラーレンジャーズよっ!!!
サーロイン 「え?」


ハイウィザード 通行人Aこと、9代目副会長!!
 三たび推参!!!
ビショップA 「自分で通行人とか言わないで下さい」
   
三洲次 「またこいつかよ………」
サーロイン 「入り直していい?」
ランプ 「でも、こんな奴でも、レアアイテムを持ってる可能性が……」
サーロイン 「そうか………しょうがない………」
   
ハイウィザード 「どうだ?!
 玄室でなら素通りはできないだろ!!!
 これで晴れて、わしも通行人を卒業だ!!」
ビショップB 「………………………………」
   
ロース 「さっきから何を言ってるの、この人…?」
サーロイン 「ま、こんな訳分かんない奴など、あっさりと倒せるだろ!」
   
ハイウィザード 「ふはははは、余裕をかましていられるのも、今の内だぞ!!
 なぜなら、このわしは研究に研究を重ね、
 ついにティルトウェイトを超える呪文をマスターしてきたのだからな!!」
   
ブリスケット 「何か言ってやすぜ?」
サーロイン 「気にするな、いつもの世迷言だ………、
 ……と思うけど、ティルトウェイトを超えるってのは、ちょっと気になるな」
三洲次 「そんな呪文ありましたっけ?」
   
ハイウィザード ローラーレンジャーズよっ!!!
 ついにお前らの冒険もここが最後に…


ビショップA ぎゃあああぁぁっ!!?
ハイウィザード なぁあるぅう??!
ゴチャゴチャ喋ってねぇで、さっさとかかてこいやあっ!!!
ロース 「そうよねぇ」


ビショップB ぐわああああああ………!!!
 ……はぁ…はぁ………」
ビショップC 「く……くそ……っ!!」
   
ロース 「あら、意外としぶといわね」
   
ビショップB 「ハ、ハイウィザード様っ!!」
ビショップC 「は、早く、そのティルトウェイトを超える呪文とやらをっ!!」
ハイウィザード 「ふふふ、いいだろう………。
 いかにローラーレンジャーズが強かろうと、この呪文のダメージに耐えられるかな?!
   
サーロイン 「つまり………ティルトウェイトを超えるダメージ……?」
ランプ 「もし本当なら、ヤバイですよ……!」
三洲次 「な、何が来るんだ…?!」
   
ハイウィザード 喰らうがいいいぃぃっ!!!
 1,000ダメージ以上を与える、
 この究極の攻撃魔法をっ!!!!
   
サーロイン 1,0000以上だとぉおっ?!!
ランプ そ、それは絶対に耐えられないですっ!!!
三洲次 「南無三…っ!!」




サーロイン 「………………………………」
ランプ 「………………………………」
三洲次 「………………………………」
   
ハイウィザード 「………………あれ?」
ビショップB 「ハイウィザード様………その呪文はアンデッド(ゾンビ系)にしか効果が無いです………」
ハイウィザード 「え?」
ビショップC 「彼らに使っても、何も起きません」
ハイウィザード 「は?」
ブリスケット 「まぁ、それ以前に……」


ブリスケット 「……あっしが先に呪文を封じてやすがね」
サーロイン 「さすがだ」
   
ビショップB 「……完全に意味ねぇ…………」
ビショップC 「……ダメだ………この人………」
   
三洲次 「ジルワンって、アンデッドを『消す』呪文じゃないの?」
ランプ 「正確には、平均して1,000ほどの『ダメージを与える』ので、
 結果的に一発で消すのと同じ、ってだけです」
三洲次 「へ~……」

ジルワンとは、厳密にはダイス10d200、つまり10~2,000ダメージを与える呪文なので、
実は超絶に運が悪いと、アンデッドを倒せない可能性もあるんですよね。
まぁ、普通にやると平均値付近に丸まるので、見たことないですけど。


ビショップB 「くそっ!!
 俺らが頑張らなきゃダメじゃないかっ!!」


サーロイン ぐおおおぉぉっっ!!
三洲次 ぬおおぉぉっ!!
 く、くらえええぇっ!!


ビショップB ぎゃあああぁぁっ!!
サーロイン 「ランプ、早く残ったビショップにモンティノを!!」
ランプ 「モンティノっ!!」



ビショップC 「(……ふが……もが………!)」
ランプ 「間に合った!」
   
ハイウィザード 「あぁ!!
 なんて使えない手下たちだっっ!!」
   
三洲次 「一番使えなかった奴が何を言ってるんだ……」
ブリスケット 「ハイウィザードより手下の方が頑張ってやしたよね……」
ロース 「チームのトップが一番使えないのは、もう常識よね」
サーロイン 「今、どさくさに紛れて、俺の悪口言わなかった?」
   
ハイウィザード 「くそっ………まさか、こんなことになるとは………」
サーロイン おい!
ハイウィザード 「あ?」
サーロイン 「もっとビシッ!とした呪文はないのか?
 ないんなら そろそろ殺しちゃうけど、いいか?」
ハイウィザード 「へ?」
サーロイン お命頂だい!!!
 とうっ!!!


サーロイン 「はーっはっは!!!
 あいてがわるすぎたな!!!!」
三洲次 「………ロインって、本当に”善”の戒律なんだろうか………」
ロース 「どうでもいいけど、ロインってやっぱり攻撃するのが遅過ぎない?
 今回も一番最後だったわよ」
ブリスケット 「でも、一番手で動くことも多いっすよ?」
ランプ 「ロインもけっこう両極端ですよね……」



三洲次 「とりあえず、残ってた奴は倒しました」
サーロイン 「ご苦労」
ランプ 「さぁさぁ、宝箱ですよ!」


ブリスケット 「毒針っすね」
ランプ 「さぁ、桃!!
 レッツオーーーープンっ!!


「いてて…っ!!」
三洲次 「お前、第三玄室の宝箱って、やっぱり苦手だろ?」
ランプ 「おまけに中は『力のメイス』しか入ってなかったです……」
ブリスケット 「今日は、もういろいろとグデグデっすな……」



本日の冒険は、ここまで!


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………………………………


……………………


…………


──── 地下10階 某所......
     上級魔術師協会(4代目) 本部

LVL10メイジA 「会長、偵察していたビショップが戻りました」
ビショップA 「報告します!
 ハイウィザード様ですが…」
アーチメイジ 「どうせ、また無視されたんだろ?」
ビショップA 「はい」
アーチメイジ 「やっぱり……」
ビショップA 「しかし、しつこく食い下がり、玄室でティルトウェイトを超える呪文を唱えました!」
LVL10メイジA 「思ったよりは頑張りましたね」
アーチメイジ 「で………結局それは何だったんだ?」
ビショップA 「ジルワン」
アーチメイジ 「クソの役にも立たねぇ……」
ビショップA 「それもモンティノで封じられ後に」
アーチメイジ 「もういろいろと……」
LVL10メイジA 「……グデグデですね………」



「134.追い剥ぎ強盗達の迷宮」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 16 140 18 18 16 18 16 14 1 0 本当に一撃で倒すことが増えてきた。特訓の成果だな。
三洲次 16 149 18 18 17 18 18 18 5 4 お前、ここ最近全然レベルアップしていない気がする。
21 161 18 18 18 18 18 18 0 0 昔は奇襲にすごい強かったのになぁ…。
ロース 19 160 17 18 18 17 18 14 0 2 少しずつグデグデ側にスライドしてきてね?
ランプ 23 124 17 18 18 17 18 17 0 9 新しいアイテム出ねぇ~~!
ブリスケット 18 133 18 18 18 18 17 15 3 5 他がグデグデになると、彼は転じて安定していく。

 


【更新履歴】
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 7月31日:次ページへのリンクを設定。
2021年 7月24日:新規公開。