ＡＣ：
Armor Class。知らない方は、防御力だと思って下さい。

さてさて、地下１０階で当面行動する範囲のマップは書けました。

そこで次は、今のパーティーが地下１０階で通用するか、
アイテムを狙いつつ様子を見たいと思います。

とりあえず、地下１０階の第二玄室までと地上を往復します。

プライベートエレベーター前はドラゴンフライ。
２匹とも一撃で倒し、無傷で通る。

シュートのある玄室も、無傷で突破。

シュート！

──── 地下１０階　第一玄室

ロイン	「よし、今回もゆっくり開けてくれ」
ブリスケット	「御意に」

ギイイィィ......ッ

ロイン	「どうだ？」
三洲次	「また、レベル８ファイターですかね？」
ロース	「あいつら、なぜか勘づくのよねぇ」
ランプ	「きっと、警備が専門なんでしょう。 　そこら辺は訓練を受けてるのでは？」
ブリスケット	「今回は違ぇ奴が居やすぜ。 　気付いてねぇっすよ」

ロイン	「こいつは楽勝だ」
三洲次	「しかも１匹」
ランプ	「勝ったも同然ですね」

ジャイアント	「ぐびょばあばあばああああぁぁっ！！！」
ロイン	「やはり楽勝だな」
ランプ	「さぁ！やって来まいりましたっっ！！ 　お宝タアァァーーーイムっ！」
三洲次	「ランプ、最近キャラ変わり過ぎだろ……」
ロース	「カルフォ！」

ロイン	「三洲次の見立ては？」
三洲次	「えぇと……、そうですね、『毒針』です」
ランプ	「それでは、三洲次っ！！ 　レッツオーーーープンッッ！！」

三洲次	「よし！　開きました」
ランプ	「どれどれどれ？！ 　見せろ、見せろ、見せろ！！」
ブリスケット	「いくらお金やお宝に目が無ぇって言っても、 　ちょっと変わり過ぎじゃねぇっすか…？」
ランプ	「おぉ！！　鎧が入ってましたよ！！ 　どれどれぇ……」
三洲次	「人の話し、聞けよ……」

固い皮鎧。

ランプ	「…………………………」
ブリスケット	「地下９階にも居た敵ってぇ時点で、 　中身はお察しでっせ」
ロース	「毎回期待していると、疲れるわよ」
ロイン	「レアなアイテムは、滅多に出ないからレアなんだ。 　しばらくはいつものアイテムが続くさ」
ランプ	「はぁ～～ぁ…………」

通路を進み、第二玄室へ。

ブリスケット	「では、ドアを開けるっすよ？」
ロイン	「うむ。ゆっくりな…」

ギイイィィ......ッ

ウィスプＡ	（シュルルル……）
ウィスプＢ	（ひゅるるる……）
ブリスケット	「またウィルオーウィスプっすか？！」
ロース	「しかも、すぐにこっちを察知したわ」
三洲次	「ほらぁ、ブリ助を恨んで、この前のビショップたちが 　ここで地縛霊になって、待ち構えてるんだよ」
ブリスケット	「ええぇぇ…、あっし、そんな恨まれるような殺し方したっすかねぇ？」
ランプ	「そもそも、桃の方がたくさん倒してましたよ…？」
ロース	「それに、本当に人魂なの？ 　こいつら、ディスペルできないわよ？」
ブリスケット	「三洲次っち、テキトーなこと言ってねぇっすか？」
三洲次	「言いだしっぺはロースだったと思いますが？」
ロイン	「そういう会話は後にして、早く倒してくれ」
ロース	「よ～し！」
ブリスケット	「今度こそ、当ててやるっす！」

ブリスケット	「くそっ！（スカッ！）」
ウィスプＡ	「ヒョロロロ……（スカッ！）」
ロース	「えいっ！えいっ！（スカッ！スカッ！）」
ウィスプＢ	「ひょろろろ……（スカッ！）」
ランプ	「マスターレベルを超えた冒険者が……」
三洲次	「最終フロアに出てくる魔物が……」
ロイン	「こうもスカスカとお互い空ぶりまくっている光景って、なんか…」
ランプ	「新鮮ですね」
三洲次	「斬新だ」
ロイン	「面白いよな」

ブリ助＆ロース	「「後衛は黙れっっ！！！」」

ロース	「きゃあ！」
三洲次	「戦闘中によそ見するからだ…」

まぁ、それでも......、

桃	「！！…そこだあっ!!!」

桃	「まず１匹……」

....桃は、確実にダメージを与えてくれ、本当に頼りになる。

ブリスケット	「ぜぇ…ぜぇ……ま、負けてられねぇっす……」
ロース	「はぁ…はぁ……せ、せめて１回は……」

ブリスケット	「くそっ！（スカッ！）」
ロース	「てやっ！（スカッ！）」
桃	「！！…見切ったあっ!!!」

ブリスケット	「……………………」
ロース	「……………………」
三洲次	「これだけ活躍に違いがあるのに……」
ランプ	「経験値が一緒というのは……」
ロイン	「なんか不公平だな」

ブリ助＆ロース	「「何もしてない後衛が、 　　それ言うかああぁぁっ！！！！」」

それにしても、本当においしい経験値である。
さすがウィザードリィの「逃げない はぐれメタル」！

三洲次	「とりあえず、宝箱を見つけたので、開けましょう」

ロイン	「カルフォの結果は、罠は無し……か。 　三洲次の見立ては？」
三洲次	「あぁ、こりゃ確実に罠なんてかかってないですよ。 　もう、タダで取っていってください、と言わんばかりです」
ランプ	「ああぁ………またもや、ガラクタの予感……」
ロイン	「とりあえず、もらうだけもらって行こう。 　どれ……」

ロイン	「『鎧』があったぞ。 　ランプ？これは？」
ランプ	「はぁ…？ 　あぁ…、それ、また『固い皮鎧』ですよ。 　このクズアイテム、２部屋も連続で出てきたんですか？ 　あぁ～あ……。 　地下１０階って、本当にクズアイテムだらけなんですねぇ」
ロース	「ほら、ほら！くさらないで！ 　短刀もあったわよ」

ロース	「ほら、これは？」
ランプ	「あぁ？ 　………ん～……、ちぇっ、こんなの『早業の短刀』ってだけですよ……」
ロイン	「え？」
ロース	「え？」
ランプ	「………え？」

ランプ	「えええぇぇっ？？！ 　こっ、これ『早業の短刀』じゃないですかああぁっ！！！」
三洲次	「初めて手にするアイテムですね」
ロース	「ほら！ほら！良いアイテムだって、あるじゃないっ！」
ランプ	「おおぉぉ…こ、これ、７回攻撃できるんですよ！！ 　いやぁーっ！ 　地下１０階って、本当にレアアイテムの宝庫ですねぇ！」
三洲次	「ひそひそ（…なに？この変わりよう？……）」
ロース	「ひそひそ（…面倒くさいわよね……）」
ランプ	「この『早業の短刀』は、魔法使いも装備できますからね！ 　なのに７回攻撃が可能！！」
ロイン	「本当か？」
三洲次	「すげぇな、７回攻撃って。 　カシナートでさえ、剣単体では４回攻撃が限界なのに……」
ランプ	「さぁ、ロイン！ 　是非、装備を！ 　これで、一気に戦力アップですよ！」
ロイン	「そうか？ 　じゃぁ、装備してみるかな」
ランプ	「ＳＴ(命中率)が１減りますけどね！」
ロイン	「へ？ 　……ま、まぁ、１減るぐらいなら……」
ランプ	「ＡＣなんて３も悪化しますけどね！」
ロイン	「………それ、本当に戦力アップしてるのか……？」

やっと地下１０階で、新アイテムをゲット！

よし！
せっかくだから、誰かに装備させよう！

魔法使いも装備できるので、ここはロインかギアラかな？

すると......、いざ救助になった時に、
４人パーティーで前衛に立たされる確率が高い救助隊のギアラの方がいいかな？

まぁ、魔法使いが直接攻撃する状況って、
ほぼほぼ終わってる状況な気もしますが......。

ともかく『早業の短刀』は、救助隊のために持って帰ることにしました。

地上へ........。

---

──── ボルタック商店

店員(女)	「あら？ランプ社長さん！ 　どうしたの？　今日は表情が明るいわよぉ？ 　もしかして、いいアイテムをゲットしたのかしら？」
ランプ	「見て下さい！これ！」

店員(女)	「あら？『早業の短刀』じゃない！ 　これほどのアイテムは、ウチの在庫にも無いわ！！」
ランプ	「いいでしょお？」
店員(女)	「素晴らしいわ！ 　じゃ、これの買い取り価格は、大奮発して…
ランプ	「それじゃ、また！」
店員(女)	「(ガクッ！)……ちょっと！ 　売りに来たんじゃないの？！」
ランプ	「いやぁ、ロインが救助隊に持たせろ、って言うもんですから」
店員(女)	「えぇー？！　見せびらかしに来ただけなのぉ？！」

ここでは、『固い皮鎧』だけ売って立ち去る。

そして......、

....「早業の短刀」は、ギアラに装備させてみた。

ＡＣが１２になったあぁ........。

呪われてる訳でもないのに、マジでＡＣが悪化するんだぁ......。

デフォルトで１２って、逆になんかすごいな........。

で、代わりに元々装備していた「切り裂きの短刀」は、
ボルタックへ売り飛ばすことにした。

店員(女)	「それは？」
ランプ	「『切り裂きの短刀』です。 　これも、まだボルタックには無いですよね」
店員(女)	「また見せびらかしに来たの？ 　売ってくれないなら興味無いから、帰ってもらえます？」
ランプ	「いや……、普通に売りに来たんですけど……」

「切り裂きの短刀」も店の棚には無いので、
これで店員も満足でしょう。

余談ですが、「切り裂きの短刀」を売った後、店内を眺めていたら......、

ランプ	「ふ～ん…………」
店員(女)	「あら？何か買われるの？」
ランプ	「いや、眺めてるだけで……。 　ってか、『切り裂きの短刀』は、もう棚に並べたんですか…」
店員(女)	「あまり使った形跡も無かったし、 　ちょっと拭くだけで充分キレイになったから」
ランプ	「ま、ギアラはずっと後衛でしたからね……。 　しかし、こうやって眺めてると、苦労が報われた気がしますね」
店員(女)	「……………………」
ランプ	「………ん？」

この時......、

.... あることに気付いた。

ランプ	「え？　え？！」
店員(女)	「どうしたの？」
ランプ	「なんで私が売った呪われたアイテムなんか、 　そのまま売ってるんです？！」
店員(女)	「ウチは買い取った呪いのアイテムを、そのまま売ったりしないわよ」
ランプ	「で、でも…、『歪んだ盾』が棚にありますよ？」
店員(女)	「それ、呪われたアイテムじゃないわよ」
ランプ	「え？！　そうだったんですか？！」

今まで、勘違いしていた......。

ランプ	「じゃぁ、一応ＡＣは良くなるんですね」
店員(女)	「ならないわよ。 　むしろ悪化するわ」
ランプ	「え？！ 　いや……でも、曲がりなりにも盾だし、 　どう考えても素手よりはマシでしょ？！」
店員(女)	「みんなそう考えるのよ。 　でもその盾って、どんな攻撃にも弱いから、 　そもそも盾としての体を成してないの。 　社長さんみたいに考える分、ＡＣが悪いのよ」
ランプ	「そんな不良品、こんな値段で売らないでくださいっ！！」

さすがボルタック！

俺たちにできない不良品の販売まで平然とやってのける！

そこにシビれる！　あこがれるゥ！

 

 

........あこがれるか？

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とりあえず、現在の状況です。

名前	職	LV	H.P.	力	知	信	生	早	運	死	コメント
ロイン	魔	14	84	18	18	13	18	18	14	0	今のところティルトウェイト無しでいけてる。
三洲次	盗	16	72	18	18	11	16	18	18	3	今のところ地下１０階での罠解除は安定している。
桃	侍	13	104	18	18	18	18	18	18	0	前衛としてちゃんと機能してるのは彼女だけかも。
ロース	僧	14	109	18	18	18	18	18	15	2	今のところレベル８ファイターしか倒してない。
ランプ	司	14	51	15	18	18	15	17	11	3	地下１０階に来て、やっと未入手アイテム１個目。
ブリスケット	侍	13	115	18	18	16	18	18	11	2	ウィルオーウィスプに、せめて１回ぐらい当ててよ。

 

「48.グレーターデーモン襲来！」へ