78.死者の殿堂

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約18分



前回、地下7階の北西・北東・南西・南東の四隅のエリアの探索が完了しました。



....と、前回は締め括ったのですが、実は1か所だけ入っていない扉がありました。
東へ19、北へ7の座標の左側にあるです。

今回は、その扉から探索を再開したいと思います。




──── 地下7階 東へ19 北へ7
          西方向の壁にある扉......



ここにある扉は、正確には一度入ってみたのですが、
どうも他の扉と違い、四隅のエリアの外へ通じる扉のようだったので、
後回しにしました。


まぁ........、


バンッ!        ← 扉を蹴破った音



.... この扉の先だけダークゾーンで囲まれていた、っていうのも
先に進まなかった理由の1つでしたが。

ランプ 「どうしますか?」
サーロイン 「もうダークゾーン以外に行くところが無いから、
 このままダークゾーンに入るぞ」
ロース 「北側と南側の2方向にダークゾーンがあるわ。
 どっちに入るの?」
サーロイン 「北側は、階段から歩いて行けるエリアのすぐ近くだな。
 よし、まずはそっちの方へ入ろう」


と、言う訳で......、


....北側のダークゾーンへ入っていくと......、



....壁にぶつかりながらも......、



....階段から歩いて来れるエリアに、あっさりと到着。

サーロイン 「つまり………」
三洲次 「階段の部屋を扉から出ても……」
ランプ 「階段の部屋をワープで出ても……」
ロース 「結局はここに辿り着く……ってことね」

なので今度は、先ほどの扉から出たところに戻り......、


....逆方向の南側のダークゾーンへと入っていく。


とりあえず、ダークゾーンの中でいろいろな方向を試しながら進んでいくが......、




....基本的に壁ばかりで......、



.... ジグザグではあるが、要は一本道のようだ。


そして、ダークゾーン明るい場所が交互に繰り返す一本道
南西方向(左下方向)へと進んでいくと....、

いきなり広く明るいエリアが出現!


サーロイン 「しかも………………」



ランプ 「いきなりプライベート・エレベーターとは……」
ロース 「つまり、この階の一番真南の場所に出た、ってことね」


サーロイン 「なるほど、ちょうど真南のエリアだな」


三洲次 「ここもダークゾーンに囲まれた2x2のエリアですね」
ブリスケット 「どうしやすか?」
サーロイン 「とりあえず、このまま西側(左方面)へ進んでみるか」


そして、今度は西方向(左方面)へと進んでみる。






こちらもダークゾーンと明るい場所が交互、かつジグザグ一本道のため、
特に迷うこともなく、あっさりと......、



....真西のエリアに到着した。

三洲次 「作ってる地図を見ると、
 今の真南~真西の一本道は、エレベーターのエリアを軸に、
 最初の真東~真南の一本道と、ちょうど線対称になってます」
ブリスケット 「この階の四隅が、◇形で四方向対象ってぇことは……」
ランプ 「もう残りの通路の形状は、予想できたも同然ですね」
ロース 「ずーっとジグザグの一本道で、◇形の周囲を一周してるのね」
サーロイン 「そうと分かれば、後は簡単だな!」

ってな訳で、後は十字キーを...、

前 → 右 → 前 → 左 → 前 → 右 → ……

...と、ひたすら繰り返しながら、ポンポン押していくだけである。



ポン ポン ポン....




ポン ポン ポン....





ポン ポン ポン....





ポン ポン ポン....


ポン ポ...?!


サーロイン ストップ! ストップッ!!
ランプ 「え?」
ロース 「どうしたのよ?」
サーロイン 「今、一瞬だけ扉が見えたぞ!?」
三洲次 「え? マジ?!」
サーロイン 「バックだ!!バック!!

(*) 実際のプレイ時は扉が出てくると思わず、実は撮影チャンスを逃しました。
上記は再現っぽく、今回撮影し直してます。なんか、すいません......。

………………………………


………………



サーロイン 「確か……この左側の壁に………」
??? 愚か者どもがっ!!!


??? 気付かずに通り過ぎれば良かったものをっ!


??? ここを知る者には…っ!!
??? 全ての者に死をっ!!!
サーロイン 「な…っ?!」


サーロイン 「ぐわあっ!!」


ブリスケット 「ぐほぉおおっ!!」



サーロイン 「く、くそ…っ!!」
ブリスケット 「いぢぢ……な、なんすか、こいつらっ?!」
ランプ 「あの黄金色に輝く装備は……、
 こいつらは、トレボー配下の衛兵ですっ!!」
ロース 「そう言えば、地下9階でも遭遇したことあったわね」
ブリスケット 「奇襲であっしを集中攻撃してきた奴らの仲間じゃねぇっすか……」
   
ファイターA 「ここは極秘の扉だっ!!」
ファイターB 「ゆえに……何人たりとも、ここを知った以上は……」
ファイターC 「生かして帰す訳にはいかぬっ!!」
   
三洲次 「そんな重要な扉が、こんな場所にあるのか……」
ランプ 「これだけの数の衛兵で守っている扉とは……いったい……?」
サーロイン 「ま、そうと分かれば、なおさら入ってみたくなるのが、
 冒険者の性(さが)ってやつだ!!」
ロース 「あ!思い出したわ!
 こいつらって、威嚇目的でレベル10とか名乗ってるだけで……」
サーロイン 「……実は 低レベルな奴らだったな!!」


ファイター達 「「ぎゃああああぁぁっ!!」」
   
サーロイン 「本気で守りたいなら、もっとマシな守衛を置くべきだったな」
ブリスケット 「で……、その扉とは………」


ブリスケット 「……どこっすか?」
サーロイン 「確か、ここの左側の壁に……」
ランプ 「隠し扉ですね」
サーロイン 「よし!
 試しに、ミルワ(短時間の照明魔法)で見てみよう!
 これぞまさに、ミルワで見るわ!
三洲次 「…………………………」
ランプ 「…………………………」
「…………………………」
ブリスケット 「…………………………」
ロース 「…………………… 早く唱えてよ」
サーロイン 「え?! つまらなかった? 今の?」





サーロイン 「やはり扉があったぞ!」
三洲次 「さっきの衛兵たちの発言を考えると、
 この扉の奥には、何か大切なものがある……、ってことですかね?」
ロース 「あれだけの数の兵士が守っているものって、何かしら?」
サーロイン 「確かにそれも気にはなるが……、先に今のコースを最後まで歩いてみよう。
 どうせ扉は逃げない」

とりあえず、先にダークゾーンと明るい場所が交互に連なるジグザグの一本道を、
最後まで回ることにした。








その結果、このジグザグの一本道は、
中央エリアを菱形に囲む一本道だと判明しました。


余談ですが、今のところ敵は、先ほど遭遇したレベル10ファイターのみで、他とは遭遇せず。


では、いよいよ先ほどの扉の中へと、入って行きましょう....。








サーロイン 「再び扉が出てきたな……。
 では、入るぞ」
三洲次 「あ……、待ってください!
 扉のとこに何か文字が……」
サーロイン 「ん? なんて書いてある?」
三洲次 「えぇと……『 【死者の殿堂】 』」
ロース 「何それ? 気味が悪いんだけど……」
サーロイン 「守りの固さといい、ただならぬ場所であることだけは確かだな」
ブリスケット 「どっちにせよ……入るんすね?」
サーロイン 「うむ」


ギイイイィィ……ッ



ブリスケット 「いきなり分岐っすか……」
サーロイン 「とりあえず………前進しよう」


ギイイイィィ……ッ




プリースト 「…ん? 見張りの交代には、まだ早いぞ?
 いや、待て!!
 なんだ! 貴様らはっ?!」
サーロイン 「ここは守衛の詰所か?」
ランプ 「守りに重点を置いた場所ですね」
三洲次 「では……(スラッ!」


三洲次 「ちょろいな!」
「宝箱があったぜ。 あたいの出番だな」


「ちょろいぜ!」
ロース 「短刀と、指輪ね……どう、ランプ?」
ランプ 「どれどれ………」


ランプ 「おぉ!!
 これまで地下10階でしか見なかった『早業の短刀』が、こんなところでっ!?」
三洲次 「マジで?! ここ、まだ地下7階だぜ?
 なんで?!」
ブリスケット 「守りの固さといい、こいつぁ絶対に何かありやすぜ、ここは」
サーロイン 「よし、さらに奥へ進もう」
ランプ 「えぇ、えぇ、進みましょう!
 久しぶりに今回は、アイテムが期待できそうですよ!!」

さて、このエリアは、入り口から大きく3つのコースに分かれており、

(a) 真東(右方面)へ向かうコース
(b) 南へ向かうコース
(c) 真西(左方面)へ向かうコース

の3つがある。

そこで、まずは(a)の真東(右方面)へ向かうコースを進む。





いくつかの玄室を通り抜けていき......、



....多少の戦闘もこなしていくが、
結論から言うと......、


....行き止まりであった。

だった、と言うか......、


....なんか、どうしても入れない謎の1マスの空間が、
この壁の向こうにあるのだが....なんだ、これ?

う~ん........。


仕方ないから一度入口まで戻り、今度は(b)の南へ向かうコースを進む。


いきなり扉が2つ
とりあえず、左側の扉に入ると....、



サーロイン 「おっと! これまた仰山出てきたな」
ランプ 「こんな魔物はとっと倒して、お宝をゲットしちゃいましょう!!」


ランプ 「マカニトォ! ほい!全滅っ!!」
三洲次 「早っ!」
ランプ 「さぁ!さぁ! さっそく宝箱を開けましょう!」
ロース 「ランプって、本当にアイテムで機嫌が変わるわね…」
「じゃ……」
ブリスケット 「しかし、メデューサリザードも余裕になりやしたね」
サーロイン 「うむ。
 初戦では失態を見せたが、さすがに慣れてきたからな。
 もう石化なんてしないさ!」



ランプ 「石化しました………」
サーロイン 「なぁ……、頑張って戦闘で問題を回避してもさぁ……、
 ……結局こっちで問題が起きること………多くない……?」
   
ロース 「………………………………」
「あ~~…、ロース……悪ぃ……」
三洲次 「お前、ロースにばかり迷惑かけてないか……?」
   
サーロイン 「う~ん……石化を治療できるマディ(全快魔法)は、まだロースしか使えないのに、
 その肝心の彼女が石化してしまってはなぁ……」
ブリスケット 「あっしがまだレベル10なばかりに……申し訳ねぇっす」
サーロイン 「まぁ、そこは仕方がないさ。
 じゃ、一旦城に戻るか」
ランプ 「そ、その前に、アイテムの鑑定を!」


ランプ 「おぉ!これまた高値で売れる一品が!」
三洲次 「中央エリアに入ったら、なんかアイテムの質が上がってきた感じですね」
ブリスケット 「やはり ここいら辺は、これまでたぁ、ちぃ~と違う感じっすよ」
サーロイン 「とりあえず、城に戻るぞ」



………


………………


………………………



城に戻り、ロースを復活させる。


ついでに宿屋で回復をしていくと......、


....ブリスケット(僧侶)レベルアップ!!!



今、マディを覚えた! ! !

一歩遅ぇえっっ!!



まぁ、でも、マディの使用回数が一気に3回増え、ロース(元僧侶)の分と含めると、
これで合計で7回もマディが使えるようになったよ。

これで探索の安全度が、ますますアップですね!




引き続き、地下7階の探索を続ける。

今回は....、


....プライベート エレベーター経由で......、


....地下7階まで降りてきました。

なぜなら例の隠し扉が、プライベート エレベーターの近くにあるので。


かくして....、



....本日2回目の中央エリアの探索です。




──── 地下7階 中央エリア入り口


サーロイン 「では、再びこの『死者の殿堂』へと入って行こう」
三洲次 「例の衛兵たちが居ませんね」
ブリスケット 「前回で守りを壊滅させちまったっすね」
サーロイン 「いずれ新しい衛兵が補充されるだろうが、
 その前にここの探索は終えてしまおう」

さて、前回途中となった....、


.... (b)の南へ向かうコースは......、


....結局、いずれも行き止まりであった。


こうして、残るは......、


.... (c)の真西に向かうコースのみとなったので、真西(左端方面)へ向かって玄室を突き進んでいきます。





──── 地下7階 中央エリア(上側)



西へ西へと向かって行くと、途中......



....戦う気のない牛(?)と虎(?)と出会ったので、適当になだめて通り過ぎる。

そして......、



....長い通路の先に......、


....中央エリアの上半分では、最後となる玄室の扉を見つける。


バンッ!




どわあああぁぁぁ......。

ライフスティーラー
アンデッドモンスターで、こちらのレベルを下るエナジードレインの使い手。

やっかいな敵が、それもたくさん出てきてくれたなぁ。

ブリスケット 「どうしやすか?」
サーロイン 「ヘタに戦ってドレインを喰らのは勘弁だが、
 逃亡に失敗してドレインを喰らいまくるのは、もっと勘弁願いたい」
三洲次 「では……」
サーロイン 「久しぶりに、我々の総力をもって戦おう」


ティルトウェイトマリクト!!
敵全体に大ダメージを与える本ゲーム最高の攻撃呪文を惜しみなく使い、
総力をかけて倒す!!!


いざっ!!!

サーロイン ティルトウェイトオオオォォッッ!!!


いきなりティルトウェイト!!!


1匹だけ呪文を邪魔しやがったが......、

ロース マリクトオオオォォッッ!!


立て続けにマリクト!!!

素晴らしいっっ!!!


おかげでドレインを喰らうことなく、無事に勝利!!

ランプ 「さぁ! お楽しみの、宝箱の時間でーすっ!!」



「そのまま開けて大丈夫だぜ」
ランプ 「どれどれどれ………おぉ!
 剣と鎧が入っていましたよ!!」


ランプ 「鎧は錆びた鎖帷子でしたが、
 剣はまたまた『良い短剣』でした!!
 これ、高く売れるんですよねぇ!!」
ロース 「でも、それって不思議よね。
 もっと強力な『最強の短剣』があるのに、
 1ランク下の『良い短剣』の方が高く売れるなんて」
ランプ 「『良い短剣』は、古代に作られていたモノですからね。
 歴史的な理由で価値があるんですよ。
 一方、『最強の短剣』は最近の剣ですから、年代的な価値は無いんです。
 でも、鍛冶の技術は今の方が上だから、殺傷力は『最強の短剣』の方が良いんです」
ブリスケット 「そげな古代の短剣が、なしてこんな所で
 続々と見つかるんすかね?」
サーロイン 「つまりこのエリアは、古い時代に作られたままの場所……ってことだな。
 この奥には、何があるのか…?」


サーロイン 「……と、思ったが、ここで行き止まりか」
ブリスケット 「あいや、ちょいとお待ちなせぇ」
サーロイン 「ん?」
ブリスケット 「少し視線をずらしやすと……」


ブリスケット 「扉が見えやすぜ」
サーロイン 「う~ん……扉もそうだが……、
 むしろ見る位置を変えると……」



サーロイン 「……真ん中の出っ張った壁が、現れたり消えたりする方が気になるな」
三洲次 「これ、ワープゾーンですよ、きっと」
サーロイン 「つまり、まだ先に進める、ってことか。
 よし、ワープ地点へ行くぞ!」」
??? 「待て!! この奥には行かせないぞ!!」



ハイプリースト 「ここより奥には、何人たりとも行かさぬ!
 気付かずに戻っていれば良かったものを!」


三洲次 「くっ!」
サーロイン 「邪魔をするなっ!!
 ブリ助っ、片付けるぞ!!」
ブリスケット 「承知っ!!」



ハイプリースト ぐわあああぁっ!!
サーロイン 「お前の方こそ、俺たちに手出しなどしなければ良かったものを!」
ブリスケット 「一人で襲って来るったぁ、無謀でやしたぜ!」

さて......、



サーロイン 「では、ワープするぞ。
 準備はいいな?」

そして......、


....ワープ! !


サーロイン 「思った通り、ワープしたな」

中央エリアの、今度は下半分の方へワープ。


三洲次 「扉が1つだけの個室ですね」
サーロイン 「よし、目の前の扉を開けてみよう」


ガチャッ........





──── 地下7階 中央エリア(下側)


ワープ先の扉を開けて出ると、まずは空っぽの玄室。

次に、この玄室から出ると......、


....扉が並ぶ廊下。

ただ、基本的に扉の先は......、


....行き止まりで、一番奥にあった扉の先だけ....、


....さらに奥に行く扉があった。

なので、この扉から出るしかないのだが、出口に近づいた途端!!



また、こいつか......。

まぁ、今回は1体だけなので、そこまでビビらなくていいかな。


あっさり勝利

しかし、三洲次は突く攻…(略



とりあえず、扉を順番に開けていくと......





何かあるよぉ........。








サーロイン 「なんか扉が………大量の 怪しい床で囲まれてるんだけど………」
ブリスケット 「こいつぁ……全部 落とし穴でっせ……きっと……」
ランプ 「でしょうね………」
ロース 「ここを通らないと、奥には行けない……ってこと?」
三洲次 「な……なんか、すげぇエグイな………」
サーロイン 「ここの守りの厳重さは、尋常じゃないな……」
ランプ 「えぇ、そうですね……。
 そもそも入り口からして、ダークゾーンでミルワを切ってまで隠してあり……」
ロース 「要所要所には守衛たちも居て……」
ブリスケット 「一番奥の部屋の…それも隅にあるワープからしか来れねぇ場所ですぜ……」
三洲次 「なんでこんなに厳重なんでしょうね?」
サーロイン 「この迷宮は、かつて王家の墓だった……と聞いている」 
ランプ 「…………………………」
サーロイン 「そしてこれまで、地下3階に下流階級の人たちの墓があり、
 地下6階には家臣たち上流階級の人たちの墓があった……」
ブリスケット 「…………………………」
サーロイン 「と、なれば……次にある玄室は……」
ロース 「…………………………」
サーロイン 「きっと、王の墓であろう……」
三洲次 「…………………………」
サーロイン 「そして今………目の前には、
 幾重にも敷き詰められた『落とし穴』の罠で囲まれたがある!
ランプ 「…………………………」
サーロイン いよいよ………核心に迫って来たのだ!!
ロース 「…………………………」
サーロイン 諸君!! ここを突っ切るぞ!!!
ブリスケット 「え?! マジっすか?!」
ロース 「え?! もう、マロールでいいでしょ?!」
サーロイン いいや!
 この床が何か確認しないと、マップを踏破したとは言えない!!
三洲次 今、自分で落とし穴って言ってましたよね?!
ランプ 「わ……私が……、耐えられるかどうか………」
サーロイン 諸君!! 覚悟を決めるんだっ!!
ブリスケット 「マ……マジっすか………」
三洲次 「ごくっ………!」
ロース 「そんな…………」
ランプ 神よ…………!
サーロイン それでは、全員っ!!!
 前へえぇぇぇ、進……
あっちに出口があるぜ?
サーロイン ふぁ?!






サーロイン 「あ、本当だ…………」
ランプ 「……と、とりあえず、あの奥の扉から調べませんか?!」
ロース 「賛成っ!!」
サーロイン 「そうだな……そうしよっか」


扉を開けると......、



またライフスティーラー?!

まぁ、友好的だったからいいけど、なんかライフスティーラー多いなぁ....。


とりあえず、やり過ごし......、



....いくつかの扉をくぐり抜けていく。

上の画面写真だと、通ってきた扉も一緒に写っているので分かりにくいですが、
基本的に一本道なので、特に迷うこともなく進みます。


で、結局......、


三洲次 「左の壁にある扉って、さっきの厳重に守られた扉ですよ」
サーロイン 「つまり…………」
ロース 「さっきの落とし穴で囲まれた扉の先に出ちゃったのね」
ランプ 「抜け道があったんですね」
ブリスケット 「……拍子抜けっす………」
三洲次 「落とし穴に落ちる必要性、まったくありませんでしたね。
 良かった……」
ロース 「桃が脇道に気付いてくれて、助かったわ」
サーロイン 「しかし……扉の先は王の墓なのかと思ったら……」
ランプ 「何にも無い、空っぽの玄室ですね」
ブリスケット 「もう、あらかた荒らされた跡じゃぁねぇんすか?」
三洲次 「奥に扉がありますよ? まだ、この奥なのでは?」
サーロイン 「かもな……。
 よし! 奥の扉から、先へ進もう!」


サーロイン 「では、扉を開…」
三洲次 「あれ……?
 待って下さい。
 この扉……横に何か書かれてますよ…?」
サーロイン 「なんて書いてある?」
三洲次 「えぇと……『第四の守護者』……」
ランプ 「守護者?」
サーロイン 「王の墓も近いだろうから、
 当然それを守る者もいるだろうな」
ロース 「なんでいきなり四番目なのかしら?」
サーロイン 「う~ん………実は、入り口の衛兵が一番目で、
 ワープ前の僧侶が二番目で………、
 三番目はどこだったんだろう……?」
ブリスケット 「もっと壁や扉をよく見てこりゃあ良かったっすね」
サーロイン 「ま、今さら仕方がない。
 では、入ってみよう」

バンッ!



??? ご主人様、お呼びにより参上いたしました!
ブリスケット 「え?! なんすか? 今の変な日本語?」
三洲次 「…………イヤな予感がしてきた………」



サムライ 拙者、用心棒介錯人!!
 ハイヤト・ダイクタ!!
三洲次 「………この迷宮の日本文化って、なんで……こう微妙にズレてるんだ………」
ブリスケット 「何と間違えてる名前なんすかね……?
 隼人 と………大黒…?」
三洲次 「職業も、それっぽいのテキトーにくっつけただけだし……」
ブリスケット 「どうせなら、剣客商売用心棒介錯必殺仕事人…ぐらい盛りゃいいっすのに……」
三洲次 「いい訳ねぇだろ……」
サーロイン 「とりあえず1人だし、楽勝だろう」
ブリスケット 「じゃ、ここはあっしが、パチモンの日本人に、
 日本文化のなんたるかを、しっかり教えてやりやすぜ!!」
三洲次 「お前も、ある意味パチモンだろ……」


ブリスケット 「スピ~~……、スピ~~………」
三洲次 「お前……最近、戦闘中によく寝るよな……」
サーロイン 「よし、三洲次!
 本物の侍ってやつを、日本人のお前が見せてやれ!」


サムライ ぐぎゃあああぁぁっ!!
三洲次 「ま、パチモンごときでは、本物の日本刀『村正』には敵わないですよ」
ランプ 「お! そう言えば 酒場の噂で、
 守護者はレアアイテムを持ってると聞きましたよ!」 
「あたいの出番だな」


「開いたぜ」
ランプ 「どれどれどれ?!
 う~む……地下4階で『炎の杖』なら、もしやここは『氷の杖』とかか?」


ランプ 「ただの『杖』……」
三洲次 「レアアイテムの情報は、デマだったな……」



サーロイン 「ここは、右手にある扉しか無いのか」
三洲次 「あ……、待って下さい。
 この扉の横にも文字が……」
サーロイン 「なんて書いてある?」
三洲次 「えぇと……『第五の守護者』……」
サーロイン 「またか……」
ブリスケット 「ま、さっきの様子じゃあ、どうせまた大した敵じゃあねぇっすよ!」
三洲次 「お前は、その大したことない奴に眠らされてたけどな……」
サーロイン 「行くぞ!」


バンッ!





ダイミョウA 我ら、
 三匹の子連れ暴れん坊鬼平剣客商売遠山の用心棒必殺介錯仕事人 金さん!!
ダイミョウB 銀さん!!
ダイミョウC 銅さん!!
   
三洲次 「……そのお仕事は、普段何をしてるんですか……?」
ブリスケット 「……ってか、ちょいちょい固有名詞が入ってやしたよね………」
サーロイン 「ま、弱い奴ほど、無駄にカッコイイ肩書にこだわるもんだ」
ロース 「…カッコイイ?」
サーロイン 「では、相手の自己紹介も終わったところで、
 今度はこちらが、この迷宮流の自己紹介をしてやろう!!」
三洲次 「じゃ……」




三洲次 「余裕でしたね」
サーロイン 「やはり、弱かったな」




サーロイン 「ここから、3方向に分岐していくのか……。
 ま、1つ1つ調べていくか」

で、結論から書くと....、




....2方向は行き止まりで、残る1方向に......、



....とうとう......、



....下り階段を発見!!


ここが、このフロアの一番奥なので、
これで地下7階の終着点に到着である!!


サーロイン 「…………………」
ロース 「この階段を降りた先に、もしかしたら王の墓がある……ってことね」
三洲次 「まだ引っ張るのかぁ……」
ブリスケット 「ま、このフロアも全て踏破しやしたし、
 いよいよ地下8階へと降りていきやしょう!!」
サーロイン 「いや、待て!」
ランプ 「?」
サーロイン 「まだ、この階で調べていない床がある……」
!!!

ロース 「あらぁ~…、そんなところ、あったかしらぁ?」
三洲次 「いやぁ~…、そんなところ、無いと思うなぁ~」
ブリスケット 「ロイン殿、気のせい! 気のせいっすよ!」
ランプ 「うん、うん! もう地下8階へ行きま……」
サーロイン あの大量のイベント床を確認していないだろっ!
   
三洲次 「えぇぇ~……、
 どうせ落とし穴だろうから、別にもういいでしょぉ……」
ロース 「あそこって迂回できるし、もう踏む必要なんて無くなぁい?」
ブリスケット 「マジで言ってるんすか?」
サーロイン 「いや、お前たちは1つ見落としをしている!」
ランプ 「え? あのイベント床ではなくて?」
サーロイン 「あのイベント床だ!」
ランプ 「??」


  |
□□|
□?扉
□□|
  |


サーロイン 「上の図を見ろ。
 あの部屋から確認できたイベント床は、『□』にしている」
三洲次 「はぁ……」
サーロイン 「だが、扉の前にある場所は……




サーロイン  ……どの角度から見ても、確認できないのだ!!」 
ロース 「だから?」
サーロイン 「つまり上の図の『?』の地点は、実はまったく分からないのだ!
 そう……きっと、あの扉の手前にこそ、何かあるのだ!!」
サーロイン あの扉の手前を調べるぞ!!
!!!


………


………………


………………………


と、言う訳で、このフロアも残すところ.....


....この扉の向こう側だけに。

サーロイン 「では、この扉の向こう側に行くぞ!」
ロース 「本当に行くの~ぉ……?」
サーロイン 「その前に全員H.P.を確認!!」
三洲次 「ロインも、絶対に落とし穴と気付いててやってますよね……?」



さて、が出るかが出るか.......いざっ!


バンッ!!



はいっ! 落とし穴ぁっ!!!

あまりにも予想通り過ぎて、
む・し・ろ・面白くなってきたわっっ! ! !


逆に楽しいっ!!!
『私 結婚できないんじゃなくて しないんです』(『スパルタ婚活塾』)



こうなったら、治療無しでどこまで落とし穴に落ち続けられるか、
このまま突っ切って我慢比べしてやるわあああぁぁっっ!!!


うわぁーーーはっはっはっはぁっ!!!

行っけええぇぇぇーーーーーっっ! ! ! !



いきなりダメだったあああぁぁぁっ! ! !


H.P.40もあれば、もう1個ぐらい行けるかと思ったら、
全然ダメだったあああぁぁぁっっ!!!

ってか、落とし穴のダメージ、でかあぁっっ!!!

 



......石橋を叩いて渡るプレイは、どこ行ったよ、俺?


なんか落とし穴に落ちた瞬間さぁ......、
一周回って逆にテンションが上がってしまった......。


ランプは、俺のバカな判断で落とし穴に落ちて死んだのって、これで2回目だな。




すまん......ランプ........。





....ってか、女性陣2人が全然落ちてないよ......。

バカな男たちには付合ってられないわ......か?


まぁ、一番のバカは俺だが





とりあえず、城に戻るか......。


…………


……………………


………………………………


──── 地上 カント寺院......



復活

そしてここで、ロース(魔法使い)レベルアップ!!



着実に成長しており、ロースは本当に優秀である。





さて、回復を済ませたら、残りのイベント床を確かめるためだけに、
再び地下7階へと向かう!!!


──── 地下7階


守衛が居なくなった扉を抜けて、奥へと進む!

途中......、





....いくつかの戦闘をこなしつつ、下半分のエリアへ。

ってか、またライフスティーラーが出てきたのかよ。



ワープゾーンを通って、再び下半分のエリアへ。

すると.......、



....また、ライフスティーラー!!

ロース 「ここって、ライフスティーラーが多くないかしら?」
サーロイン 「王の墓がこの下にあるとしたら、
 ここは死後の世界でも王を守る兵士たちを生き埋めにした場所かも知れない」
ランプ 「その兵士たちが死霊となり、今も王の墓を守っているんですね」
ブリスケット 「『死者の殿堂』ってぇ名前も、その辺から来てるかも知れねぇっすね」


とりあえずトラブルも無く倒し......、



....来ましたよ
また、ここに


そして......、


さぁ!!

また、治療無しで、どこまで落とし穴に落ち続けられるか
挑戦してやるぜ!!!

三洲次 え?! また?!」
ブリスケット 「何も学習してねぇっすかっ?!」
ランプ 「私、もう死にたくないですっ!!」
サーロイン 行くぞおおおぉぉっっ!!!


三洲次 ぎゃあぁ!!
ランプ ぐはあぁっ!!


サーロイン ぐおおぉっ!!
ブリスケット どわぁあっ!!


三洲次 がばあぁっ!!
ランプ し、死ぃぬうぅっ!!

ちっ....ランプのH.P.23になってしまった。
ここまでだな

最高で3歩までだったか。



ロースが、また1回も落ちなかったよっ!!
マジかよっ?! すげぇな! ! !

これだけ落とし穴を通れば、
普通は1回ぐらい落ちるだろうにっ?!


三洲次 「はぁ……はぁ……な、なんでこんなことを……」
ランプ 「ぐぉほ…っ!」
ブリスケット 「ぜぇ…ぜぇ……バ、バカじゃねぇっすか……」
サーロイン 「ロ……、ロース!!
 お前、1人だけ端っこを歩いてたな…っ?!」
ロース (……こんなバカなこと、付き合うわけないでしょ……)


とりあえず、ブリスケットが覚えたてのマディなどを使い......、


....全員のH.P.を回復する。



さぁ!!
これで、残すは......、


....この1マスのみ!!

ブリスケット 「やっぱり、調べるんすか?
 ……あっし、もう帰っていいっすか?」
サーロイン 「……………………」
ロース 「仕方ないわね……。
 私一人だけ避けてばかりじゃ申し訳ないから、
 ここは私が調べるわ」
サーロイン 「え? いや……紳士として、女性1人にそんなことはさせられない!
 もしそうなら、男として俺がやる!」
ランプ 「ロイン! 1人だけカッコつけないでください!
 そんなことなら、私がやります!」
三洲次 「いやいや、それなら一番H.P.が高い俺がやります!!」
ブリスケット 「え? そ…それなら、あっしもやりやす!」
サーロイン 「いや、ここは俺が調べる!!」
ランプ 「私がやります!!」
三洲次 「俺がやる!!」
ブリスケット 「あっしがやりやす」
サ&ラ&三 「「どうぞ、どうぞ!」」
ブリスケット え?


(*) ブリスケットだけダメージ。

ブリスケット ぎゃあああぁぁっっ! ! !
   
ランプ 「自身を犠牲にして……」
三洲次 「仲間のために飛び込むとは……」
サーロイン 「僧侶の鑑だな……」
   
ブリスケット 「ぜぇ…ぜぇ……、な…なんか……納得しかねるっす………」

と、言う訳で、地下7階の最後は、
ブリスケットがキッチリとネタ落としてくれました!

落とし穴だけに、ね!


って言うか......、


....結局ロースは、ここの6つの落とし穴
1つも落ちなかったのかよ?!

マジかよ?!




ロース ( …… 付き合ってられないわ ……… )


 

「79.扉から出る時は背後にご注意を…」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 10 111 14 13 13 14 12 9 0 0 そう言えば、彼はディスペルしたことないな。
三洲次 10 162 14 12 10 14 12 15 1 3 侍って、やっぱり呪文を全然覚えないな。
11 151 14 17 14 14 14 15 0 0 女性陣2人は、ほぼ落とし穴に落ちなかったな。
ロース 11 152 14 18 17 14 18 10 0 2 本日記で、行動が一番「まとも」なキャラ。
ランプ 17 81 18 18 17 16 18 12 0 9 またやっちまった! マジでごめん!!!
ブリスケット 11 143 10 15 15 11 12 9 1 4 マディを習得!着実に有用キャラへと成長中!


最後に、完成した地下7階のマップをアップしておきます。


 


【更新履歴】
2021年 6月19日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年11月 7日:台詞の脱字を修正。
2020年 6月21日:次ページへのリンクを設定。
2020年 6月14日:新規公開。