110.トラウマを克服せよ

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。



──── ギルガメッシュの酒場


三洲次 「皆さん、お待たせしました!
 三洲次、レベルを挽回して戻ってまいりました!」
サーロイン 「おぉ、長かったな。 待っていたぞ」
三洲次 「おまけに、能力もパーフェクトですっ!!」


サーロイン 「本当だ……」
ランプ 「そう言えば修行前って、能力値は最低でも15でしたね。
 レベルアップごとに能力を上げたのですか?」
三洲次 「いや、下がったりもあったけど……」
ロース 「はぁ? じゃあ、なんでよ?」
三洲次 「あの後、さらにもう1回バンパイアにエナジードレインを喰らって、
 結局合計5レベル分修行し直すはめに……」
ブリスケット 「それで長引いてたっすか」
サーロイン 「エナジードレインをよく喰らう奴だな……」




さて、三洲次も復帰し、久しぶりに......


....ローラーレンジャーズ全員集合してのアイテム収集活動、再開だぜ!!

サーロイン 「三洲次……お前、俺と同じH.P.なのかよ」
三洲次 「いや、別に好んでこのH.P.になった訳では……たまたまであって……」
ロース 「私も桃と同じH.P.だし……」
ランプ 「救助隊のドワーフ兄弟も同じH.P.だったことがあったし……」
ブリスケット 「何か因果でもあるんすかね?」
サーロイン 「さぁ……」

ともかく、残る未入手のアイテムは、この4つ!!

・守りの盾
・手裏剣
・回復の指輪
・破邪の指輪

この4つを目指し......



....再び地下10階を周回します!!


…………………………………………


………………………………


……………………


…………


──── 地下10階


さぁ、また地下10階を荒らし回るぜ!!


──── 第一玄室(1周目)


サーロイン 「ここも久しぶりだな」
ブリスケット 「戦闘はご無沙汰っすから、腕が鳴りやすぜ!」
ランプ 「さぁ! レアアイテムを持つ敵、カモンッッ!!」

バンッ!        ← 扉を蹴破った音



三洲次 「あ………ちょっと………思い出したくない過去が脳裏を………」
ロース 「いきなり誰かさんには因縁深いモンスターが来たわね」
ランプ 「いや、でもレアアイテムを持ってる敵ですから、戦いましょう!」
三洲次 「なぁ、ロイン?
 こんなのロクな奴じゃないから、止めましょうよ? ね? ね?」
サーロイン 「う~ん………まぁ、1匹だし、出直してみるか」

ま、今回はパスしますか。


「にげる」をポチッとな!


で、入り直す。

バンッ!


サーロイン 「う~ん………経験値が目当てなら戦うのだが……」
ランプ 「こいつから手に入るアイテムは、全て入手済みです」
サーロイン 「では、出直すか」

「にげる」をポチッとな!


で、入り直す。

バンッ!


三洲次 「あ……ちょっと………眩暈が…………」
サーロイン 「お前……こいつらと何かの縁で結ばれてるんじゃないのか?」
ランプ 「一応レアアイテムを持ってますし、今度は4匹だから、もう戦いませんか?」
三洲次 「止めましょうよ、ロイン!!
 何かのはずみでドレイン喰らったら、たまったものじゃないから!!
 止めましょ! ね! ね!!」
ロース 「相当トラウマになってるわね……」
サーロイン 「しょうがない、出直すか」


「にげる」をポチッとな!


うわああああああぁぁぁぁぁぁ! ! ! !

(*) 逃走に失敗。1ターン、一方的に敵から攻撃を受けることに......



え?............ちょっと!!
バンパイア4匹もいるんだよ!!?




これ........間違いなく............来るよね............エナジードレインが...........




ええええええぇぇぇぇっ!!!!



マジでえええええぇぇぇっっ!!!




おおおおおおぉぉぉぉ............軽率だったぁぁぁ................





やっと......やっとエナジードレインの被害を挽回し終わったのに........、
再開して、いきなり............これって..............





俺................泣きそうなんだけど................マジで..............






今............これまでで一番リセットしたい気持ちで一杯なんだけど............





あああああぁぁぁぁぁ................軽率過ぎたぁぁぁ............




とりあえず......1匹目モリト(弱いグループ攻撃呪文)だったからいいけど............2匹目は............?





モリトっ?!!



............3匹目は?





また、モリトっっ!!!


も..........もしかして..........4連続で呪文という奇跡が............起きるのか............?!



よ............4匹目は..........?





4匹目も呪文だあああぁぁっ!!!!




うおおおおおぉぉぉぉっっ!!!

奇跡だっ!!!

1匹もドレイン攻撃してこなかったあああぁぁっっっ!!!

実は、リアルに小躍りしてしまった......


三洲次 「……た………助かった………?」
ブリスケット 「……助かったんすか……?!」
サーロイン 「助かったぞっ!!」
前衛3人 「「助かったあああぁぁぁーーーっっ!!!」」
   
バンパイアA 「グギィガギィゴギィ?(攻撃を喰らって、喜んでるぞ?)」
バンパイアB 「ガギゴギグギゲギ?(変態じゃないのか?)」
   
三洲次 良かった! 本当に良かった!!
 ありがとう!! ありがとうなっ!!
 ↑バンパイアの両手を取って……
バンパイアC 「ゲギュゴギュガギュ?(感謝までされたぞ?)」
バンパイアD 「ゴギィゴギャゴギュ…(理解不能だな…)」

よーし、よーし!!

依然問題無し、だっ!

しかし、もう一度逃走して、また失敗......なんて絶対にイヤだから、
この奇跡を無駄にしないためにも、全力で叩き潰すっ!!!(恩知らず)



三洲次 「え?! いくの?」
サーロイン 「当たり前だろ」
ロース 「ま、こんな奴ら、ティルトウェイトで一発ね」
サーロイン 「ちょっと待ってくれ、ロース」
ロース 「え?」
サーロイン 「せっかくだからな、救助隊からもらったカシナートの威力を試させてくれ」


バンパイアA ギガガガガガアアアアァァァァッッッ……!!
バンパイア達 「「ヒイイィィィッッ!??」」
   
サーロイン 「なるほど、これはなかなかの威力だ」
ブリスケット 「さすがロイン殿、さっそく使いこなしてやすな」
サーロイン 「三洲次の修行が長かったから、試し斬りする時間が十分あったんだ」
三洲次 「…………………………」
ロース 「満足したかしら?」
サーロイン 「あぁ、もう片付けていいぞ」
ロース 「じゃ!」


バンパイア達 「「グギィギャアアアアァァァッッ!!!」」
   
ロース 「楽勝ね!」


勝ったー!!

良かったー!!

助かったー!!!

三洲次 「ふぅ………寿命が縮むかと思った………」
ランプ 「それを言うなら『レベルが下がるかと思った』の方が適切なのでは?」
ロース 「エナジードレインが相当トラウマになってるわね」
サーロイン 「ま、喰らいまくってたら、トラウマにもなるだろ」
ブリスケット 「皆の衆っ! 宝箱がありやしたぜ!」


ブリスケット 「プリーストブラスターっすね」
三洲次 「俺、もう開けなくていいんだよな?」
サーロイン 「……? 何の話しだ?」
「うぃ、あたいの出番だぜ」



三洲次 「おーー!
 やっぱ盗賊ってすげぇな、あっさりと解除に成功したよ!」
ロース 「は? 元盗賊のあなたが、何言ってるのよ?」
サーロイン 「修行から戻って来てから、お前、なんかいろいろとおかしいぞ?」
ランプ 「アイテム収集を再開して、いきなり『たんとう』とは、なかなか期待できますね。
 どれどれ……」


ランプ 「『切り裂きの短刀』ですか。
 『盗賊の短刀』あたりを期待したんですが……」
サーロイン 「ま、別に悪くない滑り出しだろ」
三洲次 「いや………最悪の滑り出しだったと思う…………」

では、第一玄室を突破したので......、


....第二玄室へ。


──── 第二玄室(1周目)


バンッ!



??? 「なんでもかんでも みんな」
??? 「扉に入って 来るよ」
   
サーロイン 「は?」
三洲次 「な、なんだ?」
   
??? 「扉の陰からボワッと」


レイバーロード レイバーロード、登っ場ーっ!!
   
三洲次 「うわぁ~……」

お?!
レイバーロードって、久々の登場じゃん!!

そういや、三洲次のレベル挽回の修行中、こいつ1度も出てこなかったな。
ま、経験値的に大したことない(比較論)から、出て来ても戦っていたかは微妙だけど。

だが、アイテム狙いなら、もちろん戦うぜ!!!


レイバーロード 「いつだって 忘れない」
ハイプリースト 「ワードナは 偉い人」
ジャイアント達 「「ソンナノ 常識ィー!」」
   
ブリスケット 「ワードナの守衛とは言え、盲信し過ぎっすな」
   
敵全員 「「タッタタラリラ!」」
   
ロース 「もう狂ってるというより……」
ランプ 「クスリでラリッてるだけでは…?」
サーロイン 「気にせず、やっつけるぞ!!」
   
レイバーロード 「カーティノ カーティノ」



レイバーロード 「パッパやられ」
   
ロース 「1匹ダメだったわ!」
サーロイン 「十分だ!!」
   
レイバーロード 「モンティノ モンティノ」


レイバーロード 「パッパやられ」
   
ブリスケット 「ハイプリーストの呪文を封じたっす!」
サーロイン 「でかしたぞ!」
   
レイバーロード 「ハイプリ ハイプリ」


レイバーロード 「ロルトが チラリ~」
ハイプリースト (……タッタタラリラ…?!)
   
サーロイン 「あいつら、やられてるの楽しんでないか…?」
ブリスケット 「ラリッてるだけありやすね……」
三洲次 「じゃ、ハイプリーストが無防備になったところで…(スラッ!)」
   
レイバーロード 「ハイプリ ハイプリ」


レイバーロード 「パッパやられ」
   
三洲次 「よし!!」
   
レイバーロード 「ファイアー 巨人」


レイバーロード 「殴れ ボコボコだー!」
   
三洲次 ふごおっ!!
   
レイバーロード 「レイバーロード お腹がへったよ~」


レイバーロード がぶうっ!!
サーロイン いだだだっ!!
   
三洲次 食うな!食うなっ!!
ロース 「さすがラリッてるだけあるわね……」
サーロイン 「いたた……くそっ!」
   
レイバーロード 「相手パーティーの陰から~」
   
サーロイン やり返してやるっ!!
   
レイバーロード お笑いロード 登っ場ー!!


レイバーロード ポオオォンポオオォコッッ!!



レイバーロード リィィィーーーンッッ!!
   
サーロイン 誰がお笑いロードだっ!!!
ロース 「相変わらずいろいろ意味不明ね……」

さて、これで残るはザコのファイアージャイアントだけになったので......、



....マダルト(グループ攻撃呪文)直接攻撃沈める



問題無く勝利!!

ランプ 「では、宝箱を開けましょう!!」




ランプ 「『錆びた鎖帷子』……」
三洲次 「あいつ、ロクな防具持ってないよな……」


さて、2部屋回ったので......、


....城へ戻ります。


…………


……………………


………………………………


──── 冒険者の宿

すると、ここで(盗賊)レベルアップ!!


おぉ!
盗賊のクセして一番ヘボかった素早さも、今回のレベルアップで16に!!


他の能力値も17~18だし、三洲次に触発されたのか、
桃も2回目のパーフェクトを狙いにきたか?!





では、本日2周目です。


──── 第一玄室(2周目)


ロース 「楽勝ね!」
ランプ 「ではでは、宝箱を開けましょう」
ブリスケット 「カルフォ!!」



サーロイン 「では、桃も頼む」
「うぃっす」



ブリスケット 「…………………………」
「…………………………」
サーロイン 「う~~ん………」
三洲次 「この階で、これまで石弓の矢って、出てきましたっけ?」
サーロイン 「そう言われると、あまり無かった気もするな……。
 まぁ、一応ランプも頼む」
ランプ 「では………」


サーロイン 「よし、メイジブラスターと断定しよう。
 桃、開けてくれ」


「うっし! 開いたぜ」
三洲次 「桃の方が正解だったとは……」
サーロイン 「久しぶりなのに、調子がいいな」
(Vサイン!)
ランプ 「えぇと、他には………」


ランプ 「おぉ! 指輪が入ってましたよ!!」
サーロイン 「なに?! 今度こそ『回復の指輪』が来たか?!」


ランプ 「『窒息の指輪』でした……」
サーロイン 「うん、まぁ、悪くはないんじゃないか?」
ブリスケット 「『窒息の指輪』もそこそこ手に入ってやすから、
 機会を見て使っていきやせんか?」
ロース 「でも、ジャイアント系の敵って、先制じゃなくても余裕で勝てるから、
 そこまで頼るほどでもないのよねぇ。
 むしろ奇襲された時の方が問題だわ」
三洲次 大問題ですっ!!
 ドレインする敵に奇襲されて……、俺………俺………何度……苦労したことか………」
サーロイン 「切実だな……」

とりあえず......、


....第二玄室へ。



──── 第二玄室(2周目)


バンッ!


三洲次 どわああああぁぁぁぁっっ!!!!
 バンパイアなのっ?!! バンパイアなのおおぉぉっ??!


三洲次 ぎゃあっ!!
サーロイン 「三洲次、落ち着けって」

あぶねぇ......。
アイテムも何も期待できないので、こいつからは逃走

次!


三洲次 いやああああぁぁぁぁっっ!!!!
 まさかマイルフィックなのおおおぉぉっっ??!!


三洲次 ぐほおぉっ!!
サーロイン 「おい、三洲次、いちいち慌てふためくなって!」
ロース 「完全にトラウマね………」

こいつらもアイテムが期待できないので逃走



三洲次 俺、もうヤダ!!!
 帰る!!!!
サーロイン 「だから落ち着けって、三洲次」
ロース 「連続で奇襲されて、トラウマが悪化したわね」
ブリスケット 「帰るには、どっちにせよ玄室に入らねぇとダメですぜ」
三洲次 「こんなことしてたら、絶対にまたドレインを喰らうよっ!!!
 もう敵が誰でもいいでしょ!!」
ランプ 「そんなこと言われましても……」
ロース 「困ったものね………」
サーロイン 「三洲次!! ダダをこねるな!!
 そんなことでは、いつまでたっても目的を達成できないぞ!!
 エナジードレインを克服できないようでは、真の冒険者にはなれん!!」
三洲次 どうやって克服するんだよっ??!
サーロイン 「え~~と………どうすればいいかな……?」
ロース 「あなたも、もうちょっと考えてから発言してくれない?」
ブリスケット 「とりあえず入りましょうや、
 話しが前に進まねぇですぜ……」

で、再度入ったら......、


....特に奇襲とか無く、ポイゾンジャイアントが出てきた。



ロース 「ほら、奇襲じゃなければ、余裕よね!」
サーロイン 「経験値も大量に入ったし、良かったじゃないか!三洲次!」
三洲次 「たまたまだ!!
 運が良かっただけなんだ!!」
   
ブリスケット 「カルフォ!」


ブリスケット 「メイジブラスターっすね」
「む~~……そうっぽいな。
 じゃ、開けるぜ」
   
三洲次 「どうせ、次か、その次で、またドレインを喰らうんだっ!!!」
サーロイン 「お前、戻って来てから、本当に変だぞ」
   
「うっし! 開いたぜ!」


ブリスケット 「どれどれ……お! 鎧が入ってやすぜ!」
ランプ 「やりましたね!」
   
三洲次 次 奇襲されたら、どうせまたエナジードレインなんだっ!!!
 もうヤダ!! 俺は帰る!!
ロース 「帰ってどうするのよ?」
   
ランプ 「箱の中は1個だけですか?」
ブリスケット 「えぇと………」
   
三洲次 こんなところで戦ってたら、レベルがいくつあっても足りないよっ!!!
 帰る!! 帰るったら、帰る!!!
ロース 「子供じゃないんだから、駄々をこねないの!!」
   
ブリスケット 「ん~~……お、なんか変な『武器』が入ってやすぜ」
ランプ 「ポイゾンジャイアントって、たまに変なの持ってますよね」
   
三洲次 ドレインなんて、絶対に克服できないんだっっ!!
 ヤダ!ヤダ!ヤダ! もうこんなところイヤだーっ!!!
ロース 「もぉ……すっかり弱気になっちゃって……」
サーロイン 「困った奴だな………」
   
ブリスケット 「………………………………」
ランプ 「………………………………」
「………………………………」
三洲次 「………………………………」
ロース 「………………………………」
サーロイン 「………………………………」
   
   
ブリスケット 「な、なんすか?!
 いや……変な………


ブリスケット  …『武器』が入ってやすと」
ブリスケット 「へ?」
サーロイン 「ランプ!!!
 すぐに鑑定だっ!!!」
ランプ 「もちろんです!!!」



ランプ これはあああぁっ!!




ランプ 『手裏剣』です!!

手裏剣、来たーーーーーっっ!!!


うおおおおおぉぉぉぉっっ!!!

これで3種の神器、全て揃ったああああぁぁぁぁっっっ!!!


サーロイン 「おぉ! これが3種の神器の最後の1つ、『手裏剣』か……」
ランプ 「忍者だけが装備できるアイテムですが、
 最大ダメージはカシナート、悪のサーベルをも上回る、非常に強力な武器です」
サーロイン 「うむ」
ランプ 「しかし、忍者が居ない我々にとっては、
 それよりも一部の魔物のブレスのダメージを軽減し、毒……そして何より、
 エナジードレインを防ぐ力を持っている点が最大の魅力でしょう」
ロース 「え? それって……」
ブリスケット 「三洲次っち……?」
三洲次 「それ………それ…………」
ランプ 「はい?」
三洲次 それ、俺にくれえええぇぇっ!!!
サーロイン 「…………………………」
ランプ 「えっと………皆さん、どうしますか?」
ロース 「いいんじゃない?
 泣き言を聞くのは、もうまっぴらだわ…」
サーロイン 「ま、これも、ドレインで苦しみつつも、最後まで修行をやり遂げた三洲次への、神からの贈り物なのだろう。
 良いんじゃないかな」
ランプ 「では……」



三洲次 やったああぁぁーーーっ!!!


三洲次 エナジードレイン 克服ぅーーーっ!!!

さて、レアレアレア中のレアなアイテムをゲットできたので、意気揚々と......


....城へ帰還だぜぇ!!


…………


……………………


………………………………


──── 冒険者の宿

そして今回は、スペルユーザーの2人がレベルアップ!!


まずはブリスケット(僧侶)!!


おぉ!!
ブリスケットも三洲次に触発されたのか、ここで続々と能力値がアップ!!

まぁ、さりげなく、知恵が下がってるけど......。


そして、ロース(魔法使い)!!


ここに来ても、いまだ不満の無いレベルアップは、さすがである




引き続き、地下10階を荒らし回ります!


──── 地下10階 第一玄室(3周目)


ランプ 「新アイテムをゲットした勢いに乗り、
 残りのアイテムも狙っていきましょう!!」
サーロイン 「うむ」
三洲次 「さぁ、最初の敵は?!」

バンッ!


メイジA あーーっ!!
 ローラーレンジャーズっ!!
サーロイン 失礼しました!(バタンッ!)
メイジB 「あ………逃げた」


サーロイン 「ふぅ……初っ端から、面倒くさい敵が出てきたな」
ランプ 「そもそも、彼らは新しいアイテムを持ってませんからね!
 もっとレアアイテムを持ってる敵を狙っていきましょう!」
サーロイン 「うむ」
三洲次 「さぁ、次の敵は?!」

バンッ!


メイジA 「やはり入り直して……」
サーロイン 失礼しました!(バタンッ!)


サーロイン 「まさか、まだ居るとは……」
ブリスケット 「待ち構えていたっぽいっすね」

…………………………

……………

──── 第一玄室内......

メイジA 「く………相手にもしてこないとは………。
 しょうがない、あいつらがまた戻って来たことだけでも、本部に報告しておくか……」

……………

…………………………


サーロイン 「では、入り直そう」
三洲次 「さぁ、3番目の敵は?!」

バンッ!


サーロイン 「う~~む…………」
ランプ 「アイテム狙いですと、こいつは無しですね」

......という感じで......、


....ひたすら玄室を......


....出入りし、何度目になるか分からない突入で......、


サーロイン 「やっとテキトーなのが出てきたな」

....こいつらと戦うことに。

1ターン目は......、



....主力前衛2人がきっちりシーフを倒し......、


....フロストジャイアントも瞬殺。


三洲次 「楽勝だな」
ランプ 「では、宝箱を開けましょう」
ブリスケット 「カルフォ!!」



ロース 「また石弓の矢なの?」
ブリスケット 「って言われやしても……」
サーロイン 「桃も頼む」
「うぃ」



「いや、毒針じゃねぇのか?」
三洲次 「また結果が分かれたな」
ブリスケット 「…………………………」
サーロイン 「しょうがない、今回もランプに託すか」
ランプ 「では……」



サーロイン 「よし、毒針と断定しよう。
 桃、開けてくれ」
「うぃっす!」
三洲次 「また桃の方が正確だったか」
ブリスケット 「マジっすか………」
ロース 「すごいじゃない、桃!
 本当に腕を上げたわね!!」
いでぇっっ!!


「いてててて!!!」
三洲次 「………本当に腕を上げてるのか?」
ロース 「う~ん………………」


アイテムは「ひび割れた胸当て」だった。
残念


とりあえず、やっと第一玄室を突破したので、第二玄室へ。


──── 第二玄室(3周目)


ランプ 「お! こいつらなら、目当てのアイテムを持ってるかもしれないですよ!」
サーロイン 「よし、戦うか!」
三洲次 「ロイン、ここは侍同士、俺に戦わせてくれません?」
サーロイン 「うむ、いいだろう」
ロース 「じゃ、コバンザメのメイジは私に任せて!」



たった2ステップ勝利
楽勝すぎる。


経験値、少なっ!!!

最近は2,0000オーバーとか普通に出てたから、あまりのショボさに、逆にビックリしたわ!

ロース 「なんか倒しがいが無いわね」
サーロイン 「ま、今は経験値よりもアイテムが目当てだからな、そこは我慢しよう」
「うっし!開いたぜ!」


ブリスケット 「侍らしく、巻物を持ってやしたぜ」
ランプ 「そこは別に『らしく』なくていいのに……」


ランプ 「で、『苦しみ』の巻物ですか……」
三洲次 「ショボいな」
サーロイン 「こればっかりは運だから、しょうがない」


3周目は成果無しで終わった........




今回は、あと1周だけ回りましょう。


──── 地下10階 第一玄室(4周目)


三洲次 「またかよっ!?」
ブリスケット 「さりげなくメイジは増えてやすね」
ロース 「何人引き連れて来たって、結果は一緒よ!」


ロース 「ね!」


またもや楽勝。
弱過ぎる........。



ブリスケット 「また巻物っす………」
三洲次 「またかよっ!?」


ランプ 「また『苦しみ』の巻物………」
三洲次 「そんなところまで、またかよっ!!」

今回、手裏剣以降ロクなの出ねぇな......。


──── 第二玄室(4周目)


バンッ!


メイジA 「待ってお……」
サーロイン 失礼しました!!バタンッ!!


サーロイン 「あいつら、しつこいな……」
三洲次 「まぁ、俺たちも、懲りずにしつこく地下10階に来てますけどね」

…………………………

……………

メイジA 「全然相手にされん……」
メイジB 「ここは、やはりハイウィザード様に来ていただいた方が良いのでは?」
メイジC 「しょうがない、呼びに行くか」
メイジA 「ところで、今度のハイウィザード様って、何代目だ?」
メイジB 「もう数えるの面倒くさくて、忘れたわ」
メイジC 「やられ過ぎなんだよなぁ……」

(*) ハイウィザードのお話しは、次回へ続きます......

……………

…………………………

サーロイン 「では、入り直すぞ!」

バンッ!


サーロイン 「よし、戦うぞ!」



ランプのマカニト(Lv7以下の魔物を倒す呪文)と前衛たちの攻撃で、
まったく危なげなく勝利!


やっぱり地下10階なら、このぐらいは経験値ないとねっ!!

サーロイン 「じゃ、宝箱を開けよう」



ブリスケット 「おぉ!『指輪』が入ってやすぜ!」
サーロイン 「なに?! 今度こそ『回復の指輪』が来たか?!」

........と、毎回期待に胸を膨らませるが、宝箱を開けた直後の........


....この画面で、アイテムを取った人に」マーク(回復マーク)が付いていない時点で、
実は結果は出てたんだなぁ.......と、今ごろ気付いた。

サーロイン 「だが!未入手の指輪2つの内、もう1つの『破邪の指輪』という可能性も…!」


サーロイン 「……無いのか」


残るアイテムは3種類

・守りの盾
・回復の指輪
・破邪の指輪

 

「111.激闘!vsグレーターデーモン!」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 13 107 18 17 16 17 15 12 1 0 運の強さを見るに能力パーフェクトは無理かな。
三洲次 13 107 18 18 18 18 18 18 5 4 能力パーフェクトだけど村正振ってるだけ。
16 156 18 18 17 18 16 18 0 0 2回目の能力パーフェクトが見えてきた!
ロース 15 156 15 18 18 18 18 11 0 2 2回目のパーフェクトには運の強さが絶望的…
ランプ 19 88 18 18 18 16 18 14 0 9 そもそも全然レベルアップしねぇよ!
ブリスケット 14 113 15 17 18 16 17 13 3 4 能力パーフェクトは……微妙、いろいろ微妙。

 

ランプ 「そう言えば、私たちは3種の神器を全て集めたんですよね?」
サーロイン 「あぁ、そうだな」
ランプ 「その割に、その点であまり盛り上がりませんでしたね」
サーロイン 「三洲次に全て持っていかれたからな」
ランプ 「せっかくですから、これから保存用にもう1個ずつゲットを目指しましょうか?」
サーロイン 「勘弁してくれよ……」

 


【更新履歴】
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 5月29日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 2月21日:一部表現を見直し。
2021年 2月14日:台詞を一部見直し。次ページへのリンクを設定。
2021年 2月 7日:新規公開。