104.地下10階の救助活動

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。
美濃 いろいろミステリアスな日本人の巫女(僧侶)。
センマイ ドワーフの戦士(兄)。敵を千枚に切り刻む名手。
ハチノス ドワーフの戦士(弟)。敵を蜂の巣に突く名手。
ギアラ 救助隊リーダーを務める病弱なエルフの魔法使い。

読了時間 (目安):約8分



前回、三洲次(侍)救助隊計4名ドラゴンゾンビに奇襲され、戦術ミスもあり、
ハチノス(戦士)以外が全員死亡!!

命からがらハチノスだけで逃亡には成功したが、
戦士1人のみで地下10階の玄室を突破することは不可能と判断!

そこで、メインパーティー・ローラーレンジャーズ救助活動をすることになったのであった!!




....って、いきなり愚痴るけどさぁ........


救助する側が救助される側に救助されるという本末転倒な構図って、これで2度目だよね?
逆は無いのに......。

なんのために救助用パーティーを作ったのか、よく分からなくなってきた......。

作った意味、あったのかな......?


やれやれ........。


──── 地下迷宮入り口


とりあえず、救助活動を開始しましょう!!

あ、プレイヤーは場所を知っているので、いきなり地下10階に向かいますが、
キャラクター達的には、センマイ(兄)から活動場所を聞いて、だいたいの目星は付いている......ってことで。


マロール(瞬間移動の呪文)で座標を指定し......、


....シュート!


………………………………


……………………


…………



──── 地下10階


地下10階に到着。

サーロイン 「では、救助活動を開始するぞ!
 彼らの姿なりを見落とさないよう、注意しながら進むんだ!」


通路を進み、まずは第一玄室


バンッ!        ← 扉を蹴破った音



ラッキー!......と言いたいところだが、村正を持つ三洲次が居ないので、
倒すのに時間がかかったりしねぇかな......この前衛の面子だと......?

ランプ 「攻撃をヒットさせられそうですか?」
サーロイン 当たり前だっ!!
 こんなところで時間を食っている余裕はないっ!!!
 必殺っっ!!
 変位抜刀・露韻斬りっっっ!!!!


ブリスケット 「おぉ! 一瞬で……!!」

うおっ?!
いきなり倒した!?

仲間の危機に、このスピード感での対応!!!
さすがリーダーだ!!!

サーロイン、最近マジでいい働きをするぜ!!!

サーロイン 「玄室内に三洲次たちはいるか?!」
ランプ 「ロイン! 見つけました!!」
サーロイン 「お!? 三洲次たちを見つけたかっ?!」


ランプ 「宝箱を見つけました」
サーロイン ガクッ!
ランプ 「その………せっかくですから………」
サーロイン 「う~ん………分かった! すぐに済ませろよ!」
「じゃ……」




ランプ 「呪われた装備ばかり………」
サーロイン 「ウィルオーウィスプの持ってる宝なんて、そんなものだろ!
 満足したら出発するぞ!」
ランプ 「はぁ……満足はしてないですけど………」


ブリスケット 「玄室内に、三洲次っち達の姿は見当たらねぇですぜ」
サーロイン 「よし、第二玄室へ進もう!!」

第一玄室からワープをし......、


....第二玄室へつづく通路を進んでいくと......、


サーロイン 「む! 第二玄室の扉の前に、何か見えるぞ?」
ロース 「え?! もしかして……」



サーロイン 「キャンプだ………」
ランプ 「我々のと同じ結界が張れるタイプのキャンプですね」
ロース 「じゃぁ、もしかして………」
サーロイン 「どれ……、失礼………」

サーロインがキャンプの中を覗くと........


サーロイン 「お! ハチノスがいるぞ!」
ハチノス 「おぉ、ロイン殿!
 きっと来てくれると信じてましたぜ!」
ランプ 「ハチノスが生きてるってことは、全滅ではなかったのですね」
ブリスケット 「不幸中の幸いっす」
「三洲次っ!おいっ!!」
ロース 「でも、他は全員死んでるわ……」
サーロイン 「何があったんだ?」
ハチノス 「そこの第二玄室で、ドラゴンゾンビ4匹に奇襲されてよ……、
 そのままなし崩しに……ブレスと呪文で、次々やられちまったのさ……」
サーロイン 「そうか………」
ランプ 「でも、ハチノス1人だけでも生き残れて、良かったですよ」
ロース 「さすがに戦士1人だと、ここを突破するのは難しいわよね。
 動かなかったのは、正しい判断だったと思うわ」
ブリスケット 「で、どうしやす?」
サーロイン 「とりあえず死んでいる者から回収して、地上に運ぼう」


まずは、同じローラーレンジャーズのメンバーである三洲次(侍)から回収


そして城に戻るため、この第二玄室に入って、ワープに........


あーーーっ!!!

今、これ書いてて気付いたぁっ!!!

マロールで戻れたじゃん!!!


地下10階って、マロールでは入れないけど、マロールで出ることはできるじゃん......。


ちょっと慌ててたなぁ......。


まぁ、今さら仕方ない......。
とりあえず、プレイ通りに書いていくことに......。


バンッ!



こんな奴ら......


....ローラーレンジャーズの敵じゃないぜっ!!!

ランプ 「では、宝箱を………」
サーロイン 「早くしろよっ!!」


ランプ 「………………………………」
ロース 「早く戻れ、って言われてるのよ!」


宝箱は諦めて......


....そのままワープで地上へ戻る!!


…………


……………………


………………………………


──── カント寺院




三洲次、復活!!!

よし!!
この調子で、残りの3名も救出するぞ!!





2人目の救出へ向かいます!


──── 第一玄室(2周目)


バンッ!


いやああああああぁぁぁぁっっっ!!!!



おおおおおぉぉぉ......。

奇襲のメッセージが出てきてビビッたが、敵はたかだかファイードラゴン1匹!
しかもブレスを吐かず!!
問題無し!!!

サーロイン 邪魔をするなああぁっっ!!


またもや、サーロインが一撃で葬る!!!

仲間を助ける活動において、このスピード感!! この働き!!
これぞリーダー!! これぞ君主!!
素晴らしいぞ!!!


ランプ 「あのぉ~……」
サーロイン 「開けていいから! 早くしろ!」
「じゃ………」


いやぁ~....盗賊だと、あっさりと罠を解除できるな。

盗賊無しで罠の解除ばかりやっていたから、
盗賊が居るありがたみや効率の良さ余計に感じてしまうわ、これ。

そして、こちらのパーティーには司教もいるので、今回もその場で鑑定


ランプ 「おぉ! 『悪の盾』です!!
 やっぱりファイアードラゴンは、イイ物を持ってますね!」
サーロイン 「さぁ、行くぞ!!」



次は......とりあえず、上から順番に救助するか。


美濃(僧侶)を回収!


そして、第二玄室へ!!

バンッ!



ドラゴンA シャアアア……アァァ…ッ!!
ドラゴンB シュウウウ……ウゥゥ…ッ!!
   
サーロイン これはっ?!
ランプ 「第二玄室のドラゴンゾンビ4匹………、
 こいつらがハチノスの言っていた奴らなのではっ!?」
ブリスケット 「どうやら、さっそく救助隊らの雪辱を晴らせそうっすね!」
ロース 「ここは私に任せてっ!!」


いきなりティルトウェイト!!!
しかも4匹とも一発で撃破っ!!!


ロース 「私たちにかかれば、こんな奴ら、大したことないわ!」

今回は奇襲されていないとは言え、
さすがメインパーティー・ローラーレンジャーズだ!!

いやぁ、攻撃のスピード感・信頼性が段違いだよ!
やっぱり安定感が違うぜ!

ってか、ロース(魔法使い)が強いな、やっぱり。



ランプ 「あの………」
サーロイン 「分かってる! おい、桃!」
「うぃ」


さすが盗賊だ!!

いやぁ、解除の確実さ・信頼性が段違いだよ!
やっぱり安定感が違うぜ!

ってか、三洲次(侍)じゃダメかな、やっぱり。


アイテムは「豪華な皮鎧」だった。


…………


……………………


………………………………


──── カント寺院


美濃の救出完了!




次!!


──── 第一玄室(3周目)


一瞬にして倒してやるぜ!!



さすがロース
ローラーレンジャーズが誇るスーパー魔法使いだぜ!!



さすが........
ローラーレンジャーズが誇るダメダメ盗賊だぜ......。


アイテムは「最強の短剣」だった。
これ、何本も要らないよ....。



なんてことがありつつ......


....今回は死んでいるギアラ(魔法使い) から回収!!


そのまま、第二玄室へ!!


──── 第二玄室(3周目)



マスターシーフ 「ドラゴンゾンビの死体かぁ………、
 何かめぼしいものが残ってねぇかなぁ………」
サーロイン 「…………………………」
ブリスケット 「あやつ、例の盗賊団の頭領じゃねぇっすか?」
ランプ 「ってか、ゾンビってもともと死体ですよね?」
マスターシーフ 「………ん?
 あーーーーっ!!
 『ローター』レンジャーズ!!?
サーロイン だから『ローター』じゃないっ!!
 何度言えば分かるんだっ!!
マスターシーフ 「え? ……間違ってた?
 じゃぁ……えぇと………あ!
 『ローション』レンジャーズか?!」
サーロイン なんでエロくなるんだっっ!!!
ランプ 「ロインのローション・レンジャーズ………。
 うん、エロいですね」
サーロイン 確認しなくていいよっ!!
ブリスケット 「ま、ここで逢ったが百年目、ってやつですぜ」
ロース 「そうね。
 どうせ死ぬんだから、名前をどう憶えてようと、どうでもいいわ」
マスターシーフ 「……くっ!
 おい!! レベル8ファイターども!!
 やってしまえ!!!
ロース 「あら、私の発言、聞いてなかったの?」


ファイターA ぐわあああぁぁっ!!
ファイターB ぎゃあああぁぁっ!!
ロース 「余裕ね」
マスターシーフ 「くそ……っ!!
 この勝負、お預けだ!!
ランプ 「おっと! 今度こそ、逃しません!!


マスターシーフ ぐはああぁっ!!
ランプ 「あ、耐えた………」
マスターシーフ 「お、覚えてろよおおぉぉっっ!!


ランプ 「あ、逃げた………」
サーロイン えぇっ?! また?!!
ブリスケット 「あやつ、逃げ足だけは本当にトップクラスっすな」
ロース 「今度遭ったら、まっ先に集中攻撃しないとダメね」
サーロイン 「う~む………逃げてしまったものは、仕方ない。
 とりあえず残していった宝だけでも、もらって帰るか」


アイテムは問題無くゲット。


ランプ 「お! あいつ、『悪魔の胸当て』なんて持ってましたよ」
ロース 「珍しくイイ物持ってたわね」
サーロイン 「では、城に戻るぞ!」

…………


……………………


………………………………


──── カント寺院


ギアラも復活!


これで、死んだメンバーは全員一発で復活できたぞ




──── 地下10階(4周目)


さぁ、後はハチノスをサルベージすれば、救助活動は完了だ!!

最後の救助に向かうぜっ!!


....と、勇んで出発したが、いきなり通路上で......、


くっ! こんな時に......


ん?  ......気付いてない.......?



フラック 「う~む......わらわ達は全員同じフレーズで姿を見せるが、
 誰もが同じでは、芸が無いな......」
   
ブリスケット 「フラックですぜ……」
ランプ 「なんか考え事していて、こっちに気付いてないですね」
サーロイン 「…………………………」
   
フラック 「よし!
 ここはひとつ、ナウなヤングにバカ受けなフレーズを考えるか!」
マーフィーA 「うわぁ………すごい死語だなぁ………」
マーフィーB 「まぁ……オレらも死後だがなぁ………」
マーフィーC 「誰がぁ、うまいこと言えとぉ………」
   
ロース 「なによ、あれ……?」
サーロイン 「気にするな!
 今は救助が最優先だ!!
 こっちに気付いてないし、無視して行くぞっ!!」



そして........


──── 第一玄室(4周目)


いきなり動いたロースのマダルトで一発!
やっぱりロースは強いなぁ。


宝箱は断念
ま、シーフだったし、どうせロクなアイテムじゃないだろ。




ハチノスも、無事に回収!!

前回の救助活動と違い、今回は敵の引きも良く、比較的スムーズに進んだな。
読み物としては 盛り上がらなかったが......。


さて、せっかくだからハチノスには......、


....前衛に立って戦ってもらいましょう!


──── 第二玄室(4周目)


バンッ!



メイジA 「ん?」
サーロイン 「ん?」
メイジA あーーーーーっっ!!
 ローラーレンジャーズっ!!
サーロイン あーーーーーっっ!!
 上級魔術師協会っ!!
メイジB 「お前ら、なんでここに?!」
サーロイン 「お前ら、なんでここに?!」
メイジB 「いや……わしらは居ても、別におかしくないじゃろ?」
サーロイン 「あ……そうか………」
ランプ 「しかし、最後の最後に面倒くさい敵が……」
ロース 「あら、こんな奴ら、私のティルト……」
ハチノス 突きまくって、蜂の巣にしてやるぜええぇぇっっ!!!
ロース 「え?」
メイジ達 「「え?」」


キメラ ギィシャアアアァァッッ!!
メイジ達 「「ひぃっ!?」」
ブリスケット 「おぉ! さすが電光石火のドワーフ兄弟っす!」
ランプ 「本当に素早いですね」
ハチノス 「へっ! うっぷん晴らし、させてもらったぜ!!」
ロース 「じゃ、ちょっと出足をくじかれちゃったけど……」


敵たち 「「ギャアアアァァッッ!!」」
ロース 「ま、こんなものね」




宝箱は、桃があっさりと開錠。
盗賊がいると、やっぱり便利だな。

なお、宝は「光る鎖帷子」でした。


では......、


....ワープを通って、地上に戻りましょう!!


…………


……………………


………………………………


…………………………………………


──── 地上


救助活動、無事に完了!!!

お疲れさま、俺!!!


やっぱりローラーレンジャーズは、安定感があるな!!




──── 冒険者の宿


あ......美濃(僧侶)レベルアップした........。

H.P.が12もアップしちゃったよ。





無事に年内に救助でき、これで枕を高くして年が越せます。
......なんて書きたいのですが、実際のプレイはもっと前に終えているので関係ないものの、
お話しとしては一仕事終えたところなので、区切りは良いでしょう。

年内のお話しは、ここまでとなります。

皆さま、良いお年をお過ごし下さい。


それでは、また来年。


「105.奇襲、悲喜こもごも」へ


今回ほぼ全員登場したこともあり、年の最後ぐらい、全員のステータスを掲載しましょう。

名前 LV H.P. コメント
サーロイン 13 107 18 17 16 17 15 12 1 0 2回目の救助活動、お疲れ様!!
三洲次 12 97 17 15 17 16 18 18 4 4 今回の蘇生でブリ助と年齢が並んでしまった。
15 155 18 18 17 17 15 17 0 0 罠の解除してただけだな、お前……。
ロース 14 155 14 18 18 17 18 10 0 2 強い。紛れもなく、今一番強い。
ランプ 19 88 18 18 18 16 18 14 0 9 よく見ると、お前の死亡回数突出してるな…
ブリスケット 13 112 14 18 18 15 16 12 3 4 マディ要員。マディ(マジ)で。
美濃 15 122 11 13 18 18 18 16 0 3 H.P.が一気に戦士並みになった。
センマイ 15 126 18 15 18 18 18 12 0 6 今回は酒場で弟の帰りを待ってただけだった。
ハチノス 14 125 18 14 18 18 18 15 0 3 ロスト・所持品紛失を防いだ立役者!感謝!!
ギアラ 14 77 12 18 18 18 18 16 0 3 お前もH.P.が一気にアップしないかなぁ…。

 


【更新履歴】
2021年 5月29日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 1月 3日:次ページへのリンクを設定。
2020年12月27日:新規公開。