124.しょ~もな…

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。



──── 早朝......
     ギルガメッシュの酒場につづく道

ロース 「お二人さん、おはよう」
ブリスケット 「お? ロースはん」
ランプ 「おはようございます」
ロース 「酒場に行くんでしょ?
 一緒に行きましょ」
ブリスケット 「あ、いや、今ランプはんと話してて、いつも同じ酒場ってぇのもつまらねぇから、
 新しい店を開拓しやしょう、って話してたとこで」
ランプ 「ロースも一緒にどうですか?」
ロース 「あら、たまにはいいわね。
 付き合うわよ」
ブリスケット 「じゃ、そっちの お店が集まってる通りの方へ行きやしょう」
ランプ 「えぇ」

      ……………………

      …………

──── お店が集まる賑やかな通り....

ランプ 「ここら辺は市場に近いせいか、朝から活気がありますね」
ブリスケット 「人通りが多いですな」
ロース 「その分、食事ができるお店もたくさんありそうね」
ランプ 「それで、どこにしますか?」
ブリスケット 「朝なんで、手早く食える方がいいっすかね?」
ロース 「そうね、あまり重くない方がいいわ」
ランプ 「では、手軽に食べれる料理を出すお店にしましょう」
ブリスケット 「いいっすね」
ロース 「知ってるお店があるの?」
ランプ 「えぇ。
 あっちに『マダルトナルド』、
 そっちが『ロルトテリア』、
 こっちのは『バディバディバーガー』」
ブリスケット 「食べたらダメージ喰らいそうっす……」
ロース 「最後のなんて殺されそうよ……」
ランプ 「イヤですか……?」
ブリスケット 「じゃ、日本料理の店なんて、どうっすか?」
ロース 「あら、そんなお店なんてあるの?」
ランプ 「ブリ助なら、そこら辺詳しそうですね。
 どこです?」
ブリスケット 「あっちに『マツ屋』、
 そっちが『カツ屋』、
 こっちのは『モリト屋』」
ロース 「あなた達が紹介するお店って、なんでそういう名前ばっかりなのよ……」
ランプ 「なかなか面白い名前ですね」
ブリスケット 「面白い??」
ロース 「え? どこがよ?」
ランプ 「いや、だって……、
 『マツ屋』、『カツ屋』、『モリト屋』 と、
 最後が奇麗に『屋』で揃ってますよ?」
ブリ助&ロース
ランプ 「え……いや……、面白くないですか?」
ブリスケット 「『屋』ってぇのは、お店を表す日本風の屋号ですぜ」
ロース 「あなた達のお店のチョイス、さっきから微妙なんだけど………」
ランプ 「えぇ~……、じゃぁ……今日はもう、いつもの酒場にします?」
ブリスケット 「そうしやすか……」
ロース 「あなたたち、そんなんじゃ女性にモテないわよぉ~」
ランプ&ブリ助 「「余計なお世話ですぅ!!」」




小話しはこのぐらいにして、本日もアイテムコンプリートを目指し、
地下10階第三玄室までを2周していきます!

残る未入手のアイテムは、下記2種類!

・守りの盾
・破邪の指輪




──── 地下10階 第一玄室(1周目)


バンッ!        ← 扉を蹴破った音


ランプ 「いきなりレアアイテムを持ってることが多いファイアードラゴンです!!」
サーロイン 「しかも1匹なら、楽勝だな!」
三洲次 「じゃ…(スラッ!)」


三洲次 「お? 村正の攻撃でも倒れないぞ……」
サーロイン 「体力がありそうだな。
 ま、俺がダメ押しで倒してやろう!」


H.P.が高い奴だったが、ブレスや呪文が来る前にサーロインがトドメを刺して、勝利!!


宝箱も、毒針の罠を......


....問題無く解除し、中から「けん」をゲット。


ランプ 「『メイジマッシャー』でした」
ブリスケット 「地下9階に来た頃を思い出しやすね」
サーロイン 「そう言えば、例の協会が冒険者の手に渡らないよう、必死に隠してたな」
三洲次 「でも、ここでもポロポロ手に入りますよね」
ロース 「1本や2本隠したところで、って感じね」


──── 第二玄室(1周目)


ランプ 「ロースが素早いですから、奇襲でもない限り、こいつらは怖くないですね」
サーロイン 「それは、むしろロースの方が怖いってことだな」
ロース 「何か言った?」
サーロイン 「いや、別に……」
ロース 「…………………………」
三洲次 「10倍返しぐらいされるぞ、これ……」


ランプ 「では、宝箱を開けましょう」
ブリスケット 「罠は『プリーストブラスター』っすな」
「任せな」



ロース 「中は『兜』と……」
ブリスケット 「…『杖』も入ってやすぜ」
サーロイン 「2個か。
 ポイゾンジャイアントだったし、これは期待できるかな?」


ランプ 「おぉ!
 杖の方は『炎の杖』ですよ!!」
三洲次 「ポイゾンジャイアントも良い物を持ってることが多いですね」
ランプ 「これは、どうしますか?」
サーロイン 「冷気系の攻撃に耐性があるから、H.P.の低い人に持っててもらおうか」
ロース 「一番H.P.の低いランプは既に『炎の杖』を持っているから、次に低いのはブリ助ね」
ブリスケット 「では、あっしが……」



サーロイン 「これでマダルト(強力な冷気系の攻撃呪文)を喰らっても、生存確率が上がるだろ」
ブリスケット 「……ありゃ?
 あっしは、この杖を装備できねぇですぜ」
三洲次 「僧侶なのに、杖が?」
ランプ 「確か『炎の杖』を装備できるのは………魔法使いと司教、そして侍だけですね」
ロース 「つまり、魔法使いの呪文を使える職業だけが装備できる、ってことね」
ブリスケット 「不思議なスペックっすね……」
サーロイン 「まぁ、耐性効果は持ってるだけで発揮されるだろうから、気にしなくていいだろ」

なかなか良いアイテムをゲットし、テンションが上がったところで......


....第三玄室へ行きましょう


──── 第三玄室(1周目)



ファイアージャイアントマスターニンジャなどをやり過ごしていると......


サーロイン 「お? 先制できたぞ」


サーロイン 「う~~む………4匹かぁ………」
三洲次 「4匹なら、何度か勝ってるじゃないですか」
ブリスケット 「あっし、一度死にやしたが……」
ランプ 「まぁ、先制できたし、挑戦しましょう!」
サーロイン 「では、戦うか!
 油断している隙に、一気に倒すぞ!!」


サーロイン 「あれ? 一撃で倒せない……?」
ロース 「………ダメねぇ…………」


サーロインの攻撃がヘボくて、先制中に1匹しか倒せなかった。

あ、ブリスケットの攻撃にはハナから期待してないです。



ランプ 「倒せたのは1匹だけですか……」
ロース 「誰かさんが頼りないから、そうなるのよねぇ……」
サーロイン 「そうやってディスるの、止めてくれない?
 遠回しなようで、俺って丸分かりだから………」



さぁ、敵も動けるようになっての1ターン目!!


いきなりブリスケットが動き、後続の忍者を全員倒す!
いいぞ!!

やはりブリスケットエルフだけあり、呪文でこそ輝くキャラ!!
魔法使い呪文も使える僧侶って、マジで便利だぞ!!


一方で、後続の忍者を狙いつつあわよくば....で使ったティルトウェイト(全体攻撃呪文)は、
グレーターデーモンには一切通じず不発に終わってしまった。

そして、ここでランプモンティノ(魔法を封じる呪文)が飛ぶ!!


三洲次 「おおっ!!」
ロース 「1匹、呪文を封じ込めたわ!!」
サーロイン 「よし!
 俺たち前衛も頑張るぞ!!」


サーロイン 「あれ? 一撃で倒せない……?」
ロース 「~~っ………この人は…………」


三洲次 「よし!! 倒したぞ!!」
サーロイン 「う~ん……2人がかりで、やっと1匹なのかなぁ…?」
ロース 「あなたが頼りないから、いつまでもグレーターデーモン戦が余裕にならないのよねぇ」
サーロイン 「遠まわしの方を止めて、直接ディスってくるのかよ……」

....しかも、呪文を封じ込めたのが先頭のグレーターデーモンだったので、
サーロイン、三洲次の攻撃で死んでしまい、モンティノが効いたことがどうでもいいことになってしまった......。

そして、残ったグレーターデーモンから......


デーモンC マアァァダアァァルウゥゥトオォォォッ!!
サーロイン ぐおおおぉぉっ!!

....マダルトを喰らうっ!!


ま、さっそく「炎の杖」が役に立ったけどさ!!

でも......あまり耐性効果があるようには見えないけど....?


あとの1匹はディルト(防御力ダウンの呪文)だったので、どうでもいいや



さて、第2ターン

三洲次 「残り2匹っ!!」
サーロイン 「一気にケリをつけよう!!」


デーモンC グハアアアアァァァッ!!
   
三洲次 よぉおしっ!!
サーロイン 「残り1匹っ!!」

が......


....なんと先にグレーターデーモンが動き、ダルト(冷気攻撃の呪文)攻撃っ!!

まぁ、またもやさっそく手に入れた「炎の杖」に助けられ......


....あまり助けられてるように見えないんだけど......??


「炎の杖」って、本当に冷気に抵抗あるの???


サーロイン 「くそっ!!
 だが、この一撃でトドメだっっ!!


サーロイン 「あれ………?
 おかしいな……ってか、『聖なる鎧』って、悪魔に倍打の効果がなかったっけ…??」
ロース 「あなたの着てる鎧がポンコツなのよ!」
サーロイン 「なんだよ……その坊主憎けりゃ袈裟まで憎いディスり方……」
ロース 「本人がダメダメなら、装備もダメダメの、全部がダメダメな君主ね!」
サーロイン 「………………………………」

(解説)
ファミコン版は、倍打処理にバグがある上に、敵の種類判定処理にもバグがあるので、
悪魔への倍打効果は意味が無くなってます....。

……………………

…………


サーロイン 「ふん! もう、どうでもいいや!
 後のターンは全部サボッてやる!!」
   
ランプ 「ロースがヒドく言うから、グレちゃいましたよ?」
ロース 「放っときなさい」
三洲次 「グレーターデーモン戦だけあって、グレーたー」
ブリスケット 「………………………………」
「………………………………」
ランプ 「………………………………」
ロース 「………………………………」
デーモンD ………………………………
三洲次 「あれ? 今の笑うところだけど?」



とりあえず、第3ターン!!

残り1匹だから速攻で勝利だ!......と、思いきや、
なんとグレーターデーモントップバッターで動きやがった!!!

デーモンD マアァァダアァァルウゥゥトオォォォッ!!
   
ランプ また、マダルト?!
三洲次 マダルト、まだ来ると?!
 あ、今のも笑うとこです!!」


サーロイン そんな余裕あるかあああぁぁっ!!


三洲次 ひぃやあああぁぁぁっ!!!


ロース しょーもないこと言ってないで、早く倒してよっ!!


で、やっと三洲次敵を倒し、なんとか勝利

ランプ 「はぁ…はぁ……まさかマダルトが2回も来るなんて……」
ブリスケット 「あっしは、さっそく『炎の杖』が役に立った……んだか、どうだか、分からんダメージでしたぜ」
ロース 「おかげで、みんなボロボロね……」
三洲次 「えぇ、全員のH.P.が40~60になってしまい……」


三洲次 「ひそひそ…(なんで桃だけH.P.が100以上残ってんだよ!!)」
ブリスケット 「ひそひそ…(知らねぇっすよ!!)」
ロース 「ひそひそ…(桃って、本当になんなのかしらね……)」

とりあえず、宝箱を開けましょう。




ロース 「あら?
 またアイテムが2個出てきたわ!」
ランプ 「これは、またまた期待できますね!!
 ではでは……」
三洲次 「盾は『守りの盾』だといいなぁ…」


ランプ 「盾は『悪の盾』でした」
三洲次 「またダメだったか……」
ロース 「今回ので、悪シリーズの防具は二巡したような感じね」
ブリスケット 「悪の装備が何気に溜まっていきやすな」

とりあえず、1周目はこんな感じでした。


…………


……………………


………………………………


──── 地上 冒険者の宿......

地上に戻ったら、三洲次(侍)レベルアップ!!


くそっ!!
能力パーフェクト解消っ!!


いや、待て!待て!待て!


ここ最近のローラーレンジャーズレベルアップだけどさぁ!!


ランプ  …… 素早さを失う
ブリスケット  …… 素早さを失う
 …… 素早さを失う
サーロイン  …… 素早さ上がらず
三洲次  …… 素早さを失う ← NEW!


どいつもこいつも素早さを失ってばかりじゃん!!!



マジで大丈夫か?!
このパーティー!?





とりあえず、2周目に行きましょう。


──── 地下10階 第一玄室(2周目)


初戦はドラゴンゾンビ4匹

いざ、戦闘へ!!


いきなり三洲次が動いて、1匹倒す

なんだ、十分早いじゃないか。


後はロースティルトウェイト一掃!

依然、問題無し!
素早さの低下は、あまり心配しなくていいかな?


宝箱の中は「暗闇」の巻物だった。


──── 第二玄室(2周目)


ロースさえ素早ければ、基本的には問題無いのかも知れない。


宝箱の中は「隠れ身」の薬だった。

2周目は、アイテム運が絶っ不調だなぁ......。


──── 第三玄室(2周目)


ギイィィ......ッ     ← 扉を開けた音


ブリスケット 「お? ハイマスターの集団がいやすぜ」
サーロイン 「なに?」


ハイマスター 「諸君っ!!
 もうすぐこの玄室に、最近この地下10階を荒らし回っているパーティーがやって来る!!
 いいか?!
 そいつらをぶっ殺して、絶対にワードナ様から褒美をもらうぞっ!!」
敵たち 「「イエッサー!!」」
ハイマスター 「では、全員揃っているか、点呼を始める!!」
敵たち 「「イエッサー!!」」
   
ランプ 「なんか褒美目当てに悪企みをしてますよ?」
ロース 「そういうのをしょ~もないこと、って言うのよ」
   
ハイマスター 「では、拙者からいくぞ!!
 いちっ!!
ハタモト にっ!!
メイジA さんっ!!
メイジB しっ!!
サーロイン ごおっ!!
三洲次 ろくっ!!
ブリスケット しちっ!!
はちっ!!
ハイマスター 「よし!! 8人全員……え?8人??
メイジA うわあ?!
メイジB いつの間に横にぃ??
   
ランプ 「なんか敵の点呼に参加してますよ?」
ロース ああいうのをしょ~もないって言うのよ!!!


メイジA ぐわああぁぁっ!!
ブリスケット 「まず、1人!」
ハイマスター ノオオオォォッ!?
 こいつら、どっから来たあっ?!

まずはブリスケットが敵を1匹倒す!

さすが、かつての最速の男!
今でも素早さは健在だぜ!


ハタモト ぎゃあああぁぁっ!!
三洲次 「2人!!」
ハイマスター ま、まさか、こいつらっ?!

続いて三洲次一撃!
よーし! ハタモトも倒したぞ!!

残る脅威は、ハイマスターのみ!

いけー! サーロイン!!


ハイマスター (さっ!!)
サーロイン 「あれ……?」
ハイマスター き、貴様らがローラーレンジャーズなんだなっ!!?
   
ランプ 「接近に成功したのに、攻撃をかわされてますよ?」
ロース ああいう人をしょ~もない奴って言うのよっ!!!

いや、真面目な話し、サーロインって戦士としては今一歩だよな......。



サーロイン 「くそっ…!
 せっかくのチャンスを活かせなかった!」
ロース 「もぉ……あまりにヒド過ぎて、ディスる気にもならないわ……」
サーロイン 「それ……十分ディスってるから………」


サーロイン 「このターンで決めるぞっ!!」
三洲次 「了解!!」


次のターンは、さっそく三洲次ハイマスターを仕留め......、


....サーロインレベル10メイジ倒して、勝利!

サーロイン 「よし! キッチリ決めたな!!」
ロース 「先制した時の醜態がヒド過ぎて、決まったのが奇跡に思えるわ」
サーロイン 「お前……どうあがいてもディスるんだな……」


ランプ 「とりあえず、宝箱を開けましょう!」
三洲次 「2周目はアイテムが低調だから、最後の玄室ぐらい、良いのが出るといいですね」
「じゃ、開けるぜ」


ロース 「中は巻物が1個だけね………」
三洲次 「最後もダメだったか………」


宝箱の中は「苦しみ」の巻物だった。


ブリスケット 「2周目はロクなアイテムが出なかったっすね」
ロース 「収穫は実質ゼロね」
ランプ 「うん!
 2周目はなかなか面白い成果ですね!!」
ブリスケット はあ?
ロース どこがよ?
ランプ 「いや、だって……、
 『暗闇』、『隠れ身』、『苦しみ』と、
 最後が綺麗に『み』で揃ってますよ?
ブリ助&ロース
三洲次 「しょ~もな………」



………………………………………



………………………………



………………………



………………



………





──── 地下10階 ワードナ事務所

ワードナの事務所は他の玄室より広くできており、天井も他より高く造られていた。
それ故、室内に居るのが事務所の主一人だけの時は、まるで音が存在しない世界のように静かであった。

しばらくすると、その静寂に溶け込むように、音も無くバンパイアロードが部屋の中に入って来た。
彼は、部屋の中央に鎮座する大きな玉座の側まで来ると、
扉側に向いている背もたれ越しに、玉座に座っている人物に声をかけた......。

バンパイアロード 「お呼びですか、ワードナ殿…?」
ワードナ 「トレボーのところから飛んで来てるハエは、まだ飛び回っているのか?」
バンパイアロード 「はい」
ワードナ 「………………………………」
バンパイアロード 「………………………………」
ワードナ 「協会は何をしている?」
バンパイアロード 「万策尽きた感じです。
 最近はまったく動きがありません」
ワードナ 「………………………………」
バンパイアロード 「………………………………」
ワードナ 「そいつらで手に負えない時に送り込んでる奴らは?」
バンパイアロード 「グレーターデーモンですか?
 良い線はいってますが………ハエの方も腕を上げてきたのか、最近は失態が増えてきました」
ワードナ 「………………………………」
バンパイアロード 「今日も4匹殺され、優秀なグレーターデーモンは大分狩られています。
 残ってるのは………言い難いのですが、質のよくないデーモンが多く………」
ワードナ 「………………………………」
バンパイアロード 「………………………………」
ワードナ 「地下のバランスが多少崩れても良い。
 魔界からグレーターデーモンを大勢召喚してこい」
バンパイアロード 「私が……ですか?」
ワードナ 「お前も不死の国の王の一人なら、グレーターデーモンぐらい手なづけてみろ」
バンパイアロード 「ワードナ殿からは、いろいろと学ばさせてもらってますからな………では、これも研鑽の一つとして。
 ただ、大勢となると、時間がかかりますが?」
ワードナ 「かまわん」
バンパイアロード 「では、仰せのままに。
 召喚が終わるまで、しばらくお待ち下さい」

バンパイアロードはサッと踵を返すと、来た時と同様に音も無く事務所から出ていった。


そして、ワードナ一人となった事務所の中は、再び静けさが支配する空間が広がっていた......。



しかし......同じ静けさでも、バンパイアロードが来る前が「無」を現すかの様であったならば、
彼が出ていった後の静寂さは、次の言葉で現す方が相応しく感じられた........



嵐の前の静けさ......

 


「125.ジャッカル盗賊隊」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 15 128 18 17 16 17 15 13 1 0 なんか直接攻撃がイマイチだけど、剣は苦手ですか?!
三洲次 15 148 18 18 18 18 17 18 5 4 素早さが下がったけど、1程度なら大丈夫かな?
19 159 18 18 18 18 17 18 0 0 素早さが下がったけど、解除は一応まだ安定してる。
ロース 17 158 16 18 18 18 18 12 0 2 素早さ18を唯一人キープ!最速の女王、いまだ健在!
ランプ 21 94 18 18 18 16 17 15 0 9 今回は「炎の杖」ぐらいだったな、収穫は…。
ブリスケット 16 115 17 18 18 16 16 14 3 5 チームで素早さは低い方だが、よく最速で動く。

 


【更新履歴】
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 5月29日:台詞を一部見直しました。
2021年 5月22日:次ページへのリンクを設定。
2021年 5月15日:新規公開。