88.タイム・オブ・バンパイア

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分



これまで書いてきた通り、ウィザードリィを始めるにあたって、
私は個人的な目標3つ立てました。(参考:「はじめに」マイゴール)


(1) マップを全て埋める
(2) アイテムを全種類入手する
(3) クリアする(エンディングを見る)


そして、これまでで(1)は達成したと言えます。


そこで今回から、マイ ゴールの(2)....

アイテムを全種類入手する

....に着手したいと思います!




──── ギルガメッシュの酒場 早朝....

ロース 「おはよぉ~……あら?」
   
ブリスケット 「……この短刀は、手に入れたことありやしたっけ?」
ランプ 「ありますね」
ブリスケット 「では、入手済み……っと」
   
ロース 「何してるの?」
サーロイン 「おはよう。
 ちょっと待っててくれないか」
ロース 「いいけど、何してるのよ?」
サーロイン 「完成してのお楽しみだ」
ロース 「じゃぁ、待ってるけど……桃と三洲次は?」 
サーロイン 「いつも通り、裏で特訓中だ」
ロース 「頑張るわねぇ」
   
  ………………
   
「……そう。手を水平にして、腕をそう動かす……」
三洲次 「こうか? ……難しいな」

………………………

………………

………


そして、陽も十分昇った頃......


ブリスケット 「うむ、できやしたぜ!」
サーロイン 「おぉ! よく頑張ってくれた!」
ロース 「何、これ?
 あ、もしかして、アイテムのリスト?」
サーロイン 「あぁ。
 地下迷宮の地図は……まぁ地下10階はまだだが……とりあえず完成したと言えるので、
 次はアイテムを全種類入手しようと考えている。
 そこで、この迷宮にあるアイテムを、いろいろなツテを使って、全て調べ上げてもらったんだ」
ロース 「すごいわね。
 じゃぁ、未入手のアイテムも明確になったのね!」
サーロイン 「うむ。
 詳しくは、頑張ってくれたランプとブリ助に説明してもらおう」
   
ランプ 「では……まず、この地下迷宮にあるアイテムは、
 全部でピッタリ100種類と分かりました」
ブリスケット 「その内、あっしらがこれまでに入手したアイテムは、全部で90種類っす」
ロース 「じゃぁ、まだ手に入れてないアイテムは10種類、ってことね」
ランプ 「ところが、調べてみると、それがそう単純な話しじゃないんですよ」
ブリスケット 「あっしらの調査では、手に入れることができないアイテムが、2種類存在しやす」
ランプ 「1つは『支えの盾』。
 この盾は、話しは聞きますが、どうやら……少なくともこの迷宮には、存在しないようです」
ブリスケット 「でやすから、こいつは対象外っす」

(解説)
「支えの盾(SHIELD+2)」は、ファミコン版(国内ROM)ではアイテムテーブルにバグ(?)があり、
どのモンスターの宝箱にも入っていません。
つまり、どんなに頑張っても、理論上は宝箱から出てきません
手元のも、ハイプリーストの宝箱の2個目に「粉砕のメイス」が出た時点で、出ないと判断しました。


ロース 「それで、もう1種類は?」
ブリスケット 「『固い杖』っす。
 こいつも、いくら地下迷宮で頑張って探したところで、手に入らねぇそうです」
ランプ 「その代わり、こちらはボルタックで腐るほど売ってますけどね。
 どっかのアホ店主が、抱き合わせで売りつけてくるのも頷けますよ…」
ブリスケット 「ってな訳で、こいつも対象外かと」
ロース 「すると、手に入れてないアイテムは8種類なのね」
サーロイン 「現状をまとめると、そうなるな。
 そして、まだ見つけてないアイテムが……」

こちらの8種類でした。

・破滅の皮鎧
・古びた兜
・悪の鎧
・氷の鎖帷子
・守りの盾
・手裏剣
・回復の指輪
・破邪の指輪


なお、さらに調べって分かったことですが、上記の指輪2種類は、
なんと3種の神器(村正、聖なる鎧、手裏剣)よりも出現率が低いようです。

しかも、それほどのレアなアイテムにも関わらず、
フラックとかマイルフィックとかの強敵からは手に入らず、
むしろマスターシーフとかハタモトとか、やや微妙な強さの敵がドロップするらしい。
ちょっと意外である


ともあれ、マイ ゴールの2つ目である
「アイテムの全種類入手」に、
いよいよ着手しようと思います。


ま、いきなり残り8個の状態で始めるけど。


………………………………

さて、残す8種類のアイテムは、全て地下10階に出現する敵が持っているので、
地下10階でアイテム稼ぎをしていこうと思います。

ただ......、


今のレベルで地下10階で戦えるのか?
罠の解除は大丈夫なのか?


....など不安もあるので、まずは様子見をしようかと。


そこで、改めて地下10階を回る際のルールを徹底した上で、
今回は軽く潜ってみることにします。


■地下10階で守るルール

戦闘は第2玄室まで。
理由は、万が一全滅した時に、救助活動の成功率を上げるため。
罠の判定は、まず「カルフォ」で調べる。
その後、盗賊の「調べる」で二重にチェック
(これは、本日記のスタイルの元となった某プレイヤー様のやり方ですが…)
理由は、「テレポータ」の罠を安全に見極めるため。
特に調べるだけであっさり罠を発動させる奴が盗賊では、なおさらだ。
そして、もちろん「テレポータ」と分かった時点で、宝は諦める
理由は以前書いた通りで、もし罠が発動すると、ほぼ50%の確率で石の中(=全滅)となるため。
強力な敵だけでなく、そこそこの敵でも戦っていく。
理由は上に書いた通りで、出現率が超低い指輪2つも狙うため。


とりあえず、こんなところでしょう。


サーロイン 「では、いよいよアイテム全種類入手にむけて、
 活動を開始するぞ!!
 活動場所は、もちろん地下10階だ!」
ブリスケット 「久しぶりの地下10階っすね」
三洲次 「本当に久しぶりですね」
サーロイン 「ただ、今の我々で地下10階が通用するか分からないから、
 3回ほど潜って様子を見てみようと思う」
ロース 「3回?
 出発が遅くなったから、3回も潜れるかしら?」
ランプ 「3回目は夜になりそうですよ?」
サーロイン 「たまにはオツなものだろう」
ブリスケット 「他のパーティーから聞きやしたが、夜になるとバンパイア達が起きだすんで、
 バンパイアばかり出てくるらしいっすぜ?」
サーロイン 「たまにはオツなものだろう」
三洲次 「どこが……?」





では、久しぶりに全員揃って、再び地下迷宮へ!

ただ今回は、お試しで3回ほど回って、地下10階で戦えるか様子を見ます


それでは......、


....サーロイン(君主)常駐魔法を唱え......、


....そのまま彼のマロール(瞬間移動の呪文)で......、


....一気にシュートへ!



懐かしき地下10階に、再び来たぜ。




──── 地下10階 (1周目)


第一玄室

さぁ、久しぶりの地下10階、初戦は?



お! これは幸先が良いぞ!


ドラゴンA ……シュゥゥ…ゥ……ゥ……
   
ブリスケット 「こっちに気付いてねぇっすぜ」
ロース 「しかも1匹だけだわ」
サーロイン 「こいつはラッキーだ」
三洲次 「では…(スラッ!)」


たった1匹だったので、こちらの先制ターンであっさりと勝利

では......、


....緊張の宝箱だ。


まずは、カルフォ(罠識別の呪文)


......ふむ。

つづいて......、



....桃の「調べる」も、同じ結果となった。
なんだよ、ネタ的につまらねぇ......

罠は「プリーストブラスター」で断定。

三洲次 「プリーストブラスターの経験はまだ少ないから、慎重に頼むぞ」
「うぃ………」



「うっし!」
三洲次 「おぉ! あっさりと!」

なんだよ、ネタ的につまらねぇ......
初っ端から失敗とかなく、良かった。


ロース 「お疲れ、桃。
 え~と……『剣』と『鎧』が入ってるわね」
サーロイン 「ランプ、鑑定を」
ランプ 「では………」


ランプ 「『真っ二つの剣』と『呪いの鎖帷子』ですね」
サーロイン 「剣がイイから、まぁまぁな滑り出しかな」
ブリスケット 「この感じでやしたら、罠の解除も大丈夫そうっすね」
Vサイン

ネタ的につまらねぇ初戦だな......
なかなか良い滑り出しとなった。


では......、


....ワープで、第二玄室へ向かいましょう。


三洲次 「毎回同じこと言われますよね、ここ……」
ロース 「守衛の一団って……やっぱり、さっきのファイアードラゴンかしら?」
ランプ 「一匹でしたよね……」
ブリスケット 「一匹でも一団って言うんすか?」
サーロイン 「その会話、以前もしてなかった?」
三洲次 「もう、この声、無視しましょうよ……」
サーロイン 「そうだな」

そして......


第二玄室



おおぉっ!!
いきなり大量経験値の友、フロストジャイアント4匹も!!!


素早いランプが動いて、一気にフロストジャイアントを壊滅!!



あとは、逃げ惑うシーフたちを血祭りに上げて......、


....第2戦目もあっさりと勝利!!
(1人ダメージ喰らってるけど....)

ブリスケット 「カルフォ!!」


ブリスケット 「毒針っすね」
サーロイン 「桃の見立ては?」
「ぅ~………」


「まぁ、あたいも毒針だと思うぜ」
サーロイン 「よし、開けてくれ」
「うぃ」



いぢっ!
サーロイン 「………………………………」
ブリスケット 「やっぱり、罠の解除は不安っすね……」
サーロイン 「なぁ、三洲次?
 地下10階で何かあるとマズイから、
 あらためてお前が付いて、見てくれないか?」
三洲次 「へいへい……」


宝箱にはしか入っていなかった.......。

戦闘は大丈夫そうな感じだが、罠の解除が予想通り不安な感じ......。


さて......、


....第二玄室まで来たので、方針通り......、


....ここで帰還


そして、フロストジャイアントのおかげで、上級職の2名(他よりレベルが1つ低い)が、
この1回の探索でレベルアップ!!


■サーロイン(君主)


おおおぉぉぉ......大事な生命力が下がってしまった......。

魔法使いからの転職なので、ただでさえチーム内でもH.P.が低い方なのに、
今後も前衛を務めるとなると、ここでこの能力ダウンは かなりイタイ!

これからの地下10階........大丈夫だろうか........?


■三洲次(侍)


一方、三洲次は力がアップして、
とうとう直接攻撃にボーナスがつく16に成長!!

ちょうど地下10階の探索が始まったところなので、
これは頼もしいぜ!

桃との早朝特訓の成果が現れてきた、と言ったところか。




──── 地下10階 (2周目)


さぁ、最初の玄室は......


....と思ったら、玄室前の扉で、いきなり戦闘!!


こいつらなら、楽勝かな?


こいつらなら、楽勝だった。



扉の前でたむろしていた輩を倒し、玄室へ飛び込む!



ぬおおおおぉぉぉぉ!!!!

地下10階で、このメッセージを見ると、
戦慄が走るうううぅぅっっ!!!!




ヒヤッとさせるぜ........。

こいつらなら、奇襲されても問題無い

チャチャッと倒しちゃうぜ!


ランプ、マジ早ぇっ!!
これで脅威は無くなったっ!!


はっはっはっ!
ざまぁねえやっ!!


後は余裕なので割愛!



ランプ 「ありましたよ、宝箱が」
サーロイン 「よし、まずはブリ助だ」
ブリスケット 「では………………カルフォ!!」


ブリスケット 「またプリーストブラスターっすね」
サーロイン 「では、次は桃だ」
「うぃ」


「あぁ、プリーストブラスターだな」
サーロイン 「それでは、今回もプリーストブラスターと断定しよう。
 解除してくれ」
「うぃっす」
三洲次 「いいか?
 地下10階にもなると、ブラスター装置は大きな振動で動作するタイプが出てくる。
 だから、いつもみたいに力任せにフタから外すんじゃないぞ。
 静かにゆっくりと外すんだ」
「う~………」



「む~~………………」
三洲次 「…………………………」


「ん~~………………」
ブリスケット 「…………………………」


「ちっ………………」
ランプ 「開きそうですか?」
「うっせぇな!
 あたいは細ぇことは大っ嫌いなんだ!!
 我慢してやってんだから、黙って見てなっ!」
ランプ 「………………はい………」


「うぅぅ~~………………」
   
ランプ 「ご機嫌ナナメでした……」
三洲次 「あいつは、調子に乗ると解除に失敗するタイプだからな。
 さっきのミスで緊張感が出たと思うので、
 むしろアレぐらいがちょうど良いだろ」
ランプ 「はぁ………じゃ、黙って見てますか………」


「うっし!」
サーロイン 「ご苦労」
   
三洲次 「な?」
ランプ 「さすがお守り役……よく分かってますね」
   
ロース 「お疲れ、桃。
 え~と………あら、杖が入ってたわ」
サーロイン 「ランプ、頼む」
ランプ 「はいはい……」


ランプ 「『力のメイス』でした」
ブリスケット 「それ、見飽きたっすね」
サーロイン 「ま、仕方ないな。
 では、次へ行こう」



第二玄室



まさかのフラック!!?

ブリスケット 「や!? こやつはっ?!」
ランプ フラックです!!」
サーロイン 「地獄から舞い戻ってきたのか?」
フラック 「ケケケケ!
 地獄に落ちたい奴はぁ、どいつだぁ?!
 死にたい奴は、どいつだぁ?!」
三洲次 「………なんか、言ってることが前回と同じだな………」
フラック 「わらわは死の国の使い…、わらわは地獄の道化師……。
 手下どもよおおぉぉ!!
 わらわの恐ろしさ、お前らもとくと言ってやれええぇぇ~!!」
マーフィーA 「ショ~~ッ……、
 あんなこと言っているけど、種類は『動物』だぞぉ……」
フラック どうでもいいだろっ!!!
マーフィーB 「シュ~~ッ……、
 地下9階とかで出逢ってもぉ、絶対に友好的にならないぞぉ……、
 人付き合いが悪いだろぉ……」
フラック 余計なお世話だっっ!!
マーフィーC 「シャ~~ッ……、
 魔法がメッチャ効くぞおぉぉ……」
フラック 人の弱点を教える奴があるかあああぁぁっっ!!!
三洲次 「……全然進歩してないな、こいつら………」
ロース 「相変わらず、お供が使えないわね……」
ランプ 「では、カティノっ!!!」
フラック 「え?!
 ……ふわあぁ~………ZZZzz……」


サーロイン 「あっさり寝たな……」
ブリスケット 「本当に魔法がよく効きやすね」
三洲次 「これなら、村正で一撃だな。
 じゃ…(スラッ!)」

1ターン目


2ターン目


3ターン目


おおおおぉぉぉぉいっ!!!
三洲次ぃぃっ!!?
どういうこったいぃぃっっ!!?


三洲次 「え~と…………………」
ロース 「ダメダメね…………」
ブリスケット 「何してんすか……?」
三洲次 「い、いや……攻撃しようとすると…」


(巻き戻って...)1ターン目

三洲次 「よぉ~し!
 フラックを一撃のもとに倒してやる!
 てや…」
マーフィーA 「えい!(ズンッ!)」


三洲次 ふぉごっ!!
マーフィーA 「カッ…カッ…カッ…」
三洲次 邪魔するなっ!!

2ターン目

三洲次 「こ、今度こそ、フラックを!
 とや…」
マーフィーB 「ほら!(ガシッ!)」


三洲次 うぎゃあっ!
マーフィーB 「ケッ…ケッ…ケッ…」
三洲次 何すんだああぁぁ!!

3ターン目

三洲次 「つ、次こそ!
 うりゃ…」
マーフィーC 「おら!(ズシャッ!)」


三洲次 ぐほおっ!
マーフィーC 「ヒッ…ヒッ…ヒッ…」
   
ブリスケット 「メッチャ攻撃を邪魔されてやすぜ…?」
ロース 「あんな奴らに、なにナメられてんのよ……」
ランプ 「まあ……3回も攻撃に失敗してますが………」

4ターン目


ランプ 「フラックはフラックで、いつまで爆睡してるんですかね……」
ブリスケット 「魔法に弱過ぎっす………」
ロース 「不幸中の幸いね………」
サーロイン 「しょうがない。
 俺がトドメを刺そう」


サーロイン 「前回同様、やはり弱かったな」
三洲次 「……………………………」
マーフィーA 「カッ…カッ…カッ…、あのサムライィ……」
マーフィーB 「ケッ…ケッ…ケッ…、ダセェェ……」
マーフィーC 「ヒッ…ヒッ…ヒッ…、弱エェェ……」
三洲次 我慢の限界ぃっっ!!!


三洲次 お前らみたいなっっ!!
マーフィーA ヒィギイイィィッッ!!


三洲次 セコイ奴らなんてっっ!!
マーフィーB ウゲエエエェェッッ!!


三洲次 こうしてやるっ!!こうしてやるぅっ!!
マーフィーC ウギャアアアァァッッ!!
   
ブリスケット 「根こそぎ倒しやしたね……」
サーロイン 「怒りに任せて斬ったな……近頃見ないダメージがあったぞ……」

で、こちらの宝箱も問題無く開いた上に......、


ランプ 「また『力のメイス』……」

....だったので、詳細割愛




──── 地下10階 (3周目)


サーロイン 「では、3周目だ」
ロース 「酒場で話してた通り、夜になっちゃたわよ」
ブリスケット 「朝も言いやしたが、夜はバンパイアどもの縄張りらしいっすぜ」
ランプ 「バンパイアだらけになるんですかね……」
サーロイン 「ま、そこは回ってみての、お楽しみだな」
三洲次 「そこ、楽しめますか……?」


第一玄室


お? これはラッキー!


三洲次 「本当にバンパイアが大勢出てきたっ!?」
サーロイン 「だが、こちらに気付いてないぞ。
 この隙に、ディスペルしてしまおう!」
ランプ 「では……」




おおおおぉぉぉいっ!!
聖職者3名ぇぇっっ!!!
どういうこったいぃぃっっ!!?

サーロイン 「ありゃ…? 全然ダメ?」
三洲次 「これだけの数が残ったのは、ちょっとマズイですよ……」
ランプ 「少しでも遅れをとると、ドレインを喰らいかねないです」
ブリスケット 「あっし……もうドレインは勘弁っす……」

とりあえず......、


....三洲次が1匹倒して、先制ターン終了。



通常ターン

バンパイアB 「シィィィ……ィィ……ッ」
バンパイアC 「ギィィィ……ィィ……ッ」
   
三洲次 「こっちに気付いたぜ」
サーロイン 「ありったけの呪文を叩き込め!!
 一気に殲滅するぞ!!



ロース 「ダメっ!!
 マリクトじゃ倒しきれないわっ!?」


ランプ 「こっちも、何匹か無効化されましたっ!!」

素早さが高い2人が、さすがの速攻を仕掛けるが、全滅には至らず!!!

バンパイアB 「シャアアアァァッッ!!!」
三洲次 「しまったっ?! 敵の方が早いっ!?」
ブリスケット 「うわああぁぁっ?!
 まさかドレインすっかあっ?!」


三洲次 「ぐはあっ!!」
サーロイン 「く…っ!
 だ、だが、ドレインじゃないなら、
 マハリトだろうとラハリトだろうと、大歓迎だっ!!」



無事、ドレインされることなく勝利

怖かった......。



ブリスケット 「カルフォ!! ……プリーストブラスターっすね」
「む~………。 そうっぽいぜ……」
サーロイン 「またか………」
三洲次 「さっきので、この階のブラスターを外す感覚は掴めたと思うから、
 同じようにやれば大丈夫だ」
「うぃっす」
三洲次 「桃、お前ならイケるさ!」
Vサイン!



「うっし!」
三洲次 「よし! いいぞ!!
 へ~い!」     ← ハイタッチ
「うぃ~(パーン!)」← ハイタッチ
サーロイン 「地下10階でも、なんとかなりそうだな」
ブリスケット 「え~と……巻物っすか」


ロース 「あら、鎧も入っるわ」
サーロイン 「ランプ、鑑定を頼む」
ランプ 「では……」


ランプ 「『あかり』の巻物と、『呪いの鎖帷子』ですね」
三洲次 「ショボいな……」
サーロイン 「しょうがない。
 次に行こう」

「あかり」の巻物って、日本語で書くと「明かり」なんですかね?
それとも「灯り」なんですかね?

なんてどっちでもいいことを考えながら歩き出したら......、


....またすぐに敵に遭遇!


ロース 「またバンパイアなのっ?!」
三洲次 「ま、1匹だけなら…(スラッ!)」


よし! 問題無し!


で......、


....第二玄室



またまたラッキー!


三洲次 「またまたバンパイアっ?!」
ロース 「夜になんて来るから……」
ブリスケット 「第一玄室と言い、先制できたからいいっすけど、
 逆に奇襲されてたら、大変なことになってやしたぜ……」
サーロイン 「幸運に感謝しつつ、この隙に、もう一度ディスペルを試すぞ!!」
ランプ 「では……」




おおおおぉぉぉいっ!!!
マジでどういうこったいぃぃっっ!!?

ロース 「本当に頼りにならない人たちね……」
サーロイン 「…………………………」
ランプ 「…………………………」
ブリスケット 「…………………………」


いや.....この結果は、ヒド過ぎない?



........気になって、ちょっとディスペルの成功率を調べてみた。


ディスペルの成功率は......


(成功率) =5×(味方のLv)+50-10×(敵のLv)


なので、レベル11サーロイン(君主)ブリスケット(僧侶)は......

(成功率)=5×11+50-10×11
    =-5(%)

....となる。
5%未満は5%として扱われるので、5%


レベル17ランプ(司教)は......

(成功率)=5×17+50-10×11
    =25(%)

....となる。


サーロインとブリスケットは、まず無理だったのか......。

でも、ランプの成功率は、高くはないけど...無理って確率でもないだろ。
4匹いたら、1匹ぐらいディスペルしてほしいところだ....。


ま、そんなことが分かったところで、話しを本編に戻すと......、


....今回も三洲次が1匹だけ倒して......、


....通常ターンへ。

バンパイアA 「フゥゥ…ゥ…ゥ……ッ!」
バンパイアB 「シャァァ…ァ…ァ……ッ!」

サーロイン 「敵に攻撃する隙を与えず、攻撃魔法を叩きこむぞ!!
 総員、マダルトだああぁぁっっ!!
ロース 「え? 全員で?」
三洲次 「あの……俺、まだマダルト習得してないんですけど……?」
サーロイン 「お前は、むしろ村正を振っていてくれ!」
三洲次 「……う~む………」


こんだけ叩き込めば、大丈夫だろう........多分

いざっ!!



さすがランプ!! 今回も一番手っ!!
だが......

ランプ 「こいつら、マダルト1発ではダメですっ!!」
バンパイアB 「シャアアアァァッッ!!!」
ブリスケット 「ぬおっ?! バンパイアの方が早ぇっす!!」
サーロイン 「なにっ?!」
三洲次 うわああぁぁっ!!?


サーロイン 「く…っ!
 だ、だが、ドレインじゃないなら、
 モリトだろうとティルトウェイトだろうと、大歓迎だっ!!」
三洲次 「ティルトウェイトはちょっと………」



つづけて、かつてのチーム最速の男ブリスケットが動くっ!!
いいぞっ!!

が......、

ブリスケット 「まだ1匹残ってるっす!!」
ロース 「じゃあ、これでっ!!」



今回もドレインされずに、無事に勝利!!

サーロイン 「ふぅ……出てくるとは言っても、まさかバンパイアばかりとは………、
 今度から、夜に来るはやめよう」
ブリスケット 「心臓に悪ぃっすぜ……」
三洲次 「でも、3周回って全部勝てたから、
 今の俺たちでも、地下10階は十分通用しそうですね」
ランプ 「しかし、先制できた戦闘が多かったですからね……。
 運が良かっただけかも知れないです」
ロース 「あら、誰かさんたちのせいで、実質先制してないのと同じだったわよ」
ブリスケット 「え~…………」
ランプ 「あ~…………」
サーロイン 「ま~…………」
「うっし! 解除できたぜ!」




ランプ 「桃の解除も、思っていたよりは問題無いですね」
三洲次 「見てると、転職直後に比べて、全然丁寧になってますよ」
サーロイン 「そうか。
 桃も成長したな。
 全体的にも、今日1日の様子を見るに、
 今の我々でも地下10階は別段無理って訳でもなさそうだな」
ロース 「え~と……鎧と薬ね……」


ランプ 「さっきは『呪いの鎖帷子』で、今度は『ひび割れた胸当て』ですか……」
ブリスケット 「バンパイアどもは、ロクな物持ってねぇっすね……」
ランプ 「こんなのしか持ってない奴ばかりが出る夜なんて、
 本当に止めましょうよ……」

まぁ、別にいつ出かけようと、バンパイアは出る時は出るけどな。


さて、まだマスターレベルに達していないせいか、
ところどころ不安な部分もありましたが、なんとかやっていけそうです。


なので次回からは、本格的に地下10階でのアイテム探しを始めたいと思います!!

 

「89.激戦!vsグレーターデーモン!」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 11 112 15 14 14 13 13 9 0 0 当面H.P.の伸びは期待できないかも。
三洲次 11 147 16 13 11 15 13 17 2 3 力が、攻撃にボーナスのつく16に!助かるぜ!
12 152 15 17 15 15 14 15 0 0 思っていたよりは安定して罠を解除。
ロース 11 152 14 18 17 14 18 10 0 2 ランプと並んで速攻で呪文を唱える。頼もしい!
ランプ 17 81 18 18 17 16 18 12 0 9 両系統の魔法を速攻で唱えるので非常に便利!
ブリスケット 11 130 11 16 16 12 13 10 2 4 1人だけやたら力が低いんだが……。

 


【更新履歴】
2021年11月27日:台詞を一部見直しました。
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 6月12日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年 9月13日:次ページへのリンクを設定。
2020年 9月 6日:新規公開。