152.エンディング


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■エピローグ



その王城の謁見の間は、ローラーレンジャーズの誰もが見たことが無いほど豪華であった。
壁に掛けられた黄金の装飾品、壁際に並ぶ光り輝く甲冑武器の数々、さらには燭台でさえ神秘的な銀色で輝いており、
目に入る全てが厳かで、そして輝きに満ち溢れていた。

一方、耳に入ってくるのは、外に集まった大勢の国民・冒険者たちによる喝采大歓声で、
見た目の荘厳さと耳に入る喧騒の落差が........かつてない不思議な空間を広間に作り出していた。


6人が衛兵に率いられて広間の一番奥まで進むと、
そこには絢爛に満ちた王座に座ったトレボー王......この試練場の主催者......が、彼らを待っていた。


以外の5人の前で跪くと、桃だけは『魔除け』を吊り下げたカシナートの剣を持ったまま、
の前まで進んだ。
すると、トレボー王ミスリルのガントレットを手にはめて、桃のカシナートの剣先から『魔除け』を取り、
時間をかけて『魔除け』を吟味し始めた........。

しばらくして吟味を終えたトレボー王は、無事に『魔除け』が手元に戻った事実に
これ以上ない満足した笑みを浮かべると、
数々の称賛の辞を六人に向かって述べて、ローラーレンジャーズの功績を褒め讃えた
さらに家臣に褒賞を用意させると、自ら一人一人に50,000G.P.を手渡しながら、
併せて祝福の力によって6人50,000E.P.を与えた。


一通りの褒賞授与が終わると、次にトレボー王直属の現・近衛隊隊長が現れると、
6人全員の装備に、順番に階級章(>)を付けていった。


それは......王国直属の近衛隊に任命されたことを示していた。



こうしてリルガミン王国新しい近衛隊が生まれると、
このチーム数々の功績を上げ、世界にその名を轟かせることになる。



そして、それと共に........彼らには、より相応しいチーム名が..........、
......リルガミンの古くからの習わしである......

 パーティー名は『リーダーの名前の韻を踏む』(*)

......に則り、トレボー王自らによって授与された。



そのパーティー名は..........



『サー・ロインのロイヤル・レンジャーズ』

 



 

~ ローラーレンジャーズ戦記 ~

 

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(*) (参考) WizardryIV「ワードナの逆襲」から

【更新履歴】
2021年11月27日:新規公開。