59.謎を呼ぶ警報

【登場人物】  
ロイン 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。
三洲次 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。
訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。
ロース こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。
ランプ お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。
ブリスケット 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分



──── 地下10階 某所......

レベル10メイジ 「ぅい~~……ヒック……!
 なぁ~にがぁ………ヒィック……、
 ローストビーフレンジャーだぁあぁあ……ヒック!
 ローストビーフのくせにぃぃ………ぅ~……
 人の食い扶持の組織ぃぃ……ウィッ……、
 潰しやがってぇぇ………ヒック!
 ちくしょぉお~………ぅ~……。
 大切なぁ~~……コレクション~~……ォ~……、
 ……売らねぇとぉぉ……ゥイッ!
 ツマミを買う金さぇぇ……無ぇぞぉぉ………ヒック!」

…………

……………………

……………………………………

──── 地下10階 第一玄室



ギイイィィ......ッ



レベル10メイジ 「ぅい~~~………ぉお?!
 食い物が来たかぁああ??!」
ブリスケット 「へ?」



レベル10メイジ (がぶっ!!)
ブリスケット 「いでででっ!!」
レベル10メイジ 「うぶぜぇ づばみがばぁ(うるせぇツマミだなぁ)」
ブリスケット 「おぬし!! 泥酔してやすなっ?!
 いででっ!」
三洲次 「誰だよ……このメイジ……?」
ロイン 「例の協会の残党だろ……」
ロース 「こんな酔っぱらいまで居るの……」
ブリスケット 「離れろっす!!!」


レベル10メイジ 「ふがぉおおぉぉっっ!!」
ブリスケット 「いきなり、なんすかっ?!
 こやつは?!」
三洲次 「いきなり切りかかる お前もお前だけどな……」
ランプ 「なんか箱を引きずってましたから、見てみましょう」
ロイン 「よし!ロースと三洲次、頼むぞ」


三洲次 「罠なんて無いですよ。
 ただの箱です、これ……」
ロイン 「個人的な持ち物だったのかな?」
ランプ 「それで、中身は『つえ』と……」




ロース 「なんか『つえ』ばかり入ってるわよ、この箱…」
ロイン 「『つえ』のコレクターだったのかな…、あいつ?」
ランプ 「コレクターの持ち物となると、これは期待できますよぉ!!
 根こそぎ頂いちゃいましょうっ!!」
三洲次 「……俺たち、本当に善のパーティーなのかなぁ……」



ランプ 「鉄の杖とメイス2本でした……」
ブリスケット 「しかも、全部手にしたことあるモノっすね」
ロイン 「ま、しょうがない……」


…………………………………………


さて、今回も地下10階の第二玄室までを回り、
経験値とアイテムを稼いでいきますが......、





....戦闘は依然安定していますが......、




....宝箱の方まで悪い意味で安定しており、
まったく新しい展開が無いまま、時間が過ぎてくことに......。


………


………………


…………………………


──── 第二玄室へ続く通路......


ブリスケット 「ここも飽きてきやしたね……」
ロイン 「とは言え、経験値にしろアイテムにしろ、
 ここ以上に良い場所がある訳でもないしな……」
ランプ 「とりあえず、進みましょう」

....と、歩きだしたら......、


....途中でランダム・エンカウント!!

ブリスケット 「む?!
 角から何か来やす!」
ロイン 「なに?!」


ロイン 「なんだよ、どちら様?」
レイバーロード 「名乗るほど大した名じゃないが、
 誰かがこう呼ぶ『レイバーロード』。
 あんたらに死相を持って来た」
ハイプリースト 「ルララ ルラ ルララ ルラ ア~」
ブリスケット 「また変なのが現れやしたぜ……」
ロイン 「そんなもん呼んだ覚えはない」
ロース 「ねぇ…、なんか頭がおかしそうだから、
 関わらない方がイイわよ」
レイバーロード 「そんな言葉を言われたのは、
 生まれてこのかた、初めてだ。
 非常に悲しくなってきた。
 どうしよう泣きそうだ」
三洲次 「泣きそうなのはこっちだ」
ブリスケット 「なんすか?こいつ?」
ランプ 「さっきレイバーロードって名乗りましたが、
 レイバーは『狂人』って意味ですから…」
ジャイアント達 「「ルララ ルラ ルララ ルラ ア~」」
レイバーロード 「それだけが生き甲斐なんだ。
 死に顔にしないと帰れない」
ロイン 「帰っていいよ」
ロース 「名前の通り、絶対狂ってるわよ、こいつら……」
ハイプリースト 「ルララ ルラ ルララ ルラ」
レイバーロード 「あんたらに死相を持って来た」
ブリスケット 「もう意味不明っす……」
(イライラ…~!)
ランプ 「レイバーって、『(狂って発する)うわ言』って意味もありますから…」
ロース 「うわ言じゃなく、世迷言だわ」
レイバーロード 「あんたらの泣き顔、笑えるぞ」


構わず消えやがれぇぇっっ!!!!
レイバーロード 「ラフォオォメイカアアアアァァッッ!!!」
三洲次 「お?
 すげぇ重装備だから、防御力ありそうなのに、
 簡単に剣で貫けて、フルヒットしやがった」
ブリスケット 「一撃っすね……」
「けっ!」
ハイプリースト 「ルララ? ルラ! ルララ!!」
ロース 「あなたも黙っててっ!!」



ハイプリースト (フォゴ?! フォゴゴッ!?)
ブリスケット 「じゃ、消えてもらいやしょう!」



ハイプリースト (ルララララララッッッ!!!!)
ロイン 「これで、残りはファイアージャイアントだけだな」
ジャイアントA 「ルラ?!」
ジャイアントB 「ア~~~~~ッ?!!」




三洲次 「片付けました」
ロイン 「ご苦労」
ロース 「あのレイバーロードってやつ、
 重装備の割に、剣で簡単に切れたわね」
ランプ 「酒場で教わったのですが、
 あいつ、ACは10らしいですよ」
ブリスケット 「え?! ACが10って……、
 それ何も装備してねぇのと一緒じゃねぇっすか?」
三洲次 「どう見ても重装備だったけど…?」
「アレ、厚紙だったぜ」
ロース 「はあ?!
 厚紙で作った鎧と盾だったの? あれ?!」
ロイン 「コスプレイヤーだったのかな?」
ランプ 「なんでも見た目重視の鎧とか自作して、
 それ着て歩いてるっぽいです」
ブリスケット 「見たこともねぇカッコイイ鎧と思ってやしたが、
 そういうウラがあったっすか……」
ロイン 「人間、外見より中身が重要だ。
 彼を反面教師にして、我々は前に進もう」
三洲次 「なにキレイにまとめてるんですか……」

レイバーロードですが、見た目に反してAC(*)が10というひ弱さなので、
簡単にカシナートの剣がフルヒットし、あっさり勝てました。
(*) ACバグは味方のACで、敵のACは仕様通りです。

ちなみに、モンスターのタイプは「動物」なんですよね、こいつ....。
「獣人」ですらない。
カピバラとかコヨーテと同じ。

FC版だとカッコイイ防具を纏った騎士の絵が割り当てられてますけど、
オリジナルではどういうモンスターとして作られたんでしょうね.....?

あ…、いや…、オリジナルの不確定名も
「MAN IN ARMOR(鎧を着た男)」ですし、
絵もそれっぽいですが......。


まぁ、とにもかくにも、これで残る地下10階の敵で戦っていないのは、
マイルフィックだけとなりました。

ウィザードリィ#1最強の魔神が、とうとう地下10階でのトリとなったか。

ふ......、悪くはない........。

俺たちはロイン率いる狂王の試練場の冒険パーティー、
通称ローラーレンジャーズ!
冒険の天才だ。
マイルフィックだって ぶん殴ってみせらぁ!
でも、グレーターデーモンだけは、勘弁な。




さて、そんなこんなで戦闘を続けていくと、
三洲次がレベルアップ!

やはり盗賊はレベルアップが早い!!


うおおおぉぉぉっ!!!
H.P.が20もアップ!!!!

とうとう侍たちにも引けをとらないH.P.に成長したぞ!!

ま、レベルが4つ上でやっと並んでる状態だけどな。

だが、これでますます前衛にふさわしいキャラになったぜ!!


盗賊なのに運の強さが減ったのはイタいなぁ......。




さて、三洲次がレベル18になり、最初の周回......。


──── 地下10階 第一玄室


メイジ達 「「ぐわあああぁぁぁっっ!!!」」
ブリスケット 「残党どもが、ウザイっすね」
ロイン 「その分、アイテムで償ってもらおう」
ランプ 「それでは、おなじみの
 お宝タアアァァーーイムッ!!
ロース 「カルフォっ!!」


三洲次 「どれどれ……そうですね、警報です」
ロイン 「よし、開けてくれ」
三洲次 「ん~~と……」



ジリリリリリリリリィィィィ……ッ ! ! !

三洲次 「うわっ!!」
ロイン 「なにやってるっ!?」
ブリスケット 「何か来やすぜ?!」
ロイン 「何が来たっ?!」




マーフィー 「シュゥゥ………フィゥゥ……」
ロイン 「……………………」
ランプ 「なんか……、警報音を聞いて……
 それで駆けつけるタイプには見えないですが……」
ロース 「しかも1匹で………」

別段強くもない敵なので確実に勝てるが、
これはイタい.....。

なぜなら、警報が鳴った場合、宝箱の中身は、
警報で現れた敵が持っていたモノに挿し替わってしまう

つまり今回だと、マーフィーズゴーストの出すモノに変わってしまう。

だが!!
そもそもマーフィーズゴーストは「アイテムを持ってない」ため、
アイテムは何も得られないのだ!


お金だけ.........。


まぁ、警報が鳴ると、敵を倒すまで魔物が現れ続けるし、
アイテムも最終的に倒した敵のモノになるので、
ここは逃げて、アイテムを持っている敵に変えるのが順当でしょう。


......とも一瞬考えましたが、
それでグレーターデーモンとか現れてもイヤなので、
今回は諦めて、こいつを倒すことにしました。


ロイン 「桃、頼むよ」
ランプ え?!
 こいつ、アイテム持ってないですよっ?!」
ロイン 「変な敵の集団が駆けつけて来てもイヤだから、
 もうこいつを倒して、この場を去ろう」
ランプ 「えええぇぇぇ…………」
ロイン 「よし、殺れ!」
「うぃっす」


マーフィー 「フギュワギャボベィハボォォオオッッ!!」
「ほいよ」
ランプ 「ああぁぁああぁ…ぁ………」
ロイン 「ご苦労」


ランプ 「ああぁぁ……、やっぱりお金だけ……」
ロイン 「諦めろ。
 それより、増援が来る前に、この場から立ち去ろう!」

警報で現れたマーフィーズゴーストを倒したので、
お金だけで終わりました


ま、仕方ない......、



....と、立ち去ろうとした途端
立て続けにランダム・エンカウント! ! !

!! …何か来たぜ?」
ロイン 「なにっ?!」


ブリスケット また不死系の魔物っすよ」
ランプ 「桃が気付いてくれたから良かったですが、
 気付かず奇襲されてたら、大変でしたよ」
ロイン 「ま、逃げ損なっても大変だから、倒してしまうぞ!」




「片付けたぜ」
ロイン 「よし! すぐに立ち去ろう!」
ロース 「…………………………」
ロイン 「………ん?
 どうした、ロース?
 行くぞ」
ロース 「ねぇ…、こいつら………」
ロイン 「ん?」



ロース 「アイテムを持ってたわ……」
ロイン え?!


え?


何、これ?


ランダム・エンカウントだったよね?
あいつ?


なんでアイテムが出てくるの?!


もしかして、警報が鳴った後って、
戦闘が続いたらアイテムが出続けるの?!

それとも、アイテムが出るまで敵が現れ続けて、
必ずアイテムを手にできるの?!


そもそも、あのバンパイアって、本当にランダム・エンカウント
警報で現れた敵だった?

いや....、警報で現れた敵は一度倒しているよね......?


???




ちょっと考察します。

【お断り】 私が正しい警報の仕様を知らないだけで、
詳しい方には「何をトンチンカンなことを…」という
内容かも知れません。
その場合、無知な私をお許し下さい。


まず、プログラム的に考えると、警報が発動したら、
「警報が鳴った」というフラグが立つのだろう。


ただ、このフラグはどのタイミングで落ちるのだろう?


てっきり「敵を倒した」時....だと思っていた。

しかし今回のケースを見ると、敵との戦闘が終わっても、
フラグが残り続けるケースがあるようだ。


すると…、フラグが落ちる正確なタイミングは、どこだ?


警報で来た敵の「宝が出る」時点だろうか?

これならスッキリする。


しかし......マーフィーズゴーストにも
「お金だけ」という宝の内部パラメータ(値は3)が割り当てられているので、
内部処理的には通常の敵と同じ処理のはず
スッキリはするが......プログラム的には、少し疑わしい

それに、もしもマーフィーズゴーストの時だけ処理が別なら、
フラグが落ちないのはバグのはずで、
そういうバグの話しは....私個人のことで大変恐縮ですが....聞いたことが無い。


う~~む........。

どうもフラグという考え方だけでは、この現象を説明し切れない....。


実はもう1つパラメータが存在するのでは?


ウィザードリィは、マップのマスごとに「通路」や「玄室」という
パラメータが存在したはず。
そして、このパラメータには....、

 通路 ……… 戦闘終了後、お金だけ出す。
 玄室 ……… 戦闘終了後、宝箱を出す。
        その後、該当エリアは通路に変わる。

....という違いが見られる。

そして、実は「警報」が鳴ると、今居るマスが
「警報」というパラメータに変化するのでは?

そうすれば....、

 通路 ……… 戦闘終了後、お金だけ出す。
 玄室 ……… 戦闘終了後、宝箱を出す。
 警報 ……… 戦闘終了後、宝箱を飛ばしてアイテムを出す

....という分岐処理があると考えられる。

そして、このパラメータって、実は「通路」に戻す処理が抜けてるのでは?


以上のことを今回の現象に当てはめると....、

(1)  「警報」が鳴ったら、敵の出現率を100%にするフラグが立ち、
今居るマスが「警報」マスになる。
(2)  「警報」マスで敵を倒したが、マーフィーズゴーストだったので、
宝箱番号3=お金だけ出た。
(3)  戦後処理が走り、まず敵の出現率を100%にするフラグは落ちた
しかし、(処理抜けにより)マスは「警報」のままとなった。
(4)  敵の出現率は100%ではなくなったが、偶然ランダム・エンカウントしたので、
「警報」マスのままだから、敵を倒したらアイテムが出た

....と、筋は通る。


どうだろうか......?



うん!
無理がありますね!!



プレイ中は予期せぬ出来事に頭がパニックになり、
上記のような小難しいことを考えてしまったが、
改めて文字に起こすと、
すげぇ無理を感じる! ! !


冷静になった頭で考え直した結論は次回書きますが、
....まぁ、マーフィーズゴーストは警報で倒した敵にはカウントされないのでしょうけど....、
当時はこう考えてしまったので、検証作業を始めてしまいました。

そう!!


そのマスに居続ければ、
アイテムが出続けるのでは?!.....と。




ロイン 「……と、言う訳で、
 その場で駆けつけてくる魔物を待ち構え続ければ、
 もしかしたら、どいつもアイテムを持って現れるかも知れないぞ」
ブリスケット 「もしそうなら、1つの発見っすね」(*)
ロース 「それより、さっき手に入れた『つえ』って、何だったの?」
ランプ 「『病めるメイス』でした」
三洲次 「ショボ……」

(*)私が仕様を正しく理解できていないだけで、既知の方には失笑かも知れませんが....。


さて、一度城に戻り、H.P.と魔法をフルの状態にして....、


....地下10階で検証を開始します。
もうプレイしてしまった以上、記録が掲載されるのは諦めてください(主に俺が)。


で、まずは「警報」の罠が出るまで、玄室戦闘を繰り返します。

が.......、







......これが、なかなか「警報」が出てこない.....。

大した事件大したアイテムも出ないまま、
ただただ時間だけが過ぎていく。

それでも、諦めずに玄室戦闘を続けていき....、


....とうとうレベル8ファイターを倒して......


ランプ 「出てきましたよ!」
ブリスケット 「大分かかりやしたやね」
ロイン 「よし、今回はそのまま開けるから、
 絶対に魔物がやって来る。
 三洲次以外はそっちの陰に隠れ、襲撃に備えるんだ」
三洲次 「え? 俺は?」
ロイン 「宝箱を開ける役に決まってるだろ」
三洲次 「普通に開けるんなら、別に盗賊じゃなくたってイイでしょ?」
ロイン 「判定した罠には責任をもってもらわないとな。
 じゃ、開けたら、すぐ隠れろよ(スタタタ……」
   
三洲次 「やれやれ………、ほんじゃ……」




ジリリリリリリリリィィッッ!!!

三洲次 ダダダダダ……ッ!!




DゾンビA 「シャァァァアア……ッ??」
DゾンビB 「シュゥゥウウウ……???」
ロイン 「……何が来た?」
ブリスケット 「ドラゴンゾンビっす」
ロース 「なんか駆けつけて来るのって、ゾンビばかりね」
三洲次 「こっちを探してますよ」
ランプ 「隠れてて正解ですね」
ロイン 「目論見通り!!
 先制攻撃だっ!!!」




先制攻撃で1匹倒した後、敵のラハリトで反撃を喰らいつつも、
とりあえず魔法などを駆使して倒す。




ランプ 「『隠れ身』の薬と『早業の短刀』ですね…」
ロイン 「ま、そこは今は重要じゃない。
 それでは、他に駆けつけてくる魔物を、
 この場で待ち受けよう」


敵のラハリトで喰らったダメージをキャンプで治療した後、
その場から移動せずに、敵が現れるまでグルグル回る

すると......、



??? 「いたぞっ!!!」
??? 「やっぱりローラーレンジャーズだっ!!」
??? 「殺っちめええぇぇっっ!!」
ロイン 「お?」
!! 来たな…」


(さっ!)
ビショップA 「なに?!」
ビショップB 「どやあああぁぁ!!」


(ひょい!)
ビショップB 「へ?!」
ビショップC 「うりゃあああぁぁっ!!」


三洲次 「ふぉごっ!!」
   
ロイン 「来るの分かってて、何してんだ…」
ランプ 「その点、桃はさすがですね」


ビショップ達 「「ぎぃえええぇぇえっっ!!」」
ロイン 「よし!
 どうだ?! 何か持ってたか?!」


ランプ 「お金だけです……」
ロイン 「ダメか……」

ダメかぁ~......。
まぁ、ダメでしょうね、そりゃ...。


あ!
....もしかして、ラハリトのダメージを治すため、
キャンプを開いたのがいけなかったのかな?

キャンプを開くと「死の指輪」の効果が発動する例の通り、
いろいろと内部でパラメータが更新されるらしいし!

おいおい....、どこまでトンチンカンだったんだ、当時の俺......。


とりあえず、もう1回試します。
今度はキャンプを開かずに......。


…………………………………………

....と、言う訳で、一度城に戻ったら、
「警報」の罠が出るまで、再びひたすらに宝箱を開けていく。






!!!
三洲次 「やってるって!!」

そんなこんなで玄室戦闘を繰り返していると......、


....ブリーブの持っていた宝箱から......、


....再び「警報」が。

で、わざとそのまま開けて......、


ジリリリリリリリリィィィィッッ!!!

....警報を鳴らす。

ロイン 「よし! 全員退避を……」



ビショップA 「見つけたぞっ!!」
ビショップB 「やはり、お前らかっ!?」
ロイン 「来るの早いなぁ……」



ま、楽勝ですけどね。



ロイン 「『つえ』と……」
ロース 「『かぶと』があったわ」
ランプ 「鑑定しますか?」
ロイン 「いや、今回はキャンプを張らずに、
 敵の増援を待つぞ」


今回はダメージもほとんど喰らわなかったので、
キャンプを開かずに、その場でグルグル回って、敵を待つ。


!!…来たぜ!」
ロイン 「なに?!」
三洲次 「え? どこ?」


三洲次 「ふぁっ?!」


三洲次 ぎゃあああぁぁああっっ!!!
ブリスケット 「三洲次っち?!」
ロイン 「なんてことだ……!!」

まさかの大事故 ! ! !

この検証作業....、トンチンカンな上に危険が大きいだろ......。


とりあえずマロールで戦闘から離脱する。
これにより、三洲次の経験値は維持されるので......、


....宿屋に泊り、減ったレベルを元に戻す
(可哀相だから、せめてロイヤルスイートで)



えぇと........、
またもや強くなってしまった件について。


低H.P.の代表の1人だった三洲次が、
パーティーで上から2番目のH.P.になってしまった!!


エナジードレインって、
むしろ喰らった方が良いんじゃね?!!


あ....、いや....、今回の話しの中だけで、
盗賊なのに「運の強さ」が2つも減ったのは、
けっこうマズイけど......。


ロイン 「一度、全員ゆっくり休んでから、
 検証作業を再開しようか?」
ランプ 「そうですね。
 ちょっと運が悪くなってきてますし」

「警報」の謎の検証作業の続きは、次回へ持ち越しとなります。


ところで....、その頃........


………………………………


……………………


…………


……


──── 地下10階 某所......

??? 「くくく………、
 奴らめ…………。
 ワシらが復活したと知ったら……」
??? 「さぞや驚くだろうて………」



謎が謎を呼んで、次回へつづく!



「60.3つの3」へ



名前 LV H.P. コメント
ロイン 15 85 18 18 14 18 18 14 0 0 最近、お前は全然ネタを提供しねぇなぁ…。
三洲次 18 120 18 18 14 18 18 16 1 3 まさかのパーティー2番目のH.P.へ成長。
14 117 18 18 18 18 18 18 0 0 ただ一人、強さがブレない。
ロース 15 118 18 18 18 18 18 15 0 2 三洲次にH.P.で抜かれる日が来るとは…。
ランプ 15 52 16 18 18 15 18 10 0 5 これでH.P.が心配なのは、お前だけだぞ。
ブリスケット 14 123 18 18 17 18 18 14 1 2 最近、カティノばっかり唱えてる。

 


【更新履歴】
2021年 7月 3日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年 1月19日:セリフを一部修正。次ページへのリンクを設定。
2020年 1月12日:新規公開。