53.協会残党、執念の復讐劇!

【登場人物】  
ロイン 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。
三洲次 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。
訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。
ロース こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。
ランプ お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。
ブリスケット 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約6分




今回も、マロール(瞬間移動の魔法)を使って地下10階に降り、
経験値稼ぎとアイテム稼ぎを続けます。


──── 地下10階 第一玄室


第一玄室は、マスターニンジャ(5)

この戦いでは、ちょっと戦術を変えてみた。

最近、よく一番手で動く男ブリスケットに、
前衛だけどカティノ(敵を眠らせる魔法)を使わせてみる。


目論見通り、一番最初に敵グループを無力化できたので....、


.... 後は安全に戦え、余裕で勝利。

前衛が1人居ないような戦い方だが、悪くないので、
機会があれば、この戦術を使おうと思う。



宝箱からは、「光る鎖帷子」をゲット。


──── 第二玄室



お!マーフィーズゴーストだ!

これは楽勝ですね。


やっぱり。


あれ?!

宝箱は?!


......あ、そうか。

マーフィーズゴーストは、宝箱を持っていないんだっけ?
忘れてた。


これは、寂しい


今度からマーフィーズゴーストの時は逃げて、
宝箱を持つ敵に切り替えるか。


さて、第二玄室まで来たので、一旦城に帰還し....、


.... アイテムを売却したり、宿屋で魔法を回復したら....、


.... またすぐにマロールで地下9階シュートに。


うむ、これは楽でいい




本日、2周目。

──── 第一玄室



今回の第一玄室は、こちらの先制。
いいぞ


敵はレベル8ファイター(5)
楽勝。

宝箱の罠は......、


.... カルフォが「警報」


.... 三洲次の調査では「ガス爆弾」

ロース 「……………………」
三洲次 「……………………」
ロイン 「しょうがない、ランプもカルフォを頼む」
ランプ 「では……」


三洲次 「おかしぃなぁ~……」
ロイン 「多数決で『警報』と断定しよう。
 開けてくれ」
三洲次 「しょうがない……、えぇと……」



ジリリリリリリリリィィィッッ!!!

三洲次 「うわっ!」
ロイン 「おいおい!何やってる?!」
「……あっちから、何か走って来たぜ?」
ロイン 「へ?」



ゴーゴン 「ブルルルッッ……!」
ロイン 「なんだ……、楽勝だな」
ランプ 「動物って、大きな音が聞こえたら、普通は逃げません?」
三洲次 「ゴーゴンって動物か?」
ロース 「ここのゴーゴンって、見た目は完全に牛よね…」
ロイン 「桃、頼むよ」
「ほいよ」


桃が、あっさりと一撃で倒す。

ロース 「大事にならず、ラッキーだったわね」
「せっかくだから、晩飯はゴーゴンのバーベキューにすっか(ゴリゴリ…」
三洲次 「……食うのかよ……」
ブリスケット 「むしろ、食えるんすか…?」
ランプ 「我々が普段食べる肉は、『草食動物』の肉ですよ」
ロース 「普段食べる肉って、牛、鳥、豚、羊とか……、
 そう言えば、どれもそうね…」
ランプ 「この迷宮にいるモンスターは、どれも『肉食』ですよね?」 
三洲次 「迷宮の中って、そもそも草一本見たことないしな…」
ランプ 「『肉食動物』の肉は臭いがキツいので、我々には食べ難いかと。
 もっとも、それこそソウルフードだ、と言う民族もいるようですが…」
ブリスケット 「日本の『納豆』に近ぇっすね」
三洲次 「おぅ……俺が言おうと思ったのに……」
ロイン 「ランプ、肉食談義はそれぐらいにして、
 早くアイテムを確認してくれないか?」
ランプ 「おっと!そうでした!」



ランプ 「えぇと……どれどれ……お!
 2つもありましたよぉ!」
ロース 「ローブなんて、珍しいのがあったわね…」


ランプ 「ローブの方は呪われてますね」
ロイン 「一応、初入手のアイテムだな」
ランプ 「とりあえずお金になりますから、
 持って帰りましょう」

──── 第二玄室


第二玄室はウィルオーウィスプ(2)

なんか、ウィルオーウィスプの出現率が高い気がする。
経験値が良いから、かまわないけど。

しかし..........、







もうね......、
お互いどんだけ外しまくれば気が済むんだ....こいつら....。


おや?

ここでお手紙が来たようです。

読んでみましょう。

えぇと、ペンネーム「不確定名 変なプレイ日記書き」さんからのお便りです。

なになに......、


ウィルオーウィスプは口が無いのに、
 どうしてかじったり、噛んだりできるんですか?


なるほど、いいところに目を付けましたね!
でもですね……、そもそもの前提が間違っていますね。

実は、ウィルオーウィスプには......、
口があるんですよぉ!

ほら、パックマンってあるじゃないですか?
あんな感じで口が付いてるんです!

勉強になりましたねぇ。


トゥルルルッ……、ピ~カタカタカタ……ッ


おや? FAXが届いたようです。

読んでみましょう、えぇと........、


不確定名 変なプレイ日記書き です。
 テキトーなこと言ってんじゃねぇよ!


グシャグシャグシャ....!


さて、本日もお別れの時間が来てしまいました。
    トゥルルルッ!!ガタガタガタッ!!

来週もまた、この時間にお会いしましょう!
    トゥルルルッ!! ガタガタガタ!!

それでは、また来週!!
    トゥルルルッ……、ガタガタガタ…ッ
      トゥルルルッ……、ガタガタガタ…ッ
         トゥルルルッ……、ガタガタガタ…ッ
           トゥルルルッ……、ガタガタガタ…ッ
               ……………………………

 

え~......しょ~もない小噺はこれぐらいにして、
プレイの続きに戻りましょう。




結局今回も桃が倒して、勝利。


そして、ここで再び城に戻り......、


.... またすぐマロールで戻ってくる。


この回り方、楽でいいや。




3周目。

──── 第一玄室



ブリスケット 「うおっ! こやつはっ?!」
ランプ 「あれはバンパイアです!」
ロイン 「エナジードレインをしてくる敵だな」
ランプ 「えぇ、注意して下さい!」
ロース 「迂闊に近づけないわね…」
ブリスケット 「ここは、慎重に戦いや…
死ねえっ!!


バンパイア 「フギャアアァァアッ!!」
ブリスケット 「……………………」
ロース 「……………………」

戦闘を開始した途端に、勝ってしまった........。

新しく登場したのに、あっさり死んでいった敵第4弾
あ、フラックを入れると、第5弾かな。

今のところ、グレーターデーモン以外は特に問題は無いようだ。


その後も......、





.... 玄室戦闘やランダム・エンカウントの戦闘をこなし、
地下10階と地上を往復していく......。


ただ、戦闘は問題無いけど、ロクなアイテムが出てこない

今回は経験値だけ稼いで、終わりなのかな......。


──── 地下10階 第二玄室


ロイン 「そろそろいい時間だし、
 今日はこの玄室で終わりにしよう」
ブリスケット 「じゃ、入りやすぜ?」
ロイン 「うむ。
 いつも通り、ゆっくり開けるんだ」


ギイイィィ......ッ




ハイマスター 「よ~し!
 そのまま天井に吊り上げていけ!」
メイジA 「オーライ! オーライ!」
ハタモト 「ゆ…ゆっくり上げてくれよっ!!」
ハイマスター 「もうすぐローラーレンジャーズが来るらしいからな!
 急ぐんだ!」
   
ブリスケット 「ハタモトを天井に吊り上げてやすぜ?」
ランプ 「また、天井から登場するつもりですか……」
三洲次 「ってか、忍者以外は、他人が吊り上げてたのかよ……」
ロース 「自分の趣味を、また押し付けてるのね……」
ロイン 「ま、作業に集中してる今こそ、襲撃する絶好のチャンス!
 よし! 殺ってしまえ!
ハイマスター 「え?」
死ねええええぇぇっっ!!!


ハイマスター 「ぎゅぎゃぎゃあぎゃあああぁぁぁっ!!!」
三洲次 「いきなり一撃で倒した!!」
ランプ 「相変わらず見事ですね!」
メイジA 「え?!」


ゴーゴン 「プゴォオオオォォッッ!!!」
メイジB 「なんとっ?!」
メイジC 「ローラーレンジャーズじゃっ!!!」
メイジD 「もう来おったかっ?!」
ハタモト あっ! 紐から手ぇ放すなあっっ!!

ヒュ~~~ガシャーンッ!!

ハタモト 「ぐわああぁあっっ!!!」
   
三洲次 「何やってんだ……」
ランプ 「アホですか……」


ハタモト 「イデデデ……ッ!
 あぁ!! 大切な鎧にヒビがあっ!!
 き、貴様らっ!!
 よくもやってくれたなっ!!!」
ロイン 「……………俺たちのせいなの?」
ランプ 「紐を放したメイジが悪いと思います」
ロース 「責任転嫁しないでよ!」
三洲次 「えぇと……こっちも責任ゼロじゃぁ無いと思うけど……」
ハタモト 「貴様らあああぁぁっ!!
 絶対に許さな…


ゴチャゴチャうっせえぇんだよっ! ! !
ハタモト 「ぎゃあああぁぁっ!!!」
三洲次 「踏んだり蹴ったりな奴……」
ロイン 「これで、残りはメイジだけになったな」
   
メイジA 「ふん……………。
 ワシらが所属していた上級魔術師協会を、
 壊滅させた張本人どもめ……」
メイジB 「借りを返すため、忍者と共闘しようとしておったが、
 まぁ、もうどうでもいいことじゃ」
メイジC 「今こそ、復讐の時……」
メイジD 「ワシらが全力をもって、貴様らを倒してやる!!」
   
ロイン 「自信満々のところ申し訳ないが、メイジとの戦い方は
 もう十分に心得ているのだよ。
 ロース、こいつらの呪文を封じてしまえ!」
ロース 「オッケー!!」
   
メイジA 「貴様らの戦術など、既に分析済み!!」
メイジB 「この時に備えてきた特訓の成果、みせてやるっ!!」
メイジC 「今こそ復讐の時っ!!」
メイジD 「さぁ!! 来いっ!!」



……………………………

……………

ロース 「え?!」
ロイン 「まったく効かないっ?!!」

なんと!?

モンティノが全部不発! ! !


こ......こんなこと、........あるの?


これって......やばく......ね?


メイジA 「お前らの戦術など、お見通しだと言ったじゃろうっ!!」
メイジB 「この時に備え、モンティノへの耐性をつける訓練をしてきたのじゃっ!!」
メイジC 「今こそ復讐の時っ!!」
メイジD 「今度はっ、こっちの番じゃあああぁぁっ!!
   
ロイン 「ばかなっ?!」


ブリスケット 「ふごおおぉぉおっ!!」


ロース 「きゃああぁぁっっ!!」
三洲次 「こ…このままでは、魔法が4連発来ますよっ?!」


ブリスケット 「ぐわあああぁぁっ!!」
ロイン 「だ、大丈夫だっ!!
 もう一発、ランプのモンティノが…!」

ランプ!! …早く唱えてくれっ!!


ランプ 「ぐほおおぉぉおっっ!!」
ロイン 「ラ、ランプっ?!」


ブリスケット 「ぐひぃぃいいいっっ!!」
三洲次 「ランプッ!! 早くっっ!?」

いや、ランプ、マジで早くしてくれえぇっっ!!!



ランプ 「ぐわあああぁぁぁ.....っ!!」
ロイン ランプーーーっっ!!!



ランプ、死す!


メイジA 「ふははははははっっ!!」
メイジB 「目論見通りじゃ!!!」
メイジC 「今こそ復讐の時!!!」
メイジD 「次で決着じゃっ!!!」

ロイン 「ぐほ…っ!!
 ま……まさか、今さらこんな奴らに…っ!!」
ロース 「そ…それよりも……」
三洲次 「ランプが、モンティを唱える前に死んだってことは……」

…… いまだレベル10メイジは、
全員が魔法を使える状態!!


先制したのに、まさかこんな展開になるとはっ?!


ブリスケット 「ど、どうしやすかっ?!」
三洲次 「今度魔法を許したら、全滅しますよっ?!」
ロース 「で……でも、こいつら!?
 メイジなのに、モンティノが通用しないのよっ?!」
ロイン 「もはやなりふり構わっていられんっ!!
 持てる総力を挙げて攻撃をするっ!!!」
ブリスケット 「で…では?」
ロイン 「モンティノは諦める!!
 ティルトウェイトとマリクトだっっっ!!!」


運命の3ターン目!!!


最初に動いたのはっ??!



死ねええええぇぇぇっっ!!!
メイジA 「ぐゃばばばあばあばあああぁぁっっ!!!」
三洲次 「さすが素早いっ!!」
ロイン 「叩き込めっっ!!!
 攻撃を叩き込み続けるんだっっ!!!」

次は?!



ロース マリクトォォォッッ!!!
三洲次 「き……きたっ!!
メイジB 「ぐわああああぁぁっっ!!」
メイジC 「ときいいいいぃぃっっ!!」
メイジD 「ふぉおおおおぉぉっっ!!」


........かろうじて、勝利

ロース 「はぁ…はぁ……、倒したわ……」
ロイン 「見事だ……」
ブリスケット 「ぜぇ…ぜぇ…、助かったす……」
三洲次 「しかし……いまだに苦しめられるなんて……」
ロース 「上級魔術師協会……、
 本当にやっかいな組織ね……」
ロイン 「すぐに城に戻るぞっ!!」
ブリスケット 「ランプはんを蘇生しやしょう!」


慌てて城に戻り........、


.... ランプを蘇生する。


結果、無事に一発で蘇生に成功する。

やれやれ......である。

ランプ 「ぅう………、ここは?」
ロイン 「カント寺院だ」
ロース 「蘇生に成功して、何よりだわ!」
ブリスケット 「良かったっす」
ランプ 「あぁ……私は、また……死んだんですね……」
ロイン 「ま、もう済んだことだ。
 ところで、蘇ったばかりで申し訳ないが、
 ハイマスターたちから手に入れたアイテムの鑑定を頼めるか?」


ランプ 「やれやれ……、人使いが荒いですね……。
 これですか?」
ロイン 「うむ」
三洲次 「苦労した分、良いアイテムだといいですね」
ロース 「何かしらね?」




腐った皮鎧


ロイン 「……………………」
三洲次 「いろいろクサってますね……、今日は……」

 

「54.親と上司と宝箱は選べない」へ


とりあえず、現在の状況です。

名前 LV H.P. コメント
ロイン 14 84 18 18 13 18 18 14 0 ノロいから、最近はまた戦闘での貢献度が低い。
三洲次 16 72 18 18 11 16 18 18 3 先のレベルアップでH.P.がアップして助かった。
13 104 18 18 18 18 18 18 0 本当にマイペースで強さを見せつけてくれる。
ロース 14 109 18 18 18 18 18 15 2 モンティノ全部不発も、ファンブルと言うのかな?
ランプ 14 51 15 18 18 15 17 11 4 最多死亡回数タイ記録。やっぱH.P.の低さがネック。
ブリスケット 13 115 18 18 16 18 18 11 2 最後の戦いも、ちゃんとカティノにすれば良かった。

 


【更新履歴】
2021年 7月10日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年 8月 2日:一部の表現を見直しました。
2019年12月 7日:次ページへのリンクを設定。
2019年12月 1日:新規公開。