39.ハイウィザード 動きます

【登場人物】  
ロイン 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。
三洲次 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。
訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。
ロース こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。
ランプ お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。
ブリスケット 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約6分



現在、個人的に設定した地下10階へ降りる条件(下記)の達成に向け、
地下9階でひたすら修行に励んでいます。

(a)「切り裂きの剣」より強い剣の入手
(b)ティルトウェイト(核爆発による全体攻撃魔法)の習得

上記の内、(a)達成済みです。

と、言うことで、今回も(b)の達成に向け、地下9階で経験値を稼いでいきます。


───── 地下9階


ロイン 「では、本日も地下9階を回って、アイテムと経験値を稼ごう」
ブリスケット 「じゃ、入りやすぜ?」
ロイン 「うむ」

バンッ!      ← 扉を蹴破った音


ブリスケット 「いきなり奇襲っす!!」
ロイン 「なにっ?!」


シーフA 「死ねえええぇぇっっ!!」
「いでっ!!」
三洲次 「いきなり桃が斬られたっ?!」
シーフB 「あっ!!!」
シーフC 「やべぇ!!
 こいつらローラーレンジャーズだっ!!」
シーフD 「逃げろおおおぉぉっ!!!」


シーフA 「あれ? あれ??
 おいっ!! 置いてくなよっ!!」
頭っきたあああぁぁっっ!!!
シーフA 「え? え?!
三洲次 「これは……」
ロース 「ご愁傷さま……ね」
覚悟はいいかああぁぁっっ!!?
シーフA 「うわあああぁぁぁっ!!」


シーフA うぼぉばぉぼぁぼぉおおおぉぉっっ!!!
けっ!!
 初っ端っから、不愉快な野郎だっ!!」

かくして、今回も....


.... 桃無双で地下9階を進撃していきます。

ザコが顔出すなんざなぁあっっ
 100億年早ぇんだよっっ!!
ランプ 「今日はご機嫌ナナメですね…」
三洲次 「いきなり1人だけ、初戦からやられたからな…」

そうこう玄室を進んでいくと....、




ブリスケット 「また、こいつらっすか…」
ロイン 「だが、先制できたのはラッキーだ!
 先制中に、倒してしまえ!!」
ロース 「アンデッドなら、聖職者に任せて!」


ロース 「はい!」
ロイン 「お!
 とうとう、こいつにディスペルが効いたな!」
失せろやああぁぁっっ!!
 ザコがああぁぁっっ!!


ロイン 「だ……誰か、カティノで寝かせた?」
ブリスケット 「誰も呪文なんてぇ唱えてねぇっすよ…」
ランプ 「武器の性能を無視して倍打するなんて……」
ロース 「世界広しと言えど、桃だけね……」
三洲次 「完全に鬱憤晴らしだな……」

(※)桃の倍打攻撃について、調べてみました。その結果、倍打のバグの影響で、三洲次(隊列4番目)のレベルの値が倍打判定に使われ、敵のタイプとAND関係が成立し、倍打になったようです。

 三洲次のレベル 0000110
 敵のタイプ   0000000
              ここが一致


……………………


…………


──── 地下10階 上級魔術師協会 本部

レベル7メイジ 「会長おおおぉぉっっ!!」
アーチメイジ 「また、お前かああぁっ!!?」
レベル7メイジ 「あいつら全然倒せませえぇええぇんんんっっ!!!」
アーチメイジ 「聞き飽きたって言ってるじゃろがあぁっ!!」
レベル7メイジ 「どうすればいいでしょうかあぁぁあぁっ??!」
アーチメイジ 「いちいち泣くなあああぁぁっっ!!!」
ハイウィザード 「部下のメイジ達は心配よな。
 副会長ハイウィザード 動きます」
アーチメイジ 「へ?」

…………


……………………


──── 地下9階....


ブリスケット 「またっすかっ?!」
ランプ 「しかも、また2匹ですか…」
ロイン 「だが、今度は先制ではなく、通常戦だ!!
 敵のドレインを喰らわないためにも、
 みだりに攻撃はせず、慎重に…
死ねえええぇぇっっ!!!


三洲次 「メッチャみだりに攻撃してますよ……」
ロイン 「………………」
ロース 「気が済むようにやらせましょ…」

………………

………


ブリスケット 「じゃ、次の玄室へ入りやすぜ」
ロイン 「うむ」
ブリスケット 「てやっ! (バンッ!)」


??? 「待っておったぞ!!
 ローラーレンジャーズっ!!」
ロイン 「ん?」


ハイウィザード 「我こそは上級魔術師協会副会長、
 2代目ハイウィザード!!!」


それがどうしたあああぁぁっ!!!
ハイウィザード ぎゃあああぁぁっっ!!
ブリスケット 「…いきなり殺しやしたよ……」
ランプ 「モンティノさえ、まだなのに……」
ロース 「桃がご機嫌ナナメの時に現れるなんて、
 タイミングが悪過ぎるわよ……」
三洲次 「この協会の幹部って、現れた途端に死にますよね……」
   
ビショップA 「………………」
ビショップB 「え~~と……」
ビショップC 「俺たち……、帰っていいでしょうか?」


いいわけねぇえだろおおぉぉっっ!!!
ビショップB ふぎょぎょぎょおぎょおおおぉぉっっ!!


ブリスケット 「片付いたっす」
ロイン 「ご苦労」
三洲次 「幹部級の奴だったのに、アッサリ勝って良かったのかな……?」
ランプ 「前回の部下たちとの戦闘の方が、はるかに苦戦しましたね…」


三洲次 「ご丁寧に、宝箱を残してくれましたよ。
 罠は……え~と……、ガス爆弾ですね」
ロイン 「やたら弱かったが、あんな奴でも幹部クラスだ。
 アイテムには期待しよう」
三洲次 「あんな奴の仕掛けた罠じゃ、大したことないかな?
 ほんじゃ、開けますよ?」
ロイン 「『勝って兜の緒を締めよ』と言う。
 油断はするなよ」
三洲次 「大丈夫でしょ」


三洲次 「やばっ!!!」
ロイン 「余裕ぶっこいてるから、そうなるんだああぁぁっっ!!」」


ロイン 「へ?」
三洲次 「あ……そもそも罠、間違えてた……」


ロイン 「が……ご……ぎぃ……」
ブリスケット 「ロイン殿、『勝って兜の緒を締めよ』でっせ」
ロース 「余裕ぶっこいてるから、そうなるのよ」
三洲次 「敵本体より、罠の方が手強かった……」
ランプ 「とりあえず、中身を確認しますね」


ランプ 「あ!『切り裂きの短刀』なんて入ってましたよ!」
三洲次 「新しいアイテムじゃん!」
ロース 「さすが幹部クラスだけあって、
 珍しいの持ってるわね!!」
ブリスケット 「しかし、短刀っすか……。
 強いっすか?」
ランプ 「魔法使いが装備できるので、
 魔法使いにとっては、強い方ですよ」
三洲次 「じゃ、ロインに装備してもらうか」


と、言う訳で、魔法使いのロインにとって、久々の新装備に。


ロイン 「副会長戦も終えて、戦利品の確認も一通り終わったな」
ブリスケット 「じゃ、次に行きやしょう (バンッ!)」


メイジA 「副会長の仇いいぃぃぃっっ!!!」
メイジB 「覚悟しろおおおぉぉっっ!!」
ロイン 仇討ちに来るのが早過ぎだっっ!!
ランプ 「次の戦闘が仇討ちって……」
三洲次 「あいつが殺られること分かってて、
 待ってただろ、お前ら……」


ロイン 「ま、どうせモンティノで何もできなくなる。
 あっさりと勝負を決めてやるぞ!」
メイジC 「ふふふ…、強がっていられるのも、今の内じゃ!」
メイジD 「遠慮なく、唱えてくるがよいっ!!」
メイジE 「だが、お前らのモンティノなど、
 協会のエリートであるワシらには通用せん!!」
メイジF 「貴様らに、真の強さというものを…


見せてやらあああぁぁっ!!!
メイジA ふぉばばばぁばぁばぁあああぁぁっっ!!!
メイジB 「え? え?!」
メイジC 「なんじゃ?! こいつっ?!」
メイジD 「ひ、ひるむなっ!!
 情報では、そいつ1人だけが異常なだけじゃ!!」
ロイン 「ロース! 奴らの攻撃を封じろ!!」
ロース 「任せて!」


ロース 「え? うそ?!」
ロイン 「まさか、またか……」
メイジE 「ふはははは!!」
メイジF 「言ったであろうっ!!」
メイジB 「お前らごときのチャチな呪文なぞ、
 エリートであるワシらには通用せんっ!!」」
メイジC 「そしてお前らは、冷気系魔法に強いことも調査済みじゃ!!」
メイジD 「炎系魔法じゃぁっ!!!
 喰らえええぇっっ!!


ブリスケット 「ぬぉほほおおぉぉっっ!!」
三洲次 「ぐはぁっ!!
 こ、こいつらも詠唱が早いっ!!」


メイジE モリトオオォォッッ!!!
ロース 「きゃああぁぁっっ!!」
ランプ 「おおぉおっ!!
 ま…また、連続っ?!」
ロイン 「詠唱完了!
 マダルトォっ!!」


メイジたち 「「「ぐわあああぁぁっっ!!!」」」
ブリスケット 「さ、さすがロイン殿……」
ロイン 「このパターンは学習したよ…」
三洲次 「少し、やばかったですね…」
ロース 「副会長なんかより、こいつらの方がよっぽど手強かったわ…」


ランプ 「宝箱の中身は、『災いのメイス』と『宝石の指輪』ですか」
ロース 「アイテムはヘボかったわね」
ロイン 「ちょっと被害が大きかったから、地上に戻るか」




再び地下9階....。


シーフ きぃえええぇぇっっ!!
(ささっ!)
シーフ 「え?」


死にに来るとは、いい度胸だああぁぁっ!!
シーフ しゅぶぉぶぉぼぉぼぉおおぉぉっっ!!


デーモン ぐびゃぁびゃぁびゃぁあああぁぁっっ!!


オーガ ふぉぼぼぼぉぼぉぼぉおおぉぉっっ!!

パーティーの快進撃が続いていく中....、


.... レベル8ファイターたちから....、


ランプ 「『悪の盾』をゲットしました!」
ロイン 「ようやく新しいアイテムだなっ!」
ロース 「今日のアイテム運が、やっと上向いてきたわね」
ランプ 「でも、心が悪に染まってないと、身に着けただけで呪われますよ」
ブリスケット 「あっしらは心がキレイだから、ダメっすね」
三洲次 「心がキレイな人間が、自分で"心がキレイ"とか言うかな…?」
ランプ 「ま、せっかくだから、ボルタックの棚に並べましょう!
 また戦利品のコレクションが増えますよ!」
ロース 「ボルタックは、いつからランプのコレクションを揃える場所になったのよ…?」
三洲次 「でも、あの店、俺たちが売った戦利品を買ってる人、見たことないですよね」
ブリスケット 「あんなんで、やっていけるんすかね…?」
ロイン 「とりあえず、次の玄室へ行くか」
ランプ 「いやぁ! 早く地上に戻りたいですねぇ!」

次の玄室。


ブリスケット 「てぃやっ!!」
ロース 「とおっ!」
ロイン 「よし、倒したな」
三洲次 「宝箱がありましたよ。
 開けますね」





ロイン 「地下1階に戻りやがった……」
三洲次 「早く戻れて良かったですね!」
三洲次 「ひいいぃいぃっっ!!」




──── 地下9階

ロイン 「とりあえず、また回るか」
ブリスケット 「アイテム運が上向いてるかも知れねぇので、
 がんがんアイテムをゲットしてきやしょう!」
ランプ 「もしかしたら、悪の装備が
 もう1~2個手に入るかもしれないですね!」

と、いう訳で、ガンガン玄室に突入し、ガンガン宝箱を開けていく。



ファイター ぐばばばぁばぁばぁああぁぁっっ!!


ランプ 「『粉砕のメイス』です」
三洲次 「それ、本当に毎回出ますよね…」


ファイター達 「「「ぐわああぁぁっっ!!」」」


ランプ 「『切り裂きの短刀』がありました」
ロース 「もう要らないから、ボルタックに売ったら?」


ファイター ひょふぉほぉふおほおおおぉぉっっ!!!


ランプ 「『豪華な皮鎧』が入ってました」
ロイン 「久しぶりに見るな、それ」


プリースト ぶほほぉほぉほぉおおぉぉっっ!!


ランプ 「『益荒男の鎧』です」
ブリスケット 「どっかで見たアイテムばかりっすね」


ワイバーン達 「「「キイイィイイィィーッ!!」」」


ランプ 「また『益荒男の鎧』ですよ…」
ロース 「またなの…」


メイジ達 「「「グワアアアァァッッ!!」」」


三洲次 「また、宝箱が出てきました。
 開けますね」
ロイン 「もういい時間だし、ここまでにするか。
 今日は、これまでに何を手に入れたっけ?」
ブリスケット 「『益荒男の鎧』とか『豪華な皮鎧』とか『切り裂きの短刀』とか…」
ロース 「それ以外のアイテムが出てくるとイイわね」




ロース 「アイテムが3つも入っていたわ!!」
ロイン 「これは期待できるな!」


ランプ 「『益荒男の鎧』と『豪華な皮鎧』と『切り裂きの短刀』です」
三洲次 「……マジかよ………」

………………


………


──── ボルタック商店

ロイン 「こんちわ~」
ランプ 「誰かいますかぁ?」
店員(女) 「は~い!いらっしゃ~い!
 あら、ランプ社長さん…と、そちらは?」
ランプ 「彼は、我々のリーダーのロインです」
店員(女) 「じゃ、隊長さんね!」
ロイン 「よろしく」
店員(女) 「で、またいろいろゲットしてきたのね?」
ランプ 「えぇ、まぁ、一応…」
店員(女) 「さすがね!
 じゃ、隊長さんから見せて」


店員(女) 「同じものばかり、2個ずつ取ってきたの?」
ロイン 「別に好きで2個ずつゲットした訳では…」
店員(女) 「観賞用と保存用?」
ロイン 「売りにきたんだけど……」
店員(女) 「で、社長さんは?」


店員(女) 「『益荒男の鎧』は、観賞用と保存用と……
 もしかして布教用?」
ランプ 「売りに来たって言ってるでしょっ!!」
ロイン 「『益荒男の鎧』を布教して、どうすんだよ……」
ランプ 「短刀2本と鎧3個、売却です!」
ロイン 「あ、待て」
ランプ 「え?」
ロイン 「『切り裂きの短刀』は、1本だけ売却だ」
ランプ 「え?
 じゃ、残る1本は、本当に観賞用ですか?」
ロイン 「『切り裂きの短刀』なんて鑑賞して、どうすんだよ……。
 そうじゃなくて、救助隊に渡そうと思うんだ」
店員(女) 「布教用ね!!」
ロ&ラ 「「違う!!」」

 


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名前 LV H.P. コメント
ロイン 13 77 17 18 12 18 17 15 0 レベル13超えると、レベルアップが遅いな。
三洲次 14 53 18 16 9 14 18 17 3 テレポータ発動が多過ぎる気がする…。
13 104 18 18 18 18 18 18 0 最近、キレて叫んでしかいないかも。
ロース 13 104 17 18 18 18 18 14 2 運がもう少し良ければ、パーフェクト狙えたかな。
ランプ 13 46 14 18 18 14 16 10 3 先に三洲次の方がレベルアップしそうな勢い。
ブリスケット 13 115 18 18 16 18 18 11 2 素早い彼がマカニトを覚えたら、超強いかも!

 


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