93.上級魔術師協会、再び…
【登場人物】 | |
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サーロイン | ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。 |
三洲次 | 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。 |
桃 | 元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。 |
ロース | こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約10分
前回、元僧侶にして現魔法使いのロースがマスターレベル(レベル13)にレベルアップし、
とうとう我がパーティー・ローラーレンジャーズにも、全呪文習得者が誕生しました!
──── ギルガメッシュの酒場 早朝......
サーロイン | 「ロース、見事なレベルアップだったぞ!」 |
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ロース | 「あなたに言われると微妙だけど、とりあえず”ありがとう”と言っておくわ」 |
サーロイン | 「……本当に、いちいちかわいくないな……」 |
三洲次 | 「でも、全部の呪文を習得しようと思ったら、 司教になるより、魔法使いと僧侶とを転職した方が効率的なんですね」 |
ブリスケット | 「全ての呪文を習得できる司教の旨みが薄ぃっすな」 |
ランプ | 「何か言いましたか?」 |
ロース | 「ランプ、あなたも早くレベルアップして、もっと呪文を覚えてよ」 |
ランプ | 「私は呪文よりも、お金や宝物を生きがいにしているんです。 のんびりとやってきますよ」 |
サーロイン | 「いや……できれば、もうちょっと早く成長してほしいんだけど……」 |
ロース | 「転職もしないでやり続けるほど、司教ってイイ職業なのかしら?」 |
ランプ | 「迷宮で手に入れたアイテムは、全て私が鑑定して、 そのままボルタックに売ってますよね? 手に入る金の"桁"が違いますよ。 ほら………」 |
ロース | 「うわっ……私のゴールド、低すぎ……?」 |
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ランプ | 「これが司教の醍醐味ですよ!」 |
ロース | 「………司教に転職しようかしら………」 |
三洲次 | 「ロースも意外とゲンキンだな……」 |
さて、スーパー魔法使い・ロースが誕生したところで、
今日もアイテム全種類ゲットを目指し、地下10階を回ります!
なお、残る未入手のアイテムは......
・氷の鎖帷子
・守りの盾
・手裏剣
・回復の指輪
・破邪の指輪
....この5種類です。
──── 地下10階 第一玄室(1周目)
さっそく、大変美味しいフロストジャイアント!
いっただきま~~~すっ!!
経験値は美味しかったけど、アイテムは不味かった。
………………………………
……………………
…………
──── 地下10階 某所......
??? | 「おい、知ってるか? 最近この地下10階に、また地上からパーティーが来ているらしい」 |
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??? | 「あぁ、俺も聞いたぜ。 いろんな魔物を倒して、お宝を漁りまくってるらしいな」 |
??? | 「そいつらを倒せば、ワードナ様から報酬をもらえるかも知れねぇぞ?」 |
??? | 「よし! 我らの蝦蟇(ガマ)の妖術の威力を、見せてやろうじゃないか!!」 |
…………
……………………
………………………………
──── 第二玄室(1周目)
バンッ! ← 扉を蹴破った音
??? | 「ふっ……ふっ……ふっ………」 |
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??? | 「待っておったぞ! 地上から来ている冒険パーティーよ!」 |
サーロイン | 「ん?」 |
ニンジャA | 「我らは蝦蟇(ガマ)の妖術使い!」 |
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ニンジャB | 「ジライヤーズだ!!」 |
サーロイン | 「なんか忍者たちがブリーブに乗って現れたんだけど……」 |
三洲次 | 「ブリーブって……カエルなの……?」 |
ニンジャC | 「ふふふ……」 |
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ニンジャD | 「我らの妖術は…」 |
サーロイン | 「パス1」 |
ニンジャ達 | 「「は?」」 |
バタンッ! ← 扉を閉めた音
とりあえず、次の魔物へ。
バンッ!
ニンジャA | 「おい!!」 |
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ニンジャB | 「なんで、いきなり扉を閉め……」 |
サーロイン | 「パス2!」 |
バタンッ!
マスターニンジャから手に入るアイテムは、全部入手済みだから、ね。
では、改めて......
バンッ!
ニンジャA | 「人が喋ってる最中に扉を閉めるなっ!」 |
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ニンジャB | 「貴様らっ!! あまりナメた真似…」 |
サーロイン | 「パス3!」 |
ニンジャ達 | 「「また?!」」 |
バタンッ!
......なんかマスターニンジャばかりなんだけど......。
(あ、いや、他にも出現してたけど、省いてます)
とりあえず、次は......?
バンッ!
ニンジャA | 「こうなったら実力行使だっ!!」 |
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ニンジャB | 「者ども、殺ってしまえっ!!!」 |
サーロイン | 「え?!」 |
どぅわああああぁぁぁっっ!!!
ブリスケット | 「ぐぅほおっ!!」 |
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三洲次 | 「うぎゃあっ!!」 |
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サーロイン | 「ぐわああぁぁっ!!」 |
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サーロイン | 「撤退っ!撤退ぃっっ!!」 |
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バタンッ!
……………………
…………
──── 第二玄室内......
ニンジャA | 「くそっ!! また逃げたぞっ!!」 |
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ニンジャB | 「なんなんだ! あのパーティーはっ!?」 |
Lv7メイジA | 「まぁ、これだけハッキリと確認できれば良いじゃろう」 |
ニンジャC | 「え? 何がだ?」 |
Lv7メイジB | 「ワシらが所属する上級魔術師協会も、 地上から来ているパーティーを撃退しようとしておるのじゃ」 |
Lv7メイジC | 「そのため、ここに来るタイミングを調査中だったはず」 |
ニンジャC | 「もしかして、今来ていると情報提供すれば、謝礼がもらえるのか?」 |
Lv7メイジD | 「かも知れん。 来訪を伝えれば、すぐにでも協会から刺客が送り込まれるじゃろう」 |
ニンジャD | 「こんな非効率な待ち伏せより、今回は情報提供で手っ取り早く稼がないか?」 |
ニンジャE | 「そうするか……」 |
Lv7メイジE | 「じゃ、協会の本部を紹介してやろう……」 |
…………
……………………
──── 第二玄室前......
ブリスケット | 「あだだだ……っ!!」 |
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サーロイン | 「ごは…っ!」 |
ランプ | 「大分ひどい目に遭いましたが、まずは全員無事で何よりです」 |
三洲次 | 「いてて……とりあえず治療を頼むよ……」 |
ロース | 「ロイン、あなたはそこら辺ほっつき歩いて治してね」 |
サーロイン | 「………せめて毒は治してくれないかな?」 |
で、サーロインだけ歩いてH.P.を回復させる。
そして全員が回復したら、また第二玄室へ入ることに。
サーロイン | 「では、入りなおそう」 |
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ブリスケット | 「また、あの忍者どもだったりしねぇっすか……?」 |
サーロイン | 「ま、その時はその時で、もう倒してしまおう」 |
突入!
バンッ!!
ブリーブA | 「グエッ……グエッ………」 |
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サーロイン | 「…………………………」 |
ランプ | 「さっきの忍者たちが乗ってたブリーブですね……」 |
三洲次 | 「なんでこいつだけ残ってんだ?」 |
ロース | 「乗ってた当人たちは?」 |
サーロイン | 「ん~………見当たらないな………」 |
ランプ | 「これに乗ってた理由が、いまだによく分からないのですが……」 |
ブリスケット | 「その理由なら、あっしが解説を致しやす。 まぁ、話すと長くなりやすが、ガマの妖術を使う自来也(じらいや)なる義賊が……」 |
ロース | 「長くなるなら、別にいいわ」 |
サーロイン | 「じゃ、出るか」 |
ブリスケット | 「……そ奴の正体は浪士・尾形寛行と言わグエッ!」 |
三洲次 | 「ほら、ブリ助行くぞ(ずるずる…」 |
ブリスケット | 「グ……グェ(ずるずる…」 |
ブリーブA | 「グエッ…グエッ…グエッ…(笑」 |
バタンッ!
仕方ないので、また入りなおす。
バンッ!
??? | 「来たぞっ!!」 |
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??? | 「先手必勝!!」 |
??? | 「根絶やしにせよっ!!!」 |
サーロイン | 「は?」 |
サーロイン | 「え?!」 |
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メイジA | 「てぃやっ!!」 |
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メイジB | 「がぶっ!!」 |
三洲次 | 「うぎあゃっ!!」 |
メイジC | 「がぶううぅぅっっ!!」 |
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ブリスケット | 「いででででっ!!」 |
メイジD | 「とおっ!!」 |
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サーロイン | 「ぐほっ!!」 |
奇襲ターンが終了し........
メイジA | 「ちっ! 奇襲で一気に片付けてやろうとしたのに……」 |
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メイジB | 「意外としぶとい奴らじゃ!」 |
三洲次 | 「いてて………き、奇襲で、って………、 数ダメージっぽっちで、よく言うよ………」 |
メイジC | 「ま、ここからは呪文を使えるからの!」 |
メイジD | 「ワシらの本領発揮じゃ!!」 |
ブリスケット | 「もしかして、こやつら……例の上級魔術師協会なんでは……」 |
ロース | 「うわぁ……なんかメンドクサイのが来ちゃったわね………」 |
メイジA | 「次のターンで、勝負を決めてやろう!!」 |
メイジB | 「では最後に、お前らの名前を聞いておこうか?」 |
サーロイン | 「ローラーレンジャーズ」 |
メイジ達 | 「「………………………………え?」」 |
サーロイン | 「え?…ってなんだよ? 我々のパーティー名は、ローラーレンジャーズだ」 |
メイジC | 「ウソつけ」 |
三洲次 | 「いきなり全否定かよ…」 |
ランプ | 「なんでウソだと思うんです?」 |
メイジD | 「いやいやいや………、 ローラーレンジャーズなら、我が上級魔術師協会もよ~く知っておるぞ」 |
メイジA | 「ローラーレンジャーズと言えば、侍がやたらめったら強いことで有名じゃ」 |
メイジB | 「じゃがお前らの侍ときたら、奇襲であっさりダメージを喰らっとるじゃないか。 しかも情報では、ウィルオーウィスプ1匹倒すのさえ苦労してるとか」 |
三洲次 | 「悪かったなっ!!」 |
メイジC | 「他にも情報によると、お前らは宝箱の罠を次々外してるらしいのぉ」 |
ブリスケット | 「よく知ってやすね」 |
メイジD | 「しかし以前来ていたローラーレンジャーズの盗賊は、ロクに罠を外せん無能で有名じゃったぞ」 |
三洲次 | 「なんで俺ばっかり低評価なんだっ?!!」 |
ロース | 「相変わらず情報収集は正確ね」 |
三洲次 | 「そこ、黙れっっ!!!」 |
サーロイン | 「我々が、間違いなくそのローラーレンジャーズだ。 メンバーが転職したから、以前とはチーム構成が違うんだ」 |
メイジA | 「え? 転職?!」 |
メイジB | 「あ………そういうこと………?」 |
サーロイン | 「やっと理解してくれたか」 |
ブリスケット | 「まぁ、別にしなくてもかまいやせんが……」 |
メイジC | 「ローラーレンジャーズより弱いパーティーと聞いておったが、 転職してレベルが下がったから、前より弱くなっていたのじゃな……」 |
メイジD | 「しかも、お前らはバンパイアに奇襲され、レベルドレインもしているそうじゃないか?」 |
ロース | 「本当に情報収集能力だけはすごいわね……こいつら……」 |
サーロイン | 「ところで、ランプ?」 |
ランプ | 「はい?」 |
サーロイン | 「こいつらから手に入るアイテムって、どうだ?」 |
ランプ | 「こいつらから手に入るアイテムは、全て入手済みです」 |
メイジA | 「ふ……ふふ………ふははははっ!! そうか!! お前らは転職とドレインで、メチャクチャ弱くなっているのじゃな!!」 |
メイジB | 「そうと分かれば、もはやお前らごとき、恐れるに足らず!!!」 |
メイジC | 「弱くなったお前らなど、我らの敵ではないっ!!!」 |
メイジD | 「よ~~し!! 今この場で殺してやっても良いが………、 そうだなぁ………まぁ、詫びた上で降伏するなら、命だけは助けてやってもいいぞ!」 |
サーロイン | 「う~ん……期待するアイテムが出ないなら、戦うだけ時間の無駄か」 |
ランプ | 「同じメイジでも、ハイウィザード以上なら戦う価値はあるのですが……」 |
サーロイン | 「ハイウィザード以上なら……か。 まぁ、今回は仕方ない、撤退するか」 |
ランプ | 「奇襲を受けてやり返せないのは、ちょっと悔しいですね」 |
メイジA | 「せっかくのチャンスだ!! 無駄な抵抗は止めて、ただちに降伏するのじゃ!!」 |
メイジB | 「どうする?! 降伏するか?!」 |
三洲次 | 「ロイン、敵がなんか言っていますよ」 |
サーロイン | 「なんていってる」 |
三洲次 | 「無駄な抵抗は止めて、直ちに降伏せよ」 |
サーロイン | 「………………」 |
三洲次 | 「なんと返事しますか?」 |
サーロイン | 「バカメ!!」 |
三洲次 | 「は?」 |
サーロイン | 「バカメ!! といえ」 |
三洲次 | 「は!! 『バカメ バカメ』」 |
メイジ達 | 「「○×▽□※△◇ーーッッ!!!」」 |
三洲次 | 「うわーーっ おこった おこった」 |
ロース | 「何やってるのよ………」 |
メイジC | 「ええぇぇいっっ!! この迷宮の土ボコリにしてやるっっ!!!!」 |
メイジD | 「さぁ!! かかってこいっ!!」 |
サーロイン | 「イヤだ」 |
メイジ達 | 「「へ?」」 |
サーロイン | 「全員、撤退っ!!!」 |
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メイジA | 「え?」 |
メイジB | 「え?」 |
メイジC | 「え?」 |
メイジD | 「え?」 |
バタンッ!!
サーロイン | 「やれやれ、相変わらずウザいだけだったな……」 |
---|
………………………
………………
………
──── 第二玄室内......
メイジA | 「あいつら、逃げ出したぞ?!」 |
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メイジB | 「あれは………我らに敵わないと見て、尻尾を巻いて逃げ出したのじゃなっ!!」 |
メイジC | 「そうか!!」 |
メイジD | 「やはりあいつらは、転職とレベルドレインで メチャクチャ弱くなっているのじゃ!!」 |
メイジA | 「ククク………復讐を成し遂げる絶好の機会が、とうとうやってきたぞっ!!」 |
メイジB | 「よし! さっそく本部に戻り、このことを報告しよう!!!!」 |
メイジC | 「うむ!」 |
メイジD | 「ローラーレンジャーズよっ!!! お前らの最後も近いぞっっ!!!」 |
メイジ達 | 「「ファーハッハッハッハーーッ!!!」」 |
………
……………
…………………
………………………
──── 再び第二玄室.....
さて、その後は、さらに玄室への出入りを繰り返し......、
....ここら辺の魔物をやり過ごしていると......、
....やっと未入手のアイテムを持つ魔物が登場。
おおっと!
珍しく桃が一番最初に動いたぜ?!
最近あまり戦闘に参加していなかったから、ウズウズしてたか?!
経験値、ごっちゃんです!!
さて、宝箱は?
ブリスケット | 「カルフォ!!」 |
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ブリスケット | 「ふむ…………毒針っすね」 |
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サーロイン | 「じゃ、桃だ」 |
桃 | 「うぃ」 |
桃 | 「えぇと…………ガス爆弾」 |
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6人 | 「「……………………………」」 |
サーロイン | 「ロース、頼む……」 |
ロース | 「カルフォ!…………毒針ね」 |
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桃 | 「ぅ~…………」 |
やっぱり罠は毒針でした。
最近、また桃の技術が怪しくなってきたな......。
そして中からは、「あかり」の巻物しか出てこなかった。
残念。
さて......、
....これで城に戻ったら......、
…………
……………………
………………………………
──── 地上 冒険者の宿
.... 上級職2名と桃がレベルアープっ!!!!
■サーロイン(君主)
なかなかの能力の上がり具合である。
ってか、レベルが戻ってるのに、呪文を覚えたの?
えぇと......あぁ、カンディ(遭難者調査の呪文)を覚えたのか。
お?
エナジードレインでレベルが下がっても、
一度到達したレベルの呪文は、ちゃんと覚えていくのか。
■三洲次(侍)
ショボ........。
■桃(盗賊)
4レベルぶりに素早さがアップ。
うん......まぁ......それだけでも御の字にしておこう........。
──── 地下10階 第一玄室(2周目)
バンッ!
??? | 「ウケケケケケケッ!!」 |
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サーロイン | 「む?! この声は?!」 |
ブリスケット | 「うわあっ!またフラックっす!!」 |
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フラック | 「ケケケケ! わらわは…」 |
マーフィー達 | 「「魔法が弱点っ! ! !」」 |
フラック | 「は?!」 |
ランプ | 「えい! カティノ!!」 |
フラック | 「え?! ……ふわぁ~ぁ……」 |
フラック | 「スピ~~………、スピ~~………」 |
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ランプ | 「本当に魔法に弱いですね」 |
ロース | 「お供も問題だけど、本人に魔法抵抗力が無い方が問題が大きいわよね」 |
三洲次 | 「とりあえず、倒しますか…(スラッ!)」 |
フラック | 「グハァッ!!」 |
---|
フラック | 「ゴッ……ハッ……な、なにをしやがるっ?!」 |
---|---|
三洲次 | 「うおっと! 起きたよ!」 |
サーロイン | 「そりゃ起きるだろ」 |
フラック | 「てめぇらああぁぁっ!! 地獄に落として……」 |
ロース | 「えいっ! カティノ!!」 |
フラック | 「え?!」 |
フラック | 「ふわぁ~ぁ……ZZzzz………」 |
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ランプ | 「またもやあっさりと……」 |
サーロイン | 「今度こそ、トドメを刺してやるか! てやあっ!!」 |
サーロイン | 「ふん、たわいもないな」 |
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三洲次 | 「フラックって、かなり出オチな魔物ですよね……」 |
マーフィーA | 「カッ…カッ…カッ…、出オチだってよぉ……」 |
マーフィーB | 「ケッ…ケッ…ケッ…、ダセェェ……」 |
マーフィーC | 「ヒッ…ヒッ…ヒッ…、弱エェェ……」 |
ブリスケット | 「出オチの元凶がなんか言ってやすぜ…」 |
サーロイン | 「三洲次、黙らせろ」 |
三洲次 | 「了解! (スラッ!)」 |
あとは雑魚なので、淡々と斬って倒していく。
え~~と......、
なんか途中でダメージ量がおかしくない?
ってか、第88話でも同じようなことがあったけど....。
ちょっと調べてみる。
力の強さが17で、村正を持った三洲次(侍)が、1回の攻撃で出せる最大ダメージは......、
(ダイス個数) x (ダイス面数) + (ボーナス)
=10 × 5 + 2
=52
今回3回ヒットしているので、最大でも52 x 3 =156。
明らかに理論値より大きなダメージを与えている。
倍打バグっぽいな。
確認してみよう。
まず、ファミコン版の倍打判定にはバグがあり.......、
・ | 武器の倍打判定に、関係無いパラメータが使われてる |
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・ | 魔物のタイプ判定は、バイト位置が入れ替わってる |
....という現象が存在する。
これを踏まえると.......、
■三洲次の倍打判定
3グループ目先頭の魔物の場合....
判定1バイト目 = PT1人目のレベル上位バイト
= 00
=0000 0000
判定2バイト目 = PT1人目のAC
= -9
=1111 0111
■魔物のタイプ判定
マーフィーのタイプ = 10Bit目
= 0000 0010 0000 0000
ただし、1バイト目と2バイト目が入れ替わるので、
実際のタイプの値は......
マーフィーのタイプ =0000 0000 0000 0010
以上から、倍打の判定は......、
三洲次の倍打判定 = 0000 0000 1111 0111
マーフィーのタイプ = 0000 0000 0000 0010
うん!
「1」のビット位置が合致している!
これだな!
......って、それは良いとして、これ書いてて気付いたんだが、
パーティー1人目のACがー9ってさぁ、
ちょいちょいマポーフィック唱え忘れてたんじゃねぇか、俺.......。
クセって怖いなぁ.......。
まぁ、そんなこともありつつ......
....マーフィーを全部倒す。
宝箱の罠は「メイジブラスター」。
今回も問題無く罠を解除したら......
ロース | 「鎧が3つも入っていたわ!!」 |
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サーロイン | 「なに!?」 |
ランプ | 「えぇと………」 |
---|---|
ブリスケット | 「こいつはぁ期待して良いんじゃねぇっすか!」 |
サーロイン | 「うむ!」 |
そして、鑑定の結果......
ランプ | 「みなさん!! 『氷の鎖帷子』がありまたっ!!」 |
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5人 | 「「おーーーっ!!」」 |
新アイテム、きたぁぁーーーーーっ!!!
よおおぉぉーーーしっ!!!
これで未入手のアイテムは、残り4個となったぜ!!
なんかアイテム運が、マジで上向いてるぜっ!!!
この調子で、第二玄室へレッツゴー!!!
──── 第二玄室(2周目)
第二玄室では、ウィルオーウィスプやらレベル8ファイターやらをやり過ごしていくと......
....こいつらが。
ま、楽勝でしょう。
いきなりサーロインが一撃でハイプリーストを倒す。
ランプ | 「余裕で倒しましたね」 |
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サーロイン | 「ま、俺の実力をもってすれば、こんなものだ」 |
ロース | 「ぇえ~~……、 たった15ダメージで死ぬハイプリーストが弱すぎだっただけでしょお?」 |
サーロイン | 「………なぁ、一度ぐらい褒めてくれても良くない………?」 |
ファイアージャイアントも、三洲次が一撃で倒す。
なお、三洲次の攻撃が今回も倍打だけど、今回はカティノが効いていただけです。
そして、こいつらの宝箱は、今回も桃が問題無く毒針を解除すると......、
ロース | 「今度は兜が2個入っていたわ!!」 |
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サーロイン | 「本当か!?」 |
ブリスケット | 「いやいや、今日は特段にアイテム運が良いっすね!!」 |
ランプ(司教)の持ち物欄の空きが足りないので、アイテムを1個だけロースに預けて......、
....レッツ鑑定!!
今回は新しいアイテムは出なかったけど、「古びた兜」は最近まで未入手だったアイテムの1つだし、
高値で売ることができるから、やっぱりアイテム運は上向き中だな!!
さて、第二玄室まで来たので......、
....これで城に戻り......、
....ボルタックに戦果を売り飛ばす。
ロースにも戦利品を1つ預けていたので......、
....ロースもアイテムを売って、お金を稼ぐ。
ロース | 「うふふ、お小遣いが入ったわ!」 |
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ランプ | 「アイテムを扱う仕事も悪くないですよね?」 |
ロース | 「ランプ、サンキューね!」 |
ブリスケット | 「ロースはんも、ほんにゲンキンっすね……」 |
では、本日の地下探索は、ここまで!
………………………………………
…………………………
……………
………
…
──── 地下10階
4代目上級魔術師協会 本部
アーチメイジ | 「なに?! 例のパーティーは、ローラーレンジャーズだったのか?!」 |
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ハイウィザード | 「しかも、尻尾を巻いて逃げ出した、だと?!」 |
Lv10メイジA | 「奴らは最近転職して、レベルが下がっているそうです」 |
Lv10メイジB | 「しかも例の報告通り、バンパイア達にドレインされ、 ロクにレベルアップもできていないようです」 |
アーチメイジ | 「それは吉報!」 |
ハイウィザード | 「まさか憎っくきローラーレンジャーズが、そんなことになっているとは!!」 |
Lv10メイジC | 「いや~、見せたかったですなぁ、あいつらが逃げ出すところを。 我々を見て、そりゃぁ脱兎のごとく、慌てて逃げ出しまして」 |
アーチメイジ | 「ほぉ」 |
Lv10メイジD | 「もう、慌てふためいて、逃げ回るわ、すっ転ぶわ」 |
Lv10メイジA | 「壁に激突するわ、ひっくり返るわ、泣き叫ぶわ、発狂するわ」 |
アーチメイジ | 「ククク、それは是非見たかったな」 |
Lv10メイジB | (後半、だいぶ盛ったな……) |
ハイウィザード | 「レベル10メイジでその有様なら、私などが出た日には……」 |
Lv10メイジC | 「そりゃぁ、もう、号泣して助けを乞いますぞっ!!」 |
Lv10メイジD | 「さもなくば、ワシらの時以上に、混乱して逃げ惑うこと間違いありません!!」 |
ハイウィザード | 「くーっ!それは是非見てみたいものじゃ! アーチメイジ様! このチャンスを逃す手はありません!! 是非、私めに出動のご指示をっ!!」 |
アーチメイジ | 「いいだろう! 行って来い!!」 |
ハイウィザード | 「ははっ!! 待っていろ、ローラーレンジャーズ!!! 貴様らが逃げ回る姿を、この目でしっかりと見届けてやるぞ!!」 |
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サーロイン | 君 | 11 | 94 | 17 | 16 | 14 | 15 | 14 | 10 | 1 | 0 | 君主なのに信仰心がチームで下から2番目…… |
三洲次 | 侍 | 11 | 123 | 17 | 13 | 13 | 16 | 15 | 18 | 3 | 3 | 侍なのに知恵がチームで1番低い…… |
桃 | 盗 | 14 | 154 | 17 | 18 | 17 | 16 | 15 | 16 | 0 | 0 | 盗賊なのに、能力の中で素早さが一番低い…… |
ロース | 魔 | 13 | 154 | 14 | 18 | 17 | 16 | 18 | 10 | 0 | 2 | 総じて優秀だけど、運の強さだけがなぁ…… |
ランプ | 司 | 18 | 84 | 18 | 18 | 18 | 16 | 18 | 13 | 0 | 9 | お前の次のレベルアップはいつになるやら…… |
ブリスケット | 僧 | 11 | 110 | 12 | 18 | 17 | 14 | 15 | 12 | 3 | 4 | 前衛のくせして、力がチームで1番低い…… |
【更新履歴】
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 6月 5日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年11月14日:上級魔術師協会本部名を見直し。
2020年10月25日:間違っていた画面写真を差し替え。
2020年10月18日:次ページへのリンクを設定。
2020年10月11日:新規公開。