88.タイム・オブ・バンパイア
【登場人物】 | |
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サーロイン | ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。 |
三洲次 | 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。 |
桃 | 元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。 |
ロース | こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約12分
これまで書いてきた通り、ウィザードリィを始めるにあたって、
私は個人的な目標を3つ立てました。(参考:「はじめに」マイゴール)
(1) マップを全て埋める
(2) アイテムを全種類入手する
(3) クリアする(エンディングを見る)
そして、これまでで(1)は達成したと言えます。
そこで今回から、マイ ゴールの(2)....
アイテムを全種類入手する
....に着手したいと思います!
──── ギルガメッシュの酒場 早朝....
ロース | 「おはよぉ~……あら?」 |
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ブリスケット | 「……この短刀は、手に入れたことありやしたっけ?」 |
ランプ | 「ありますね」 |
ブリスケット | 「では、入手済み……っと」 |
ロース | 「何してるの?」 |
サーロイン | 「おはよう。 ちょっと待っててくれないか」 |
ロース | 「いいけど、何してるのよ?」 |
サーロイン | 「完成してのお楽しみだ」 |
ロース | 「じゃぁ、待ってるけど……桃と三洲次は?」 |
サーロイン | 「いつも通り、裏で特訓中だ」 |
ロース | 「頑張るわねぇ」 |
……………… | |
桃 | 「……そう。手を水平にして、腕をそう動かす……」 |
三洲次 | 「こうか? ……難しいな」 |
………………………
………………
………
そして、陽も十分昇った頃......
ブリスケット | 「うむ、できやしたぜ!」 |
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サーロイン | 「おぉ! よく頑張ってくれた!」 |
ロース | 「何、これ? あ、もしかして、アイテムのリスト?」 |
サーロイン | 「あぁ。 地下迷宮の地図は……まぁ地下10階はまだだが……とりあえず完成したと言えるので、 次はアイテムを全種類入手しようと考えている。 そこで、この迷宮にあるアイテムを、いろいろなツテを使って、全て調べ上げてもらったんだ」 |
ロース | 「すごいわね。 じゃぁ、未入手のアイテムも明確になったのね!」 |
サーロイン | 「うむ。 詳しくは、頑張ってくれたランプとブリ助に説明してもらおう」 |
ランプ | 「では……まず、この地下迷宮にあるアイテムは、 全部でピッタリ100種類と分かりました」 |
ブリスケット | 「その内、あっしらがこれまでに入手したアイテムは、全部で90種類っす」 |
ロース | 「じゃぁ、まだ手に入れてないアイテムは10種類、ってことね」 |
ランプ | 「ところが、調べてみると、それがそう単純な話しじゃないんですよ」 |
ブリスケット | 「あっしらの調査では、手に入れることができないアイテムが、2種類存在しやす」 |
ランプ | 「1つは『支えの盾』。 この盾は、話しは聞きますが、どうやら……少なくともこの迷宮には、存在しないようです」 |
ブリスケット | 「でやすから、こいつは対象外っす」 |
(解説)
「支えの盾(SHIELD+2)」は、ファミコン版(国内ROM)ではアイテムテーブルにバグ(?)があり、
どのモンスターの宝箱にも入っていません。
つまり、どんなに頑張っても、理論上は宝箱から出てきません。
手元のも、ハイプリーストの宝箱の2個目に「粉砕のメイス」が出た時点で、出ないと判断しました。
ロース | 「それで、もう1種類は?」 |
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ブリスケット | 「『固い杖』っす。 こいつも、いくら地下迷宮で頑張って探したところで、手に入らねぇそうです」 |
ランプ | 「その代わり、こちらはボルタックで腐るほど売ってますけどね。 どっかのアホ店主が、抱き合わせで売りつけてくるのも頷けますよ…」 |
ブリスケット | 「ってな訳で、こいつも対象外かと」 |
ロース | 「すると、手に入れてないアイテムは8種類なのね」 |
サーロイン | 「現状をまとめると、そうなるな。 そして、まだ見つけてないアイテムが……」 |
こちらの8種類でした。
・破滅の皮鎧
・古びた兜
・悪の鎧
・氷の鎖帷子
・守りの盾
・手裏剣
・回復の指輪
・破邪の指輪
なお、さらに調べって分かったことですが、上記の指輪2種類は、
なんと3種の神器(村正、聖なる鎧、手裏剣)よりも出現率が低いようです。
しかも、それほどのレアなアイテムにも関わらず、
フラックとかマイルフィックとかの強敵からは手に入らず、
むしろマスターシーフとかハタモトとか、やや微妙な強さの敵がドロップするらしい。
ちょっと意外である。
ともあれ、マイ ゴールの2つ目である
「アイテムの全種類入手」に、
いよいよ着手しようと思います。
ま、いきなり残り8個の状態で始めるけど。
………………………………
さて、残す8種類のアイテムは、全て地下10階に出現する敵が持っているので、
地下10階でアイテム稼ぎをしていこうと思います。
ただ......、
今のレベルで地下10階で戦えるのか?
罠の解除は大丈夫なのか?
....など不安もあるので、まずは様子見をしようかと。
そこで、改めて地下10階を回る際のルールを徹底した上で、
今回は軽く潜ってみることにします。
■地下10階で守るルール
・ | 戦闘は第2玄室まで。 理由は、万が一全滅した時に、救助活動の成功率を上げるため。 |
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・ | 罠の判定は、まず「カルフォ」で調べる。 その後、盗賊の「調べる」で二重にチェック。 (これは、本日記のスタイルの元となった某プレイヤー様のやり方ですが…) 理由は、「テレポータ」の罠を安全に見極めるため。 特に調べるだけであっさり罠を発動させる奴が盗賊では、なおさらだ。 |
・ | そして、もちろん「テレポータ」と分かった時点で、宝は諦める。 理由は以前書いた通りで、もし罠が発動すると、ほぼ50%の確率で石の中(=全滅)となるため。 |
・ | 強力な敵だけでなく、そこそこの敵でも戦っていく。 理由は上に書いた通りで、出現率が超低い指輪2つも狙うため。 |
とりあえず、こんなところでしょう。
サーロイン | 「では、いよいよアイテム全種類入手にむけて、 活動を開始するぞ!! 活動場所は、もちろん地下10階だ!」 |
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ブリスケット | 「久しぶりの地下10階っすね」 |
三洲次 | 「本当に久しぶりですね」 |
サーロイン | 「ただ、今の我々で地下10階が通用するか分からないから、 3回ほど潜って様子を見てみようと思う」 |
ロース | 「3回? 出発が遅くなったから、3回も潜れるかしら?」 |
ランプ | 「3回目は夜になりそうですよ?」 |
サーロイン | 「たまにはオツなものだろう」 |
ブリスケット | 「他のパーティーから聞きやしたが、夜になるとバンパイア達が起きだすんで、 バンパイアばかり出てくるらしいっすぜ?」 |
サーロイン | 「たまにはオツなものだろう」 |
三洲次 | 「どこが……?」 |
では、久しぶりに全員揃って、再び地下迷宮へ!
ただ今回は、お試しで3回ほど回って、地下10階で戦えるか様子を見ます。
それでは......、
....サーロイン(君主)が常駐魔法を唱え......、
....そのまま彼のマロール(瞬間移動の呪文)で......、
....一気にシュートへ!
懐かしき地下10階に、再び来たぜ。
──── 地下10階 (1周目)
第一玄室。
さぁ、久しぶりの地下10階、初戦は?
お! これは幸先が良いぞ!
ドラゴンA | 「……シュゥゥ…ゥ……ゥ……」 |
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ブリスケット | 「こっちに気付いてねぇっすぜ」 |
ロース | 「しかも1匹だけだわ」 |
サーロイン | 「こいつはラッキーだ」 |
三洲次 | 「では…(スラッ!)」 |
たった1匹だったので、こちらの先制ターンであっさりと勝利。
では......、
....緊張の宝箱だ。
まずは、カルフォ(罠識別の呪文)。
......ふむ。
つづいて......、
....桃の「調べる」も、同じ結果となった。なんだよ、ネタ的につまらねぇ......
罠は「プリーストブラスター」で断定。
三洲次 | 「プリーストブラスターの経験はまだ少ないから、慎重に頼むぞ」 |
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桃 | 「うぃ………」 |
桃 | 「うっし!」 |
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三洲次 | 「おぉ! あっさりと!」 |
なんだよ、ネタ的につまらねぇ......
初っ端から失敗とかなく、良かった。
ロース | 「お疲れ、桃。 え~と……『剣』と『鎧』が入ってるわね」 |
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サーロイン | 「ランプ、鑑定を」 |
ランプ | 「では………」 |
ランプ | 「『真っ二つの剣』と『呪いの鎖帷子』ですね」 |
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サーロイン | 「剣がイイから、まぁまぁな滑り出しかな」 |
ブリスケット | 「この感じでやしたら、罠の解除も大丈夫そうっすね」 |
桃 | (Vサイン!) |
ネタ的につまらねぇ初戦だな......
なかなか良い滑り出しとなった。
では......、
....ワープで、第二玄室へ向かいましょう。
三洲次 | 「毎回同じこと言われますよね、ここ……」 |
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ロース | 「守衛の一団って……やっぱり、さっきのファイアードラゴンかしら?」 |
ランプ | 「一匹でしたよね……」 |
ブリスケット | 「一匹でも一団って言うんすか?」 |
サーロイン | 「その会話、以前もしてなかった?」 |
三洲次 | 「もう、この声、無視しましょうよ……」 |
サーロイン | 「そうだな」 |
そして......
第二玄室。
おおぉっ!!
いきなり大量経験値の友、フロストジャイアントが4匹も!!!
素早いランプが動いて、一気にフロストジャイアントを壊滅!!
あとは、逃げ惑うシーフたちを血祭りに上げて......、
....第2戦目もあっさりと勝利!!
(1人ダメージ喰らってるけど....)
ブリスケット | 「カルフォ!!」 |
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ブリスケット | 「毒針っすね」 |
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サーロイン | 「桃の見立ては?」 |
桃 | 「ぅ~………」 |
桃 | 「まぁ、あたいも毒針だと思うぜ」 |
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サーロイン | 「よし、開けてくれ」 |
桃 | 「うぃ」 |
桃 | 「いぢっ!」 |
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サーロイン | 「………………………………」 |
ブリスケット | 「やっぱり、罠の解除は不安っすね……」 |
サーロイン | 「なぁ、三洲次? 地下10階で何かあるとマズイから、 あらためてお前が付いて、見てくれないか?」 |
三洲次 | 「へいへい……」 |
宝箱には金しか入っていなかった.......。
戦闘は大丈夫そうな感じだが、罠の解除が予想通り不安な感じ......。
さて......、
....第二玄室まで来たので、方針通り......、
....ここで帰還。
そして、フロストジャイアントのおかげで、上級職の2名(他よりレベルが1つ低い)が、
この1回の探索でレベルアップ!!
■サーロイン(君主)
おおおぉぉぉ......大事な生命力が下がってしまった......。
魔法使いからの転職なので、ただでさえチーム内でもH.P.が低い方なのに、
今後も前衛を務めるとなると、ここでこの能力ダウンは かなりイタイ!
これからの地下10階........大丈夫だろうか........?
■三洲次(侍)
一方、三洲次は力がアップして、
とうとう直接攻撃にボーナスがつく16に成長!!
ちょうど地下10階の探索が始まったところなので、
これは頼もしいぜ!
桃との早朝特訓の成果が現れてきた、と言ったところか。
──── 地下10階 (2周目)
さぁ、最初の玄室は......
....と思ったら、玄室前の扉で、いきなり戦闘!!
こいつらなら、楽勝かな?
こいつらなら、楽勝だった。
扉の前でたむろしていた輩を倒し、玄室へ飛び込む!
ぬおおおおぉぉぉぉ!!!!
地下10階で、このメッセージを見ると、
戦慄が走るうううぅぅっっ!!!!
ヒヤッとさせるぜ........。
こいつらなら、奇襲されても問題無い。
チャチャッと倒しちゃうぜ!
ランプ、マジ早ぇっ!!
これで脅威は無くなったっ!!
はっはっはっ!
ざまぁねえやっ!!
後は余裕なので割愛!
ランプ | 「ありましたよ、宝箱が」 |
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サーロイン | 「よし、まずはブリ助だ」 |
ブリスケット | 「では………………カルフォ!!」 |
ブリスケット | 「またプリーストブラスターっすね」 |
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サーロイン | 「では、次は桃だ」 |
桃 | 「うぃ」 |
桃 | 「あぁ、プリーストブラスターだな」 |
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サーロイン | 「それでは、今回もプリーストブラスターと断定しよう。 解除してくれ」 |
桃 | 「うぃっす」 |
三洲次 | 「いいか? 地下10階にもなると、ブラスター装置は大きな振動で動作するタイプが出てくる。 だから、いつもみたいに力任せにフタから外すんじゃないぞ。 静かにゆっくりと外すんだ」 |
桃 | 「う~………」 |
桃 | 「む~~………………」 |
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三洲次 | 「…………………………」 |
桃 | 「ん~~………………」 |
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ブリスケット | 「…………………………」 |
桃 | 「ちっ………………」 |
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ランプ | 「開きそうですか?」 |
桃 | 「うっせぇな! あたいは細ぇことは大っ嫌いなんだ!! 我慢してやってんだから、黙って見てなっ!」 |
ランプ | 「………………はい………」 |
桃 | 「うぅぅ~~………………」 |
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ランプ | 「ご機嫌ナナメでした……」 |
三洲次 | 「あいつは、調子に乗ると解除に失敗するタイプだからな。 さっきのミスで緊張感が出たと思うので、 むしろアレぐらいがちょうど良いだろ」 |
ランプ | 「はぁ………じゃ、黙って見てますか………」 |
桃 | 「うっし!」 |
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サーロイン | 「ご苦労」 |
三洲次 | 「な?」 |
ランプ | 「さすがお守り役……よく分かってますね」 |
ロース | 「お疲れ、桃。 え~と………あら、杖が入ってたわ」 |
サーロイン | 「ランプ、頼む」 |
ランプ | 「はいはい……」 |
ランプ | 「『力のメイス』でした」 |
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ブリスケット | 「それ、見飽きたっすね」 |
サーロイン | 「ま、仕方ないな。 では、次へ行こう」 |
第二玄室。
まさかのフラック!!?
ブリスケット | 「や!? こやつはっ?!」 |
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ランプ | 「フラックです!!」 |
サーロイン | 「地獄から舞い戻ってきたのか?」 |
フラック | 「ケケケケ! 地獄に落ちたい奴はぁ、どいつだぁ?! 死にたい奴は、どいつだぁ?!」 |
三洲次 | 「………なんか、言ってることが前回と同じだな………」 |
フラック | 「わらわは死の国の使い…、わらわは地獄の道化師……。 手下どもよおおぉぉ!! わらわの恐ろしさ、お前らもとくと言ってやれええぇぇ~!!」 |
マーフィーA | 「ショ~~ッ……、 あんなこと言っているけど、種類は『動物』だぞぉ……」 |
フラック | 「どうでもいいだろっ!!!」 |
マーフィーB | 「シュ~~ッ……、 地下9階とかで出逢ってもぉ、絶対に友好的にならないぞぉ……、 人付き合いが悪いだろぉ……」 |
フラック | 「余計なお世話だっっ!!」 |
マーフィーC | 「シャ~~ッ……、 魔法がメッチャ効くぞおぉぉ……」 |
フラック | 「人の弱点を教える奴があるかあああぁぁっっ!!!」 |
三洲次 | 「……全然進歩してないな、こいつら………」 |
ロース | 「相変わらず、お供が使えないわね……」 |
ランプ | 「では、カティノっ!!!」 |
フラック | 「え?! ……ふわあぁ~………ZZZzz……」 |
サーロイン | 「あっさり寝たな……」 |
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ブリスケット | 「本当に魔法がよく効きやすね」 |
三洲次 | 「これなら、村正で一撃だな。 じゃ…(スラッ!)」 |
1ターン目
2ターン目
3ターン目
おおおおぉぉぉぉいっ!!!
三洲次ぃぃっ!!?
どういうこったいぃぃっっ!!?
三洲次 | 「え~と…………………」 |
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ロース | 「ダメダメね…………」 |
ブリスケット | 「何してんすか……?」 |
三洲次 | 「い、いや……攻撃しようとすると…」 |
(巻き戻って...)1ターン目
三洲次 | 「よぉ~し! フラックを一撃のもとに倒してやる! てや…」 |
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マーフィーA | 「えい!(ズンッ!)」 |
三洲次 | 「ふぉごっ!!」 |
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マーフィーA | 「カッ…カッ…カッ…」 |
三洲次 | 「邪魔するなっ!!」 |
2ターン目
三洲次 | 「こ、今度こそ、フラックを! とや…」 |
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マーフィーB | 「ほら!(ガシッ!)」 |
三洲次 | 「うぎゃあっ!」 |
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マーフィーB | 「ケッ…ケッ…ケッ…」 |
三洲次 | 「何すんだああぁぁ!!」 |
3ターン目
三洲次 | 「つ、次こそ! うりゃ…」 |
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マーフィーC | 「おら!(ズシャッ!)」 |
三洲次 | 「ぐほおっ!」 |
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マーフィーC | 「ヒッ…ヒッ…ヒッ…」 |
ブリスケット | 「メッチャ攻撃を邪魔されてやすぜ…?」 |
ロース | 「あんな奴らに、なにナメられてんのよ……」 |
ランプ | 「まあ……3回も攻撃に失敗してますが………」 |
4ターン目
ランプ | 「フラックはフラックで、いつまで爆睡してるんですかね……」 |
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ブリスケット | 「魔法に弱過ぎっす………」 |
ロース | 「不幸中の幸いね………」 |
サーロイン | 「しょうがない。 俺がトドメを刺そう」 |
サーロイン | 「前回同様、やはり弱かったな」 |
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三洲次 | 「……………………………」 |
マーフィーA | 「カッ…カッ…カッ…、あのサムライィ……」 |
マーフィーB | 「ケッ…ケッ…ケッ…、ダセェェ……」 |
マーフィーC | 「ヒッ…ヒッ…ヒッ…、弱エェェ……」 |
三洲次 | 「我慢の限界ぃっっ!!!」 |
三洲次 | 「お前らみたいなっっ!!」 |
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マーフィーA | 「ヒィギイイィィッッ!!」 |
三洲次 | 「セコイ奴らなんてっっ!!」 |
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マーフィーB | 「ウゲエエエェェッッ!!」 |
三洲次 | 「こうしてやるっ!!こうしてやるぅっ!!」 |
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マーフィーC | 「ウギャアアアァァッッ!!」 |
ブリスケット | 「根こそぎ倒しやしたね……」 |
サーロイン | 「怒りに任せて斬ったな……近頃見ないダメージがあったぞ……」 |
で、こちらの宝箱も問題無く開いた上に......、
ランプ | 「また『力のメイス』……」 |
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....だったので、詳細割愛。
──── 地下10階 (3周目)
サーロイン | 「では、3周目だ」 |
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ロース | 「酒場で話してた通り、夜になっちゃたわよ」 |
ブリスケット | 「朝も言いやしたが、夜はバンパイアどもの縄張りらしいっすぜ」 |
ランプ | 「バンパイアだらけになるんですかね……」 |
サーロイン | 「ま、そこは回ってみての、お楽しみだな」 |
三洲次 | 「そこ、楽しめますか……?」 |
第一玄室。
お? これはラッキー!
三洲次 | 「本当にバンパイアが大勢出てきたっ!?」 |
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サーロイン | 「だが、こちらに気付いてないぞ。 この隙に、ディスペルしてしまおう!」 |
ランプ | 「では……」 |
おおおおぉぉぉいっ!!
聖職者3名ぇぇっっ!!!
どういうこったいぃぃっっ!!?
サーロイン | 「ありゃ…? 全然ダメ?」 |
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三洲次 | 「これだけの数が残ったのは、ちょっとマズイですよ……」 |
ランプ | 「少しでも遅れをとると、ドレインを喰らいかねないです」 |
ブリスケット | 「あっし……もうドレインは勘弁っす……」 |
とりあえず......、
....三洲次が1匹倒して、先制ターン終了。
通常ターン。
バンパイアB | 「シィィィ……ィィ……ッ」 |
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バンパイアC | 「ギィィィ……ィィ……ッ」 |
三洲次 | 「こっちに気付いたぜ」 |
サーロイン | 「ありったけの呪文を叩き込め!! 一気に殲滅するぞ!!」 |
ロース | 「ダメっ!! マリクトじゃ倒しきれないわっ!?」 |
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ランプ | 「こっちも、何匹か無効化されましたっ!!」 |
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素早さが高い2人が、さすがの速攻を仕掛けるが、全滅には至らず!!!
バンパイアB | 「シャアアアァァッッ!!!」 |
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三洲次 | 「しまったっ?! 敵の方が早いっ!?」 |
ブリスケット | 「うわああぁぁっ?! まさかドレインすっかあっ?!」 |
三洲次 | 「ぐはあっ!!」 |
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サーロイン | 「く…っ! だ、だが、ドレインじゃないなら、 マハリトだろうとラハリトだろうと、大歓迎だっ!!」 |
無事、ドレインされることなく勝利。
怖かった......。
ブリスケット | 「カルフォ!! ……プリーストブラスターっすね」 |
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桃 | 「む~………。 そうっぽいぜ……」 |
サーロイン | 「またか………」 |
三洲次 | 「さっきので、この階のブラスターを外す感覚は掴めたと思うから、 同じようにやれば大丈夫だ」 |
桃 | 「うぃっす」 |
三洲次 | 「桃、お前ならイケるさ!」 |
桃 | (Vサイン!) |
桃 | 「うっし!」 |
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三洲次 | 「よし! いいぞ!! へ~い!」 ← ハイタッチ |
桃 | 「うぃ~(パーン!)」← ハイタッチ |
サーロイン | 「地下10階でも、なんとかなりそうだな」 |
ブリスケット | 「え~と……巻物っすか」 |
ロース | 「あら、鎧も入っるわ」 |
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サーロイン | 「ランプ、鑑定を頼む」 |
ランプ | 「では……」 |
ランプ | 「『あかり』の巻物と、『呪いの鎖帷子』ですね」 |
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三洲次 | 「ショボいな……」 |
サーロイン | 「しょうがない。 次に行こう」 |
「あかり」の巻物って、日本語で書くと「明かり」なんですかね?
それとも「灯り」なんですかね?
なんてどっちでもいいことを考えながら歩き出したら......、
....またすぐに敵に遭遇!
ロース | 「またバンパイアなのっ?!」 |
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三洲次 | 「ま、1匹だけなら…(スラッ!)」 |
よし! 問題無し!
で......、
....第二玄室。
またまたラッキー!
三洲次 | 「またまたバンパイアっ?!」 |
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ロース | 「夜になんて来るから……」 |
ブリスケット | 「第一玄室と言い、先制できたからいいっすけど、 逆に奇襲されてたら、大変なことになってやしたぜ……」 |
サーロイン | 「幸運に感謝しつつ、この隙に、もう一度ディスペルを試すぞ!!」 |
ランプ | 「では……」 |
おおおおぉぉぉいっ!!!
マジでどういうこったいぃぃっっ!!?
ロース | 「本当に頼りにならない人たちね……」 |
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サーロイン | 「…………………………」 |
ランプ | 「…………………………」 |
ブリスケット | 「…………………………」 |
いや.....この結果は、ヒド過ぎない?
........気になって、ちょっとディスペルの成功率を調べてみた。
ディスペルの成功率は......
(成功率) =5×(味方のLv)+50-10×(敵のLv)
なので、レベル11のサーロイン(君主)とブリスケット(僧侶)は......
(成功率)=5×11+50-10×11
=-5(%)
....となる。
5%未満は5%として扱われるので、5%。
レベル17のランプ(司教)は......
(成功率)=5×17+50-10×11
=25(%)
....となる。
サーロインとブリスケットは、まず無理だったのか......。
でも、ランプの成功率は、高くはないけど...無理って確率でもないだろ。
4匹いたら、1匹ぐらいディスペルしてほしいところだ....。
ま、そんなことが分かったところで、話しを本編に戻すと......、
....今回も三洲次が1匹だけ倒して......、
....通常ターンへ。
バンパイアA | 「フゥゥ…ゥ…ゥ……ッ!」 |
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バンパイアB | 「シャァァ…ァ…ァ……ッ!」 |
サーロイン | 「敵に攻撃する隙を与えず、攻撃魔法を叩きこむぞ!! 総員、マダルトだああぁぁっっ!!」 |
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ロース | 「え? 全員で?」 |
三洲次 | 「あの……俺、まだマダルト習得してないんですけど……?」 |
サーロイン | 「お前は、むしろ村正を振っていてくれ!」 |
三洲次 | 「……う~む………」 |
こんだけ叩き込めば、大丈夫だろう........多分。
いざっ!!
さすがランプ!! 今回も一番手っ!!
だが......
ランプ | 「こいつら、マダルト1発ではダメですっ!!」 |
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バンパイアB | 「シャアアアァァッッ!!!」 |
ブリスケット | 「ぬおっ?! バンパイアの方が早ぇっす!!」 |
サーロイン | 「なにっ?!」 |
三洲次 | 「うわああぁぁっ!!?」 |
サーロイン | 「く…っ! だ、だが、ドレインじゃないなら、 モリトだろうとティルトウェイトだろうと、大歓迎だっ!!」 |
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三洲次 | 「ティルトウェイトはちょっと………」 |
つづけて、かつてのチーム最速の男ブリスケットが動くっ!!
いいぞっ!!
が......、
ブリスケット | 「まだ1匹残ってるっす!!」 |
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ロース | 「じゃあ、これでっ!!」 |
今回もドレインされずに、無事に勝利!!
サーロイン | 「ふぅ……出てくるとは言っても、まさかバンパイアばかりとは………、 今度から、夜に来るはやめよう」 |
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ブリスケット | 「心臓に悪ぃっすぜ……」 |
三洲次 | 「でも、3周回って全部勝てたから、 今の俺たちでも、地下10階は十分通用しそうですね」 |
ランプ | 「しかし、先制できた戦闘が多かったですからね……。 運が良かっただけかも知れないです」 |
ロース | 「あら、誰かさんたちのせいで、実質先制してないのと同じだったわよ」 |
ブリスケット | 「え~…………」 |
ランプ | 「あ~…………」 |
サーロイン | 「ま~…………」 |
桃 | 「うっし! 解除できたぜ!」 |
ランプ | 「桃の解除も、思っていたよりは問題無いですね」 |
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三洲次 | 「見てると、転職直後に比べて、全然丁寧になってますよ」 |
サーロイン | 「そうか。 桃も成長したな。 全体的にも、今日1日の様子を見るに、 今の我々でも地下10階は別段無理って訳でもなさそうだな」 |
ロース | 「え~と……鎧と薬ね……」 |
ランプ | 「さっきは『呪いの鎖帷子』で、今度は『ひび割れた胸当て』ですか……」 |
---|---|
ブリスケット | 「バンパイアどもは、ロクな物持ってねぇっすね……」 |
ランプ | 「こんなのしか持ってない奴ばかりが出る夜なんて、 本当に止めましょうよ……」 |
まぁ、別にいつ出かけようと、バンパイアは出る時は出るけどな。
さて、まだマスターレベルに達していないせいか、
ところどころ不安な部分もありましたが、なんとかやっていけそうです。
なので次回からは、本格的に地下10階でのアイテム探しを始めたいと思います!!
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サーロイン | 君 | 11 | 112 | 15 | 14 | 14 | 13 | 13 | 9 | 0 | 0 | 当面H.P.の伸びは期待できないかも。 |
三洲次 | 侍 | 11 | 147 | 16 | 13 | 11 | 15 | 13 | 17 | 2 | 3 | 力が、攻撃にボーナスのつく16に!助かるぜ! |
桃 | 盗 | 12 | 152 | 15 | 17 | 15 | 15 | 14 | 15 | 0 | 0 | 思っていたよりは安定して罠を解除。 |
ロース | 魔 | 11 | 152 | 14 | 18 | 17 | 14 | 18 | 10 | 0 | 2 | ランプと並んで速攻で呪文を唱える。頼もしい! |
ランプ | 司 | 17 | 81 | 18 | 18 | 17 | 16 | 18 | 12 | 0 | 9 | 両系統の魔法を速攻で唱えるので非常に便利! |
ブリスケット | 僧 | 11 | 130 | 11 | 16 | 16 | 12 | 13 | 10 | 2 | 4 | 1人だけやたら力が低いんだが……。 |
【更新履歴】
2021年11月27日:台詞を一部見直しました。
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 6月12日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年 9月13日:次ページへのリンクを設定。
2020年 9月 6日:新規公開。