101.必殺!マジック・アンサンブル!

【登場人物】  
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
美濃 いろいろミステリアスな日本人の巫女(僧侶)。
センマイ ドワーフの戦士(兄)。敵を千枚に切り刻む名手。
ギアラ 救助隊リーダーを務める病弱なエルフの魔法使い。

読了時間 (目安):約10分



──── 地下10階
     4代目上級魔術師協会 本部

ハイウィザード 「会長、お喜び下さい」
アーチメイジ 「何じゃ?」
ハイウィザード 「対ローラーレンジャーズ専門の暗殺3チームの内、
 2番目のチーム"レベル8ビショップ6人衆"の訓練が終わりました」
アーチメイジ 「おぉ! 待っておったぞ!
 訓練が終わったということは……」
ハイウィザード 「はい、必殺技が完成致しました!」
アーチメイジ 「そうか、それは良かった。
 1番目のチーム"レベル10メイジ6人衆”は、ことを急いたばかりに、
 ロクな攻撃が出来ないまま出撃させたのが敗因じゃったからな」
ハイウィザード 「今回は、そのような失態はあり得ません」
アーチメイジ 「うむ、うむ。
 して、その必殺技とは?」
ハイウィザード 「名付けて『マジック・アンサンブル
アーチメイジ 「………なんじゃ、そりゃ?」
ハイウィザード 「呪術の調べを全員で奏で合い、ローラーレンジャーズに死の旋律を聞かせるのです!」
アーチメイジ 「えぇと…………つまり?」
ハイウィザード 「攻撃呪文の連発です」
アーチメイジ 「いつもと同じじゃん」
ハイウィザード 「いや、違いますぞ。
 "レベル10メイジ6人衆"の問題点を改良した、より確実な戦術であります」
アーチメイジ 「説明しろ」
ハイウィザード 「"レベル10メイジ6人衆"は、奴らの逃走中を襲撃する作戦は良かったのですが、
 呪文がバラバラで不適切だった点が問題でありました。
 そこでこの戦術を一歩進め、全員が攻撃呪文を唱えるよう、
 必殺技に仕立てのが、我々の『マジック・アンサンブル』なのです」
アーチメイジ 「う~む……言ってることは分かるが……、
 所詮ビショップどもだし、火力がなぁ………」
ハイウィザード 「私も同行致します。
 我々を信頼して、任せて下さい!」
アーチメイジ 「と言われてもなぁ………」
レベル10メイジA 「お話し中、失礼を致します。
 ご報告が………」
アーチメイジ 「ん?
 どうした?」
レベル10メイジA 「この地下10階に、また新しいパーティーがやって来ました」
アーチメイジ 「ほぉ……どんなパーティーじゃ?」
レベル10メイジA 「ローラーレンジャーズのメンバーが一部混ざっています」
アーチメイジ 「またローラーレンジャーズ絡みなのか………。
 しかし、一部とは?」
レベル10メイジA 「奴らの中にいた侍の男が1人だけ入っています。
 他の3人は新顔でした」
アーチメイジ 「なんでそんな混成……え?
 他は3人?
 つまり、4人パーティーなのか?」
レベル10メイジA 「はい」
アーチメイジ 「それはちょうど良い!
 おい、ハイウィザードよ!
 その暗殺チームの実力を、一度そいつらで試してくるのじゃ!
 4人ていどなら、たやすく倒せるじゃろう。
 どれほどの火力を出せるのか、実戦で確認するのじゃ!」
ハイウィザード 「承知致しました」
アーチメイジ 「奴らの1人も倒せて、一石二鳥じゃ。
 吉報を待っておるぞ」
ハイウィザード 「はっ!」





さて、3レベルもドレインされた三洲次(侍)のレベルを挽回すべく、
今回も救助隊と組んで地下10階で経験値稼ぎをします。


──── 地下10階 第一玄室

とりあえず、大量経験値が得られそうなモンスターを狙って、玄室を出入りしていきます。


バンッ!        ← 扉を蹴破った音




が......なかなか良いモンスターが出てこない......。

三洲次 「ロクなのが出ねぇ……」
センマイ 「とりあえず、もう一度入るぜ?」

バンッ!


ハイウィザード 上級魔術師協会、推参っ!!!
   
三洲次 「ロクなのが出ねぇ……」
   
ハイウィザード 「待っておったぞ!
 ローラーレンジャーズもどき!!」
   
三洲次 「なんだよ、『もどき』って……?」
センマイ 「三洲次さん、なんですか? こいつ?」
三洲次 「この前遭ったメイジが所属している上級魔術師協会ってとこの副会長」
美濃 「そこのご老人!
 人のことを呼び捨てにする前に、まずはご自身から名乗られるのが礼儀だと思いますわ!」
   
ハイウィザード 「む………そうじゃな。
 では名乗らせてもらおう!!
 我こそは4代目上級魔術師協会4代目副会長9代目ハイウィザードなるぞ!!」
   
三洲次 「訳分かんないから、あちこちに世代数入れないでくれるかな……」
ギアラ 「ハイウィザードって、名前じゃなくて職業では……?」
   
ハイウィザード 「報告で聞いておったが、やはりパーティー構成を変えてきたようじゃな」
   
三洲次 「ちょっと違うんだけどなぁ……」
センマイ 「で、どうするんだ?」
三洲次 「こいつら倒しても、経験値はたかが知れてるから、撤退しよう」
センマイ 「じゃ……」


「逃げる」を選択!

ハイウィザード ふはははははっ!!
 お前らが逃げ回っていることなど、承知済み!!!
センマイ 「え?!」
ギアラ 「うわあ!?
 動きを読まれてますっ!!」
ハイウィザード 力強くも激しい我らの怒りと復讐のメロディーを、
 とくと味わうがいいいぃぃぃっっ!!!
三洲次 「は?」
ハイウィザード "レベル8ビショップ6人衆"よっっ!!
 まずは前奏からじゃあああぁぁっっ!!
センマイ 「へ?」
ハイウィザード 憤怒と怨嗟が渦巻く呪いのハーモニーィィっっ!!!
ビショップ達 「「必殺!!
  『バディアル・デュエット(ニ重奏)』!!」」
三洲次 なにっ?!



三洲次 「ぐほっ!!」
美濃 「きゃっ!!」

ハイウィザード つづけてメインメロディーじゃっっ!!!
三洲次 「こ……この程度の攻撃なら………」
ハイウィザード 赤く眩い輝きに彩られた火焔のハーモニーィィィッッ!!
ビショップ達 「「必殺!!
  『マハリト・カルテット(四重奏)』!!」」
ギアラ 「え?! マハリトが……?!」
センマイ 「四……重……?!」





センマイ ぐおおおおぉぉ!
三洲次 うおおぉぉっっ!!
 マ、マハリト4連発は……っ!!」
美濃 あああぁぁっ!!
ギアラ ひゃあああぁぁっ!!
 や、やばいです……!!」

ハイウィザード ふははははははっっ!!
 『マジック・アンサンブル』もいよいよ大詰めの サビ じゃっ!!!
三洲次 「ぐ……っ!」
センマイ 「ま……まだ……来る……?!」
ハイウィザード サビを奏でるのに相応しい力強い呪文が何かは、
 もちろん分かっておろおおおぉぉっっ!!!
ギアラ 「ま………まさか………」
美濃 「……最強のブリザードの呪文……」
ハイウィザード その通おぉぉぉりぃぃぃっっ!!
三洲次 「げっ!?
 ここで、さらにそれは……っ?!」
ハイウィザード 灼熱のごとき熱き復讐心と、
 全てを凍えさす冷酷にして攻撃的なメロディィィー!!!


ギアラ うわああああぁぁぁっ!!!
三洲次 「な……南無三……っ!!」
ハイウィザード 完成っ!!!
 マジック・アンサンブル!!!!


センマイ ぐわああああぁぁぁぁ!!!


三洲次 ぬおおおおぉぉぉっっ!!!


美濃 いやああああぁぁぁっっ!!!


ギアラ ぎゃああああぁぁぁっっ!!!

そして......逃走失敗ターンは終了し........



うおおおおおぉぉぉぉ......!!!

....あぶねぇぇ......ギリ死者は出ず......


三洲次 「ぐおぉぉ……、な……なんとか………全員耐えたか……」
センマイ 「しかし、美濃とギアラが死にそうだぜ!?」
美濃 「ぁ……ぁぁ………」
ギアラ 「うぅ………っ」
   
ハイウィザード 「ちっ!
 1人も死ななんだか………。
 どうやらこの必殺技は、まだ改良の余地があるようじゃな……」
   
センマイ 「どうします、三洲次さん?」
三洲次 「こ……このままでは……、全滅してしまう………。
 殺る!!
 一気に殺ってしまう!!!


ハイウィザード 「まぁ、データは取れたし、フィールドテストはこのぐらいにしておくか」
ギアラ 「く……っ!」
ハイウィザード ビショップどもよっ!!
 敵はもはや死にかけじゃ!!
 マリクトやティルトウェイトを唱えようとしている奴らがいるが、
 そいつらは今やハリト一発でも倒せるだろう!!!
 トドメを刺すのじゃっっ!!!
三洲次 「こいつ……っ!!」
   
ハイウィザード 誰でも良い!!
 一気に殺ってしまえっっ!!!
   
センマイ 「これは………」
三洲次 「先に……呪文を唱えた方が……勝つ……!!」
センマイ 「ゴクリ………」


(再掲)



運命の2ターン目!!!



最初に動いたのは......?!



三洲次 うおおおおぉぉぉっっ!!!
ハイウィザード 「え?!」


ハイウィザード ぐわああああぁぁぁぁっっ!!!
   
三洲次 ……思い知ったかぁっ!!!
センマイ 「おぉ! さすが三洲次さん!!」


そして、2番めに動いたのは......?!


ギアラ 「……え……詠唱完了!」
ビショップA 「え?!」
ビショップB 「は、早えっ?!」
ビショップC 「な、なんでそんなに詠唱が早いんだっ?!」
ギアラ 「ティ…ティルトウェイトオオォォッッ!!


ビショップ達 「「うぎゃああああぁぁぁっっ!!!」」

見事だ、ギアラ!!!
すばらしいぃぃっっ!!!!


おかげで死者を出さず勝利!!!


よ......良かったぁ~............


三洲次 「ぜぇ……ぜぇ……、倒したか………」
ギアラ 「はぁ…はぁ……て、手強い……奴ら……でした………」
三洲次 「くそ……っ!
 上級魔術師協会………口先だけの連中だと思っていたのに………、
 少しずつとは言え………着実に腕を上げてきている……!」
センマイ 「とりあえず、治療しましょうや」



センマイ 「お? 意外といい経験値じゃないか?」
ギアラ 「あのマーフィーズゴーストってモンスターを倒した時と、
 あまり変わらないですよ」
三洲次 「あれ……? そうなの……?
 う~ん……今回の反省もあるし、次からはちゃんと倒していくか?」
美濃 「さぁ! 三洲次殿!
 罠の時間ですわ!!」
三洲次 「それを言うなら、宝箱の時間だろ……」


三洲次 開けるっ!!!
 もう、そのまま開けるっ!!!
ギアラ 「ちょ、ちょっと、三洲次さん!!
 待って、待ってくださいよ!!」
三洲次 何か問題でも?!
センマイ 「問題ありまくりですぜ!!
 こんな状態で僧侶が麻痺して、万が一連戦でもしたら、どうすんだい?!」
美濃 「三洲次殿………弱ってる女性を前に………なんて鬼畜で非情な所業………」
三洲次 「く……!!
 こういう時に限って、そういうことを………」
ギアラ 「お願いですから、諦めてくださいよ」
三洲次 「…………しょうがない………」


ちょっと今回は、開けるのは諦めた

そしてマディ(全快呪文)で全員を回復させたら......、



....次の第二玄室へ。





──── 第二玄室(1周目)


ここでは......


....ハイプリーストの集団に奇襲を受けつつもやり過ごしていると......


....ドラゴンゾンビが登場。

ゾンビA シュアアア……ァァ……ッ!
ゾンビB シャアアア……ァァ……ッ!
   
センマイ 「こんなモンスターもいるんかい」
ギアラ 「どうしますか?」
三洲次 「う~ん……また逃げるのに失敗したら、こいつらだと怖いから、今回は戦うか」
ギアラ 「では、ここもティルトウェイトで……」

結果、素早いギアラが、またもや速攻でティルトウェイトを唱え......


....ここで2匹倒せたが、2匹は呪文を邪魔した。

とりあえず、残った内の1匹はセンマイと三洲次の攻撃で......


....倒せたが、1匹が残る形に。
で、その1匹の攻撃が......


......外れた

そして、次のターンで......

センマイ 切りまくって、千枚におろしてやらあああぁぁ!!


....あっさり倒せたので、ノーダメージで勝利!


センマイ 「こいつらも、意外といい経験値じゃねぇか」
三洲次 「本当だ……。
 でも、ジャイアントの経験値の旨みを知ってるとなぁ………」
美濃 「さぁ、三洲次殿!!
 罠に引っかかる時間ですわ!!」
三洲次 その言い方が引っかかるわ!


三洲次 「よし! 頑張るか!!」


三洲次 「く………やっぱり腕が落ちてるな………」


三洲次 「む………、これは……なかなか………」


三洲次 「あれ?
 ……これもダメなの………?」
センマイ 「三洲次さん、まだかい?」
ギアラ 「もう10回は失敗してますよ?」
三洲次 「ちょっと待って……もう少し……もう少しだけ………」

で、なんやかんやで......


....12回目の挑戦で失敗

やっぱ無理なのかなぁ......。




ギアラ 「………………………………」
三洲次 「あ………悪い…………」
センマイ 「三洲次さん、メイジブラスターは侍にも効果があるんでは?」
美濃 「他人ばかり犠牲にして……さすが三洲次殿!
 極悪人ですわ!」
三洲次 「俺、中立だからっ!!!」


さて、第二玄室まで来たので、城に戻ろう。


…………


……………………


………………………………


──── 地上 ボルタック商店


三洲次 「3,000G.P.?
 えぇと………いくつかあるな………やっぱり分からないや」
美濃 「やはり鑑定してもらわないとダメですわね」


三洲次 「まぁまぁ、かな。
 アイテム運は良い方かも知れないな」
美濃 「ギアラが犠牲を払って手に入れた装備……、
 もちろん装備されますわよね?」
三洲次 今装備している鎧より弱いから! これ!!





では、2周目に行きましょう。


──── 地下10階 第一玄室(2周目)


バンッ!


三洲次 「うわああああぁぁぁっっ!!!」


三洲次 「(ひょい!)うわっ……と!
 な、なんだ………」
センマイ 「また、こいつらかい」


三洲次 「よし! 戦うぞ!!」
センマイ 「任せな!!
 こいつらも切り刻んで、千枚におろしてやるぜええぇぇ!!」


センマイ 「もうこいつらのコツは掴んだぜ!」
三洲次 「さすがセンマイ!! 筋がイイな!!
 俺も一撃で倒してやるぜ!!」


三洲次 「…………………………」
美濃 「さすが三洲次殿! ネタがイイですわ!」
三洲次 「てめぇから先にぶっ殺すぞ………」


センマイ 「楽勝だな!!」
三洲次 「ま、負けてられない!
 よ~~し!!
 妖刀『村正』に秘められた力を引き出し、俺の真の力を見せてやるぞっ!!」
ギアラ 「戦闘中にスペシャルパワーを使えるんですか?」
美濃 「さすが三洲次殿、ハッタリもイイ加減ですわ!」
三洲次 「……………なんでハッタリって分かった……?」



三洲次 (;; ◎_◎)………
   
センマイ 「え?! 200オーバー?!!」
ギアラ 「すごい!!
 秘められた力を引き出すと、村正はそこまで強くなるのですね!!」
三洲次 「いや………普通に攻撃しただけなんだけど…………」
美濃 「あら、三洲次殿、そこは違いますわ」
三洲次 「え?」
美濃 「そこは『あれ? またオレ何かやっちゃいました?』とかの方がいいですわ」
三洲次 なんだ、そのセリフっ??!


すげぇな......倍打バグ......。


「93.上級魔術師協会、再び…」で解説した通り、
ファミコン版の場合、倍打判定に味方のACが使われてるから、
ACが変わらないと、マーフィーでも毎回確実に倍打になるんですよ。


さて、とりあえずザコなので......、


....楽勝で倒し......、



....そこそこの経験値お金だけ手に入れて、第二玄室へ。


──── 第二玄室(2周目)


とりあえず扉を開けて入ると......、


三洲次 「宝どころか、ロクに経験値にならないじゃないか」
センマイ 「ジャイアントなのに、なんでこいつだけ経験値にならないんだ?」
ギアラ 「さぁ……」
三洲次 「ま、俺たちと戦いたかったら、せめてお仲間を連れて出直してきなってんだ!
 ほら、全員、部屋から出るぞ!」
ジャイアントA 「ムカッ!!」

次。


三洲次 「マジで連れて来やがった……」
ギアラ 「あの後ろの方に6匹いる緑色の奴……何ですか?」
三洲次 「エナジードレインしてくる敵じゃん……。
 マジでぇぇ……。
 俺さぁ……修行やり直し始めてから、胃に穴が空きそうなことばかりなんだけど……」
センマイ 「で、どうすんだよ?」

さすがに敵がこれだけいると、逃走しても失敗しそうなので、戦うことにする。


攻撃の主力はマリクト(強力な全体攻撃呪文)ティルトウェイト(最強の全体攻撃呪文)だが、
一番恐れるべきナイトストーカー呪文を邪魔することもあるので、
ダメ押しで前衛2名にナイトストーカーを攻撃させる

頼むぜ......また三洲次がレベルドレインなんてされませんように!


いざっ!!!




戦闘開始とともに、電光石火のセンマイが1匹、立て続けに三洲次も1匹ナイトストーカーを倒す!
ってか、三洲次、必死だな!






続いて、美濃のマリクトが炸裂!

が....ファイアージャイアントは全て耐え抜き、レッサーデーモンも呪文を邪魔する。
そして肝心のナイトストーカーは......呪文を邪魔した1匹を除いて、なんとか残りは殲滅

まぁ、少しずつだが、脅威は減ってるな!

そして......

ジャイアントA 「サッキハ ヨクモ無視シタナアアァッッ!!」
三洲次 「へ?」


三洲次 ぐほぉっっ!!

......うん......まぁ......生き残ったファイアージャイアントから攻撃を喰らうが、
とりあえず残ったナイトストーカーの攻撃が来る前に......、


....ギアラのティルトウェイトが炸裂っ!!

これでファイアージャイアントは当然倒れ......



....ナイトストーカー含め、敵を全て撃破!!!

よっしゃ!!
無事に勝利!!!


センマイ 「悪くない経験値だな」
三洲次 「やっぱり数多く倒すと違うな」


美濃 「さぁ、三洲次殿!
 治療呪文を使う時間ですわ!!」
三洲次 「失敗前提で言わないでくれる?」


センマイ 「(……ササササ!)」
美濃 「(……ササササ!)」
ギアラ 「(……ササササ!)」
三洲次 「……………なんで全員離れるんだよ?」



三洲次 「く……なかなか………」


三洲次 「……こっちを……こうして…………」

解除を繰り返し、結局......


....8回目失敗

三洲次 やっぱり無理かーっ!!ダダダダダッ!!)」


やれやれ........。


?!


......あ........あれ?


三洲次 「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ……お、俺は逃げたからいいとして……、
 なんで誰も毒を喰らってないんだ……?」
センマイ 「そりゃ先に安全な所に隠れたからな」
美濃 「こうなることは、まさに火を見るよりも明らかでしたわ」
ギアラ 「えぇ」
三洲次 「(こいつら…っ!)」

なんと、誰もを喰らわなかった
こういうこともあるんだな。





…………

……………………

………………………………


──── 地上 ボルタック商店

さて、城に戻って、戦利品を鑑定することに。


三洲次 「安っ!!」
美濃 「どうされます?」
三洲次 「こんなのそのまま売却だろうから、もう鑑定してもらえ」


今回はロクなものが手に入らなかった。



しかし、三洲次がなかなかレベルアップしないな。

レベル10→レベル11は、地下10階を数回回ればあっさり挽回すると思っていたが、
まだちょっと足りないようだ。
やっぱりフロストジャイアントとか倒さないとダメかなぁ。


ってか、あんだけ頻繁に出現していたウィルオーウィスプが、
なんか一匹も出て来なくなったんだけど......どうゆうことだよ......。



......なんて思っていたら、さ~て、次回のお話しは?


「102.ウィルオーウィスプ天国」へ



名前 LV H.P. コメント
三洲次 10 95 18 15 15 17 16 18 4 3 なんか希望と反対のことばかりだな、お前って…
美濃 14 110 11 13 18 18 18 16 0 2 属性耐性のある装備は僧侶に持たせるか?
センマイ 14 125 18 14 18 18 18 12 0 5 村正持ってる三洲次よりも全然頼りになるぜ!
ギアラ 14 77 12 18 18 18 18 16 0 2 相変わらず彼の素早さに助けられてる。

 


【更新履歴】
2021年 5月29日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年12月12日:次ページへのリンクを設定。
2020年12月 5日:新規公開。