84.女同士、執念の対決!

【登場人物】  
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約10分



先に言っておきますと、今回タイトル詐欺です。

元々は「司教ランプ、前衛で大活躍!」ってタイトルの予定で、
むしろ司教ランプがメインのお話し

女性同士の戦いはチョットしか出てこないです。
期待して見に来た方、ゴメンなさいね。


……………………


さて現在は、エナジードレイン三洲次(侍)ブリスケット(僧侶)レベルが下がったので、
この2人の経験値を稼ぎなおしています。

そして前回の帰還で、同行している(盗賊)レベルが上がりました!



こいつ、盗賊のくせして
2レベル連続で素早さが上がらなかったっっ!!!


マジかよ?!!


こ......こいつに地下10階の宝箱を任せて、大丈夫なのか?!




......あぁ.......もう、しょうがないが........不安が.........





では、今回もコントロールセンターで経験値を稼ぎます。


──── 地下4階 コントロールセンター





オーガA 「オレタチッ!!」
オーガB 「オマエラ、コロスッ!!」
オーガC 「ソシタラッ!!」
オーガD 「ホメラレルッ!!」
オーガE 「オカネ、タクサンッ!!」
オーガF 「ウッハウハッ!!」
三洲次 えい!


オーガ達 「「!!?」」
三洲次 「……………………」
オーガ達 「「……………………」」



オーガB ヒイイィィッ!!(バタバタ…」
オーガC ツヨイィッッ!!(バタバタ…」
オーガD ニゲロオォッ!!(バタバタ…」
三洲次 「こらあっ!! 待てえぇっ!!」



三洲次 「何しに来たんだ?! あいつら?!」
ランプ 「とりあえず、次の魔物を呼びましょう」




??? 「ケーホーッ!!」
??? 「オレラ テガラ ダァァッ!!!」
??? 「コロスッ! コロスゥッッッ!!」


オーガB 「…………………アレ?」
三洲次 「…………………………」
オーガC 「……………………(汗」
オーガD 「……………………(汗」




オーガB マタダアァッ!!(バタバタ…」
オーガC ニゲロォッッ!!(バタバタ…」
オーガD ワアアァァッ!!(バタバタ…」
バニーA ピィィィッッ!!(ピョンピョン…」
バニーB キィィィッッ!!(ピョンピョン…」
三洲次 だから逃げるなああぁっ!!



三洲次 「なんなんだ……あいつら……」
ブリスケット 「ま、次を呼びやしょ」



??? 「マタ ケイホーッ!!」
??? 「アタラシィ エモノッ!!!」
??? 「ブッコロセッ!!!」


三洲次 「…………………………」
オーガB 「……………………アレ?」
オーガC 「……………………(汗」
オーガD 「……………………(汗」



オーガB ウソオオォッ!!(バタバタバタ…」
オーガC マタダアァッ!!(バタバタバタ…」
オーガD タスケテェッ!!(バタバタバタ…」
三洲次 逃げるなああぁぁっっ!!



三洲次 「マジで何なんだよ!? あいつらっ!!」
ランプ 「ま、気持ちを切り替えて、次を呼びましょう」



??? 「マタマタ ケイホーッ!!」
??? 「ミナゴロシッ!!」
三洲次 「……こ……、この声は…………」


三洲次 「……………………(怒
オーガB 「……………………アレ?」
オーガC 「……………………(汗」
オーガD 「……………………(汗」
三洲次 「お前ら……マジで……何しに来てんだ……、おい?!
オーガB 「エェト………、カケッコ………」
三洲次 「嘘つけ………」
オーガC 「ココ オリカエシ……」
オーガD 「モドリマス……」
オーガ達  パタパタパタパタパタ......


三洲次 「またあいつらが来たら、もう容赦しねぇからな…
ブリスケット 「なんとなく、また来そうっすけどね……」
ランプ 「別の意味で面倒なことになりましたね……」



??? 「コンドノ エモノ コソッ!!」
??? 「ゼッタイ コロスッッ!!」
??? 「テガラ ゲットッッ!!!」
三洲次 「…………あいつら…っ!」


三洲次 「…………………(怒!!
オーガB 「……………………アレ?」
オーガC 「……………………(汗」
オーガD 「……………………(汗」
三洲次 ランプっっ!!
 もう一網打尽にしろっ!!!


オーガ達 「「イヤアアアァァッ!!!」」


三洲次 「そう何度も見逃してもらえると思うなよっ!!」
ブリスケット 「ちったぁ学習してほしいっすね……」

まぁ、実際は間に友好的なワーベアとかいたけど、
それにしても、いきなりオーガだらけとなってしまった......。

大した敵じゃないからいいけど、逃げまくるのがウザかった....。


さて......、


....その後は、大群の魔物が押し寄せたので....、




....マカニト(Lv7以下の魔物を倒す呪文)根こそぎ倒していく

マカニトを使えるキャラが3人も居るので、楽勝である。

ランプ 「4人でも、だいぶ戦い慣れてきましたね」
三洲次 「なぁ…?」
ランプ 「はい?」
三洲次 「お前が前衛に居る理由、覚えてる?」
ランプ 「え? ……やっぱり、直接攻撃しないとダメですか?」
三洲次 「もち」





三洲次 「よし! 後は直接攻撃だけでいいだろ」
ランプ 「…………………………」
三洲次 「分かってるよな、ランプ?」
ランプ 「本当にいくんですか……?」




三洲次 「なんだよっ! やっぱ全然いけるじゃん!!」
ランプ 「まぁ、鍛えてますし……」
三洲次 「よし! 次だ!!」

こうして......、



三洲次 「お! こいつらなら、直接攻撃だけでいいだろ!」
ランプ 「え? またですか?」

....前回に引き続き、ランプ(司教)にも直接攻撃をしてもらったが......、



....意外や意外!!
司教のくせに、直接攻撃でも全然強いっす!!!

地下4階ぐらいの魔物なら、バッサバッサと一撃で倒していく!!!

さすが、力18!!!

ひたすら攻撃を外しまくるブリスケットなんかより、
全然頼りになるわ!!!

ブリスケット 「なんすかっ?!
 ランプはんもレンジャーの名に恥じねぇ活躍が、充分できるじゃねぇっすか!」
三洲次 「魔法使いの呪文OK、
 僧侶の呪文OK、
 ディスペルOK,
 そして直接攻撃もOKって、万能じゃんっ!!」
ランプ 「はぁ………武器での攻撃は専門外なので、しっくりこないですが……」
ブリスケット 「装備できる武器も僧侶と同じったあ、
 あっしの立場はどうなるんすか………」
三洲次 「これで成長さえ早ければなぁ……」

そうか。
力の能力が高ければ....という前提付きだが....、
司教でも十分前衛を務められるんだな。

今回の一番の収穫は、この発見だったかも知れない。


さて、そんなこんなで......、



....もう数回戦うと、まずは三洲次(侍)が経験値の挽回を果たす。

僧侶より先に侍の方が早く経験値を挽回できたけど、
ブリスケット(僧侶)Lv10→11の挽回に対し、
三洲次はLv9→10の挽回だしね。


………


………………


………………………


──── 地上 冒険者の宿


三洲次、レベル挽回!!

こいつも素早さがアップしなかったが、
まぁ、力や生命力がアップしたから、一応良いだろう。




引き続き、コントロールセンターで経験値を稼ぐ。


──── 地下4階 コントロールセンター



初戦。



プリーステス 「あら、こちらのお侍さん!
 私 好みだわ~!」
三洲次(侍) 「は?」
(………
プリーステス 「ねぇ、お姉さんと一緒にいいことしない?」
三洲次 「へ? い…いや、けっこうです。
 今、経験値稼ぎの最中なんで……」
プリーステス 「じゃぁ、ベッドで私に『飛びかかった』り『突き進んだ』りするのは どうかしら?
 夜の経験値を稼げるわよぉ?」
(…ぐいぐい!)←三洲次の鎧を引っ張る
三洲次 「え? あ……いや……稼いでるのは、普通の戦闘の経験値なんで……」
ブリスケット 「なら、代わりに あっしが!?」
ランプ 「ブリ助、僧侶がそれでいいんですか…?」
ブリスケット 「何言ってやすか?!
 お相手さんも僧侶でっせ!!
 あっしは、お互いの宗教について理解を深め合いてぇだけっす!」
プリーステス 「あらぁ、ゴメンなさぁ~い。
 私個人的に、エルフさんにはちょっと興味無いのよぉ」
ランプ 「どう考えても宗教関係無いですよ、これ……」
プリーステス ねぇ、お侍さん?
 私のこと『激しく突い』ていいのよぉ?」
(…ぐいぐい!
三洲次 「え? あ、いや……い、今忙しいんで…!」
プリーステス 「ちょっと!そこに居る小娘さぁ!
 さっきから邪魔だから、あっち行っててくんない!」
ぁあ?!
三洲次 「じ、じゃあ、また今度で…(スタタタ……」
プリーステス 「えぇ~~……」
ブリスケット お美しいご婦人殿!
 あっしでやしたら、毎晩ギルガメッシュの酒場で説法を…グフッ!
ランプ 「はい、ブリ助!
 行きますよ(ずるずる……」
ブリスケット 「是非2人で生命誕生の神秘について理解を深め合…(ずるずる……」
   
プリーステス 「ちっ…………、
 こう見えて、私は執念深いんだからね……。
 絶対に逃さないわよ……」

非常に友好的なプリーステスから始まった2回目の経験値稼ぎですが、
今回はこちらの先制が多く.......、


....ランプの攻撃を試す絶好の機会とばかり、攻撃しまくってもらったが....、



....やはり、敵を一撃で倒していく。

はっきり言って.....、


....10ダメージとか出すブリスケットより、
ランプの方が前衛として全然頼りになる

おかげで戦闘も効率的にこなせ、イイ感じである!


よ~し!
この調子でバンバン経験値を稼いでいくぞ!






......なんて調子こいていたら、そこはウィザードリィ!



そうは問屋が卸してくれなかった





ん?


ぎゃああああぁぁぁぁ!!!
ワーベアとボーパルバニーの大群が
奇襲してきたああぁぁっ!!!



どわああああぁぁぁ!!!
三洲次があああぁぁぁっっ!!!!


ぐわああああぁぁぁ!!!
ランプがあああぁぁぁっっ!!!!


だあああああぁぁぁ!!!
ブリスケットがあああぁぁぁっっ!!!!




おおおおぉぉぉぉぉ......
一瞬にして前衛が壊滅......!!


ここで桃まで麻痺したら、全滅だよっ!!!


逃げ損なったら目も当てられないので、
攻撃するしかないが........



しかし、この大群......。



これは、敵の方が絶対に先に攻撃をしてくるだろう。


ワーベアの攻撃には、今や死に匹敵する麻痺の追加効果。
ボーパルバニーにも、一撃でこちらを殺すクリティカルの能力。


耐えられるだろうか......?


いや、ブリスケットや三洲次に攻撃が分散されれば、
なんとか......とは思うが......、
こういう時に限ってを集中攻撃したりするんだよなぁ......。




まぁ、とにかく、いくしかない......。



って、悪い予感はあっさり実現しやがるっ!!!



戦闘を開始した途端、
敵の大群が桃を集中攻撃し始めやがった!!!


やべえええぇぇっっ! ! !



ワーベアA ガアアアアァァッッ!!!


「よっと!(ひょい!)」

バニーA キィシイイィィッッ!!


「ほっと!(さっ!)」

ワーベアB ゴワアアアァァッッ!!!


「ほいっ!(さらり!)」


........さすが、桃........。


やっぱりこいつ......危機的な状況ほど強くなる......。



「へっ! 楽勝だな!!」


なんとノーダメージで片付けやがった......。

やっぱり桃は、前衛に立って敵と積極的に戦うのが合っているようだ。


とりあえず、今回も三洲次の毒消しで治療したら......、


....桃1人で、頑張って地上に戻ってもらおう......。





いやああああぁぁぁっっ!!!!






プリーステス きぃえええぇぇっっ!!
!!(…サッ!)」
プリースト 「ちっ!」

おおぉぉぉ............あ、あぶねぇぇぇ..........



プリーステス 「あんた達がこっから出てくることは、お見通しだったんだ!」
「……………」
プリーステス 「今なら、てめぇさえ消せば、そのお侍さんは私のモノだ!!」
「……………絶対ぇ渡さねぇ!」
プリーステス 死になっ!!
「てめぇの方が……だ!」


プリーステス いやあああぁ…………ぁ…っ!」
「……………けっ!」

女性同士のタイマン勝負に決着をつけ......、


....無事に桃1人の力で地上に帰還

相変わらず桃は、きっちり生還を果たす
戦闘に関しては、本当に頼りになるキャラだ!


肝心の宝箱がカラッキシだけど........





──── 地下4階 コントロールセンター


その後も、ひたすら地下4階で戦闘を繰り返していく。


ガスドラゴンの奇襲を喰らうなど、時々ビビる瞬間はあるものの.....、



....このパーティーでの戦闘も小慣れてきて、特に危なげなく経験値を稼いでいく。

そしてランプも......、



....前衛の役割をキッチリ果たしていく。

イイ感じである。


そんな中......、


....直接攻撃を専門とする侍系の敵と遭遇。


とりあえず、ランプが速攻で敵を眠らせる。
さすがである!

三洲次 「よし、そろそろランプもH.P.の高い敵を相手に、
 接近戦をしてもいい頃だろ」
ランプ 「え? まだやるんですか?」
三洲次 「大半は寝てしまったし、ランプの腕前なら、
 十分いけると思うぞ」

ではここで、ランプにも戦ってもらいましょう。



ブリスケット 「やるじゃあねぇっすか、ランプはん!」
ランプ 「いまいち、手慣れないですが……」

うむ、ランプもレンジャーの名に恥じず、
接近戦でも遠距離戦(呪文)でも活躍できると分かったから、
もういいだろう。

なので、後は....、




....基本的に魔法中心で戦っていく。

三洲次 「4人で戦うのも、十分慣れてきたな」
ランプ 「当初はヒドかったですが……」
ブリスケット 「おかげで、あっしも経験値を十分稼げたと思いやすぜ」
三洲次 「お、そうなんだ。
 せっかく慣れてきたところだけど、そろそろ切り上げ時かなぁ?」
ランプ 「そうですね」
三洲次 「じゃ、あと1戦だけするか」

ってな訳で、あと1戦だけ。







ビートルA キィィーーッ!!(嬉
三洲次 お前、まだここに居たのかあっ!!!
ブリスケット 「お知り合いでっか?」
三洲次 「ってか……今、友好的な敵5連続だったか……?」
ランプ 「救助隊で戦ってた時にも、似たようなことがありましたね……」
ブリスケット 「そろそろ腹も減ってきやしたし、もう帰りやしょうや」
ランプ 「じゃ、あと1回だけ魔物を呼びましょう。
 友好的ではないことを祈って」
三洲次 「今のやりとり………どこかでもした記憶が……」
ビートルA キュッ!キュッ!!(喜
三洲次 頼むから出てこないでくれっ!!



三洲次 「意外なことに、普通の警備が来たな……」
ランプ 「こいつらなら楽勝でしょう」


ランプ 「片付きました」
ブリスケット 「さすがっす!」
ランプ 「やっぱり私は、魔法を使ってる方がしっくりきますね」
三洲次 「前衛の才能もあったのに、惜しいなぁ……」

大してオチなかったけど、キリがいいので、今回はここまで。





ブリスケット 「そういや、もう一戦ありやしたね」
ランプ 「ま、このまま通してもらいましょう」
三洲次 「……これまでの経験から、オーガあたりが出て来てもおかしくなかったんだが……」

やっぱりオチなかった......。


………


………………


………………………




──── 地上 冒険者の宿


ブリスケット(僧侶)レベル挽回!!

なんと全能力がアップ!!


ブリスケットには珍しく素晴らしいレベルアップである!!


が!


ラツモフィス(解毒呪文)覚えねええぇぇっっ!!


全っっ然ラツモフィスを覚えなかった あの美濃でさえ
さすがにレベル10では覚えたぞっ!!


なのに、お前は実質レベル12(習得機会6回)でも覚えてないんだぞっ?!!


なぜなんだぁっ?!



「85.魔法使いギアラ、前衛に挑戦!」へ



名前 LV H.P. コメント
三洲次 10 146 15 12 11 15 12 16 2 3 力があと1つ上がれば、攻撃にボーナスが付く!
12 152 15 17 15 15 14 15 0 0 盗賊なのに力~運の中で素早さが一番低いって…
ランプ 17 81 18 18 17 16 18 12 0 9 前衛でも全然戦える!やはり彼もレンジャーだ!
ブリスケット 11 130 11 16 16 12 13 10 2 4 全能力アップ!結果的には良かったのかも。

 


【更新履歴】
2021年 6月19日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年 8月 2日:次ページへのリンクを設定。
2020年 7月25日:新規公開。