7.祭事場

【登場人物】  
ロイン 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。
三洲次 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。
訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。
ロース こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。
ランプ お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。
ブリスケット 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約6分



ロース(僧侶)ディアルコ(麻痺治癒の魔法)ラツモフィス(解毒の魔法)を覚えたので、そろそろ本格的に地下2階を探索する時が来たようだ。

とりあえず、せっかくなのでロイン(魔法使い)ダルト(グループ攻撃の冷気魔法)も試してみる。

ロイン 「ダルトッ!!」


一発で敵が全滅。
すげぇ、強ぇぜ!ダルト!!

どうでもいいが、前回のマハリト(グループ攻撃の火炎魔法)の時もガスクラウドが実験台だった気がする…。
マハリトで全滅するなら、より強いダルトで全滅するのは、当たり前な気もしてきた…。


ともかく、ロインのマハリト、ダルトのおかげで、一気に探索が進む。


そうこう探索していたら、とうとう熊の彫像(熊の置き物)を発見。

ランプ 「なんか、この彫像がある場所も、綺麗な構造をしていますね?」
ロース 「じゃぁ、ここも何か祭ごとをする場所だったのかしら?」
三洲次 「このエリア、なんとなく熊の足みたいな構造ですね」
ロイン 「そう言われると、蛙の置物があったエリアも、蛙の形みたいな構造だったな」


さらには、有名な3連警告も発見。




ま、ここの一番奥に何があるかは、皆さんご存知だと思うので、詳細割愛。


この他に、2×2マスの玄室がたくさん連なるエリアを発見。
せっかくなので、アイテムと経験値を狙って、玄室をハシゴしてみる。

が、出てくる敵と言えば......


ロイン 「うわああぁぁ!!」
ランプ 「やばいっ!!」
   
メイジ 「うわーっはっはっはっはっ!!!
 ほぉ~ら!! 〇△×☆じゃぞおおぉぉ~っ!!!」
   
ロース 「きゃああぁぁっっ!!」
ロイン 「うわあっ!また、あの時の変態だあぁっ!!!」


メイジ 「はーーっはっはっはっはっ.....(すた.....)」
   
ロース 「もぉお!ありえないっっ!!」
ロイン 「い、いつかあの変態メイジ、ぶっ殺してやる…!!」
ランプ 「しかし、逃げ足だけは早いなぁ……」


......とか。

いや、まぁ、上記は極端な例だが、それでも特に新しい敵は出てこないし、宝箱もお金しか入っていない。


それでも、このエリアでしばらく粘って稼いでみる。

すると....、とうとう.....!!


ブリスケット 「ウ…ウサギ…でやすか?」
ロース 「暗くて分かりにくいけど……ウサギっぽいわね……」
三洲次 「でも……なんか、こっちを殺る気まんまんじゃね……?」
ランプ 「ウサギに負けるとは思えないですし、身のほどを思い知らせてやりますか?」
ロイン 「こっちには『ダルト』もあるし、やってやるか!」


ウサギA 「シャーアァァッ!!」
ウサギB 「キイィィィッッ!!」
   
三洲次 「うわぁっ!!一斉にロースに向かってきやがった!!」
ロイン 「あぶない!ロースっ!!」
ロース 「きゃぁ!!」



1匹目の攻撃は避けたが、2匹目がロースの首を噛み切りやがったあぁっ!!!


初登場で律儀にお約束(*)なんていいからっっ!!

(*)「ウサギに首を刎ねられる」は、元ネタとセットで有名な敵の攻撃。一度は喰らうべし。


あぁ……、ロース、2度目の戦死……!!


ブリスケット 「しまったぁっ!!」
ウサギC 「シイイィィ........」
三洲次 「おい!何匹か逃げたぞ!」
ロイン 「よくもロースをっ!! ダルトっ!!!」


だから、おめぇ!いつも、遅ぇんだよっっ!!


ロイン 「なんてことだ....、もっと早くダルトを唱えていれば....」
三洲次 「ロースッ!!!!」
ランプ 「ダメだ……一撃のもとに殺されている……」
ロイン 「大至急、城に戻るぞ!」


あぁ....ロース、またか........。

敵も、前衛の中で誰が一番弱いか分かるのか?
....なんて思いたくなるほど、ロースが死ぬ時って、敵の集中攻撃を受けるよな......。


ブリスケット 「司教たちと話してきやしたが、今度は1,750ゴールドを寄付しろ、と」
ロイン 「相変わらずガメツイな……」
ブリスケット 「あと、例の凶暴な女は入れないでくれ、と」
三洲次 「覚えてたのか……」
ロイン 「く……仕方ない、大切な仲間のためだ」


 


もう、ドキドキでしたわ..........。

ロイン 「やれやれ……良かった……」
三洲次 「大丈夫かい? 気分は悪くないかい?」
ロース 「なんか……、すごい消耗感が……」


ん?

あああぁぁぁ!!!
ロースの年齢が15歳になっているうぅぅっ!!


さすがに2回も死ぬと、加齢は免れないようだ.......。


くそ......とうとう「首刎ね」の洗礼を受けてしまった........。

ってか、クリティカルヒットのメッセージを見た瞬間って、マジでショックを受けますね.......。




さて、経験値稼ぎをしつつ、地下2階のマッピングを続ける。

そんな中、通算7~8個目のアイテムをゲット。
まぁ、「たんけん」「メイス」だったが。

所詮は地下2階。
ボルタックでの売値も安いもので、せいぜい7~15ゴールド。
大した稼ぎにはならない。

経験値の方も、1回の戦闘で300~400E.P.ぐらい獲得するが、いかんせん玄室同士が離れているので、効率が悪い。
クリーピングコイン?も、友好的などころか、そもそも出てきてくれないし....。

地下1階の方が経験値は少ないが、立て続けに稼げるので、同じ時間ならあまり獲得経験値に差は無い気がしてきた....。
地下1階の方が安全だし……。

まぁ、それでも、ここでスペルユーザーの2人、つまりロインとロースがレベル8にレベルアップ!


なんと、ロイン(魔法使い)はH.P.が一気に10もアップ!!
今後、ブレス攻撃が来る地下3階に向けて、これは助かる成長だ!


そしてロース(僧侶)は、とうとうマポーフィック(冒険中常に防御力がアップする魔法)を習得!!


って、他の機種ならいざ知らず、ファミコン版はACが機能してないので、あまり喜ぶことでもないのかなぁ....。

 



とりあえず、引き続き地下2階のマッピングを進める。


すると、この階でもダークゾーンが登場!!


慎重に、一歩一歩確認しながら進んでいく。
マッピングしていくと、この場所も左右対称の綺麗な構造であった。
そして、一番奥まった場所に、何やらイベントが......

ブリスケット 「イテテ……ぶつかりまくりやしたね……」
三洲次 「時々方角が分からなくなるから、マッピングが大変ですよ」
ロース 「このまっ暗闇の中で、よくマッピングできるわね……」
ランプ 「一番奥まで行きにくいですね。何か大切なものを隠すには、ちょうど良い造りかと」
三洲次 「でも、ここも綺麗な構造をしてますよ」
ロイン 「2つの彫像が置かれた場所の構造も振り返るに、この階は、複数の箇所で秘密の儀式か祭事を行っていた場所のようだな」


ブリスケット 「お!一番奥だけ、明るいですね」
三洲次 「何ですかね?これ?」
ロイン 「頭が猫で、体が鶏?...の彫像だな」
ロース 「やだ……悪趣味ね……」
ブリスケット 「………このやりとり、どっかでしやせんでしたっけ?」
三洲次 「地下1階でね………。!!…まさか……」
ランプ 「ふしぜんなキズアトがある」
ロイン 「さがしますか?」
ランプ 「はい」


三洲次 「やっぱり、また不自然な会話を……」
ロース 「変なの……」
ブリスケット 「でも、また鍵が出てきやしたぜ」
ロイン ん!?


鍵を取った、その途端……!!!


ロイン 「しまったっっ!!」
三洲次 「罠だったのかっっ?!」


ブリスケット 「ふぎゃあぁぁっ!!」
ランプ 「なに?君?襲われて状態異常になるのが好きなの?」
ブリスケット 「ちがっ………あ……が……」
三洲次 「ってか、なんだ、こいつら? こんなの初めて見るぜ……?」
ロイン 「死してなお、鍵を守る守護者、ってところか……?」
ランプ 「麻痺させてくるし……、これは手強そうですね……」
三洲次 「……勝てる……か?」
ロース 「やるしかないわね!!」
ロイン 「よし!! 全員、全力でいくぞっ!!」


戦闘開始とともに、ランプが動くっ!!!



三洲次 出オチかよっっ!!?」
ランプ 「一瞬で勝ちましたね……」
ロイン 「敵が現れた時の緊張感は、なんだったんだ……」
ロース 「ここ、こんなのばっかりね……」
ロイン 「……一度殺されてるお前が言うか?」
ロース 「なんか言った?」


無事に「金の鍵」をゲット。

ランプ 「黄金色に輝く鍵ですか……この階で手に入った重要そうなアイテムも、これで3個目ですね」
三洲次 「蛙の彫像のエリアが蛙の形、熊の彫像のエリアが熊の足の形……。
 すると、このエリアの構造は、さしずめ鍵穴ってところでしょうか?」
ロイン 「アイテムのあるエリアの構造が、それぞれのアイテムにちなんだ形状になっている訳か」


これで、3種類の鍵が全て揃った。

ついでに、地下2階のマップもほぼ埋まった。
残すは、エレベーターでしか行けない空間だけ、である。




「金の鍵」は、地下1階のエレベーターのあるエリアの入り口を通るのに必要なアイテム。
つまりこれで、地下1階からエレベーターに乗れるようになった訳だ。

なので、残る地下2階のエレベーターでしか行けない空間へと向かう。


エレベーターで降りた先は、1×1マスの玄室が2個並ぶだけの空間であった。
とても狭い。
とりあえず、便宜上ここを「エレベーターホール」と呼ぶことにする。

ブリスケット 「玄室が2部屋あるだけでやすね」
ロイン 「だが隣接しているし、すぐ側のエレベーターで階を出入りしやすいから、ここなら効率的に経験値を稼げそうだな」
ランプ 「やっと地下2階でも、効率的に稼げる場所を見つけましたね」
三洲次 「しかも、いざと言う時は、すぐに地下1階へ戻れますしね」
ロイン 「よし、しばらくはここで経験値を稼ごう!」
ブリスケット 「とりあえず、2部屋とも入りやしょう!!」



ロイン 「効率悪りぃなぁ……」
ロース 「効率が悪いんじゃなくて、あなたの”性格”が悪いのよ」
ロイン 「お前…、嫌味のレベルもアップしてない…?」

 

名前 LV H.P. コメント
ロイン 8 28 12 17 9 16 13 12 0 ノロい!とにかくノロすぎる!!
三洲次 8 29 14 13 5 13 16 14 0 実は「調べる」での暴発は未だ無し。
7 54 17 18 15 18 18 13 0 あ、今回台詞が一言も無いぞ。
ロース 8 36 12 15 18 15 16 9 2 1人だけ死亡回数を重ねだした…。
ランプ 7 28 13 16 15 10 16 7 0 いまだに活躍してる呪文はレベル1…。
ブリスケット 7 58 18 16 13 18 14 9 0 エルフはみんな揃って運が低いな…。

 

「8.エレベーターホールは踊る」へ


【更新履歴】
2021年 9月 4日:表現を一部見直しました。読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 6月26日:発言者名を右寄せにしました。
2019年 1月28日:台詞を一部推敲。
2019年 1月21日:次ページへのリンクを設定。
2019年 1月14日:新規公開。