132.ボルタックへ売りに行こう!

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
接近戦最強のくノ一(忍者)。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分(動画無)約20分(動画込)
※画面撮影アプリの影響で動画にノイズ音があります。申し訳ありません。
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。



相変わらずこれっぽっちも出て来ない下記アイテムを求めて、
本日も地下10階第三玄室までを周回します。

・守りの盾
・破邪の指輪


ってか、もうネタが枯渇してて、話しを書くのがつらいので、
マジで出て来てくれませんかね?!!



【目次】

1周目:盗賊団の頭領を討ち取れ!

2周目:ボルタックに売りに行こう!




■1周目:盗賊団の頭領を討ち取れ!




──── 地下10階 第一玄室(1周目)


バンッ!        ← 扉を蹴破った音


??? 「お?!
 獲物が来たぞっ!!
 やってしまえっ!!!
サーロイン 「え?」


サーロイン ぐおっ!!


サーロイン ふごぉっ!!



マスターシーフ あっ?!
 お前ら、『ローション』レンジャーズじゃん!?」
サーロイン 「いででで…っ!
 だから『ローション』じゃないっ!!!
マスターシーフ 「や、やべっ!
 ボディガードが少ねぇ時に限って……」
三洲次 「おっと!
 今度こそ、逃さないぞっ!!」
マスターシーフ 「おいっ!!
 こいつらを足止めしろ!!」
ファイターA 「ボス、任せて下さい!」
三洲次 「じゃ、まずはお前からだ!!」
ファイターA 「なにぃ?!」


ファイターA ぐえええぇっ!!!
マスターシーフ 「盾になってくれて、ありがとよっ!!」
ブリスケット 「あっ!?
 あやつ…、三洲次っちが攻撃している間に、また逃げやしたぜ!!」
三洲次 「早っ!!」
サーロイン 「あっと言う間に、こっちの攻撃圏外にっ?!」
ロース 「ちょっと!!
 前衛なにやってるのよ!!」
サーロイン 「え? いや……そう言われても………」
   
マスターシーフ 「ふははははははっ!!
 さらば…」
よぉ!
マスターシーフ だぁあっ?!
   
三洲次 「…え?!」
ランプ 「桃があいつの逃走先に先回りを!?」
ブリスケット 「い、いつの間に?!」
サーロイン 「あ……相変わらず、信じられないスピードだ…!!」
   
マスターシーフ て、てめぇ、どこからっ??!
「あたいが前衛に来た以上……もう逃げるなんて不可能だぜっっ!!!
   シャキーーンッ!!
マスターシーフ いっ?!!


マスターシーフ ぐわあああああぁぁぁっっ!!

 Σ(; Д ) ゚ ゚

ランプ 「あ、あのマスターシーフを………」
三洲次 「あ……あっさりと……捉えて………」
ブリスケット 「討ち取りやしたぜ………」
ロース 「しかも……クリティカルヒットで確実に………」
サーロイン 「あ……相変わらずスゴイな……、桃は………」


三洲次 「マスターシーフ相手に……」
ランプ 「あっと言う間に勝ってしまいましたね……」
ブリスケット 「桃っちのスピードの前には、さすがの盗賊団の頭領も敵ではなかったっすか……」
サーロイン 「やっぱり桃は頼りになるな!」
ロース 「ノロくて逃しまくっていた張本人のあなたが、それ言う?」
サーロイン (-・_-・;) ……………………
三洲次 「あ! あっちに宝箱がありましたよ!」
ランプ 「やりましたね!
 さぁ、何を持っていたのか、
 ドキドキの瞬間ですっ!!
ブリスケット 「では………カルフォ!!」



「じゃ、あたいも見てみるか…」



「ぁ……………」
三洲次 「ッ~………!」


ロース 「あ………が………い………」
「あ………ロース、悪ぃ………」
サーロイン 「桃って、戦闘スキルは本当にスゴイけど……」
ランプ 「罠の解除は………本当に難ありですね………」
ブリスケット 「あの………皆の衆………?」
三洲次 「おい、桃!
 少しは反省してんだろうな?」
「今回はちょっと手が滑っただけだから、心配すんなって!」
三洲次 お前、まったく反省してないな?!
ブリスケット 「いや……あの、皆の衆………?」
サーロイン 「とりあえず、誰かロースを治療してやってくれ」
ランプ 「しょうがないですねぇ……」
ブリスケット でやすから皆の衆って!!
サーロイン 「は?」
三洲次 「…どうしたんだよ?」


ロ&三&ラ 「「マジでぇえ?!!」」
サーロイン 「おい、ランプ!!
 さっそく鑑定だ!!!」
ランプ 「もちろんっ!!」




・極上の鎧
村正

ランプ 「『村正』ですか…」
サーロイン 「これ、5本目だっけ?」
ブリスケット 「最近、ちょくちょく出てきやすな、これ」
三洲次 「でも、あいつ、こんなレアアイテムも持ってたんだ…」
ランプ 「マスターシーフって、地下10階に来てしばらくした頃から遭遇してましたよね?
 もっと早く倒せていたら、早い段階で『村正』が手に入っていたかも知れませんね」
サーロイン 「そう考えると、ちょっと悔しいな」
ランプ 「………逃してたの、前衛の皆さんですよね?」
サーロイン 「地下10階に来た頃って、俺はまだ魔法使いだったぞ?」
ブリスケット 「そう思うと、なんかすごい遠い過去のように感じやすな………」

さてさて、マスターシーフがこの日記で最初に登場したのは、
2019年12月第55話「ドラゴンと盗賊団の頭領」でした。

それから77話……実に約1年半の歳月を経て、
やっとマスターシーフを倒しました!!


時間かかり過ぎ..........アホかと..........

 

ま……まぁ、とりあえず......


.... 次の玄室へ行きましょう(汗


──── 第二玄室(1周目)


特に奇襲とかなく、ポイゾンジャイアントが登場。

ランプ 「奇襲さえ無ければ、恐れる相手じゃないですね」
サーロイン 「マカニトで一発だからな」
マカニトなんて、不要だぜ!!
サーロイン 「へ?」
「な?三洲次?!」
三洲次 「まぁ………多分」
ロース 「だ、そうよ?ロイン?」
サーロイン 「く………今の俺じゃ、カシナートでも最大60ダメージだから、無理だと分かってるくせに……」(*)
 (*) ポイゾンジャイアントのH.P.は81で固定。


サーロイン あのね!!
 でもね!!!
 俺、頑張ってるから!!!
 4回ヒットって、頑張ってるからねっ!!!
三洲次 「ロース、あんまりロインをいじめないでくれよ」
ロース 「う~ん……まぁ、しょうがないかな」
カシナートなら、あたいに任せなっ!!


ジャイアントA ウグォワアアアァァァッッ!!(ズシャーン!)
   
「へっ!!
 楽勝じゃねぇかっ!!」
ランプ 「は…82ダメージですか………」
ロース 「82ダメージなら、確かに一発ね……」
ブリスケット 「桃っちって、もうどんな敵でも一撃っすか……」
「逆に一撃で倒せないような魔物って、何かいるのか?」
ロース 「…だって、ロイン?」
サーロイン 「俺……自信無くすなぁ………」
ランプ 「ま、桃とはレベルが違いますから…」
ブリスケット 「ロイン殿、1回攻撃しかできねぇのにずーっと前衛に居たあっしより、全然役に立ってますぜ」
三洲次 「残ってる1匹も、もう倒しますよ?(スラッ!)」


ジャイアントB フォギャアアアァァッッ!!(ズシャーン!)

三洲次 「ぃえーい!(ハイタッチ!)
「ぅえーい!(ハイタッチ!)
   
サーロイン 「俺………後衛に戻った方がいいかな………?」
ランプ 「ま、三洲次とは武器が違いますから…」
ブリスケット 「ロイン殿、しょうがねぇっすよ」
ロース 「ねぇ、宝箱があったわ!」



サーロイン 「鎧が1個か………」


・極上の鎧

ランプ 「この『極上の鎧』って、何個出てくるんですかね……?」
三洲次 「極上が聞いてあきれるよ……」





──── 第三玄室(1周目)


ランプ 「おーーーっ!
 宝の護り神・ドラゴンですよっ!!」
サーロイン 「しかも、1匹なら楽勝だな!」
三洲次 「じゃ、任せて下さい(スラッ!)」


ブリスケット 「あっしが寝かせたとは言え………」
ロース 「……えげつないダメージね」
ランプ 「皆さん、宝箱がありましたよっ!!」
サーロイン 「よし、ブリ助、カルフォだ」
ブリスケット 「御意に」


ブリスケット 「メイジブラスターっすね」
三洲次 「良かった、『ガス爆弾』じゃなくて」
「ぁあ?
 そりゃ、どういう意味だ?」
三洲次 「だって、第三玄室の『ガス爆弾』って、お前すぐ失敗するじゃん……」
ぁあっ?!
 ケンカうってんのかっ!?
サーロイン 「いいから、桃も調べてくれ」


三洲次 お前、わざとだろっ!!!
天才盗賊だったあたいの判定に文句あんのかっ?!!
サーロイン 「ランプも頼むよ………」
ランプ 「では………」


三洲次 誰が天才だってぇっ??!
「うっせぇなぁ、どっちも名前に"ス"が入ってんじゃねぇか…」
三洲次 そんなニッチな共通点なぞ、どうでもいいわっっ!!!
ブリスケット 「忍者に転職してから、桃っちの罠判定が悪化してる気がしやすぜ……」
ランプ 「ま、そこはカルフォがあるからいいでしょう!
 ちゃんと開けてもらえれば、ノープロブレム!!


ランプ Oh!プロブレム!!
三洲次 「…………おい!」
「ぁ~……………」


ロース 「ちょ………ひ……ど…………」
「あ~………ロース、悪ぃ………」
三洲次 お前、やっぱり反省してないだろっ!!!
「いちいちうっせぇなぁ………判定で暴発はさせなかっただろぉ………」
サーロイン 「とりあえず、誰かロースを治療してやってくれ」


ブリスケット 「ロースはんは治療しやしたぜ」
ロース 「ふぅ……サンキュね、ブリ助」
ランプ 「宝箱の中は、『隠れ身』の薬と『破滅の皮鎧』でした………」
サーロイン 「せっかくのドラゴンだったが、ショボかったか……残念だな」
三洲次 「じゃ、地上に戻りますか」



1周目はここまで。


> 1周目の動画に戻るにはここをクリック




■2周目:ボルタックに売りに行こう!

2周目を始める前に......


──── 地上......


サーロイン 「冒険に行く前に、前回の戦利品を売って来てくれ」
ロース 「ランプがいろいろ鑑定するために、『村正』は私が預かってたけど……返す?」
ランプ 「そのまま売って来て、いいですよ」
ロース 「ふ~ん、じゃ、売って来るわね」


──── ボルタック商店


店員 「いらっしゃい、ロースさん」
ロース 「こんにちわ」
店員 「あなたは407,435G.P.持っています」
ロース なんで人の財布の中身を知ってるのよっ?!
店員 「我々はプロですからね、
 その手に持ってる袋の膨らみ具合から、だいたい分かるんですよ」
ロース 「1G.P.単位で分かるなんて、むしろ変態よ……」
店員 「……私から見たら、40万G.P.も平然と持ち歩いてるあなたの方が変態ですよ………」
ロース 「余計なお世話ですぅ!」
店員 「それより、ご用件は?」
ロース 「これを売りたいんだけど……」
店員 「何ですか?」


店員 ぶほぉっ!!!

………

………………


ロース 「ねぇ!!
 聞いて!! 聞いてっ!!
 『村正』が50万G.P.で売れたわっっ!!!!」
サーロイン 「良かったな」
ロース 「これまでの冒険でやっと40万G.P.稼いだのに、
 『村正』1本でそれをあっさり上回ったのよ!!!
 これって信じられるぅぅっ?!!」
ランプ 「宝クジにでも当たった勢いですね……」
ロース 「戦ってお金をチマチマ稼ぐのって、な~んかバカみたいに思えない?!
 ねぇっ!?」
ブリスケット 「『村正』は、チマチマと戦ってきたからこそ、手に入ったアイテムでっせ」
ロース 「これだけあれば、当分遊んで暮らせるわっ!!」
サーロイン 「それは冒険が終わったらにしてくれ」
三洲次 「(50万かぁ…………俺の村正も売っちゃったら、やっぱ怒られるかなぁ……?)」




では、ここからは地下10階を回っていきます。





──── 地下10階 第一玄室(2周目)


バンッ!


メイジA 「待…

バタンッ!!!


サーロイン 「見なかったことにしよう」
ブリスケット 「あやつら、けっこう安定して出てきやすな……」

……………………

…………

──── 第一玄室内......

メイジA 「おい、やっぱり全然相手にしてこんぞ?」
メイジB 「やはりハイウィザード様に来ていただかないと、ダメじゃな……」
メイジC 「しょうがない、呼びに行くか………」
メイジA 「今、どこに居たかのぉ……」
メイジB 「確か第一玄室で逃げ出したゴーゴンを探してたはずじゃ」
メイジC 「第一玄室って、ここじゃないか。
 そこら辺にいるんでは……?」

…………

……………………

──── 再び第一玄室前......


サーロイン 「では、入り直そう」

バンッ!


サーロイン 「え?!」


サーロイン 「え!?」


サーロイン 「…………………………」
三洲次 「襲いかかってきてねぇし………」


ランプ 「シーフの宝じゃ期待できないですが、
 せめて頂けるだけ頂きますか」
三洲次 「どっちが盗賊なんだか……」
サーロイン 「何をいまさら」


・光る鎖帷子
・錆びた鎖帷子

ランプ 「鎖帷子が2個………」
ロース 「しかも1個は錆びてるわ」
サーロイン 「ま、そんなもんだろ。
 次に行くぞ」

....と、歩き出したところで、いきなり!!



ハイウィザード はははははっ!!
 4代目上級魔術師協会9代目副会長
 ここに推参!!!


ハイウィザード 「貴様ら、我が協会のメイジを無視しまくっている……」
   
 スタスタスタスタスタスタ
   
ハイウィザード 「らしい………、あ………あれ?
 ちょっと……、どこ行くの?」
   
 スタスタスタスタスタスタ......
   
   
ハイウィザード 「行っちゃった…………」
ビショップA 「こっちのこと、完全にアウト・オブ・眼中でしたね」
ハイウィザード 「なに、この扱い?」

無視して第二玄室へ......。


──── 第二玄室(2周目)


??? 「ウケケケケケケッ!!!」
サーロイン 「この声は………」


フラック 「ケケケケケケ!!
 わらわは死の国の使者、
 わららは地獄の道化師!!」
ランプ 「ついこの間 戦ったばかりなのに……」
ブリスケット 「もう地獄から戻って来たっすか……」
三洲次 「今度こそ、一撃で倒してやるっ!!(スラッ!)」


三洲次 「くそっ!
 また一撃で倒せなかった!」
ランプ 「100超のダメージでも死なないとは……」
サーロイン 「やはり、フラックは侮れない敵……ってことだな」
   
フラック やるなぁぁ、小僧ぉぉっ!!!
 だが、その程度では、わらわは死なぬ!!逝かぬ 堕ちぬ!!
マーフィーA 「フラックだけにぃ………不落だからぁ………堕ちないんだぞぉ~」
フラック (;-_-)「………………………」
マーフィーA ( ゜д゜)「…………………………」


フラック ZZZzzz………
   
ランプ 「相変わらず魔法に弱いですね」
マーフィーA 「不落のフラックがぁ………寝落ちしたぁ………」
´_`)
マーフィーA ( ゜д゜)「…………………………」
   
ランプ 「今回、ギャグが苦しいですね……」
ロース 「今回? いつもじゃなくて?」
ブリスケット 「やはりトリオじゃねぇと、実力が出ねぇんでは?」
三洲次 「漫才かよ……」
サーロイン 「ま、トドメを刺すか」


サーロイン 「フラックなら、こんなものだろ」
三洲次 「前回みたいに奇襲でもされない限り、やっぱり余裕ですね」
マーフィーA 「奇襲じゃなかった時点でぇ……負けフラ(ッ)グだったぁ……」
-`_´-)
マーフィーA ( ゜д゜)「…………………………」


マーフィーA フラクタルずけぇぇっ!!!
   
三洲次 「なんて断末魔だよ……」
サーロイン 「ま、気にせず、宝を頂いておこう」
ランプ 「こっちに宝箱がありましたよ~!」
ブリスケット 「では………カルフォ!!」


ランプ 「フラックにしては珍しい罠ですね」
サーロイン 「初歩的な罠だし、これなら大丈夫だろう」
「ち、ち、ち……あたいの見立てじゃ、罠はかかってねぇぜ」


三洲次 「ダメくせぇ………」
ぁあ?!
 あたいの腕が信じられねぇってか?!
三洲次 「これまでの失敗率で、どこからその自信が来るんだ?」
サーロイン 「ランプも頼むよ」
ランプ 「では………」


ぁあ?! ぁあ?!
 これでもまだ信じられねぇってか?!
三洲次 「分かった、分かった。
 悪かったから、そう怒るなって……」
サーロイン 「ま、念のため、石弓の矢の前提で開けてもうらえるか?」



ぁあ?! ぁあ?! ぁあ?!
三洲次 「だから悪かったって言ってるだろ……」
ランプ 「でも、罠がかかってないなんて、珍しいですね」
サーロイン 「これはダメかな………」




ブリスケット 「おぉ!! 皆の衆っ!!!」
ロース 「アイテムが3個も入っていたわ!!!」
三洲次 「マジで?!!」
ランプ 「フラックからアイテムが3個なんて、これは期待大ですよっ!!!」
サーロイン 「意外だな。
 よし、ランプ、すぐに鑑定だ!!!」


サーロイン 「え?」


シーフA 「そのお宝!!俺たちが頂戴するぜ!!」
シーフB 「おっと! 抵抗するんじゃねぇぞ!!」
シーフC 「こっちには、この巨大なフロストジャイアントがいるんだからなぁ!!」
   
ブリスケット 「どっから出て来たんすか、こやつら……」
ロース 「皆して大きな声なんか出すからよ」
三洲次 「お前も出してただろ…」
ランプ 「フラックからアイテムが3個も出てきたから、つい興奮してしまって……」
サーロイン 「だが、大量に経験値を稼げる奴らを連れて来るなんて、むしろ感謝すべきかな」
ブリスケット 「飛んで気になる夏の虫ですな」
三洲次 「気になってどうする……」
ロース 「それって、寝ようとしてる時に部屋の中で飛んでる虫じゃない……」
   
シーフA 「ゴチャゴチャ言ってねぇで、さっさとお宝を寄越せ!!」
シーフB 「さもないと、この4体のフロストジャイアントが……」
シーフC 「…アッと言う間に、おまえらを踏みつぶすぜっ!!」


ブリスケット 「虎の威を借りるってぇのは、まさにこのことですぜ」
ランプ 「なんとなく『盗賊ファイブ』を思い出しますね…」
 (参考)第126話「シーフ戦隊 盗賊ファイブ」
サーロイン 「ま、俺たちが相手では、フロストジャイアントは居てもいなくても同じ、ってことを思い知らせてやるか」
   
シーフA 「はぁあ?!」
シーフB 「ハッタリかましてんじゃねぇぞっ!!」
シーフC 「無駄な抵抗してねぇで、さっさと宝を渡すんだっ!!」
   
三洲次 「じゃ、桃、分からせてやろうぜ!」
「うっし!」


シーフA ぐわあああぁぁっ!!
三洲次 「ジャイアントが居たから、どうだってんだ?!」
シーフB うわあぁっ?!
 こ、こいつら、強いぞっ!?」
シーフC やべえぇっ!!
 逃げろっ!!!
「おっと! 逃さねぇぜっっ!!!
   シャキーーーンッ!!


シーフB ぎゃあああぁぁ…ぁぁ…っ!!!
あたいの攻撃から逃げられる訳ねぇだろ!!
シーフC 「うぉうわぁっっ!?
 お、おい、フロストジャイアントっっ!!!
 なんとかしろぉぉっっ!!!
ジャイアントA グシュルワアアアァァッッ!!!
!!


(ひょいっ!)
ジャイアントA …グ?!
シーフC 「ぇえ?!」
「へ! てめぇらごときに、やられるかってんだ!!」
シーフC 「うそ……?!」
サーロイン 「(ポン!)」
シーフC 「へ?」
サーロイン 「驚いてる暇なんて無いぞ」
シーフC うわあああぁぁ?!!


シーフC ぐほおおおぉぉっっ!!!
サーロイン 「ほらな、ジャイアントなんて居ても居なくても同じだったろ?」
ロース 「終わった?」
サーロイン 「あぁ。
 後は任せた」
ロース 「オッケー!」


ロース 「はい! 片付いたわ!」
ブリスケット 「経験値を大量にゲットできて、むしろラッキーでやしたね」
ランプ 「じゃ、先ほどのフラックから手に入れたアイテムを鑑定しましょう!」



・極上の鎧
・捻じれた杖
・古びた兜

ランプ 「えええぇぇ………!
 3個の内、2個も呪われたアイテムでしたよ?!」
三洲次 「もしかして、シーフたちにくれてやっても良かったのでは…?」
サーロイン 「ま、しょうがない。
 ちょっと時間がかかったが、本日最後の玄室に行くか」





──── 第三玄室(2周目)


ドラゴンA シャアアアァァッッ!!!
ドラゴンB シュウウウゥゥッッ!!!
ドラゴンC キィシャアアアァッ!!!
   
ランプ 「おおぉ!!
 宝の護り神、ドラゴンですよ!!」
サーロイン 「今度こそ良いアイテムが出ることを期待して……」
三洲次 「…ちゃちゃっと倒しちゃいましょう!」




特に問題無く倒す。


三洲次 「ガス爆弾じゃなくて良かった……」
ランプ 「では、さっそく宝箱を開けましょう!!」
ブリスケット 「宝の護り神のドラゴンでしやしたからね、
 レアアイテムの期待がかかりやすな」
ロース 「そろそろ私にも『回復の指輪』とか出て来てくれると、嬉しいんだけどなぁ…」
サーロイン 「開けてみてのお楽しみだな。
 じゃ、桃、開けてくれ」
「うぃっす」



ブリスケット 「お、アイテムが2個入ってやすぜ!」
ロース 「あら?! 指輪も入ってたわ!!
 『回復の指輪』かしら?!」


・「隠れ身」の薬
・窒息の指輪

ランプ 「指輪は『窒息の指輪』ですね」
ロース 「ちぇ、残念……」
三洲次 「最近、宝箱に入っている数は増えてきたけど……」
ブリスケット 「…中身は微妙なケースが増えてきやしたね」
サーロイン 「ま、長く冒険していれば、山谷もあるだろ。
 じゃ、城に戻って、戦利品を売って来よう」
ロース 「ねぇ、今回もたくさんアイテムが手に入ったから、私も売ってきていい?」
ランプ 「お好きに」



…………


……………………


………………………………


…………………………………………


──── ボルタック商店


店員 「いらっしゃい、ロースさん」
ロース 「こんにちは、また来たわよ」
店員 「最近はよく来られますね」
ロース 「近頃、アイテムがたくさん手に入るのよ」
店員 「結構ですね。
 それで、本日は何をお売りに?」
ロース 「これとこれと…」
店員 「鎖帷子2個に鎧が1個ですか。
 しめて4,500G.P.ですね」
ロース 「じゃ、それでお願いするわ」

………

………………

ロース 「うふふ……4,500G.P.も手に入っちゃたわ。
 やっぱり戦って手に入れるお金より、断然こっちの方が儲かるわね!」
三洲次 「戦わないと、アイテムは手に入らないけどな」
サーロイン 「お前、やっぱりゲンキンだな………」
ブリスケット 「じゃ、今日はロースはんの奢りで一杯いきやしょう!」
ロース 「なんでよぉ、いつも通り割り勘でいいでしょぉ!」
サーロイン 「おまけに、ちょっとケチだな……」
ロース 「余計なお世話ですぅ~!」
ランプ 「まぁまぁ、とりあえず今日一日の無事を祝って、酒場に行きましょう」
ロース  じ~~~………
三洲次 「ん? ……な、なに、ロース?」
ロース 「ねぇ、三洲次の村正、私が売って来ちゃダメ?」


さて......、


──── 冒険者の宿

....そんなこんなで、ここで司教ランプが久々のレベルアップ!!


おおぉー!!
ここで生命力のアップと共に、H.P.24もアップ!!
ネックだった低H.P.も、これで解消してきたと言えるかな。

しかし......ここまでレベル上がっても、呪文を覚えない時があるって......
....本当に司教は、呪文を覚えるのが遅いなぁ......。


…………………………………………



………………………………



……………………



…………



……



──── 地下10階 某所......
     上級魔術師協会(4代目) 本部

アーチメイジ  ボ--………
レベル10メイジ 「…………………………」
アーチメイジ  ボ--………
レベル10メイジ 「あの………どうされました、会長?」
アーチメイジ 「あのクソ忌々しいローラーレンジャーズども………どうやっても倒せんのじゃろ……?」
レベル10メイジ 「まぁ………今のところ打開策は皆無ですが………」
アーチメイジ 「だから、もうどうあがいてもワードナ様から叱責されるんじゃろ……?」
レベル10メイジ 「はぁ………」
アーチメイジ 「なんか………もう………全てがどうでもいいわ…………」
レベル10メイジ 「そんな……トップがそれでは…………」
ハイウィザード 会長おおおぉぉっ!!!
アーチメイジ 「うおっ?!
 な、なんじゃ、驚かすな……」
ハイウィザード 「ふふふふ、お喜び下さいっ!!!」
アーチメイジ 「……何を?」
ハイウィザード 「この私が、ついにローラーレンジャーズを倒す呪文を習得したのです!!」
アーチメイジ 「へぇ………マハマン(要はパルプンテ)でも覚えたのか?」
ハイウィザード 「違います!!
 ティルトウェイトさえも超える攻撃呪文です!!」
アーチメイジ はあ?!
 ……そんな呪文が存在したのか?」
ハイウィザード えぇ!!
 ついに奴らを倒す時が来たのです!!!
 必ずや吉報を持って帰ってまいります!!!」
アーチメイジ 「はぁ……」
ハイウィザード 「では!(スタ……」
アーチメイジ 「…………………………………」
レベル10メイジ 「………………………………」
アーチメイジ 「……どうせまた相手にされずに帰ってくるだけでは?」
レベル10メイジ 「あり得ますね…………」

 

> 2周目の動画に戻るにはここをクリック


「133.ティルトウェイトを超える呪文?」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 16 140 18 18 16 18 16 14 1 0 特訓をしたせいか、今回は頑張っていた方だと思う。
三洲次 16 149 18 18 17 18 18 18 5 4 最近、攻撃が安定しているよなネタにならないよな。
21 161 18 18 18 18 18 18 0 0 クリティカルもバシバシ出して、本当に頼もしい。
ロース 19 160 17 18 18 17 18 14 0 2 実はパーティー2番目のお金持ち。
ランプ 23 124 17 18 18 17 18 17 0 9 アイテムはたくさん出たが、全然狙った物が出ない。
ブリスケット 18 133 18 18 18 18 17 15 3 5 カルフォも省くと、本当に出番が無くなる…。

 


【更新履歴】
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。脱字を修正しました。
2021年 7月24日:次ページへのリンクを設定。
2021年 7月17日:新規公開。