24.騒動・オブ・ザ・リング
【登場人物】 | |
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ロイン | 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。 |
三洲次 | 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。 |
桃 | 訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。 |
ロース | こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約12分
見事 ノーダメージ でモンスター配備センター戦を制したローラーレンジャーズ。
そんな彼らの前に......、
三洲次 | 「お! こいつらも宝箱を持ってましたよ」 |
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ランプ | 「よっほぉおっ! 今後こそ、本当にお宝にありつけますねっ!!」 |
ブリスケット | 「ランプはんって、こういう時はキャラが変わりやすね」 |
ロイン | 「よし! 罠を調べてくれ」 |
三洲次 | 「どれどれ……」 |
ロース | 「ところで、この後はどうするの?」 |
ロイン | 「とりあえず、この場所を調べよう」 |
ブリスケット | 「もうあんな戦闘はしたくねえから、今回で全部調べやしょうや」 |
ロース | 「そうね。 またあの戦闘をやり直すなんて、ゴメンだわ」 |
ロイン | 「で…、罠はまだ分からないのか?」 |
三洲次 | 「……う~ん…………」 |
ランプ | 「きっと良いアイテムが入ってますよ!! いざとなったら、罠を喰らってでも、開けちゃいましょう!!」 |
ブリスケット | 「そうっすね! ちょっとやそっとの被害なんて、屁でもねぇっすよ!!」 |
ロイン | 「だってさ、三洲次。 今回は解除に失敗しても良さそうだぞ」 |
三洲次 | 「………あぁ、罠が分かりましたよ」 |
他全員 | 「「「絶対に失敗するなよ!!」」」 |
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三洲次 | 「言ってることが違う!」 |
ロース | 「だって、解除に失敗したら、ここから飛ばされるのよっ!!」 |
ランプ | 「そうなったら、また最初からやり直しですよっ?!」 |
ブリスケット | 「またあの戦闘をするなんて、ゴメンでやすっ!!」 |
三洲次 | 「そんなこと言われても……」 |
おい?!
マジかよ??
合ってるとも間違ってるとも判断できず......。
正念場でもあるし、念のためカルフォ(罠識別の魔法)も併用するか......。
ロース | 「……………………」 |
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ロイン | 「………………おい?」 |
ロース | 「なによ?」 |
ロイン | 「どういうことだ?」 |
ロース | 「え?なに?私のカルフォが信じられないってこと?!」 |
三洲次 | 「救助隊の時にも、似たようなことがあったな………」 |
ランプ | 「私がカルフォしましょうか?」 |
ロイン | 「あぁ、頼むよ。 それで、多数決で決めよう」 |
三洲次 | 「あぁ、この流れってことは………」 |
三洲次 | 「まさかの展開…………」 |
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ランプ | 「………………」 |
ロイン | 「………………おい?」 |
ランプ | 「なんでしょうか?」 |
ロイン | 「どういうことだ?」 |
ランプ | 「知りませんよ……」 |
三洲次 | 「かつてない混迷した状況になりやがった……」 |
おいおいおいっ!!
この宝箱、けっこう重要なんだけど!?
こういう時に限ってこれかよっっ!!
ロイン | 「うーむ………、仕方ない。 もう一度カルフォをかけるか」 |
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ブリスケット | 「誰がかけやす?」 |
ロイン | 「呪文の残り回数から、やはりロースだろうな」 |
ロース | 「いいわよ。 じゃ、いかに私が正しいか、よく見ておきなさい」 |
ロース | 「納得していただけたかしら?」 |
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ロイン | 「うーむ……」 |
カルフォは、唱える度に改めて罠を判定してくれる......はずなのだが、
ロースの判定結果が同じだと、これはこれで「本当に改めて判定しているのか?」と疑いたくなる......。
くっそ~......。
ロイン | 「仕方ない、多数決で『爆弾』と断定しよう」 |
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ランプ | 「大丈夫ですか?」 |
三洲次 | 「『テレポータ』だったとしても、俺は知りませんよ……」 |
ロイン | 「腹はくくった! いけ!三洲次!!」 |
三洲次 | 「じゃ……」 |
三洲次 | 「………む………くそっ……」 |
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ロイン | (ドキドキ……) |
三洲次 | 「オッケェ!! 爆弾解除っ!!」 |
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ロイン | 「ほっ……」 |
ロース | 「ほら、見なさい! 私が一番正確だって、分かっていただけたかしら?」 |
三洲次 | 「………………」 |
ランプ | 「………………」 |
ブリスケット | 「ん? なんか薬の袋が入ってやすぜ?」 |
ロイン | 「薬? なんかヘボいな…」 |
ランプ | 「あれだけの敵で、薬だけのはずは……っ?! (ゴソゴソ……) あ! ほら、『ゆびわ』も入ってるじゃないですか!」 |
ランプ | 「それに、『杖』もありましたよ!」 |
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ロイン | 「おぉ! 大収穫だな!」 |
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さて、本来なら、ここで手に入れたアイテムの鑑定をするのですが、
今回はこのまま鑑定せずに先に進めます。
正確には、「キャンプを開かず」に、先に進めます。
なぜか?
それは...、ファミコン版は、「キャンプを開く」までは、H.P.が減るアイテムの効果が発動しないから、です。
卑怯なことして、ごめんなさい!!!
今考えると、確かに卑怯でした!!
でも、プレイしていた時は、モンスター配備センター戦直後で興奮しており、平静さを欠いていました。
そのため、正道(本来あるべき仕様)を意識する余裕がありませんでした。
ごめんなさい!!
申し訳ないのですが、もうプレイしてしまったので、このまま進めさせて下さい。
ランプ | 「では、鑑定をし……」 |
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ロイン | 「さぁ、先に進もうか!!」 |
ランプ | 「え? え? なんで?」 |
ロイン | 「いや……ほら! 楽しみは後に取っておこう! ってことで!!」 |
ランプ | 「まぁ、いいですけど………」 |
ロース | 「ところで、どうするの? 扉が2つ見えるわよ」 |
ロイン | 「そうだな……とりあえず、近い方から入ってみるか」 |
ブリスケット | 「蹴破りますぜ?」 |
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三洲次 | 「またさっきみたいな強敵が出てこないでしょうね…?」 |
ロイン | 「まぁ、その時はその時だ」 |
ブリスケット | 「てやっ!!(バンッ!!)」 |
ちょっ....!?
...と思ったが、相手はオーガ6匹。
しかも、アッと言う間に半分が逃げやがった。
桃が珍しくボコられたが、その分ボコり返して勝利。
ってか、こっちの扉は重要じゃないことは知っているので、細かいことは飛ばし....、
....個室なのを確認して、とっともう1つの扉へ。
ロイン | 「後はこの扉だけか……」 |
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ブリスケット | 「中からは、特に何の音も聞こえねぇっすね」 |
ロイン | 「よし、入ろう」 |
ブリスケット | 「じゃ…」 |
ロイン | 「部屋の中にテーブルがあるなんて、珍しいな」 |
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ロース | 「テーブルの上にある水晶玉やこの魔除けって、何かしら?」 |
三洲次 | 「よく分からないけど、もうガラクタ同然ですね」 |
ランプ | 「左の壁に、青白く光る滑り戸が出てきましたよ」 |
ブリスケット | 「ふん!…むっ!……ダメっす。開かねぇっす」 |
ロイン | 「誰もその扉を開けられなかった」 |
ブリスケット | 「え?! まだ、あっししか試してねぇっすよ!?」 |
三洲次 | 「ちょ! 入って来た扉が消えてますよ!!」 |
ロイン | 「振り向くと、入って来た扉が消えていることに気付いた」 |
ロース | 「さっきから、なんで文語口調なのよ?」 |
ランプ | 「そうなると、目の前のオレンジ色に輝く扉に入るしかないですね」 |
ブリスケット | 「仕方ねぇっすね」 |
ロース | 「きゃあああぁぁっっ!!!」 |
ロイン | 「!?」 |
ロース | 「あそこっ!! デカイいクモが居るわっ!!!」 |
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ブリスケット | 「お? 本当っすね」 |
ランプ | 「ん?………え?!」 |
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三洲次 | 「まぁ、こんだけ打ち捨てられた部屋なら、クモの1匹や2匹居ても不思議じゃないでしょ」 |
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ロース | 「だからって、デカすぎでしょ!! あいつ!!」 |
ブリスケット | 「こんな冒険してりゃぁ、珍しくもねぇっしょ」 |
ロイン | 「まぁ、襲ってこないし、問題ないだろう」 |
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ランプ | 「ロイン!! 問題ありです!!」 |
ロイン | 「え?」 |
ロース | 「ちょっと! 追い払ってよ!! 気持ち悪いわっ!!」 |
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三洲次 | 「え? いや……。 俺もあんなデカいのは……ちょっと……」 |
ロイン | 「問題? どこに?」 |
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ランプ | 「私に!!」 |
ロイン | 「どんな?」 |
ランプ | 「体調が悪いです!!」 |
ロイン | 「トイレなら地上まで我慢できない?」 |
ランプ | 「違いますっ!!! H.P.が減ってるんです!!」 |
ロース | 「じゃぁ、ブリ助、追い払ってよ!!」 |
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ブリスケット | 「いや、あっしだってイヤですぜ」 |
ロイン | 「え?! いつから?」 |
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ランプ | 「さっきオーガと戦った辺りから…」 |
ロイン | 「毒にやられたか? ラツモフィスかける?」 |
ランプ | 「オーガは毒攻撃なんてしないです!!」 |
ロース | 「あなたたち男でしょ!!」 |
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三洲次 | 「こういう冒険してて、男も女もあるかよ」 |
ブリスケット | 「ロースはん、もう自分で追い払ってくだせぇよ」 |
ロース | 「絶対にイヤッ!!」 |
ランプ | 「正確には鑑定しないと分からないですが、 さっき宝箱から手に入れたアイテムが、怪しいです」 |
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ロイン | 「へ?」 |
ランプ | 「この道のプロである私が見るに……、この『?ゆびわ』が怪しいです。 あきらかに異様な力を感じます」 |
都合よく原因を特定して、すいません。
でも、有名なアイテムなので、ここは許して下さい。
ロイン | 「どれどれ、ちょっと見せてくれ」 |
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ランプ | 「どうぞ」 |
ロイン | 「ふーん…、この指輪がねぇ……。 H.P.が減る呪いでもあるのかな?」 |
ランプ | 「私はH.P.が低いので、ロインが持って帰ってもらえますか?」 |
ロイン | 「えっ?! いや……、こんなの持ってて、死んだりしたくないよ」 |
ランプ | 「私だってイヤですよ」 |
ロイン | 「じゃぁ、H.P.が一番多い……、お~い!ブリ助!」 |
ブリスケット | 「へい!」 |
三洲次 | 「…?」 |
ロース | 「…?」 |
ブリスケット | 「なんでやしょ?」 |
ロイン | 「この指輪、お前にやるよ」 |
ブリスケット | 「なぜっすか?」 |
ロイン | 「……………え?」 |
ブリスケット | 「え?」 |
ランプ | (会話がヘタ過ぎでしょ……) |
ロイン | 「えぇと……、まぁ、なんとなく……その、似合いそうだし……」 |
ランプ | (ごまかし方もヘタだし………) |
ブリスケット | (ん~……、な~んか怪しいっす) |
ロース | (あの指輪、何かあるわね……) |
三洲次 | (はーん……、どうもイワクがありそうだな、アレ) |
ロイン | 「ほら、たまにはこういうオシャレも良くないか?」 |
ブリスケット | 「別に。 指輪ならやっぱり、女性の方がイイっしょ。 どうっすか?ロースはん?」 |
ロース | 「えっ?! あ~…、そのデザインは趣味じゃないわぁ~」 |
ブリスケット | 「いえいえ。 そもそも罠をちゃんと見極めたロースはんこそ、受け取るにふさわしいっすよ!」 |
ロース | 「わ、罠を見極めたぐらいで、それは大げさだわっ!! ほら! 罠を解除できる盗賊の三洲次がいたから、手に入った指輪でしょ? 三洲次にあげたら?」 |
三洲次 | 「えっ?! いや、罠は解除できなくても手に入るから、関係ないでしょ! や、やっぱり女性の方が似合うと思うよ!うん! ってな訳で、どう?桃?」 |
桃 | チキッ!(刀を三洲次の首に当てて…) 「聞かれてんのは、てめぇだ!」 |
三洲次 | 「すぃません……。 じゃ…、じゃぁ、鑑定しないとお金にならないから、ランプに渡しましょう!」 |
ランプ | 「えっ?! いや、ほら、私は他にも鑑定するし、持ち物は空けておかないと……。 えぇと…、誰が持つか決まらないなら、リーダーに預かってもらいましょうか?」 |
ロイン | 「えっ?! いや、決まらないならリーダーが預かる、なんてルールなど無いだろ?! ここは、やはりブリ助が…」 |
ブリスケット | 「いえいえ、罠を見極めた功績から、ロースはんこそがもらうべきっす!」 |
ロース | 「いいえ、それよりも罠を見事解除した三洲次こそが、もうらべきじゃない?」 |
三洲次 | 「いやいや、鑑定できるランプこそが、持つべきですよ!」 |
ランプ | 「あ~…、もう全然決まらないので、リーダーが預かって下さい!」 |
ロイン | 「だから、決まらないものはリーダー、なんてルールはないだろ?!」 |
ブリスケット | 「じゃぁ、どうするんすか?」 |
ロイン | 「あ! じゃ、あそこに居るクモにでも……」 |
ロース | 「ふざけないでっ!!」 |
ロイン | 「ひっ!!」 |
三洲次 | 「……………」 |
ランプ | 「話しが前に進まないから、もう正直に喋った方がいいですよ?」 |
ロイン | 「しょうがない……。 これ、持ってるだけでH.P.が減るらしいんだ」 |
他全員 | 「「「そんなモノ、人に押し付けるなああぁぁっっ!!!」」」 |
ロイン | 「すいませんんんっっ!!!」 |
………………
………
ロース | 「で、どうするの?」 |
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ロイン | 「危なっかしいだけだから、捨てるか」 |
ブリスケット | 「最初からそうしてくだせぇよ」 |
ランプ | 「待ってくださいっ!!」 |
ロイン | 「ん?」 |
ランプ | 「いえ…、これ、多分かなりの値打ちものですよ」 |
ロイン | 「え?」 |
ランプ | 「こんな力が封じられていて、しかもこれほどの装飾の品、そう市場に出ることないです! こいつ、きっと高値で売れますよ!! お金になるから、持って帰って、売りましょ!! ね?!」 |
三洲次 | 「こんな危ないもの、誰が持って帰るんです?」 |
ロイン | 「しょうがない。 H.P.が一番高いブリ助に託すしかないだろ」 |
ブリスケット | 「あっしですか?!」 |
ランプ | 「頼む!ブリ助!!持っていてくれ!!! きっとお金になるから!!! な!な!な!」 |
ブリスケット | 「ランプはん、金が絡むと、本当にキャラ変わりやすね……」 |
ロース | 「でも、H.P.が減るアイテムを持って帰るんなら、 私もロインの判断が普通だと思うわよ」 |
ブリスケット | 「うぅぅ……」 |
持ってるだけでH.P.の減る「?ゆびわ」は、H.P.が一番多いブリスケットに持たせることにした。
ブリスケット | 「引き受けやしたから、早く地上に戻りやしょうや」 |
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ロース | 「私も、あんなクモといつまでも同じ部屋なんて、イヤだわ」 |
ロイン | 「よし、じゃぁ、さっそく隣の部屋へ入ろう」 |
ブリスケット | 「では…」 |
かくして、やっと次の部屋に入る。
すると.....、
ブリスケット | 「今の声が、トレボーっすかね?」 |
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ロイン | 「そうらしいな……」 |
三洲次 | 「眼の前のテーブルに、リボンがありますよ?」 |
って、こんなところでファンファーレが流れやがった!!
こんな演出あったっけ....?
三洲次 | 「これが『ブルーリボン』ですかね?」 |
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ロース | 「他にそれっぽいのは無いし、そうじゃないかしら?」 |
ロイン | 「じゃ、これを持って行こう」 |
その途端!!
突如、壁の穴から、続々と敵が現れるっ!!!
三洲次 | 「うわぁ!!なんか出てきた!!」 |
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ロース | 「なに?この動物たち?!」 |
ランプ | 「人が立ち入らなくなり、代わりに住み付いた住民たちでしょう」 |
三洲次 | 「さっきのクモと一緒ですね」 |
ロイン | 「知恵の浅い奴らだな。 出てくる時は、相手を見極めてから出てくるもんだ」 |
ロイン | 「こういう時に備えて、レベル5の呪文を温存しておいて正解だった」 |
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三洲次 | 「あ! それでモンスター配備センター戦は、マダルトじゃなくてラハリトなんて唱えていたんだ」 |
ロース | 「あら、意外と先を考えて行動してるのね?」 |
ロイン | 「『意外』だけ余計だ」 |
万全を期すため、途中で出た宝箱は開けない。
テレポータとかにひっかかったら、イヤだから。
そして、そのまま右手に現れたドアから外に出る。
ロイン | 「ここは…?」 |
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三洲次 | 「えぇと、マップを見ると、1階へ通じるエレベーターのすぐ側ですね」 |
ロース | 「元の通路に戻ったのね」 |
ブリスケット | 「じゃ、すぐ戻りましょうや!」 |
ランプ | 「あ! コントロールセンターの警報装置のすぐ側に、扉がありましたね」 |
ブリスケット | 「え?」 |
ロイン | 「そう言えば、まだあの扉の中は確認していなかったな」 |
ブリスケット | 「え? え?!」 |
三洲次 | 「じゃ、確認しに戻りますか?」 |
ブリスケット | 「いや!! あっしが何を持ってるか御存知でやしょ?!!」 |
ロース | 「マップを埋めるためだから、仕方ないわねぇ~」 |
ブリスケット | 「皆して、ふざけねぇでくだせえぇっっ!! あっしを殺す気でやすかっっ?!!」 |
まぁ、そこは冗談で、このまま城に戻ります。
マップで歩数を数えると....、うん、この「?ゆびわ」を持ってても、十分に帰れる距離だ。
エレベーターで一気に1階へ上がり....、
....暗がりを手探りで歩きながら、ディロマトの部屋の前まで来る。
そして、ここで....、
....やっとだけど、入手した品を鑑定する。
「?ゆびわ」は呪いのアイテムなので、鑑定に失敗すると、強制的に装備となる挙句、外すことができなくなる。
なので、鑑定の瞬間はちょっとドキドキでしたが、なんかあっさりと1回目で鑑定に成功してしまった。
あっけない。
ランプ | 「ふぅ…、無事に鑑定できました」 |
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ロイン | 「ご苦労」 |
ロース | 「このH.P.が減る指輪は、『死の指輪』って言うのね」 |
ブリスケット | 「名前の通り…、あっしは死にそうっす……」 |
三洲次 | 「リボンも、ちゃんと『ブルーリボン』でしたね」 |
ランプ | 「じゃ、城に戻りますか?」 |
ブリスケット | 「さっそく戻りやしょう!! すぐ戻りやしょう!! そうしやしょう!!!」 |
ロイン | 「分かった、分かった」 |
そして、マピロ・マハマ・ディロマトで一気に城へ!!
無事、凱旋!!!
今回は、長い旅路だった。
……………………
…………
……
──── ボルタック商店
ブリスケット | 「はぁ…はぁ…、て、店主はおらんか?!」 |
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店員 | 「いらっしゃいませ~。 あぁ、店を出たら、左手の歩道を道沿いに進むと、中央広場に出るので…」 |
ブリスケット | 「はい?」 |
店員 | 「…その中央広場を北に抜けると、すぐ目の前にありますよ」 |
ブリスケット | 「………………………」 |
店員 | 「………………………」 |
ブリスケット | 「………………何が?」 |
店員 | 「カント寺院が」 |
ブリスケット | 「あっしは、いたって健康でやす!!」 |
店員 | 「いや、なんか苦しそうだったので、 毒か麻痺にでもかかってるのかと…」 |
ブリスケット | 「これは、ただH.P.が減ってるだけでやす! いや、パーティーの仲間がヒドくって……」 |
店員 | 「ほぉ?」 |
ブリスケット | 「持ってるだけでH.P.が減るアイテムを手に入れたんですけどさぁ」 |
店員 | 「ほぉほぉ」 |
ブリスケット | 「それを持って帰ろうとすると、下手すりゃ死ぬじゃねぇっすか?」 |
店員 | 「はいはい」 |
ブリスケット | 「そこで、誰が持って帰るか?って、話しになりやしてさぁ」 |
店員 | 「はいはいはい」 |
ブリスケット | 「で、実はあっし、パーティーで一番H.P.があるんすよ? すごいでやしょ?」 |
店員 | 「えぇ、えぇ!」 |
ブリスケット | 「そうしたら、あっしにそのアイテムを押し付けてきやがるんすよ? まぁ、でも、仕方ねぇかな…って、訳でさ。はははは!」 |
店員 | 「はははは! ちょっと何言ってるか分からないです」 |
ブリスケット | 「なんで分からねぇっすか!!! ちゃんと説明してるでやしょうがっ!!!」 |
店員 | 「はぁ…」 |
ブリスケット | 「もう、いいっすよ。 それより、買取の価格表を見せてもらねぇっすか?」 |
店員 | 「お客さん、」 |
ブリスケット | 「ん?」 |
店員 | 「踏んでますよ」 |
ブリスケット | 「なんで下にあったんすか?! 上に置いといてくだせぇよ…、よいしょっと。 えぇと………、んーー………、 ………無ぇっすねぇ……」 |
店員 | 「何をお売りになりたいんですか?」 |
ブリスケット | 「『死の指輪』っす」 |
店員 | 「『屁の指輪』?」 |
ブリスケット | 「いや、『屁』じゃねぇっす! 『死の指輪』っす!」 |
店員 | 「『屁の指輪』?」 |
ブリスケット | 「『死・の・指・輪』!! だいたい『屁の指輪』ってなんすか? そんなのあるんすか?」 |
店員 | 「ありますよ」 |
ブリスケット | 「え?! 『屁の指輪』なんて、あるんすか?」 |
店員 | 「えぇ。 使うと『ラカニト』の効果があります」 |
ブリスケット | 「『ラカニト』の? え…? どうして?」 |
店員 | 「『屁の指輪』を使うと、臭~い匂いが辺り一面に広がるんですが、 あまりに臭くて、モンスターが窒息死するんです」 |
ブリスケット | 「それ、自分もやられるっすよね? いやいや、『屁の指輪』の話しなんて、どうでもいいっす。 『死の指輪』っす!」 |
店員 | 「『酢の指輪』?」 |
ブリスケット | 「『し』ぃっっっ!!!!」 |
店員 | 「『胃』?」 |
ブリスケット | 「『し』~~~ぃぃぃっっ!!!」 |
店員 | 「『し』~~~ぃぃぃっっ?」 |
ブリスケット | 「そう! 『し』~~~ぃぃぃっっ!!」 |
店員 | 「オシッコですか?」 |
ブリスケット | 「いや、そうじゃなくて……。 ってか、確かに、子供にオシッコをさせる時とか、 『シィィィィィ』とかやりやすけど、さぁ」 |
店員 | 「『オシッコの指輪』を売りたい……と」 |
ブリスケット | 「違うっす!! ってか、『オシッコの指輪』ってなんすかっ!? あるんすか?! そんなの?!」 |
店員 | 「えぇ、ありますよ」 |
ブリスケット | 「あるんすか?!」 |
店員 | 「えぇ。 使うと、指輪の穴から『聖水』が吹き出す… |
ブリスケット | 「下ネタじゃねぇかっっ!!! ってか、さっきから下ネタばっかじゃねぇっすかっ!!!」 |
店員 | 「え? 何を売りたいんです?」 |
ブリスケット | 「もう実物を見せた方が早ぇっすな……(ゴソゴソ)。 はい! これっす!!」 |
店員 | 「これは……っ!! ご………ごく稀にしか出てこない………、 真の冒険家だけが………手にしてくる………、」 |
ブリスケット | 「………………」 |
店員 | 「こっ、これはっっ!!! 『死の指輪』じゃないですかああぁぁっっ!!!」 |
ブリスケット | 「さっきからそう言ってるやろ。 なんで『オシッコの指輪』とかになるんすか…」 |
店員 | 「あ~、でも、こんな危険なもの、引き取っても棚に並べられないですよ」 |
ブリスケット | 「ダメなんすか?! ちょ…、ランプはんがあんなこと言うから……。 いや、失礼しやした」 |
店員 | 「ま!待ってください! 確かに表には並べられないですが……、その……、この品はほとんど市場に出回っておらず、裏の市場ではかなり希少で、その手のコレクターには垂涎の品でして……」 |
ブリスケット | 「では、買い取ると? いくら出すっすか?」 |
店員 | 「……(ゴニョゴニョ)……」 |
ブリスケット | 「売った!!!」 |
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店員 | 「ありがとうございます!」 |
………………
…………
……
三洲次 | 「あ、戻ってきましたよ」 |
---|---|
ブリスケット | 「皆の衆っ!!! これを見るっす!!!」 |
ロイン | 「え?」 |
ブリスケット | 「250,000G.P.で売れたっす!!!」 |
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ランプ | 「よっほぉぉお~~っ!!! ほら、ほら! 私の言った通りじゃないですかっ!!!」 |
ロース | 「す、すごいわ……」 |
三洲次 | 「これだけの金があれば、しばらく遊んで暮らすこともできるなぁ…」 |
ブリスケット | 「いや~、命からがら持って来たかいがあったっす。 じゃ、この大金はあっしが……」 |
ランプ | 「……え?! いやいやいや!! な、何を言っているんですかっ!! 私が鑑定できたから、お金になったんじゃないですか?! そのお金は、私がもうらべきですよ!!」 |
三洲次 | 「待った、待った! そもそも罠を解除できる俺がいたから、手に入ったアイテムのお金ですよね? 俺が受け取るべきですよ!」 |
ロース | 「なに言ってるのよ!! あなた、罠を間違えてたじゃないっ!! 罠をちゃんと見極めた私こそ、受け取るのにふさわしいわっ!!」 |
ロイン | 「こらこら! 決まらないなら、リーダーである私が預かるのがルールだ!」 |
桃 | 「…………………」 |
ブリスケット | 「いやいや!命と引き換えに持って来たあっしが、もらうべきっしょ!?」 |
ランプ | 「いえいえ、鑑定をした私こそが、もらうべきです!!」 |
三洲次 | 「いや、罠を見事解除した俺こそが、もうらうべきでしょ!!」」 |
ロース | 「いいえ、罠を見極めた功績のある私こそが、もらうべきだわ!!」 |
ロイン | 「決まらないなら、リーダーが預かるぞ!!」 |
ブリスケット | 「あっしっす!!」 |
ランプ | 「私です!!」 |
三洲次 | 「俺だよ!!」 |
ロース | 「私だわ!!」 |
ロイン | 「俺だ!!」 |
ブリスケット | 「…☆△!!」 |
ランプ | 「…△○!!」 |
三洲次 | 「…□▽!!」 |
ロース | 「…○◎!!」 |
ロイン | 「…▽☆!!」 |
………………
………
リルガミンの夜は、今日もにぎやかに更けていく……
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 死 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロイン | 魔 | 11 | 62 | 15 | 18 | 10 | 18 | 15 | 14 | 0 | マカニトはいいわぁ、便利だわぁ。 |
三洲次 | 盗 | 12 | 40 | 17 | 15 | 9 | 13 | 17 | 16 | 3 | 少し紆余曲折したけど、無事に罠を解除できた。 |
桃 | 侍 | 10 | 81 | 18 | 18 | 16 | 18 | 18 | 15 | 0 | 出番の多い / 少ないが、両極端過ぎる気もする。 |
ロース | 僧 | 11 | 65 | 15 | 16 | 18 | 16 | 18 | 12 | 2 | 見事なカルフォであった。 |
ランプ | 司 | 11 | 36 | 13 | 18 | 17 | 12 | 18 | 8 | 3 | 「死の指輪」の一発鑑定、お見事でした! |
ブリスケット | 侍 | 10 | 88 | 17 | 18 | 14 | 18 | 17 | 11 | 1 | 「死の指輪」の運搬、お疲れ様でした! |
プライベートエレベーターなど、まだ行っていない場所も若干ありますが、地下4階の探索も一区切りがついたので、ここで作成したマップを公開致します。
【更新履歴】
2021年 8月 7日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年 5月 3日:ステータス欄の誤りを修正。
2019年 5月19日:次ページへのリンクを設定。
2019年 5月12日:新規公開。