110.トラウマを克服せよ
【登場人物】 | |
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サーロイン | ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。 |
三洲次 | 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。 |
桃 | 元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。 |
ロース | こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約12分
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。
──── ギルガメッシュの酒場
三洲次 | 「皆さん、お待たせしました! 三洲次、レベルを挽回して戻ってまいりました!」 |
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サーロイン | 「おぉ、長かったな。 待っていたぞ」 |
三洲次 | 「おまけに、能力もパーフェクトですっ!!」 |
5人 | 「「え?!」」 |
サーロイン | 「本当だ……」 |
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ランプ | 「そう言えば修行前って、能力値は最低でも15でしたね。 レベルアップごとに能力を上げたのですか?」 |
三洲次 | 「いや、下がったりもあったけど……」 |
ロース | 「はぁ? じゃあ、なんでよ?」 |
三洲次 | 「あの後、さらにもう1回バンパイアにエナジードレインを喰らって、 結局合計5レベル分修行し直すはめに……」 |
ブリスケット | 「それで長引いてたっすか」 |
サーロイン | 「エナジードレインをよく喰らう奴だな……」 |
さて、三洲次も復帰し、久しぶりに......
....ローラーレンジャーズ全員集合してのアイテム収集活動、再開だぜ!!
サーロイン | 「三洲次……お前、俺と同じH.P.なのかよ」 |
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三洲次 | 「いや、別に好んでこのH.P.になった訳では……たまたまであって……」 |
ロース | 「私も桃と同じH.P.だし……」 |
ランプ | 「救助隊のドワーフ兄弟も同じH.P.だったことがあったし……」 |
ブリスケット | 「何か因果でもあるんすかね?」 |
サーロイン | 「さぁ……」 |
ともかく、残る未入手のアイテムは、この4つ!!
・守りの盾
・手裏剣
・回復の指輪
・破邪の指輪
この4つを目指し......
....再び地下10階を周回します!!
…………………………………………
………………………………
……………………
…………
──── 地下10階
さぁ、また地下10階を荒らし回るぜ!!
──── 第一玄室(1周目)
サーロイン | 「ここも久しぶりだな」 |
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ブリスケット | 「戦闘はご無沙汰っすから、腕が鳴りやすぜ!」 |
ランプ | 「さぁ! レアアイテムを持つ敵、カモンッッ!!」 |
バンッ! ← 扉を蹴破った音
三洲次 | 「あ………ちょっと………思い出したくない過去が脳裏を………」 |
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ロース | 「いきなり誰かさんには因縁深いモンスターが来たわね」 |
ランプ | 「いや、でもレアアイテムを持ってる敵ですから、戦いましょう!」 |
三洲次 | 「なぁ、ロイン? こんなのロクな奴じゃないから、止めましょうよ? ね? ね?」 |
サーロイン | 「う~ん………まぁ、1匹だし、出直してみるか」 |
ま、今回はパスしますか。
「にげる」をポチッとな!
で、入り直す。
バンッ!
サーロイン | 「う~ん………経験値が目当てなら戦うのだが……」 |
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ランプ | 「こいつから手に入るアイテムは、全て入手済みです」 |
サーロイン | 「では、出直すか」 |
「にげる」をポチッとな!
で、入り直す。
バンッ!
三洲次 | 「あ……ちょっと………眩暈が…………」 |
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サーロイン | 「お前……こいつらと何かの縁で結ばれてるんじゃないのか?」 |
ランプ | 「一応レアアイテムを持ってますし、今度は4匹だから、もう戦いませんか?」 |
三洲次 | 「止めましょうよ、ロイン!! 何かのはずみでドレイン喰らったら、たまったものじゃないから!! 止めましょ! ね! ね!!」 |
ロース | 「相当トラウマになってるわね……」 |
サーロイン | 「しょうがない、出直すか」 |
「にげる」をポチッとな!
うわああああああぁぁぁぁぁぁ! ! ! !
(*) 逃走に失敗。1ターン、一方的に敵から攻撃を受けることに......
え?............ちょっと!!
バンパイア4匹もいるんだよ!!?
これ........間違いなく............来るよね............エナジードレインが...........
ええええええぇぇぇぇっ!!!!
マジでえええええぇぇぇっっ!!!
おおおおおおぉぉぉぉ............軽率だったぁぁぁ................
やっと......やっとエナジードレインの被害を挽回し終わったのに........、
再開して、いきなり............これって..............
俺................泣きそうなんだけど................マジで..............
今............これまでで一番リセットしたい気持ちで一杯なんだけど............
あああああぁぁぁぁぁ................軽率過ぎたぁぁぁ............
とりあえず......1匹目はモリト(弱いグループ攻撃呪文)だったからいいけど............2匹目は............?
モリトっ?!!
............3匹目は?
また、モリトっっ!!!
も..........もしかして..........4連続で呪文という奇跡が............起きるのか............?!
よ............4匹目は..........?
4匹目も呪文だあああぁぁっ!!!!
うおおおおおぉぉぉぉっっ!!!
奇跡だっ!!!
1匹もドレイン攻撃してこなかったあああぁぁっっっ!!!
実は、リアルに小躍りしてしまった......
三洲次 | 「……た………助かった………?」 |
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ブリスケット | 「……助かったんすか……?!」 |
サーロイン | 「助かったぞっ!!」 |
前衛3人 | 「「助かったあああぁぁぁーーーっっ!!!」」 |
バンパイアA | 「グギィガギィゴギィ?(攻撃を喰らって、喜んでるぞ?)」 |
バンパイアB | 「ガギゴギグギゲギ?(変態じゃないのか?)」 |
三洲次 | 「良かった! 本当に良かった!! ありがとう!! ありがとうなっ!!」 ↑バンパイアの両手を取って…… |
バンパイアC | 「ゲギュゴギュガギュ?(感謝までされたぞ?)」 |
バンパイアD | 「ゴギィゴギャゴギュ…(理解不能だな…)」 |
よーし、よーし!!
依然問題無し、だっ!
しかし、もう一度逃走して、また失敗......なんて絶対にイヤだから、
この奇跡を無駄にしないためにも、全力で叩き潰すっ!!!(恩知らず)
三洲次 | 「え?! いくの?」 |
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サーロイン | 「当たり前だろ」 |
ロース | 「ま、こんな奴ら、ティルトウェイトで一発ね」 |
サーロイン | 「ちょっと待ってくれ、ロース」 |
ロース | 「え?」 |
サーロイン | 「せっかくだからな、救助隊からもらったカシナートの威力を試させてくれ」 |
バンパイアA | 「ギガガガガガアアアアァァァァッッッ……!!」 |
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バンパイア達 | 「「ヒイイィィィッッ!??」」 |
サーロイン | 「なるほど、これはなかなかの威力だ」 |
ブリスケット | 「さすがロイン殿、さっそく使いこなしてやすな」 |
サーロイン | 「三洲次の修行が長かったから、試し斬りする時間が十分あったんだ」 |
三洲次 | 「…………………………」 |
ロース | 「満足したかしら?」 |
サーロイン | 「あぁ、もう片付けていいぞ」 |
ロース | 「じゃ!」 |
バンパイア達 | 「「グギィギャアアアアァァァッッ!!!」」 |
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ロース | 「楽勝ね!」 |
勝ったー!!
良かったー!!
助かったー!!!
三洲次 | 「ふぅ………寿命が縮むかと思った………」 |
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ランプ | 「それを言うなら『レベルが下がるかと思った』の方が適切なのでは?」 |
ロース | 「エナジードレインが相当トラウマになってるわね」 |
サーロイン | 「ま、喰らいまくってたら、トラウマにもなるだろ」 |
ブリスケット | 「皆の衆っ! 宝箱がありやしたぜ!」 |
ブリスケット | 「プリーストブラスターっすね」 |
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三洲次 | 「俺、もう開けなくていいんだよな?」 |
サーロイン | 「……? 何の話しだ?」 |
桃 | 「うぃ、あたいの出番だぜ」 |
三洲次 | 「おーー! やっぱ盗賊ってすげぇな、あっさりと解除に成功したよ!」 |
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ロース | 「は? 元盗賊のあなたが、何言ってるのよ?」 |
サーロイン | 「修行から戻って来てから、お前、なんかいろいろとおかしいぞ?」 |
ランプ | 「アイテム収集を再開して、いきなり『たんとう』とは、なかなか期待できますね。 どれどれ……」 |
ランプ | 「『切り裂きの短刀』ですか。 『盗賊の短刀』あたりを期待したんですが……」 |
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サーロイン | 「ま、別に悪くない滑り出しだろ」 |
三洲次 | 「いや………最悪の滑り出しだったと思う…………」 |
では、第一玄室を突破したので......、
....第二玄室へ。
──── 第二玄室(1周目)
バンッ!
??? | 「なんでもかんでも みんな」 |
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??? | 「扉に入って 来るよ」 |
サーロイン | 「は?」 |
三洲次 | 「な、なんだ?」 |
??? | 「扉の陰からボワッと」 |
レイバーロード | 「レイバーロード、登っ場ーっ!!」 |
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三洲次 | 「うわぁ~……」 |
お?!
レイバーロードって、久々の登場じゃん!!
そういや、三洲次のレベル挽回の修行中、こいつ1度も出てこなかったな。
ま、経験値的に大したことない(比較論)から、出て来ても戦っていたかは微妙だけど。
だが、アイテム狙いなら、もちろん戦うぜ!!!
レイバーロード | 「いつだって 忘れない」 |
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ハイプリースト | 「ワードナは 偉い人」 |
ジャイアント達 | 「「ソンナノ 常識ィー!」」 |
ブリスケット | 「ワードナの守衛とは言え、盲信し過ぎっすな」 |
敵全員 | 「「タッタタラリラ!」」 |
ロース | 「もう狂ってるというより……」 |
ランプ | 「クスリでラリッてるだけでは…?」 |
サーロイン | 「気にせず、やっつけるぞ!!」 |
レイバーロード | 「カーティノ カーティノ」 |
レイバーロード | 「パッパやられ」 |
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ロース | 「1匹ダメだったわ!」 |
サーロイン | 「十分だ!!」 |
レイバーロード | 「モンティノ モンティノ」 |
レイバーロード | 「パッパやられ」 |
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ブリスケット | 「ハイプリーストの呪文を封じたっす!」 |
サーロイン | 「でかしたぞ!」 |
レイバーロード | 「ハイプリ ハイプリ」 |
レイバーロード | 「ロルトが チラリ~」 |
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ハイプリースト | (……タッタタラリラ…?!) |
サーロイン | 「あいつら、やられてるの楽しんでないか…?」 |
ブリスケット | 「ラリッてるだけありやすね……」 |
三洲次 | 「じゃ、ハイプリーストが無防備になったところで…(スラッ!)」 |
レイバーロード | 「ハイプリ ハイプリ」 |
レイバーロード | 「パッパやられ」 |
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三洲次 | 「よし!!」 |
レイバーロード | 「ファイアー 巨人」 |
レイバーロード | 「殴れ ボコボコだー!」 |
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三洲次 | 「ふごおっ!!」 |
レイバーロード | 「レイバーロード お腹がへったよ~」 |
レイバーロード | 「がぶうっ!!」 |
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サーロイン | 「いだだだっ!!」 |
三洲次 | 「食うな!食うなっ!!」 |
ロース | 「さすがラリッてるだけあるわね……」 |
サーロイン | 「いたた……くそっ!」 |
レイバーロード | 「相手パーティーの陰から~」 |
サーロイン | 「やり返してやるっ!!」 |
レイバーロード | 「お笑いロード 登っ場ー!!」 |
レイバーロード | 「ポオオォンポオオォコッッ!!」 |
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レイバーロード | 「リィィィーーーンッッ!!」 |
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サーロイン | 「誰がお笑いロードだっ!!!」 |
ロース | 「相変わらずいろいろ意味不明ね……」 |
さて、これで残るはザコのファイアージャイアントだけになったので......、
....マダルト(グループ攻撃呪文)と直接攻撃で沈める。
問題無く勝利!!
ランプ | 「では、宝箱を開けましょう!!」 |
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ランプ | 「『錆びた鎖帷子』……」 |
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三洲次 | 「あいつ、ロクな防具持ってないよな……」 |
さて、2部屋回ったので......、
....城へ戻ります。
…………
……………………
………………………………
──── 冒険者の宿
すると、ここで桃(盗賊)がレベルアップ!!
おぉ!
盗賊のクセして一番ヘボかった素早さも、今回のレベルアップで16に!!
他の能力値も17~18だし、三洲次に触発されたのか、
桃も2回目のパーフェクトを狙いにきたか?!
では、本日2周目です。
──── 第一玄室(2周目)
ロース | 「楽勝ね!」 |
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ランプ | 「ではでは、宝箱を開けましょう」 |
ブリスケット | 「カルフォ!!」 |
サーロイン | 「では、桃も頼む」 |
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桃 | 「うぃっす」 |
ブリスケット | 「…………………………」 |
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桃 | 「…………………………」 |
サーロイン | 「う~~ん………」 |
三洲次 | 「この階で、これまで石弓の矢って、出てきましたっけ?」 |
サーロイン | 「そう言われると、あまり無かった気もするな……。 まぁ、一応ランプも頼む」 |
ランプ | 「では………」 |
サーロイン | 「よし、メイジブラスターと断定しよう。 桃、開けてくれ」 |
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桃 | 「うっし! 開いたぜ」 |
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三洲次 | 「桃の方が正解だったとは……」 |
サーロイン | 「久しぶりなのに、調子がいいな」 |
桃 | (Vサイン!) |
ランプ | 「えぇと、他には………」 |
ランプ | 「おぉ! 指輪が入ってましたよ!!」 |
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サーロイン | 「なに?! 今度こそ『回復の指輪』が来たか?!」 |
ランプ | 「『窒息の指輪』でした……」 |
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サーロイン | 「うん、まぁ、悪くはないんじゃないか?」 |
ブリスケット | 「『窒息の指輪』もそこそこ手に入ってやすから、 機会を見て使っていきやせんか?」 |
ロース | 「でも、ジャイアント系の敵って、先制じゃなくても余裕で勝てるから、 そこまで頼るほどでもないのよねぇ。 むしろ奇襲された時の方が問題だわ」 |
三洲次 | 「大問題ですっ!! ドレインする敵に奇襲されて……、俺………俺………何度……苦労したことか………」 |
サーロイン | 「切実だな……」 |
とりあえず......、
....第二玄室へ。
──── 第二玄室(2周目)
バンッ!
三洲次 | 「どわああああぁぁぁぁっっ!!!! バンパイアなのっ?!! バンパイアなのおおぉぉっ??!」 |
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三洲次 | 「ぎゃあっ!!」 |
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サーロイン | 「三洲次、落ち着けって」 |
あぶねぇ......。
アイテムも何も期待できないので、こいつからは逃走。
次!
三洲次 | 「いやああああぁぁぁぁっっ!!!! まさかマイルフィックなのおおおぉぉっっ??!!」 |
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三洲次 | 「ぐほおぉっ!!」 |
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サーロイン | 「おい、三洲次、いちいち慌てふためくなって!」 |
ロース | 「完全にトラウマね………」 |
こいつらもアイテムが期待できないので逃走。
三洲次 | 「俺、もうヤダ!!! 帰る!!!!」 |
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サーロイン | 「だから落ち着けって、三洲次」 |
ロース | 「連続で奇襲されて、トラウマが悪化したわね」 |
ブリスケット | 「帰るには、どっちにせよ玄室に入らねぇとダメですぜ」 |
三洲次 | 「こんなことしてたら、絶対にまたドレインを喰らうよっ!!! もう敵が誰でもいいでしょ!!」 |
ランプ | 「そんなこと言われましても……」 |
ロース | 「困ったものね………」 |
サーロイン | 「三洲次!! ダダをこねるな!! そんなことでは、いつまでたっても目的を達成できないぞ!! エナジードレインを克服できないようでは、真の冒険者にはなれん!!」 |
三洲次 | 「どうやって克服するんだよっ??!」 |
サーロイン | 「え~~と………どうすればいいかな……?」 |
ロース | 「あなたも、もうちょっと考えてから発言してくれない?」 |
ブリスケット | 「とりあえず入りましょうや、 話しが前に進まねぇですぜ……」 |
で、再度入ったら......、
....特に奇襲とか無く、ポイゾンジャイアントが出てきた。
ロース | 「ほら、奇襲じゃなければ、余裕よね!」 |
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サーロイン | 「経験値も大量に入ったし、良かったじゃないか!三洲次!」 |
三洲次 | 「たまたまだ!! 運が良かっただけなんだ!!」 |
ブリスケット | 「カルフォ!」 |
ブリスケット | 「メイジブラスターっすね」 |
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桃 | 「む~~……そうっぽいな。 じゃ、開けるぜ」 |
三洲次 | 「どうせ、次か、その次で、またドレインを喰らうんだっ!!!」 |
サーロイン | 「お前、戻って来てから、本当に変だぞ」 |
桃 | 「うっし! 開いたぜ!」 |
ブリスケット | 「どれどれ……お! 鎧が入ってやすぜ!」 |
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ランプ | 「やりましたね!」 |
三洲次 | 「次 奇襲されたら、どうせまたエナジードレインなんだっ!!! もうヤダ!! 俺は帰る!!」 |
ロース | 「帰ってどうするのよ?」 |
ランプ | 「箱の中は1個だけですか?」 |
ブリスケット | 「えぇと………」 |
三洲次 | 「こんなところで戦ってたら、レベルがいくつあっても足りないよっ!!! 帰る!! 帰るったら、帰る!!!」 |
ロース | 「子供じゃないんだから、駄々をこねないの!!」 |
ブリスケット | 「ん~~……お、なんか変な『武器』が入ってやすぜ」 |
ランプ | 「ポイゾンジャイアントって、たまに変なの持ってますよね」 |
三洲次 | 「ドレインなんて、絶対に克服できないんだっっ!! ヤダ!ヤダ!ヤダ! もうこんなところイヤだーっ!!!」 |
ロース | 「もぉ……すっかり弱気になっちゃって……」 |
サーロイン | 「困った奴だな………」 |
ブリスケット | 「………………………………」 |
ランプ | 「………………………………」 |
桃 | 「………………………………」 |
三洲次 | 「………………………………」 |
ロース | 「………………………………」 |
サーロイン | 「………………………………」 |
5人 | 「「ブリ助!!!今何て言った?!!」」 |
ブリスケット | 「な、なんすか?! いや……変な……… |
ブリスケット | …『武器』が入ってやすと」 |
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5人 | 「「『武器』ぃぃ?!!」」 |
ブリスケット | 「へ?」 |
サーロイン | 「ランプ!!! すぐに鑑定だっ!!!」 |
ランプ | 「もちろんです!!!」 |
ランプ | 「これはあああぁっ!!」 |
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ランプ | 「『手裏剣』です!!」 |
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手裏剣、来たーーーーーっっ!!!
うおおおおおぉぉぉぉっっ!!!
これで3種の神器、全て揃ったああああぁぁぁぁっっっ!!!
サーロイン | 「おぉ! これが3種の神器の最後の1つ、『手裏剣』か……」 |
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ランプ | 「忍者だけが装備できるアイテムですが、 最大ダメージはカシナート、悪のサーベルをも上回る、非常に強力な武器です」 |
サーロイン | 「うむ」 |
ランプ | 「しかし、忍者が居ない我々にとっては、 それよりも一部の魔物のブレスのダメージを軽減し、毒……そして何より、 エナジードレインを防ぐ力を持っている点が最大の魅力でしょう」 |
ロース | 「え? それって……」 |
ブリスケット | 「三洲次っち……?」 |
三洲次 | 「それ………それ…………」 |
ランプ | 「はい?」 |
三洲次 | 「それ、俺にくれえええぇぇっ!!!」 |
サーロイン | 「…………………………」 |
ランプ | 「えっと………皆さん、どうしますか?」 |
ロース | 「いいんじゃない? 泣き言を聞くのは、もうまっぴらだわ…」 |
サーロイン | 「ま、これも、ドレインで苦しみつつも、最後まで修行をやり遂げた三洲次への、神からの贈り物なのだろう。 良いんじゃないかな」 |
ランプ | 「では……」 |
三洲次 | 「やったああぁぁーーーっ!!!」 |
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三洲次 | 「エナジードレイン 克服ぅーーーっ!!!」 |
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5人 | ((言ってることが180度変わりやがった)) |
さて、レアもレア、レア中のレアなアイテムをゲットできたので、意気揚々と......
....城へ帰還だぜぇ!!
…………
……………………
………………………………
──── 冒険者の宿
そして今回は、スペルユーザーの2人がレベルアップ!!
まずはブリスケット(僧侶)!!
おぉ!!
ブリスケットも三洲次に触発されたのか、ここで続々と能力値がアップ!!
まぁ、さりげなく、知恵が下がってるけど......。
そして、ロース(魔法使い)!!
ここに来ても、いまだ不満の無いレベルアップは、さすがである。
引き続き、地下10階を荒らし回ります!
──── 地下10階 第一玄室(3周目)
ランプ | 「新アイテムをゲットした勢いに乗り、 残りのアイテムも狙っていきましょう!!」 |
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サーロイン | 「うむ」 |
三洲次 | 「さぁ、最初の敵は?!」 |
バンッ!
メイジA | 「あーーっ!! ローラーレンジャーズっ!!」 |
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サーロイン | 「失礼しました!(バタンッ!)」 |
メイジB | 「あ………逃げた」 |
サーロイン | 「ふぅ……初っ端から、面倒くさい敵が出てきたな」 |
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ランプ | 「そもそも、彼らは新しいアイテムを持ってませんからね! もっとレアアイテムを持ってる敵を狙っていきましょう!」 |
サーロイン | 「うむ」 |
三洲次 | 「さぁ、次の敵は?!」 |
バンッ!
メイジA | 「やはり入り直して……」 |
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サーロイン | 「失礼しました!(バタンッ!)」 |
サーロイン | 「まさか、まだ居るとは……」 |
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ブリスケット | 「待ち構えていたっぽいっすね」 |
…………………………
……………
──── 第一玄室内......
メイジA | 「く………相手にもしてこないとは………。 しょうがない、あいつらがまた戻って来たことだけでも、本部に報告しておくか……」 |
---|
……………
…………………………
サーロイン | 「では、入り直そう」 |
---|---|
三洲次 | 「さぁ、3番目の敵は?!」 |
バンッ!
サーロイン | 「う~~む…………」 |
---|---|
ランプ | 「アイテム狙いですと、こいつは無しですね」 |
......という感じで......、
....ひたすら玄室を......
....出入りし、何度目になるか分からない突入で......、
サーロイン | 「やっとテキトーなのが出てきたな」 |
---|
....こいつらと戦うことに。
1ターン目は......、
....主力前衛2人がきっちりシーフを倒し......、
....フロストジャイアントも瞬殺。
三洲次 | 「楽勝だな」 |
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ランプ | 「では、宝箱を開けましょう」 |
ブリスケット | 「カルフォ!!」 |
ロース | 「また石弓の矢なの?」 |
---|---|
ブリスケット | 「って言われやしても……」 |
サーロイン | 「桃も頼む」 |
桃 | 「うぃ」 |
桃 | 「いや、毒針じゃねぇのか?」 |
---|---|
三洲次 | 「また結果が分かれたな」 |
ブリスケット | 「…………………………」 |
サーロイン | 「しょうがない、今回もランプに託すか」 |
ランプ | 「では……」 |
サーロイン | 「よし、毒針と断定しよう。 桃、開けてくれ」 |
---|---|
桃 | 「うぃっす!」 |
三洲次 | 「また桃の方が正確だったか」 |
ブリスケット | 「マジっすか………」 |
ロース | 「すごいじゃない、桃! 本当に腕を上げたわね!!」 |
桃 | 「いでぇっっ!!」 |
桃 | 「いてててて!!!」 |
---|---|
三洲次 | 「………本当に腕を上げてるのか?」 |
ロース | 「う~ん………………」 |
アイテムは「ひび割れた胸当て」だった。
残念。
とりあえず、やっと第一玄室を突破したので、第二玄室へ。
──── 第二玄室(3周目)
ランプ | 「お! こいつらなら、目当てのアイテムを持ってるかもしれないですよ!」 |
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サーロイン | 「よし、戦うか!」 |
三洲次 | 「ロイン、ここは侍同士、俺に戦わせてくれません?」 |
サーロイン | 「うむ、いいだろう」 |
ロース | 「じゃ、コバンザメのメイジは私に任せて!」 |
たった2ステップで勝利。
楽勝すぎる。
経験値、少なっ!!!
最近は2,0000オーバーとか普通に出てたから、あまりのショボさに、逆にビックリしたわ!
ロース | 「なんか倒しがいが無いわね」 |
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サーロイン | 「ま、今は経験値よりもアイテムが目当てだからな、そこは我慢しよう」 |
桃 | 「うっし!開いたぜ!」 |
ブリスケット | 「侍らしく、巻物を持ってやしたぜ」 |
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ランプ | 「そこは別に『らしく』なくていいのに……」 |
ランプ | 「で、『苦しみ』の巻物ですか……」 |
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三洲次 | 「ショボいな」 |
サーロイン | 「こればっかりは運だから、しょうがない」 |
3周目は成果無しで終わった........
今回は、あと1周だけ回りましょう。
──── 地下10階 第一玄室(4周目)
三洲次 | 「またかよっ!?」 |
---|---|
ブリスケット | 「さりげなくメイジは増えてやすね」 |
ロース | 「何人引き連れて来たって、結果は一緒よ!」 |
ロース | 「ね!」 |
---|
またもや楽勝。
弱過ぎる........。
ブリスケット | 「また巻物っす………」 |
---|---|
三洲次 | 「またかよっ!?」 |
ランプ | 「また『苦しみ』の巻物………」 |
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三洲次 | 「そんなところまで、またかよっ!!」 |
今回、手裏剣以降ロクなの出ねぇな......。
──── 第二玄室(4周目)
バンッ!
メイジA | 「待ってお……」 |
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サーロイン | 「失礼しました!!(バタンッ!!)」 |
サーロイン | 「あいつら、しつこいな……」 |
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三洲次 | 「まぁ、俺たちも、懲りずにしつこく地下10階に来てますけどね」 |
…………………………
……………
メイジA | 「全然相手にされん……」 |
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メイジB | 「ここは、やはりハイウィザード様に来ていただいた方が良いのでは?」 |
メイジC | 「しょうがない、呼びに行くか」 |
メイジA | 「ところで、今度のハイウィザード様って、何代目だ?」 |
メイジB | 「もう数えるの面倒くさくて、忘れたわ」 |
メイジC | 「やられ過ぎなんだよなぁ……」 |
(*) ハイウィザードのお話しは、次回へ続きます......
……………
…………………………
サーロイン | 「では、入り直すぞ!」 |
---|
バンッ!
サーロイン | 「よし、戦うぞ!」 |
---|
ランプのマカニト(Lv7以下の魔物を倒す呪文)と前衛たちの攻撃で、
まったく危なげなく勝利!
やっぱり地下10階なら、このぐらいは経験値ないとねっ!!
サーロイン | 「じゃ、宝箱を開けよう」 |
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ブリスケット | 「おぉ!『指輪』が入ってやすぜ!」 |
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サーロイン | 「なに?! 今度こそ『回復の指輪』が来たか?!」 |
........と、毎回期待に胸を膨らませるが、宝箱を開けた直後の........
....この画面で、アイテムを取った人に「+」マーク(回復マーク)が付いていない時点で、
実は結果は出てたんだなぁ.......と、今ごろ気付いた。
サーロイン | 「だが!未入手の指輪2つの内、もう1つの『破邪の指輪』という可能性も…!」 |
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サーロイン | 「……無いのか」 |
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残るアイテムは3種類!
・守りの盾
・回復の指輪
・破邪の指輪
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
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サーロイン | 君 | 13 | 107 | 18 | 17 | 16 | 17 | 15 | 12 | 1 | 0 | 運の強さを見るに能力パーフェクトは無理かな。 |
三洲次 | 侍 | 13 | 107 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 5 | 4 | 能力パーフェクトだけど村正振ってるだけ。 |
桃 | 盗 | 16 | 156 | 18 | 18 | 17 | 18 | 16 | 18 | 0 | 0 | 2回目の能力パーフェクトが見えてきた! |
ロース | 魔 | 15 | 156 | 15 | 18 | 18 | 18 | 18 | 11 | 0 | 2 | 2回目のパーフェクトには運の強さが絶望的… |
ランプ | 司 | 19 | 88 | 18 | 18 | 18 | 16 | 18 | 14 | 0 | 9 | そもそも全然レベルアップしねぇよ! |
ブリスケット | 僧 | 14 | 113 | 15 | 17 | 18 | 16 | 17 | 13 | 3 | 4 | 能力パーフェクトは……微妙、いろいろ微妙。 |
ランプ | 「そう言えば、私たちは3種の神器を全て集めたんですよね?」 |
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サーロイン | 「あぁ、そうだな」 |
ランプ | 「その割に、その点であまり盛り上がりませんでしたね」 |
サーロイン | 「三洲次に全て持っていかれたからな」 |
ランプ | 「せっかくですから、これから保存用にもう1個ずつゲットを目指しましょうか?」 |
サーロイン | 「勘弁してくれよ……」 |
【更新履歴】
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 5月29日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 2月21日:一部表現を見直し。
2021年 2月14日:台詞を一部見直し。次ページへのリンクを設定。
2021年 2月 7日:新規公開。