100.武者修行へ

【登場人物】  
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
美濃 いろいろミステリアスな日本人の巫女(僧侶)。
センマイ ドワーフの戦士(兄)。敵を千枚に切り刻む名手。
ハチノス ドワーフの戦士(弟)。敵を蜂の巣に突く名手。
ギアラ 救助隊リーダーを務める病弱なエルフの魔法使い。

読了時間 (目安):約10分



本日(11/27)の更新で、当サイトも2周年を迎えました。


正直、「2年もかかってまだ終わらないのか…」って気分ですが......。

でも、まだまだ更新を続けていこうと思いますので、
3年目も引き続きお付き合い下さいますと、大変嬉しく思います。


では、さっそく本編にいきましょう。



さて、前回マイルフィック奇襲を喰らい、三洲次(侍)レベル3つも下がってしまいました......。
3年目のスタートがコレかよ......


まぁ、おかげで「ここまでは育てたいなぁ」と考えていた育成計画があったのですが、
その見込みが完全に狂ってしまいました。

あ、いや、せっかくなので三洲次にも、転職前の侍たちと同じく、
マカニト(Lv7以下の魔物を倒す呪文)までは覚えさせたいなぁ......なんて思ってまして。
でも、アイテムの収集具合や他メンバーの成長ぶりを見ていると、
その前にワードナを倒せそうな勢いかと。

まぁ、個人的な想いだけなので、どうでもいいとも言えるけど......。


でも、ネットを見ていると、ドレイン後に単独でレベルを上げ直すプレイヤーは意外と多く、
やっぱり人それぞれに「育成計画」があって、
『なんとか考えていたパーティーに育てたい!』
という想いを持ってプレイをされているようです。

その気持ち......今なら、すごくよく分かります。


....と、言う訳で、今回から三洲次は、ローラーレンジャーズを一時的に離れ、
レベルを上げ直すための武者修行を始めたいと思います!




とは言えですね....、マイルール(縛り)でマーフィー先生の修行禁止しているので、
普通に戦って経験値を稼ぐ場合、彼一人で戦っていくのは危険です。


そこで、再び救助隊の出番です!!


なんか彼らは、救助用パーティーじゃなく修行用パーティーになってる気もしますが、
気にせずに連れていきます。


そして、経験値を稼ぐ場所ですが......地下10階でいきます!!


とにかく、もうサッサとレベルを挽回したいので、大量経験値が見込める地下10階へ行きます!

....って言うか、地下4階は飽きた


しかも5人メンバーなら獲得経験値も多いから、比較的早くレベルを挽回できるでしょう。


いや、いっそのこと、センマイ(戦士)ハチノス(戦士)のどちらかを外し、
4人メンバーで行っちゃう?
そうすれば獲得経験値はもっと多くなり、もっと早くリカバリできるじゃん!


今回稼ぐ目標経験値は、約500,000E.P.

そして、センマチとハチノスは現在レベル14で、
レベル15に必要な経験値は約290,000E.P.
つまり、半分ずつに分けて行動しても、+αを稼げば、2人ともレベル15にはできる。

レベル15になれば4回攻撃が可能なので、
まだ真っ二つの剣(最大で3回攻撃)のハチノスには、大きな成長となる!


うん!
センマイとハチノスは1名ずつ半々で仲間に加え、4名パーティーで修行をすることにしよう!!


どうせローラーレンジャーズに何かあった時は、救助隊は4名で行動しないといけないから、
ここらで4名でも行動できるかも見てみるか!!



よし! 腹は決まった!!





──── ギルガメッシュの酒場

三洲次 「……と言う訳で、また参加することになりました!
 よろしくお願いします!」
センマイ 「おぉ! また、三洲次さんと冒険に出れるのですな!」
ギアラ 「あれ? ランプさんは、どうされたのですか?」
三洲次 「今回はなるべく早く経験値を稼ぎたいので、俺だけです」
ハチノス 「なんと!
 それではアイテムをゲットしても、鑑定ができないではないですか!」
三洲次 「あ~…そもそも、俺ももう盗賊をやめたので、宝箱は開けられないっすよ」
美濃 「まぁ! なんてことを……!
 でも美濃は、三洲次殿さえ側に居てくれるのでしたら、それだけで嬉しゅうございます………ちぇ
三洲次 「今、小さく舌打ちしたよね?」
ギアラ 「それでは、また地下4階で修業ですね」
三洲次 「いや、地下10階で修業しましょう!」
センマイ 「えええぇぇ?!!」
ハチノス 「地下10階って言えば、ワードナの膝元じゃねぇか?!
 なんでそんな危険なところで?」
三洲次 「まず、一度に獲得できる経験値が違います。
 それに、いずれ君たちも救助活動をするのなら、地下10階は経験しておいた方が良いだろうし」
美濃 「それだと、アイテムを取らないなんて、ますますもって、もったいないですわ」
ギアラ 「う~ん……」
センマイ 「じゃ、こうするのはどうだ?
 カルフォ(罠識別の呪文)をかけて、開けられそうな罠なら開けていくのは?」
三洲次 「誰が開けるん…
美濃 「もちろん、元盗賊の三洲次殿ですわ!!」
三洲次 「………なんで嬉しそうなんだよ………」
美濃 「ご安心下さい!
 毒針だろうと、スタナーだろうと、美濃が心を込めて治して差し上げますから、
 どんどん罠を喰らってくださいませ!!」
三洲次 「(プリーストブラスターが出たら、絶対に開けてやる…!)」



では、救助隊と組んで、三洲次のレベル回復を目指す武者修行のプレイを始めましょう!

なお今回は、下記の方針に従ってプレイをしたいと思います。


・戦う魔物
今回はアイテムよりも経験値優先のため、経験値の高い魔物を狙って戦う。

・巡回する玄室数
まずは、これまでと同じく第2玄室まで
ただこの部屋数は、元々救助隊の能力を考えてのものなので、
もう少し多くても良いかも知れない。
ここは、様子を見ながら判断する。

・宝箱
盗賊がいないので、宝箱はカルフォで判定し、開けられそうな罠の場合だけ挑戦する。

・鑑定
手に入れたアイテムは、ボルタック商店で鑑定を行う。
なぜなら、マイルール(縛り)で冒険に出ないキャラを使ってはいけないので、
今回酒場に待機しているランプ(司教)には鑑定をさせられないから。
あれ?以前酒場にいたロース(元僧侶)に治療させてたっけ?


ザッと、こんなところ。

では、行ってみましょう!




──── 地下迷宮 入り口


まず美濃(僧侶)に......


....ロミルワ(照明呪文)デュマピック(敵識別の呪文)
さらに今回はマポーフィック(常時AC強化の呪文)を唱えてもらい......、


....ギアラ(魔法使い)マロール(テレポートの呪文)で......、


....一気にシュートへ!!


…………………………………………


………………………………


……………………


…………


……




──── 地下10階 入り口


センマイ 「なんだい? これ?」
三洲次 「ワードナからの警告文です」
美濃 「いわゆる、私有地につき立ち入り禁止、ってやつですわね」
三洲次 「まぁ、『俺様の守り』ってやつは、もう何度も破ってるけどね」
ギアラ 「これ………彫り込まれている言葉を囲む始まりのダブルクォーテーションはあるけど、
 終わりの方が無いですよ。
 脱字ですね」
三洲次 「お前、細かいな………」



センマイ 「ここが地下10階かい」
ギアラ 「これまでとは雰囲気がガラッと変わってますね」
三洲次 「ま、ひたすら一本道だから、とりあえず第一玄室まで進もう」

──── 第一玄室


で、ストレートに第一玄室まで到着。

センマイ 「とうとう来たな」
ギアラ 「どんな魔物が待っているのか……緊張しますね……」
三洲次 「なに、本当に手強い魔物は数少ないですよ。
 さぁ!
 バンバン敵を倒して、レベルをガンガン上げまくるぜ!!」
美濃 「三洲次殿は、やる気満々ですわね」
三洲次 「もちろんだ!
 さぁ、突入するぞっ!!
 レベルアップが俺を呼んでいるぜーーっ!!

バンッ!        ← 扉を蹴破った音




三洲次 退却っ!! 退却っっ!!

バタンッ!!!


三洲次 「ぜぇ……ぜぇ………、
 レ、レベルを上げに来て、いきなりバンパイアとか、ありえねぇ!!」
美濃 「レベルダウンが呼んでいましたわ!」
三洲次 じゃかあしぃっっ!!
センマイ 「逃げたはいいが、どうんすだい? これ?」
三洲次 「しばらくやり過ごして、別の守衛に交代するまで待つんだ」

とりあえず、玄室の出入りを繰り返して......、



....狙ったモンスターが出るまで粘ってみる。

ファイアードラゴンとか、アイテム目当てなら戦うけど、
今回は経験値目当てなので、1匹ではパスをした。


そうこうしていたら......、



レベル10メイジA 「おぉ、よしよし。
 お前は本当に散歩が好きだなぁ」
ゴーゴン 「ぶもぉ~~」
   
三洲次 「……………………」
レベル10メイジA 「ん?
 あーーーーーーっ!!
 お前はっ!!?
三洲次 「ちっ、気付きやがった……」
レベル10メイジA 「お前のその顔は、忘れようとしても忘れんぞっ!!
 お前らは"メイジ6人衆"を殺した憎っくきローラー…………
 ………レ………ン…………
 …………ぁ~~…………
 誰?!
センマイ 「いきなり失礼な野郎だ!
 三洲次さん、誰ですか?こいつ!」
三洲次 「上級魔術師協会っていう集団の一員」
レベル10メイジA 「え? いや、本当に、お前ら誰?!」
三洲次 「じゃあな」
レベル10メイジA 「え? ちょっと……え?」

バタンッ!


レベル10メイジA 「逃げた………………。
 と、とりあえず、本部に報告しておくか」
ゴーゴン 「ぶもぉ~~」


…………

……………………


三洲次 「やれやれ、先が思いやられるな……」
センマイ 「そろそろいいかい?
 入り直すぜ」

バンッ!


ジャイアントA 「ふおお……ぉぉぉ……っ!!」
ジャイアントB 「はああ……ぁぁぁ……っ!!」
   
三洲次 「よおおぉぉぉしっ!!
 こういうモンスターを待ってたんだ!!」
センマイ 「うおおおぉぉぉ!!!
 こ、こんな巨人を見るのは、はじめてだ!!」
ギアラ 「え?
 こ、こんなの、どうやって倒すのですか?」
三洲次 「心配するな!!
 マカニト一発で倒せるぞ!!」
ギアラ 「え? そうなんですか?!」




ギアラ 「あ…あっさりと……」
三洲次 「よしよし!
 まずは悪くない滑り出しだな」
センマイ 「じゃ、問題は……」


センマイ 「……宝箱だな」
三洲次 「とりあえずカルフォだ、美濃」
美濃 「では………」



三洲次 「………やっぱり、俺が挑戦するの?
 俺、自滅したくないんだけど………」
美濃 「大丈夫でございます。
 何かありましても、私が心を込めて治して差し上げますわ」
三洲次 「しょうがない………」


三洲次 「昔取った杵柄が活きれば………」


三洲次 「これをこうして……あれ? こうだったっけ…?」


三洲次 間違ってたあああぁぁっ!!!



ギアラ 「………が………は…………」
三洲次 「あ……ギアラ、悪い………」
美濃 「ギアラの貴重な犠牲のおかげで、鎧が手に入りましたわ。
 このようなところで手に入る鎧は、さぞや素晴らしい鎧でしょう」
三洲次 「ちょっとは俺の苦心も労ってくれよ」
美濃 「あら、三洲次殿は、ただ問題を起こしただけですわ」
三洲次 「(こいつ……っ!!)」
センマイ 「ギアラの麻痺を治して、とりあえず次へ行こうぜ」


さて、第二玄室へ向かうのだが、その途中の通路で......、



マーフィー 「シュウゥァ……ォォ……ッ」
   
センマイ 「お? なんだ、こいつ?」
三洲次 「マーフィーズゴーストってモンスターです。
 大して強くないんで、ま、軽く蹴散らしましょう」



三洲次 「1匹でこの経験値なら、悪くはないな」

....出遭ったマーフィーズゴーストを経験値目当てに倒し......、



....特に問題無く、第二玄室に到着。


──── 第二玄室


三洲次 「じゃ、入るぞ」

バンッ!



三洲次 うわあああぁぁぁっっ!!!


センマイ 「いて!」
三洲次 「あ、あぶねぇ………。
 こいつらなら、問題無しだ」
ギアラ 「さっき通路にいた奴と同じモンスターですね」
三洲次 「あぁ。
 楽勝な相手だから、もうこのまま倒してしまうぞ!
 もっとも、宝箱を持ってないモンスターだけどな」
美濃 「あら?
 倒しても宝箱が無いのでしたら、三洲次殿が活躍する機会がまったく無いではありませんか。
 もっと別の魔物にいたしませんか?」
三洲次 「俺、戦闘でメッチャ活躍すると思うけどっ!!
 それに経験値を稼ぎに来てるから、宝箱はどっちでもいいのっ!!」
センマイ 「で、どうする?」
三洲次 「じゃ、俺が先頭の奴をやるか」
センマイ 「よし、オレは2番目の奴をやるぜ!」
三洲次 「いくぞ!!」
センマイ うりゃあああぁぁぁ!!
 切り刻んで、千枚におろしてやるぜえええぇぇ!!!




センマイ 「お?
 攻撃があまり当たらねぇぞ?」
三洲次 「ランプが言ってたけど、こいつらのAC(≒防御力)はけっこう優秀らしいからな」
センマイ 「よ~し!
 今度こそ切り刻んでやるぜえええぇぇ!!!




センマイ 「おーし!!
 もうコイツらの特徴は掴んだぜ!!」
三洲次 「早いな!?
 さすがセンマイ! センスがあるぞ!」
センマイ 「任せな!!」
三洲次 「よーし!
 この調子で、残りの奴も倒してしまおう!!」

しかし2~3番目のマーフィーって、前衛のACがマイナスだと、マジで常に倍打になるな......。





センマイ 「へ! どんなもんだい!?」
三洲次 「もう4回ヒットさせたのか?!
 さすがセンマイ、筋がイイな!!」
センマイ 「ま、確かに大したことねぇモンスターだしな!」
美濃 「えぇ、とても地下10階とは思えないほど弱いモンスターでしたわ」
三洲次 お前は一回も攻撃がヒットしなかっただろっ!!!


美濃 「あら、本当にお金だけですのね……。
 関わるだけ時間の無駄ですわ、こんな魔物は………」
三洲次 文句はちゃんと働いてから言えっ!!!
美濃 「先ほどから小言ばかり……、
 まるで嫌味ばかり言う姑のようで大変醜いですわ、三洲次殿」
三洲次 あー!もー!
 ああ言えばこう言う!」
美濃 「こう言えばああ言う」
三洲次 !!~~………、こいつは……っ!!」



とりあえず第二玄室まで来たので、ここで城へと帰還する。


………


………………


………………………


………………………………




──── 地上 ボルタック商店


美濃 「では、お店に行って、鑑定をしてまいりますわね」
三洲次 「一応、俺も付いていくか」


三洲次 「4,000G.P.?
 えぇと………」
美濃 「あら?
 三洲次殿、何を見ていらっしゃるのですか?」
三洲次 「以前、ランプとブリ助が作ってくれたアイテムのリスト。
 市場価格も調べてくれたので、それと見比べてるんだが………、
 4,000G.P.の価値がある鎧って、けっこういろいろあるんだな………。
 ダメだ、分からん」
美濃 「では、やはり鑑定をお願い致しましょう」


三洲次 「『中立の鎧』?!
 おぉ!いきなりレアなアイテムだぜ!」
美濃 「これは、戒律が中立の三洲次殿にピッタリの装備ですわ。
 せかっくですので、さぁ、三洲次殿……」
三洲次 「え?
 俺、『英雄の鎧』っていう、もっとレアなの装備しているから、いいよ」
美濃 「まあ!?
 せっかく私たちが頑張って手に入れたのに、それを断ると言うのですか?!」
三洲次 「え? だって、どうせACは同じだし、いいよ」
美濃 「ひどいですわっ!
 私とギアラが苦労して手に入れましたのに!」
三洲次 俺だって頑張っただろっ!!
美濃 「罠を作動させてギアラを苦しませただけではございませんか!」
三洲次 「そこだけピックアップする?!
 あ~……も~……まだ1周しかしてないのに……、
 俺、なんか疲れたよ…………」



とりあえず売却。

鑑定依頼料:4,000G.P.
売却価格 :4,000G.P.

差し引き 0G.P.


こちらは差し引きゼロで、儲け無し
ボルタックも差し引きゼロだけど、だからこそアイテムをタダでゲットしている。

さすがボルタック!
鬼畜だぜ!



ギアラ 「司教がいないと、アイテムを売って稼げないのですね」
センマイ 「なぁ~に、宝箱からゴールドが手に入るから、それでいいじゃねぇか!」
美濃 「その通りですわ。
 地下10階の宝箱には、これまでより多くのお金が入っていますし」
ギアラ 「そうでしたね。
 うん、やっぱり冒険はいいですね!」
センマイ 「おぉ!!
 経験値は溜まるし!」
美濃 「お金も溜まるし!」
三洲次 「ストレスも溜まるし………」

 

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名前 LV H.P. コメント
三洲次 10 95 18 15 15 17 16 18 4 3 戦闘より先に精神的にやられそう…。
美濃 14 110 11 13 18 18 18 16 0 2 治療・モンティノができるのが1人なのは不安。
センマイ 14 125 18 14 18 18 18 12 0 5 マーフィーをあっさりと駆逐。筋がイイ!
ギアラ 14 77 12 18 18 18 18 16 0 2 緊急時のマロールのため、このまま後衛かな?

 


【更新履歴】
2021年 5月29日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年12月 5日:次ページへのリンクを設定。
2020年11月27日:新規公開。