133.ティルトウェイトを超える呪文?
【登場人物】 | |
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サーロイン | ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。 |
三洲次 | 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。 |
桃 | 接近戦最強のくノ一(忍者)。すぐキレる。 |
ロース | こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約12分(動画無)、約20分(動画込)
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全っ然出て来ない下記2種類のアイテムを求め、今日も地下10階第三玄室までを周回します。
・守りの盾
・破邪の指輪
って言うか、お願いぃぃぃ、出て来てぇぇぇ........
【目次】
■1周目:どうでもよくないよ
──── 地下10階 第一玄室(1周目)
狙った敵が出てくるまで出入りを繰り返していると、
レベル8ビショップから逃げた途端、扉の外で......
サーロイン | 「お? マスターシーフがいるぞ」 |
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三洲次 | 「どこかに行こうとしているのか、こっちに気付いてないですね」 |
ランプ | 「あれ? マスターシーフって、桃がこの前倒しませんでしたっけ?」 |
ブリスケット | 「魑魅魍魎が跋扈する迷宮……酷似した輩が跳梁してても愕きではござらん」 |
ロース | 「何言ってるのかさっぱりなんだけど……」 |
三洲次 | 「一言で言うと『よくあること』」 |
サーロイン | 「まぁ、この前の奴の後継なんだろな。 この迷宮に数多く居るシーフたちを束ねる頭領だから、 後継者が出てきても不思議じゃないだろ」 |
ブリスケット | 「とりあえず気付いてねぇですし、無視して玄室に入りやしょう」 |
ランプ | 「入り直したら、とんでもない奴が出て来ましたね…」 |
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サーロイン | 「ま、マカニトで一発だろ。 ロース、頼むぞ」 |
ロース | 「任せて!」 |
ロース | 「余裕ね!」 |
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ブリスケット | 「ほんに素早いっすな」 |
三洲次 | 「相変わらず頼りになるよ」 |
・歪んだ盾
罠もアイテムも特筆することが無いので、割愛。
第二玄室へ。
──── 第二玄室(1周目)
??? | 「ふはははは!! 待っていたぞ!!!」 |
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??? | 「上級魔術師協会、推参っ!!」 |
サーロイン | 「え?」 |
三洲次 | 「また出て来たのか……」 |
桃 | 「ち……ザコかよ………」 |
桃 | 「うごっ!」 |
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サーロイン | 「…………………………」 |
ブリスケット | 「桃っちって、ここぞってぇ時にはトコトン強いっすが……」 |
ランプ | 「……弱い相手には、すぐ油断しますよね」 |
三洲次 | 「両極端だよな」 |
サーロイン | 「こんな奴ら無視し戻るぞ」 |
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桃 | 「てめええぇらああぁぁっ!!! その首かっ斬ってやるから、そこへ並べえええぇぇっっ!!!」 |
三洲次 | 「はいはい、桃、戻るよ(ずるずるずる……」 |
桃 | 「三洲次いいいぃぃっっ!!! 放せえええぇぇぇ!!!(ずるずるずる……」 |
メイジ達 | 「「…………………………」」 |
パタン....!
入り直す。
バンッ! ← 扉を蹴破った音
サーロイン | 「ん? えぇ~と………お! 敵が円陣を組んでるぞ」 |
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三洲次 | 「作戦会議ですかね……?」 |
レイバーロード | 「大きな地下のー玄室でー!!」 |
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ハイプリースト | 「あなたと私ぃー!!」 |
ジャイアント達 | 「「楽シク 戦ウゼー!!」」 |
サーロイン | 「………作戦会議?」 |
三洲次 | 「ただの暇潰しかも……」 |
サーロイン | 「じゃ、やっかいな2人を先制中に倒してしまおう!」 |
三洲次 | 「よし! ハリボテロードは任せてくれ!!」 |
レイバーロード | 「おおきなあああぁぁっっ!!!」 |
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ハイプリースト | 「ちかのおおおぉぉっっ!!!」 |
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サーロイン | 「よし、先制中にレイバーロードとハイプリーストを倒したぞ!」 |
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三洲次 | 「あとはファイアージャイアントのみ……勝ったも同然ですね!」 |
サーロイン | 「この調子でいくぞっ!!」 |
ジャイアントA | 「ゲンシツウウウゥゥッッ!!!」 |
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サーロイン | 「よしっ!!」 |
ロース | 「ねぇ、ランプ?」 |
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ランプ | 「はい?」 |
ロース | 「ロイン、なんか変じゃない?」 |
ランプ | 「どこら辺がですか?」 |
ロース | 「だって、さっきから敵を次々と一撃で倒してるわよ。 絶対に変だわ」 |
サーロイン | 「そこおおおぉぉっ!! 聞こえてるからなああぁぁっっ!!!」 |
三洲次 | 「あっちでゴチャゴチャやっている間に、こっちを片付けようか」 |
桃 | 「なぁ、先制中に何もしてなかったから、今度はあたいにやらせてくれよ」 |
三洲次 | 「え? まぁ、いいけど…」 |
ジャイアントB | 「デエエエェェェッッ!!!」 |
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桃 | 「うっし!!」 |
三洲次 | 「6回ヒットか……相変わらず、すげぇな………」 |
ロース | 「ねぇ、何かドーピングした?」 |
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サーロイン | 「マポーフィックしかかけてないよっ!!!」 |
ランプ | 「それ、ドーピングなんですか?」 |
ロース | 「実は悪の道に堕ちて、悪のサーベルを使ってたりしてない?」 |
サーロイン | 「俺たち普通に地上でパーティー組んだだろっ!!!」 |
ロース | 「じゃあ、なんでよ?」 |
サーロイン | 「俺が店の裏手で特訓始めたの、知らないとは言わせないぞっ!!」 |
ブリスケット | 「あの、ロースはん………カティノで眠らせたんで、そろそろ倒してくれねぇっすか……?」 |
先制できたこともあり、ノーダメージで勝利!!
ランプ | 「それでは、お宝ターーーーイムっ!!! さぁ、ブリ助!! さっそくカルフォをっ!!!」 |
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ブリスケット | 「では…………カルフォ!!」 |
ランプ | 「………………………………」 |
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ブリスケット | 「………………………………」 |
サーロイン | 「じゃ、諦めるか」 |
ランプ | 「ええええぇぇぇっ??!!」 |
桃 | 「よっし、開けるぜ!」 |
三洲次 | 「桃、止めろって……(ずるずるずる…」 |
桃 | 「うー……開けるぅー!(ずるずるずる…」 |
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三洲次 | 「はいはい、また今度ね(ずるずるずる…」 |
ランプ | 「ア……アイテムがぁぁ……(泣」 |
ブリスケット | 「なんか、もう、いろいろグデグデっすな……」 |
で......、
....宝箱を諦めて第三玄室へ向かうのですが......、
....その途中で!!!
ハイウィザード | 「ふはははははっ!!! 4代目上級魔術師協会9代目副会長、再び推参!!! 今度という今度こそは……」 |
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6人 | ……スタスタスタスタスタスタ……… |
ハイウィザード | 「あ……あの? ちょ、ちょっと?!」 |
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6人 | ……スタスタスタスタスタスタ……… |
ハイウィザード | 「また、行っちゃった…………」 |
ビショップA | 「俺たち、通行人Aに成り下がってません?」 |
ハイウィザード | 「通路だけに……か?」 |
ビショップB | 「やっぱり玄室で待ち構えないとダメですよ」 |
ハイウィザード | 「う~む………」 |
無視して、1周目最後の玄室である......
....第三玄室へ。
──── 第三玄室(1周目)
サーロイン | 「余裕で勝てるだろ」 |
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三洲次 | 「じゃ、侍同士、ハタモトは俺に任せて下さい!(スラッ!)」 |
三洲次 | 「余裕だなっ!」 |
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ロース | 「余裕ねっ!」 |
ブリスケット | 「2回ヒットでも72ダメージってぇ、やっぱ村正はえげつねぇですな……」 |
ランプ | 「さぁ、お宝ターーーーイムッ!!!」 |
サーロイン | 「さて、何が入っているか……」 |
ロース | 「そろそろ私にも『回復の指輪』が出てきてくれないかしら」 |
三洲次 | 「第三玄室でガス爆弾って………これは完全なる失敗フラグ!!!」 |
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桃 | 「ぁあ?! 何か言ったかっ?!」 |
三洲次 | 「あのな、桃、よく聞くんだ」 |
桃 | 「………………………………」 |
三洲次 | 「ここ最近、1周目の第三玄室では、お前は罠の解除に2連続で失敗をしているんだ。 分かるか?」 |
桃 | 「………………………………」 |
三洲次 | 「2度あることは3度ある、という言葉がある」 |
桃 | 「うっし! 開いたぜ!」 |
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三洲次 | 「人の話しを聞けえぇっ!!!」 |
ブリスケット | 「おぉ!!ロースはん!! 指輪が入ってますぜ!!」 |
ロース | 「まぁ! とうとう私にも『回復の指輪』が来るのかしら?!」 |
サーロイン | 「よし、さっそく鑑定しよう!」 |
ブリスケット | 「今日はまだロクなアイテムが手に入ってねぇすから、そろそろ良いのが出てほしいっすな!」 |
ロース | 「そうよね!」 |
ランプ | 「あの、皆さん………もう1個入ってますよ?」 |
サーロイン | 「今は指輪に期待がかかっているから、そっちは後で適当に鑑定しといてくれ」 |
ランプ | 「でも『ぶき』ですよ?」 |
サーロイン | 「あぁ、どうでもいいよ」 |
ランプ | 「………………………………」 |
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サーロイン | 「………………………………」 |
ランプ | 「………………………………」 |
サーロイン | 「なにいいぃぃ!!? どうでもよくないよっっ!!!」 |
三洲次 | 「前回1個手に入れたばかりなのに、また出たの?!」 |
ブリスケット | 「今日のアイテム運の反動が来たっすな!!」 |
ロース | 「ねぇ、指輪にも注目してよぉ!」 |
ランプ | 「いや、でも、ロース? こっちは『武器』ですよ?」 |
ロース | 「どうせ私には関係ないから、どうでもいいわよ」 |
サーロイン | 「いや、どうでもよくないって!」 |
ロース | 「ねぇ、ランプ、指輪から鑑定してくれない?」 |
ランプ | 「まぁ、いいですけど。 じゃぁ、指輪から……」 |
ランプ | 「『守りの指輪』ですね」 |
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ロース | 「えぇ~……また違うのぉ……」 |
サーロイン | 「じゃ、『武器』の鑑定にいこう!!」 |
ランプ | 「では……、えぇと………」 |
ランプ | 「おおぉっ!!! これはっっ!!!」 |
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手裏剣、きたーーーーーっ!!!
三洲次 | 「とうとう2個目ですね!!」 |
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ランプ | 「どうしますか?」 |
サーロイン | 「手裏剣と言えば忍者、忍者と言えば手裏剣! さっそく桃に持たせよう!!」 |
ランプ | 「では………」 |
サーロイン | 「あ、装備はするなよ。 お前だと、呪われるから」 |
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三洲次 | 「持ってるだけでいいよ」 |
桃 | 「うっす。 ま、愛用のカシナートは手放さねぇから、はなっから装備するつもりはねぇけどな!」 |
ランプ | 「手裏剣の方が強力な武器って………知ってます?」 |
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──── 街外れ......
サーロイン | 「じゃ、2周目に出発しようか」 |
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ランプ | 「あの、ロイン?」 |
サーロイン | 「ん?」 |
ランプ | 「手裏剣が2個手に入ったので、これで桃だけエナジードレインを受けることができますよね? 桃の経験値を適正にするため、エナジードレインを受けに行かないんですか?」 |
サーロイン | 「おぉ! そうだったな!」 |
桃 | 「…………………………」 |
サーロイン | 「………………………………」 |
ランプ | 「…………………………」 |
サーロイン | 「面倒くさいから、もうこのままいこっか」 |
三洲次 | 「はぁ?!」 |
サーロイン | 「今のレベルでも桃は敵を片っ端から一撃で倒しているから、 なんかもう、このレベルのままでも良いかなぁ……と思って」 |
ロース | 「テキトーな人ね………」 |
いや......、前回エナジードレインを受けるために地下9階へ行った時、
ナイトストーカー(1LVドレイン)を……それも友好的じゃない奴を探すだけでも、
意外と面倒くせぇなぁ、って思って........。
それに、ライフスティーラー(2LVドレイン)が先に奇襲して来ないとも限らないし......。
なんかカッタルイので、もうこのまま行っちゃいます。
■2周目:ティルトウェイトを超える呪文?
では、2周目へ行ってみましょう!!
──── 地下10階 第一玄室(2周目)
サーロイン | 「ドレインの話しなんてしていたから、いきなり三洲次の友達が出てきたじゃないか」 |
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三洲次 | 「だから友達じゃないっ!!!」 |
桃 | 「よっと!」 |
桃 | 「ま、ザコだな」 |
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三洲次 | 「…………………………」 |
サーロイン | 「喋ってる間に、あっさり片付いたな………」 |
で、宝箱ですが......
....ブリスケットのカルフォが「毒針」、桃の調べるが「メイジブラスター」と、結果が分かれてしまった。
ブリスケット | 「………………………………」 |
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桃 | 「………………………………」 |
サーロイン | 「………どっちが合ってると思う?」 |
三洲次 | 「ブリ助」 |
ロース | 「ブリ助」 |
ランプ | 「ブリ助」 |
桃 | 「うー!!」 |
サーロイン | 「じゃ、ランプ、正解を」 |
桃 | 「おおっと!石弓の矢ぁっ!!!(ドガアッ!!)」 |
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三洲次 | 「ぐほおぉっ!!」 |
ブリスケット | 「そのウップン晴らしは理不尽でっせ………」 |
サーロイン | 「桃、別に責めないから、とにかく開けてくれ」 |
ロース | 「2個入ってるわね」 |
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ランプ | 「では、さっそく鑑定を……」 |
・エルフの鎖帷子
・「回復」の薬
ランプ | 「鎧の方は『エルフの鎖帷子』ですね」 |
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サーロイン | 「その鎖帷子もよく出てくるよな」 |
ロース | 「誰かさんがたくさん欲しいなんて言うから」 |
ブリスケット | 「その話し、また蒸し返しやすか……?」 |
第二玄室へ........
──── 第二玄室(2周目)
いきなり敵の奇襲!
桃 | 「ふぉごっ?!」 |
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ブリスケット | 「桃っちって、大したことない敵には、すぐ油断するっすね……」 |
三洲次 | 「ファイアージャイアントなんかに噛まれるなよ……」 |
入り直す。
バンッ!
三洲次 | 「ふぎゃあっ?!! ふぎぃいっ?!!」 |
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サーロイン | 「お前だって噛まれてるじゃないか………」 |
サーロイン | 「ぐおぉっ?!! うぎゃあっ!!」 |
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三洲次 | 「いてて………ロインだって、人のこと言えないだろ………」 |
桃 | 「これであたいら全員同類だなっ!」 |
桃 | 「ふぎいっ!!?」 |
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ランプ | 「なんかデグデグですね……」 |
ロース | 「前衛が揃って、何やってるのよ………」 |
で、奇襲ターンも終わり......
....忍者も3人居たが特にクリティカルなどなく、なんとか死者無しで乗り切る。
サーロイン | 「奇襲を乗り切れば、もうこっちのものだっ!!! 一撃のもとに、やり返してやるっ!!!」 |
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サーロイン | 「あれ………?」 |
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ロース | 「一撃のもとに、何をするって? ねぇ、何を?」 |
サーロイン | 「いや……その………あ、そうだ! おいしいところはロースに譲ろうと思って!!」 |
ロース | 「ふ~ん……………じゃぁ、そこで見ててもらえる? 返り討ちをどうやるのか、見せてあげるから」 |
サーロイン | 「………………はい…………」 |
三洲次 | 「相変わらず素早いな」 |
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ブリスケット | 「助かるっすね」 |
ロース | 「あら……?」 |
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サーロイン | 「なぁ、何を見せてくれるって? なぁ、何を?」 |
ロース | 「………ここぞとやり返すとか、あなた絶対に根暗でしょ?」 |
ブリスケット | 「お二人とも情けねぇっすな。 では、ここはあっしに任せて下せぇや」 |
ブリスケット | 「おや……?」 |
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ロイン&ロース | 「「何を任せろって?! 何を?!」」 |
ブリスケット | 「…………お二方とも根暗ってぇことで良いっすか?」 |
ランプ | 「なんかグデグデですね………」 |
三洲次 | 「みんな揃って、何やってんだ………」 |
で、1ターン目が終了して......
サーロイン | 「今さらこんなのが残るの………」 |
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ランプ | 「まぁ、こいつも仲間を呼ぶのに失敗してたので、こちらも特に被害は無かったですけどね」 |
サーロイン | 「よし!! 今度こそ、俺が一撃のもとに倒してやるぞ!!!」 |
ロース | 「ブリ助?」 |
ブリスケット | 「えぇ、この後に何を言うかは、承知してやすぜ」 |
ロース&ブリ助 | 「「空気の読めない奴……」」 |
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サーロイン | 「お前らあぁっ!!? 俺にどうしてほしいんだああぁぁっ??!!」 |
とりあえず、勝利!
ブリスケット | 「罠はガス爆弾っすね」 |
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桃 | 「あたいに任せるんだっ!!」 |
三洲次 | 「………………………………」 |
桃 | 「ぁああ??!」 |
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三洲次 | 「何も言ってないだろっ!!!」 |
ランプ | 「……でも、心の中では台詞を準備してたんですよね?」 |
三洲次 | 「バレてた?」 |
ロース | 「あ! 指輪が入ってたわ!! 今度こそ、『回復の指輪』かしら?!」 |
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ランプ | 「どれどれ………」 |
・腐った皮鎧
・戒めの指輪
ランプ | 「この指輪は『戒めの指輪』ですね」 |
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ロース | 「ちぇ~……また違うのぉ………」 |
ブリスケット | 「指輪って、けっこう種類ありやすね」 |
三洲次 | 「あれ? その指輪って、ランプは装備できないの?」 |
サーロイン | 「はあ? 指輪なんて誰でも装備できるもんだろ?」 |
ランプ | 「いえ、この指輪は僧侶しか装備できません」 |
ブリスケット | 「え? つまり、あっしだけ、っすか?」 |
ランプ | 「えぇ」 |
ロース | 「どうしてなの?」 |
ランプ | 「『戒め』って、禁(いさ)めるとか自制ってことですからね。 ドM用なんですよ」 |
4人 | 「「なるほど!」」 |
ブリスケット | 「納得しねぇでくだせえっ!!」 |
ま、とりあえず......、
....本日最後の玄室へ行きましょう。
──── 第三玄室(2周目)
バンッ!
??? | 「待っておったぞ!! ローラーレンジャーズよっ!!!」 |
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サーロイン | 「え?」 |
ハイウィザード | 「通行人Aこと、9代目副会長!! 三たび推参!!!」 |
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ビショップA | 「自分で通行人とか言わないで下さい」 |
三洲次 | 「またこいつかよ………」 |
サーロイン | 「入り直していい?」 |
ランプ | 「でも、こんな奴でも、レアアイテムを持ってる可能性が……」 |
サーロイン | 「そうか………しょうがない………」 |
ハイウィザード | 「どうだ?! 玄室でなら素通りはできないだろ!!! これで晴れて、わしも通行人を卒業だ!!」 |
ビショップB | 「………………………………」 |
ロース | 「さっきから何を言ってるの、この人…?」 |
サーロイン | 「ま、こんな訳分かんない奴など、あっさりと倒せるだろ!」 |
ハイウィザード | 「ふはははは、余裕をかましていられるのも、今の内だぞ!! なぜなら、このわしは研究に研究を重ね、 ついにティルトウェイトを超える呪文をマスターしてきたのだからな!!」 |
ブリスケット | 「何か言ってやすぜ?」 |
サーロイン | 「気にするな、いつもの世迷言だ………、 ……と思うけど、ティルトウェイトを超えるってのは、ちょっと気になるな」 |
三洲次 | 「そんな呪文ありましたっけ?」 |
ハイウィザード | 「ローラーレンジャーズよっ!!! ついにお前らの冒険もここが最後に…」 |
ビショップA | 「ぎゃあああぁぁっ!!?」 |
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ハイウィザード | 「なぁあるぅう??!」 |
桃 | 「ゴチャゴチャ喋ってねぇで、さっさとかかてこいやあっ!!!」 |
ロース | 「そうよねぇ」 |
ビショップB | 「ぐわああああああ………!!! ……はぁ…はぁ………」 |
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ビショップC | 「く……くそ……っ!!」 |
ロース | 「あら、意外としぶといわね」 |
ビショップB | 「ハ、ハイウィザード様っ!!」 |
ビショップC | 「は、早く、そのティルトウェイトを超える呪文とやらをっ!!」 |
ハイウィザード | 「ふふふ、いいだろう………。 いかにローラーレンジャーズが強かろうと、この呪文のダメージに耐えられるかな?!」 |
サーロイン | 「つまり………ティルトウェイトを超えるダメージ……?」 |
ランプ | 「もし本当なら、ヤバイですよ……!」 |
三洲次 | 「な、何が来るんだ…?!」 |
ハイウィザード | 「喰らうがいいいぃぃっ!!! 1,000ダメージ以上を与える、 この究極の攻撃魔法をっ!!!!」 |
サーロイン | 「1,0000以上だとぉおっ?!!」 |
ランプ | 「そ、それは絶対に耐えられないですっ!!!」 |
三洲次 | 「南無三…っ!!」 |
サーロイン | 「………………………………」 |
---|---|
ランプ | 「………………………………」 |
三洲次 | 「………………………………」 |
ハイウィザード | 「………………あれ?」 |
ビショップB | 「ハイウィザード様………その呪文はアンデッド(ゾンビ系)にしか効果が無いです………」 |
ハイウィザード | 「え?」 |
ビショップC | 「彼らに使っても、何も起きません」 |
ハイウィザード | 「は?」 |
ブリスケット | 「まぁ、それ以前に……」 |
ブリスケット | 「……あっしが先に呪文を封じてやすがね」 |
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サーロイン | 「さすがだ」 |
ビショップB | 「……完全に意味ねぇ…………」 |
ビショップC | 「……ダメだ………この人………」 |
三洲次 | 「ジルワンって、アンデッドを『消す』呪文じゃないの?」 |
ランプ | 「正確には、平均して1,000ほどの『ダメージを与える』ので、 結果的に一発で消すのと同じ、ってだけです」 |
三洲次 | 「へ~……」 |
ジルワンとは、厳密にはダイス10d200、つまり10~2,000ダメージを与える呪文なので、
実は超絶に運が悪いと、アンデッドを倒せない可能性もあるんですよね。
まぁ、普通にやると平均値付近に丸まるので、見たことないですけど。
ビショップB | 「くそっ!! 俺らが頑張らなきゃダメじゃないかっ!!」 |
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サーロイン | 「ぐおおおぉぉっっ!!」 |
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三洲次 | 「ぬおおぉぉっ!! く、くらえええぇっ!!」 |
ビショップB | 「ぎゃあああぁぁっ!!」 |
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サーロイン | 「ランプ、早く残ったビショップにモンティノを!!」 |
ランプ | 「モンティノっ!!」 |
ビショップC | 「(……ふが……もが………!)」 |
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ランプ | 「間に合った!」 |
ハイウィザード | 「あぁ!! なんて使えない手下たちだっっ!!」 |
三洲次 | 「一番使えなかった奴が何を言ってるんだ……」 |
ブリスケット | 「ハイウィザードより手下の方が頑張ってやしたよね……」 |
ロース | 「チームのトップが一番使えないのは、もう常識よね」 |
サーロイン | 「今、どさくさに紛れて、俺の悪口言わなかった?」 |
ハイウィザード | 「くそっ………まさか、こんなことになるとは………」 |
サーロイン | 「おい!」 |
ハイウィザード | 「あ?」 |
サーロイン | 「もっとビシッ!とした呪文はないのか? ないんなら そろそろ殺しちゃうけど、いいか?」 |
ハイウィザード | 「へ?」 |
サーロイン | 「お命頂だい!!! とうっ!!!」 |
サーロイン | 「はーっはっは!!! あいてがわるすぎたな!!!!」 |
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三洲次 | 「………ロインって、本当に”善”の戒律なんだろうか………」 |
ロース | 「どうでもいいけど、ロインってやっぱり攻撃するのが遅過ぎない? 今回も一番最後だったわよ」 |
ブリスケット | 「でも、一番手で動くことも多いっすよ?」 |
ランプ | 「ロインもけっこう両極端ですよね……」 |
三洲次 | 「とりあえず、残ってた奴は倒しました」 |
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サーロイン | 「ご苦労」 |
ランプ | 「さぁさぁ、宝箱ですよ!」 |
ブリスケット | 「毒針っすね」 |
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ランプ | 「さぁ、桃!! レッツオーーーープンっ!!」 |
桃 | 「いてて…っ!!」 |
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三洲次 | 「お前、第三玄室の宝箱って、やっぱり苦手だろ?」 |
ランプ | 「おまけに中は『力のメイス』しか入ってなかったです……」 |
ブリスケット | 「今日は、もういろいろとグデグデっすな……」 |
本日の冒険は、ここまで!
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………………………………
……………………
…………
──── 地下10階 某所......
上級魔術師協会(4代目) 本部
LVL10メイジA | 「会長、偵察していたビショップが戻りました」 |
---|---|
ビショップA | 「報告します! ハイウィザード様ですが…」 |
アーチメイジ | 「どうせ、また無視されたんだろ?」 |
ビショップA | 「はい」 |
アーチメイジ | 「やっぱり……」 |
ビショップA | 「しかし、しつこく食い下がり、玄室でティルトウェイトを超える呪文を唱えました!」 |
LVL10メイジA | 「思ったよりは頑張りましたね」 |
アーチメイジ | 「で………結局それは何だったんだ?」 |
ビショップA | 「ジルワン」 |
アーチメイジ | 「クソの役にも立たねぇ……」 |
ビショップA | 「それもモンティノで封じられ後に」 |
アーチメイジ | 「もういろいろと……」 |
LVL10メイジA | 「……グデグデですね………」 |
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サーロイン | 君 | 16 | 140 | 18 | 18 | 16 | 18 | 16 | 14 | 1 | 0 | 本当に一撃で倒すことが増えてきた。特訓の成果だな。 |
三洲次 | 侍 | 16 | 149 | 18 | 18 | 17 | 18 | 18 | 18 | 5 | 4 | お前、ここ最近全然レベルアップしていない気がする。 |
桃 | 忍 | 21 | 161 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 0 | 0 | 昔は奇襲にすごい強かったのになぁ…。 |
ロース | 魔 | 19 | 160 | 17 | 18 | 18 | 17 | 18 | 14 | 0 | 2 | 少しずつグデグデ側にスライドしてきてね? |
ランプ | 司 | 23 | 124 | 17 | 18 | 18 | 17 | 18 | 17 | 0 | 9 | 新しいアイテム出ねぇ~~! |
ブリスケット | 僧 | 18 | 133 | 18 | 18 | 18 | 18 | 17 | 15 | 3 | 5 | 他がグデグデになると、彼は転じて安定していく。 |
【更新履歴】
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 7月31日:次ページへのリンクを設定。
2021年 7月24日:新規公開。