103.戦慄の奇襲ブレス
【登場人物】 | |
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三洲次 | 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。 |
美濃 | いろいろミステリアスな日本人の巫女(僧侶)。 |
センマイ | ドワーフの戦士(兄)。敵を千枚に切り刻む名手。 |
ハチノス | ドワーフの戦士(弟)。敵を蜂の巣に突く名手。 |
ギアラ | 救助隊リーダーを務める病弱なエルフの魔法使い。 |
読了時間 (目安):約12分
前回、センマイ(戦士)が後少しでレベルアップできそうなので、軽く潜ったら、
その肝心のセンマイの首が刎ねられるアクシデントが発生......。
今回こそリベンジし、センマイのレベルアップを果たしましょう!
──── 地下10階 第一玄室(1周目)
バンッ! ← 扉を蹴破った音
パス!
パス2!
また、ウィルオーウィスプ?!
前回からウィルオーウィスプばかりだよ!!
安全安心に経験値を稼げるので、倒させてもらいました!
よし!
センマイ(戦士)がレベルアップするのに十分な経験値を、この一戦でゲット!!
すぐにも地上へ戻りたいが、その前に......
....宝箱を。
カルフォ(罠識別の呪文)の結果は......
....「警報」。
三洲次 | 「よし! 解除に挑戦するか!」 |
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ギアラ | 「警報なら、もうそのまま開けても良いのではないでしょうか?」 |
三洲次 | 「一度くらい解除を成功させたいからな!」 |
センマイ | 「ま、好きにしてくれや……」 |
三洲次 | 「く………ここを……こう………」 |
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美濃 | 「三洲次殿、まだでございますか?」 |
三洲次 | 「む………これは……なかなか………」 |
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ギアラ | 「やっぱり普通に開けた方が早くないですか?」 |
三洲次 | 「こうやって……いや、違うか……ん~………」 |
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センマイ | 「ふわぁあ~~あ………」 |
なかなか外れないが、罠の発動も無いため、ひたすら解除の挑戦が続く。
そして、とうとう28回目の挑戦にて............
......失敗した。
ジリリリリリリリリリリ……ッ!!
パス1!
パス2!
え?
悪夢、再び! ! !
三洲次 | 「ぎゃああぁっ!!」 |
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美濃 | 「いやああぁっっ!!」 |
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センマイ | 「ぐほぉおお!!!」 |
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・
・
・
で、奇襲ターンが終了し......、
....今回はなんとか首刎ねは無かった。
心臓に悪い........。
さて、このまま逃げても警報の効果は続くので、
H.P.が減り、かつ毒を喰らったままでの連戦は危険だから、もう戦うことに。
ティルトウェイト一発!!!
そして、「よろい」をゲット。
しかし、まさかマスターニンジャに2回も奇襲を喰らうとは思わなかった。
心臓に悪いから、しばらくマスターニンジャはいいよ。
ところで、このまま城に戻ってもいいのですが、せっかく潜ったのだし、
いつも通り第二玄室まで行っちゃいますか!
──── 第二玄室(1周目)
マスターニンジャ多くね??!
経験値を稼ぎに来ているので、殺されたりしたら嫌だから、パス!!!
俺はレベルアップしに来ているんだ!!!
次!!!
レベルダウンしてくるじゃねぇか!!!
俺はレベルアップしに来てるって言ってんだろうがっ!!!
パス!!
次!!!
う~ん ........................パス!!
次!!!
え~~~........またぁ........?
ブレス攻撃御一行様あああぁぁっ!!!
なんか奇襲を受けた時って、ロクな敵が出てこねぇなぁ!!おい!!
シーフらも全然逃げもせず、10~20のダメージでバシバシ攻撃をしてくるしぃぃ........
まぁ、なんとか耐え抜いたよ........。
さぁ、反撃だ!
マリクト一発!!!
では、宝箱を......
三洲次 | 「………………………………」 |
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美濃 | 「どうされましたか? 三洲次殿?」 |
三洲次 | 「……………………信じられねぇ」 |
美濃 | 「ひどいですわ……!! 私のカルフォが、これまで外れたことがありましたか?!」 |
三洲次 | 「この前外れたばかりだろっっ!!!」 |
美濃 | 「あら、いつのことでしょうか?」 |
三洲次 | 「てめえええぇぇっ!! あくまでしらばっくれる気かぁっっ!!!」 |
美濃 | 「そんなひどい、私はいつでも正直に生きておりますわ」 |
三洲次 | 「いいから、もう一度カルフォをかけろっっ!!」 |
美濃 | 「はいはい………カルフォ!」 |
美濃 | 「いかがですか?」 |
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三洲次 | 「う~~む………さすがに2回ともこれなら、信じていいか……?」 |
三洲次 | 「じゃ、開けるぞ……」 |
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三洲次 | 「はぁ………心臓に悪い…………」 |
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ちっ、面白くない。
........は、冗談として、これで地上へ戻る。
…………
……………………
………………………………
──── ボルタック商店
............どう考えてもロクな鎧じゃねぇな。
ま、そんなものか。
さて、ちょっと時間がかかりましたが、ここでやっとセンマイ(戦士)がレベルアップ!!
──── 冒険者の宿
ショボ..........
では、センマイがレベルアップしたので、前衛は......
....今回から弟のハチノスにバトンタッチしましょう!!
………………………………
……………………
…………
──── 地下10階 第一玄室(2周目)
バンッ!
またっ?!!
三洲次 | 「あ………あぶねぇ………。 ブリーブなら問題無い……」 |
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ハチノス | 「なんだよ、こいつら? 奇襲してきたくせに、仲間を呼ぶか逃げるかだけって……」 |
三洲次 | 「気にするな。 とっとと次のターンで逃げるぞ」 |
とっとと次のターンで「逃げる」。
そういや、三洲次とハチノスの順番が、センマイの時と逆だったな。
先頭は救助隊本来のメンバーに務めてもらおう。
いや、どっちが前でも大差無いけどさ......。
次。
ハチノス | 「うわっ! なんか気味悪ぃ奴が……」 |
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三洲次 | 「ビビるなって、こいつらなら楽勝だから!」 |
ハチノス | 「マジかい? じゃあ、このオレが突き刺しまくって、蜂の巣にしてやるぜええぇ!!!」 |
ハチノス | 「ありゃ? 避けやがった!? なんか身軽だぞ、こいつら…」 |
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三洲次 | 「見た目に反して、意外とACが優秀な魔物だからな。 ま、倒し方の手本を……」 |
美濃 | 「…私がお見せしますわ!」 |
三洲次 | 「…………………………マジ?」 |
美濃 | 「では、この私が突き刺しまくって、蜂の巣にしてさしあげますわああぁっっ!!!」 |
美濃 | 「あら……やっぱり素早いのですわね」 |
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三洲次 | 「……………………」 |
美濃 | 「早い殿方は淑女にモテませんわよね?三洲次殿?」 |
三洲次 | 「何の話しだ?」 |
ハチノス | 「三洲次さんでさえ、一発しかヒットしねぇんだ」 |
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三洲次 | 「だが、別段大した魔物じゃない! 自信をもって攻撃しろっ!!」 |
ハチノス | 「よーしっ! 今度こそ突き刺しまくって、てめぇらを蜂の巣にしてやるぜぇ!!」 |
ハチノス | 「どうだっ?!」 |
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三洲次 | 「さすがハチノス! 筋がイイぞ!!」 |
美濃 | 「モテない方々ばかりですこと」 |
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三洲次 | 「おまえは一度くらいヒットさせたらどうだっっ!!」 |
ハチノス | 「うっしゃあぁぁ!! 突きまくって、蜂の巣にしてやったぜ!!」 |
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三洲次 | 「さすが! 救助隊のドワーフ兄弟は、戦闘のコツを掴むのが早いなっ!! 素質があるぜ!」 |
余裕!!
ただ、こいつらは宝箱を持っていないから、お金だけゲット。
しかも、なんか地下10階&4人にしては、やたら少額......
美濃 | 「すぐに逝くわ、貧乏だわで、ダメ男というのは、こういうのを言うのですね」 |
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三洲次 | 「てめぇみたいのは口だけって言うんだ!!!」 |
美濃 | 「そんな……口だけなんて………、 三洲次殿でしたら、私は本番もOKで…」 |
三洲次 | 「そんな話ししてねえぇよっっ!!!」 |
さて......、
....玄室内で遭遇したファイアージャイアントを経験値目当てに倒し......、
....第二玄室へ。
──── 第二玄室(2周目)
ロクな敵が出ないと思いつつ、出入りを繰り返すと......
三洲次 | 「え……? またなの……?」 |
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美濃 | 「まぁ、しつこい殿方はモテ…」 |
三洲次 | 「もういいって!!」 |
ハチノス | 「なんだよ、こいつら? ここ(地下10階)の名物モンスターか何かっすか?」 |
三洲次 | 「まぁ、あながち間違いでも……」 |
美濃 | 「仕方ありませんわね。 では、諦めない熱意に免じて、この私が………」 |
美濃 | 「…お突き合いしてさしあげましたわ」 |
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三洲次 | 「字が違う!!」 |
ハチノス | 「最後、切ってたぞ」 |
美濃もコツを掴んだのか、力が低い割に、今回は意外と安定してダメージを与えくれた。
まぁ、悪くない傾向かな....。
さて、今回はもう1周だけしましょう。
──── 第一玄室(3周目)
バンッ!
三洲次 | 「うお?!」 |
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三洲次 | 「またまたかよ?!」 |
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ハチノス | 「ここ(地下10階)、こいつばっかなのか?」 |
三洲次 | 「いや、そういう訳じゃないんだが……」 |
1匹では大した経験値にならないので、今回は見送り。
次。
三洲次 | 「またまたかよ?!」 |
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げぇっ?!
ドラゴンゾンビ4匹の奇襲??!
え?
........まずくね?!
ハチノス | 「ぐおおおおぉぉっっ!!」 |
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三洲次 | 「うぎゃあああぁぁっっ!!」 |
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4匹中3匹がブレスを吐いてきて、かなりヤバい感じだったが......
....なんとか全員が耐える。
三洲次 | 「やってくれたなぁ……! よーし! やり返してやるぜっ!!」 |
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反撃開始!!
三洲次 | 「くっ! 一撃で倒せなかった!!」 |
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だが......
ギアラ | 「ティルトウェイトオオォォッッ!!」 |
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三洲次 | 「よしっ!!」 |
三洲次 | 「げ!? 2匹も呪文を邪魔しやがった!!」 |
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ハチノス | 「くそっ! 外れた!!」 |
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三洲次 | 「え?! ……これ、やばくね?」 |
三洲次 | 「ぐおおおぉぉっっ!! み、美濃っっ!! 早くっ!! もう一発来ると、やばいっ!!!」 |
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三洲次 | 「か………間一髪っ!!」 |
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しかし..........
....あと一発ブレスが来たら、死んでしまいそうなのが2人も!!
いまだ油断できず!!
緊張の2ターン目!!
三洲次 | 「きまったっっ!!」 |
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美濃 | 「後はお任せください!!」 |
三洲次 | 「………勝った!」 |
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あぶねぇ..........。
紙一重に近い勝利だった。
やはり奇襲ブレスは、簡単にパーティーの命運を脅かすな......。
ま、とりあえず宝箱を......
三洲次 | 「念のため、もう一度カルフォだ」 |
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美濃 | 「またですか? これまで百発百中の私を、なぜお疑いになるのですか?!」 |
三洲次 | 「てめぇ!! あくまでシラを切るつもりかっ?!! 万が一テレポータだったらヤバイだろっ!! いいから、もう一度カルフォしろっ!!」 |
三洲次 | 「よし、毒針と断定していいだろう。 爆弾だったら諦めることろだったが、これならイケるな! 挑戦するぞ!」 |
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ギアラ | 「またですか……」 |
三洲次 | 「大分コツは取り戻してきた! 大丈夫だ!!」 |
意外と三洲次も粘るようになってきて......、
....なんと30回も罠の暴発無しで挑戦し続けて、やっと31回目にして..........
....やはり失敗した。
さて........
....玄室内で遭遇したフロストジャイアントを経験値目当てに倒し......、
....第二玄室へ。
──── 第二玄室(3周目)
バンッ!
三洲次 | 「いい加減にしてくれよっっ!!!」 |
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三洲次 | 「またまたまたかよっ!!!」 |
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が、2匹目は直接攻撃で、しかもたった5ダメージ。
あぶねぇなぁ.......。
で、3匹目は......?
3匹目もブレス?!!
しかも1匹目と同じ25ダメージっ!!!
いや......そこそこダメージでかいんですけどっ?!
ま、まぁ、仮に4匹目も25ダメージだとしても、25x3=75ダメージで、ギアラもギリギリ生き残れ......
......ん?
........え?!
待って! 待って!! 待ってぇぇぇっっ!!!
ギアラあああぁぁぁっっ!!!!
ぬおおおおおぉぉぉ.........
またも4匹中3匹がブレス......、
もう1匹がブレスだったら、多分ハチノスしか生き残れなかった......。
そのハチノスだが........すげぇな......。
1人だけ残りH.P.が高いけど、なんとこいつ、
3匹のブレスを全てレジスト(ダメージ半減)しやがったのだ!!
しかし........どうしよう......?
「逃げる」という手があるが、逃走に失敗したら、ほぼ間違いなくパーティーは壊滅であろう。
ちょっとリスクが高いと見る。
こういう時は、むしろ戦った方が生き残れるケースが多い!
なので、ここは戦う!!
......が、一番の頼りであるティルトウェイト(最強の全体攻撃呪文)が使えるギアラが死んでしまった。
こういう場合、どうすべきか?
まぁ、前衛2名(ハチノス、三洲次)は直接攻撃でいいとして、
問題は美濃(僧侶)だ。
選択肢は4つ。
(1) ディスペル (呪いを解く)
今のレベル(レベル14)だと、成功率はフィフティー・フィフティーか?(推定)
ちょっと成功率が見えなさすぎる。
(2) マリクト (強力な全体攻撃呪文)
敵の呪文無効化率は25%なので、ディスペルよりは利くだろう、多分。
しかし、ティルトウェイトほどのダメージはないので、ブレスのダメージからH.P.を逆算すると、
生き残られてしまう可能性あり。一発逆転は厳しいと見る。
(3) マニフォ (麻痺呪文)
利けばブレスも呪文も防げる。
しかしネットを見ていると、カティノ(催眠魔法)のような信頼性は無さそうに見える。
それを裏付けるように、地下10階でマニフォを使ってる人をほぼ見たことが無い......。
(4) モンティノ (魔法を封じる呪文)
今時点で最大の脅威である敵のマダルトを防げるのはデカい。
しかし敵がブレスを吐いてきたら、無駄に終わる。
どれも悩ましい......。
やはりマニフォか?
しかし........信頼していいのか?
信頼性を考えるとモンティだが、ブレスを吐かれたら終わりなので、
ここはやはり少しでもダメージを与えておくべきか?
しかし、マリクトで多少ダメージを与えたところで、攻撃呪文を唱えられたら終わりなので、
ここはやはり呪文を封じるべきか?
う~~~む..................
ブレスがくるか? 呪文がくるか?
敵の選択はどっちだ?
悩ましいが......過去の経験から、呪文の場合の方が多かった記憶がある。
よし! モンティノでいくか!!
本日2回目の緊張の2ターン目!!
いざっ!!!
まず美濃が動く!!!
いいぞっ!!!
4匹中3匹の呪文を封じた!!!
ほぼ目論見通りだが、1匹だけダメだったか........。
はたして、このモンティノという選択肢は、「吉」と出るのか、「凶」と出るのか......?
「凶」と出たああああぁぁぁっっっ!!!!
三洲次いいいいぃぃぃっっ!!!!
ハチノスと美濃は、なんとかレジスト(ダメージ半減)して、これに耐える!!!
ってか、ハチノスは4連続レジストか!!
すげぇ!!!
つ、次は........?!
マダルトっっ!!?
あ、あぶねえええぇぇぇっっ!!!?
モンティノは無駄ではなかったぁぁぁっっ!!!
次は?!
3匹目もマダルトっ!!?
しかもモンティノが効いていた奴だ!!!
よおおおおぉぉぉぉしっ!!!
大丈夫!! 俺の選択は間違ってなかった!!!
次?!
く!........「真っ二つの剣」では、ダメージ不足かっ!!
ってことは......まだドラゴンゾンビの攻撃が、あと1匹分残っているのか......。
1匹だけモンティノが効いていなかったが、そいつは........
......さっきブレスを吐いてきた奴だろうか?
..........それとも......まさか、この残りの1匹なのだろうか........?
その1匹だったああああぁぁぁっっ!!!!
美濃おおおおぉぉぉっっ!!!
おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!
パーティー壊滅!!!
落ち着け!!!!
まぁ、落ち着け!!!!
俺、落ち着け!!!!
..........えぇと..........えぇと.............
............無理っ!!!
絶対に無理っ!!!
戦士1人だけで、この状況で勝てる訳がない!!!!
........................................。
いや!
策はあるぜ!
たったひとつだけ策はある!!
ああ とっておきのやつだ!
いいか!
息がとまるまでとことんやるぜ!
逃げるんだよォォォーーーッ
「にげる」を選択っ! !
・
・
・
・
・
・
・
・
逃走成功ぉぉぉっっっ!!!
はぁ........はぁ............
あ........あぶなかった............。
全滅だけは、回避したか................。
いくらかの幸運が、ギリギリ全滅するのを回避してくれた......。
まず、ハチノスが4連続でブレスをレジストしていなかったら、まず間違いなく彼も死んで全滅だった!!
ハチノス、4連続レジスト、見事だった!!!!
そして美濃も、一番最初にモンティノを唱えていなかったら、
マダルトがさらに+2発来ていて、やはり全滅だっただろう。
美濃、よくぞ最初にモンティノを唱えてくれたっ!!(マダルトで死んだけど…)
しかし、以前全滅した時も、ドラゴンの奇襲ブレスから全滅へ至った記憶があるな。
やはり奇襲ブレス........恐るべし!!!
なお、冷静になって正解を考え直すと、
三洲次(侍)がカティノ、美濃(僧侶)がマニフォを重ね掛けしつつ、ハチノス(戦士)が削り続ける......
....が正解だった気がする。
もっとも三洲次が呪文を唱えるという発想を、一度もしたことないけどさ!!
まぁ、雑感はこれぐらにして..........
(再掲)
....さて、どうするか?
戦士1人、それもH.P.30っぽちで、このドアの向こうに行けるだろうか?
ある方のプレイ記録では、救助のために派遣したレベル11魔法使いたった1人で、
地下10階の玄室を突破した伝説はあるが、
今回のは、それよりもさらに成功率は低いと言えるのではないだろうか?
この地下10階に現れる敵で、純粋な戦士1人で倒せるモンスターが、どれだけいるだろうか?
まぁ、だいたいこういう時って、 ポイゾンジャイアント4匹とか出てくるんだよなぁ........。
プレイ続行は無謀と判断!!
せっかく全滅を回避したんだ!!
ここは大事を取る!!!
ハチノス | 「はぁ………はぁっ………はぁっ…………」 |
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ハチノスは傷ついた体を壁にもたせかけると、自問した......。
ハチノス | (今のオレ1人の力で……、こっから脱出できるか………?) |
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........答えは明白だ。
ハチノス | (分かり切ってる………答えはノーだ………) |
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では......どうする?
ハチノス | (救助のプロは……、救助される側の知見も持ってる………) |
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それは........?
ハチノス | (こういう時は、焦って迂闊に行動するより………大人しく救助を待つべきだぜ………) |
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そして彼は、ゆっくりと天を……地上の方を仰いだ......。
ハチノス | (大丈夫だ……兄者がきっと、事態を察して……救助を寄越してくれるさ………) |
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ハチノスは、残った体力を振り絞り、魔物を寄せ付けない結界の張られたキャンプを張ると、
3人の死体をその中に放り込み、自身も倒れるようにキャンプに入り込んだ......。
ハチノス | (オレが出来ることは……、救助が来るまで……みんなの死体と持ち物を、ここで守る……ってことだけだ………) |
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無駄な体力の消耗を避けるため、ハチノスは身動きせずに横になり続けた..........
………………………………………
………………………………
………………………
………………
………
…
翌日、早朝........
──── ギルガメッシュの酒場
センマイ | 「おおおぉぉ!!! ロイン殿、聞いてくれぇぇ!!!」 |
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サーロイン | 「ん? どうした?」 |
センマイ | 「お、弟が!! 弟が地下から全然戻らねぇんだ!!!」 |
サーロイン | 「なに?!」 |
ブリスケット | 「ってぇ、ことは………」 |
ロース | 「全滅……したの………?」 |
ランプ | 「もしそうなら、一緒にいる三洲次も……」 |
桃 | 「!!」 |
センマイ | 「弟を……弟を助けてくれ!! オ…オレ1人の力では……とても……!!」 |
サーロイン | 「分かった。センマイは、ここで待っていてくれ。 俺たちが探ってくる!」 |
ブリスケット | 「救出活動なんて、久しぶりっすな」 |
ランプ | 「では、すぐ出発しますか?」 |
サーロイン | 「もちろんだ!! よし、5人で救助へ向かうぞっ!!!」 |
ローラーレンジャーズ・レス1
出動!!!
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
三洲次 | 侍 | 12 | 97 | 17 | 15 | 17 | 17 | 15 | 17 | 4 | 4 | 久々に死んでしまった……。 |
美濃 | 僧 | 14 | 110 | 11 | 13 | 18 | 18 | 18 | 16 | 0 | 3 | 多分、正解はマニフォだった気がする。 |
センマイ | 戦 | 15 | 126 | 18 | 15 | 18 | 18 | 18 | 12 | 0 | 6 | 能力の低下が無かっただけマシかな。 |
ハチノス | 戦 | 14 | 125 | 18 | 14 | 18 | 18 | 18 | 15 | 0 | 3 | 4連続レジスト、マジで見事だった!! |
ギアラ | 魔 | 14 | 77 | 12 | 18 | 18 | 18 | 18 | 16 | 0 | 3 | 彼が最初に死んだのが壊滅の一因。H.P.低いよ。 |
【更新履歴】
2021年 5月29日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年12月27日:次ページへのリンクを設定。
2020年12月21日:新規公開。