34.鬼に金棒、桃にカシナート

【登場人物】  
ロイン 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。
三洲次 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。
訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。
ロース こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。
ランプ お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。
ブリスケット 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約10分



──── ギルガメッシュの酒場 早朝

三洲次 「ぅい~……」
「ぅい~……」
ロース 「おはよう、桃、三洲次。
 桃はいつも通り、バナナとミルクでいい?」
「ぅい~……」
ランプ 「相変わらず目覚めが悪そうですね…」
   
ロイン 「よし!
 全員揃ったところで、1つみんなに相談がある」
   
「なぁ……、ブリ助……」
ブリスケット 「なんすか?」
「メイジマッシャー……貸してくれねぇかぁ……」
ブリスケット 「へ? いいっすけど……、なんに使うんすか?」
「バナナぁ……すり潰すぅ……」
   
ロイン 「懸賞金目当ての襲撃について、
 そろそろ対策を検討したいと思う」
ロース 「そうね…、前回の冒険で、さすがに嫌気がさしたわ…」
   
ブリスケット 「それ、名前はメイジ『マッシャー』っすけど、
 調理器具のマッシャーとは別モノでっせ」
「はぁ…?」
ブリスケット 「魔法使いだけに効果があるってぇ通り、
 魔法の力でマッシャーするんであって、
 ちょっと形状は特殊っすけど、普段は普通の剣でっせ?」
「じゃぁ……」
   
  ドンドンドンドンドンッ!
   
ロイン 「襲撃を防ぐ、何か良いアイデアはないか?」
ランプ 「そうですねぇ…」
   
  ドンドンドンドンドンッ!
   
ロース 「囮で、三洲次を少し前に出して歩かせる、ってのはどうかしら?」
三洲次 「殴っていいっすか?」
   
  ドンドンドンドンドンッ!
   
ランプ 「ワーベアの毛皮を被って変装して歩く、ってのはどうでしょう?」
三洲次 「他のパーティーに奇襲されますよ、それ…」
   
  ドンドンドンドンドンッ!
   

   
「へぁ…?」
三洲次 「何やってんだよ…、 桃 ?」
「バナナぁ…、すり潰してるぅ……」
三洲次 「なんで?」
「潰してミルクに入れりゃぁ……、
 ダルくても、食べやすいかとぉ……思ってぇ……」
三洲次 「で…、これが、そのバナナ?」
   
バナナ 
だった物

 グチョグチョ~…
   
三洲次 「……不確定名称『グチョグチョなモノ』……だな」
ブリスケット 「ラツマピックかけても、バナナとは分からねぇほど、
 原形をとどめてねぇっすよ…」
「ふぇぁ~…?」
ロース 「剣で叩いたんじゃ、そうもなるわよ…」
ランプ 「見た目…、ちょっと食欲が湧かないですね……」
「ぅ~……。
 なぁ、三洲次?」
三洲次 「ん?」
「やる」
三洲次 失敗した料理を押し付けるなああぁぁっ!!!




経験値とアイテム稼ぎ、2日目。

前回は散々な結果だったが、本日はどうだろうか....?


あ、そこの読んでる人....、タイトルでネタバレしてるとか言わない。



ブリスケット 「今回も、反時計回りでいきやすか?」
ロイン 「うむ」
ブリスケット 「じゃ、蹴破りやすぜ?」

バンッ!      ← 扉を蹴破った音


シーフF 「お? なんだぁ?こいつら?」
シーフC 「あぁっ!!!
 お、おまえら、この前のっっ!!?」
三洲次 「あ!あの時の、壁の陰から襲ってきた盗賊じゃないか!」
ロース 「4人で襲ってきておいて、1人だけ姿を見なくなったと思ったら、
 こんなところに居たのね!」
ロイン 「ブリ助!ロース!やってしまえっ!!」
ブリスケット 「承……
ロース 「任……
シーフC&F 「「逃げろおおおぉぉっっ!!!」」




三洲次 「逃げ足、早っ!!!」
ブリスケット 「あっしのスピードでも、間に合わなかったっす!」
ロース 「あいつ、逃げ足だけは一流ね…」

なんと!
素早いブリスケット、ロースを振り切って、シーフ2人ともがサッサと逃げやがった....。

ロイン 「しょうがない。
 宝箱を置いていったから、これだけでももらっておくか」


ランプ 「『小型の盾』に『なまくらな剣』です」
三洲次 「ショボ……」
ロース 「あいつら、どこまでダメダメなのよ」
ロイン 「とりあえず、次に進むか」



ワイバーン 「キイイィィーーッッ(笑)!!!」
ブリスケット 「だぁ! またあぁっ!!」
ランプ 「そういや、ここら辺のワイバーンは、ブリ助に懐いてましたね…」
ロース 「ブリ助、先に行ってるわよ」
ブリスケット 「あ、待って……ちょ!放せって!」
ワイバーン 「ペロペロペロペロッ!!」


ランプ 「奥に行く通路は、ここでしたね」
ロイン 「うむ」


??? 「来たぞっっ!!
 懸賞金だあっっ!!」



ブリスケット 「いだだだだっ!!」


ロース 「きゃあぁっ!!」
ロイン 「奇襲してきておいて、
 なんでこいつら噛み付くだけなんだ……」


ロース 「変態いいぃぃっっ!!!」


ロース 「はい!! 後は桃とブリ助に任せたわ!」



三洲次 「やはり懸賞金狙いの不意討ちが、うざいですね……」
ロイン 「う~む……。
 とは言え、何か対策がある訳でもないし……」
ブリスケット 「注意しながら歩くしかねぇっすね…」
ロース 「………ねぇ?」
ブリスケット 「へい?」
ロース 「あそこに居るのって、さっきのシーフじゃない?」
ブリスケット 「へ?」




シーフC 「ひそひそ…(だからぁ、また例の奴らが来たんだって…)」
シーフG 「ひそひそ…(マジかよ?)」
シーフF 「ひそひそ…(本当だって、俺も見たんだ…)」
   
ランプ 「あのシーフ、こっちに来ていたんですね」
ロース 「立ち話しに夢中で、こっちに気付いてないわよ…」
ロイン 「よし! この機会に、ケリをつけてしまえ!!」



ロース 「えいやっっ!!」
「死ねえええぇっっ!!!」
シーフF 「ぐわあああぁぁっっ!!!」
シーフG 「ぐおおおおぉぉっっ!!!」
シーフC 「え?!」


ロイン 「また、会ったな」
シーフC 「ヒイイィィィ!!!」
ロイン 「今回は、桃だっ!!
 いけっ!!!」
シーフC 「に、逃げ…
逃すかあああぁぁぁっっ!!!


シーフC 「ぎゃあああぁぁぁっっ!!!」
ロイン 「さすが桃だ」

因縁のシーフとの決着を付け、さらに迷宮の奥へと入っていきます....。



ナイトストーカー 「ほぉ♪…ほぉ♪…」
ブリスケット 「この前遭った、踊ってる奴っすね…」
ロース 「まだ踊ってるの…?」
ロイン 「ドレインしてくる魔物が友好的なのは、大歓迎だ」
ランプ 「じゃ、このまま通してもらいましょう」
ナイトストーカー 「ホゥ♪…ホゥ♪…」

次の玄室へと進んでいく....。



ゴーゴン 「ブルルルゥウッ(笑)!!」
ブリスケット 「うわああぁっっ!!
 の、乗っかるなああぁぁっ!!」
ゴーゴン 「ベロベロベロッ!!!」
ブリスケット 「こら!…な、舐めるな…っ!!
 お、重いって!!」
ランプ 「ここ、ブリ助に懐く動物が多いですね」
三洲次 「動物…?」
ロース 「ここのゴーゴンって、見た目は牛よね……」
ロイン 「次へ行くぞ」



新しいモンスター「ゲイズハウンド」が出てきたが......、


.... ひたすら殴ってるだけで勝てたので、詳細は省略。

そして、さらに奥へ......。



??? 「来たぞ!殺れっ!!」
??? 「懸賞金はオレたちのものだあああぁぁっ!!」
ロイン 「なに?!」


ロース 「きゃああぁっっ!!」
ビショップ 「ちっ! 引っ掻くぐらいじゃ、死なねぇか…」
三洲次 「当たり前だろ……」


「痛ぇっ!!」
ビショップ 「ちっ! 噛みつくぐらいじゃ、死なねぇか…」
三洲次 「アホか? お前ら?」
てめえらああぁっ!!!
 ざけんなああぁぁっっ!!!


ビショップ 「ぐばらっ!!!!」
三洲次 「あ…、一撃……」
ロイン 「カティノ!!」


ビショップ 「スー……ピー……」
ビショップ 「ZZzz……」
三洲次 「勝負ありましたね」
ぶっ殺してやるっ!!!


侍たちが次のターンで倒し、勝利。



ブリスケット 「本当に、懸賞金狙いが多いっすね…」
ロース 「どうにかできないかしら……」
ランプ 「お!『良い短剣』ですね。
 これ、高く売れますよ」
ロイン 「引っ掻いたり噛んだりしてないで、それ使えば良かったのに」
ランプ 「司教(ビショップ)は、短剣は装備できないですよ」
三洲次 「じゃ、なんで持ってるだよ…」

その後も......、


....出てくる敵を、片っ端から片づけながら......、


.....進んでいきます。

しかし......、


....経験値を稼げるのはいいが、ロクなアイテムが出てこない


で、そうこうしていると.....、


....結局、地下9階を一周してしまった。

ランプ 「これで、一周ですか…」
三洲次 「今回は、問題無く一周できましたね」
ブリスケット 「まぁ、友好的なモンスターも、それなりに居やしたけどね」
ロース 「キリがいいし、もう切り上げる?」
ロイン 「ま、もう少しだけ回ってみよう」



と、言う訳で......、


....エレベーターでフロアをリセットし....、


....この日、2周目の最初の玄室。



来たあああぁぁぁっ!!!!

ウィザードリィの「逃げないメタルスライム」こと、
アースジャイアント!!!!


マカニト、一択っ!!!



これ! これ!!
この経験値!!!

が違うんだよ!!
すげぇぜっ!!!!


ロイン 「2周目を始めたかいがあったな!」
三洲次 「宝箱が出てきましたよ、どれどれ……」


三洲次 「む……、テレポータですね……」
ロイン 「慎重にな……」


三洲次 「ふぅ…、開きました」
ロイン 「見事だ」
ランプ 「ん…?
 『剣』が入ってますが……、
 こ、これは…っ!」
ロース 「なによ、それ?」
ランプ 「こんな形をした剣は…、この世に1種類しかないですっ!!」
ロイン 「え?!」
ランプ 「これは…!!」


ランプ 「『カシナートの剣』ですよっっ!!!」
ロイン 「なんだとっ!!!」


「カシナートのつるぎ」きたああああぁぁぁーーっっ!!!


「真っ二つの剣」(ロングソード+2)より先に
カシナート来ちゃったよおおおぉぉぉっっ!!!!


この武器は当然....!!


我がパーティーのエースである 桃 に装備させるっ!!!

ロイン 「よし、これは桃に装備してもらおう」
「……なんだよ、これ?
 なんで刃物が 大量に付いてるんだよ……」
ランプ 「桃が侍でなければ、我々『善』のパーティーにとっては、最強と謳われている強力な剣ですよ」
「え? …これが、かよ?」

「カシナートの剣」って....、

(出典) Wizardry IV より

....こういう外見らしいですね。

有名な元ネタがあり、「フードプロセッサー」とか「ミキサー」とか、まぁ、そんな外見。

なので....、

ランプ 「ここを、押すとですね…」
「ここか?」

グルグルグル........

三洲次 「おぉ!刃物が回り出した!!」
「うわっ…、ダサっ!!」
ロイン 「まぁまぁ、そう言わずに。
 これで我がローラーレンジャーズも、大幅に戦力アップだな」
「な~んか、ダッセぇなぁ……」
   
ロイン 「よし! 良い感じになったところで、本日はここまでとしよう!」



地下9階での経験値、アイテム稼ぎ2日目は、いきなり大収穫となってしまった!!




引き続き、地下9階での経験値・アイテム稼ぎの3日目


プライベートエレベーター前は友好的なアタックドッグだったので、
頭を撫で撫でしつつ横を通してもらい、そのまま地下9階へ。


エレベーター前の通路を奥まで行き、最初の玄室へ。

バンッ!


プリースト 「あーっ!ローラーレンジャーズ!!」
ロイン 「ほぉ、おあつらえ向きに、敵が1人だけときた。
 桃!! いけっ!
 カシナートの威力を見せてやれ!!」
「うりゃあああぁぁっっ!!!」
プリースト 「うわあああぁぁっっ!!!」
ロイン 「おおおぉ!!………


ロイン  ……ぉぉおお???」
プリースト 「ぐっ…! まだまだぁっ!!」
三洲次 「え……?
 な…、なんか『切り裂きの剣』と、あまり変わらなくね?」

あれ?
カシナートの剣って、こんなものだっけ?


プリースト 「はぁはぁ…、こ、今度はこっちの…」
ブリスケット 「でやっ!!!」


プリースト 「ぐはぁあっ!!!」
ロイン 「うーむ……」


三洲次 「宝箱がありましたよ。開けますね」
ロイン 「桃…、今までと、攻撃力が変わらなくないか?」
「これ…、扱いにきぃよ……」
ロイン 「う~ん……、慣れの問題なのゴハッ!!


ドカアアァァーーーーンッ!!!!


ロイン 「三洲次ぃぃっ!!何やってる!!!」
三洲次 「……ふへぇ~え……」
ブリスケット 「ランプはんが重症っす!!」
ランプ 「ぐは……っ」
ロイン 「さすがに地下9階ともなると、爆弾の威力が半端ないな…」
ロース (隠れてて、正解だったわ…)



ちょっと被害が甚大だったので、一旦城に帰還して回復することにしました。



地下9階の稼ぎ3日目、2回目の探索。



ファイターA 「む!ローラーレンジャーズだな?!」
ロイン 「俺たちも有名になったな」
ランプ 「嬉しくもない理由で…、ですが…」
ファイターA 「1人で偵察に来て、鉢合わせになるとは思わなかったが、ちょうど良い。
 賞金稼ぎのプロであるこのオレが、お前らの首をもらってやる!!」
三洲次 「賞金稼ぎ…?」
ロース 「いろんな奴が出てくるわね…」
ロイン 「プロだとしても、たった1人で無謀なことを…。
 ブリ助! やってしまえっ!!」
ブリスケット 「とやっ!」


ファイターA 「ふん! やはり下調べ通り、その程度か…!」
三洲次 「下調べって……、完全に俺たちが狙いかよ」
ランプ 「『切り裂きの剣』では、厳しいですかね?」
ロイン 「それでこそ、カシナートを手に入れたかいがあった、と言うものだ!
 桃っ!! こちらの本当の実力を、見せてやれ!!」
「てりゃああぁぁああぁっっ!!」
ロイン 「いけええぇぇっっ!!」


ファイターA 「はははっ!!
 やはりその程度かぁっ!!!」
ロイン 「え?! えっ?!
 たった13ダメージ…?!?!」
三洲次 「カシナートって…、もしかして、言うほど強くない?」
ロイン 「ええぇぇえ?
 なぁ、桃?
 もうちょっとダメージって、出ない?」
「知らねぇよ!
 ってか、この変な剣って、こういう使い方でいいのかっ?!」
ロイン 「いや……俺、剣は専門外だし……」
ファイターA 「フフフ…、どうした? もう終わりか?」
ロース 「とっと死になさいっ!!」


ファイターA 「ぐはぁっ!!」
ランプ 「3人がかりで、やっとですか…」
ロイン 「カシナートと言っても、あの程度なのか……」
三洲次 「ところで、なんか気になること言ってませんでした?
 一人で偵察に来ていた、とか…?」
ブリスケット 「ってぇことは…この近くに、その賞金稼ぎたちの本隊が居る、ってぇことかい?」
ロース 「え~~…、こんな奴がたくさんいるのぉ?」

とりあえず、次の玄室へ。

ガチャッ!



ブリスケット 「なんか、あっさりと本隊を見つけたっす……」
三洲次 「3人って、本隊と言うには少なくないか?」
ロース 「複数のグループに分かれ、手分けして私たちを探しているのかも…」
ロイン 「そんな感じだな」
ランプ 「じゃぁ、まだ近くに、他のやつらも居るのでしょうか?」
ファイターB 「お!」
ファイターC 「ターゲットを確認!!」
ファイターD 「そっちから現れるとは、バカな奴らめっ!!」
ロイン 「誰がバカだ…。
 よし! お前らに良いことを教えてやる!
 お前らの偵察だが、あっちで死体となって転がっているぞ」
ファイターB 「なんだとっっ!!!」
ファイターC 「ふざけやがって!!」
ファイターD 「絶対にお前らの首を獲ってやるっ!!」
ロイン 「戦いなら、望むところだ!!
 ブリ助!桃!ロース!
 やってしまえっ!!」
ブリスケット 「ちょえええぇぇっっ!!」


ファイターB 「かゆい、かゆいっ!!
 やはりその程度のダメージかっ!!
 今度はこっちの番だっ!!」


ブリスケット 「いででででっ!!」
三洲次 「戦士が噛むな、噛むな……」
ロース 「てやああぁぁっ!!」


ファイターB 「それっぽっちかぁあ?!
 今度はこっちの番だっ!!」


ロース 「きゃあぁっ!!!」
三洲次 「だから、戦士が噛むなって……。
 手に持ってるのは何だ?」
てめええぇぇ!!!
 ロースから離れろおおぉぉっっ!!


ファイターB 「ぐぁああぁぁっ!!!」
「けっ!!」
ロース 「サンキュ!桃!!」
   
三洲次 「しかし、やっぱり桃は20台のダメージか……」
ランプ 「思ったよりも弱いですね…、カシナートって……」
ロイン 「これでは、やはり3人がかりでやっと1人……なのか」
   
「なぁ?! 本当に、これでいいのかっ?!
 この剣の使い方ってっ?!」
三洲次 「桃っ!! 後ろ!!後ろっ!!」
「へ?」
ファイターC 「仲間の仇いいいぃぃっっ!!」


「ぐはあっ!!」
三洲次 「ダメージでかっ!!」
ランプ 「こちらが与えるダメージ量と、ほぼ同じじゃないですか…」
ファイターC 「ふはははははっ!!
 俺たちプロにかかれば、お前らご…と……」
ギロッ!!
ファイターC 「……きぃ……?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



「てめぇ………」


……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



ファイターC 「………や ……… ?」



ぶっっっっ!!!!!!!


ファイターC うわわわああああぁぁぁっっっ!!!!!


ファイターC うがごぉぎゃぎゃぎゃぎゃあああぁぁっ!!!


ΣΣ()!!!


ファイターD ひいいいっ!!!


あたいを怒らせた代償をぉぉっ
 その血で償わせてやるっっ!!!!!

ギュルルルルルルルルルッッッ!!!!!!

ファイターD いやややああああぁぁぁっっっ!!!!!


ファイターD ぎぃばぁばぁばぁばぁばばあああぁぁっっ!!!!

ロイン  (; ゚ _ ゚) ……………
   
三洲次 「ば……倍打じゃないよね? あれ?」
ランプ 「あ……あれが…、カシナートの真の威力…」
ブリスケット 「3人がかりでやっとだってぇのを……」
ロース 「たった1人で……」
   
「ふ~ん……。
 こいつだけどよぉ…、
 なぁ~んとなく、使い方が分かってきたような気がするぜ…」

………………


………


──── その頃、近くの玄室では……

  ……うがごぉぎゃぎゃぎゃぎゃあああぁぁ……
   
  ……ぎぃばぁばぁばぁばぁばばあああぁぁ……
   
ファイターE 「な?! なんだっ?!
 今の断末魔っ??!」
ファイターF 「仲間の声だったぞ!!」
ファイターG 「え? ってことは、ローラーレンジャーズが来たのか?!」
ファイターE 「な……なんか、この世のものとは思えない 叫び声でしたよ??!」
ファイターF 「…な……なんだよぉぉ?!
 ローラーレンジャーズって、何者なんだよぉぉっ??!」
ファイターG 「も…もしかして、手を出したら………俺たちも……??」
敵全員 (((ぞ~~~…)))

ガチャ!

ファイターE 「ひっ!!」


ブリスケット 「む! 残りのレベル8ファイターたちが居やしたぜ!」
ファイターE 「ひいいいいぃぃぃっっ!!!」
ファイターF 「ちょ!俺たち関係ないです!!!」
ファイターG 「そう!そう!俺たち、通りすがりです!!!」


ロイン 「本当だろうな?!」
ファイターE 「はい!!!」
ファイターF 「決して上級魔術師協会のお布令を見て、懸賞金目当てに
 ローラーレンジャーズを探し回ってる訳ではありません!」
   
三洲次 「アホか? こいつら…?」
   
ロイン 「ふ~ん……。 まぁ、いい。
 無用な殺生をしないのが、俺たちの方針だ。
 行くぞ」
ファイターE 「は~~い!! お元気で~~!!」
ファイターF 「旅の御無事を、お祈りしておりま~~す!!」


バタンッ......!


...........................


ファイターG 「兄貴いいぃぃっ!!
 怖かったよおぉぉ…!!」
ファイターE 「お~、よしよし…。
 迷宮は怖いところだなぁ……」
ファイターF 「賞金稼ぎなんて止めて、もう田舎に帰ろうな…」



.......まぁ、ともかく......、
その後も戦闘を繰り返していきますが......、



トロール 「うっしゃああぁぁっっ!!!」
「おごっ!!!」

三洲次 「あ……、これは……」
てめえぇぇらああぁぁっっ!!!!


トロール 「ごぉぎゅぎゅぎゅぎゅぎゃぎゃぎゃああぁぁっっ!!!!」
あたいを攻撃してえええぇぇぇ!!!!


トロール 「づょばゃばゃばゃばゃばゃばゃああぁぁっっ!!!!」
タダですむと思うなあああぁぁっっっ!!!!


トロール 「ずゅびゃびゃびゃびゃびゃがあああぁぁっっっ!!!!」

ブリスケット 「1人で全部倒していきやすぜ……」
三洲次 「なんだよ……、この無双状態……」
ロイン 「すごいな……」
   
「おっけぇ~…。
 こいつの使い方、だ~いぶ分かってきたぜぇ…」

カシナートを手に入れた頃の、10~20ダメージはなんだったんだ?
....と、思えるほど、一気に大ダメージを与えるようになってきた。


おかげで......、



桃の一人無双状態です。

すげぇな......、カシナートの剣って......。


「うーしっ…。
 分かってくりゃぁ、なかなか良いじゃねぇか、この剣。
 気に入ったぜ!」
   
ランプ 「まさに、虎に翼……」
ブリスケット 「弁慶に薙刀……」
三洲次 「鬼に金棒……」


3日目も、無事に終了。


「35.失敗の原因」へ



名前 LV H.P. コメント
ロイン 13 77 17 18 12 18 17 15 0 最近無難だぞぉ!ネタ提供しろぉ!
三洲次 14 53 18 16 9 14 18 17 3 一人だけ能力値1桁があるな…。
12 94 18 18 18 18 17 17 0 やっぱりカシナートって超強ぇぜ!
ロース 13 104 17 18 18 18 18 14 2 もはやマディ・モンティノ要員に。
ランプ 13 46 14 18 18 14 16 10 3 やはりカティノ・モンティノ要員に。
ブリスケット 12 100 17 17 15 18 18 12 2 切り裂きの剣がチャチく見える…。

 


【更新履歴】
2021年 7月31日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2019年 8月18日:全体的に文章と台詞を推敲。
2019年 7月28日:次ページへのリンクを設定。
2019年 7月21日:新規公開。