102.ウィルオーウィスプ天国

【登場人物】  
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
美濃 いろいろミステリアスな日本人の巫女(僧侶)。
センマイ ドワーフの戦士(兄)。敵を千枚に切り刻む名手。
ギアラ 救助隊リーダーを務める病弱なエルフの魔法使い。

読了時間 (目安):約8分




三洲次(侍)レベルを挽回すべく、引き続き地下10階経験値稼ぎをします。


──── 第一玄室(1周目)


バンッ!        ← 扉を蹴破った音


ニンジャA 「諸君! 今日は火遁の術を練習する……ん? 誰だ?!」
   
三洲次 「うわぁ……こりゃまた大勢で………」
ニンジャB 「なんだっ?! 貴様らっ!!」
ニンジャC 「たった4人で入ってくるたぁ、いい度胸じゃないかっ!?」
三洲次 「相手の数は……14か………」
センマイ 「お…おい、囲まれたぜ?」
ギアラ 「ちょっと、三洲次さん……こ、これ、ヤバくないですか……?」
三洲次 「う~む………………」


4人vs14人・匹

こりゃ、逃げるのに失敗したら、とんでもないことになるな......。

う~ん......今の4人パーティーだと、やっぱり逃走の成功率低いのだろうか?


ちょっと調べてみた。


(逃走成功率(%))
  = 75+(PT人数ボーナス)+(LVボーナス)


え?!


これって......どんな状況でも、必ず75%以上の確率で成功するの?!!
(※) 逃げられないボス戦などは除く。

ウィザードリィ#1って、やたら逃走の成功率が高いとは思っていたが、そりゃ高い訳だ


で......2つのボーナスとは......?


(1) PT人数ボーナス
パーティー人数が3人以下の場合、3人なら+52人なら+101人なら+15

つまり、人数が少ないほど逃げやすい、ってことか。
まぁ、少数の方が逃げ隠れしやすいから、分からないでもないかな。


(2) LVボーナス
次の条件式が成り立つ場合に+20

 味方の合計レベル ≧ 敵の合計レベル

敵が多くなれば逃走率が下がるということだから、これは直観的に理解できるな。
そして、十分レベルの上がった6人パーティーなら、逃走成功率はほぼ常時95(%)になる、ってことだ。


ちなみに、今回の戦闘では、この確率はどうなるだろうか?

(味方の合計レベル)
   = 14+10+14+14
   =52

(敵の合計レベル)
   = 10×4 + 7×3 + 7×3 + 7×4
   =110


うん、LVボーナスは全然付かないね。




................ ん?




ちょっと待て!!

もしかして4人パーティーって、逃走に関しては一番最悪な構成なんじゃね?!

だって、PT人数ボーナスは付かないし、合計レベルだって当然高くならないし!!!


うわ~~........これは知らなかったなぁ........。



(再掲)

閑話休題。

逃走確率は常に75%以上だと分かったけど、それはプレイを終えて、この日記を書いてる時の話し。
プレイ中はそんなことなどつゆ知らずだったので、
「逃走失敗しそう...」という感覚だけで、戦闘をすることにした。


ニンジャ達 「「ふぅぅぅ………!」」
メイジ達 「「…………………………」」
ワイバーン達 「「シャアアアァァ……ッ!!」」
スピリット達 「「ホロロロォ………ッ!」」

三洲次 「囲まれたなら、仕方ないな………やってやるか」
センマイ 「オレ、見たことない奴の方が多いんだが……」
ギアラ 「ゴクリ……ッ」


戦闘開始っ!!!


三洲次 てやあああぁぁぁっっ!!
ニンジャA 「え?!」


ニンジャA ぐおおぉっっ!!

いきなり三洲次がマスターニンジャ一人斬り倒す!
褒め......てやりたいところだが、この程度では大勢には影響が無い


センマイ ぐぅおおおぉぉぉ!!


美濃 きゃあぁっ!!


センマイ ぬほぉぉおおぉぉ!!

......敵から続々と攻撃を喰らう!!

1ターンぐらいなら耐えられそうだが......他のメンバーは何をやっているんだ?!



....と、思っていたところで、ギアラティルトウェイト(最強の全体攻撃呪文)が炸裂!!



一気に敵を壊滅させたぜ!

ま、ここまでくれば勝ったも同然だ。


2ターン目は、三洲次の一刀で敵をあっさりと倒し....、


....無事に勝利!

ラハリト等のダメージがそこそこあり、美濃も毒を喰らっているけど、
勝てたから良しとしましょう。

経験値もそこそこ手に入ったし。


さて、宝箱は......?


センマイ 「三洲次さん、がんばれ!!」
三洲次 「いや、一応頑張るけどさぁ……」



なんとか罠を外そうと頑張るが、6回目で虚しく......


....失敗


美濃 「み……三洲次殿………、はぁ…はぁ……、ほら……毒で……お揃いですわ………」
三洲次 「いててて……って、こんなお揃いイヤだっ!!!」

とりあえずラツモフィス(解毒呪文)で毒を治し、第二玄室へ向かおうとすると......



....マーフィーズゴースト4匹と遭遇。
って、なんかマーフィーズゴーストの出現率が、いやに高い気もする......。

ま、とりあえず......


....経験値目当てに、ぶっ倒す!!


たった4匹かつ簡単に倒せて、先ほどとほぼ同じ経験値
やはり経験値効率の良い敵である。

もっとも......

──── 第二玄室(1周目)



....ジャイアント系の敵の経験値に比べたら、たかが知れてるけどね!
だって同じ4体で、桁が1つ違うんだもん!!

ま、それはいいとして......


....問題は宝箱だ。


ギアラ 「三洲次さん、頑張って!」
三洲次 「まぁ、頑張ろうとは思うけどさぁ……」

で、頑張ろうとはしたけど、今回は........


....いきなり失敗!!


ギアラ 「あ………が…………」
三洲次 「ぐ………お…………」
美濃 「まぁ、三洲次殿!
 自分だけでは飽き足らず、ギアラまで巻き込むなんて、最低ですわっ!!!」
三洲次 「てめ………なぐ………ぅるぞ………」



では、第二玄室まで来たので、ここで城に戻りましょう。


なお、ガッポリと経験値を稼がせてもらったので、きっと三洲次はレベルが上がるだろうし、
先ほど「ゆびわ」の文字も観たので、新アイテム入手の期待もかかります!


…………


……………………


………………………………


──── ボルタック商店


美濃 「指輪は、2,500G.P.だそうですわ」
三洲次 「先日のリストを確認するから待ってくれ………、
 えぇと………あ、この値段の指輪は1つしかないや………」


「宝石の指輪」

三洲次 「またか………」

もういいよ、これ........。


──── 冒険者の宿

さて、予想通り、ここで三洲次(侍)レベルアップ!!


おおおおぉぉぉぉいっっっ!!!

一番重要な生命力が下がりやがったあぁぁっっ!!!!

マジかよっ??!


おいおいおいおい!!!
三洲次がドンドン弱くなっていくよっっ!!!


武者修行の効果が出てねえええぇぇっ!!!


センマイ 「どうしたんだい、三洲次さん?」
三洲次 「精神的な問題かも……………」

 




仕方ない........めげずに経験値を稼ぎますか......。


しかし、レベル10→11だけで4周ということは、
レベル12に上げるには何周すれば良いのか........。


──── 地下10階 第一玄室(2周目)




お? ラッキー!


ニンジャA 「さぁ、今日は火遁の術を練習するぞ!」
メイジA 「ラハリトッ!!」
ニンジャA 「あちゃちゃちゃちゃ!!
 ま、魔法じゃないってっ!!」

三洲次 「…………………………」
センマイ 「どうする?」
三洲次 「う~~ん………経験値を考えると、数が多いので悩ましいけど、
 幸いこっちに気付いてないし、もっと良い敵が来るまで粘ってみるか」


逃走。

次は?


お? 立て続けにラッキー!


ハイマスター 「さぁ、今日は火遁の術を練習するぞ!」
ゴーゴン 「ゴオオォォオォォッ!!」
ハイマスター 「アチャチャチャチャッ!!
 お、お前のは術じゃないだろ!! アチィってっ!!」

三洲次 「…………………………」
センマイ 「どうする?」
三洲次 「う~~ん………グループ数は多いけど、1体ずつだからなぁ………。
 幸いこっちに気付いてないし、もっと良い敵が来るまで粘ってみるか」 


逃走。

次は?


なんか両極端なんですけど......。


センマイ いてぇぇ!!
ハイプリースト 「なんじゃ、わりゃぁあ?!
 ジャイアントとの稽古試合中に、間に入って来たてめぇらが悪ぃぞ!!」
三洲次 「すいません、すぐ退散しますんで。
 じゃ………(そそそ………)」


逃走。

次は?



ジャイアント達 「「ゴアアアァァ……ァァッ!!」」
   
三洲次 「おーっ!粘ったかいがあったぞぉ!!」
センマイ 「げ?!
 なんだい、あの気味悪い色の巨人は?!」
ギアラ 「それと、あの飛び回ってる火の玉は何ですか?」 
三洲次 あれは 大量の経験値と大量の経験値だっ!!
ギアラ 「………説明になってないです…………」

よ~~し!!

鴨が葱をしょってやって来たぜ!
略して鴨葱

......おっと、違ったな。

ポイゾンジャイアントがウィルオーウィスプをしょってやって来たぜ!
略してポイウィ

何を言ってるかよく分からないと思うが、心配はいらない!
俺も分からない



まぁ、そんなことはどうでもいいとして、
戦闘開始!



ウィスプA  しゅるる……るる………
美濃 「えいっ!」
ウィスプA  サッ!!(スカ!)


ウィスプA  ひゅるる……るる………
センマイ 「てや!!」
ウィスプA  シャッ!!(スカ!)
   
センマイ 「く! 避ける時だけ、素早いな!」
三洲次 「コツがいるぜ」


三洲次 「ほらな」
センマイ 「おぉ!」
三洲次 「それより、ギアラ!
 さっさとマカニト頼むぞ!」
ギアラ 「では!」


三洲次 「さすが!
 ブレスを吐かれる前に倒せたな!」
センマイ 「おぉ、いとも簡単に……」
三洲次 「じゃ、後は……」


センマイ 「なるほど、奴の飛んでいく先を見越せばいいんだな!」


センマイ 「よーし!!」
三洲次 「さすが、センマイ!!
 飲み込みが早いなっ!!」


これこれ!
この経験値!!

やっぱジャイアントウィルオーウィスプはすげぇや!!


では......


....問題の宝箱

三洲次 「よし、今度こそ………」


....と、頑張ってもらうが......、


....結局......


三洲次 いでえっ!!

......7回目の挑戦で失敗した挙句、金しか入っていなかった

こちらは残念な結果に。


さて......、


....第二玄室へ向かうが......、


──── 第二玄室へ向かう通路....


....その途中で、敵と遭遇


いただきますっ!!!

センマイ 「こいつらのコツも、もう掴んだぜ!」
三洲次 「お? 本当か?」
センマイ 「もちろんだ!!
 うりゃあああぁぁ!!!
 切り刻んで、千枚におろしてやるぜええぇぇ!!!


センマイ 「どうだあぁ!?」
三洲次 「さすがだ!」


三洲次 「よし!」


ごっちゃんですっ!!!


さらに大量の経験値をゲットし、機嫌良く向かった第二玄室は......


──── 第二玄室(2周目)


またウィルオーウィスプ?!

なんという幸運!!!



もちろん楽勝!!


うおおおぉぉぉ!!

この1周だけで、かなり経験値を稼いだぜぇ!!


後は......


....アイテムだな。


三洲次 「う~~ん……………」
センマイ 「どうした?」
三洲次 「経験値が目当てだから、もうそのまま開けてもいい気が……」
ギアラ 「三洲次さんにお任せしますよ」


三洲次 「一応、挑戦してみるか……」

まぁ........


....3回目あっさり失敗したけど。


ジリリリリリリリリ……ッッ!!

ま、さらに経験値を稼がせてもらいますか......




パス1


う~~ん................................ パス2


パス3!


え?! また?!

三洲次 「今日の地下10階は、ウィルオーウィスプ天国か?!」
センマイ 「ま、ありがたく倒させてもらおうぜ!」


楽勝ぉっ!!


さて、2部屋回ったので、城に戻りますか。


…………


……………………


………………………………



ええええぇぇぇっ???!

三洲次(侍)がレベルアップしたよ!??


レベル10→114周かかったのに、
レベル11→121周で達成かよ!!?


これ......ポイゾンジャイアントウィルオーウィスプの経験値がいかに莫大かが、よく分かるな。

前回まで人間系の敵をコツコツ倒して稼いでいたけど、なんかそれがバカらしくなってくる


しかし......前回失った重要な「力」「生命力」は、両方とも挽回せずか........。


これまで、エナジードレイン後って比較的強くなっていたのに、
今回はむしろ弱くなっていっている......。


う~~む............。


ところで......、


....センマイ(戦士)があと少しでレベルアップできるな。


ってな訳で......、




....センマイレベルアップを目指し、もう1回だけ潜ろう!!


──── 地下10階 第一玄室(3周目)


ん?



どぅわああああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!!

セ、センマイがあああぁぁぁっ!!!!



三洲次 うぎゃあぁっっ!!


美濃 きゃあぁっっ!!
   
ギアラ 「ああぁ…!」


おおおおおおぉぉぉぉ..........!!!

久しぶりの首刎ねで、マジでビビッた!!


ギアラ 「よくも大切な仲間をっ!!」




センマイの経験値を稼ぎに来たのに、
よりにもよって肝心のセンマイが死にやがったあああぁぁっっ!!!

意味ねええぇぇぇっっっ!!!

って言うか、よくもまぁ、ピンポイントでセンマイの首を刎ねてきたなぁ、おい!!



三洲次 「くそっ!! 油断したっ!!!」
美濃 「では、せっかくですから、せめてお宝だけでも頂いてまいりましょう」
三洲次 「………お前………、こんな時に…………」
美濃 「どうせカント寺院で生き返りますわ。
 ささ、三洲次殿……」



三洲次 「……………………………………」
美濃 「さぁ、三洲次殿、早くお開けになって下さい」
三洲次 「おい………?」
美濃 「はい?」
三洲次 「罠が無いとか、すげぇ信用できねぇんだけど…………」
美濃 「あら、この地下10階で、私のカルフォが間違っていたことが、これまで一度でもありましたか?」
三洲次 「く…………確かに、地下10階に来てから、
 カルフォは百発百中だったな………信じられないことに………」
美濃 「どうぞ信用して下さいませ」
三洲次 「分かった、信用してやる。
 じゃぁ、そのまま開けるぞ」



三洲次 いでえっ!!!
美濃 あら、盾が入っておりますわ
三洲次 あだだだだだだだだだだだだっっ!!!!
美濃 「このような所で手に入る盾ともなりますと、さぞや素晴らしい盾に違いありません」
三洲次 美濃おおおおぉぉぉっっ!!!
美濃 あら?三洲次殿? どうかなさりましたか?
三洲次 とぼけるなあああぁぁぁっっ!!!


やれやれ........



…………


……………………


………………………………


──── カント寺院


センマイのレベルアップを目指して潜ったのに、散々だったな。



あ、「たて」は 鉄の盾 でした。

 

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名前 LV H.P. コメント
三洲次 12 97 17 15 17 16 18 18 4 3 生命力はこれ以上落ちないでほしいが……
美濃 14 110 11 13 18 18 18 16 0 2 マディはまだ4回まで。地下10階だと心もとない。
センマイ 14 125 18 14 18 18 18 12 0 6 また1つ歳をとってしまった……。
ギアラ 14 77 12 18 18 18 18 16 0 2 総じて全員素早さが高いのだけは助かってる。

 


【更新履歴】
2021年 5月29日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年12月19日:次ページへのリンクを設定。
2020年12月12日:新規公開。