はじめに
こんにちは、HOLiNOです。
コンピューター ゲームの映像の進歩は、本当にすごいですね。最近のゲームは、まるで本物かと思うぐらい映像がリアルです。特に3Dゲームの立体感・映像は、まるで実写を取り込んでいるかのようです。
そこで!
私も、リアリティ溢れる映像のゲームをやってみたいと思います!
と、言うことで、私が選んだゲームはこちら!
見よ! この素晴らしいリアリティあふれる立体感を!!
あ! 待って! 帰らないで!!
まだゲームを始めてもいないのに!!
すいません。 本当は、ただ無性にファミコン版「Wizardry #1」を遊びたくなったから、というだけです。
理由は分からないのですが、なぜか時々無性にファミコン版ウィザードリィ #1を遊びたくなります。今回もその衝動に駆られたので遊びます。
しかし、私ももういい年齢なので、これを遊ぶのも最後になる気がします。どうせ最後になるのなら、多くのWizプレイヤーがしてきたように、好きなキャラクターで「妄想」しまくりのプレイをしたいと思います。
ウィザードリィ #1というゲームは、プレイヤーが操作するマイキャラが画面に一切出てきません。顔、体型、服装など、全てグラフィックが表示されません。しかも最低限の情報だけ。おまけに、セリフは皆無。そのため、プレイヤーは自分が操作するマイキャラの顔、性別、性格、動き、お喋りを自由に想像し、プレイすることができます。これこそが、ウィザードリィ #1の魅力の1つと言えます。
ゆえに、Wizプレイヤーが書くウィザードリィ #1のプレイ日記は、プレイヤーが自由に想像したマイキャラと共に描かれることが多いです。これを「妄想プレイ日記」と言います。
なので、私も勝手に「妄想」したマイキャラと共に、ウィザードリィ #1のプレイ記録を書いていきたと思います。
ゲームの流れ
このプレイ記録の読者は、ウィザードリィを知らない人も前提しています。そこで、まずはウィザードリィ #1を知らない人向けに、簡単にゲームの流れを説明します。
ウィザードリィ #1を知っている方は、次の「マイ ルール」に進んでください。
- 1.キャラクター作成
- 最初に、冒険に出るキャラクターを作成します。「名前」「性格」「種族」を決めると、ランダムでボーナスポイントが与えられます。そのボーナスポイントを「能力値」に割り振ると、就くことができる職業が表示されるので、なりたい職業を選択します。
職業は全部で8種類あります。最初からなれる基本職4つと、最初から作るのは困難 or 不可能な上級職4つです。- 戦士(FIGHTER)
- 基本職の1つ。武器で敵を攻撃する接近戦のエキスパートです。ほとんどの武器と防具を装備でき、体力も高くて打たれ強いです。その代わり、魔法は一切使えません。
- 魔法使い(MAGE)
- 基本職の1つ。魔法で敵を攻撃する攻撃魔法のエキスパートです。最終的に、1人で全ての敵を1ターンで全滅させる強力な魔法が使えるようになります。その代わり、体力が非常に弱く、打たれ弱いです。
- 僧侶(PRIEST)
- 基本職の1つ。魔法で味方を治療したり支援する防御魔法のエキスパートです。しかも、ある程度の武器・防具を装備できるので、接近戦も可能です。さらに、アンデッド系のモンスター1グループを解呪(ディスペル)して一度に倒す能力も持っています。その代わり、基本職の中ではレベルアップは遅い方です。
- 盗賊(THIEF)
- 基本職の1つ。戦闘はあまり得意でなく、魔法も使えません。その代わり、このゲームの醍醐味である「宝箱」に仕掛けられた罠を、全ての職業の中で唯一ほぼ確実に見破ることができます。また、その罠の解除も得意です。
- 司教(BISHOP)
- 上級職の1つ。「魔法使い」と「僧侶」の両方の能力を持ち、攻撃魔法と防御魔法の両方を覚える唯一の職業です。さらに、「宝箱」から手に入れたアイテムの鑑定(後述)ができる唯一の職業です。上級職らしい優秀さですが、レベルアップが極端に遅いです。最初から作ることが可能です。
- 侍(SAMURAI)
- 上級職の1つ。「戦士」と「魔法使い」の両方の能力を持ちます(武士なのに…)。ただ、この日本古来の職業の醍醐味は、なんと言っても侍専用の武器「村正」を手にした時でしょう。妖刀「村正」は、この世界では文字通り「桁」違いの攻撃力を持ち、迷宮に居る全ての敵を一撃で倒すことが可能になります。大変魅力的な職業ですが、最初から作るのはかなり困難です。
- 君主(LORD)
- 上級職の1つ。「戦士」と「僧侶」の両方の能力を持ちます。戦闘も支援もできる万能職業です。君主専用の防具「聖なる鎧」が存在し、これを装備すればH.P.も自動で回復します。なかなか魅力的ですが、最初から作ることは不可能な上に、「性格」の制限が厳しいです。
- 忍者(NINJA)
- 上級職の1つ。「戦士」と「盗賊」の両方の能力を持ち、さらに敵を一撃で殺す「クリティカル ヒット」という能力を持つ殺人マシーンです。また、レベルアップとともにAC(≒防御力)が自動的に良くなる唯一の職業です。まさに接近戦における究極の職業ですが、最初どころか途中で作ることさえ困難なレア職業です。
職業を選択したら、最後に「年齢」と「所持金」がランダムで決まり、キャラクターが完成します。これを複数キャラクター分繰り返します。 - 2.パーティーを編成
- 1.で作成したキャラクターたちで、冒険に出るパーティーを編成します。1パーティーは、最大6人までです。この6人の内、パーティーの先頭の3人を「前衛」、後方の3人を「後衛」と呼びます。
前衛の3人は、敵と面と向かって対峙するため、敵に直接攻撃ができます。その代わり、敵からも直接攻撃を受けます。そのため、前衛には攻撃力とH.P.が高いキャラクターを配置するのがセオリーです。後衛の3人は敵へ直接攻撃できませんが、敵から直接攻撃を受けることもありません。代わりに、魔法を使って敵を攻撃したり味方を治療したりします。そのため、後衛には魔法が得意なキャラクターやH.P.が低いキャラクターを配置するのがセオリーです。これらを考慮して、1.で作成したキャラクターたちでパーティーを編成します。
なお、「善」の性格のキャラクターと「悪」の性格のキャラクターは、同じパーティーに入れることができません。いや、一応同じパーティーに入れる方法もあるのですが、ここでは割愛します。 - 3.冒険に出発
- パーティーを編成したら、いよいよ地下迷宮に出発です。迷宮は全部で地下10階まであります。地下1階から入り、最後は宿敵ワードナーが待つ地下10階まで続きます。深い階へ降りるほど、強いモンスターが出てきます。
地下迷宮は、主に壁と扉で作られた迷路になっています。その上、ピット(落とし穴)、回転床(方向が分からなくなる)、ワープ(知らない間に別の場所へ移動)、暗闇(何も見えなくなる)などの罠が、いたる所に存在します。ドM仕様ですね!
こうした罠を潜り抜け、壁で仕切られた通路を進んでいくと、すぐに扉に行く手を塞がれるでしょう。扉を開けると、そこは「玄室」と呼ばれる部屋になっています。そして「玄室」の中には、敵が待ち受けています…… - 4.戦闘
- 敵に遭遇すると、画面が変わり、戦闘モードになります。ウィザードリィの戦闘は、一戦一戦全てが緊張します。その理由は後述で。
さて、戦闘モードでは画面の上に敵の種類と数、画面の下にパーティーの情報が表示されます。そして画面の左側には、先頭にいるモンスターの姿が表示されます。
しかしここは薄暗い迷宮……敵の姿はおぼろげです。同じような姿に見えて、メチャクチャ弱い奴の場合もあれば、メチャクチャ強い奴の場合もあります。慎重に戦いながら、敵の正体を見極めましょう。
敵の正体が分かると、正しい敵の名前と姿が表示されます。敵を知り、己を知れば百戦危うからず……この兵法は、ウィザードリィではとても重要です。なので、もし敵の強さが見極められないなら、リスクを避けて「逃げる」のも手です。逃げるは恥だが役に立つ。とにかくパーティーが全滅しないことが最重要です。
なぜ最重要なのか?
それは、もしもパーティーが全滅すると、他のRPGに慣れたプレイヤーには信じられない現実が待ち受けているからです。 一言で言うと、死体はその場に放置です。 お城から再開とか、セーブ地点から再開とか、そんな救済措置は皆無です。 …あれ?「まぁ、それはそれでありかも…」なんて思ってません? 甘い!! それだけじゃない!! 放置された場所はモンスターが徘徊する迷宮……当然、死体は金品を奪われ、アイテムを漁られ、運が悪ければモンスターに喰べられてキャラクターデータ強制削除ですから!!!超ド級ドM仕様だぜ!
……時間をかけて苦労して育てたキャラクターには、どのプレイヤーも愛着をもちます。手塩にかけて育てたキャラクターが、一瞬で強制削除(復元不可能)となった瞬間、誰もが頭が真っ白になり、床を転げ回ること請け合いです。全滅しないことが最重要……、これで理解していただけたと思います。とにかく生き延びるのです!
で、なんやかんやあって、敵を全て倒すか、敵が全て逃げだしたら、こちらの勝利です。 - 5.宝箱
- 人生の貴重な時間をリアルに賭けた戦闘(ゲームなのに…)ですが、無事に勝利すると、ちゃんと見返りがあります。それは「宝箱」!
戦闘終了後、貴重なレアアイテムが入った「宝箱」が出てきます。まぁ、ゴミクズの場合もありますが、……むしろ大半がゴミクズですが(見返りじゃないのかよ?)。
ともかく、宝箱が出てきます。 良かったですね!
でも、タダでは手にはいりません。なぜなら、宝箱には必ず罠がかかっているからです。……だから見返(略
罠には「毒針」「石弓の矢」「爆弾」などがあり、罠を外すのに失敗すると、その罠が作動します。
中でも有名な罠が「テレポータ」です。これは迷宮のどこかにランダムでワープします。運が悪いとパーティー全員が石壁の中にワープし、画面に「石の中にいる」というメッセージが表示され、無条件で全滅し、全キャラクターのデータが強制削除(復元不可)されます!! ドM ここに極まれり!!
「石の中にいる」…これは数多のWizプレイヤーを絶望させた超有名な言葉なので、今日はこれだけでも覚えて帰って下さい。
さて、そうならないためにも、慎重に罠を見極め、慎重に罠を外します。まぁ、見極められるかも、外れるかどうかも、実際はランダムですけどね。…何が面白いんですかね、このゲーム?
ともかく、無事に罠を解除できたら、やっと宝箱からアイテムを手に入れることができます。でも、まだ作業は続きます。どんだけ~。
- 6.鑑定
- まだ作業は続きます。なぜなら、手にしたモノが何かを調べなくてはいけません。ほら、皆さんも散歩とかしていて、道端で「剣」とか「盾」とか拾っても、名前なんて分からないじゃないですか?
それと同じです。……そもそも剣とか拾わないですか、そうですか。
宝物を調べる作業を「鑑定」と言います。ゲーム画面では「しきべつ」ですが、一般的に「鑑定」と呼ばれるので、この日記では「鑑定」と呼ぶことにします。
さて、このゲームでは、鑑定ができるのは2人だけです。それは「ボルタック商店」の店員さんと、「司教」という職業のキャラクターです。商店は安全・確実にアイテムを鑑定してくれますが、お金を払う必要があります。司教は仲間なので無償で調べてくれますが、呪われた宝物にうっかり呪われたりします。まぁ、ボルタック商店は別名「ボッタクリ商店」と言うぐらいで、あり得ない金額を要求してくるので、普通は司教に調べてもらいます。タダに勝るもの無し!
そこでよく使われるテクニックは、司教は作るけど地上に放置して鑑定だけさせる、というもの。これなら呪われても、パーティーに参加しないので足手まといになりません(後で書きますが、私はちゃんと司教をパーティーに入れてプレイします)。
かくして、アイテムの鑑定が無事に済むと、晴れてレアアイテムがちゃんと自分のものになります(なお、鑑定しなくても使ったり装備できますが、呪われたりしたらイヤですよね)。これだけ苦労を乗り越えてレアアイテムを手に入れた瞬間の嬉しさ……これこそがウィザードリィ最大の醍醐味でしょう! - 7.宿
- この手のゲームで有名な格言があります。
「まだいける」、は「もう危ない」
上にも書いた通り、ウィザードリィは生きて生還することが最重要です。限界になる前に、街に戻って回復しましょう。回復は、「冒険者の宿」で行います。
宿の部屋にバリエーションがあるゲームもなかなかないですが、ウィザードリィにはこれだけのバリエーションがあります。まぁ、これだけあっても、Wizプレイヤーが50億人居たら、50億人全員が「馬小屋」一択ですけどね。
理由は2つ。1つは、馬小屋は「ただ」だから。タダに勝るもの無し!特に金欠が続く序盤で、これは重要です。もう1つは、馬小屋だけは「時間が経過しない」から(厳密には違うらしいですが詳細は割愛)。このゲーム、上にも書いた通り「年齢」というステータスがあります。あまり年を取ると、最後には衰弱死します。つまり、若さを保つことが重要なのです。なので、みんな最初から最後まで「馬小屋」に泊まるんですね。これであなたも永遠の16歳! まぁ、馬小屋では一番肝心のH.P.が回復しませんけどね。だけど M.P.は回復するので、後は魔法でH.P.を回復すれば万事OKです。H.P.が回復する部屋なんて飾りです。宿屋の店主には、それが分からんのです。 - 8.レベルアップ
- 宿に泊まり、一定数の経験値を獲得していると、レベルアップします。
レベルアップすると、強くなったり、弱くなったりします。強くなるか弱くなるかはランダムです。運が悪いと、めちゃくちゃ弱くなります。なんだよ、この運ゲー。
でも、まぁ宿を使って一通り回復したら、また冒険に出かけましょう!レアアイテムゲットの喜びとキャラクターデータ強制削除の恐怖が、あなたを待っています!! 3.へ戻る。
マイ ルール
数多のWizプレイヤーの例に漏れず、私もウィザードリィ #1をプレイするに当たり、独自ルール(「縛り」)を設定しようと思う。
- ノーリセット
- ファミコン版ウィザードリィ #1をプレイするなら、当然ノーリセットでしょう。しかも人生最後のプレイになるなら、是非ともノーリセットでやり遂げたいです。このルールについて語り出すと長くなるのと、この一言で分かる人には分かるので、説明はこれだけにします。このルールの恐ろしさを知りたい方は、インターネットで検索してみて下さい。そうすれば、なぜ「当然」と表現したかも、ご理解いただけると思います。
- パーティー構成
- 人生最後のプレイになるかも知れないので、最後ぐらいは自分の好きなパーティー編成でプレイしたいです。なので、自分の好きな「職業」のキャラクターたちでプレイはさせて下さい。これだけは許して。ただし、好きにするのはパーティー構成だけ、にします。
- キャラクター作成
- ウィザードリィ #1は、キャラクターを何回も作り直すことができます。そのため、強力なキャラクターが生まれるまで、何度も何度もキャラクターを作り直す作業は、多くのプレイヤーが経験してきたことでしょう。また、作ったキャラクターからお金だけ巻き上げて消してしまう、ということをしたプレイヤーも居るのではないでしょうか?これらにより、最初からお金持ちの強いパーティーを作ることができます。しかし、これではバランスブレーカーとなり、ランダムの面白味が消えます。
そこで、本戦記では「冒険に出ないキャラクターは作成しない」とうルールを設けます。ただ、上記「パーティー構成」の件があるので、厳密には希望する職業に就くボーナスが出るまでは再作成をさせて下さい。その代わり、希望する職業に就けるキャラクターが出たら、その時点で必ずそのキャラクターを使うこととします。また、途中で作ったキャラクターからお金を巻き上げたりはしません。
- アイテムの鑑定
- 「冒険に出ないキャラクターは作成しない」というルールを立てたので、鑑定用に司教を作ったら、必ずパーティーに入れて冒険することとします。
- 強化方法
- 下記に上げる「安易な」経験値稼ぎは禁止します。なるべく正攻法で地道にキャラクターを育てます。まぁ、グレーターデーモン養殖が安易なのか疑わしいですが…。
・マーフィーズゴースト先生による修行
・クリーピングコイン?の増殖
・グレーターデーモン養殖
まぁ、ざっとこんなところでしょう。
マイ ゴール
最後に、今回のプレイで達成する個人的なゴールを設定します。
- ・マップを全て埋める
- マップを全て踏破します。そして、マップを自作しようと思います。昔から ウィザードリィ #1 は何回かプレイしていますが、これまで毎回だいたい1階→4階→9階→10階だったので、最後ぐらいは「悪意に満ちてる」(褒め言葉)とまで言われるファミコン版ウィザードリィ #1の全フロアを攻略してみようと思います。特に5階~8階は、昔行ったことがあるかも知れないけど、全然覚えていないので、せっかくだから、ネットの情報を見ないで攻略したいと思います。ちょっと楽しみ。
ただし、踏破するのは歩いて行ける場所だけ、とします。マロール(瞬間移動の魔法)でないと行けない場所は、そもそもそこが「石の中」かどうか分かってないと行けません。少なくとも5階~8階はネットなどの情報無しで挑戦したいので、事前にマップの情報を知らないとできない調査方法は、対象外とさせて下さい。 - ・アイテムを全て入手する
- 迷宮で手に入るアイテムを全て入手します。「3種の神器」とも言われ、出現確率が異様に低い「村正」「聖なる鎧」「手裏剣」も入手します。特に「手裏剣」は、過去のプレイでも入手した記憶が無いので、最後ぐらい全てのアイテムをゲットしてみたいと思います。……長い戦いになりそう。
- ・クリアする
- ファミコン版ウィザードリィ #1をクリアします。ここで言うクリアとは、「エンディングを見ること」です。ただしクリアは、上記2つのゴールを達成した後の最終ゴールとします。
まぁ、ざっとこんなところでしょう。
【補足事項】
・実際のプレイは、本プレイ記録よりも早いペースで進んでいます。そのため記録の中で、先を見越した内容がある場合があります。ご了承下さい。
【更新履歴】
2018年 3月11日:文章を一部見直し。
2018年 3月 4日:職業の説明の表現を一部見直し。
2018年 1月 7日:マイルールの強化方法に規制事項を1つ追加。補足事項を追記。
2018年12月23日:誤字を修正。
2018年12月 2日:改行位置の見直し、文章の推敲。
2018年11月27日:新規公開。