143.テレポータの罠に嵌めろ!!
【登場人物】 | |
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サーロイン | ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。 |
三洲次 | 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。 |
桃 | 接近戦最強のくノ一(忍者)。すぐキレる。 |
ロース | こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約16分(動画無)、約22分(動画込)
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──── ギルガメッシュの酒場 早朝......
冒険前の腹ごしらえのために入店したローラーレンジャーズの6人は、
適当に空いている場所を見つけ、
サーロイン、ロース、桃、三洲次、ランプ、ブリスケットの順に並んでテーブルについた。
すると、元トレボー親衛隊長だったコックがやって来て......
酒場のコック | 「おはよう、ロインさん」 |
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サーロイン | 「あぁ、おはよう」 |
酒場のコック | 「今日はこっちで料理を決めていいかい?」 |
サーロイン | 「何かお勧めでも?」 |
ブリスケット | 「特別な部位とか珍しい食材は絶対ぇに止めてくだせぇよ」 |
酒場のコック | 「心配しなくていいですよ。 食材を仕入れ過ぎてね、棚を空けたいだけさ。 ありがちな材料だけで作りますよ」 |
サーロイン | 「任せるよ」 |
酒場のコック | 「じゃ、準備しよう」 |
コックは厨房に入って行くと、ちょっと大ぶりの鍋を持って戻って来て、その鍋を6人のテーブルに置いた。
6人が鍋の中を覗くと、熱々のチーズで満たされていた。
サーロイン | 「これは?」 |
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酒場のコック | 「チーズフォンデュさ」 |
つづけてブロンドの髪をしたグラマラスなウエイトレスが、
バゲット、ジャガイモ、カボチャ......などなど、いろいろ食材が積まれた皿をテーブルに置いて来た。
三洲次 | 「どう食べるんです?」 |
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ウエイトレス | 「簡単よ、好きな具材をチーズに付けて食べるの」 |
酒場のコック | 「俺に食材を選ばせてもらったのに、いつもの塩味とかじゃ悪いと思ってな。 それに、これならいろいろ食材を使えるし」 |
サーロイン | 「ちょっと楽しそうだな………どれどれ…………」 |
サーロインはフォークでジャガイモを刺すと、チーズに付けてから口に入れた。
サーロイン | 「むぐむぐ………あちち…っ!」 |
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ウエイトレス | 「温めたばかりだから、冷ましながら食べてね」 |
ブリスケット | 「お嬢様!! あっしの分は、是非フーフーして食べさせて下せぇ!!」 |
三洲次 | 「やめとけって。 気が付いたらトリュフとかフォアグラを突っ込みだすぜ」 |
ロース | 「私もいただこっと……」 |
ロースはフォークで四角く切ったバゲットを刺すと、チーズに入れ........ようとしたが、
フォークの刺し方が甘く、バゲットをチーズに落としてしまった。
ロース | 「あ、落ちちゃった……」 |
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酒場のコック | 「おやおや、それじゃ、スイス流でいくかい?」 |
ウエイトレス | 「いいわねぇ!!」 |
ロース | 「え?」 |
ブリスケット | 「スイス流とは?」 |
ウエイトレス | 「あのね、チーズフォンデュってね、パンを鍋に落としたら、スイスだと罰ゲームをする習わしがあるのよ」 |
ロース | 「えぇ~…、そうなのぉ?」 |
ランプ | 「どんな罰ゲームです?」 |
酒場のコック | 「じゃ、クイズだ。 次の4つの内、どれだと思う?」 |
1.ワインを一杯飲み干す
2.隣の男性にキスをする
3.手をつかわずにパンを1個食べる
4.唄を一曲歌う
三洲次 | 「う~ん………」 |
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ブリスケット | 「あっしは決めやしたぜ」 |
ウエイトレス | 「じゃ、順番にどうぞ」 |
ランプ | 「私は『1』にします。 スイスと言えば白ワインが有名ですから」 |
サーロイン& ブリスケット |
「「『2』!! 面白そうだから!!」」 |
ロース | 「……………こいつらサイテー」 |
三洲次 | 「じゃ、俺は『3』にするかな。 誰でも出来るし、クイズにするなら、この辺りかなぁ…と」 |
ロース | 「『4』! その4つなら普通にこれでしょ!」 |
ウエイトレス | 「えぇと………」 |
桃 | 「ガツガツガツガツガツガツ…ッッ!! ハフッハフッハフッハフッ!!」 |
三洲次 | 「あ、こいつは気にしなくていいです」 |
ウエイトレス | 「じゃ、これで出揃ったわね。 で、正解だけど、正解は………………」 |
5人 | 「「……………………………………」」 |
ウエイトレス | 「『2』でしたぁ!!」 |
ロース | 「うそぉ!?」 |
ブリスケット | 「あっしらの……(ハイタッチ!)」 |
サーロイン | 「…大正解っ!!(ハイタッチ!)」 |
ロース | 「あり得なーーーいっ!!!」 |
ランプ | 「え? 本当なんですか?」 |
酒場のコック | 「あぁ、本当だ」 |
三洲次 | 「じゃぁ、ロースの隣の男性だけど、左は桃だから、自動的に右の……」 |
サーロイン | 「え?」 |
ロース | 「え?」 |
サーロイン& ロース |
(; ゚_) (_゜;)………………………… |
ロース | 「絶対にイヤ!!!」 |
サーロイン | 「いや………そこまで強く拒否されると………、ちょっと凹むと言うか…………」 |
ロース | 「ここはスイスじゃありませんからっ!!!」 |
三洲次 | 「『1』のワイングラスの一気呑みぐらいで許してあげては…?」 |
酒場のコック | 「はははは! まぁ、いいだろ」 |
ブリスケット | 「お嬢様!! お嬢様!!」 |
ウエイトレス | 「え?」 |
ブリスケット | 「あっしの左、あっしの左が空いてやすんで、ちょいとここ、ここにお座りになって!」 |
ウエイトレス | 「ここに? ……いいわよぉ(ちょこん!)」 |
ブリスケット | 「えぇと……」 |
ブリスケットはフォークでバゲットを刺して取ると、わざとバゲットをチーズに落とした........
ブリスケット | 「ありゃあ(棒 あっしもパンをチーズに落としちゃいやしたあ~(棒」 |
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三洲次 | 「おまえ………隣はランプだぞ?」 |
ブリスケット | 「何を仰いやす!! キスは異性同士でやるもんでっせ!! あっしの左隣には、たった今、こちらのお美しいお嬢様がお座りじゃねぇっすか!!! と、言う訳で、お嬢様!!! あっしは謹んで罰ゲームをお受け致しやす!!!」 |
ウエイトレス | 「あら、女性と男性では罰ゲームの内容は違うのよ?」 |
ブリスケット | 「へ?」 |
酒場のコック | 「あぁ、男性の罰ゲームはまた別だ」 |
ブリスケット | 「は?」 |
酒場のコック | 「男性の場合はな、『同じテーブルにいる人達にお酒を奢る』んだ」 |
ブリスケット | 「え?」 |
ウエイトレス | 「ねぇ、プリーストさん? 私もテーブルに座ってるから、もちろん私にも奢ってくれるわよね?」 |
ブリスケット | 「ふぁ?!」 |
5人 | ((策士、策に溺れる………)) |
ウエイトレス | 「私ね、超高級ワインの『モンティノッシェ』を一度飲んでみたいの」 |
ブリスケット | 「またっすかあぁ??!」 |
5人 | ((あちゃ~~~………)) |
ウエイトレス | 「ねぇ、『モンティノッシェ』の名前の由来って、ご存知? あまりの美味しさに、誰もが言葉を失う(モンティノ=沈黙の呪文)からだそうよ………」 |
そう言うと、ウエイトレスは口をブリスケットの耳元に近づけると、吐息を耳に吹きかけながら囁く......
ウエイトレス | 「言葉を失ってみたいわぁ~……」 |
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ブリスケット | 「分かりやした!! お任せくだせぇ!!!」 |
5人 | ((あ~~ぁ………)) |
ウエイトレス | 「ハンサムな男性はやっぱり違うのねぇ~」 |
ブリスケット | (ふん! ふん! ふん!) |
サーロイン | 「まぁ、まだ冒険前だから、ロースの一気飲みも含めて、お酒は帰ってからにしよう」 |
三洲次 | 「先に腹ごなしをを済ませましょう」 |
ウエイトレス | 「じゃ、ハンサムさん、また夜にね」 |
ウエイトレスはそう言うと、最後にブリスケットの顎を優しく撫でて、
コックと一緒に厨房に戻って行った......。
サーロイン | 「なぁ、ブリ助? 『モンティノッシェ』って、幾らか知ってるのか?」 |
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ブリスケット | 「え? ま……まぁ、いくら高級とは言え、この酒場のお酒っすし……」 |
ランプ | 「三種の神器の一つ『手裏剣』が何個も買えるらしいですよ」 |
ブリスケット | 「えぇ?!」 |
ロース | 「ブリ助?」 |
ブリスケット | 「へい?」 |
ロース | 「あなた、チョロ過ぎ」 |
ブリスケット | 「ええぇぇぇ………」 |
三洲次 | 「ブリ助?」 |
ブリスケット | 「……へい?」 |
三洲次 | 「学習しろ」 |
ブリスケット | 「ええぇぇぇ………」 |
ランプ | 「ブリ助?」 |
ブリスケット | 「…………へい?」 |
ランプ | 「自腹ですよ」 |
ブリスケット | 「ふええぇぇぇぇぇ………」 |
──── 前回までのあらすじ
ローラーレンジャーズを倒せずに万策が尽きた上級魔術師協会は、
新たな弱点を探るべく、こっそりとローラーレンジャーズを偵察していた。
すると、桃(忍者)が罠の判定も解除もヘタくそということを発見。
そこで、判定も解除も難しい「テレポータ」の罠を用意し、
ローラーレンジャーズを「石の中」に飛ばす作戦を決行するのであった!!
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…………
……
──── 地下10階 第六玄室
上級魔術師協会(6代目) 本部
本部の中にはたくさんの宝箱が山積みされており、
その宝箱の山の中で、5人のビショップ達が宝箱に罠を仕掛ける作業をしていた......
ハイウィザード | 「調子はどうだ?」 |
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ビショップA | 「え? あ、副会長でしたか。 いつの間に……」 |
ハイウィザード | 「ローラーレンジャーズどもを嵌める罠はできたのか?」 |
ビショップB | 「はい、高難度な罠を仕掛けた宝箱が出来ました」 |
ビショップC | 「これほど難易度が高い罠ともなれば、あの小娘ではまともに開けることはできないでしょう」 |
ハイウィザード | 「よし、いいぞ」 |
ビショップD | 「ただ、1つ問題が……」 |
ハイウィザード | 「なんだ?」 |
ビショップE | 「判定が難しい罠と、解除が難しい罠の両立が出来ませんでした」 |
ビショップA | 「どちらもやや大掛かりなので、中に物を入れることを考えると、 どちらか一方のサイズでしか仕掛けられないのです」 |
ハイウィザード | 「中身など、空っぽで良いではないか」 |
ビショップB | 「いや~、中に物を入れられないと、守衛たちに箱を入れ替えてくれと頼んでも、断られますよ?」 |
ハイウィザード | 「ふむ………そう言われれば、そうだな」 |
ビショップC | 「なので、判定か解除の、どちらかの難易度を上げることしか出来ませんでした」 |
ハイウィザード | 「分かった、そこは仕方ないと諦めよう。 して、準備ができた宝箱は、どれじゃ?」 |
ビショップD | 「こちらです」 |
ハイウィザード | 「ふむ………この宝箱に貼ってある『p』の紙は、なんじゃ?」 |
ビショップE | 「蓋を閉めると中が分からなくなるので、仕掛けた罠が分かるように、紙に文字を書いて区別しています」 |
ビショップA | 「もちろん、実際に配置する時は取り外します」 |
ハイウィザード | 「仕掛けた罠が分かるように……? 罠はテレポータ1種類じゃないのか?」 |
ビショップB | 「それ以外に、毒針の罠も用意しています。 それが、この毒針(poison needle)を現す『p』の紙を貼った箱です」 |
ハイウィザード | 「毒針じゃと? そんなので、どうやって奴らを倒すのじゃ?」 |
ビショップC | 「毒針はテスト用です。 あいつらが本当に罠の判定や解除に苦戦するか、これで試します」 |
ビショップD | 「ご心配なく。 ちゃんと本命の『テレポータ』の罠も用意しております」 |
ハイウィザード | 「なら良い……が、テレポータ(teleporter)の『t』が1個も無いぞ?」 |
ビショップE | 「テレポータは、こちらの『d』です」 |
ハイウィザード | 「『d』?? なぜ『d』?」 |
ビショップA | 「この『d』は、テレポータの中でも解除(disarm)が難しい罠です」 |
ビショップB | 「ただ、これを作って、失敗したなぁ…と思いまして」 |
ハイウィザード | 「どういうことじゃ?」 |
ビショップC | 「いや、あいつら、罠がテレポータだと知ったら、そもそも解除しないんです」 |
ビショップD | 「だからテレポータの罠に嵌めるには、まずテレポータと分からないようにしないといけないのです」 |
ハイウィザード | 「ふむ」 |
ビショップE | 「それで用意したのが、こちらの判定(inspect)が難しい、『i』の紙が貼られた宝箱です。 解除と判定のどちらが難しいかを区別するため、『t』以外の文字を貼っています」 |
ハイウィザード | 「なるほど、よく分かった。 ん?…………そっちの『!』の紙は?」 |
ビショップA | 「同じ理屈で、毒針にも判定が難しい宝箱を用意しました」 |
ビショップB | 「ただ、良い文字が無かったので、テキトーに『!』にしてます」 |
ハイウィザード | 「ふ~~ん……ま、準備は万端、ということじゃな?」 |
ビショップC | 「はい」 |
ビショップD | 「では、さっそく宝箱を入れ替えるよう、依頼をしてきます」 |
ハイウィザード | 「うむ、任せたぞ。 ………………あぁ、ちょっと待て!」 |
ビショップE | 「はい?」 |
ハイウィザード | 「あっちの壁際に並んでる『d』が貼られた宝箱は持って行かぬのか?」 |
ビショップA | 「あぁ、そっちは罠が無い箱で、ダミー(dummy)の『d』です」 |
ビショップB | 「では、行ってまいります」 |
パタパタパタパタパタパタパタパタ……… | |
ハイウィザード | 「さっき……『d』は解除(disarm)って言ってなかったか………?」 |
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……………………
…………
……
【目次】
それでは、本日もアイテム全種類ゲットを目標に、地下10階第三玄室までを周回します!
残る未入手のアイテムは、下記1種類!
・守りの盾
■1周目:フィールドテスト
では、出発しましょう!!
──── 地下10階 第一玄室(1周目)
マスターニンジャの集団をやり過ごした後......
....ファイアードラゴン3匹が登場!!
サーロイン | 「いつも通り、あっさりと倒してやろう!!」 |
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サーロイン | 「………………………………」 |
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ランプ | 「ある意味、いつも通りですね」 |
ロース | 「あなた、むしろわざと一撃で倒してないんじゃないの?」 |
サーロイン | 「いや、そんなことないけど………なんで……?」 |
ブリスケット | 「とりあえず、こやつらは呪文を使うんで、封じ込めておきやすぜ」 |
三洲次 | 「おぉっ!! さすがブリ助っ!!」 |
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ロース | 「誰かさんと違って、やっぱり優秀よねぇ」 |
サーロイン | 「………………………………」 |
後はロースのティルトウェイトで3匹とも吹き飛ばし......
....あっさりと勝利!!
そして、宝箱へ......
ブリスケット | 「カルフォの結果は毒針っすね」 |
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サーロイン | 「桃の見立ては?」 |
桃 | 「む~~………」 |
桃 | 「あぁ、毒針だな」 |
---|---|
サーロイン | 「では、毒針で解除してくれ」 |
桃 | 「うぃっす」 |
………………………
………………
………
その様子を、陰から見ている者たちがいた........
ビショップA | 「くくく……俺たちが用意した罠とも知らず……」 |
---|---|
ビショップB | 「あの小娘には、あんな難しい罠の解除は無理だぜ」 |
ビショップC | 「ま、お手並み拝見といこうか……」 |
………
………………
………………………
桃 | 「ん~~………」 |
---|
桃 | 「あ、あれ?」 |
---|---|
サーロイン | 「え?」 |
桃 | 「いちちちちっ!」 |
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サーロイン | 「また、あっさりと罠に引っ掛かったな………」 |
桃 | 「いてて………いや、罠の構造が、いつもと全然違っててよ……いでで」 |
三洲次 | 「え? いつもと違う…?」 |
………………………
………………
………
ビショップA | 「おおぉっ!! やったぞっ!!」 |
---|---|
ビショップB | 「はははははっ!! あっさりと俺たちの作った罠に引っ掛かったぜっ!!!」 |
ビショップC | 「ディ・モールト(非常に)良いぞッ!!」 |
ビショップD | 「よぉーーしっ!! 1つ目のテストは、大成功だな!」 |
ビショップE | 「こりゃ、2つ目もきっと成功するぜ!!」 |
………
………………
………………………
・ドラゴンスレイヤー
・悪魔の胸当て
ランプ | 「『悪魔の胸当て』は、まぁまぁいい感じですね」 |
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サーロイン | 「罠に不安があったが、良い滑り出しだな」 |
ロース | 「じゃ、次の玄室へ行きましょう」 |
──── 第二玄室(1周目)
ランプ | 「バンパイア1匹だけですか」 |
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サーロイン | 「これなら余裕だな。 今回こそ、あっさりと片付けてやろう!!」 |
サーロイン | 「………………………………」 |
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ランプ | 「今回も、いつも通りですね」 |
ロース | 「あなた、一撃で倒せない呪いでも持ってるの??!」 |
いや、サーロイン......マジで......え?........な、なんで........一撃で倒せないの......??
三洲次 | 「ま、こういう敵は……」 |
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三洲次 | 「…バンパイアハンターにお任せ!」 |
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余裕ですね。
では、宝箱です。
ブリスケット | 「また、毒針っすな」 |
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桃 | 「じゃ、今度こそ……」 |
桃 | 「あれ? ……こ、こいつも??」 |
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桃 | 「な……なんか……ムズいんだけどよぉ………」 |
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桃 | 「む………ん………?」 |
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桃 | 「ふぁあ?!」 |
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桃 | 「いででで……っ!」 |
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三洲次 | 「え……? どうしたんだ………??」 |
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………………
………
ビショップA | 「ひゃーはっはっはっ!!! 見たかよ、今の?!」 |
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ビショップB | 「ひーひっひっひっ!!! あいつらが苦戦してるの見ると、スカッとするなぁっ!!」 |
ビショップC | 「ディ・モールト、ディ・モールト(非常に)良いぞッ!! よく嵌ってるぞッ!!」 |
ビショップD | 「よしよし!! 俺たちの作った罠なら、あいつらを十分嵌められると分かったな!!」 |
ビショップE | 「おいっ! 次の玄室へ先回りして、また醜態を見てやろうぜっ!!」 |
………
………………
………………………
ブリスケット | 「じゃ、治療しやすぜ」 |
---|---|
桃 | 「悪ぃ、ブリ助」 |
サーロイン | 「ま、被害はあって無いものだから、気にせず行こう」 |
あ、中は「エルフの鎖帷子」でした。
で、第三玄室へ向かうのですが......
....その途中で........
サーロイン | 「ん?」 |
---|
サーロイン | 「ビショップの集団がいるぞ」 |
---|---|
三洲次 | 「本当だ」 |
サーロイン | 「何か喋りながら、第三玄室へ向かってるな」 |
ランプ | 「前を歩いているから、こっちに気付いてないですね」 |
ビショップA | 「おい、見たか? あの娘が毒針で痛がってる姿?」 |
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ビショップB | 「見た、見た! あんなアッサリと罠に引っ掛けられるなんて、快感だよなぁ!」 |
ビショップC | 「次の玄室は何が難しい罠だ?」 |
ビショップD | 「次も解除が難しい毒針の罠だ」 |
ビショップE | 「よーし! 次の玄室もドジな姿を見て楽しもうぜ!」 |
サーロイン | 「何を喋ってる?」 |
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三洲次 | 「ちょっと遠くて、聞き取れないですね」 |
ブリスケット | 「どうしやす?」 |
サーロイン | 「ま、先に行かせて、やり過ごそう」 |
ロース | 「でも、あいつら、なんでこんなところ歩いているのかしら……?」 |
なんてこともありつつ........
....第三玄室へ。
──── 第三玄室(1周目)
バンッ! ← 扉を蹴破った音
??? | 「うわーーっ!!!」 |
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??? | 「本当にローラーレンジャーズが来たぁーっ!!!」 |
サーロイン | 「へ?」 |
シーフA | 「逃げろぉーーーっ!!」 |
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シーフB | 「ひぃーーーっ!!!」 |
サーロイン | 「あ、ちょっと……」 |
サーロイン | 「逃げちゃった………」 |
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ランプ | 「ええぇぇ………これ、シーフの持ってる宝箱になるじゃないですかぁ………」 |
ロース | 「ねぇ、あいつら、気になること言ってなかった?」 |
ブリスケット | 「えぇ、『本当にローラーレンジャーズが…』ってぇ言ってやしたぜ」 |
三洲次 | 「つまり、俺たちが来ることを知っていた……ってことですね」 |
サーロイン | 「別段不思議じゃないだろう。 俺たちが地下10階を周回しているのは、ここでは有名らしいからな。 それより、宝箱を開けてみよう。 ブリ助?」 |
ブリスケット | 「へい…………カルフォ!!」 |
ブリスケット | 「罠は無ぇっぽいですぜ」 |
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サーロイン | 「念のため、桃も頼む」 |
桃 | 「うぃーす」 |
桃 | 「いや………どうも石弓の矢っぽいぜ」 |
---|---|
ランプ | 「結果が分かれましたね」 |
サーロイン | 「う~む………」 |
………………………
………………
………
ビショップA | 「あれ?」 |
---|---|
ビショップB | 「なんで判定で苦戦してんだ?」 |
ビショップC | 「罠の判定がまともに出来ない…………だと……? な……何がだ?! さっきから何のことを言っているんだ『ローラーレンジャーズ』?!」 |
ビショップD | 「おい、ちゃんと『p』が貼られた箱を渡したよな?」 |
ビショップE | 「そのはずだが………、どうなってんだ………?」 |
………
………………
………………………
サーロイン | 「ま、これなら『石弓の矢』で開ければ大丈夫だろ。 桃、それで頼む」 |
---|---|
桃 | 「うぃっす。 えぇと…………」 |
桃 | 「ぅー………」 |
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ランプ | 「やはりカルフォの方が正確でしたね」 |
三洲次 | 「桃、おまえ、今日グデグデじゃないか」 |
桃 | 「おっかしぃなぁ~………」 |
………………………
………………
………
ビショップA | 「おいおい!! なんで罠が掛かってないんだよ?!」 |
---|---|
ビショップB | 「ちゃんと『p』が貼られた箱を渡したんだろうな!?」 |
ビショップC | 「いや………そのはずだが…………」 |
ビショップD | 「罠が無いのは、dummyの空箱の『d』だぞ?」 |
ビショップE | 「紙を貼り間違えた……?」 |
ビショップA | 「いや、違う箱に貼らないように、そこは慎重にやったぞ」 |
ビショップB | 「じゃあ、なんで……………?」 |
ビショップC | 「まぁ、最後は想定外だったが、 第1~2玄室のテストで、あいつらには俺たちの作った罠が十分通用すると分かったから、 それで十分だろ」 |
ビショップD | 「うむ、結果を本部に報告へ行こうぜ」 |
ビショップE | 「よし、戻ろう!」 |
………
………………
………………………
サーロイン | 「シーフたちの宝箱の中身が、まさかの3個入りか」 |
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ブリスケット | 「こりゃぁ、ちったぁ期待できそうっすね」 |
ランプ | 「どれどれ………」 |
・光る鎖帷子
・極上の鎧
・破滅の短剣
6人 | 「「微妙ぉ~~……」」 |
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では、1周目はここまで。
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………………………………
……………………
…………
……
──── 地下10階 第六玄室
上級魔術師協会(6代目) 本部
ビショップA | 「ハイウィザード様!! 毒針でテストをしましたが、予想通り、あいつらはロクに罠を解除できませんでした!!」 |
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ハイウィザード | 「よしよし、目論見通りということだな」 |
ビショップB | 「次は『テレポータ』の罠を仕掛けた宝箱の出番です!!」 |
ビショップC | 「この調子なら、奴らが『テレポータ』に引っ掛かるのは、約束されたも同然!!」 |
ハイウィザード | 「うむうむ」 |
ビショップD | 「では、引き続き奴らを監視して、結果をご報告に上がります!」 |
ハイウィザード | 「吉報を待っておるぞ!」 |
ビショップE | 「はい!! では……」 |
……パタパタパタパタパタパタパタパタ……… | |
ハイウィザード | 「我が協会の勝利まで………あと少し!!」 |
……
…………
……………………
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■2周目:テレポータの罠に嵌めろ!!
それでは、2周目にいってみましょう!!
──── 地下10階 第一玄室(2周目)
バンッ!
??? | 「あったま テッカテ~カ!!」 |
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??? | 「鎧 ビッカピ~カ!!」 |
??? | 「「ソッレガ ドーーシタ!?」」 |
サーロイン | 「あ~………」 |
三洲次 | 「これは~………」 |
レイバーロード | 「僕、レイバーロード!!」 |
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サーロイン | 「あたまテカテカ…と言うか、兜がテカテカだな……」 |
ロース | 「あんなに奇麗な鎧なのに、AC皆無って……」 |
ブリスケット | 「…逆にすげぇっすよな………」 |
ハイプリースト | 「地下の迷宮の~ キンピカ・ロード!!」 |
レイバーロード | 「どんなもんだい、僕、レイバーロード!!」 |
サーロイン | 「付き合ってると頭が混乱しそうだから、もう倒すか?」 |
三洲次 | 「ですね!(スラッ!)」 |
レイバーロード | 「キミョウキテレツウウウゥゥッッ!!」 |
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ハイプリースト | 「マカフシギィッッ!!」 |
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ロース | 「なんで一撃で倒せないのよっ?!!」 |
サーロイン | 「摩訶不思議ですね…(汗」 |
ハイプリースト | 「(……ロルト迅速……?!)」 |
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デーモンA | 「ラクガキムヨオオオォォッッ!!!」 |
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1ターン目終了......
三洲次 | 「桃、一気にケリをつけるぞっ!!」 |
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桃 | 「おぅ!!」 |
ハイプリースト | 「ホンワカパッッパッ!!!」 |
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ジャイアントA | 「ホンワカパッッパァァァッッ!!!」 |
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三洲次 | 「どりゃあ!!(ハイタッチ!)」 |
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桃 | 「いぇいっ!!(ハイタッチ!)」 |
見事ノーダメージで勝利!!
ランプ | 「ではでは、宝箱を開けましょう!!」 |
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………………………
………………
………
ビショップA | 「さぁ、とうとう『テレポータ』の罠の登場だぞ!!」 |
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ビショップB | 「あの宝箱は何が難しいんだったっけ?」 |
ビショップC | 「解除(disarm)だ、『d』の紙が貼られていたから」 |
ビショップD | 「じゃぁ、テレポータって分かったら、手を出さないのかな…?」 |
ビショップE | 「まぁ、どうなるか見てみよう」 |
………
………………
………………………
サーロイン | 「では、まずは罠を調べよう。 ブリ助?」 |
---|---|
ブリスケット | 「カルフォっ!!」 |
ブリスケット | 「お? 罠が無ぇのは珍しいっすね」 |
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サーロイン | 「じゃ、桃も調べてくれ」 |
桃 | 「ぅいーす」 |
桃 | 「あぁ、確かに罠は無ぇな」 |
---|---|
サーロイン | 「よし、じゃ、もうそのまま開けてしまおう」 |
………………………
………………
………
ビショップA | 「おいおい!? 罠が無いとかほざいてるぞっ?!」 |
---|---|
ビショップB | 「罠が無いのは『d』を貼った空箱(dummy)………って、まさか?!」 |
ビショップC | 「つ………つまり とても信じられねーが…………こういう事か? 『d』の箱は2種類あった……!?」 |
ビショップD | 「解除(disarm)の『d』と、空箱(dummy)の『d』か?!」 |
ビショップE | 「マジかよおぉぉ!!!」 |
………
………………
………………………
ランプ | 「『エルフの鎖帷子』でした……」 |
---|---|
ロース | 「ちょっと期待外れね………」 |
サーロイン | 「じゃ、次へ行こう」 |
………………………
………………
………
ビショップA | 「おーーい!! やっぱり空箱の方じゃ~~ん!!」 |
---|---|
ビショップB | 「なにやってんだよぉ~~!!」 |
ビショップC | 「次の玄室はどうだ?」 |
ビショップD | 「次も『d』を貼った宝箱を置いたけど………」 |
ビショップE | 「まさか………」 |
………
………………
………………………
──── 第二玄室(2周目)
ギィィィィ........ッ
サーロイン | 「ん~と………お、敵が円陣を組んでるな」 |
---|---|
ランプ | 「過去に円陣を組んでた敵は1種類しかいないです」 |
三洲次 | 「まさか、連続なの……?」 |
??? | 「守ってるーー!」 |
---|---|
??? | 「「守ってる~~!」」 |
??? | 「とてーもー!」 |
??? | 「「とて~も~!!」」 |
??? | 「守ってるーー!」 |
??? | 「「守ってる~~!」」 |
??? | 「本当にーー!」 |
??? | 「「本当に~~!!」」 |
??? | 「守ってるーー!」 |
??? | 「「守ってる~~!」」 |
??? | 「「い~つ~ま~でも~~~!!」」 |
レイバーロード | 「地~下に玄~室が あ~る限~り~~!!」 |
---|
三洲次 | 「まさかの2連戦………」 |
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サーロイン | 「ま、相手は3人だから、前衛1人が1体ずつ狙って、先制中に倒そう」 |
桃 | 「うっす!!」 |
ジャイアントA | 「キミイィィトォォォッ!!!」 |
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レイバーロード | 「ボクハアアアァァッッ!!!」 |
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ハイプリースト | 「フタリデヒトリイイィィッッ!!!」 |
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先制できたこともあり、2連続でノーダメージ勝利!!
サーロイン | 「なぁ、一撃で倒… |
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ロース | 「さぁ、宝箱よ!!!」 |
………………………
………………
………
ビショップ達 | 「「ゴクリ………」」 |
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………
………………
………………………
ランプ | 「さっそく開けましょう!!」 |
---|---|
ブリスケット | 「では…………カルフォ!!」 |
ブリスケット | 「ありゃ、『テレポータ』でっせ」 |
---|---|
サーロイン | 「地下10階で『テレポータ』を開けるのは危険だ。 仕方ない、諦めよう」 |
ランプ | 「えぇぇ~~………」 |
......なので、「開けずに立ち去る」を選びました。
………………………
………………
………
ビショップA | 「ちゃんと『テレポータ』の罠だったか……」 |
---|---|
ビショップB | 「あれだけ準備に時間をかけたんだ、 もっと自分たちを信じようぜ!」 |
ビショップC | 「しかし、テレポータと分かると、やっぱり奴らは手を出さずに立ち去るな………」 |
ビショップD | 「なぁ~に、そこは想定内だ」 |
ビショップE | 「あぁ! 本命は次の宝箱だぜ!!」 |
ビショップA | 「次の宝箱は、そもそも『テレポータ』と判定し難い罠だからな!!」 |
ビショップB | 「ちゃんと判定(inspect)が難しい『i』が貼られていた箱を用意したな?」 |
ビショップC | 「もちろん、抜かりは無い!!」 |
ビショップD | 「気付かずに開いて、テレポータに引っ掛かる瞬間が楽しみだな!!」 |
ビショップE | 「よし!! 次の玄室へ先回りだっ!!」 |
ビショップ達 | 「「おおっ!!」」 |
………
………………
………………………
さて、通路はスムーズに通り、本日最後の玄室・第三玄室へ......。
──── 第三玄室(2周目)
バンッ!
ドラゴン達 | 「「キィシャアアアァァァッ!!!」」 |
---|---|
ランプ | 「宝の護り神ファイアードラゴンですっ!!」 |
サーロイン | 「よーーしっ!! 一気に勝負をつけるぞっ!!!」 |
ロース | 「あなた、ふ・ざ・け・て・るでしょ!?」 |
---|---|
サーロイン | 「奇妙奇天烈摩訶不思議ですね~…」 |
三洲次 | 「桃、いくぜっ!!」 |
桃 | 「おぉっ!!」 |
ドラゴン達 | 「「グギギャアアァァッ!!!」」 |
---|---|
三洲次 | 「オッケェ!!(ハイタッチ!)」 |
桃 | 「ぅいっす!!(ハイタッチ!)」 |
残りはロースのティルトウェイトで沈める。
3連続でノーダメージ勝利!!!
ランプ | 「さぁ、宝の護り神・ドラゴンの宝箱です!!」 |
---|---|
三洲次 | 「レアアイテム出現の期待に、胸が高鳴ります!!」 |
………………………
………………
………
ビショップA | 「さぁ、『テレポータ』の罠の宝箱です!!」 |
---|---|
ビショップB | 「『おおっと! テレポータ』出現の期待に、胸が高鳴ります!!」 |
………
………………
………………………
サーロイン | 「ブリ助、まずはカルフォだ」 |
---|---|
ブリスケット | 「承知……………カルフォ!!」 |
ブリスケット | 「ふむ、『毒針』っすね」 |
---|---|
サーロイン | 「では、桃も調べてくれ」 |
桃 | 「うぃっす」 |
桃 | 「………………………………」 |
---|---|
ブリスケット | 「………………………………」 |
サーロイン | 「しょうがない、ランプも頼むよ」 |
ランプ | 「では………」 |
サーロイン | 「え? え!?」 |
---|
………………………
………………
………
ビショップA | 「奴ら、見事にハマッてるぜっっ!!!」 |
---|---|
ビショップB | 「よおおおぉぉぉしっ!! いいぞおおぉっ!!!」 |
………
………………
………………………
サーロイン | 「こうなると、頼れるのはロースだけだ」 |
---|---|
ロース | 「しょうがないわねぇ」 |
サーロイン | 「え? え?! え!?」 |
---|---|
ブリスケット | 「こいつぁは………」 |
三洲次 | 「かつてなく………」 |
ランプ | 「混沌とした事態になりましたね………」 |
………………………
………………
………
ビショップC | 「ディ・モールトッ! ディ・モールトッ! (非常に非常に) 良いぞッ!!」 |
---|---|
ビショップD | 「ふひゃはははっっ!!! てめぇらにゃぁ、まともに判定なんてできる訳ねぇぜっ!!!」 |
ビショップE | 「さあっっ!! パーティーの始まりだあっ!!!」 |
………
………………
………………………
これまでの罠の判定結果は......
ブリスケット | 毒針 (カルフォ) |
---|---|
桃 | 石弓の矢 (調べる) |
ランプ | スタナー (カルフォ) |
ロース | ガス爆弾 (カルフォ) |
....でした。
サーロイン | 「さて………誰が正しいのか………?」 |
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三洲次 | 「どうします?」 |
サーロイン | 「う~~ん……………よし! 俺もカルフォをやってみるか!」 |
「カルフォ」は唱え直す都度に判定をし直すので、誰が唱え直しても同じですが、
まぁ、"お話し"としては違う人が唱えた方が面白いでしょう。
サーロイン | 「では、俺としては初となるカルフォを唱えるぞ!!」 |
---|---|
ロース | 「罠が暴発したりしないかしら…?」 |
サーロイン | 「カルフォでするかあっ!!?」 |
三洲次 | 「いいから、早く唱えて下さい」 |
サーロイン | 「では………………カルフォ!!」 |
ランプ | 「ブリ助と同じ『毒針』ですか」 |
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ブリスケット | 「あっしが正解でやしたね!」 |
ロース | 「え~~?! カルフォがド素人のロインの判定なんて、信じられないわ!!」 |
サーロイン | 「誰がド素人だっ!? こう見えてもれっきとしたロードだぞっ!!」 |
ロース | 「絶対にあやしいわよぉ!」 |
………………………
………………
………
ビショップA | 「ひゃぁーーはっはっはっ!! お、おい!! あいつら、仲違いをはじめたぞ!!」 |
---|---|
ビショップB | 「も、もう………ひぃーーひっひっひっ………み、見てるだけで快感だっ!!」 |
ビショップC | 「ディ・モールト!! ハマッたか! でかしたッ!!」 |
………
………………
………………………
ランプ | 「では、多数決で『毒針』に決定ですかね?」 |
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ロース | 「納得できない! ロインの判定なんて、絶対に怪しいわ!!」 |
サーロイン | 「お前なぁ!!」 |
三洲次 | 「じゃ、もう1回だけカルフォして、それで決めましょう」 |
サーロイン | 「じゃあ、一周回って、ブリ助、もう一度だけ頼むよ」 |
ブリスケット | 「では…………」 |
ロース | 「うそぉっ!!!」 |
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ブリスケット | 「あっしらの……(ハイタッチ!)」 |
サーロイン | 「…大正解っ!!(ハイタッチ!)」 |
ロース | 「あり得なーーーいっ!!!」 |
ランプ | 「ま、さすがに『毒針』で決定ですね」 |
三洲次 | 「じゃ、桃、頼むぞ」 |
桃 | 「あたいの見立てじゃ『石弓の矢』だけど、それで開けていいか?」 |
三洲次 | 「『毒針』で開けるのっ!!!」 |
桃 | 「分かったよ、イチイチうっせぇなぁ………」 |
桃 | 「ほい、『毒針』だったぜ」 |
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………………………
………………
………
ビショップ達 | 「「え?!」」 |
---|---|
ビショップD | 「おいおい、あの宝箱はテレポータの判定(inspect)が難しい『i』の箱だったよな?!」 |
ビショップE | 「なんで毒針なんか入ってるんだよっ!!」 |
ビショップA | 「毒針の判定が難しい箱って、『!』の箱だろ!? どうなってんだよ?!」 |
ビショップB | 「もしかして………『i』と『!』って………紙を上下逆に貼ってた?」 |
ビショップC | 「紙が逆だと………!? く……くそっ 信じられねえ! なんてことだ! 信じられねえ!」 |
ビショップD | 「じゃ、じゃあよぉ………1周目で『p』と思ったら『d』だったのも、あれも上下逆だったのか……?」 |
ビショップE | 「おい!! 戻って確認しようぜ!!」 |
………
………………
………………………
ランプ | 「ドラゴンだったのに、中はお金だけでした………」 |
---|---|
ロース | 「最近、ドラゴンの宝箱も貧相になったわね」 |
ブリスケット | 「あっしらが、めぼしいアイテムを根こそぎ取っちまったからでは?」 |
三洲次 | 「その割に『守りの盾』は全然出ないですね」 |
サーロイン | 「まぁ、しょうがない。 今日はここまでとしよう」 |
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……………………
…………
……
──── 上級魔術師協会(6代目) 本部
そこでは先ほどのビショップ達が、壁に積まれた宝箱の山を前にして立っていた........
ビショップA | 「おい、そこの『p』と貼られた箱……実はそれがテレポータじゃないだろうな?」 |
---|---|
ビショップB | 「蓋が閉まってるし、今さらどうやって調べるんだよ?」 |
ビショップC | 「俺がカルフォを使えるから、そこは心配いらない」 |
ビショップD | 「じゃ、カルフォで判定してくれよ」 |
ビショップC | 「では………………カルフォ!! あ、やっぱり『テレポータ』だ」 |
ビショップE | 「なんだよ、やっぱり紙を上下逆に貼った箱があったんじゃないか」 |
ビショップA | 「じゃぁ、そっちの『!』が貼られた箱が、実は『毒針』じゃなくて『テレポータ』だったんじゃないのか?」 |
ビショップB | 「おい、カルフォしてくれ」 |
ビショップC | 「じゃ………………カルフォ!! いや、『罠はかかっていない』だぞ」 |
ビショップD | 「はあ!? じゃぁ、それは空箱(dummy)ってこと?! なんかもう訳が分からないな………」 |
ビショップE | 「どうなってんだよ?」 |
ビショップA | 「開けてみるか……」 |
ビショップB | 「………………ん? ちょっと待て?」 |
ビショップC | 「『!』の紙が『i』の逆で、実は判定(inspect)が難しい罠だとすると……」 |
ビショップD | 「おい!! 今の『罠が無い』って判定?!」 |
ビショップE | 「よっと(パカッ!)」 |
おおっと! テレポータ
ビショップ達 | 「「え?!」」 |
---|
策士、策に溺れる..........この後のことは、読者のご想像にお任せ致します..........
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
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サーロイン | 君 | 17 | 154 | 18 | 18 | 17 | 18 | 17 | 14 | 1 | 0 | 今回の宝箱の紙の話し、ややこしかったかも…。 |
三洲次 | 侍 | 17 | 150 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 5 | 4 | 宝箱がメインの話しだと、本当にネタの無い奴…。 |
桃 | 忍 | 21 | 161 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 0 | 0 | さぁ、罠解除のヘボさに磨きがかかってきましたあ!! |
ロース | 魔 | 20 | 161 | 17 | 18 | 18 | 18 | 18 | 14 | 0 | 2 | 久々のカルフォ失敗。最近ちょくちょく調子が悪い。 |
ランプ | 司 | 23 | 124 | 17 | 18 | 18 | 17 | 18 | 17 | 0 | 9 | もうただの鑑定係だな…。 |
ブリスケット | 僧 | 19 | 142 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 15 | 3 | 5 | 今回実は唯一人カルフォが百発百中!!すげぇぜ!! |
【更新履歴】
2021年10月 9日:台詞を一部見直しました。次ページへのリンクを設定。
2021年10月 2日:新規公開。