117.マバディ
【登場人物】 | |
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サーロイン | ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。 |
三洲次 | 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。 |
桃 | 元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。 |
ロース | こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約10分
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。
前回、「カシナートの剣」を救助隊に渡すついでに、
メインパーティーの持ち物の配分を見直しました。
その際、「転移の兜」を誰も装備していないことに気付いたので......、
....ロース(魔法使い)に装備させてみました。
魔法使いは、基本的に兜は装備できませんが、
なぜかこの「転移の兜」だけは装備できるんですよね。
まぁ、これは初出のAppleII版が「DIADEM_OF MALOR(マロールの冠)」と、純粋な兜ではなかったからでしょう。
でも、使うと戦士系しか装備できない「HELM(兜)」になるから、「冠」も少し無理がある気も......。
シンデレラの魔法みたいなものか....?
......ん?
..........あれ?
じゃ、魔法使いが「転移の兜」を装備したまま使ったら、魔法使いなのに「兜」を装備できちゃう?!
いや、それが嬉しいかは別の話しだけど......。
長くなってきたので、話しを軌道修正。
とりあえず装備しちゃいましょう。
魔法使いだけど、A.C.が7まで下がった。
このA.C.改善が役立つ時はまず来ないと思うけど、ま、雰囲気、雰囲気!
ロース | 「魔法使いでも装備できるって、これ本当に『かぶと』なの?」 |
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三洲次 | 「実は空に上げる凧(たこ)では?」 |
ロース | 「……それ、カイト」 |
ランプ | 「熱狂的な集団では?」 |
ロース | 「……それ、カルト」 |
サーロイン | 「足の一番後ろでは?」 |
ロース | 「……それ、かかと」 |
ブリスケット | 「日本のお芝居では?」 |
ロース | 「……何よ、それ?」 |
三洲次 | 「それは、歌舞伎!」 |
ブリ助&三洲次 | 「「いよぉお~~~~~ぉっ!!」」 |
桃 | (ポンッ!) ← 頬っぺを鳴らした |
では今回も、未入手のアイテムを求めて、地下10階の第3玄室までを2周しましょう!
未入手のアイテムは、残り下記2種類!
・守りの盾
・破邪の指輪
──── 地下10階 第一玄室(1周目)
初戦はハイプリーストに。
サーロイン | 「ハイプリーストはモンティノ(沈黙の呪文)で、 ファイアージャイアントはカティノ(催眠呪文)で無力化すれば、楽勝だろう」 |
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ロース | 「じゃ…」 |
ランプ | 「任せて下さい」 |
サーロイン | 「これで、こいつらはもう雑魚だな」 |
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サーロイン | 「余裕だな」 |
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ランプ | 「では、お宝の方を……」 |
ランプ | 「『ソウルスレイヤー』ですか。 なかなか珍しいアイテムを持ってましたね、あいつ」 |
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サーロイン | 「だが、悪専用装備だから、このパーティーでは不要だな」 |
余談ですが、盗賊が装備できる最強の武器って、
「盗賊の短刀」じゃなく、他ならぬこの「ソウルスレイヤー」なんですよね。
(*) "盗賊の短刀"と"ソウルスレイヤー"はほぼ同じ能力だが、後者はST値が1つ上。
ま、悪専用の装備なので、戒律が"善"のローラーレンジャーズには関係無い話しですけど。
とりあえず、第二玄室へ........
──── 第二玄室(1周目)
バンッ! ← 扉を蹴破った音
??? | 「シンニュウシャ ダッッ!!」 |
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サーロイン | 「なに?!」 |
デーモンA | 「ハイジョ シロオオオォォッッ!!」 |
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サーロイン | 「うおっ! 4グループもいるぞ!!」 |
三洲次 | 「な、なかなか壮観な顔ぶれだな……」 |
ロース | 「4グループなんて久しぶりね」 |
ランプ | 「グレーターデーモン1匹ぐらいならなんとかなりそうですが……」 |
ブリスケット | 「ナイトストーカーが4匹も居るってぇのが、イヤらしいっすぜ」 |
サーロイン | 「う~む………」 |
さて、久々の4グループだが、戦術など考えるまでもない!
数で来る敵には、ティルトウェイト(最強の全体攻撃呪文)一発である!!
とは言え、グレーターデーモンには呪文がほぼ通用しないので、そこは三洲次の村正に任せよう。
村正なら一発で倒してくれると期待して!!!
いざっ!!
三洲次 | 「ちょやあああぁぁぁっ!!!」 |
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デーモンA | 「グオォッ!! ……マダマダァ…ッ!!」 |
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三洲次 | 「くそっ! 一撃で倒せなかった!!」 |
サーロイン | 「いきなり見込みが狂ったか……」 |
次に動いたのは......?!
ロースのティルトウェイト(最強の攻撃呪文)!!
さすがロース 素早い!!
で、グレーターデーモンは当然のごとく呪文を邪魔したが......、
....レベル8ニンジャとオーガーロードはあっさりと死亡!
そして問題のナイトストーカーは......、
....4匹中3匹を倒せたが......
....1匹だけ呪文を邪魔した。
まぁ、脅威は大分削れただろう!
さらにブリスケットのマリクト(僧侶最強の攻撃呪文)が飛ぶが、
これもナイトストーカーは呪文を邪魔し、生き残る。
うーむ......。
ランプ | 「え?!」 |
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ロース | 「ナイトストーカーの中に、呪文がまったく効かない奴がいるわっ!!」 |
ブリスケット | 「や、やべぇっす!!」 |
デーモンA | 「マアァァハアァァリイィィトオオォォッッ!!」 |
サーロイン | 「ぬおおぉっ!!」 |
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三洲次 | 「くそっ! だが、マハリト程度なら…っ!!」 |
ランプ | 「それより問題は生き残ってるナイトストーカーです!!」 |
ロース | 「ロイン、早くティルトウェイトをっ!!」 |
三洲次 | 「ダメだ!! ナイトストーカーの方が先に攻撃してくるっ!!」 |
ブリスケット | 「げぇっ!!」 |
ブリスケット | 「ひいぃぃっ!!(ひょい!)」 |
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三洲次 | 「避けたっ!!」 |
サーロイン | 「ブリ助っ! よくぞ避けたっ!!」 |
ああああ、あぶねえええぇぇぇ!!!
ここで、やっとサーロインのティルトウェイトが飛び、残ったナイトストーカーを撃破!
サーロイン | 「見ろ!! 残ったナイトストーカーを倒したぞっ!!」 |
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ロース | 「あなた、いつも詠唱がノロイのよっ!!!」 |
ランプ | 「早口言葉の練習って、なんだったんですか……」 |
いや、マジでサーロインって、昔から呪文の詠唱がノロイよなぁ....。
一歩間違ってたら、取り返しのつかない被害が出てたぞ。
第2ターン。
ま、ここまで来れば、もう勝てるでしょう。
デーモンA | 「ギギャアアアアァァァッッ!!」 |
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三洲次 | 「よし!!」 |
サーロイン | 「無事に勝利したな!」 |
ブリスケット | 「しかし、けっこう危なかったすぜ」 |
ランプ | 「冷や汗ものでしたね」 |
宝箱にはお金しか入っていなかった......。
グレーターデーモンって、ちょいちょい金だけの時があるな......。
さて......、
....全員がダメージを喰らったので治療をするのですが、
冒頭で「持ち物の配分を見直し」たことが、さっそく活きる時が来ました。
冒頭で何をしたかと言うと、メンバー全員の持ち物の欄に、最低1つ空きを作っておいたのだ。
その上で、まずは歩いて......
....前衛全員のH.P.を回復したら......、
....ブリスケットの持つ「聖なる鎧」を後衛に持たせて、
後衛も歩いてH.P.を回復させる。
おー! これは便利....
うぜぇ........
さっさと逃走して、また歩く。
残り2人、ロースと桃のH.P.も回復させる。
おー! これは便利....
うぜぇ........
まぁ、でも......
....無事に全員のH.P.を回復完了。
これは便利だ。
........便利だが..........面倒くせええええぇぇぇ!!!!
いちいちアイテムを渡して回るのが面倒くせぇよっ!!
あと、ちょいちょい敵と遭遇するのが面倒くせぇよっ!!
良いアイデアだと思ったんだけど......やってみるとイマイチだな、これ。
後衛は、次から普通に呪文で治療しよ。
──── 第三玄室(1周目)
さぁ! 第三玄室!!
バンッ!
三洲次 | 「よく出てくるな……こいつ………」 |
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ま、1匹なら楽勝でしょう。
そして、今回は宝箱からアイテムが2個出てきたが......
・ドラゴンスレイヤー
・悪の鎖帷子
....の2つだった。
どっちも、もう要らないんだけどな。
………
………………
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──── ボルタック商店
「ソウルスレイヤー」は、なかなか高く売れるな。
さて、ここでサーロイン(君主)がレベルアップ!!
くそっ!
重要な生命力を失いやがった!!!
なのにH.P.が一気に20アップかよ?!!
どうなってんだよ??!
まぁ、それはそれとして、今回の目玉はむしろ、レベル6僧侶呪文をとうとう習得したことだな!!
さて、今回は何を覚えたのかな?
一度に全部は覚えなかったが、一番重要なマディ(全快呪文)は習得!!
よくやった!!
サーロイン | 「重要な呪文は、きっちり覚えたぞ! さすがだろ?」 |
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ブリスケット | 「何を覚えなかったんすか?」 |
サーロイン | 「『マバディ』だけ覚えなかった」 |
三洲次 | 「それ、どんな呪文でしたっけ?」 |
サーロイン | 「相手のH.P.がどれだけあろうと、強制的に1~8に減らしてしまう呪文だ」 |
ランプ | 「『ポーション・オブ・エナジードレイン』みたいですね」 |
ロース | 「何よ、それ? そんな薬あったかしら?」 |
三洲次 | 「なんか、すげぇイヤな響きの名前なんだけど、それ………」 |
ブリスケット | 「そのマバディってぇ呪文、H.P.が1の状態で受けたら、逆に増えたりするんすか?」 |
サーロイン | 「恐くて試せないけど、どうなんだろうな…?」 |
ランプ | 「もしそうだったら、ますます『ポーション・オブ・エナジードレイン』と同じですね」 |
ロース | 「だから、何の話しよ?」 |
(解説)
「ポーション・オブ・エナジードレイン」とは、「ドルアーガ○塔」というゲームに出てくる薬のアイテムで、
取ると主人公のライフがどれだけあろうと強制的に16になるもの。
ただし、主人公のライフが16未満でも16になるので、極限まで減ったライフを回復させるテクニックが存在する。
サーロイン | 「マバディも覚えた方が良かったか?」 |
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ランプ | 「H.P.が減るだけで、むしろ絶対に一発では倒せない呪文ですからね。 大した呪文じゃないので、別に良いと思いますよ。 他にもっと優れた攻撃手段があるのですから、どうせ使いません」 |
サーロイン | 「そうだな。 ま、マディさえ覚えれば、御の字だろ?」 |
ロース | 「そうね。 これで私たちは、マディを合計で12回も使えるようになったのね」 |
ブリスケット | 「冒険の安全度が、ますます上がりやしたぜ」 |
サーロイン | 「うむ。 では、今日ももう1周するか!」 |
その頃、地下では............
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……………………
…………
……
──── 地下10階 某所......
上級魔術師協会(4代目) 本部
アーチメイジ | 「え? 誰が来たって?」 |
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ハイウィザード | 「ハイプリーストです」 |
アーチメイジ | 「今度雇うと言っていた奴か?」 |
ハイウィザード | 「はい」 |
アーチメイジ | 「ハイプリーストって……もう何人もローラーレンジャーズに殺られてるじゃないか。 今日だって既に1人殺られてるぞ」 |
ハイウィザード | 「……だ、そうだが?」 |
ハイプリースト | 「ご心配なく、私は他の奴らとは一味違いますので」 |
アーチメイジ | 「そういや、そんなことを言っておったな。 だが、先にモンティノを唱えられたら、誰だろうとお仕舞いではないか?」 |
ハイプリースト | 「そこはハイウィザード様に秘訣を教わりました。 ターゲットは、通路で遭遇した敵からは逃げてばかり、とのこと。 なので、それを見越して回り込めば、一方的に攻撃呪文を叩き込めます」 |
アーチメイジ | 「一応ノウハウは教わっておるのか……。 しかし、所詮プリーストだろ? プリーストの攻撃呪文なんて、大してダメージを与えられんだろ」 |
ハイプリースト | 「そこが、私が他の奴らと一味違うところです。 私が本気になれば、メイジよりもH.P.を削る攻撃呪文が使えます」 |
アーチメイジ | 「なんじゃと?! マリクトを強化したマリクトウェイトって呪文でもあるのか?」 |
ハイプリースト | 「いえ、そんなのは無いですが……まぁ、そこは楽しみにしていて下さい。 奴らを見事仕留めたら、報酬は弾んでいただきましょう」 |
アーチメイジ | 「仕留められたら、な。 よし、モノは試しだ、行って来い!」 |
ハイプリースト | 「お任せを!」 |
さて、地下10階の周回、2周目です。
──── 地下10階 第一玄室(2周目)
ブリスケット | 「お? ドラゴンゾンビでっせ。 そこそこ久しぶりな気もしやすね」 |
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サーロイン | 「ま、余裕だろ」 |
ロース | 「楽勝ね!」 |
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ロース、マジで強ぇ!
今回もあっさりと一発で決めてくれたよ!
桃 | 「開いたぜ」 |
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ブリスケット | 「お、剣が1本入ってやすな」 |
ランプ | 「『最強の短剣』でした」 |
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三洲次 | 「アイテム運が、またちょっと低調気味ですね」 |
サーロイン | 「とりあえず第二玄室へ行こう」 |
ってな訳で、あっさりと第一玄室を抜け......、
....ワープを通り......、
....第二玄室へやって来たローラーレンジャーズ。
だが、その様子を陰から見ている者達がいた........
??? | 「奴らが来たぞ。 全員、襲撃準備!」 |
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──── 第二玄室(2周目)
第二玄室の扉に入ろうとした、その瞬間!!
??? | 「ローラーレンジャーズ、覚悟しろっ!!」 |
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サーロイン | 「え?!」 |
サーロイン | 「なにっ!?」 |
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サーロイン | 「ぐおおぉっ!!!」 |
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サーロイン | 「うぐわぁっ!!!」 |
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三洲次 | 「いだだだだだっ!!!」 |
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奇襲ターンが終わり、通常ターンへ......
ハイプリースト | 「はははは!! ローラーレンジャーズとやらも大したことないなっ!! あっさりと奇襲が成功したわ!!」 |
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三洲次 | 「いてて……ってか、噛むなよ………」 |
サーロイン | 「あたた……なんだ、こいつ………?」 |
ハイプリースト | 「ほれ! 悔しかったから、かかってこい!!」 |
ランプ | 「挑発してきてますが、どうします?」 |
ロース | 「こんな奴、経験値も大したことない雑魚だから、無視して逃げない?」 |
サーロイン | 「やり返せないのは悔しいが、そうするか。 では……」 |
ハイプリースト | 「はははは!! ここではお前らが逃げ回ってることなど、承知済みだ!!!」 |
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三洲次 | 「うわっ!? 回り込まれたっ!」 |
サーロイン | 「え?!」 |
ハイプリースト | 「我々ハイプリーストが雑魚だって? そこのエルフの小娘、生意気な口をききおってっ!! その認識を改めさせてくれるわっ!! 我が攻撃を喰らえええぇぇっっ!!」 |
サーロイン | 「なに?!」 |
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ランプ | 「マバディ?!」 |
ロース | 「きゃああああぁぁぁっっ!!」 |
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ランプ | 「うわあっ!! ロースがマバディを受けましたっ!!」 |
サーロイン | 「なんだとっ?!」 |
ブリスケット | 「ロースはん!!」 |
三洲次 | 「大丈夫で…」 |
ブリスケット | 「うごおっ!!」 |
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三洲次 | 「ぎゃあっ!!」 |
第2ターンへ。
ランプ | 「ロースのH.P.が…っ?!」 |
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ロース | 「はぁ………はぁ…………」 |
ブリスケット | 「あんだけあったH.P.が一瞬で……」 |
サーロイン | 「これが……マバディの威力!」 |
ハイプリースト | 「そこまでH.P.が減れば、我らプリーストの攻撃呪文でも充分。 さぁ、仕上げのロルト(真空によるグループ攻撃呪文)といこうか……」 |
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三洲次 | 「こ、これ……いざH.P.が激減するのを目の当たりにすると、印象が全然違うな……」 |
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ブリスケット | 「これでは、あやつにロルトを許すと、やべぇっすぜ!」 |
サーロイン | 「マバディって、こんな危険な呪文だったのか!?」 |
ランプ | 「誰ですか?! 大したことない呪文なんて言っていたのは?!」 |
三洲次 | 「お前だろ……」 |
サーロイン | 「奴らは、こちらが逃げる手立てを知っている!! もし次も逃走に失敗したら、まずい!! もう戦うしかない!!」 |
ブリスケット | 「ファイアージャイアントの攻撃は、あっしらが壁になるとして……」 |
ランプ | 「やはり問題はハイプリーストの攻撃呪文です!!」 |
サーロイン | 「よし! 後衛全員でモンティノを唱えるんだ!!」 |
三洲次 | 「でも、それじゃ誰がロースのH.P.を回復するんです?」 |
サーロイン | 「俺がマディを覚えたのが、さっそく役立つ時が来たな!!」 |
ランプ | 「それはナイスアイデアです!」 |
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三洲次 | 「そうか! どうせロインじゃハイプリーストを一発で倒せる保証もないから、この方がイイですね!」 |
サーロイン | 「お前、さりげなくヒドイこと言うな……」 |
いくぜ!!
ランプ | 「!! ハイプリーストがロルトを詠唱しだしました!!」 |
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三洲次 | 「まずい!! あいつ、思った以上に詠唱が早いぞ!!」 |
サーロイン | 「最近、詠唱の早い敵が増えたな…」 |
ブリスケット | 「あっしにお任せあれ!!」 |
ハイプリースト | 「ふが……もが……(ま、まさか先に封じられるとは!?)」 |
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ブリスケット | 「抑え込みやした!!」 |
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サーロイン | 「ブリ助!! 素晴らしいぞっ!!」 |
三洲次 | 「おぉ! 素早さはパーティーの中では低い方なのに、見事ですよ!!」 |
ブリスケット | 「おぬし、さりげなくヒデェこと言いやすな……」 |
ランプ | 「それより、ロイン?」 |
サーロイン | 「ん? お、そうだったな。 まぁ、もう危機は脱したが……」 |
サーロイン | 「……念のため、な」 |
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ロース | 「ふぅ……ロイン、サンキューね」 |
ランプ | 「これで憂いは無くなりましたね」 |
後は三洲次がファイアージャイアントを1匹倒して、第2ターンは終了。
第3ターンへ。
ハイプリースト | 「ふご……ほご……(く、くそっ!)」 |
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サーロイン | 「なめた真似をしてくれたな。 その代償を受け取ってもらおう!!」 |
ハイプリースト | 「うぎゃあああぁぁっっ!!」 |
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サーロイン | 「やはり雑魚だったな」 |
三洲次 | 「あ、一発で倒せるんですね」 |
残ったファイアージャイアントも三洲次が一撃で倒し......、
....無事に勝利!!
いや、ちょっとだけ冷や汗かいたわ.....。
さて、前衛が攻撃を喰らったので......、
....歩いて治療しますか。
とは言え、歩いていると......、
....やっぱりちょくちょく敵が出てくる。
ブリスケット | 「お? またドラゴンゾンビですぜ」 |
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サーロイン | 「気付いてないから、立ち去るか」 |
ま、敵が出てきても特に問題無くやり過ごせてるので、無事にH.P.を回復しました。
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…………
──── 上級魔術師協会(4代目) 本部....
LV10メイジA | 「例のハイプリーストですが、やられました」 |
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アーチメイジ | 「ダメだったか。 ちなみに、強力な呪文とは何だった?」 |
LV10メイジA | 「マバディでした」 |
アーチメイジ | 「はぁあ?! もったいぶった言い方しといて、ただのマバディって……」 |
ハイウィザード | 「確かに相手のH.P.を幾らでも削れると言えば削れますが……」 |
アーチメイジ | 「なぁ、マバディって、相手を即死させずに瀕死止まりだから、もう一押し攻撃が必要だよな?」 |
ハイウィザード | 「まぁ、そうですが……」 |
アーチメイジ | 「だったら6レベル呪文のマバディを唱えるより、 一発で殺せる5レベル呪文のバディ(即死呪文)を唱えた方が 早いだろ?」 |
ハイウィザード | 「バディは成功率が術者のレベルに依存しますが、 マバディはレベルに関係無く成功しますので、それで差別化されているのかと」 |
アーチメイジ | 「ふ~~ん……ヘッポコな奴でも成功する呪文ってことか」 |
ハイウィザード | 「また負けたのが悔しいんですね」 |
…………
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──── 改めて 第二玄室(2周目)
バンッ!
ブリスケット | 「またドラゴンゾンビですぜ」 |
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サーロイン | 「ま、余裕だろ」 |
ロース | 「楽勝ね!」 |
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ロース、マジで強ぇ!
今回もあっさりと一発で決めてくれたよ!
あ、そこ、コピペとか言わない。
宝箱の毒針も......
....桃があっさりと解除し、アイテムを2個ゲット!
サーロイン | 「これは期待できるかな?」 |
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・豪華な皮鎧
・悪の盾
ランプ | 「悪専用の装備が、何気に溜まっていきますね」 |
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ロース | 「どうして善の装備って無いのかしらね……」 |
サーロイン | 「とりあえず、次へ行くか」 |
──── 第三玄室(2周目)
ブリスケット | 「3連続でドラゴンゾンビですぜ……」 |
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三洲次 | 「最近出ないと思ってたら、ここぞとばかりに出てくるな……」 |
サーロイン | 「ま、余裕だろ」 |
ロース | 「もちろん!」 |
ロース | 「あら、1匹倒せなかったわ」 |
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三洲次 | 「残り1匹なら、俺に任せろ!」 |
見事な連携で、一瞬にして勝利!!
ロース | 「ちぇ……全部一発で決めようと思ったのに……残念」 |
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ランプ | 「宝箱がありましたよ!」 |
ブリスケット | 「では、カルフォを……」 |
サーロイン | 「桃の解除技術も安定してきたな」 |
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桃 | (Vサイン!) |
三洲次 | 「ガス爆弾以外はね」 |
桃 | 「うー!」 |
ランプ | 「『破滅の皮鎧』でした」 |
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ロース | 「今回は、あまり目ぼしいアイテムが出なかったわね」 |
サーロイン | 「ま、そういう時もあるさ。 しかし、マバディがあそこまで脅威のある呪文だったとは……。 今さらだが、覚えとけば良かったかな?」 |
三洲次 | 「じゃ、次のレベルアップに向けて、練習をしたらどうです?」 |
サーロイン | 「マバディを覚えるのに良い練習って、何かあるかな?」 |
ランプ | 「スポーツなんてどうですか? 発祥は紀元前に遡るほど古く歴史あるスポーツですが、 ひたすら『マバディ、マバディ、マバディ、マバディ…』」 |
サーロイン | 「……それ、カバディ」 |
ブリスケット | 「替え歌を歌うってぇのは?」 |
サーロイン | 「……それ、パロディ」 |
ロース | 「渋くオシャレしてみたら?」 |
サーロイン | 「……それ、ダンディ」 |
三洲次 | 「魔法なら、やっぱり魔法で練習ですよ! それは魔法の言葉! ビビデ!」 |
サーロイン | 「…バビディ」 |
他5人 | 「「ブーーー!!!」」 |
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サーロイン | 君 | 14 | 127 | 18 | 17 | 16 | 16 | 15 | 12 | 1 | 0 | 今回肝心な能力が全然アップしてないじゃん。 |
三洲次 | 侍 | 13 | 107 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 18 | 5 | 4 | 君主がレベルアップなら、こいつもそろそろ? |
桃 | 盗 | 17 | 157 | 18 | 18 | 17 | 18 | 17 | 18 | 0 | 0 | 今回は珍しく罠の解除の失敗が無かった。 |
ロース | 魔 | 15 | 156 | 15 | 18 | 18 | 18 | 18 | 11 | 0 | 2 | 後衛だけど素早いから、すごい助かっている。 |
ランプ | 司 | 20 | 93 | 18 | 18 | 18 | 16 | 18 | 14 | 0 | 9 | 目立つ呪文がまだ無く、最近戦闘で目立たない。 |
ブリスケット | 僧 | 15 | 114 | 16 | 18 | 18 | 16 | 17 | 14 | 3 | 4 | よく見ると、素早さってそこまで悪くないのか。 |
【更新履歴】
2021年 5月22日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 4月 4日:次ページへのリンクを設定。
2021年 3月28日:新規公開。