85.魔法使いギアラ、前衛に挑戦!
【登場人物】 | |
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サーロイン | ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。 |
美濃 | いろいろミステリアスな日本人の巫女(僧侶)。 |
センマイ | ドワーフの戦士(兄)。敵を千枚に切り刻む名手。 |
ハチノス | ドワーフの戦士(弟)。敵を蜂の巣に突く名手。 |
ギアラ | 救助隊リーダーを務める病弱なエルフの魔法使い。 |
読了時間 (目安):約10分
前回までで、エナジードレインで失った経験値を挽回したので、
次はアイテムの収集を再開......なのですが......、ちょっと思案中。
と、言うのも、
前回の地下10階探索時はパーティーを十分強くしてから行ったので、
多少トラブルはあったものの、結果的に全滅せずに戦い抜くことができました。
ってか、桃が頼りになりすぎた。
しかし今回は、同じ侍である三洲次がそこまで強く成長していない。
何よりパーティー全体のレベルが、まだマスターレベルに達していない。
なので、このまま地下10階へ行くには、ちょっと不安がある....。
では、またマスターレベルまで経験値稼ぎをするか?
....う~ん、それもなぁ......。
でも、このままだと不安だしなぁ.........。
....と、なると......、万一に備えて、
救助隊をもうちょっとだけ強くしておきますか?
具体的には、ギアラ(魔法使い)にもティルトウェイト(最強の全体攻撃呪文)を覚えさせましょう!
そうすれば万が一の時も、地下10階での救助活動の成功率も上がるはずです!
──── ギルガメッシュの酒場
ギアラ | 「みんな!! 僕は全てのスペルを習得するぞ!!」 |
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センマイ | 「どうした?ギアラ?」 |
ハチノス | 「まだ覚えていない単語があったか? 『doggy』か?『pussy』か?」 |
ギアラ | 「そういうスペルじゃないです! 魔法の方です!」 |
美濃 | 「あら、もうレベル7の呪文まで覚えませんでしたか?」 |
ギアラ | 「まだ『ティルトウェイト』と『ジルワン』、 この2つの呪文を覚えてないです!!」 |
センマイ | 「オレらは救助隊だから、そんな呪文無くてもいいじゃねぇか」 |
ギアラ | 「いいえ! 地下10階でも救助活動をする可能性があることを考えると、 やはりティルトウェイトは覚えておきたいです!」 |
美濃 | 「もしかして、また経験値稼ぎの修行をするのですか?」 |
ハチノス | 「オレたちって、救助活動よりも修行ばっかりな気がするな」 |
センマイ | 「気がすんじゃなく、それしかしてねぇよ」 |
美濃 | 「むしろ、救助をされてるほどですわ……」 |
ギアラ | 「とにかく!地下に潜って経験値を稼ぎます!」 |
美濃 | 「三洲次殿とランプ殿は?」 |
ギアラ | 「もう僕たちだけで、十分に活動できるはずです! 僕たちだけで修行をします!」 |
美濃 | 「あら、三洲次殿を全滅に巻き込めませんのね……」 |
ギアラ | 「今、サラリと縁起の悪いこと言いました…?」 |
ギアラ(魔法使い)も、あと少しで習得呪文もパーフェクトになるので、
せっかくだから、彼もそこまで育ててやりましょう!
なお、美濃(僧侶)は既に全呪文習得済みです。
と、言う訳で......、
....久しぶりに救助隊の登場です!
しかも今回は、4人で経験値稼ぎをします。
彼らも支援無しで十分戦えることを、証明する時がやって来たのだ!
ただ、どこで経験値を稼ぐか....が、問題だ。
そもそも稼がなければいけない経験値が......、
....およそ30万。
これは、地下10階でなければキツイのでは?
でも、地下10階にはバンパイアがいるので、何かのはずみで、むしろレベルが下がりそうで怖い。
それに、この4人だと宝箱を開けられないので、地下10階を回る楽しみが半減する。
しばらく悩んだが......仕方ない、
今回も地下4階のコントロールセンターで経験値稼ぎをしますか。
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……………………
…………
……
──── 地下4階 コントロールセンター
ってな訳で、またまた来ました。
初戦は?
お、これは初っ端からラッキーだ!
相手はガスドラゴン4匹。
センマイ | 「てやあああぁぁぁ!! 千枚におろしてやるぜええぇぇ!!!」 |
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ハチノス | 「うひゃっあぁーーっ! 突きまくって、蜂の巣にしてやるぜえええぇぇっ!!!」 |
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いきなり前衛のドワーフ兄弟が、1人一撃で1匹ずつ倒す。
続く2ターン目。
前衛がいきなり動いて、またもや1人一撃で残った2匹を倒す!
いいぞ!
ガスドラゴンを相手に、ノーダメージで初戦を突破!
幸先の良いスタートだ!
続く2戦目は......
....オーガ7匹に奇襲され、ハチノスが3ポイントのダメージを受けるが......、
....残りの6匹はバタバタと逃げ出したので......、
ハチノス | 「やりやがったなああぁぁぁ!! てめぇの体を蜂の巣にして、風穴を開けてやるぜええぇぇぇっ!!!」 |
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....ハチノスがやり返して、問題無く勝利!
3戦目は......、
....再びこちらの先制となったので......、
センマイ | 「おりゃあああぁぁぁ!! 切り刻んで千枚におろしてやらあああぁぁ!!!」 |
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ハチノス | 「うりゃあああぁぁ!! 突き刺しまくって、蜂の巣にしてやらあああぁぁ!!!」 |
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....まずボーリングビートル2匹を片づけたら、続く通常ターンは......、
....いきなり前衛のハチノスが動き、残ったボーリングビートルを倒したところで......、
....ギアラがダルト(グループ攻撃の冷気呪文)で蜘蛛を一網打尽にする!
うん!
この4人でも、十分戦えるね!
つづいては......、
....5連続も友好的な敵という救助隊に相応しい引きをしたが......、
....その後は普通の戦闘となる。
しかし特に問題無く、現れた敵を片っ端から倒していく!
ってか、とにかくドワーフ兄弟がめっちゃ素早い!!!
センマイ | 「うりゃあああぁぁぁ!! 切り刻んで千枚におろしてやるぜえええぇぇ!!!」 |
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ハチノス | 「ひゃっはあぁぁーー!! 突きまくって蜂の巣にしてやるぜええぇぇぇ!!!」 |
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センマイ | 「てりゃあああぁぁぁ!! てめぇも千枚におろしてやるぜえええぇぇ!!!」 |
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ハチノス | 「ひょおおおぉぉーーっ!! てめぇも蜂の巣にしてやるぜええぇぇぇ!!!」 |
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戦闘を始めたら、まずこのドワーフ兄弟2人が動いて敵を倒していく!!
その動きは、まさに電光石火!!!
実に頼りになる戦士たちだ!!
セリフがちょっと北斗の○のモヒカンっぽいが......
そして、しばらく戦っていたら、ローラーレンジャーズ(4人)が
城に帰還を余儀なくされた強敵......
....”麻痺”をしかけてくるロッティングコープスが出てきたが......、
センマイ | 「とおおおぉぉお!! 千枚におろしてやるうううぅぅ!!!」 |
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ハチノス | 「ほおおおぉぉーーっ!! 蜂の巣にしてやるうううぅぅ!!!」 |
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敵に動く隙をまったく与えず、いきなり2手で2匹とも倒す!!
すげぇ!!!
マジで電光石火だぜ!!!
このドワーフ兄弟、メッチャ頼りになるっ!!!
よし!
救助隊4人でも十分戦えると分かったので、
ここいらで、ちょっとある武器の性能を見てみたいと思う!
その武器の名は........『早業の短刀』!
『早業の短刀』
珍しく魔法使いが装備できる、この短刀。
AC悪化・命中率低下というデメリットがあるが、それと引き換えに
AT値(=攻撃回数)が全武器中最高の7というスペックを持つ武器!
これを......、
....ギアラ(魔法使い)に装備してもらう!
そして、これに伴い......、
....ギアラが直接攻撃できるように......、
....魔法使いだけど、前衛へ配置する!
ギアラ | 「え? え?! 僕が戦うんですか?本当に?」 |
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ハチノス | 「大丈夫だっ! ギアラならやれるって!」 |
センマイ | 「千枚に切り刻んでやりゃぁ、いいんだよ!!」 |
ギアラ | 「……う~ん…………」 |
しかし、ACがデフォルトで12って、なんかすごいな......。
ま、とりあえず、敵を呼び寄せてみましょう!!
ギアラ | 「ううぅぅ………忍者が6人も………」 |
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ニンジャA | 「ん? ………お、おい! なんだ、このパーティー?! 魔法使いが前衛に居るぜ!?」 |
ニンジャB | 「おやおや、お坊っちゃん? もしかしてその細~い腕で、俺たちと殺りあおってぇのかい?」 |
ニンジャC | 「こりゃぁ、傑作だぜぇ!! そんなか弱い腕で、俺たばらああぁっ!!!」 |
センマイ | 「オレらを相手に!!」 |
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ハチノス | 「笑ってる暇なんてねぇぜっ!!」 |
さすが電光石火のドワーフ兄弟!!!
いきなり2人倒す!!!
センマイ | 「ほら! ギアラ! おめぇの腕前を見せてやれ!!」 |
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ギアラ | 「えい!」 |
ニンジャB | 「…………………………」 |
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ギアラ | 「…………………………」 |
センマイ | 「………2………のダメージ……?」 |
ニンジャD | 「どわぁーーはっはっはっはっはっ!!!」 |
ニンジャE | 「おい! おめぇら!見たかっ?! 2だってよぉぉっっ!!!」 |
ニンジャF | 「ひゃあーはっはっはっはっ!!!」 |
ギアラ | 「………うぅ…………」 |
ニンジャB | 「あれぇ~? なんだろぉ~? 今、もしかして…蚊が刺したのかなあぁぁ~?!」 |
ニンジャD | 「こんな弱い前衛、初めて見たぜぇぇ!!!」 |
ニンジャE | 「ひぃーひっひっひっひっ!!! これは、良い前衛ですねえぇぇ!!!」 |
ギアラ | 「うぅ……ううう………、 うわああぁぁ~~~んっ!!!」 |
ハチノス | 「おい、ギアラ! 気にすんなって!!」 |
ニンジャF | 「よ~しよし、坊や? 泣かない、泣かない!」 |
ニンジャB | 「いやぁ~、坊やぁ? 強いでちゅねぇ~~?!」 |
ニンジャD | 「うひゃぁーーひゃっひゃっひゃぁっ!!!」 |
ギアラ | 「うわあああぁぁーーーっっ!!! バカにするなあああぁぁぁぁっ!!!」 |
ニンジャB | 「どぴゃらぁっ!!」 |
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忍者D&E&F | Σ( ;; ◎З◎) ゙;:`:゚; |
ギアラ | 「はぁ………はぁ………」 |
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忍者D&E&F | (υ ◎ ii◎)……………… |
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ハチノス | 「………なぁ………兄者? ……6回攻撃なんて、できっか?」 |
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センマイ | 「………戦士のオレでも無理だぞ………」 |
ギアラ | 「………はぁ…………はぁ…………」 |
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忍者D&E&F | (; ゚ _ ゚)………………… |
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センマイ | 「うおおおぉぉぉ!!!! ギアラ、すげええぇぇぜええぇぇ!!!」 |
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ハチノス | 「ギアラに続けええぇぇっっ!!!!」 |
ニンジャD | 「うわらばっ!!」 |
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ニンジャE | 「たらばっ!!」 |
ニンジャF | 「な、なんだぁ、こいつらあっ?! 魔法使い含めて、メチャクチャ強ぇじゃねぇぇかああぁぁっっ!!!」 |
美濃 | 「大変うるさいでございますわ」 |
ニンジャF | 「…………ぬ…………わ………!」 |
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ギアラ | 「うわああああぁぁぁっっ!!!」 |
ギアラ | 「どうせ僕は か弱い魔法使いなんだあああぁぁっっ!!(ブンブンッ!」 |
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ハチノス | 「ちょ! ギアラ!!! 短刀を無闇に振ると、危ねぇって!!!」 |
センマイ | 「こいつは、オレが千枚に切り刻んでやるぜ!!」 |
ニンジャF | 「ぎゃあああぁぁっっ!!!」 |
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ギアラ | 「はぁ………はぁ………はぁ………」 |
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ギアラ | 「いいんだ…………、 僕なんて………どうせ、貧弱な男なんだ………」 |
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センマイ | 「おい!ギアラ!! そんな弱気になるなよ!!」 |
ハチノス | 「6回攻撃って、すげぇじゃねぇか!!! そんな攻撃、誰もできねぇぞ!!!」 |
ギアラ | 「……ふん………いいもん…………」 |
つん、つん..........
ビートルA | 「…………キュ?」 |
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ギアラ | 「………どうせ僕なんて…………」 |
つん、つん..........
ニンジャA | 「…………ん?」 |
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ギアラ | 「………ひ弱な…………」 |
つん、つん..........
スパイダーA | 「…………シュ?」 |
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ギアラ | 「………魔法使いだもん…………」 |
つん、つん..........
プリーステスA | 「きゃ!いやんっ!」 |
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センマイ | 「……『いやん』?」 |
う~~ん..........。
6回攻撃が出た時は「きた!コレ!」なんて思ったけど、
その後は、全部1桁ダメージばかりである。
1桁って言うか、1ダメージね......。
やっぱり力が11ってのが、良くないのかな......?
とりあえず、経験値稼ぎを続けます。
ぬおおおおぉぉぉぉぉ........!!
どんでもない敵が出てきやがった!!!
エナジードレインをしてくる敵じゃん!!
レベルを上げに来たのに、ヘタすりゃ逆に下げられる可能性も.....。
どうなる........?
いざ!
さすが電光石火のドワーフ兄弟!!!
いきなり2匹倒す!!!
ギアラ | 「僕は、魔法使いなんだーっ!!」 |
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お見事!!
シェイドに攻撃の隙を与えず、全て倒す!!!
ギアラ | 「僕は魔法使いですっ!! だから、魔法を使って戦っていきます!!!」 |
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ハチノス | 「う~ん………6回攻撃なんて、誰にもできない攻撃ができるってのに……」 |
センマイ | 「惜しいよなぁ………」 |
(*) ちなみに、最大7回まで攻撃ができるはず。
まぁ......その.....なんて言うか、やっぱり魔法使いは......、
....魔法を使っている方が輝いているよね!前衛にしたのは誰だ?
……………………
ってな訳で、結局は魔法も駆使して、ガンガンと敵を倒し、経験値を稼いでいく。
ドレインをしてくる敵も時折現れるが......、
....ドワーフ兄弟の電光石火の攻撃がヒットするので、
特に問題無く戦えている。
そうこう戦っていると、とうとう......、
....重要なマカニト(Lv7以下の魔物を倒す呪文)が最後の1回になってしまった。
帰り道にも1戦しないといけないので、残り2回で最後にしておくべきだったな。
ちょっと迂闊だった。
とりあえず取りこぼしてブレスを吐かれてもイヤなので......、
....最後のマカニトでぶっ倒す。
さすがにマカニトが無いと地下4階の敵はウザいのが多いから、
今日はここまでにしよう。
ラスト1戦は?!
さすがウィザードリィィィっ!!
こういう時に限って、大群の敵!!!!
全体攻撃のマカニトは....、
....もう無いって言ってるじゃんっ!!!
まぁ......、
....マリクト(全体攻撃の呪文)があるけどね!
はぁーーーはっはっはっ!!!
地下4階の敵ごときなら、たとえ何匹来ようとも、
マリクトならこれ1つで一発撃破だぜえぇぇっ!!
........一発じゃねぇのかよ............。
ま、電光石火のドワーフ兄弟が、速攻で倒したけどなっ!!
では、地上へ戻りま........あれ?
これ書きながら気付いたけど........
そういやギアラって........マロール(瞬間移動の呪文)を覚えてたな.......。
マロールで戻れば良かったのか........今さら、だが。
──── 地下1階
ほら、歩いて戻ると、こういうウザイことが起こる。
センマイ | 「ほら、ギアラ! こいつらなら、余裕だろ?」 |
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ハチノス | 「ギアラの腕前、もう一度見せてくれやっ!」 |
ギアラ | 「え? いや……僕は………」 |
センマイ | 「ギアラのぉ~!」 |
ハチノス | 「ちょっ~といい~とこ!」 |
美濃 | 「見てみたい!!」 |
センマイ | 「はい!一撃!一撃!一撃!一撃!」 |
ギアラ | 「えぇぇ~………」 |
コボルド達 | 「「…………………………」」 |
ギアラ | 「えいっ!!」 |
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コボルドA | 「ゲシャェッ!!」 |
ギアラ | 「やあっ!!」 |
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コボルドD | 「ゴシャァッ!!」 |
ギアラ | 「ふぅ……」 |
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ハチノス | 「やったぜっ!!ギアラ!!」 |
センマイ | 「見事にトドメを決めたな!!!」 |
今回の探索は、ギアラの前衛デビューだったけど、
それを象徴するかのように、最後はギアラの直接攻撃で終了でした!
さすがリーダー!
…………
……………………
………………………………
──── 地上 冒険者の宿
しかし........
....レベルアップは遠いなぁ..........
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 吸 | 死 | コメント |
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美濃 | 僧 | 13 | 99 | 11 | 13 | 18 | 18 | 18 | 16 | 0 | 2 | 僧侶が後衛だと、やっぱり安心して戦える。 |
センマイ | 戦 | 13 | 110 | 18 | 13 | 18 | 18 | 17 | 11 | 0 | 4 | このパーティーのドワーフ兄弟は…… |
ハチノス | 戦 | 13 | 105 | 18 | 14 | 18 | 18 | 18 | 14 | 0 | 3 | ……電光石火の攻撃が頼もしい! |
ギアラ | 魔 | 13 | 72 | 11 | 18 | 17 | 18 | 18 | 15 | 0 | 2 | 直接攻撃のダメージの幅が両極端じゃね? |
──── ギルガメッシュの酒場 夕食時....
大勢の客で賑わう中、ブリスケットとランプが酒を飲みながら話しているのが見える......
ブリスケット | 「なぁ、ランプはん? 『Bush Wacker』って、よく考えるとおかしくねぇっすか?」 |
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ランプ | 「え? なぜです?」 |
ブリスケット | 「いや、『Bush』ってぇ、茂みとか未開地って意味かと思ってやしたが、 迷宮に茂みは無ぇし、地下1階は最初に開拓されやすよね?」 |
ランプ | 「はぁ……で?」 |
ブリスケット | 「ちゅーことはですよ? 『Bush』は、実は女性のアソコの茂み(bushのスラング)と解釈すべきでは? でやすから、実はあいつらは女性じゃねぇかと…」 |
ランプ | 「なに訳分かんないこと言ってるんです…。 普通に『Bush(低俗,二流) Wacker』ですよね? この迷宮にいる女性は、プリーステスだけだと思いますよ」 |
ブリスケット | 「そのプリーステス達っすけど、悪趣味っすよね?」 |
ランプ | 「なぜです?」 |
ブリスケット | 「だって、後続に引き連れてんのが『Gas(オナラ) Dragon』でっせ?」 |
ランプ | 「そんな解釈します? 名付けた人は、普通に『Gas Bomb(ガス爆弾)』のGasと表現を揃えただけだと思いますよ」 |
....と、そこへ......
サーロイン | 「やぁ、何を話してるんだ?」 |
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ブリスケット | 「おぉ、ロイン殿」 |
ランプ | 「お疲れです、どうしました?」 |
サーロイン | 「実は、ちょっと2人に頼みたいことがあって、来たんだ」 |
ブリスケット | 「何でやしょ?」 |
サーロイン | 「次の探索に向けて、調べてほしいことがある」 |
ランプ | 「次?」 |
サーロイン | 「うむ、迷宮のマップが完成したと言えるから、 次はこの迷宮にあるアイテムを、全種類揃えたいと思っている」 |
ランプ | 「お!そうでしたね!」 |
ブリスケット | 「で、何を調べるっすか?」 |
サーロイン | 「その前に2人に聞きたいんだが、 そもそもこの迷宮に、何種類のアイテムがあるか、知ってるか?」 |
ランプ | 「あ~~……なるほど。 そう言われると、我々はちゃんと把握していないですね……」 |
サーロイン | 「それを調べてほしい」 |
ブリスケット | 「あっしらで?」 |
サーロイン | 「そうだ。 まず、ランプは商人の人脈が広いから、その方面で調べてほしい。 その他に、実際に地下に潜ってる他のパーティーからも話しを聞いた方がいいだろうから、 そこはブリ助に頼みたい」 |
ランプ | 「私は勉強になるから、喜んでお受けしますよ」 |
ブリスケット | 「あっしも構いませんぜ。 あ、女性メンバーとお知り合いになれたら、付き合って構いやせんか?」 |
サーロイン | 「……個人の自由だろ……それは……」 |
ブリスケット | 「全力で取り組みやす!」 |
サーロイン | 「頼むから、本来の目的は忘れないでくれよ……」 |
【更新履歴】
2021年 6月12日:読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2020年 8月 9日:次ページへのリンクを設定。
2020年 8月 2日:新規公開。