138.突入!!上級魔術師協会本部!!

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
接近戦最強のくノ一(忍者)。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分(動画無)約20分(動画込)
※画面撮影アプリの影響で動画にノイズ音があります。申し訳ありません。
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。



現在、地下10階マップを作成してます。

前回までで第五玄室からのワープ先まで確認したので、
今回は第六玄室まで進みたいと思います。



【目次】

1周目:突入!!上級魔術師協会本部!!




■突入!!上級魔術師協会本部!!



それでは出発です!!


──── 第一玄室



メイジA 「…ぶつぶつ………次にローラーレンジャーズが来たらマズイから、奴らを見張ってろ……って、
 ……なんでワシがそんな面倒なことを………ぶつぶつ………」
サーロイン 余裕っっ!!
メイジA え? え?!


メイジA うぎゃあああぁぁっ!!

珍しくサーロインが一番手で動き、一撃で倒す!


中の宝箱から「鉄の杖」「真っ二つの剣」が出てくる。
ま、特に要らないので、持ち帰って売り飛ばそう。




玄室の隅にたむろしていたブリーブ達を横目に、
第二玄室へと進む。



──── 第二玄室


??? 「貴様らの命、頂戴致すっ!!」
   
サーロイン 「ん? 声はするが………姿が見えない」
三洲次 「…ってことは!」
ブリスケット 天井から何者かが降りて来やす!!

シュルルルルル........シュタッ!

ハイマスター ハイマスター、ここに推参っ!!
   
サーロイン 「やはり、ハイマスター!」
三洲次 「…ってことは…………(汗」

シュルルルルル........ガシャーンッ!!
          ドターンッ!!
          バターンッ!!
          ビターンッ!!


ハタモト 「いだだだだ……っ!!」
メイジA 「あがががが……っ!」
メイジB 「おおおぉぉ……っ!」
メイジC 「うぐぉぉぉ……っ!」
ゴーゴン 「ブモォォォ……ッ!」
   
三洲次 「やっぱり………」
ランプ 「久しぶりの登場ですが………」
ブリスケット 「登場の仕方が、先祖返りしたっすな………」
ロース 「でも、あの灰なんとかマスターってのより…………どっちもどっちね……」
サーロイン 「ふん!
 忍者軍団のNo.1が久しぶりの登場で申し訳ないが、
 あっさり退場してもらおう!!」
「ふ~~ん………あれでNo.1かよ………」
サーロイン 「へ?」
「じゃ、どの程度か、試させてもらうか……」


ハイマスター ぐわああぁっ!!

いきなり一撃でハイマスターを倒す!!

ランプ 「早っ!!」
ブリスケット 「まさに目にも止まらぬ早業ですぜ!」
「へっ!
 こんなトロいのが、あたいと同じ忍者なんて、笑わせるぜ!」
三洲次 「敵の忍者のトップを相手に、そこまで言うか………」
ロース 「ねぇ、残りは消し飛ばすけど、いいわよね?」
サーロイン 「やってくれ」



敵たち 「「ふぎゃあああぁぁぁっ!!!」」


ロース 「他愛もないわね」

相変わらず、ローラーレンジャーズの女性陣は強いな。


ランプ 「ハイマスターの宝箱って、石弓の矢が仕掛けられていることが多いですね」
ブリスケット 「忍者らしい罠っすな」
ロース 「忍者らしいかしら?」
サーロイン 「とりえあず開けてくれ」
「うぃっす」



ブリスケット 「『剣』と『鎧』が入ってやしたぜ」
ランプ 「『剣』は『真っ二つの剣』ですね」
三洲次 「またか……」
ランプ 「『鎧』は………おぉ!!」


ランプ 「『中立の鎧』ですよ!!」
ロース 「レアな防具ね!!」
三洲次 「でも『中立の鎧』って、ちょくちょく出て来てる印象もあるな」
サーロイン 「一通り確認が終わったら、次へ行くぞ」




………………………………


……………………


…………


……


──── 地下10階
     上級魔術師協会(4代目) 本部

ハイウィザード 「おい、ローラーレンジャーズがいつ来ても良いように、
 見張りは配置したんだろうな?」
ビショップA 「はい、第一玄室に配置しました。
 奴らが来たら、連絡が来るようになっています」
ハイウィザード 「よろしい!」
ビショップA 「まだ連絡は無いので、奴らはまだ来てないようですが、いずれは……」
ハイウィザード 「うむ……奴らの侵攻は、絶対に阻止しなければならん!
 次に奴らが来たら、全力で阻止しようぞ!!」
ビショップA 「はっ!」

……


…………


……………………


………………………………


──── 第三玄室




シーフA 「頭領(マスターシーフ)からの情報では、
 貴重なお宝をたくさん持ってるロリータレンジャーズってパーティーが、
 ここらを闊歩しているらしい」
シーフB 「ふふふ、ぶっ倒して、その貴重なお宝を根こそぎ頂きだな」
シーフC 「これだけの数がいれば、恐い物なしだぜ!」
ゴーゴン 「ブルルルルルッ!!」
   
ランプ 「なんか、お話しに夢中ですよ」
サーロイン 誰がロリータレンジャーズだっ!!!
三洲次 「ロイン、どおどお」
ブリスケット 「しかし数は居ても、強ぇ奴は皆無っすな」
ロース 「引き連れてる奴も引き連れてる奴なら、付いてくる奴も付いてくる奴ね」
ランプ 「しかし、ブレスを吐く敵が3匹もいますね」
サーロイン 「よし!
 ブレスを吐く面倒な奴から減らしていくぞ!」
「ほいよ!」


キメラA グエエエエェェッ!!
   
速攻ぉっ!!
シーフA うわぁ!!敵だぁっ!!
シーフB ちょ、ちょっと待てって!!
誰が待つか!!
三洲次 ちょ、ちょっと待てって!!
「……え?
 なんでおめぇが?」
三洲次 「なんでカシナートで160オーバーのダメージなんだよっ!!」
「知らねぇよ、打ち所が良かったんじゃねぇのか?」
三洲次 「村正よりダメージでかいって、おかしいだろ!!!」
「そんなこと、あたいに言われても」
シーフC 「………あのぉ~………」

倍打バグですね........これ。



ゴーゴン ブシュモオオォォッッ!!!
キメラB ゴギャアアァァッッ!!!
シーフA うわああぁっ!!
シーフB ゴーゴンとキメラがああぁっ!?
   
三洲次 なんで村正がカシナートに負けるんだよっ?!
「あいたに言うなよ……」
サーロイン やっかいなのは片付いたな!!
ロース 「あら、一撃で倒したの?なんで?」
サーロイン なんで、ってその質問がなんでだよ?!
ランプ 「あの………揉めてないで、さっさと残りを倒してくれませんか?」
「じゃ!」

残りは......



....直接攻撃マダルト(強力なグループ攻撃呪文)を駆使し、
あっさりと勝利!


ランプ 「それでは、お宝ターーーイムッ!!
ロース 「毎回お騒がせな第三玄室の宝箱ね」
三洲次 「最近、まともに宝箱を開けられないんだけど、まさか今回も……?」
サーロイン 「とりあえず、カルフォを頼むよ」
ブリスケット 「では………カルフォ!!」


三洲次 第三玄室の宝箱って、マジでおかしくね??!
サーロイン 「ま、シーフの宝箱だったから、別にいいだろ。
 次に行くぞ」



第四玄室へ......。


──── 第四玄室



サーロイン 「よし!!
 2連続で先制したぞ!!」


マスターシーフ 「いいか?
 貴重なお宝をたくさん持ってるロリータレンジャーズってパーティーが、
 ここらを闊歩しているらしい」
ファイターA 「ふふふ、ぶっ倒して、その貴重なお宝を根こそぎ頂きだな」
ファイターB 「俺たちがいれば、恐い物なしだぜ!」
ファイターC 「あぁ!」
   
ランプ 「こっちも、お話しに夢中ですよ」
サーロイン ロリータレンジャーズの元凶は、こいつらかあっ!!!
三洲次 「ロイン、どおどお」
ブリスケット 「さっきの奴らと、会話の中身が一緒っすよ……」
ロース 「手下も手下なら、頭領も頭領ね」
サーロイン よし!
 先制中に一気に減らすぞ!
「ほいよ!」


ファイターA ぐほおおおぉぉっっ!!!
   
速攻っ!!
ファイターB うわぁ!!敵だぁ!!
ファイターC ちょ、ちょっと待てって!!
誰が待つか!!


三洲次 ちょ、ちょっと待てって!!
「え? また?」
三洲次 「なんで村正で30っぽっちのダメージなんだよっ!!」
「知らねぇよ、打ち所が悪かったんじゃねぇのか?」
三洲次 「カシナートよりダメージ小さいって、おかしいだろ!!」
「そんなこと、あたいに言われても」
マスターシーフ 「………あのぉ~………」


マスターシーフ ふぎゃあああぁぁっ!!!
ファイターB うわああぁっ!!
ファイターC ボスがああぁっ!?
   
三洲次 なんで村正がカシナートに負けるんだよっ?!
「あいたに言うなよ……」
サーロイン 油断大敵だ!
ロース 「あら、一撃で倒したの?なんで?」
サーロイン なんで、ってその質問がなんでだよ?!
ランプ 「こっちはこっちで同じ会話を繰り返してないで、
 さっさと残りを倒してくれませんか?」 
サーロイン 「おぉ、そうだったな」
「じゃ!」



サーロイン 5代目マスターシーフ、成敗っ!!
弱ぇぜっ!!
ランプ それでは、お宝ターーーイムッ!!


ランプ 「5代目は出てくるまで時間がありましたから、
 その間に何か良いもの漁ってきてくれてますかねぇ?」
ロース 「どっちが盗賊か、分かったもんじゃないわね……」
サーロイン 「何をいまさら」
ブリスケット 「では………カルフォ!!」


サーロイン 「じゃ、桃、解除してくれ」
「ほいよ」


「いてててっ!!!」
三洲次 「お前、油断するとすぐダメだな」


ロース 「中は短刀が1本だけよ」
サーロイン 「こりゃ期待できないかな」


ランプ 「おぉ!
 『盗賊の短刀』です!!」
ブリスケット 「盗賊だっただけに…っすか?」
サーロイン 「ま、我々にはもう不要だがな」
ロース 「じゃ、第五玄室へ行きましょう」





──── 第五玄室


バンッ!



サーロイン 「前衛1人が……」
三洲次 「1人ずつ倒して……」
「1ターンで勝利だな!!」





「余裕だぜっ!!」
三洲次 「モンティノ、カティノをかけるまでも無かったですね」
サーロイン 「うむ、俺も今日は絶好調だな」
ロース 「2回しかヒットしてないわ」
サーロイン 「え?」
ブリスケット 「27ダメージしか与えてねぇっすぜ」
サーロイン 「え?」
ランプ 「ハイプリーストのH.P.は11~88と言われていますから、
 たまたま弱かっただけすね」
ロース 「大して好調じゃないわよ」
ブリスケット 「運が良かっただけっすな」
サーロイン たまには褒めてくれても良くねっ?!!




ロース 「鎧が2個も入ってたわ」
サーロイン 「これは期待できそうだな」


・ひび割れた胸当て
・悪の鎖帷子

ランプ 「おぉ!
 『悪の鎖帷子』がありましたよ!」
三洲次 「まぁまぁ良い物がありましたね」
サーロイン 「では……」


サーロイン 「……いよいよ第六玄室へ行くぞ!」

まずは目の前のワープに入り、次の通路ワープ!!


ロース 「ここも一本道ね」
サーロイン 「それでは、道なりに進んで行こう」


第六玄室へ歩を進みるローラーレンジャーズだが、
まさにその頃........


………………………………


………………………


………………


………



──── 地下10階
     上級魔術師協会(4代目) 本部

レベル10メイジ 「会長? 会長ぉ?」
ハイウィザード 「どうした?
 会長は夏休み中だと言ったろ」
レベル10メイジ 「え~……まだ休み中なんですかぁ……?」
ハイウィザード 「今は副会長のわしが代理で代表じゃ。
 で、どうしたんじゃ?」
レベル10メイジ 「ローラーレンジャーズが、たった今、この本部に向かってます」
ハイウィザード なんじゃとおおぉっ?!!
レベル10メイジ 「えぇ、すぐそこの通路を……」
ハイウィザード 「え? え!?
 い、いや………奴らが来たら、見張りが知らせに来るんじゃなかったのかっ??!」
レベル10メイジ 「殺されたんじゃないですか?
 だから、知らせに来れなかったとか」
ハイウィザード 「…………………それは盲点……………」
レベル10メイジ 「で、どうしますか?」
ハイウィザード 「えぇと………えぇと…………、
 君はどうしたらいいと思うかな?」
レベル10メイジ 「迎え撃ちましょう」
ハイウィザード おぉ、そうか!!
 君が言うなら、そうしよう!!
レベル10メイジ 「…………………………………」
ハイウィザード 「で………………誰が?」
レベル10メイジ 「それはもちろんハイ……」
ハイウィザード おぉ、そうか!! 君が迎え撃つか!!
 君が言うなら、そうしよう!!
レベル10メイジ 「言ってねぇよ」
ハイウィザード 「じゃ、任せたぞ!!
 わしは用事があるからな!!(パタパタパタパタ…」
   
レベル10メイジ 「……………これだから上の人間って奴は………」





場面はローラーレンジャーズに戻り、第六玄室へ続く通路を進んで行く。


ただ......


三洲次 「通路はU字で……」
ロース 「…曲がったら、もう第六玄室よ」
ブリスケット 「これまた、短ぇ通路っすね」
サーロイン 「ま、ランダム・エンカウントする可能性が低いから、これはこれで助かるな。
 では、入ってみよう!!」


──── 第六玄室


突入っ!!

バンッ!


??? 「とうとうこここまで辿り着いたか、
 ローラーレンジャーズよ!!」
   
サーロイン 「む?」


レベル10メイジ だが、お前らをこの協会本部に入れる訳にはいかぬ!!
 このワシが持てる力の全てを使い、お前らの侵入を阻止してやる!!
サーロイン 「え? なんだって!?」
三洲次 「今、『本部』って言った?!」
ロース 「ここ、あのウザい奴らの本拠地なの!?」
レベル10メイジ ウザいってなんだっ!?
 お前らの方がウザいわっ!!!
ランプ 「余計なお世話ですよ……」
ブリスケット 「しっかし、まぁ、弱いお仲間ばかり引き連れ………あれ?
 アーチメイジが6人も居やすぜ……?」
ロース 「ここが本部なら会長が居て当然だけど、ちょっと居過ぎでしょ……」
三洲次 「影武者ってことか……」
レベル10メイジ 「ふふふ……いいところに気付いたな!
 どうだ?!
 どれが本物の会長か、お前らに分かるか?!」
レベル10メイジ 「………………………………なんで分かったの?」
ランプ 「私たちがこれまで、何度ニセ者のアーチメイジと戦ってきたと思っているんです?」
ブリスケット 「見飽きたっす」
サーロイン 「しかもニセ者はすごい弱いんだろ?
 弱い仲間ばかり集めて、本当に俺たちを止める気あるのか?」
レベル10メイジ じゃかぁしぃっ!!
 これでも短時間で必死にかき集めたんじゃっっ!!!
 お前らなんかに、下っ端の苦労が分かってたまるかあぁっっ!!!
三洲次 「………なんで愚痴ってんだよ…………」


1ターン目!!
戦闘開始!!!


ゴーゴン フゴァアアアァッ!!
三洲次 「ほい、一匹撃退!」
レベル10メイジ 「く……!
 負けてたまるかああぁぁっ!!
 マダ…」
ロース 「一歩遅いわ!」


レベル10メイジ ふおおおおぉぉっ!!!


キメラ達 「「グゲエエエェェッッ!!!」」


アーチメイジ達 「「ふぎゃあああぁぁっ!!!」」


あっさり勝利

ロース 「ほら、弱かったわ」
サーロイン 「一瞬で片付いたな」
ランプ 「ではでは、宝箱もいただいておきましょう!」


ブリスケット 「カルフォの結果では、罠は無ぇですぜ」
「あたいの見立てでも、罠は無いな」
三洲次 「本部の中だから、施錠とか気にしないのかな?」
サーロイン 「では、もうそのまま開けてくれ」
「うぃ」




ブリスケット 「中には『杖』と『鎧』が入ってやした」
ランプ 「ま、罠もかかっていなかったし、大したモノはないでしょうが……えぇと……」


・鉄の杖
・中立の鎧

ランプ 「お! 鎧の方は『中立の鎧』ですよ!」
ブリスケット 「さすが協会本部っすな。
 なかなかレアなモノが入ってやしたな」
三洲次 「でも『中立の鎧』って、さっきも出て来ましたよね?
 なんかそんなにレアじゃない気もしてきた」
ブリスケット 「しかし、世間的には比較的そう言われてやせんか?」
サーロイン 「ま、いずれにせよ貰っておくか」
ロース 「じゃ、本部の中にお邪魔しましょ!」


サーロイン 「パッと見は殺風景だな」
ランプ 「あまり本部って雰囲気じゃないですね」
ブリスケット 「右側は、やっぱ城に戻るワープっすか?」


ロース 「そうね、城に戻るワープだわ」
サーロイン 「左側は?」
三洲次 「えぇと……」


三洲次 「そこそこ広いですよ」
サーロイン 「でも、やっぱり殺風景だな」
ロース 「ここ、本当に本部なのかしら……?」
ランプ 「儀式とかする集会所なのでは?」
サーロイン 「かもな。
 さて………」


サーロイン 「……まずはワープ地点を探すかな」


ところでその頃、この部屋の隅っこでは........


………………………………


………………………


………………


………


ハイウィザード 「な、なぁ?
 今、ものすごい音がしなかったか?」
ビショップA 「ティルトウェイトっぽい音だったので、レベル10メイジ達がやられた音かと」
ビショップB 「まぁ、彼らでローラーレンジャーズを倒せるとは思えないですし」
ビショップC 「あいつら、この本部内に入ってきますよ、きっと」
ハイウィザード 「ええぇぇ………。
 だ、だが、この壁の陰に隠れてれば、見つかりはしないじゃろう」
ビショップA 「嫌なことは部下に任せて……」
ビショップB 「自分はコソコソ隠れて……」
ビショップC 「副会長のくせに、情けなくないですか?」
ハイウィザード 「う、うるさいっ!!
 命あっての物種じゃ!!
 このまま隅っこに隠れて、ローラーレンジャーズをやり過ごすぞ!!」


………


………………


………………………


………………………………



三洲次 「こっちが広いですから、こっちを探しませんか?」
サーロイン 「そうだな。
 まずは、そこの扉の向こう側を見てみよう」




ハイウィザード 「……………………………………」
サーロイン 「……………………………………」
   
ビショップA 「あっさり見つかりましたね」
ビショップB 「普通に隅っこまで来ましたよ」
ビショップC 「ダメじゃん…………」


ハイウィザード あ!! 去って行った!!
 おい、去って行ったぞ!!
ビショップA 「見れば分かりますよ」
ハイウィザード はぁーーはっはっはっ!!
 あいつら、ワシを見て恐れをなして逃げたんだな!!」
ビショップB 「違うと思います」
ビショップC 「ただ単に相手にされなかっただけです」
ハイウィザード 「ふふふ……ワシの真の恐ろしさを見抜くとは、さすがローラーレンジャーズじゃな」
ビショップA 「人の話し、聞けよ」
ビショップB 「………あんた、長生きしますよ」
ビショップC 「でも実際問題、この人ってローラーレンジャーズと何度も遭遇してるのに、
 何気にず~っと生き残り続けてますよね」

………


………………


………………………


とりあえず部屋をグルッと回っていくと......


サーロイン 「お、この不自然な壁で囲まれた空間は……」
ロース 「ワープ地点ね!」
ブリスケット 「じゃ、ワープしやすか?」
サーロイン 「うむ」


ワープ地点へ向かい........


....ワープ!!

サーロイン 「では、いつも通り……」


サーロイン 「…マロールで1階へワープして、座標を調べよう」

ブゥゥウウウゥゥゥ…ゥゥ……ン


地下1階真上の座標到着!!


サーロイン 「よし、本日はここまでにしよう!」
ブリスケット 「では城に戻り、戦利品を売り払いやすか」
ランプ 「『中立の鎧』が2個に『盗賊の短刀』が1個……けっこういい収穫でしたね」
ロース 「ふふふ、またお小遣いが手に入っちゃうわ」
三洲次 「しかし、あの第六玄室、本部って割には肝心の会長(アーチメイジ)が居ませんでしたね?」
サーロイン 「どうせ、また散歩でもしていたんだろ」



 

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…………………………………………



………………………………



……………………



…………



……




──── 地下10階 ワードナ事務所....

地下10階の中でも一際巨大な広さを誇るワードナの事務所の中は、
いつもと変わぬ風景が広がっていた。
所々にあるテーブルの上には魔法の品々が置かれており、
部屋の中央には大きな玉座が鎮座しているだけの殺風景なものであった。

その巨大な部屋の中で、事務所の主であるワードナは1つのテーブルの前に立つと、
テーブルの上にある幾つかの書物を1つ1つ指で差しながら物色をし始めた。

そんな中、事務所の扉が静かに開くと、煌びやかな青色の服に身を包んだバンパイアロード
部屋の中へと入って来た。

バンパイアロードは広い事務所の中を一通り見渡すと、目指すワードナの姿を確認し、
音も無く彼の側まで歩み寄った......。

バンパイアロード 「ワードナ殿、ご報告を」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「例のローラーレンジャーズとかいうパーティーですが…」
ワードナ 「不死の王国には、ノックという習慣は無いのか?」
バンパイアロード 「え……?」

ワードナは顔を一切上げずに、書物を確認しながらバンパイアロードに問いかけた。

バンパイアロード 「あ………これは失礼を…………」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「…………………………………」

ワードナは目指す書物を見つけると、それを手にして玉座まで移動すると、
そこに深く座り込み、書物のページをめくりながら、内容に目を通し始めた。

バンパイアロードはその様子をその場で見届けると、
遅れて玉座の方に近づきながら、再び口を開き出した。

バンパイアロード 「あの……例の地上から来ているパーティーですが……」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「本日、第六玄室に……つまり協会本部まで到達しました」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「奴らは地下10階に来る都度、進むエリアを一部屋ごとに増やしているため、
 今度来る時は、この事務所まで来る可能性があります」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「…………………………………」

玉座の側まで来たバンパイアロードはすぐ側に立つと、
ワードナの反応を辛抱強く待った。

ワードナ 「グレーターデーモンどもは……どうなったんだ?」
バンパイアロード 「理由はまだ分かっておりませんが、
 なぜか最近、奴らはグレーターデーモンを圧倒するようになりました」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「そのためグレーターデーモンでさえ、地下10階を守る役割を果たせておりません」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「…………………………………」
ワードナ 「グレーターデーモンの守りが突破された時は、
 協会が後方の防衛を担当する……と、お前は言っていたな」
バンパイアロード 「はい、確かに」
ワードナ 「なぜ、あっさりと本部の侵入を許した?」
バンパイアロード 「それは……………」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「……やはり、彼らでは………実力が…」
ワードナ まぁ、よい!
 ここでお前を問い詰めてもしょうがない」
バンパイアロード 「…………………………………」
ワードナ 「…………………………………」
バンパイアロード 「…………………………………」
ワードナ 「協会の事は、協会自身でケリをつけるべきだ」
バンパイアロード 「…………………………………」
ワードナ 「アーチメイジは何をしていた?」
バンパイアロード 「協会のトップは休みを取っている、と聞いています」
ワードナ 「このような事態になっていることを、知っているのか?」
バンパイアロード 「多分、知らないかと………」
ワードナ 「あいつの呑気さには…………ほとほと愛想が尽きたっ!!!
バンパイアロード 「…………………………………」
ワードナ 今すぐアーチメイジをここへ呼べっ! ! !


「139.決戦!!上級魔術師協会本部!!」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 16 140 18 18 16 18 16 14 1 0 マスターシーフを2連続で倒した。ノロマなのに…
三洲次 16 149 18 18 17 18 18 18 5 4 このパーティーって全員、何気に調子に山谷あるな。
21 161 18 18 18 18 18 18 0 0 本当に第三玄室の宝箱って何なんだよっ?!
ロース 19 160 17 18 18 17 18 14 0 2 玄室は全部ティルトウェイトで抜けても良いかも。
ランプ 23 124 17 18 18 17 18 17 0 9 中立の鎧の世間での評価って、どうなんだろ?
ブリスケット 18 133 18 18 18 18 17 15 3 5 Wizって、使う呪文はだいたい決まってるよね。

 


【更新履歴】
2022年 1月30日:台詞を一部見直しました。
2021年 9月 4日:次ページへのリンクを設定。
2021年 8月28日:新規公開。