5.イエィ!!!
【登場人物】 | |
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ロイン | 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。 |
三洲次 | 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。 |
桃 | 訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。 |
ロース | こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約8分
さて、地下1階のマップも埋まったことだし、いよいよ地下2階へと降り立ちますか。
地下1階の敵は、ただ殴ってくるだけだが、地下2階になった途端....、
・魔法を使ってくる
・麻痺させてくる
・毒を喰らわさせてくる
・首をはねてくる!
....と、いきなり難易度アップ。
魔法は、既に「モンティノ」(魔物の魔法を封じる呪文)が使えるからいいが、他が問題だ。
特に怖いのは、首をはねる...「クリティカルヒット」ってやつだ。
どんなにH.P.があろうと、一発で死ぬから....もうね....。
ノーリセットだと、途端にクリティカルヒットの恐怖の難度が跳ね上がる、跳ね上がる....。
怖いわぁ....。
ランプ | 「酒場で聞いた話しでは、地下2階では麻痺や毒を使ってくるモンスターがいるらしいですね」 |
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ロイン | 「うーん、どうしたものか…」 |
ロース | 「ボルタック商店で毒消しの薬を売ってるから、買ってみたら?」 |
ロイン | 「そうだな。いくつか買っていこう」 |
店員 | 「いらっしゃいませぇ」 |
ロイン | 「毒消しはあるかい?」 |
店員 | 「もちろんでございます。1個300ゴールドになります」 |
ロイン | 「300ゴールドね……300ぅ?!」 |
三洲次 | 「高っ!」 |
ロース | 「誰かさんの治療費の方が高いけどね」 |
三洲次 | 「……なんか言った?」 |
ロイン | 「俺、手持ちは500ゴールド強しかないぞ。もっと持ってる奴は居ないのか?」 |
ランプ | 「何言っているです。手に入れたお金は常に山分けだから、みんな同じですよ」 |
ロイン | 「そ、そうか...しょうがない。一度みんなのお金を集めて、数個買っていくか」 |
店員 | 「毒消しの薬を3個ですね?しめて900ゴールドになります。ありがとうございます」 |
ロイン | 「じゃ、三洲次、持っててくれ」 |
三洲次 | 「え?俺が持つの?」 |
ロイン | 「お前、戦闘中暇だろ」 |
三洲次 | 「それ、関係あるんすか?」 |
ロイン | 「何を言っている。毒を喰らったら、すぐに治すんだよ。他の者は攻撃に集中するからな」 |
三洲次 | 「あぁ……なるほど……(なんかヤボ用って、俺ばかりじゃね?)」 |
地下2階になると、マップの記憶はほとんどなく、左上(北西)の方に神殿のような場所があり、
そこに金の鍵がある......程度しか覚えていない。
すっかり忘れているので恐いけど、同時にマップが出来上がっていく楽しみも味わえるかな。
なにより、新しいフロアに行けるドキドキ感があり、やっぱりその誘惑には勝てない。
さて、ウィザードリィは階段で降りた場合、上の階とは違う座標から始まるので、
まずはデュマピック(現在位置調査の呪文)で現在位置を確認する。
ただ、デュマピックは普段は魔法使いのロインが唱えているが、今回は呪文を使うキャラのM.P.は戦闘に向けて温存したい。
そこで、もう1人だけデュマピックを使える桃が唱えて、現在位置を確認した。
さすが桃、とにかく頼りになる。
なお、レベル1からデュマピックを覚えることが一応可能なはずのランプ(司教)は、
未だにデュマピックを覚えていない(上記写真)。
........魔法が本職のお前が侍に負けて、どうする........。
とりあえず、マッピングの開始だ。
最初の通路から、すでに扉がいくつもある。
どれにするか悩んだが、まずは近い扉から探索してみることにする。
長い通路を歩いていくと、曲がり角があり、そらに長い通路が続く。
で、その長い通路を歩いてくと、また曲がり角があり、さらに長い通路が続く。
で、その長い通路を歩いてくと、また曲がり角があり、ちょっとだけ長い通路が続く。
で、そのちょっとだけ長い通路を歩いていくと、また曲がり角があり、またちょっとだけ長い通路が続く。
で、そのちょっとだけ長い通路を歩いていくと、また曲がり角があり、今度はやや短い通路が続く。
で、そのやや短い通路を歩い......
って、だあああぁぁぁ!!!
なんだ、ここ!!!!
マップを見ると、グルグルと渦巻き状に通路ができており、どんどん中心に向かっている。
なんだ?中心に何があるんだ?
幸いなことに、敵には一切遭遇せずに、とうとう中央まできた。
なんか....、四角いマークがある。
なんだっけ?これ?
落とし穴?
敵が現れるイベント?
もう、全然覚えてない。
どうしよう……乗っかってみて……大丈夫かな……?
一瞬の判断ミスが命取りとなり、命取りがそのままキャラクターデータ消失につながる危険性をはらむ......。
ウィザードリィにとって、こういう決断の重さは、本当に他のゲームの比じゃない。
だが、勇気を振り絞り、枠の上に乗る!!
もう地下3階へ行けるんかいっ!!!
階段って、こんな近かったっけ?!
いろいろ忘れてるなぁ……。
まぁ、今のチームで地下3階なんて、自殺も同然だと思うので、そのまま引き返す。
かなり長い回廊だが、戻りもまったく敵に遭遇せず。
そして、この長い長い回廊の途中に、一か所だけ扉があった。
ここが玄室だとしたら、いよいよ敵との戦闘になる可能性がある。
ランプ | 「いよいよ、地下2階の敵との戦いですね」 |
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ロイン | 「みんな、油断しないようにな!」 |
三洲次 | 「全力でいきましょう!」 |
ロース | 「あなた、戦闘じゃ何の役にも立たないでしょ?」 |
三洲次 | 「……お前、ときどき毒を吐くよね?」 |
ロイン | 「まぁまぁ。 よし!全員気を引きしめてくれ! ブリ助、扉を蹴破れ!」 |
ブリスケット | 「おりゃっ!」 |
バンッ!
ブリスケット | 「や!いきなり魔法を使う敵のご登場ですかい!」 |
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ロイン | 「魔法だと後方にも攻撃が来る!みんな、注意しろ!」 |
ロース | 「だけど敵はたった一人よ!」 |
ランプ | 「一気に片づけましょう!!」 |
が!
一番最初に動いたのはレベル1メイジだった!!
ランプ | 「いきなり攻撃呪文を唱えてきやがった!!!」 |
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ロイン | 「火球が飛んでくるぞ!気を付けろっ!」 |
火球は前衛の隙間をついて、後衛に直撃する!!!!
三洲次 | 「あ、イテッ」 |
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ロイン | 「……イテッ、って?……それだけ?」 |
ランプ | 「たった1ぃ?!」 |
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ブリスケット | 「おりゃ!」 |
メイジ | 「ゴフッ!!」 |
ランプ | 「弱っ!」 |
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ブリスケット | 「扉を開ける前の、あの緊張はなんだったんでぇ」 |
ロイン | 「まぁまぁ、相手が一人だったし、幸運だったということだろう」 |
ロース | 「なんか、拍子抜けね」 |
とりあえず、扉を開けた先は1マスの小部屋だったので、そのまま出て、元の通路に戻る。
そして今度は、南側(下側)へ続く扉に入ってみる。
が!
扉を開けると、いきなり謎の四角い枠の上に!!!
ロース | 「きゃぁ!! なに、ここ!」 |
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ランプ | 「なんだ?! なんだ、この模様!!」 |
ロイン | 「みんな!気を付けろ! 異常はないか?!」 |
三洲次 | 「……えぇ、別に……」 |
ブリスケット | 「……なんともないですぜ……」 |
ロイン | 「は?」 |
ダメージを受けてないので落とし穴でもないし、方向が変わった訳でもないので回転床でもないし....。
なんだ?これ?
ロイン | 「もしかして、噂には聞いていた、地下1階の鍵がないと何か仕掛けが動く、っていう場所なのでは?」 |
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ブリスケット | 「あ、ロイン殿、さすが。それですぜ」 |
我がパーティーは、地下1階にある鍵は全て入手済みである。
なので、特に何も起きなかっただけ、であろう。
あぁ...ビビらせやがる。
とりあえず奥に扉があるので、そこまで進む。
ブリスケット | 「ここが玄室だとすると、再び敵との戦闘でやすね」 |
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ロイン | 「よし!先ほどは運が良かったが、今度もそうとは限らない。 全員、油断せずに全力で頼むぞ!」 |
三洲次 | 「みんな頑張りましょう!」 |
ロース | 「だから、あなた何もできないでしょ。黙っててよ」 |
三洲次 | 「………グスン………」 |
ブリスケット | 「とにかく、突入しやすぜ」 |
ロイン | 「あぁ……みんな、覚悟はいいか?」 |
ブリスケット | 「でりゃ!!」 |
バンッ!!
ブリスケット | 「今度は、魔法を使う奴が3人も現れやしたぜ!!」 |
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ロイン | 「ブリ助!桃!たたっ斬れ! ロース、今度こそモンティノ(魔法封じの呪文)の力を試す時だ!! ランプも、万全を尽くすためにカティノ(催眠魔法)で眠らせろ!! いくぞ!!」 |
緊張が走るぜ!!
桃 | 「死ねええぇぇっっ!!」 |
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いきなり桃が動く!!
ももは、レベル1プリーストにつきすすんだ。
ガッ!!
そして、いっかいあたり 4 のダメージ。
ロイン | 「くそっ!さすが地下2階だ! あれだけ強い桃でさえ、たった4ダメージしか与えられないのかっ!」 |
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ランプ | 「スライムが倒せるか、倒せないかのダメージ量ですね」 |
ロイン | 「これは長期戦になるかも知れ……」 |
ロイン | 「は?!」 |
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ランプ | 「え? たった4ダメージで死ぬの?!」 |
三洲次 | 「スライムかよ……」 |
プリーストB | 「ひいいぃぃっっ!!」 |
ランプ | 「あ、逃げた……」 |
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ロイン | 「ええぇぇぇ??!」 |
ブリスケット | 「えい!」 |
プリーストC | 「ゴフッ!」 |
三洲次 | 「あ、勝った……」 |
ロイン | 「ええぇぇ…、あっけなさ過ぎだろ!!」 |
最初の緊張はなんだったんだ......。
ブリスケット | 「ふぅ...。とりあえず、今のところは問題は無ぇっすね」 |
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ロイン | 「だが、まだまだ油断するな。何が出てくるか分からないからな。 よし、進むぞ」 |
ローブをまとった男 | 「うわぁはっはっはっはぁーーーっ!!!!!」 |
ロイン | 「!!」 |
ランプ | 「なんだっ?!」 |
ロイン | 「なにぃっ!!」 |
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ローブを広げた男 | 「ほ~ら!ほ~ら!△◎×□じゃぞおぉぉっっ!!!」 |
ロース | 「きゃあぁぁっ!!」 |
ブリスケット | 「うわぁ!!変態だぁっ!!」 |
ランプ | 「なんだっ?!こいつっ!!」 |
ローブを着た変態 | 「わーっはっはっはっはっ......(スタタタ.....)」 |
ランプ | 「な…なんだったんですか……今の?」 |
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三洲次 | 「驚かすだけ驚かして、そのまま去っていきやがった....」 |
ロース | 「もぉ!イヤぁっ!!」 |
ロイン | 「な…なんか、肉体的には全然疲れないが……、精神的に疲れる敵ばかりだな……」 |
ブリスケット | 「噂で聞いていたのとは、違う意味で強敵でやすね……」 |
1回1回、戦闘が始まる度に緊張するけど...、結果はどれも拍子抜けで....。
これなら地下2階も、大丈夫かなぁ....。
そして、しばらく歩いていると、皆様に愛されている、あの敵がとうとう登場!!!
ランプ | 「金貨だああぁぁ!!」 |
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ロイン | 「待て!ランプ!それは生命体だぞ!!」 |
ロース | 「でも……、なんかランプにすり寄ってるわ」 |
ブリスケット | 「なんか懐いてやすね……。こいつら、友好的ですよ」 |
ロイン | 「ええぇぇ!!! 倒すと経験値がたんまり溜まると聞いていたのに、戦えないの?!」 |
ランプ | 「何を言っているんですか、ロイン! コインはともだち、こわくないよ」 |
ロイン | 「…………………」 |
あぁ...、せっかくクリーピングコイン?が出てきたのに....ちくしょう.....。
三洲次 | 「とりあえず、地下2階でも、大したこと無さそうですね」 |
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ロイン | 「そうだな……。あまり無用に緊張しても、なんか疲れるだけだな」 |
ランプ | 「もう少し、ゆとりを持って行動をしましょう」 |
ロイン | 「あぁ、そうするか」 |
と、ここで気を緩めた途端……!!
ロイン | 「なに?!」 |
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ロース | 「え?どこ?! 人影なんて、見当たらないわよ!」 |
三洲次 | 「……床だっっ!!」 |
ランプ | 「なんだ?!あの緑色のドロッとしたの??!」 |
ロイン | 「おい! 襲って来るぞ!!」 |
クリーピングクラッド ×4 に襲われてしまった!!
クラッドA | 「ブシャアァァ…!」 |
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桃 | (ひょいっ!) |
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クラッドB | 「ジュシャアァァ…!」 |
ブリスケット | 「ぐぎゃああぁぁっ!!」 |
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クラッドC | 「ブジョオオォォ…!」 |
桃 | (ササッ!) |
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クラッドD | 「ドシュウウゥゥ…!」 |
ブリスケット | 「ひぎゃあぁぁっ!」 |
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もうね、さすが桃。
どんだけすごいんだよ、君は。
それに引き替え、ブリ助は....。
ブリスケット | 「ぐうわあぁぁ……毒がぁぁ……」 |
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ランプ | 「なに?君?ローションプレイが好きなの?」 |
ブリスケット | 「違っ!……あがっ……」 |
ロイン | 「少しは桃を見習えたまえ」 |
ブリスケット | 「いや……そんな……うがっ……」 |
三洲次 | 「でも、こいつら、やばいですよ」 |
ロイン | 「あぁ、ヘドロのようなくせに、突き進んだり、切りかかったりできるとは」 |
ロース | 「えー?そこぉ?!」 |
ブリスケット | 「ちょ……こいつら……ぐっ……毒を持ってやすって……あがっ……」 |
ロイン | 「お前の醜態を見たら、イヤでも分かるって。 よし!反撃開始だ!」 |
とうとう地下2階の洗礼を受けてしまった。
だが、負ける訳にはいかない!
ここは慎重に戦い、これ以上の被害を出さな........
........出しちゃった......。
桃 | 「てめえぇっ!!!! 何しやがるっっ!!!」 |
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クラッドC | 「プゲロッ!」 |
三洲次 | 「あ……一発……、さすが……」 |
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なんとか勝ったが、ここでブリ助と桃が毒の状態に。
毒消しの薬を買ってきて、良かった...。
毒消しの薬を2つも使ってしまったので、ここで一旦地上に戻って補充することにした。
慎重に慎重を重ねても足りないぐらいが、この世界だ。
しばらく地下2階と地上を往復する。
ってか、地下2階の真南にあるエリアだけど、入ると敵、5~6歩歩くと敵.....、って、敵の出現率高過ぎね?
それでも、地上との往復を重ね、このエリアの探索を続ける。
このエリアは、珍しく点対称という綺麗な構造になっていた。
ランプ | 「なんでしょう?珍しく幾何学的な構造ですね」 |
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ロイン | 「分からないが、何か重要な場所のようだな。 入るのに、チェックポイントもあったし」 |
三洲次 | 「この造りは、日本の神社にある拝堂の構造に似ていますね」 |
ロイン | 「ほー。では、この場所は、何か祭事を行っていた場所なのかな?」 |
そして、奥まった場所で蛙の彫像(カエルの置き物)を見つけた。
ロース | 「なに?これ?」 |
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蛙の彫像 | 「イエィ!!!」 |
三洲次 | 「彫像が踊ってる…」 |
蛙の彫像 | 「イエィ!!!」 |
ランプ | 「でも、なにか重要なアイテムっぽいですね」 |
ロイン | 「とりあえず持って行くか」 |
三洲次 | 「え?これを? 持っていくのは、蛙の『置き物』の方じ……」 |
ロイン | 「細かいことは気にするな!じゃ、三洲次、頼んだぞ!」 |
三洲次 | 「え?!また俺?!」 |
ロイン | 「お前、戦闘中暇だろ」 |
三洲次 | 「これに限っては、絶対関係ないよね」 |
ロイン | 「ほら…」 |
三洲次 | 「ちょ…」 |
蛙の彫像 | 「イエィ!!!」 |
三洲次 | 「こいつ、イエィ!イエィ!って、うるさいんですけど……」 |
ロイン | 「我慢しろ、行くぞ」 |
蛙の彫像 | 「イエ~ィ!!!」 |
三洲次 | 「ちょ…勘弁してよ…」 |
(※ 最後まで書き、読み直して気付いたけど、「彫像」と「置物」は別物だよね....? 面倒くさいから、そのまま話しをすすめますが......)
とりあえず、探索を再開する。
すると、例の強敵、クリーピングクラッドにまたもや奇襲をかけられる!!!
……って、ああぁぁ!!
また、桃が毒にっ!!
それでも、被害はその程度で、なんとか敵を倒す。
むしろ問題はここからだ。
ブリスケット | 「はぁ…はぁ…、なんとか倒しやしたね」 |
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ロイン | 「三洲次、早く毒消しを桃に」 |
三洲次 | 「はい…………あれ…………?」 |
................壊れたアイテムしかない。
三洲次 | 「あれ?………毒消しの薬がない……(イエィ!!!)」 |
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ロイン | 「なにいぃっっ?!」 |
桃 | 「!!」 |
三洲次 | 「さっき、ボルタックで買って来るの………忘れた(イエィ!!!)」 |
桃 | 「てめえぇ!!! なにが楽しいぃんだあぁぁっっっ!!!」 |
三洲次 | 「イエィッ!は俺じゃないってっっ!!(イエィ!!!)」 |
ランプ | 「あ……、うっかりしてましたね……」 |
ロイン | 「なんてことだ……。 ロース?ディオスはどの程度使える?」 |
ロース | 「さっき地上から来たばかりだから、まだ5回フルに使えるわよ」 |
ランプ | 「私も、数回ですがディオスを使えますよ」 |
ロイン | 「よし、なんとかなりそうだ。 ダメージを癒しながら、地上まで戻ろう」 |
三洲次 | 「油断をしましたね(イエィッ!!!)」 |
桃 | 「てめぇ!!! ふざけてんのかあっっっ!!!」 |
三洲次 | 「だから俺じゃないってえぇっっ!!!」 |
しかし、いくらチーム最高のH.P.を持つ桃と言えど、所詮はまだレベル5のH.P.。
地下2階から地上までの歩数をカバーするだけのH.P.は無く、着実にH.P.が0に向かって減っていく...。
桃 | 「はぁ………はぁ………」 |
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三洲次 | 「うわぁ…桃が苦しそうだ(イエィ!!!)」 |
桃 | 「人が苦しんでいるのが、そんなに面白いかあぁぁっっ!!!!」 |
三洲次 | 「だから俺じゃないってっっ!!(イエッス!!)」 |
桃 | 「イエスだとおおぉぉっっ!!!」 |
三洲次 | 「だから違うってえぇっっ!!!(イッエ~ィ☆)」 |
ロイン | 「………ロース、ディオスだ」 |
ロース | 「はい」 |
が……、とうとうロースとランプ、2人の呪文回数が底を尽きた。
しかし、まだ城に上がる階段は見えない。
許された残り歩数は20歩。
桃 | 「はぁ………はぁ………」 |
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三洲次 | 「うわぁ…桃が死にそうだよ(イエェ~イッ!!)」 |
桃 | 「てめええぇぇ!!! 人が死にかけてるのが、そんなに嬉しいぃかあぁぁっっ!!!」 |
三洲次 | 「いやいやっ!!桃が死んで喜ぶと思う??!!(イエッス!イエッスゥ!)」 |
桃 | 「イエスだとおおぉっっ!!!」 |
三洲次 | 「だから俺じゃないってえぇぇ~~!!」 |
桃 | 「まずはてめぇからあの世に送ってやるぅっっっ!!!!」 |
三洲次 | 「ぎゃああぁぁっっ!!(イエェェーイッッ!!!)」 |
ロイン | 「………………」 |
なんとかH.P.が7のところで、無事に地上に生還。
やばかった......。
毒消しの薬が無いと気付いた時は、どうなることかと思った.....。
やはりウィザードリィは、1回の判断ミスが命取りにつながりかねないゲームだ。
もっと慎重に行動しないと....。
とりあえず、現在の状況は次の通りです。
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 死 | コメント |
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ロイン | 魔 | 5 | 14 | 12 | 15 | 7 | 13 | 12 | 10 | 0 | ノロい…。 |
三洲次 | 盗 | 6 | 22 | 12 | 12 | 6 | 11 | 16 | 15 | 0 | 信仰心が…。盗賊には関係ないからいいけど。 |
桃 | 侍 | 5 | 46 | 18 | 16 | 13 | 17 | 17 | 11 | 0 | マジで危なかった…。 |
ロース | 僧 | 5 | 25 | 9 | 14 | 16 | 13 | 14 | 10 | 1 | 力が弱過ぎね?前衛だよね? |
ランプ | 司 | 5 | 20 | 11 | 16 | 14 | 6 | 14 | 6 | 0 | 生命力やばくね…? |
ブリスケット | 侍 | 5 | 37 | 17 | 15 | 13 | 16 | 13 | 7 | 0 | 実は、全員前回から変わってない…。 |
……………………
ロース | 「三洲次、何やってるの?」 |
---|---|
三洲次 | 「この蛙の彫像、うるさいから口を縛ってる…」 |
蛙の彫像 | 「フゴ……ホゴ……モゴ……」 |
【更新履歴】
2021年 9月 4日:表現を一部見直しました。読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 7月 3日:発言者名を右寄せにしました。一部表現を見直しました。
2019年 8月18日:台詞を一部推敲。
2019年 2月18日:台詞を一部推敲。
2019年 1月14日:文章を一部推敲。
2018年12月30日:一部内容を加筆・修正。次ページへのリンクを設定。
2018年12月23日:新規公開。