4.地下1階踏破!
【登場人物】 | |
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ロイン | 「ローラーレンジャーズ」リーダーの魔法使い。 |
三洲次 | 密航してきた日本男児の盗賊。発音は「みすじ」。 |
桃 | 訓練所を首席で卒業した侍の少女。すぐ暴れる。 |
ロース | こんな名前だが細身の美人僧侶。エルフだしね。 |
ランプ | お金一筋のエルフの司教。自分の店を持つのが夢。 |
ブリスケット | 日本オタクのエルフ。侍で、あだ名は「ブリ助」。 |
読了時間 (目安):約6分
現在、地下1階のマップを作成中である。
マップの西側(左側)半分はほぼ埋まったので、この後は地下1階の東側(右側)を攻める。
地下1階の中央には広間があり、その北側(上側)にはダークゾーンへ通じる入口がある。
ここは「『金の鍵』が無いと通れない」ことで有名なので、とりあえず横目で見るだけ。
まぁ、ファミコン版以外は「『金の鍵』が無くても通れてしまう」ことで有名ですが......。
さて、中央の広間から東(右側)を見ると、長い一本道が続いている。とりあえずその一本道を奥まで進む。
すると通路は、ちょうどマップの東端(右端)のところで袋小路になっており、そこの壁に扉がる。
ウィザードリィのマップは左右上下がつながっているので、マップの東端(右端)の扉を通ると、マップの西側(左側)に出ることになる。
......扉を通って振り返ると、壁になっていた。
あれ?
地下1階から一方通行の扉なんて出てきたっけ?
以前書いた「目を瞑っても歩ける」が誇大表現だったと反省しつつ、先に進む。
この道は、フロア中央の広間まで1本道である。しかし、途中にさり気なくワープポイントがあって......
.......あれ?
すげぇ堂々とワープポイントがある......。
マップを書けば、ここが一本道であることは明白である。
にも関わらずT字路が見える、ということは、そこがT字路へ飛ぶワープポイント、ってことだ。
ブリスケット | 「T字路が見えやすぜ?」 |
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ロイン | 「そんなバカな。構造上、1本道のはずだ」 |
ブリスケット | 「あいや……でも……あそこ」 |
ロース | 「本当ね……」 |
ロイン | 「三洲次、本当に地図は合っているのか?」 |
三洲次 | 「え?俺がマッピング担当だったの?!」 |
桃 | 「三洲次ぃいっっ!! てめぇがちゃんとマッピングしねぇから、こんなことになるんだろうがあぁっ!!!」 |
三洲次 | 「いや!いや!いや!こんな単純な構造、間違えようがないって!!」 |
ランプ | 「マッピングしてるのか、してないのか、どっちなんだよ? その反応は……」 |
ロース | 「じゃぁ、あのT字路は?」 |
三洲次 | 「え~と……、なんでしょうね?」 |
そうか......。
ワープ地点があると、その場所はワープした先が見える....という仕様だったことを、すっかり忘れていた。
よく考えると、この仕様だからこそ、景色が変わらないのでワープしたと「気付かない」んだよな。
いろいろ、忘れているなぁ......。
ブリスケット | 「とりあえず、T字路まで行きやすか」 |
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ロイン | 「うむ……、そしてデュマピック!」 |
ロイン | 「ワープした……ということか」 |
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ランプ | 「なるほど、仕組みは理解できましたね」 |
三洲次 | 「じゃぁ、今度からワープ地点には気を付け……られるかなぁ」 |
ロイン | 「うーん……全員が同じ風景が見える以上、これは難しいかも知れんな。 なかなか凝った仕掛けじゃないか」 |
ブリスケット | 「感心してる場合じゃねぇっすよ。どうするんすか、あれ?」 |
ロイン | 「え?」 |
ワープした先はT字路ではなく、実際は3×2マスの小部屋であった。
振り向くと、正面に扉が3つ、さらに両側にそれぞれ扉が2つずつ、合計7つの扉がある。
ロイン | 「この扉のどれかが、きっとこの部屋から抜け出す通路につながっているのだろう。 よし、とりあえず適当に試して行こう」 |
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とりあえず1つ目。
Wizプレイヤーにはお馴染み、マーフィーズゴーストの部屋ですね。
マーフィーズゴーストは友好的だったので、特に何も無く、この部屋は終わってしまった。
今回の戦記では、マイルールに従ってマーフィーズゴースト稼ぎはしない。
なので、こいつはこれで出番終了!
他の部屋では、何かメッセージが出てきた。
三洲次 | 「何ですかね?これ?」 |
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ロイン | 「頭が猫で、体が鶏?...の彫像だな」 |
ロース | 「やだ……悪趣味ね……」 |
ランプ | 「ふしぜんなキズアトがある」 |
ロイン | 「さがしますか?」 |
ランプ | 「はい」 |
三洲次 | 「なんか不自然な会話があったな」 |
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ロース | 「変なの……」 |
ここでは、青銅の鍵をゲット。
この後は、手当たり次第に扉を開けていく。
どの扉も、1×1マスの小部屋を連続で抜ける場所に出る。
が、それらの扉の中に、長い通路に出る扉が1つだけあった。
私の記憶が確かならば、この道が、このエリアから抜け出る道だったはず。
しばらく歩いていくと....
うわああぁぁ!!
フロアの真ん中まで戻ってないのに、もうダークゾーン!!
地下1階って、真ん中のエリア以外にも、ダークゾーンってあったんだっけ?!
....幼い頃の記憶って不確かだなぁ....。
一旦戻るか。
ドン!
......え? 壁?
扉かな?…と思って、蹴破ろうとしたけど、まったく開かないので、間違いなく壁だ。
え?
今、普通に歩いて、ここを通ったよ?!
なのに、なんで戻れないの?!
ウィザードリィ #1って、「通ると閉まる壁」もあったの?!
「通ると閉まる壁」って、ウィザードリィ IV が初出だと思っていたけど、違うんだ。#1 からあったんだ。
へぇ~~......
なんて感心してないで、とにかく、このダークゾーンから抜け出さないと......。
ドン!
ブリスケット | 「いてっ!」 |
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バン!
ロース | 「痛っ!」 |
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ガン!
ランプ | 「ぐほっ!」 |
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ボン!
三洲次 | 「ぶっ!」 |
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ゴツ!
ロイン | 「ぐはっ!」 |
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誰だよ、地下1階は目を瞑っても歩ける、とか豪語してたバカは?
俺だが…。
ロース | 「ちょ…ちょっと……、どこよ、出口?」 |
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ロイン | 「ま、待て!これは、きっとどこかに扉があるはず……」 |
真っ暗闇の中で、壁にぶつかってはAボタンを押していくと....、
バシッ!
扉発見~♪
ロース | 「やっぱり、真っ暗闇だわ……」 |
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ロイン | 「ま、待て!位置的に、ここはフロアの中央だ。 ってことは、南(下)に向かっていけば、例の出口が……」 |
あったけど、押し戻された……。
ってか、「入るなり…」「入って来た…」とあるが、元から入っているんですけど……。
そうか....、外に押し出されるんじゃなく、ただ押し戻されるだけなのか……。
出れないじゃん!!
とりあえず北(上)へ進むと....、
...お馴染みのエレベーターを発見。 懐かしい…。
まぁ、まだ危険だから、降りないけど。
さて....、どうするか....だが.....。
確か、このダークゾーンの中って、小部屋があったよな。
たしか魔法使いか老人かが居て、
マハロ マハマ ドピュドピュ!
みたいな呪文を唱えて、城にワープできる...っていう部屋。
......で、探してみたら、発見!!
....あ、呪文が、ちょっとだけ記憶と違ってた。ま、いいか。
でも、一気にお城へワープ!!
無事に帰還。
さて、残るは北東(右上)のエリア。
ここは玄室が連なるエリアなので、これはこれでマッピングが大変である。
なんてやっていると、とうとうロースとランプもレベル5に成長!
ランプ(司教)は、レベル1の僧侶呪文 ディオス(回復魔法)とバディオス(単発の攻撃魔法)を習得。
そして、ロース(僧侶)はロミルワ(照明魔法)とバマツ(全員の防御力アップ魔法)を覚えた。
......レベル3の呪文なら、先にディアルコ(麻痺治癒の魔法)を覚えてくれよ!!
あの、スタナー大好き三洲次さんのために!!!
ロース | 「ごめんね、三洲次」 |
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三洲次 | 「余計なお世話じゃぁ!!」 |
そんなこんなもありつつ、ここまでレベルが上がれば、もう地下1階は安全に回れるので...、
...特にトラブルも無く、銀の鍵も入手。
マッピングも完成した。
さて、もう少しでレベルアップするキャラがいるので、このまま地下1階で、もう少しだけ経験値稼ぎをする。
何回か戦闘をし、何回か宝箱と対峙する。
そんな中、宝箱の罠で「ばくだん」が出てきた。
三洲次 | 「む……、これは……、爆弾ですね」 |
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ロイン | 「そうか。危険だが、三洲次もレベルアップしてきたし、大丈夫だろう」 |
ランプ | 「ええぇ?! わ……私は怖いから、陰に隠れさせてもらいますよ」 |
ブリスケット | 「ランプはんも臆病でんなぁ」 |
桃 | 「てめぇ、失敗したら……分かってんな?」(剣先を首に当てて…) |
三洲次 | 「や……ちょっと……緊張させないで……」 |
ランプは物陰に隠れ、ロイン、ロース、ブリスケットの3人は少し離れたところに、そして桃は三洲次の背後から剣を首に当てて、今にも襲いかかろうとしている。
そして、爆弾の解除に挑む三洲次........
三洲次 | 「やば!(ダッ!!)」 |
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桃 | 「え?」 |
ロイン | 「え?」 |
ロース | 「え?」 |
ブリスケット | 「え?」 |
ランプ | 「………やっぱり……」 |
爆発する宝箱......。
ロイン | 「うぅ……と、とりあえず被害の報告を……」 |
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ランプ | 「隠れていて正解でした。無事です」 |
先見の明で隠れていたランプは無傷。
ロース | 「2ポイントのダメージよ」 |
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ブリスケット | 「3ポイントのダメージっす」 |
ロイン | 「俺は2ポイントのダメージだ」 |
少し離れていたところに居た3人は、多少の被害を。
桃 | 「三ぃ~洲ぅ~次ぃ~...」 |
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宝箱の側で逃げ遅れた桃は、一人だけ8ポイントものダメージ。
そして、肝心の張本人は......
三洲次 | 「すぐに逃げたから無傷で済みました」 |
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ノーダメージ!!
ロイン | 「!!」 |
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ロース | 「あり得ないわ!!」 |
桃 | 「ぶっ殺す!!!」 |
三洲次 | 「うわあああぁぁ!!」 |
ブリスケット | 「さすがに今回は止めようとは思いやせんね」 |
ランプ | 「自業自得だよな」 |
ロース | 「最低......」 |
ぎゃあああぁぁぁ…… |
とりあえず、地下1階を踏破した時点でのメンバの状況は次の通りです。
名前 | 職 | LV | H.P. | 力 | 知 | 信 | 生 | 早 | 運 | 死 | コメント |
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ロイン | 魔 | 5 | 14 | 12 | 15 | 7 | 13 | 12 | 10 | 0 | 下階に向けて素早さが欲しいが、チーム最低…。 |
三洲次 | 盗 | 6 | 22 | 12 | 12 | 6 | 11 | 16 | 15 | 0 | 盗賊としてのバランスはキープ。 |
桃 | 侍 | 5 | 46 | 18 | 16 | 13 | 17 | 17 | 11 | 0 | ブリ助に先んじて呪文も3つ習得。実に頼もしい。 |
ロース | 僧 | 5 | 25 | 9 | 14 | 16 | 13 | 14 | 10 | 1 | 2階へ行くから、ディアルコが欲しかった…。 |
ランプ | 司 | 5 | 20 | 11 | 16 | 14 | 6 | 14 | 6 | 0 | この運でよく爆弾が無傷だったな。 |
ブリスケット | 侍 | 5 | 37 | 17 | 15 | 13 | 16 | 13 | 7 | 0 | 着実に弱点を克服して成長中。運以外は。 |
そんなこんなで、侍の2人がついにレベル5、盗賊の三洲次も一足早くレベル6になった。
ところで......、せっかく手書きでマップを作ったので、成果をアップしたいのだが......
......引っ越しのゴタゴタとかなにかで......地下1階のマップだけ、どこかに行ったのか......見つからないです......。
継続して探しますが、見つからなかったら、仕方ないので再現(要は再作成)します......ちょっと情けないけど......。
さて、そろそろ必要経験値が多くなり、地下1階では厳しくなってきた。
なので、そろそろ地下2階に降りたいと思います。
【更新履歴】
2021年 9月 4日:表現を一部見直しました。読むのにかかる所要時間(目安)を掲載しました。
2021年 7月 3日:発言者名を右寄せにしました。一部表現を見直しました。
2019年 2月18日:一部の台詞、文章を推敲。
2019年 1月14日:手書きマップについて追補。
2019年 1月 7日:一部画面写真を追加。
2018年12月30日:一部セリフの間違いを修正。文章を一部推敲。
2018年12月23日:呪文の和訳を一部見直し。文章を一部修正。次ページへのリンクを設定。
2018年12月16日:新規公開。