129.進撃のグレーターデーモン

【登場人物】  
サーロイン ローラーレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
元接近戦最強の少女。現在は盗賊。すぐキレる。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ お金一筋のエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約12分(動画無)約22分(動画込)
※画面撮影アプリの影響で動画にノイズ音があります。申し訳ありません。
※ページが崩れる場合、本サイトのキャッシュをクリア願います。



その日、プレイヤーは思い出した

乱数に支配されていた恐怖を

アイテムが全然出てこない屈辱を……


あ、今回も全然出ないアイテム(下記2種類)を求めて、地下10階第三玄室までを周回する、ってだけの話しです。

・守りの盾
・破邪の指輪



【目次】

1周目:ちはやぶる

2周目:グレーターデーモンの逆襲

3周目:進撃のグレーターデーモン

4周目:その時は来たれり…




■1周目:ちはやぶる



とりあえず、出発しましょう。


──── 地下10階 第一玄室(1周目)


マスターニンジャをやり過ごすと、次が......、


サーロイン 「ふあっ?!」


三洲次 ぐはあっ!!


サーロイン ぐほおっ!!


サーロイン 撤退っ!!撤退っ!!!

バタンッ!      ← 扉から通路に戻った音


三洲次 「いちち……っ!」
サーロイン 「今回は不運な立ち上がりだな……」
三洲次 「なんか今回はロクなこと無さそう……」
ロース 「三洲次のそれってすぐ当たるから、止めてよ!」
三洲次 「いや……止めて、って言われても……」

......レベル8ファイター奇襲を喰らってしまった。

サーロイン 「ま、傷を治したら、入り直そう」

バンッ!        ← 扉を蹴破った音


サーロイン うわあぁっ?!
三洲次 またっ?!


シーフ達 「「うわあぁっ?!」」
   
サーロイン 「へ?」


ロース 「逃げちゃったわね……」
ブリスケット 「経験値がまったく入らねぇっすぜ……」
ランプ 「本当に調子の悪い立ち上がりですね……」
サーロイン 「仕方ない。
 もらえる物だけもらっておこう」


三洲次 「サイテーだ………」
ロース 「アイテムもダメね……」
サーロイン 「ま、しょうがないだろう。
 次の玄室へ進むか」

......と、第二玄室へ続くワープポイントへ向かおうとしたら........、




ハイウィザード 「なんとかゴーゴンを見つけたな」
ビショップA 「苦労しましたね」
ビショップB 「早く本部に連れて帰りましょう」
ゴーゴン 「ぶも~~」

ロース 「あれって、例のゴーゴンなのね」
三洲次 「見つけたんだ」
ブリスケット 「ってか、ずっと探してたんすか……」
サーロイン 「ゴーゴンを連れていくのに夢中で、こっちに気付いてないな。
 じゃ、やり過ごそう」


ハイウィザード達をやり過ごし、第二玄室へつながるワープポイントへ向かう。


サーロイン 「では、ワープを…」
三洲次 「ん? なんか……」
ランプ 「…遠くから声が聞こえますね……?」

ビショップC うわあっ!! また逃げ出したあっ!!
ハイウィザード なにやっとんじゃああぁっ!!
 早く捕まえろおぉぉっっ!!
ビショップD 待てええぇぇっ!!
ゴーゴン ぶもっ♪ ぶもっ♪ ぶも~~っ♪♪

三洲次 「なぁ、ロイン?
 なんかまたゴーゴンが逃げ出したっぽいですよ?」
サーロイン 「ほっとけ、次に行くぞ」


....第二玄室へ。


──── 第二玄室(1周目)


三洲次 「ロースが素早くて、助かりますね」
ブリスケット 「さすが最速の女王様っす!」
ロース 「(ボガッ!)」
ブリスケット ふぉごっ!!
ランプ 「とりあえず宝箱を開けましょう」


ランプ 「お金しか入ってなかった………」
三洲次 「これで、もう3連続でアイテムをゲットできず……ですよ」
サーロイン 「しょうがない。
 第三玄室に希望を託そう」



第三玄室へ........


──── 第三玄室(1周目)


バンッ!

??? 「これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも 地下の玄室」
   
サーロイン 「は?」


レイバーロード 「エンカウントの 後の心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり」
   
サーロイン 「え? な……なに??」
ブリスケット 「あれは『百人一首』っす……多分」
サーロイン 「何?それ?」
三洲次 「まぁ、日本流の詩、ってとこです」
サーロイン 「ちなみに、今のってどういう意味?」
ブリスケット 「エンカウントした後の心の内と比べたら、昔(これまで)の感情など無いに等しい……、
 ってぇ訳で、あっしらと戦うことになり、かつてなく高揚している、ってとこっすね」
サーロイン 「言ってることは意外とマトモなんだ……」


サーロイン では、お前らのその高揚に、是非とも応えてやろう!!
   
ハイプリースト 「世の中よ 道こそなけれ思ひ入る 地下の奥にも 敵ぞなくなる」
   
サーロイン 「……い、今のハイプリーストのは?」
ブリスケット 「まぁ、意図を汲み取ると、あっしらが苦しむ声が玄室に響き渡るぞ、ってぇ言いたいんでは?」
サーロイン 「ふん!
 玄室に響く苦痛の声は、むしろお前らの方だ!!
三洲次 「なぁ、ロイン、日本ではこういう時って、ちゃんと詩で返すのが礼儀ですよ?」
サーロイン 「えぇ~~………、面倒くさいんだけど……?」
ランプ 「こっちは、この迷宮流で返しましょう!」
サーロイン 「そうだな。
 では、せめてもの礼儀として、
 俺も日本流で応えてやろうっ!!!
 必っっ殺!!
 旋っっ風ぅーー剣っ!!!
 でやあああああぁぁぁぁぁっ!!!
   
ブリスケット 「腕をグルグル回しながら敵に突っ込んでいきやしたぜ……」
三洲次 「なんだ、ありゃ……」


ハイプリースト これで勝ったと思うなよぉお!!

サーロイン お前の力はそんなものかっ!
三洲次 「また何かパクリました?」
ブリスケット 「ロースはん、久しぶりにロイン殿が一撃で倒したんで、褒めてやっては?」
ロース 「えぇぇ~……腕をグルグル回しながら敵に近づくとか、ダサいからヤダぁ………」
ランプ 「むしろ、あんなのでよく敵を倒せましたね………」


レイバーロード あはれとも いふべき人は思ほえで
 身のいたづらに なりぬべきかなっっ!!!

三洲次 あっさりやられていくお前たちでさえも、
 誰かの物語の一部分(パーツ)だ!

ブリスケット 「…………………………」
ロース 「…………………………」
ランプ 「…………………………」
三洲次 「ん? ………な、なに?」
三洲次 た、たまにはいいだろっ!?


ジャイアント達 「「正々堂々トヤッテ負ケテ
  カッコ悪イコトアルカアアアァァァ!!」」

ロース 「後ろのジャイアントたちも片付けたわ!!」
サーロイン 「今日は敵も味方も、一体どうしたんだ……?」
三洲次 「あんな必殺技出してる人に言われたくないと思います」
ランプ 「気にせず、宝箱にいきましょう!!」
ブリスケット 「ランプはんって、ブレねぇっすね……」


サーロイン 「桃、慎重に頼むぞ」
「任せなって」




ロース 「アイテムが3個も入っていたわ!!」
ランプ 「やりましたね!!」
三洲次 「おいおいおい、最近のレイバーロードは絶好調だな!」
サーロイン 「よし!
 さっそく鑑定だ!!」


・銅の小手
・捻じれた杖
・希望の胸当て

ランプ 「おぉ!!
 『希望の胸当て』がありましたよ!!」
ブリスケット 「これまたレアな一品ですぜ!!」
ロース 「さっきまでの宝箱がウソのようね!!」
サーロイン 「最後の最後で運が上向いて、良かったな。
 では、地上に戻ろう」


ロース 「…………待って」
サーロイン 「ん?」
ロース 「この前から時々起きている振動………、また大きくなってない?」
三洲次 「確かに……」
サーロイン 「桃、何か分かるか?」
(すっ……)
 ↑地面に手を付けて振動を感じ取ってる
サーロイン 「どうだ?」
「…………グレーターデーモンの集団の………本隊が近くまで来てるな………」
三洲次 「え? 本隊?!」
ブリスケット 「ちいと待って下せぇや。
 あやつらの狙いがあっしら、てぇことは……」
サーロイン 「近々、その本隊と対峙することになる……ってことだな」
ロース 「…………………………」
ランプ 「…………………………」
サーロイン 「とりあえず、一旦地上に戻ろう」

 


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■2周目:グレーターデーモンの逆襲




──── 第一玄室(2周目)


サーロイン 「な?!」


三洲次 うごおっ!


ブリスケット ぐはあっ!!
サーロイン 撤退っ、撤退っ!!


バタンッ!       ← 扉を閉めた音


また第一玄室で、レベル8ファイターの奇襲を受けてしまった。

三洲次 「いてて……第一玄室で、今日2回目だよ………」
ブリスケット 「いちち……歴史は繰り返す、っすな」
三洲次 「歴史ってほど時間経ってないだろ」
サーロイン 「とりあえず、入り直おすか」

バンッ!




ゴーゴン ぶもぉ~~~♪
   
三洲次 「まさか………こいつ…………」
ブリスケット 「ここで逃げ出したゴーゴンなんでは?」
ランプ 「たくましいですよね、このゴーゴン」
サーロイン 「とりあえず、戦っても大した成果が得られないから、撤退しよう」


「にげる」をポチッとな。


ゴーゴン ごおおおおぉぉっっ♪♪
   
三洲次 あぢゃぢゃぢゃぢゃっっ!!
ブリスケット あ、あっしらが何したっすかあぁっ?!!
サーロイン 撤退っ、撤退っ!!


三洲次 「ぜぇぜぇ……、ヒドイ目にあった……」
サーロイン 「治療が済んだら、入り直そう」

バンッ!



ゴーゴン 「ぶもっ♪ ぶもっ♪」
   
三洲次 「ひそひそ…(まだいるんだけどぉ……)」
ブリスケット 「ひそひそ…(気付かれねぇ内に、戻りやしょう)」
サーロイン  こそこそ………


..........パタンッ!


三洲次 「やれやれ、ですね」
サーロイン 「仕方ない。
 少し間を空けてから、入り直そう」

バンッ!


サーロイン また?!


ニンジャA 「ひょおおおぉぉっっ!!」
三洲次 ぐわあっ!!
   
サーロイン グレーターデーモンっ!!?
ブリスケット しかも、いきなり5匹ってぇことはっ?!!
ロース 「え?! じゃぁ、こいつらが!?
ランプ ま、まさかっ?!
   
デーモンA 見ツケタゾオオォォッ!!!
デーモンB コッチニ 居ルゾオオオォォッッ!!!
   
サーロイン え?


ランプ 「い、1匹増えた!?」


ブリスケット 「2匹増えたっす!!?」
   
デーモンA オイッ!!
 コイツラハァァ、ソコノ ロード ノ マロール デェェ、
 逃ゲ出スソウダァッッ!!
サーロイン 「え? え?!
デーモンC ナラバアアアァァッ!!
サーロイン ちょ、ちょっと!!!


サーロイン ぐわあああぁぁっ!!!
デーモンC ヨオオオォォォシ!!
   
三洲次 「ロインが麻痺したっ!?」
   
デーモンD デハ、今ノウチニィィィツ!!!


ロース 「3匹増えたわっ!!」


三洲次 4匹増えたあああぁぁっ!!!

奇襲ターン終了........


デーモンF ココガアアァァッ!!!
デーモンG オマエラ ノオオォォッ!!
デーモンH 墓場ニイイィィッ!!!
デーモンI ナルノダアアアァァッッ!!!

グレーターデーモン9匹ぃ??!!

三洲次 「グ、グレーターデーモンの本隊って………こ、こんなにいるの!?」
ロース 「こんな数は……初めてだわ…っ!!」
ブリスケット 「こ、この数はぁ………」

絶対無理ぃぃっっ!!!

ブリスケット 「…か、勝つのは無理っすよ、絶対にっ!!」
ランプ 「で、では、マロール(戦闘から絶対に離脱できる呪文)で逃げるしか……」
三洲次 「でもなぁ……いつもマロールを唱えてたロインがなぁ………」
   
サーロイン 「ぎ………が………ぐ…………」
   
ロース 「ッ~~……!
 ここまで使えない人だとは思わなかったわっ!」
三洲次 「ロース、頼れるのはお前だけだよ」
ロース 「……ベストは尽くすわ………」


頼むぞ、ロース!!!


戦闘開始っ!!!


ロースが一番手で来たーーーっ!!!

さすが最速の女王!!!

さすが我がパーティーが誇るエリート魔法使いっ!!!

マジでロースは頼りになるっ!!!!



…………


……………………


………………………………


…………………………………………



──── 地下1階......


無事に脱出!!

三洲次 「ふぅ……さすが、ロースだ………」
ランプ 「助かりましたね………」
ブリスケット 「やはり最速の女王様は違ぇっす!」
ロース 「(ボカッ!)」

ブリスケット 「……いちち…………」
ランプ 「とりあえずロインを治療し、現在位置を確認しましょう」




サーロイン 「エレベーターのすぐ側に飛んだようだな」
ランプ 「ディロマトの魔法使いがいる部屋の近くですね」
三洲次 「じゃ、それで一旦地上に帰りますか?」
サーロイン 「その部屋の座標って、いくつだっけ?」
ブリスケット 「えぇと………」
ロース 「……最近全然来てないから、忘れちゃったわ」
サーロイン 「じゃ、確認するのも面倒くさいし、まっすぐ進めば階段の近くに出るから、
 もう歩いて帰るか……」

ってな訳で......、


....歩いて地上に戻りました。


いや、ひどい目に遭った......。

 

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2周目がアッという間だったので、今回はもう1周しましょう。


■3周目:進撃のグレーターデーモン




──── 第一玄室(3周目)


三洲次 「まさか、またグレーターデーモンの大群が待ち構えてるのかなぁ……」
ランプ 「大いにあり得ますね」
ブリスケット 「どうしやすか?」
サーロイン 「まぁ、入ってみないと分からないからな。
 覚悟を決めて、突入しよう!」
三洲次 「やれやれ……」

バンッ!


サーロイン 「えぇ?! また!?」


ブリスケット ふぅごおっ!!


三洲次 ふぃぎぃっ!!


サーロイン ぐぉほおっ!!
 撤退っ、撤退っ!!!

バタンッ!!


三洲次 今日3・回・目ぇっ!!!
ブリスケット 「二度あることは三度ある、っすな」
三洲次 「納得するなよ……」
サーロイン 「とりあえず、入り直そう」

バンッ!


デーモンA ココニ イタカアアアァァッッ!!!
デーモンB 今度コソォォッッ!!
デーモンC 逃ガサンゾオオォォッッ!!
   
三洲次 だああぁっ!!!
 やっぱりいるんじゃぁんっっ!!」
ロース 「私たち、完全に狙われてるわ……」
ブリスケット 「マジで面倒なことになりやしたぜ……」
ランプ 「どうします…?」
サーロイン 「手分けして探してるのか、今回は幸い数が少ないな。
 3匹なら、なんとかなるだろう。
 戦うぞっ!!


いざっ!!!



まず、ランプモンティノ(呪文封じの魔法)、最速の男・ブリスケット攻撃が飛び出すが、いまいち効果無し
ま、ここら辺は想定内だ。


デーモンA マアァァハアァァリイィィトオォォッッ!!
   
サーロイン ぐおおおぉっっ!!
ランプ 「こ、こいつら、詠唱が早いっ!!」


つづいて、今度はロースモンティノが飛ぶが、今回はロースをもってしても呪文は通用せず!

ロース 「ダメっ! 今回は全然通用しないっ!!!」
ブリスケット 「ロースはんでもダメっすか?!」
ロース 「これ、グレーターデーモン自体が最近の奴らより強いんだわ!!」
サーロイン 「なんてことだ………」


さらにサーロインの攻撃が続くが......こいつは......なんで......、

サーロイン 「あれ………?」
ロース なんで一撃で倒せないのよっっ!!!
サーロイン 「え~………なんでだろうぉ………?」


デーモンA ラアァァハアァァリイィィトオォォッッ!!
   
サーロイン ぬほおおおぉぉっっ!!
ロース ほら見なさいぃっ!!
 一撃で倒さないから、こうなるのよっっ!!!


最後に、なんとか三洲次1匹を倒す

1ターンで、やっと1匹倒すのが精一杯かよ......


2ターン目........


三洲次 「こ……今回は、けっこうガチンコな対決だな………」
ロース 「やっぱりグレーターデーモン自体が、最近のやつらより強いんだわ……」
ブリスケット 「そんなのが大勢ここらを跋扈してて、あっしらを狙ってるてぇ……」
ランプ 「なぁ、ロイン?
 こんな戦闘が今後も続くとしたら、いずれパーティーがもたなくなりますよ?」
サーロイン 「そりゃ、こいつらは俺たちを潰しにきているんだ……。
 このままでは、いずれ俺たちはもたなくなるだろうな………」
三洲次 「そんな……あっさり認めないでくれよ………」
ロース 「どうすんのよ……?」
サーロイン 「もたないのは、今のままだったら……だ。
 だが、心配するな!
 あと少しで形勢は逆転できる!!
 それまでは俺を信じて、耐えてくれ!!」
ランプ 「え? 何があるんです?」
サーロイン 「それは……今日の冒険を終えたら説明できるはずだ!!
 だから今は、目の前のこいつらに集中しよう!!!」


サーロイン いくぞっ!!

2ターン目、開始っ!!!


デーモンB グィギャアアアァァッッ!!(ズシャーン!)
   
サーロイン 倒したっ!!
 一撃で倒したぞ!!
ロース 「今夜は大雨ね」
サーロイン 「お前、本っ当にかわいくないな…」


デーモンC グゥワァアアアァァッッ!!(ズシャーン!)
   
三洲次 よしっ!!
 2ターン目はノーダメージで倒したぞっ!!」
ブリスケット 「やりやしたね!」
ランプ 「グッドですよ」


無事に勝利

三洲次 「ふぅ………やっぱりグレーターデーモンは、プレッシャーが半端無いな」
ブリスケット 「こんな戦闘が続きやすと、やっぱ身がもたねぇっすぜ………」
ランプ 「とりあえず宝箱を開けましょう!!」
ロース 「ランプって、本当にブレないわね………」



「いちちち…っ!」
三洲次 「前回から毒針2連続で失敗だな……」
ランプ 「バッドですよ……」


・「暗闇」の巻物
・捻じれた杖

おまけに、大したアイテムが入っていなかった。



第二玄室へ......。


──── 第二玄室(3周目)



三洲次 「おーー!
 久々の楽勝な相手だぁっ!」
ランプ 「ちょっと一息つける感じですね」
ブリスケット 「しかも先制っすから、間違いなく無傷で勝てやすぜ!」
ロース 「おまけに4匹なら、経験値も膨大ね!」

ってな訳で......、


....ロースの「窒息の指輪」で......、


....先制中にアッと言う間に勝利!



・エルフの鎖帷子

今度は、さすがに桃も罠の解除に成功
アイテムは、やっぱり微妙だったが。

三洲次 「これ、エルフ専用でもないのに、なんで種族の名前が入ってるんだろうな?」
ランプ 「エルフでも司教とかでは装備できませんしね。 私のことですが…」
ブリスケット 「他に『ドワーフのローブ』とか、『ホビットの兜』とかあっても良さそうっすけどね」
ロース 「それ、組み合わせに問題があるわよ」
三洲次 「なんとなく魔法防具っぽい…ってところかな?」
ランプ 「我々エルフの里では、鉄よりも軽量かつ頑丈なミスリルで装備を作ってますから、
 そこから来てるのでは?」
サーロイン 「ミスリルって言えば、希少金属じゃないか。
 レアだぞ!」
ブリスケット 「マジっすか?
 じゃ、『エルフの~』というアイテムがたくさん出てくると良いっすな!」
ロース 「そんなに種類あったかしら……?」


とりあえず......、


....第三玄室へ。



──── 第三玄室(3周目)


三洲次 げぇっ!? またかよっ?!


三洲次 「ほっ…………」
ランプ 「最近、奇襲が多いですね……」


一旦出て、入り直す。



三洲次 奇襲、多過ぎぃぃっ!!!


ナイトストーカーA 「キィイイィィッッ!!」
三洲次 うわあっ!!(ひょい!)」

ちょ?!

なんだ、この数っ!!

しかもレベルドレインしてくるナイトストーカーが、3匹もいるんだけどっ!!!

ま、まずいぃぃっ!!!


デーモンA ヤツラガ 来タゾオオオォォォッッ!!!
 ヤッテシマエエエェェッッ!!!
   
サーロイン 「ま、またグレーターデーモンっ?!!」
ランプ 「しかも今度は手下を大勢連れてきましたよっ!?」
ブリスケット 「ちょ?!
 ナイトストーカーが速攻してくるっす!!!」


サーロイン うおっと!!(ささっ!)」
   
ロース 「あら、避けたわ」


ブリスケット ひいぃっ!!(ピョン!)」
   
ランプ 「お、避けましたね」

おぉ!!!
避けた!!!

3匹とも避けたぞっ!!

よくやった!!!

サーロイン 「はぁ…はぁ……な、なんとか危機は乗り越えたか?!」
ブリスケット 「いや、まだ忍者どもがいやすぜ!?」

その後も......、


....オーガロードやら......、


....レベル8ニンジャやらの猛攻が来るが、
オーガーロードの攻撃は全て避けきり、クリティカルも回避できた。

グレーターデーモンも.......


....仲間を呼ぶのに失敗していたので、結果的には奇襲での被害はあまり出ず。

ラッキーだった........


そして、通常ターンへ......


デーモンA 今度コソオォォ ブッ潰シテヤルウウゥゥッ!!
   
ブリスケット 「ぜぇ…ぜぇ……危なかったっす………」
サーロイン 「はぁ…はぁ……な、なんとか耐えきったな………」
ランプ 「とりあえずこの大群を相手に大した被害が無かったのは、不幸中の幸いですね」
三洲次 「で、でも………こんな戦いが続いたら………いずれ被害が出ますよ、絶対に………」
ブリスケット 「身がもたねぇっすよ………」
サーロイン 「敵もいよいよ本気を出してきた………ってことだな」
ロース 「呑気に分析しないでよ……」
サーロイン 「とりあえず、今は一戦一戦を乗り越えることを考えるんだ!」
三洲次 「マジで『乗り越える』だよ、これ………」


通常ターンの戦闘、開始っ!!!


サーロイン ティルトウェイトオオオォォッッ!!!
   
ランプ 「ロインが一番手でいきましたよっ!!」
三洲次 「え? あのロインが…?!」
ロース 「今夜は嵐ね」


いきなりサーロインティルトウェイト(最強の全体攻撃呪文)飛ぶ!!!

グレーターデーモンには通用しないのは当たり前として......、



....後続は忍者オーガロード全員吹っ飛び......、



....ナイトストーカー2匹消し飛ばす!!

三洲次 「グレーターデーモンは任せてくれ!!」
ランプ 「残ったナイトストーカーも、私に任せて下さい!!」




2ターン目攻撃を畳み掛けて、見事被害無しで勝利!!

三洲次 「ふぅーーっ……、
 今回も、なんとか勝てましたね」
ブリスケット 「はぁ…はぁ……今回は被害が無かったから良かったっすが……、
 このままじゃ、いずれやられるのは目に見えてやすぜ…?」
ロース 「そうよね…。
 ねぇ、ロイン?
 本当に大丈夫なの?」
サーロイン 「あぁ、あと少しの辛抱だ。
 それより、宝箱を開けようじゃないか」



無事にメイジブラスター解除し、中から出てきたのは........、


・エルフの鎖帷子

ランプ 「また『エルフの鎖帷子』……」
ロース 「誰かさんが、『エルフの~』がたくさん出てきてほしい、なんて言うから」
ブリスケット 「え? あっしのせいっすか?!」
三洲次 「ここでは『エルフの~』は1種類しかないから、まぁ、当然こうなるわな」

微妙な中身であった......。

サーロイン 「結局、今回も新しいアイテムは出なかったな」
三洲次 なんの成果も!!
 得られませんでした!!
ロース 「どうしたのよ、急に…?」


………


………………


………………………


………………………………


さて、本来ならここまでなのですが、
あと少しでサーロイン(君主)レベルアップできると分かったので、
とりあえず地下10階であと一戦だけします。


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■4周目:その時は来たれり…

(※) 4周目の動画はありません


──── 地下10階 第一玄室(4周目)


うまい具合にウィルオーウィスプが出てきたので、経験値目当てだから、こいつを倒して帰還。

4周目はこれだけ


………


………………


………………………


………………………………


──── 地上 冒険者の宿......

ってな訳で、本日は3名レベルアップです。


■サーロイン(君主)


お、H.P.が大幅アップしたぞ!

そして、呪文も習得か。
何を覚えたのかな?


おぉ!!
レベル7僧侶の呪文一発で習得!!

とうとう2人目全呪文が使えるキャラクター誕生である!!


これで、サーロインは....、

・前衛に相応しい直接攻撃
魔法使い呪文を全て習得
僧侶呪文を全て習得
ディスペルが可能
クリティカルヒットが可能(「聖なる鎧」装備のため)

....という、パーティーにおいて唯一の万能キャラとなった訳だ!!
素晴らしい!!!


........の......はずだが........なんだろう......こいつの、この頼りの無さは......。


直接攻撃は外すことが多いし、
呪文はほとんど使わないし、
ディスペルなんてやったことあったか?....ってほどだし、
クリティカルは出したくて出せるものじゃないし........


一応主人公という位置付けで最強キャラを目指して育てて来たのに、
いざ完成してみたら、ほとんど使わないものだらけで......。


ぶっちゃけ、前衛職が足りないのと、後衛職に優秀な魔法職・僧侶職がいるので、
戦闘ではひたすら剣で敵をぶん殴っているだけ......である。

レベルを上げて物理で殴ればいい


君主の意味、これっぽっちもねぇ........


やっぱりパーティーは、一緒に組むメンバーとの組み合わせを考えて、
バランスよく育成しないとダメなんだな......。

......という、そんな当たり前のことを再確認しつつ、次はブリスケット


■ブリスケット(僧侶)


おぉ!!
彼もH.P.が大幅アップ!!

ローラーレンジャーズも、いよいよ転職前よりも高いレベルに突入し始めた、ってことだな!

よしよし!!



そして、最後に......



■桃(盗賊)


桃は、無事にパーフェクトをキープ

そして........

サーロイン 「桃は、今回でレベル21だな?」
「うぃ」
サーロイン 「"あれ"を考慮すると、21で良いだろう」
「…………………………」
サーロイン 「ギリギリ間に合ったな………」
   
   
サーロイン 諸君っ!!
ロース 「………………………………」
サーロイン 今、我々はグレーターデーモンの大群に狙われている!
ランプ 「………………………………」
サーロイン このままでは、いずれは取り返しのつかない被害も出ることだろう!!
ブリスケット 「………………………………」
サーロイン だが、昼間も言った通り、心配は不要だ!!
三洲次 「………………………………」
サーロイン 桃!
「うぃ」
サーロイン 「転職前に、お前に説明していた"その時"が、とうとうやって来たのだ!
 準備はいいな!?
「うぃっす
サーロイン 諸君っ!!!
サーロイン 敵が本気で来るなら、
 こっちも本気でいくぞっ!!
サーロイン 反撃開始だっ! ! !

 

「130.爆誕!!くノ一 桃!!」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 16 140 18 18 16 18 16 14 1 0 ついに彼も全呪文を習得!!
三洲次 15 148 18 18 18 18 17 18 5 4 とりあえず村正さえ振ってくれてれば、いいや。
21 161 18 18 18 18 18 18 0 0 とうとう来る時が来たようだ......
ロース 18 159 17 18 18 18 18 13 0 2 ここまで育つと、彼女はあまりレベル関係ないかも。
ランプ 22 100 18 18 18 16 18 16 0 9 一番レベルが高いのに一番H.P.が低いって、どうよ?
ブリスケット 18 133 18 18 18 18 17 15 3 5 意外とパーフェクト狙えちゃう?!

 


【更新履歴】
2021年12月 4日:一部の台詞を見直しました。
2021年 8月21日:一部の表現を見直しました。
2021年 7月 3日:次ページへのリンクを設定。
2021年 6月26日:一部の台詞を推敲しました。
2021年 6月19日:新規公開。