29.チップとテール


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ウィザードリィ II リルガミンの遺産は、1階にある言葉の通り...


...両方のパーティーがいないとクリア出来ません。


そこで、今回から悪のパーティーも作成して育てていきます。


ただ、この悪のパーティーは、リーダー2人で務める変則的な構成。
しかも、このリーダーの2人なかなかの曲者......。



まずはこの2人の「悪」っぷりを、とくとご覧下さい。




【目次】

1.チップとテール

2.キャラクター・メイキング

3.パーティー名




1.チップとテール


━━━━ ギルガメッシュの酒場
     深夜.....

夜も更けて外が暗くなると、対照的に酒場の中はいよいよ明るく賑やかになってくる。
そんな中、人目を避けるように、2人の男が店の片隅の薄暗いテーブルに座っていた。

1人はホビ_ットだが、その種族に似つかわしくない約180cmもの高身長で、
体型も"太る質"と言われる種族にしても大きな巨漢であった。

一方、もう1人のノームは体型が正反対で、身長は150cmほど(※)、体格も華奢なほど細い身体をしていた。
しかも、一般的に成人したノームは髭を生やしているが、このノームは髭を生やしておらず、
髪も年齢不相応にやや薄めの頭髪をしていた。
(※) 一般的にノームの身長はおおよそ50cm以下ですが、会話のしやすさなどを考え、この物語の中では身長1m以上の種族とさせて頂きます。


そう、この2人こそが、この物語の悪のパーティーを率いることになる2人である。


そして彼らの名前は、それぞれ......

 巨漢のホビ_ットが「トライチップ(僧侶)

 華奢なノームが「テール(司教)

...である。


そしてこの2人は今、会話が他に漏れぬよう、酒場の片隅で顔を近付けて密談をしていた.......


テール 「ご神官様、先日は助けて下さり、大変ありがとうございました」
トライチップ 「なぁ~に、あの程度のトラブルを揉み消すことなど、わしのコネを使えば造作も無いことよ」
テール 「さすがでございます」
トライチップ 「それよりも………分かっておるのだろうな?」
テール 「はい、もちろん分かっておりますとも。
 今回のご神官様のお力添えのお礼として、ささやかではありますが、今日は菓子折りをお持ち致しました」
トライチップ 「ほぉ……どんな菓子だ?」
テール 「ご神官様のお好きな………山吹色のお菓子でございます」
トライチップ 「よく分かっておるではないか!」
テール 「どうぞお納め下さい」
トライチップ 「ふふふふ……この様な菓子を用意してくるとは、
 テールや、おぬしもワルよのぉ~」
テール 「いえいえ、ご神官様ほどでは……」
トライチップ
& テール
「「ふははははははは!!」」


うん、この2人は間違いなく「」ですね。

Wizでの悪の定義全然違う気もするが、気にしない。


トライチップ 「ところでテールや、話しは変わるが、折り入って相談がある」
テール 「何でございましょう?」
トライチップ 「訓練場を卒業した後、オヤジに『迷宮へ行け』と言われては適当な理由を付けて避けていたが、
 さすがに最近はプレッシャーが強くなってきてのぉ……」
テール 「お父上はここリルガミンを守る警備隊の最高司令官殿……、
 訓練場を出た息子が迷宮にも行かず、街で遊び歩いていては、さすがに肩身が狭かろうかと存じます」
トライチップ 「そうなのだ。
 そこで、さすがに少しは迷宮に入っておこうと思ってな。
 しかし多くのパーティーが迷宮で魔物に殺され、消息不明になっておる。
 わしだって迷宮に一歩足を踏み入れたら、そいつらと同じ運命を辿るかも知れぬ。
 だが、その様なことは、どうしても避けたい。
 どうにかならぬか?」
テール 「ご安心下さいませ。
 先日もその相談は伺っており、その件については既に手を打ってございます」
トライチップ 「おぉ!
 さすがだな!
 して………その手とは?」
テール 「用心棒たちを雇いました」
トライチップ 「用心棒……?
 なるほど、ボディガードという訳だな?」
テール 「左様にございます」
トライチップ 「それは頼もしい!」
テール 「はい。
 このテール、人を雇う時は調査に調査を重ね、あらゆる条件を加味して、徹底した人選を行っております。
 そして今回も、今雇える最高の用心棒たちをお取り揃え致しました」
トライチップ 「うむうむ」
テール 「ですので、例えいかなる魔物が来ようとも一網打尽、
 ご神官様には指一本触れさせませぬ。
 どうぞ大船に乗ったつもりでいて下さい」
トライチップ 「さすがはテールだ!
 ……と、言いたいところだが、そんなボディガードを雇うような資金、わしらにあったか?」
テール 「そこは心配ご無用です。
 このテールに抜かりはございません。
 ちゃんと交渉をしております」
トライチップ 「どんな?」
テール 「出来高払いで合意を致しました」
トライチップ 「出来高払い?」
テール 「はい。
 もし魔物が襲撃して来ましたら、撃退した時に報酬として支払いを致します。
 具体的には、倒した敵の身銭を奪い、それを分配するのです」
トライチップ 「なるほど、それならわしらの資金に関わらず、必ず支払いができると言うことか。
 さすがはテールだ!
 よく考えたのぉ~!」
テール 「お褒め下さり、ありがとうございます」
トライチップ 「これで安心して迷宮に潜れるな」
テール 「はい。
 せっかくですので、面通しをなされてはいかがでしょうか?」
トライチップ 「面通し?」
テール 「顔合わせでございます」
トライチップ 「なるほど……これから一緒に行動をするのだから、どの様な者たちかは是非見ておきたいな」
テール 「かしこまりました。
 では、さっそく……、
 (パン!パン!)  ← 手を叩く
 これこれ、おまえたち、こちらへ」


テールの合図で、2人日本人女性1人日本人男性がテーブルにやって来た。

心々 「よぉ、チップ」
沙賀里 「お久しぶりですわ」
羅無市 「…………………………………………」
トライチップ 「あれ?
 訓練場で同期だった心々(しんしん)、沙賀里(さがり)、先生の3人ではないか?」
テール 「彼らが用心棒でございます」
トライチップ え?!
 おまえら用心棒なんかやってたの?!」
心々 「やってたって言うか、最近始めたばかりだ」
トライチップ 「始めたばかりぃ?!」
心々 「あぁ」
トライチップ 「いや………なぁ、テールや?」
テール 「はい?」
トライチップ 「ってことは……その………こいつらって、わしらと同じレベル1なんじゃないの?」
テール 「左様にございます」
トライチップ 「いや、左様にって……おまえ………、
 ボディガードってさぁ……その、なんて言うか……、
 いわゆる高度な戦闘訓練を受けた、もっと高いレベルの人がやる仕事じゃないの?」
テール 「その様な者は報酬が高額になります。
 今回の様な破格の条件で雇うとなると、自然とこうなります」
トライチップ 「マジでぇ~……。
 大丈夫なのかぁ~?」
心々 「心配なら止めるか?」
トライチップ 「う~~ん……………」
心々 「………………………………」
トライチップ 「えぇい、仕方ない!!
 条件諸々は確かにテールの言う通りだし、居ないよりはマシだ!!」
テール 「では、商談成立で」
心々 「オーケー」
沙賀里 「やっとお仕事が見つかりましたわね」
トライチップ 「ところで、おまえら職業は何になったんだ?」
心々 「うちは盗賊だ」
トライチップ 「へぇ~……まぁ、おまえの家系って、先祖代々その系統だったらしいしな」
心々 「まぁな。
 古い話しだから、うちも詳しくは知らねぇけど」
トライチップ 「沙賀里は?」
沙賀里 「わらわは巫女でございます」
トライチップ 「巫女…?
 僧侶のことか?
 にしても、相変わらず独特な喋り方をするな」
沙賀里 「これが巫女の正しい喋り方でございますわ」
トライチップ 「ウソつけ。
 それで、先生は?」
羅無市 「剣士…………」
トライチップ 「戦士のことね。まぁ、想像通りだな。
 めっちゃストイックに剣の道を探究してて、時には講師より強くて『先生』ってあだ名が付いたほどだし。
 でも日本人だから、侍の方が希望だったんじゃないのか?」
羅無市 「…………………………………………」
心々 「剣ばかり鍛錬してて、魔法使い呪文の方が疎かだったからな」
トライチップ 「そうか。
 ま、一応は前衛職も居るし、一旦これで…………いや、待て!
 この面子では魔法使いの呪文を使える奴が、司教のテールしか居ないじゃないか?!」
テール 「そう言われると……」
トライチップ 「しかも司教は呪文の習得が遅いのだろう?
 ちょっと不安ではないか?」
テール 「確かに」
トライチップ 「テールや、もう一手間かけさせて悪いが、あと1人魔法使いを探して来てはくれぬか?」
テール 「承知致しました。
 このテール、残りの1人も徹底した調査と厳選なる人選を重ね、
 必ずやご神官様のご期待に添える者を連れてまいります」
トライチップ 「まぁ、この3人の時点で、既にビミョ~だけどな」
テール 「どうぞお任せ下さい」
トライチップ 「あぁ、とりあえず待っておるぞ」
テール 「え~~と…………あ!
 あそこに暇している魔法使いが居ますな。
 アレに決めましょう」
トライチップ おおおぉぉぉい!!!
 『徹底した調査と厳選なる人選』はどこに行ったああぁぁっ!!?
テール 「これこれ、そこのおまえ、こちらへ」
トライチップ 人の質問に答えろおおおぉぉっ!!!
テール 「そう、こちらへ」
トライチップ 無視すんなあああぁぁっっ!!!
ネック 「あの……僕に何の用でしょう?」
テール 「あれ?
 同期だったネックではないですか」
トライチップ おまえ、この日本人たちも絶対テキトーに選んでるだろっ!!?
テール 「ネックはどこかのパーティーに参加を?」
ネック 「いえ、どこからも声を掛けてもらえなくて……」
テール 「それは丁度いい!
 ご神官様、魔法使いが見つかりましたぞ!」
トライチップ 人の話しを聞けえええぇぇっ!!!
テール 「どうなさいました?
 大声なんか出されて?」
トライチップ 徹底した調査をした上で魔法使いを見付けて来るんじゃなかったのかぁっ!!?
テール 「そんなことよりも、魔法使いが見つかりましたよ!」
トライチップ そんなことを話してるんだあああぁぁっ!!!
テール 「これで迷宮に入る面子が揃いましたな!」
トライチップ 全員レベル1じゃないかあああぁぁぁっ!!!
テール 「見たまんまのことを言われましても……」
トライチップ レベル1だけのパーティーが、
 どれだけ迷宮で全滅してるか知ってんのかああぁぁっ!??
テール 「ご神官様、有名な言葉がございます」
トライチップ なんだ?!!
テール 「『レベル1のパーティーが全滅しないとは限らん。
  しかし、全滅していないパーティーは、皆すべからくレベル1から始めておる!』」
トライチップ 当たり前だああああぁぁぁ!!!
心々 「じゃあ、最初はこれでいいじゃねぇか」
沙賀里 「当たり前なのでしたら、問題はございませんわ」
トライチップ 「……え?
テール 「レベル1から始める……これは例え誰であろうと、避けらないスタートラインです。
 諦めて下さい」
トライチップ 「いや……そうかも知れないけど………」
テール 「そもそも、先ほども言いましたように、高いレベルの用心棒なんて報酬が高くて雇えません。
 これでスタート致しましょう」
トライチップ 「な……なんか………うまく言いくるめられてる気がする…………」
テール 「では、この6名で決まりですな」
ネック 「あ……あのぉ……?」
テール 「はい?」
ネック 「僕……まだ1回も迷宮に入ったことが無くて………」
テール 「心配なさりなさんな。
 入ったことなど無い人の方が多いのですから」
トライチップ 「それが心配なんだけどな!」
ネック 「で……でもぉ………」
沙賀里 「あらあら、ネックったら……、
 もしかして不安で胸がいっぱいなのかしら?」
ネック 「うん……、まぁ………」
沙賀里 「じゃあ、イイ事を教えて差し上げますわ」
ネック 「イイ事…?」
沙賀里 「不安で胸がいっぱいな時はね………、
 気持ちイイことをして忘れるのが一番なのよ」
ネック 「気持ちイイこと…?!」
沙賀里 「わらわが手伝って差し上げますから、
 2人で気持ちイイことをして、不安を消し飛ばしましょう」
ネック 「2人で…!?」
心々 沙賀里ぃ!!
 なにいきなりナンパしてんだぁっ!!!
沙賀里 「あらあら、心々ったら……わらわが殿方に浮気してるのが気に入らないのかしら?」
心々 なんでだよっ!!?
沙賀里 「どうか心配しないで……、
 ちゃんと本命のあなたとも気持ちイイことをイッパイして差し上げますから」
心々 黙れっ!!!
 この両刀使いっ!!!
沙賀里 「それとも3人で…の方がご希望だったかしら…?」
心々 ううぅっ!!!
トライチップ 「………………なぁ、テールや?」
テール 「はい?」
トライチップ 「本当にこの4人で大丈夫なの?」
テール 「大丈夫でございます。
 どうぞご心配なく」
トライチップ 「なんで?」
テール 「沙賀里はいつもこうですから、どうかご安心を」
トライチップ 「だから心配なんだけど……?
 ってか、おまえの返事って、ちょいちょい会話のキャッチボールが成り立ってないぞ……」

 


では、ここら辺で、この不安ありまくり6人
キャラクターメイキングを見ていきましょう。


 



2.キャラクター・メイキング


まずは今回のキャラクター作成基本方針から。
まぁ、#1の時と一緒なのですが...


■基本方針
基本は一発勝負
ただし、キャラクター発案時に職業も決めたので、
希望する職業に就くボーナスが出るまでは再作成をしても良い。
もちろん希望する職業に就けるボーナスが出たら、その時点で必ずそのボーナスで作成する。


これだけです。

なお、#1では人間エルフドワーフ3種族しか使わなかったので、
今回は他の種族も使っていきたいと思います。


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では、悪パーティーキャラクター達を作っていきましょう。

ところで、訓練場の名簿上、悪のメンバーは善のメンバーのに登録されます。
そうなると、キャラクター選択時は下から選んだ方が操作が効率的なので、
前衛ほど名簿上で下側に来るように登録していきます。
つまり、キャラ作成は後衛から順番に作成することになります。



━━━ 1人目

1人目は悪パーティーリーダー1人トライチップ」。


彼のイメージは悪代官
なので、イメージ的には本来「侍」なのですが、
侍にするキャラは別の人に決めているので、彼は別の職業にします。

で、ちょっと悩んだのですが、僧侶にしようと思います。
僧侶にしておけば、転職にすると両系統の呪文が使えるキャラになりますし。


種族は上記の通り。

理由は、この種族の特徴である...

・(人間基準で) 太った体型
・酒と食事が大好き
・贈り物をされるのが大好き

...ここら辺が悪代官のイメージに近いので(偏見)

ま、これ以上書くと論争が起きそうなので、
とりあえず作ってしまいましょう!



僧侶にするので、性格はもちろん「悪」

うん!
いきなり「」への道を自分で閉ざしたね!!
作った後に気付いたよ!!


まぁ、今さら騒いでも後の祭りなので、話しを進めます。


さて、重要なボーナスポイントは......?


ボーナスポイント

まぁ、良い方だと言えるでしょう。
僧侶は作れるので、もうこれでいきます。


ところで、ここで気付くのも遅過ぎるのですが、
この種族って盗賊以外との相性が悪過ぎるだろっ!!!

この種族のキャラを僧侶にしようと思った自分が、あまりにバカ過ぎて、この画面の前で軽く悶えそうになったわ。

むしろで良かったよ......。


僧侶に必要なボーナスポイントを割り振ったら、
残りは巨漢という設定を考慮して「生命力」に全振り。
こうして後から見返すと、真面目に僧侶を作ってるのか疑問に感じるな......



とりあえず完成です。


では、こんな調子で、悪パーティーのキャラクターを作っていきましょう。



━━━━ 2人目

2人目は悪パーティーのもう1人のリーダーにして、トライチップの相棒「テール」。
悪事のことばかり考えている、このパーティーで最も真正の「です。


彼のイメージは悪徳商人

一番近い職業は「司教」なので......って、その理由が武具の鑑定をするからってだけで……えぇと……、
……なんで鑑定が司教の固有能力なんだ?……という疑問も浮ぶが、考えても分からないので無視して、
とりあえず司教を目指して作成していきます。

さて、未使用の種族で残りはノームだけなので......、


...彼はノームにします。


司教」にするので、性格は当然「悪」

さて、ボーナスポイントは.........?



ボーナスポイント

まぁ.........普通だな。


それは良いとして、このボーナスで司教って作れるのかな?



ボーナス8の内、を使えば条件を満たせたので、ルール上これでいきます。

って、残り1かよ!!

俺、種族と職業の組合せ絶対に間違えてるわ!!!



なけなしのは、後衛にとって重要な「素早さ」に。


とりあえず2人目も完成です。



━━━━ 3人目

3人目、後衛の最後で、魔法使いネック


彼のイメージは特に無いです。


さすがに種族と職業の相性の悪さ辟易してきたので、
ここらで後衛職向きの種族を選ぶ。
なんか毎回エルフを入れてて面白味が無いけど、もういいや。


いずれ僧侶に転職予定なので、彼も「悪」にする。


ボーナスポイント

ここまでは比較的高いボーナスポイントが続いており、大助かりである。
まぁ、高いと感じるのは、日本広しと言えどもこういうプレイをしている俺ぐらいかも知れないが...。
(だって出る時は60以上とか出ますからね!)


わずか1消費するだけで条件達成。
やはりスペルユーザーはエルフに限る。


残りは重要なパラメータに割り振って......、


...完成。



━━━━ 4人目

ここから前衛職です。
このパーティーの前衛は、後衛を守る用心棒チームで構成されます。

その1人目は用心棒チームリーダー心々(しんしん)


第16話でロイヤルレンジャーズが助けた少女です。


日本人なので、種族は当然「人間」。


彼女自身は悪を嫌っていますが、悪のパーティーにも参加できるように性格は「中立」

さて、ボーナスポイントは...?


ボーナスポイント
(なんかジワジワと減り続けてないか......?)


彼女は家系を継いで職業は「盗賊」に。
一時的とは言え、海賊もやっていたし。


後は各パラメータにボーナスをバランスよく割り振って...、


...完成。



━━━━ 4人目

用心棒チームの2人目。


心々の幼馴染という設定の巫女沙賀里(さがり)。


彼女も日本人なので、ここは人間


用心棒チームの呪文担当。
なので、性格は「悪」に。


ボーナスポイント
(6が出るかとヒヤヒヤした...)


そういや、人間って信仰心が低いから、僧侶には向いてないんだった。
またやっちまったよ........

でも、まぁ、なんとか条件は満たしたので、この1発目でいく。


残ったボーナスは重要なパラメータ「素早さ」「生命力」などに割り振りました。




━━━━ 6人目



さぁ、やってまいりました!!

今回のキャラメイクの最大のイベントです!!!


6人目はと共に生きる日本人(人間)

私の中では」以外はあり得ないキャラです!!


しかし、「」を「人間」で作るには、ボーナスポイント23以上が必要!!!


ボーナスポイント23以上が出る確率は、わずか0.25%!!(※)
つまり400回挑戦して1回出るか出ないか......である!!
(※) ウィザードリィ#1準拠の場合。


しかし、ここは頑張って出そうと思います!!!

(でも無制限にやる訳にもいかなので、一旦500回迄を目安に)


では、最初の1発目!!




うん......まぁ........こっちも最初から出るとは思ってないので、
とりあえず繰り返しましょう。



かくして、ボーナスポイント23以上を目指して、ひたすらリセマラ(?)がつづく。


が........、なんて言うか........、


...そもそも2桁ボーナスが全然出ない!!!


#1の時は15~6回もやり直せば、15以上は1~2回は出ていたのに、
このシナリオだと20~30回やり直して、やっと1回出るかどうか...である。

100回やり直して、ボーナス15以上が5~6回だったこともあった。



ちょっと出なさ過ぎじゃね?!



Wiz II ってこんなに高ボーナスが出にくいの??!



60なんて都市伝説でしょ!!

いや、まぁ、それは僻みとして、ともかく無為な時間だけが過ぎていくこととなった......。



そして......やり直しが400回を超えた頃......、


......あまりに出なさ過ぎて、心が折れかけて......、


......もう19でもいけるのでは......

ってか、いってほしい!........と、に挑戦するも........


......まぁ、当然できる訳も無く........「なにやってんだ、俺?」状態........。

 

あまりに出無さ過ぎて、この時、マジで精神的にちょっとヤバくなりかけていた。

 

#1の時の経験から、200回もやればさすがに1回ぐらい......
......遅くても300回のオーダーでは出るだろう......、 
...........と目論んでいたが、完全に見込み違いである



しかも#1の時の「もも」と違って......、


...「らむいち」という名前が入力し難いのもストレスアップに大貢献!!

 

かくして400回を超えた後も........、



....時間だけが無駄に過ぎていき........、



........そして........とうとう迎えた..........500回目!!

 

 


出ませんでしたっ!!!

 

マジか! !?

 

こんなことあるの??!

 

完全に計画が狂ったぞ!!!

 


後100回追加でやるか?......とも思ったが、精神的に軽く限界状態だったので......、


...もうこの500回目でいきます!!!







(ボーナスポイント6かぁ........低いなぁ...........)

 



それでは、ここからは「戦士」を目指してキャラ作成をしていきますね!!


ボーナスポイント
(よしよし、やり直して正解だぜ!)


戦士」は作れるので、これでいく。


残りのポイントは重要な「素早さ」「生命力」などに割り振り...、


...完成です。


かくして、悪パーティーメンバー全員作成できました


これでいつでも冒険に出発できますが、
その前に、もう1つ決めることがあります。




3.パーティー名


━━━━ ギルガメッシュの酒場

 

心々 「ところで、パーティー名はどうするんだ?」
トライチップ 「え?」
心々 「パーティーを組む奴らは、みんなパーティー名を付けてるぜ」
トライチップ 「そうなのか?」
心々 「あぁ」
テール 「せっかくですので、ご神官様のお好きなお名前を付けられてはいかがですか?」
トライチップ 「いや……いきなり振られても……、何も考えてなかったなぁ……」
心々 「ちなみに、リーダーの頭文字を冠した名前にするのが慣例だぜ」
トライチップ 「そうなの?」
心々 「あぁ。
 有名どころだと……、
『APPLET'S ANGELS』
 (アプレットのエンジェルズ)、
『RAIDEN'S RAIDERS』
 (雷電のライダーズ)、
『GOMEZ'S GORILLAS』
 (ゴメスのゴリラたち)
 …とか、まぁ、そんなのがリルガミン流だ」
トライチップ 「そうなんだ。
 まぁ、ぶっちゃけ、なんでもいいけど……」
心々 「じゃ、うちが決めてやろうか?」
トライチップ 「任せるよ」
心々 「それじゃ、えぇと………チップ(Tip)とテール(Tail)だから………」
トライチップ 「…………………………………………」
心々 「う~~と……………………………」
テール 「…………………………………………」
心々  じ~~…… ← 巨漢のトライチップを凝視
トライチップ 「……?」
心々  じ~~……
トライチップ 「…???」
心々 「『TIP & TAIL'S TITANS』
  (チップとテールのタイタンズ)
 …なんてどうだ?」
トライチップ わしの体型を見て決めたなっ?!!
心々 「名が体を表しててイイじゃねぇか!」
沙賀里 「でも、それだと私たちまで太ってるイメージで、ちょっと心象が悪いですわ。
 太ってるのはチップだけですわよ?」
トライチップ 悪かったなっ!!!
テール 「それに我々は悪事を遂行するのですから、
 それを現している名前の方が相応しいかと」
心々 「悪事…?
 あぁ、そういや、おめぇはいつも悪事ばかり考えてる野郎だったな……」
テール 「えぇ、悪事こそ我が生き甲斐。
 『NO EVIL DEED NO LIFE』でございます」
心々 「なんだそりゃ……?
 ってか、悪事って何をすんだよ?」
テール 「それは、もう何でも。
 あらゆる悪事を行い、この世の富と財宝を全て手に入れる所存でございます」
心々 「あぁ、そう、頑張って……」
テール 「そしてゆくゆくは、手に入れた財産を使い、この世界の支配者となりましょうぞっ!!」
心々 「また、でかく出たな……」
トライチップ 「おまえが世界を支配したら、今起きてる天変地異より早く世界が滅ぶわ」
テール 「ですので、パーティー名は……、
 『チップとテールの冒険パーティー
   ~悪事を添えて~』
 …みたいに、悪事を示唆する名前がよろしいかと」
トライチップ 「お洒落なフランス料理じゃねぇんだぞ……」
心々 「それじゃあ、そうだなぁ………、
 『企てをする冒険者たち』って意味の単語を付けるか。
 それなら『TITAN』が『巨大な企て』ってダブルミーニングにもなるしな」
トライチップ 「ふむ………」
心々 「よし!!
 パーティー名は、
『TIP & TAIL'S TITAN VENTURES…
(チップとテールのタイタン・ベンチャーズ…
トライチップ 「ほぉ……」
心々 「…~WITH EVIL DEED~』
 …~悪事を添えて~)」
トライチップ そこ採用するの??!
テール 「お洒落ですな!!」
トライチップ 1周回って逆にダサいだろ!!
テール 「1周回ったらお洒落に戻りますぞ?」
トライチップ 「そうだ、180度だった!!……って、そこはどうでもイイよ!!
 名前がダサいだろ!!
 特に最後っ!!
テール 「そこを『お洒落』と仰ったのはご神官様でしたよ?」
トライチップ そりゃ料理の話しだっ!!
テール 「料理名もパーティー名も似たもの同士ですって」
トライチップ 全然似てないよね?!
 とにかく最後の『悪事を添えて』ってのがパーティー名としておかしい!!
 そこを見直せ!!
テール 「それでは……、
『 TIP & TAIL'S TITAN VENTURES
 ~FROM LLYLGAMYN WITH LOVE~』
( チップとテールのタイタンベンチャーズ
   ~リルガミンより愛を込めて~ )
 ……はいかがですか?」
トライチップ 見直せってそういう意味じゃねぇよっ!!!
テール お洒落度がアップですぞ!!
トライチップ 方向性がおかしいっ!!!
沙賀里 「まぁ、良いのではないでしょうか?
 他に類を見ない、唯一無二の名前ですわ」
トライチップ そりゃ、こんな変な名前にする奴なんて、この世にいねぇからなっ!!!
テール 「ここにおりますぞ」
トライチップ そんな奴ぁ、世界でおまえだけだっ!!!
テール 「お褒め下さり、ありがとうございます」
トライチップ 褒めてねぇよっ!!!
心々 「で、結局どうすんだよ?」
トライチップ もう、いい!!
 心々、おまえが決めろっ!!
心々 「じゃあ、今までのを混ぜて………」
トライチップ 混ぜるな!!! 危険!!!
心々 「パーティー名は…、
『 TIP & TAIL'S TITAN VENTURES
~FROM LLYLGAMYN WITH EVIL DEED~』
( チップとテールのタイタンベンチャーズ
    ~リルガミンより悪事を込めて~  )
 …だ!!」
トライチップ 意味が分からねええぇぇ!!!
心々 「これでイイか?」
トライチップ イイ訳ねぇだろっ!!?
 だいたい長過ぎるっ!!!
 もっと短くしろっ!!!
テール 「では思い切って短くして……」
トライチップ そうだ
テール 『悪事を込めて』
トライチップ そこが残るのかよっ!!!
テール 「いかがでしょうか?」
トライチップ 『鶏むね肉のテリーヌ ~バルサミコソース添え~』を注文したら、
 バルサミコソースしか出て来なかったみたいじゃねぇかっ!!!
テール 「うまいこと言いますなぁ………料理だけに」
トライチップ やかましいわっっ!!!
心々 「じゃあ、パーティー名も決まったところで、
 出発するか?」
トライチップ おまえ、今の会話聞いてた??!
 勝手に決定しないでくれるっ!!?
沙賀里 「さっきからギャァギャァうるさいですわねぇ」
トライチップ おまえらが変なことばかり言うからだろっ!!
 とにかく、長いしダサいし変だし、見直しをしろっ!!
心々 「うっせぇなぁ………じゃ、チップは何が良いんだよ?」
トライチップ もうシンプルに『タイタン・ベンチャーズ』だ!!
 これでイイだろ!?
心々 「そうだなぁ………よし!
 じゃ、多数決で決めよう!!」
トライチップ 「多数決………??」
心々 「シンプルに『タイタンベンチャーズ』でイイ人?!
トライチップ はいっ!!
テール 「…………………………………………」
沙賀里 「…………………………………………」
羅無市 「…………………………………………」
ネック ………えぇと…………(汗)
心々 『チップとテールのタイタンベンチャーズ ~リルガミンより悪事を込めて~』でイイ人?!
トライチップ 「…………………………………………」
テール 「はい!!」
沙賀里 「はい!!」
心々 「はい、この時点で人数が多いから決定だ!!」
トライチップ そんなバカなああぁぁぁっ!!?
ネック ………うん~と…………(汗)
羅無市 「…………………………………………」

 




それでは、最後に悪のパーティーメンバープロフィールをご紹介して、
今回は終わりたいと思います。


━━━━ チップとテールのタイタン・ベンチャーズ
     ~ リルガミンより悪事を込めて ~

この物語における悪のパーティー。
トライチップが「迷宮を探索した」という既成事実を作るためだけに結成された。
......にしても、このパーティー名で良いのか?(自問)
しかも、どいつもこいつも性格にも能力にも問題ありまくりだし、迷宮に入る目的も趣旨に沿っていないし。
こんなやつらが、果たして宝珠奪還に貢献できるのか......はてさて、どうなることやら......。

 

━━━━ トライチップ(僧侶)



名前: トライチップ
通称: チップ、(テールだけ)ご神官様
種族: ホビ_ット
性別: 男性
職業: 僧侶
性格:
説明: リルガミンの街を守る警備隊司令官を父に持つドラ息子
悪事で金を稼ぐのが大好き
だけど危険な事は大嫌い
なので、訓練場を卒業後も危険な迷宮へは行かず、町で遊び歩いていた。
しかも一番危険な金稼ぎは、専ら悪友のテール任せ。
ただし彼の悪事がバレた時は、父親の力で揉み消してやっており、テールとは持ちつ持たれつの関係にある。
なお、この性格ゆえ、パーティー内では敵と真っ向から向かい合う前衛は絶対にやりたくない派である。
にも関わらず、この種族にしても常軌を逸した長身と巨漢で、生命力だけは人一倍強い。
それ故かH.P.もパーティーの中で1番高いキャラとなった。
...やっぱり、おまえ、壁役の方がいいんじゃね?

 

━━━━ テール(司教)



名前: テール
種族: ノーム
性別: 男性
職業: 司教
性格:
説明: 悪事を考えるのが趣味という変わり者。
自分の懐を潤す為ならどんな悪事でも働くド真正の悪人である。
その金稼ぎへの執着心はランプさえも軽く凌駕する。
ただし才能があるかは別の問題
実態は多くの悪事でボロを出しており、その都度トライチップに助けてもらっている。
その為、トライチップには頭が上がらず、彼のことを「ご神官様」と呼んでご機嫌を取っている。
実質、トライチップの腰巾着である。

 

━━━━ 心々(盗賊)


名前: 心々 (しんしん)
種族: 人間(日本人)
性別: 女性
職業: 盗賊
性格: 中立
説明: リルガミンの日本人街に家族と住んでいる、大変有名なパーティーの日本人2人から続く先祖代々日本人の血を継ぐ
家系が盗賊・忍者系だったこともあり、訓練場にも盗賊として入るが、卒業後は甘言にのせられて海賊団に入ってしまった。
しかし海賊団での待遇に不満を持ち脱走をすると、追手に追われ、間一髪のところをロイヤルレンジャーズに助けられる
その時の「生命を助けられた」経験から「自分も人々を守れる冒険者になりたい」との思いが生まれ、
同じ日本人街に住む幼馴染や知り合いを誘って用心棒チームを作った。
しかしレベル1ばかりの用心棒を雇うパーティーなどほぼ無く、今回やっとトライチップ達の下で仕事を得ることとなった。

 

━━━━ 沙賀里(僧侶)



名前: 沙賀里 (さがり)
種族: 人間(日本人)
性別: 女性
職業: 僧侶
性格:
説明: 心々と同じ日本人街に住んでいる純粋な日本人で、心々の幼馴染
訓練場に入ったのも心々の入所に付き合っただけで、宝珠奪還とかには興味無し
なので訓練場を出た後も平々凡々と過ごしていたが、今回心々に声を掛けられて用心棒チームに参加した。
一応先に言っておくと、美濃とは何の関係も無いつもりです(気が変わった時はすいません)

 

━━━━ ネック(魔法使い)



名前: ネック
種族: エルフ
性別: 男性
職業: 魔法使い
性格:
説明: 魔法オタクのエルフ。
魔法や呪文の研究をするのが趣味で、いつもその手の書物や巻物を読んで過ごしている。
訓練場に入った理由もその手の勉強ができるからで、講義などを真面目に受けていたせいか、
初期呪文に関してはメンバーの中では一番多い4つ習得(レベル1から4回詠唱可能)した状態である。
ただ、性格は引っ込み思案で大人しく、インドア派なので体力面でも頼りない。
...って、H.P.2かよ!!!ギアラの悲劇再び!!!

 

━━━━ 羅無市(戦士)


名前: 羅無市 (らむいち)
通称: 先生
種族: 人間(日本人)
性別: 男性
職業: 戦士
性格: 中立
説明: 剣に生きる男
リルガミン最強の剣術「無名流(むめいりゅう)の使い手。
訓練場でも剣の道を無心に探究し続け、時には講師さえも圧倒する時があった為、訓練生の間で先生というあだ名が付いた。
卒業後も、素質が認められた人だけが入れる「無名流」の道場に入門し、ひたすら剣の道を極める人生を歩んできた。
同時に、沙賀里と同じく宝珠奪還による名誉には微塵の興味も無く、人との交友も少なかったため、どのパーティーにも属さずにいた。
しかし今回用心棒の話しを持ちかけられ、それなら自身の生き様とも合うと賛同し、パーティーへ参加することになった。
普段は無駄口を一切せず、非常に寡黙な男である。
絶対に侍になろうな

 


今回は、この6人悪専用フロアを突破していきたいと思います!!

 

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トライチップ 「ところでテールや、
 迷宮に入る前に言っておくことがある」
テール 「なんでございましょう?」
トライチップ 「わしは地道に迷宮を冒険するつもりは無いし、話しに聞く宝珠とやらにも興味は無い。
 うるさいオヤジを黙らせる為に、迷宮に入ったという既成事実さえ出来れば、それでいいんだ」
テール 「はい」
トライチップ 「そしてどうせ迷宮に入るなら、そこで金銀財宝を稼ぎたい。
 だが、正攻法で財産を稼ぐつもりは毛頭無い。
 どんな卑怯な手を使っても良い、安全かつ楽に稼ぐ方法を考えてくれ」
テール 「お任せ下さい。
 このテール、悪事を考えるのは大の得意でございます。
 次までに迷宮の中で大金を稼ぎ出す方法を考えてまいります」
トライチップ 「うむ、任せたぞ」


 

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名前 LV H.P. コメント
心々 1 7 9 8 5 9 11 11 0 0 一番ボーナスポイントが少なかったが、まぁ、こんなものか?
沙賀里 1 7 8 8 12 9 9 9 0 0 かなり平均的な能力。呪文3つも御の字。問題は性格だけ。
羅無市 1 9 12 8 5 10 10 9 0 0 前衛は暫く彼1人に頼ることになりそうだ。先生、頼むぞ!
ネック 1 2 7 13 10 8 12 6 0 0 最初から呪文4つ習得は超助かる。問題はH.P.だなぁ…
トライチップ 1 11 6 7 11 10 10 15 0 0 後衛なのに一番H.P.がある…。キャラ設定にこだわり過ぎたか?
テール 1 6 7 12 12 9 10 7 0 0 多分こっちのパーティーでも司教は最後まで司教でしょう。

アイテム入手: 9/109


【更新履歴】
2025年 4月12日:テールの身長を若干見直しました。次ぺーへのリンクを設定しました。
2025年 4月 5日:本公開。