9.そして迷宮はその牙を剥く

【登場人物】  
サーロイン ロイヤルレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
接近戦最強のくノ一。でも細かい事は大嫌い。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ 財宝一筋なエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約18分(動画無)約26分(動画込)
※ページが正しく表示されない場合はこちら



━━━━ ギルガメッシュの酒場 早朝.....

三洲次 「おはようございますぅ~……」
「うぃ~~………」
サーロイン 「また遅刻だぞ」
三洲次 「すぃましぇ~ん……」
「うぃ~~……」
ブリスケット 「朝食はどうしやすか?」
三洲次 「いつも通り卵とソーセージでいいですぅ~……」
「肉ぅ~………」
三洲次 「桃、おまえはそっちのテーブルだぞぉ……」
「肉ぅ~……(よろよろ…)
ランプ 「毎朝同じようなメニューだと、さすがに飽きてきません?」
三洲次 「メンド~だから、もういいよぉ……」
ブリスケット 「いや、あっしはちょっと飽きてきやしたぜ」
ロース 「ねぇ、たまには新しいメニューに挑戦してみない?」
ブリスケット 「いいっすね!」
サーロイン 「でもなぁ……選んだ料理がハズレだと、
 1日のモチベーションに影響が出るだろ?」
ブリスケット 「いや、まぁ、そうかも知れねぇっすけど……」
   
オヤジィィッ!!
 肉だぁぁっ!!
酒場のオヤジ 「なんだよ、そのアバウトな注文はっ?!」
   
ブリスケット 「しかし毎朝同じってぇのも、それはそれでモチベーションが下がるっすよ」
サーロイン 「それもそうか……」
ランプ 「ま、飽きてきたら、各々気になる料理を注文してみましょう」
ロース 「賛成!
 せっかくだからメニューを開拓しましょう!」
   
オヤジィィッ!!
 ミルクぅぅっ!!
酒場のオヤジ 「ってか、おまえかいっ!?
 肉はソーセージでいいのかっ?!」
なんでもいいから早くしろぉっ!!


桃以外の5人は朝食を一通り食べ終わると、
食後の飲み物を注文して、今日の計画を話し始めた。

ブリスケット 「さて、今日はどこを探索しやすか?」
サーロイン 「そうだなぁ……」
   
「ガツッ!ガツッ!ガツッ!……」
   
サーロイン 「今行ける範囲は調べ終わったし、行動範囲を広げるためにも、
 そろそろ経験値稼ぎに専念するかな」
三洲次 「ちょっと待って下さい」
サーロイン 「ん?」
   
「ングッ!ングッ!ングッ!……ぶはぁ!!」
   
三洲次 「えぇと……作っている地図を見ると、
 入り口の近くにまだ入っていない扉があります」
サーロイン 「え? どこ?」


三洲次は作っている地図をテーブルへ置き、全員に見えるようにすると......、


...一番左下の階段の真上にあるを指差した。

三洲次 「入ってすぐ真北の扉です」
サーロイン 「本当だ」
ロース 「左に通路が伸びているのかしら?」
ランプ 「あるいは1マスの個室か……」
サーロイン 「じゃ、今日はまず、その扉の中に入ってみよう」
ブリスケット 「では、さっそく出発しやすか?」
サーロイン 「うむ。
 桃っ!!」
   
「ガツッ!ガツッ!ガツッ!……うぃー?」
   
サーロイン 「いつも通り入り口で待っているから、
 食い終わったら合流してくれ!」
ロース 「早くしてよ」
   
「うぃーす!
 おやじぃっ!!
 ミルクお代わりだぁっ!!」


……………………


…………


今日も......



...まずは5人だけで迷宮へと向かいます........




【目次】

1巡目:そして迷宮はその牙を剝く

2巡目:さらにはアナコンダも牙を剥く

3巡目:おまけにもう一丁剥いちゃうよ!




1巡目:そして迷宮はその牙を剥く



【お断り】
当時、私は6人が揃ってから撮影を始めていました。
しかし、今回は全員が揃う前(撮影前)にトラブルが始まった為、
動画が途中からになっています。ご了承下さい。



━━━━ 迷宮 入り口.....

5人は迷宮に入ると、適当に立って無駄話しをしつつ、桃が来るのを待つことにした。


だが........この時点で彼らは間違いを犯していたのだ!


その場所はすでに迷宮であって、いつモンスターが襲ってきてもおかしくないのである。
にも関わらず、普段の隊列とは関係無く立っていたのだから、前衛・後衛などあったものではなかった.......

 

そして............

 

三洲次 「……………………ん?
 あれ?」
サーロイン 「どうした?」
三洲次 うわあっ?!
 何か取り囲まれてます!!」
サーロイン 「は?」
ロース 「え?」


ウネウネと動く大量の植物が、既に5人を取り囲んでいた!!

そう!!

迷宮に入った途端サブメニューを開く前に敵が出現してしまったのだ!!!

サーロイン 「こ、こいつらは……」
ランプ 「例の『クローリングケルプ』ですね」
ロース 「どっからこんな大量にやって来たのよ」
ブリスケット 「ビビらせやすな………」

(再掲)


いや、ちょっと待て!

いつもは......

(1) 5人が迷宮に入る
 ↓
(2) すぐに「冒険の中断」
 ↓
(3) 桃が迷宮に入る
 ↓
(4) 桃と5人が合流
 ↓
(5) 隊列変更
 ↓
(6) 冒険に出発!

...と操作していたが......今はまだ(1)の状態。

つまり隊列の変更をしていないので......魔法使いのロースが前衛にいる状態で戦闘になってしまった!!


いや........これ..........、


......ちょっとヤバくないか............?



(再々掲)

サーロイン 「これは油断したな………」
三洲次 「どうします?」
サーロイン 「この数だと、逃げ損なった時の被害が尋常じゃない。
 攻撃は最大の防御!!
 蹴散らすぞ!!
ブリスケット 「しかし数がやたら多いっすぜ……」
サーロイン 「ランプ、ロース!
 カティノで眠らせてくれ!」
ロース 「でも、こいつら呪文が効き難いわよ?」
サーロイン 「この数なら1匹2匹寝るだけでも充分助かる!!」
ランプ 「分かりました」



........こんなところか?

こいつらは呪文が効き難いので、基本的には前衛が一匹一匹叩っ斬って倒すことになる。

今は頼りになるがいないとは言え、前衛職が2人居るので、まぁ、なんとかなる範囲か……?

サーロイン いくぞっ!!


まず、ランプのカティノ(催眠呪文)が飛ぶ!!



......やはり呪文の効きが悪い!!


ランプ 「なんとか1匹だけ……!」
サーロイン 「まぁ、仕方あるまい」
三洲次 「とりあえず数を減らしましょう!!」


三洲次 「………あれ?」
ロース 「ちょっとぉ~……勘弁してよぉ~……。
 これだけ数がいるんだから、1回のミスが…」
サーロイン 「ロースっ!! あぶないっ!!
ロース 「…え?」


ロース 「きゃあっ!(ぴょんっ!)


ロース 「ちょっと!!
 こっち来ないでよっ!!(さっ!)
サーロイン 「ロース!!
 今はいつもと違って前にいるんだから…」
ブリスケット 「ロイン殿!! あぶねぇっすっ!!」
サーロイン 「…え?」


サーロイン ぬおぉっ!!
ロース 「もぉ、人のこととやかく言ってる場合じゃないでしょ!」
サーロイン 「く……くそっ!」


奇妙な植物A  ……バシュアアアァァ……ッ!!
サーロイン 「どうだっ!?」
奇妙な植物達  ………!!?
ランプ 「あぁ!!
 こいつら、ロインを狙い始めましたよ!!」
サーロイン 「…え? え?!


サーロイン うぐわぁっ!!
ブリスケット 「ちょ!? 集中攻撃を始めやしたぜっ!?」


サーロイン ぐおっ!!
ロース 「ロインっ!?」


サーロイン うぐわあああぁぁっ!!


サーロイン戦死!!!

とうとう死者が出てしまった!!!

ロース 三洲次っ!!
 ロインを引き戻してっ!!
三洲次 「なんてこったい…(ずるずる…)
ブリスケット 「あっ!?
 あやつら、今度は三洲次っちを狙いだしやしたっ!!」
三洲次 「…へ?」


三洲次 うわぁっ?!(ひょいっ!)


三洲次 ひいぃっ?!(ばっ!)
   
ランプ 「ロース、早くカティノを!!」
ロース 「もぉ……」




ロース 「ダメ!!
 2匹しか寝かせられなかったわ!!」
ブリスケット 「三洲次っち!!
 頑張って避けるっす!!
三洲次 「いや、そんなこと言わ…」


三洲次 ひぃええぇぇ!!(ぴょんっ!)
   
ランプ 「今度はどいつも三洲次を狙いだしましたね……」
ロース 「こいつら、1人を狙って集中攻撃する習性があるんだわ!」
ブリスケット 「奴らが三洲次っちを狙っている内に、むしろロースはんがロイン殿を引き戻しては?」
ロース 「しょうがないわねぇ……、
 私に狙いを変えたりしないかしら……」


三洲次 いやああぁぁっ!!(あたふた…)
   
ロース 「うんしょ、うんしょ、うんしょ……(ずるずる…)

………………


………


─── 2ターン目



とうとう死者を出してしまった......


それも前作で死亡回数1回という好成績を残したサーロインが、
まさかのトップバッターで死者になるとは......!!


三洲次 「ぜぇ…ぜぇ………、
 か、勘弁してくれぇ………」
ブリスケット 「どうしやすか? ロースはん?」
ロース 「え?」
ランプ 「リーダーのロインが死んだ以上、代理のリーダーはロースですよ」(*1)
ロース 「そ……そうね………」
(*1) サーロインがパーティーから抜けた後、次のリーダーに就任したのはロースという経緯があったため。

ブリスケット 「ここは一旦退却しやすか?」
ロース 「不利な状況だから逃走したいところだけど、
 やっぱり逃走に失敗した時の被害を考えると、リスクが大きいわ。
 敵の方が数が多いし……」(*2)
(*2) #1と同じシステムなら、敵の数が多いと逃走の成功率が20ポイント低下(例:95%→75%)する可能性がある。

ロース 「数さえ減らせば、こいつらは大したことないわ。
 戦闘を継続しましょう」
ブリスケット 「直接攻撃が得意なんは、三洲次っちしかいねぇですぜ」
ロース 「ランプ、あなた直接攻撃もいけるんでしょ?」(*3)
ランプ 「え?」
(*3) #1で一時期前衛に出したら、司教だけど敵を一撃で倒しまくっていたので。


ランプ 「召喚の影響でどこまで能力が維持されているか未知数ですけど……、
 まぁ、頑張ってはみます」
ロース 「任せたわ」
ブリスケット 「あっしはどうしやしょう?」
ロース 「そうねぇ……」


もはやこの状況では遊んでる人を作るような余裕はない!!

ロース 「少しでも数を減らしたいから、攻撃呪文で戦って」
ブリスケット 「こやつら呪文が効き難いっすが………まぁ、やるだけやってみやす」


ロース 「この状況だわ。
 出来ることは全部やるのよ!!


これでいっていみますか......!

戦闘続行!!!

三洲次 こんなところでやられてたまるかああぁぁっ!!


奇妙な植物A  ……シュビュアアアァァッ……!!
三洲次 「よしっ!!」
奇妙な植物達  ………! ! !
ブリスケット 「あ!?
 あやつら、また一斉に三洲次っちをっ!!」


三洲次 ぐわっ!!


三洲次 ぐおぉっ!!
   
ブリスケット 「こやつら、やはり1人を集中攻撃するタイプですぜ!!」
ロース 「ランプ、このままでは三洲次がまずいわ!!
 援護をっ!!」
ランプ 「はいっ!!」


よし!
ランプ……やはり直接攻撃もいけるキャラだ!!
まぁ、3ダメージだけど......



ランプ ぎゃぁっ!
   
ブリスケット 「ランプはんの援護を妨害してきやした!!」
ロース 「私たちも援護を…っ!!」


ブリスケット 「やはりダメっす!!」
ロース 私の本気を見せてあげるわ!!




なんと!!

こいつら相手に、後ろの起きている6匹全部に対して呪文の無効化をさせず
1グループ全てに呪文を当てやがった!!!

すげぇ!!


........、





......敵もさるもの!!

3匹はカティノを受けながらも耐えやがった!!

ロース 「そんな………」


三洲次 ぐほぉっ!!


敵の集中攻撃がつづくっ! ! !

ランプ 「こ、このままでは三洲次が……っ!?」


三洲次 ぐわあぁぁっ!!!
   
ブリスケット 三洲次っちぃーっ!!

 



そして............

 

 


三洲次、死亡寸前! ! !


前衛職三洲次も死んだら、もう勝てる見込みはゼロ!!!


と言うか、次のターンで間違いなく死ぬよ、三洲次は!!!


三洲次 「……ぐぁ………あがっ………ぎっ………!」
ランプ 「三洲次は重症で、もうまともに動けません!!」
ロース 「そんな………」
ブリスケット 「ロイン殿も死に、前衛は壊滅ですぜ!!」
ロース 「こ………こんなことが…………」
   
奇妙な植物C  ……シュルルルルル……ッ!
奇妙な植物D  ……シィルルルルル……ッ!
奇妙な植物E  ……ジリ……ジリ……ジリ……!
   
ランプ 「どうするんです、ロース!?」
ブリスケット 「ご指示をっ!!」
ロース 「桃が………、
 桃さえいてくれたら………」



つくづく........つくづく桃がいてこそのパーティーだと........痛感する状況である............。



ところで、ここで問題です!

この壊滅したパーティーで、どうやってこの戦況を逆転させるのか?


3択──ひとつだけ選びなさい

答え①  美人のロースは突如
反撃のアイデアがひらめく
   
答え②  桃が来て助けてくれる
   
答え③  逆転できない



......いや、一般的な小説やアニメなら、
ここで「待たせたな!!」とか言って崖の上に現れて、
敵を一網打尽!!

BGMもアップテンポになって大盛り上がり♪♪

読者は形勢逆転のカタルシスで愉しめる!!!

......という展開が普通でしょう!!!

 

でも、これはゲームのプレイ記録

 

………………………………

……………………

…………


━━━ その頃 酒場では.....

「おやじぃっ!!
 ミルクお代わりだっ!!」
酒場のオヤジ 「あんた、迷宮で仲間が待ってるんじゃないの?!
 もう出発した方がいいんじゃねぇのか!?」
「うっせぇな!!
 一杯ぐらいイイだろ!!
 早く持ってこいっ!!」


…………

…………………

………………………………



現実は非情である。



答え


── ③


答え③



答え③



答え③

 



ロース 「逃走に失敗したら三洲次は死ぬけど、逃げ切れば生き残る可能性があるわ!
 でも、戦闘を続行したら100%死ぬに決まってる!!
 どちらでも死ぬ可能性があるなら、生き残る可能性がある方を選ぶべきよ!!!」
ブリスケット 「つまり……」


ロース 逃げるわよっ!!!
ランプ 「それが賢明です!」
ロース 迷宮の入り口はすぐそこだわ!!
 全力で戻るわよっ!!
ブリスケット 承知っ!!


頼む!!

逃げ切ってくれっ!!


逃げる」を選択っ!!!










逃走成功おぉぉっっ! ! !


良かった!!!


マジで良かったああぁぁぁっ!!!





ランプ 「大丈夫ですか? 三洲次?」
三洲次 「はぁ…はぁ………ギ、ギリ………」
ランプ 「全部は回復できませんでしたから、後は呪文を回復させてからで勘弁して下さい」
三洲次 「サ……サンキュ…………」



無事、城へ帰還

 



━━━━ カント寺院


とりあえず、サーロインを蘇生しましょう。


1人頭400G.P.以上あるので、金額的には全然問題無し


では、蘇生に挑戦です。


頼む......復活してくれ!!!!






         ・

         ・

         ・

         ・


無事に復活! ! !

サーロイン 「うぅっ……!」
ブリスケット 「お、意識が戻りやしたぜ」
サーロイン 「…………………あれ?
 ここはどこ?
 私は誰?」
ランプ 「ここはカント寺院です」
三洲次 「自分が誰かは分かってますよね?」
サーロイン 「なんか奇妙な植物たちに囲まれたところまでは覚えてるけど………、
 …どうなったんだっけ?」
ブリスケット 「ロイン殿はあやつらに殺されたんです」
サーロイン 「え? あんなザコに?」
ロース 「えぇ、あんなザコに」
三洲次 「たかがザコに」
ブリスケット 「あのザコに」
ランプ 「ザコに」
サーロイン 悪かったなっ!!!



やれやれ............



> 動画に戻るにはここをクリック



2巡目:さらにはアナコンダも牙を剥く




━━━━ 再び迷宮の入り口.....


「なんでおめぇらの方が遅いんだよ。
 何してたんだ?」
サーロイン 「いや、別に………」
サーロイン 教えなくていいよ……
「え? あんなザコに?」
サーロイン もういいって!!


サーロイン 「まだ奴らがたむろってたりしないか?」
ロース 「桃、確認してくれる?」
「ん~~………」


「いや、何もいないぜ」
サーロイン 「じゃ、出発するか」
三洲次 「どこに?」
サーロイン 「……………え?
 あれ……?
 どこに行こうとしていたんだっけ?」
ロース 「目の前の扉の先に行くんでしょ」
ブリスケット 「衝撃の出来事があって、記憶が吹っ飛びやしたね」
ランプ 「一度死んでますし……」


さて、今回は......


...この目の前の扉の先へと行きます。


三洲次 「開けますよ?」
サーロイン 「うむ。
 敵がいるかも知れないから、慎重にな……」


ガチャッ...!        ← 扉を開けた音



三洲次 「通路になっています」


扉の先は左手(西側)通路が延びていた。
ランプがランタンをかざすと、少し先まで通路の姿が浮かび上がったが、
奥の方は闇に包まれてよく分からない......。

サーロイン 「進んでみよう……」


6人は周囲に注意しながら、薄暗い通路をゆっくりと進み始めた。

こちらの通路も土ボコリが堆積しており、歩く都度に砂や土を踏み潰す音が静かな通路に響く......。

ランプ 「特に敵とかは居ませんね」
ブリスケット 「不気味なほど静かっすな」
三洲次 「………ん?
 奥まで来たようですよ」
サーロイン 「え?」


薄暗い通路の先には、3方向に付いていた。


サーロイン 「なんだ? この3つの扉は?」
ランプ 「分からないですし………どの扉も似たような感じですね」
ブリスケット 「中が何かを示す記載とかも見当たらねぇっす」
サーロイン 「いきなり三択か……」
ロース 「どうするの?」
サーロイン 「そうだなぁ………南側が入り口に近いから、そっちから調べるか。
 その方が地図も作りやすいだろう」
三洲次 「では……」


三洲次 「…この扉ですね」
サーロイン 「よし、開けてみろ」
三洲次 「では………」


ガチャッ!


??? 「シャァーーーッ!!」
三洲次 「え?」


扉を開けた途端、暗い室内から......、

三洲次 「は?!」


...何かが飛びかかってきた!!!

三洲次 うわっ?!


三洲次 ぐほぉっ!


「ちっ…!」


サーロイン くおっ!!


三洲次 「いちち………」
サーロイン 「いちち………」
「いちち………」
ロース 「なに油断してるのよ………」


サーロイン 「三洲次、桃!!
 やり返すぞ!!
三洲次 「もちろんです!!」
ぶっ殺す!!
サーロイン 人間様を襲ったらどうなるか
 たっぷりと思い知らせてやる!!!


サーロイン 「………………………………(汗)
ロース 「今寝かせるから、慌てないでよ」


ロース 「はい、どうぞ」
三洲次 「よーーし!!
 きっちりと仕返ししてやるっ!!


三洲次 「………………………………(汗)
ロース 「寝てる相手に、なんで外すのよ?」
ランプ 「不器用にも限度ってものがありますよ」


あたいに牙をむいて、
 生きていられると思うなぁぁあっ!!!
ブリスケット 「激しいっすな………」
ロース 「相変わらず桃って、やり返す時は容赦ないわね………」



─── 2ターン目


ロース 「全部寝てるから、もう余裕でしょ」
サーロイン 「三洲次、桃!!
 人間様に手を出した報いを喰らわせてやるぞ!!
三洲次&桃


アナコンダB キィシャアアァァッ!!!
ザコがああぁぁっ!!!
三洲次 「今度こそっ!!!」


アナコンダB ギィヒャアアァァッ!!!
三洲次 思い知ったかっ!!
サーロイン 「人間様に手を出した罰だっ!!!」


サーロイン (; ゚_゚) ………………………………
ロース 「はぁああぁ~~……(怒)」
ブリスケット 「ロイン殿って、なして敵が寝てると全然当たんねぇんすか?」



─── 3ターン目


よし、敵はまだ寝たままだ!


ロース 「ロイン!!
 先頭の1匹は、あなたが責任持って倒しなさいよ!!」
サーロイン 「はい…………」


さすがにこのターンで片付けたいが........




三洲次 「よっしゃ!」 ← ハイタッチ
「うっし!!」 ← ハイタッチ
サーロイン 「や……やっと………当たった………」
ロース 「……………………………………」
ブリスケット 「早くレベルアップしてぇっすな……」


とりあえず、勝利!!

そして6人がアナコンダが居た辺りをよく確認すると......


...宝の箱だ!

ランプ 「宝箱がありましたよ!
 やはり海賊たちは、宝箱を守るのにアナコンダを置いているのですね」
サーロイン 「そのようだな。
 じゃ、桃、調べてくれ」
「メンドくせぇなぁ……」


「罠なんてかかって無ぇよ」
三洲次 桃っ!!
 ちゃんと調べろっ!!
天才盗賊だったあたいの腕が信じられねぇのかっ?!
三洲次 信じられないっ!!
あんだとぉっ!!?
ランプ 「どうします……?」
サーロイン 「う~~ん………」


まぁ、罠を調べる方法は現状これしかないので......、


......結果を信じて開けるしかない

三洲次 「南無三っ………!」


いけっ!!

桃っ!!


ガバッ!!!



おぉ!
本当に罠は掛かっていなかったか!!

三洲次 「ほっ………」
「なにため息ついてんだよ。
 罠は無ぇって言っただろ」
ブリスケット 「どれどれ、海賊どもの宝とくりゃぁ、何か入ってんじゃねぇっすか………、
 お? 斧が入ってやすぜ」
ランプ 「本当ですか?!
 見せて下さい!」



ランプ 「普通の『斧』ですね。
 店でも売ってるやつで、先日も手に入れてます」
サーロイン 「あれ? そうだっけ?」
ランプ 「えぇ、ガリアンプリースト達が運んでいた宝箱の中にありました」
サーロイン 「そうか……。
 それで、段平とどっちが強いのかな?」
ランプ 「どうでしょう……?
 この時代の製造技術次第ですが、あまり変わらないのでは?」
サーロイン 「う~~ん………」


「おの」って強かったっけ......?
もう全然覚えてないけど、このパーティーって斧を振り回すイメージが無いから、もう段平のままでいいか。

サーロイン 「重くて扱い難そうだから、慣れた段平のままでいくか。
 町に戻ったら、それは売って資金にしよう」
ランプ 「分かりました。
 じゃ、これはこのまま私が持っていますね」


さて、戦後処理も一通り終わったので......、


...場面は部屋の中に。

ロース 「部屋の中は、そこそこ大きいわね」
ブリスケット 「中を調べやすか?」
サーロイン 「いや、奇襲やら何やらの治療でディオス(治癒呪文)をそこそこ使ってしまったから、一旦町に戻ろう」


と言う訳で......、



...わずか1戦しかしていませんが......、


...今回はこれで帰還して、宿屋で休むことにします。


> 2周目の動画に戻るにはここをクリック




そして、ここで待望のレベルアップ!!


長かったなぁ~~........


━━━━ 冒険者の宿.....


では、レベルアップの内容を順番に紹介致します。

まずは男性陣から。


──── サーロイン(君主)


そこそこ良さそうな結果だが、いきなり重要な生命力落ちたか......。

そして肝心のアップしていない
まだまだ前衛としてはイマイチなままか......。



呪文はポーフィック(自分の防御力アップ呪文)を習得。
使わない呪文だが、ディオスの回数が増えたと考えれば意義はあるな。


──── 三洲次(侍)


おぉ!
なかなかなレベルアップぶりではないか!!


この調子で成長してくれよ!!
(彼は呪文を全然使わないので後は割愛)


──── ブリスケット(僧侶)


僧侶なのに信仰心上がらなかったのはイタイし、
#1 時代は高H.P.がウリだったのに、H.P.しか上がらなかったのも残念だなぁ......。



呪文はカルキ(全員の防御力アップ呪文)ミルワ(照明魔法)を習得!!

ミルワが良さげだが、今は貴重なディオスの使用回数を温存したいので、まだ使わないかな。


──── ランプ(司教)


おまえも生命力ダウンかよ!!

おまえ、こっちでも低H.P.でいくことにならないだろうなあっ?!

不安な立ち上がりだぁ........




ポーフィック(自分の防御力アップ呪文)を覚えたのかな?
まぁ、後衛だから使わないけど。


では、ここからは女性陣の紹介です。


──── ロース(魔法使い)


#1 時代は常に優秀なレベルアップをしていたロースだが、
今回は......普通と言うか......よくある内容って言うか........。

ってか、やっぱり運の良さがよろしくないなぁ、おまえは........。



今回でモグレフ(自分の防御力アップ呪文)を習得。
ただ、ロースも後衛だから使わないな。


──── 桃(忍者)



さすが忍者........レベルアップが遅い............。

 



3巡目:おまけにもう一丁剥いちゃうよ!




━━━━ 迷宮 入り口.....


サーロイン 「やっとレベルアップできたな」
ブリスケット 「クローリングケルプの経験値を見た時はどうなるんかと思いやしたが、
 まぁ、ぼちぼち順調なんでは?」
ロース 「誰1人死なないでレベルアップでき………あ、1人死んでたわね」
サーロイン 「うるさい」
ランプ 「まぁ、レベルアップして前衛のH.P.もアップしたので、
 このフロアなら、もう死ぬことはないでしょう」
三洲次 「桃がまだだけどな」
「~~♪」
ロース 「桃もすぐにレベルアップできるから、大丈夫よ」
サーロイン 「うむ。
 では、探索を続けよう」


先ほどの部屋の探索がまだだったので......、



......再びこの部屋に挑戦です。

三洲次 「じゃ、開けますよ」
サーロイン 「蛇どもはさっき片付けたから、もう普通に開けて良いだろう」
三洲次 「では……」


ガチャッ!


部屋に入った途端......!!


ボトッ!!




...モンスターが姿を現した!!

サーロイン 「な、なんだっ?!」


ドロドロしたモノ 「……シュォォォォォォ……!」
   
三洲次 「な……なにかドロドロしたものが………」
ブリスケット 「こやつは見た記憶がありやすぜ」
ランプ 「バラックの倉庫に居た奴ですね」
ロース 「ロインと三洲次が全然倒せなかった奴ね」
サーロイン 「ふん!
 三洲次、名誉挽回の機会だ!!
 今度こそ、俺たちの真の実力を見せてやろうじゃないか!!」
三洲次 「えぇ!
 レベルアップもしたし、今回はキッチリ倒してみせますよ!!」
   
ブリスケット 「あ~~、こいつぁは……」
ロース 「ダメなパターンね……」


いざっ!!

サーロイン てりゃあああぁぁっ!!
三洲次 とりゃあああぁぁっ!!



サーロイン (; ゚_゚) ………………………………
三洲次 (; ゚_゚) ………………………………
サーロイン 「いや、こいつ、やっぱりメッチャ体力があるんだよ!」
三洲次 「えぇ、きっとそうです!」
ロース 「あなたたちねぇ!!
 一撃で倒せなかったら、やり返されるのが生死を賭けた戦いなのよ!!」
サーロイン 「いや、そうだけど………でも………」
三洲次 「ま、レベルアップでH.P.もアップしたし、
 1匹ぐらいなら1ターンでは死にませんよ」


1ターンで死んだあああぁぁぁっ!!!

三洲次 ぎゃあああぁぁぁっ!!


おおおおぉぉぉいっっ!!!

最初のフロアでこのダメージはありえねえぇだろぉっっ!!!!

三洲次 「ぁ………が………っ…………(がくっ!)
サーロイン (;◎_◎) ………………………………
ロース 「ほら見なさい!!
 こうなるのよっ!!」
サーロイン 「あ……あああの………は…ははは早く寝かせて……もももらえないでしょうか……?」


ランプ 「眠らせました」
サーロイン 「と……とととりあえず、こ……こここれで俺はだだだ大丈夫かな………?」
ブリスケット 「ロイン殿、声が震えてやすぜ」


おら!おら!おら!おらああぁぁっ!!
 死ねええええぇぇぇっ!!!
ドロドロしたモノ ブシュワアアアァァ…ッ!!
   
ランプ 「模範的な攻撃ですね」
ロース 「前衛はこうじゃなきゃダメよ!」
ブリスケット 「まぁ、桃っちはちょっと容赦無さ過ぎな気もしやすが……」


なんか......あっさりと2人目の死者を出してしまった........。


今日は厄日か......?



退却!!!





やれやれ.........


━━━━ カント寺院


またもや蘇生に挑戦です。

頼む......復活してくれ!!!





         ・


         ・


         ・


         ・


         ・


         ・

 

三洲次 (ここは…………?)

 

三洲次がベッドの上で目を覚ますと、そこは見たことも無い場所だった。

四角い板が並んだ天井、レールから吊り下がった薄緑色のカーテン........

目の前には白衣を着て丸い眼鏡をかけた医者が立っており、
奥の方には看護婦の姿も見えた。

白衣の医者 「あなたにお話しがあります」
三洲次 「……………………………………」
白衣の医者 「いいですか?
 どうか落ち着いて…………」
三洲次 「……………………………………」


白衣の男性はベッドの足側を回りながら話し続けた........

白衣の医者 「あなたがカント寺院に搬送されたのは、
 モンスターに噛み付かれて一撃で死んだからです」
三洲次 「……………………………………」
白衣の医者 「えぇ、分かっています。
 気になる事はたった1つ」
三洲次 「……………………………………」
白衣の医者 「カント寺院での蘇生は……………失敗したので、あなたは埋葬されます」
三洲次 「うぅっ! ううぅっ!!」
白衣の医者 まずい!
三洲次 「うううぅっ!」
白衣の医者 「大丈夫! 大丈夫です!
 落ち着いて、大丈夫!」
三洲次 「うううぅぅ…!!」
白衣の医者 ナース! ナースッ!!
三洲次 「うううぅぅっ!!」
白衣の医者 「キャッスルの上空から落下すれば『死亡』になりますから!
 リルガミン城へ行って飛び降り自殺すれば大丈夫です!
 さぁ、早く支度をして!張り切ってもう一度死んじゃいましょ!!


………

………………

………………………

三洲次 うわあああぁぁっ!!!


「お!
 目が覚めたぜ」
三洲次 「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」
サーロイン 「どうした、叫んで?」
ロース 「大丈夫?」
三洲次 「…………え?
 ここは………?」
ブリスケット 「カント寺院でっせ」
ランプ 「蘇生に成功したんです」
三洲次 「さ……、さっきのは………?」
サーロイン 「さっきの……とは?」
三洲次 「ゆ……夢だったかぁぁぁぁ………」
ロース 「どんな夢を見てたの?」
三洲次 「蘇生に失敗した、って宣告される夢……」
ブリスケット 「そりゃ悪夢ですな」
ランプ 「叫んで目覚めたのも理解できます」
三洲次 「ってか、仮に埋葬されるんなら、俺が見ていた場所はどこだったんだ……?」
サーロイン 「どんな場所だ?」
三洲次 「いや、見た事も無い場所で………」
ロース 「天国だったんじゃない?」
三洲次 「あんまり天国っぽくなかったけどなぁ……。
 ってか、カント寺院での蘇生って、いっつもロクな目に遭わないんだけど……」



まぁ、普通に復活しました。



一応年齢とかもろもろ維持したけど......レベルアップしても油断ならないなんて........、

ホント、ウィザードリィは地獄だぜ!!

 フゥハハハーーハァーーッ!!!

 

> 3周目の動画に戻るにはここをクリック


「10.魔物の餌やり場…その名は処刑室」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 2 17 15 16 16 14 16 13 0 1 まさかおまえがトップバッターで死ぬとはなぁ…。
三洲次 2 14 16 16 16 16 16 15 0 1 レベルアップは順調な滑り出し。これで死ななければ…。
1 12 15 15 15 15 15 15 0 0 序盤から2回攻撃は強いが、成長が遅くて一長一短。
ロース 2 13 14 16 16 16 16 12 0 0 相変わらず運の強さが上がらないな。
ランプ 2 13 13 16 16 14 16 16 0 0 相変わらず生命力が上がらないな。
ブリスケット 2 13 16 16 15 16 16 11 0 0 先にカルキを覚えていたら戦術も変わっていたかな…?

アイテム入手:5/109


【更新履歴】
2024年 4月22日:リンクの設定漏れを修正。
2024年 4月 6日:本公開。