5.まさかの……

【登場人物】  
サーロイン ロイヤルレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
接近戦最強のくノ一。でも細かい事は大嫌い。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ 財宝一筋なエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約15分(動画無)約23分(動画込)
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─── 前回までのあらすじ

前回でバラック南側にある5つの扉全てに入り終わりました。

ただ、その時点で呪文の使用回数に余裕があったので、探索を続けることにしました。

そこで目を付けたのが、バラックに入ってすぐ目の前の南側の扉です。
この中には、さらにフロアの奥へと続くがありました。


今回は、この奥へと続く扉の先へ進もうと思います。


ただ........この扉の先へ進むのが困難な所業になるとは........、


......この時は、まだ誰も知る由が無いのでありました..........。

 



【目次】

(1) 1回目の挑戦

(2) 2回目の挑戦

(3) 3回目の挑戦

(4) 4回目の挑戦




(1) 1回目の挑戦




━━━━ バラック 南側の扉.....


三洲次 「じゃ、開けますよ」
サーロイン 「うむ」


ガチャッ!        ← 扉を開けた音


扉の先は2つの横にのびたエリアに分かれていた。

部屋の中はこれまでと同じく大量の砂ボコリが積もっており、
その砂ぼこりにまみれて壊れた木箱が散乱し、床にもいろいろな物が散らばっていた。

三洲次 「なんですかね、このエリアは?」
サーロイン 「そこそこ広そうな場所だな」
ブリスケット 「木箱が大量に転がってやすが……ほとんど壊されてますな………」
ランプ 「床には他に………棒切れと……布切れと………」
ロース 「…金属片も転がってるわ」
ブリスケット 「その金属片、刃物が欠けた物にも見えますぜ」
ロース 「そう言われると、そうね」
三洲次 「この木片は……(ひょい)……何かの板の一部かな?」
ランプ 「落ちてる物に統一性が無いですね」
サーロイン 「この広さと木箱がたくさんあること、そして落ちてる物などを総合すると………、
 ……ここは倉庫だったのかな?」
ブリスケット 「あ、ロイン殿、さすがっす!
 その線が濃厚ですぜ」
ランプ 「倉庫ってことは、何か目ぼしい物が残ってる可能性がありますね!!」
ロース 「ランプのモチベーションが俄然アップしたわよ」
サーロイン 「相変わらずだな」
三洲次 「ふ~ん………じゃぁ、この木片は木箱の欠片なんだろうな」


そう言って三洲次が木片を放り投げると、木片が何か柔らかいモノに当たった......

三洲次 「…え?」
??? 「シャァァァーーッ!!」
三洲次 「な、なんだっ?!」



砂ボコリの中から、ヘビが数匹顔を出してきたっ!!

三洲次 「うわっ!?
 なんか大きなヘビがいますよっ!!」
サーロイン 「これは……暗くてよく見えないが………、
 ヘビってことは、この前のアナコンダの仲間かな?」
ブリスケット 「そうかも知れやせん」
ロース 「ここら辺って、このヘビたちの縄張りじゃないの?」
サーロイン 「ま、この前の仲間たちのところに送り届けてやるか」
三洲次 「つまり戦うんですね………」


3匹1グループなら、カティノ(催眠呪文)で眠らせて、アッサリ勝てるでしょう!


戦闘開始!!


サーロイン 「まず1匹!」
三洲次 「こんな暗いのに、よく当てましたね。
 えぇと………えいっ!


三洲次 「ありゃ? 外した?」
大きな蛇A 「シャアアアァァッ!!」


三洲次 ぎゃあっ!!
サーロイン 「おいおい……」
ロース 「あなた達って、片方が敵を倒すと、片方はいつも倒し損ねてない?
 これじゃぁ前衛は実質2人よ」
ロイン&三洲次 「「うるさいっ!!」」
死ねえええぇぇっ!!


大きな蛇B ギィギャアァッ!!
「へ! ザコだな!!」
ロース 「桃は前衛一人分の仕事をキッチリこなして、エライわ」
ロイン&三洲次 「「悪かったなっ!!」」
ロース 「一人前と半人前の違いね」
ロイン&三洲次 「「誰が半人前だっ! ! ?
  立派なベテランだっ! ! !」」


とりあえず、最後に残った1匹をカティノで寝かして、1ターン目は終了。


───2ターン目


サーロイン 「ま、眠ってしまえば、こっちのものだな」


サーロイン (; ゚_゚)………………………………
ロース 「はあぁ~~……(怒)
ブリスケット 「ロイン殿って、ちょいちょい寝てる敵を外しやすよね?
 なんでなんすか?」
サーロイン (; T_T)………………………………


三洲次 「な、なんとか倒したぞ!」
ロース 「ほら、あなた達って、1ターンで片方しか敵を倒せないじゃない!
 2人でやっと1人分の働きって、何て言うか知ってる?」
サーロイン 「なんだよ……?」
ロース 半人前
サーロイン (;TMT)………………………………
三洲次 (;TMT)………………………………



ま........


...とりあえず、勝利です。

ランプ 「では、倉庫の中を物色させて頂きましょう!!」


6人は入り口付近にある壊れた棚や割れた木箱の中を探し始めた。
すると、あっさりと宝箱を見つけ出した。

ブリスケット 「お、皆の衆!
 ヘビの居た所に宝箱がありやしたぜ!!」
サーロイン 「見付けたか!」
三洲次 「え? ……またヘビの居た所に?」


サーロイン 「よし、桃、見て来てくれ」
「メンドくせぇから、ヤダ」
サーロイン 「桃、頼むよ」
「ヤダ」
サーロイン 「三洲次?」
三洲次 「桃、いいから開けに行け!」
「ヤ」
三洲次 「もう食い物は奢らないからな」
「えぇ~~……」
三洲次 「そうやって味をしめるからだ」
「む~~……」
三洲次 「ほら、行くぞ(がしっ!)
「ぐほっ!」


三洲次を引きずると、ブリスケットが見付けた宝箱のところまで運んで来た。


三洲次 「はい! ちゃっちゃと調べる!」
「めんどくせぇなぁ……」


「えっと…」


いきなりやりやがったあぁぁっ!!!!

思わずリアルに手からコントローラー落としちゃったよっっ!!!


ズゴオオオォォーーン! ! !


ブリスケット 「いぢぢぢ……ぢぢ……っ!」
三洲次 「あががが……がが……っ!」
うへ~~………」


宝箱の側にいたブリスケット三洲次の3人がダメージを喰らう

サーロイン 「なにやってんだ……」
ランプ 「調べただけで……」
ロース 「桃もこれが無ければねぇ……」


まぁ、幸い大したダメージじゃなくて良かった......。

サーロイン 「で、中は何が入っていたんだ?」
三洲次 「いででで……、えぇと………」


三洲次 「お金だけです………」
ランプ 「ええぇぇ………」
ブリスケット 「労多くして功少なし……っすな」


サーロイン 「さすがにディオス(治療呪文)が尽きたか……」
ロース 「一旦戻って回復しましょ」
サーロイン 「そうだな」


回復呪文が底をついたので、ここで一旦地上に戻りました。


 


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(2) 2回目の挑戦




━━━━ バラック 南側の扉.....


バラックの中にある先ほどの部屋に再挑戦します。


サーロイン 「では、改めてこの扉の向こう側に入ろう」
三洲次 「じゃ……」


ガチャッ!


三洲次 「さて、倉庫の調査を続けますか」
ブリスケット 「あいや、お待ちなせぇ!」
三洲次 「え?」
ブリスケット 「あそこの壁際っす!」
三洲次 「壁際……?
 もう宝箱を見つけたの?」
ブリスケット 「あそこ、あそこっす!」
三洲次 「ん~…?」


三洲次 「げ?!」



三洲次 「例の昆布が居ますよ……」
サーロイン 「またか………」
ロース 「ここ、あいつが多いわね……」
ランプ 「でも、こちらに来ないところを見ると、こっちに気付いていないのでは?」
三洲次 「どうします?」
サーロイン 「こいつらこそ、まさに『労多くして功少なし』だ。
 相手にしたくないから、どっかに行くまで通路の方で待機しよう」
ブリスケット 「そうっすね」
三洲次 「では、一旦退却を……」


そろそろそろ.............パタン!


サーロイン 「しばらく待って、入り直そう」


パーティーはしばらく通路で時間を潰した。
そして......、


サーロイン 「そろそろ良いだろう。
 入り直すぞ」
三洲次 「では………」


ガチャ!


三洲次 「どれどれ…?」
???  ……シュイイイィィッ……!!
三洲次 「え?」



三洲次 「わっ! わっ!?
サーロイン 「どうしたっ?!」


三洲次 ぐほぉっ!!


サーロイン ぐわぁっ!!


「ちっ…!」


ケルプA  ……シィイイィィ……ッ!
ケルプB  ……シュルルルル……ッ!
   
サーロイン 「く……くそ……っ!」
ロース 「こいつら、まだ居たの?!」
ブリスケット 「マジっすか……」
ランプ 「これなら、さっき先制攻撃しておけば良かったですね……」
三洲次 「いててっ……ど、どうします?」
サーロイン 「こいつら、戦っても旨みが無いから…」
てめええぇぇらっっ!!
 雑草の分際でいい度胸じゃねえぇぇかっ!!
 根こそぎ刈り取ってやるっっ!!!
三洲次 「……………戦います?」
サーロイン 「そだね………」


とりあえず......、


...ディオスで極力ダメージを回復させつつ......


...無駄かも知れないが一応カティノにも挑戦する。
こいつらは呪文の効きが悪いが、こちらのH.P.はまだ低いので、1匹でも動きを封じておきたい。


こんなところだろう。

では、戦闘開始!!!



いきなりブリスケットの回復呪文が飛ぶ!!

いいぞ!!
さすが#1の頃から素早さに定評のあるブリスケットだ!!

しかも完全回復!!
これは大助かりだ!!

次にロースのカティノが飛ぶ!!




結果は、呪文無効化2匹眠らなかったのが2匹寝たのが2匹......と、それぞれ2匹ずつであった。

ロース 「相変わらず呪文の効きが悪いわね、こいつら……」
サーロイン 「これまでを考えれば、2匹寝ただけでも御の字だ!!」
ケルプA  ……シュオオオォォ……ッ!!
「…!?」


「けっ!
 昆布ごときに、これ以上やられてたまるかっ!!」
三洲次 「桃!!
 いくぞっ!!
ぶっ潰すっ!!!



三洲次 「よしっ!!」 ← ハイタッチ!
「うぃっ!!」 ← ハイタッチ!

ケルプC  ……シュオオォォォッ…!!


サーロイン 「くおぉぉっ!!」
ロース 「相変わらず鈍くさいわね……」
ブリスケット 「ってか、昆布って、噛み付くんすね……」
ランプ 「どこに口が……」
サーロイン 「く……くそっ!
 こいつっ!!」


ケルプC  ……シュビュアアァァッ……!!
   
サーロイン 「はぁ……はぁ……」
三洲次 「大丈夫ですか…?」
サーロイン 「ラ、ランプ!!
 早く治療を頼む!!」
ランプ 「遅れました!」


サーロイン 1ってなんだ? 1って?!
ランプ 「いや~……やっぱり、まだ呪文の感覚が戻ってなくて……」


とりあえず、以上で通常1ターン目終了


───2ターン目


三洲次 「一気に半分に減らしましたよ!!」
サーロイン 「残り3匹!!
 このターンで決めるぞ!!


先ほどと同じく、ディオスで極力ダメージを回復させつつ、殲滅を狙う

カティノは無くても、もういいだろう


戦闘継続!!

サーロイン 「後衛っ!!
 頼むから治療呪文は早くしてくれ!!」
ブリスケット 「分かり申した!!」
ランプ 「では……!!」


サーロイン 1ってなんだ? 1って?!
ランプ 「いや~……なんですかねぇ………?(汗)
サーロイン 「ブリ助!!
 頼れるのは、もうお前だけだっ!!」
ブリスケット 「お任せをっ!!」
サーロイン 頼むから1だけは止めてくれよ!!
 1だけはっ!!!
ブリスケット もちろんっす!!


サーロイン だと思ったわああぁっ! ! !
ブリスケット 「いや~……、
 ロイン殿って、もしかして治療呪文に抵抗力があるんじゃねぇっすか?」
サーロイン あってたまるかあああぁぁっ! ! !
ロース 「しょ~もない事で揉めてないで、早く倒してよ………」




とりあえず、前衛が1匹ずつ倒し......、


...見事、勝利!!

サーロイン 「くそっ……、相変わらず低い経験値だな……!」
三洲次 「倒した数より少ないって、もうイヤがらせですね……」
ロース 「とりあえず治療しましょ」



今回も治療で回復呪文を軒並み使い切ってしまったので......、


...またもや城へ戻ることに。


やれやれ........


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(3) 3回目の挑戦




━━━━ バラック 南側の扉.....


サーロイン 「三度目の正直と行こう」


再び......


...例の扉まで来る。

サーロイン 「では、入るぞ」
三洲次 「今度は弱い敵が出ることを祈って……」


ガチャッ!


サーロイン 「何かいるか?」
三洲次 「えぇと………、
 いえ、今回はモンスターの姿は見えないですね」
ロース 「良かったわ」
ランプ 「では、さっそく物色しましょう!
 アイテムが入った宝箱は、もっとあるはずです!」


パーティーは入り口付近で散ると、それぞれ思い思いの場所を調べだした。

三洲次 「ふ~……、砂ボコリがひどいですね………」
ロース 「そうね、服がすぐ汚れちゃうわ」
ブリスケット 「ふ~~む………お!
 これは…?」
ランプ 「見付けましたか!?」
ブリスケット 「良さげな剣の切っ先が落ちてやしたぜ」
ランプ 「宝箱じゃないんですか?」
ロース 「切っ先って、欠片のこと?
 欠片じゃ売り物にもならないわよ」
ブリスケット 「しかし、手裏剣みてぇに投げて使えそうですぜ」


ブリスケットが剣の切っ先を拾おうとすると、切っ先が……スススス……と逃げ出した。

ブリスケット 「え?」
ロース 「どうしたの?」
ブリスケット 「いや………」


改めてブリスケットが剣の切っ先を拾おうとするも、またもや切っ先は……スススス……と逃げ出した。

ブリスケット 「こ……この剣の欠片………に、逃げやすぜ!」
サーロイン 「え?」


次の瞬間、その剣の切っ先は宙に浮くと......、

ブリスケット 「は…?!」


...桃に向かって飛んで行った!!

ブリスケット 桃っち!!
 …」
「見えてるよ…」


「よっと!(さっ!)
三洲次 「これは……!?」
ランプ 「この前の奴と同じです!!」
サーロイン 全員戦闘態勢っ!!



再び登場、ポルターガイスト!!

ロース 「色々な物が落ちてる倉庫で出て来るなんて、面倒ね……」
三洲次 「でも、2匹なら楽勝でしょう」
サーロイン 「そうだな。
 三洲次!!
 1人1体ずつ倒して、一気に決めるぞ!!
三洲次 「了解です!!」



サーロイン (; ゚_ ゚) ………………………………
三洲次 (; ゚_ ゚) ………………………………
ロース 「半人前未満ね」
サーロイン (;T_T) ………………………………
三洲次 (;T_T) ………………………………


が!!

ポルターガイストA  ……シュパパパパパパ……!!


ポルターガイスト1匹が消滅をした。

三洲次 「え?
 あ! ほら、ほら!
 外したと思ったけど、実は当たってたんだよっ!!」
ロース 「……………………………………」
ブリスケット 「いえ……」


ブリスケット 「…あっしがディスペルしただけっす」
三洲次 「………………………………(汗)
ロース 「自分たちの前衛センスの無さを自覚した方がいいわよ」
サーロイン 「な、何を言う!!
 三洲次!!
 我々の本当の実力を見せてやろうじゃないかっ!!
三洲次 はいっ!
 任せて下さいっ!!




サーロイン
  _, ._
(; ゚_゚)………………………………

三洲次
  _, ._
(; ゚_゚)………………………………
ロース 「半人前未満どころか、ゼロ人前だわ」
サーロイン (;TT) ………………………………
三洲次 (;TT) ………………………………


楽勝だぜっ!!
ロース 「前衛は実質1人ね」
サーロイン (;TT) ………………………………
三洲次 (;TT) ………………………………


頑張れ......前衛男性陣..........


勝利!

ランプ 「では、この倉庫の物色を続けましょう!!」
ブリスケット 「えぇと…………」


6人は思い思いに散り、辺りを散策する......。

「む~~…(パッ!パッ!)← 土埃を払う
三洲次 「無いなぁ………」
「お! 宝ば……」
三洲次 「え?」
(パパパッ!) ← 土埃を戻す
三洲次 「見付けたのか?!」
「無かった」
三洲次 「ウソつけ!!
 今土ボコリを戻して隠したろっ!!」
(ふん!ふん!ふん!)← 首を振る
三洲次 どいて!(パッ!パッ!)← 土埃を払う


三洲次 ほら、あったんじゃないか!
「罠を外すの、かったるくてよぉ……」
ランプ 「見つけましたか!?」
ロース 「やったわね!」
サーロイン 「お手柄だぞ、桃」


他のメンバーも宝箱の所に集まって来た。

サーロイン 「よし、調べてくれ」
「あたい、細かいこと嫌いなんだけどさぁ……」


Aボタンポチッ…とな!

 ダダダダダダダダダダダダ…ッ!! ε ε ε==┌(;゚_゚)┘
   


まさかの「調べる」失敗2連続っ!!


しかも、まさか爆弾2連発っ!!!


ズドオオオオォォォ…ンッ!!!



サーロイン三洲次ランプロース4人ダメージ!!

サーロイン 「あだだだ……!」
三洲次 「いぢぢぢ……!」
ランプ 「いででで……!」
ロース 「いったぁ~……ちょっと、桃ぉっ!!」


ってか、失敗した本人が無事って、どういうこったいっ!!!

ブリスケット 「皆の衆、ちぃとは学習した方がいいですぜ……」
「~~♪」



またもやディオス大量消費!!

なんてこったい!!!

サーロイン 「ほら、俺もディオスを使えるから、順番に並んで」
三洲次 「あででで………、頼みます」
サーロイン 「ブリ助は離れてて無事だったのか?
 じゃ、治療している間に、箱の中を確認してくれないか?」
ブリスケット 「へい」


ブリスケット 「お、段平が入ってやすぜ」
ランプ 「やりましたね!
 どれどれ、見せて下さい!」




ランプ 「ボルタックにあった鋼で鋳造した段平と同じです……」
サーロイン 「入り口に近い所にある良い物なんて、これまでの冒険者があらかた奪っていっただろうから、
 後はここで殺られるようなレベルの低い冒険者たちの持ち物が入ってるだけだろ」
ブリスケット 「良い品を手に入れるには、もっと奥に行かなきゃダメっすね」
ロース 「治療は終わったの?」
サーロイン 「終わったと言うか、ディオスを全部使っても全員回復出来なかった……」
三洲次 「仕方ないから、一旦戻りましょう」
ランプ 「またですか……」



またもや帰還するハメになった........誰かさんのせいで........。

 

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(4) 4回目の挑戦




━━━━ バラック 南側の扉.....


今度こそこの扉を突破しましょう!!


通算4回目の挑戦です!!



三洲次 「では、開けます……」


ガチャッ!


??? 「………む!?」
??? 「誰だ?!」
   
三洲次 「え?」
ロース 「今回は誰かいるの?」

ランプが手に持っているランタンをかざすと......、


...薄暗い部屋の奥に数人の人影が見えた。

サーロイン 「なんだ? こいつら?」
ランプ 「酒場で聞いたのですが、ここら辺は海賊が幅を利かせているらしいので、海賊なのでは…?」
海賊A 「最近、やたら爆発音がするから調べに来たが……」
海賊B 「…もしかして、てめぇらが爆弾魔か?!」
サーロイン 「爆弾魔って……、別に趣味で爆発させてる訳では………」
三洲次 「まぁ、爆発のトリガを引いてるのは、こいつで間違いないけど……」
「~~♪」
海賊C 「やっぱりてめぇらなんだなっ!!」
海賊D 「いいか?!
 ここいらは俺たちの縄張りだっ!!」
海賊E 「勝手に荒らし回るとどうなるか、たっぷり教えてやる!!」
サーロイン 「どうやら、ここらを根城にする海賊で間違いなさそうだな」
ロース 「面倒くさいのに気付かれちゃったわね……」
海賊A 野郎どもっ!!
 殺っちめえぇぇっ!!
海賊達 「「おおぉっ!!」」


サーロイン 「威勢がいいな!
 だが、幾多の戦闘を勝ち抜いてきた俺たち猛者を相手に、勝てると思うのか!?
 そっちが殺る気なら、返り討ちにするまでだっ!!
 でぃやああぁっ!!


海賊A 「ちっ……!」
サーロイン 「…………あれ?」
   
三洲次 「いや……、2って………」
ブリスケット 「猛者って言葉が泣きやすぜ………」
ロース 「ロ~~イ~~ン~~?
 あなた、やる気あるの?!」
サーロイン 「いや……こいつら、避けるから………」
ランプ 「当たり前です」
サーロイン 「あ、なぁなぁ、ランプ!!
 カティノで眠らせてくれない? こいつら?
 動かなければ当てやすいから!」
ブリスケット 「猛者の言うセリフっすか、それ……?」
ロース 「そもそも寝てても外すくせに」



ランプ 「5人中3人は寝かせました」
サーロイン 「よし、よし!
 いいぞ!」
ブリスケット 「猛者のする反応じゃねぇっすよ……」
三洲次 「じゃ、桃、返り討ちにしてやろうぜ!」
「任せなっ!!」



海賊A うがあああぁぁっ!!
海賊B ぐぃぎゃあああぁぁっ!!
海賊C 「な?! こ、こいつら…!?」
   
三洲次 「余裕だな!!」  ← ハイタッチ
「余裕だぜっ!!」 ← ハイタッチ
   
ロース 「ロインと三洲次って、やっぱり片方が敵を倒し損ねると、片方は倒すのね」
ランプ 「なんでですかね……?」

───2ターン目


サーロイン 「ちぇっ……、もう全員起きたよ………」
三洲次 「まぁ、横で仲間が絶叫していたら、それが普通なのでは?」
海賊C 「くそっ…!
 カティノとか小賢しいことしてきやがって!!」
海賊D 「そんなチンケな呪文、いつまでも通用すると思うなよ!!」
サーロイン 「じゃ、もう永遠に眠っててもらおう!」
三洲次 「えぇ!
 くらええぇぇっ!!
   
ロース 「ねぇ、もし次にロインが敵を倒したら、今後は三洲次が敵を倒し損ねると思う?」
ランプ 「そんなシーソーみたいに奇麗に反転しますかね?」



ロース 「するのね……」
ランプ 「するんですね……」

サーロイン
  _, ._
(;_)…………………………

三洲次
  _, ._
(;_)…………………………


後はロースカティノで敵を全部寝かせ......、


...1人を倒す

桃だけは確実敵を倒してくれて、本当に頼りになる
まぁ、他の2人より攻撃回数が多いんですけどね。


さて、これで残る敵は1人だけとなった。


───3ターン目

海賊E 「……ZZZzz………」
   
ランプ 「残り1人」
三洲次 「しかも寝てるから、楽勝ですね」
サーロイン 「もう近付いても問題無いだろ。
 結局誰なんだ、こいつら……?」


ランプ 「やっぱり海賊ですね。
 酒場で聞いたのですが、『ガリアン海賊団』と呼ばれている一団だそうです。
 こいつはその中でも、襲撃を任務とするレイダーという奴でしょう」
サーロイン 「ほぉ……」
ロース 「なんで海賊が山の中に居るの?」
ランプ 「海軍に追われて、ここに逃げ込んで来たそうです」
サーロイン 「そうか。
 つまり単なる負け犬の集団ってことだな!
 そんな奴ら、あっさりと片付けてやろう!!」


サーロイン とやあああぁぁっ!!
三洲次 てりゃあああぁぁっ!!

ロース 「ねぇ、やっぱり今回も片方が当てると、片方は外すと思う?」
ブリスケット 「そんな気がしやす」



サーロイン (; ゚_゚)…………………………
   
ロース 「なんなの? この2人……」
ブリスケット 「ってか、ロイン殿って、相手が寝るとむしろ攻撃を外しやすね……」



とりあえず、海賊を相手に初勝利!

ランプ 「邪魔者も片付いたところで、改めて宝箱を見つけ出しましょう!!」
三洲次 「やれやれ、またこの土ぼこりの中を探すのか………」
ブリスケット 「どうせ大した品は入ってねぇんすから、もう放っておいて良いんでは?」
サーロイン 「毒消しとかを買う資金を貯めないとダメだからな。
 頑張って探すんだ」
ロース 「面倒くさいわねぇ……」


メンバーは再び思い思いの場所へ散ると、木箱をひっくり返したりして、倉庫を物色し始めた。

そして......、

ロース 「ねぇ! あいつらの居た所にあったわよ!」


ランプ 「ありましたか!!」
ブリスケット 「あやつら、宝箱を運んでいたんすかね?」
サーロイン 「分からんが、せっかくだから貰っておくか。
 桃、頼むぞ」
「ぇ~~……」
三洲次 「渋ってないで、とっと調べる!」
「かったるぃ~……」


わなはかかっていない

サーロイン 「……どう思う?」
三洲次 「どう思うって?」
サーロイン 「無いと思うか?」
三洲次 「いやぁ~……、桃ですからねぇ……」
サーロイン 「そうか……桃だもんな……」
三洲次 「えぇ、桃だから……」
てめぇら、マジでなめてんのかぁあっっ!!?


いや........これ........、信じていいのか........?


でも........仮に罠があるとしても......どの罠かサッパリ分からないから、
外す罠を選ぼうにも選べないし..........


う~~~ん..........



仕方ない!!

このまま開ける!!!


三洲次  そろそろそろ………
ランプ 「あれ?
 どうしたんです、三洲次?」
三洲次 (小声で)桃の判定なんて信用できるか…?
ランプ 確かに………
三洲次  そろそろそろそろそろそろ......
ランプ  そろそろそろそろそろそろ......



いけっ!!!

桃っっ! ! ! !


バカッ!!!



おまえホント、逆の意味でスゲェなあっっ! ! !



まさか爆弾3連発っっ! ! ! !


ズゴオオオォォォ…ンッ! ! !



サーロイン 「いだだだ……っ!」
ブリスケット 「いぢぢぢ……っ!」
ロース 「ちょっと!! 桃ぉっ!!
「あががが……っ!」


サーロイン、ブリスケット、桃、ロースがダメージ

三洲次 「………だよな」
ランプ 「………ですね」


やれやれ........

ってかレベル1忍者宝箱の開錠は早いだけかも........

ロース 「もぉ~……これで3回目よぉ~!!」
サーロイン 「仕方ない、また治療だ……、
 ブリ助、頼むよ……」
ブリスケット 「へい……、いちちっ…!」
ロース 「せ……せめて何か良いモノでも入ってないかしら……(ゴソゴソ…)
ブリスケット 「じゃ、お三方、順番に並んでくだせぇ」
ロース うそ!?
ブリスケット 「へ?」
サーロイン 「いてて……どうした?」
ロース 「信じられない………」
ランプ 「どうしたんです?」
ロース 「まさか………」
ブリスケット 「何事っすか…?」
ロース 「まさか…………………」
三洲次 「…………?」
ロース ちょっと!!
 まさかの……」


ロース 「…『ブキ』よ!!
!!?


?ブキ」だとおおぉぉぉっ!!??

サーロイン 「ランプ、早速鑑定だっ!!」
ランプ 「もちろんです!!」
三洲次 「おいおいおい!
 いきなり『村正』かあ!?
 それとも『手裏剣』かあ?!」
ブリスケット 「どっちにせよ、一気に戦力アップ間違い無しですぜっ!!」
ロース 「やったわね!!」
ランプ 「えぇと………」



ランプ 「これ、ただの『フレイル』ですよ」
ランプ 「なんでこれが『ブキ』だと……?」
ロース 「だって…………武器だし…………」
ランプ 「いや、そうですけど………でも、それなら『?だんびら』や『?たんけん』だって武器ですけど……?」



おおぉぉい!!


なんで『フレイル』の不確定名が『ブキ』なんだよっ!!


浮かれ喜んだ俺の高揚を返せ!!!

いや、1階で「ぶき」って、オカシイとは思ったけどさ......




三洲次 「なんか……ドッと疲れが出た………」
ロース 「そうね………」
ブリスケット 「今日はもう帰りやしょう……」
サーロイン 「そうだな……」
ランプ 「やれやれ………」






結局、例の扉の先には進めませんでした........

 


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「6.ガリアン海賊団」へ



名前 LV H.P. コメント
サーロイン 1 12 15 15 15 15 15 13 0 0 半人前の男A。
三洲次 1 12 15 15 15 15 15 15 0 0 半人前の男B。二人合わせてやっと一人前。
1 12 15 15 15 15 15 15 0 0 おまえ、いい加減にしろよっ!!
ロース 1 12 15 15 15 15 15 13 0 0 カティノ要員。まぁ、まだ仕方ないけど…
ランプ 1 12 14 15 15 15 15 15 0 0 なんでフレイルの不確定名が「ブキ」なんだ?
ブリスケット 1 12 15 15 15 15 15 12 0 0 早くカルフォを覚えてくれ~~!

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【更新履歴】
2024年 4月22日:リンクの設定漏れを修正。
2024年 4月20日:セリフを一部見直し。
2024年 2月10日:新規公開。
2024年 2月 3日:プレ公開。