23.砦と竜とヘッポコ君主

【登場人物】  
サーロイン ロイヤルレンジャーズのリーダー。サーは敬称。
三洲次 元盗賊だった日本男児の侍。発音は「みすじ」。
接近戦最強のくノ一。でも細かい事は大嫌い。
ロース こんな名前だが細身で美人なエルフの女魔法使い。
ランプ 財宝一筋なエルフの司教。パーティーの知恵袋。
ブリスケット 日本オタクのエルフの僧侶。あだ名は「ブリ助」。

読了時間 (目安):約15分(動画無)約23分(動画込)
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リルガミンの上にが登り、太陽の白い光が街を照らしだす。


リルガミンにいつもの朝がやって来た。



━━━━ ギルガメッシュの酒場
     早朝.....


サーロイン 「三洲次、前回の探索の成果を見せてくれ」
三洲次 「はい、こちらですね」


サーロイン 「海賊たちの訓練所は、マップが一通り埋まったようだな」
ブリスケット 「するてぇっと……」
ロース 「…いよいよ残すは……」
ランプ 「…右上の広大なエリアですね」
三洲次 「確か巨大な砦があって、入り口に警告の看板が立っていましたね」
サーロイン 「ここの砦は海賊たちの住処らしいからな」
ブリスケット 「ついに奴らの本拠地に乗り込むってぇ訳ですな」
三洲次 「もう関わりたくないんだけど、あいつらとは……」
ロース 「うざいだけなのよねぇ……」
サーロイン 「だが、他の階へ行く階段が見付かっていないから、
 ここを探索をしないことには、先へは進めないだろうな」
ランプ 「それに本拠地なら、きっと良いアイテムを仕舞い込んでいますよ」
ブリスケット 「そいつぁはどうっすかねぇ……」
サーロイン 「とりあえず様子見がてらに行ってみよう!!」
三洲次 「気軽に散歩へ行くみたいに言わないで下さいよ……」



今回は、いよいよ海賊の砦があるエリアを探索します。

レベル5もあれば、あのモンスターは苦労せずに倒せた記憶があるけど......。




【目次】

1.砦と竜

2.ヘッポコ君主




1.砦と竜


(※) 動画は1.~2.までノンストップです。


━━━━ 迷宮 入り口.....


お馴染みの常駐魔法を唱えて、いざ出発!


バラックに入り......


...途中で......、


...遭遇したアナコンダを倒しつつ......、


...バラックを通り過ぎて......、


...さっそく、以前見た看板のところまで来ました。





━━━━ 海賊の砦 周囲.....



目の前には壮大な砦が建っている
城壁の周りは堀で囲まれ
堀の横には警告が記されている

 ”堀に棲む竜に気を付けろ!”


三洲次 「堀に棲む竜って、どんなモンスターなんでしょうね?」
サーロイン 「ランプは何か知らないか?」
ランプ 「そう来ると思い昨晩、酒場で情報を仕入れてきました。
 冒険者たちはその竜を『モートモンスター』と呼んでいるそうです」
サーロイン 「『モートモンスター』…?
 どんなモンスターなんだ?」
ランプ 「昔読んだ本に解説がありました」
三洲次 「本……?!
 嫌な予感が………」



正式名称 :モートモンスター
不確定名称:きょだいなへび (巨大な蛇)

モートモンスターとは、堀に生息するサーペント(大蛇)の一種である。
全身を固い鱗で覆われ、細長い身体を持ち、鋭い牙を持っている。
大抵はいつも同じ場所に群れをなして潜み、侵入者が来ると集団で襲う性質をもっている。

その為、かつてはアジアの城塞都市がこの獰猛な蛇(へび)を城壁の門や戸の側の堀に住まわせて、
近づく外敵を撃退してきたのは有名な話しである。
そして、門や戸の近くの中州に棲む獰猛な蛇ということで、
この蛇たちはいつしか「猛戸門洲蛇 (もうともんすだ)」と呼ばれるようになった。

遠い西洋で、その姿形が竜やサーペントなのに「モートモンスター」という大雑把な名前で呼ばれているのは、
前記の「猛戸門洲蛇」が由来であることは、想像に難くないであろう。

─── ニューシティー文書館 刊行『防衛戦術大百科 - 世界の城塞都市編』より



三洲次 「想像に難ぇよ」
ランプ 「なんですって?!」
三洲次 「途中までは良い感じだったのに……、
 この手の話しって、アジアがどうとか言い出したらヤバイよな」
ランプ 「ヤバイってどういう意味ですか?!」
三洲次 「だいたいさぁ、どう考えても『モート(堀の)モンスター(怪物)』だろ?」
ランプ 「反証も無く、なんでそんなことが言えるんですか?!」
三洲次 「だって、おまえ、ワードナの迷宮の頃から、
 伝説の忍者『俳 升太(はい・ますた)』とか、テキトーな事言ってたじゃん」
ランプ 「それも間違いという反証は無かったですよね?!」
三洲次 「日本に住んでいた俺が『俳 升太』なんて変な名前の日本人は居ない、って言ってるんだよ!!」
ランプ 「日本人の名前を全部知っているとでも言うんですか?!」
サーロイン 「あの……そういうのは、酒場に帰ってからにしない?」
ブリスケット 「どっちにせよ、さっきの情報じゃぁ強さとか全然分からねぇっすよ……」
ロース 「とりあえず出発しましょう」
サーロイン 「その前に、まずは周囲のチェックだ。
 左右はどうなっている?」
ブリスケット 「左(南側)は……」


ブリスケット 「…警告にある『堀』が奥まで続いてやす」
「右(北側)は……」


「…1本道が西側へ続いているぜ」
サーロイン 「堀に魔物が棲んでいるなら、一本道の方が調べやすそうだな。
 よし、まずは北側へ進んでみよう」


と、言うことで、まずは左手に砦の城壁を臨みつつ、北側へと向かう。

サーロイン 「その曲がり道の先はどうだ?」
三洲次 「えぇと……」


三洲次 「こっちも奥に堀が見えますよ」
サーロイン 「こっち側にも堀があるのか」
ブリスケット 「どうやら看板にあった竜との戦いは、避けられそうにねぇっすね」
サーロイン 「仕方ない。
 こっち側に来たついでに、こっちの方から調べるか。
 前進だ」



1本道を進んだ先は、左側の砦の城壁に沿ってが続ていた。

その堀は迷宮の闇と同じ暗い色の水を湛(たた)え、洞窟の静寂さと同じ不気味な静けさを見せている。

ロース 「竜が棲んでいる割には、波一つ無いわね」
サーロイン 「息を潜めて獲物を待ち構えているだけかも知れない。
 慎重にゆっくりと、音を立てずに進もう」



パーティーは砦の城壁側にある堀の様子を見ながら、反対側の壁沿いに伸びる土手をゆっくりと前進していく。


閉じた空間にある堀のせいで、辺りの空気は絡みつくような湿気に満たされていた。
その不快な湿りっ気は、そこを通る人たちの不安感を増し、鼓動を早くするには充分であった。

ロイヤルレンジャーズの6人は出来る限り音を立てないよう、時間をかけて壁際に沿って静かに進軍する......。


サーロイン 「特に海賊も竜も居なさそうだな」
ブリスケット 「他のパーティーが根こそぎ倒しちまったんじゃねぇっすか?」
三洲次 「堀の中が他と繋がっていないなら、固体数も有限でしょうから、あり得ますね」
ブリスケット 「では、もう気にせずに進んで良いのでは?」
ロース 「海賊も見当たらないし、いいんじゃない?」
サーロイン 「そうだな。
 じゃ、もう普通に進もう!」
「竜ならそこに居るぜ」




ついに登場!!

1階の目玉モンスター、
モートモンスター!!!



が........、先制で遭遇しちゃった......。


ゲーム的には幸運だけど、物語的には盛り上がるに欠けるなぁ........まぁ、仕方ないけど。



(再掲)

三洲次 「相変わらず敵をあっさり見つけるな」
サーロイン 「あれがモートモンスターか……」
ランプ 「ただ、全然動きませんね……」
ブリスケット 「寝てんじゃねぇっすか?」
ロース 「じゃあ、もうこのまま横を通り抜けちゃわない?」
サーロイン 「油断して通った後に、背後から襲って来るタイプかも知れないから、
 今の内に片付けられるだけ片付けておこう」
「うーしっ!
 久々の新しいモンスターで、やる気が出てきたぜぇ!!」
ブリスケット 「桃っちがやる気満々ですぜ」
ロース 「本当に戦うのが好きね……」



サーロイン 「いくぞっ!!」


水面に見える敵の胴体めがけ、前衛達が一気に攻撃を仕掛ける!!!

とおっ!!


モンスターA フギャワアアアァァァッ!!!
モンスター達 「「ギィ…?!」」
   
三洲次 とりゃあああぁぁっ!!


モンスターB ギィシャアアアァァァッ!!!
   
三洲次 「よし!」
サーロイン 「うむ、どうやら楽勝そうだなっ!!
 てやあああぁぁぁっ!!


サーロイン (; ゚_゚) …………………………
   
ロース 「はああぁぁ……(怒!)
ブリスケット 「ロイン殿、マジで昔から変わってねぇっすな……」
ランプ 「この前衛としてのセンスの無さは、もう個性ですね……」



─── 通常ターン.....


モートモンスター達は水中から次々と姿を現し、
冒険者たちの背丈の倍以上の高さにまで上体を持ち上げると、
暗闇を切り裂く様な咆哮で闖入者たちを威嚇した!!!

モンスターC シャアアアァァァッッ!!
モンスターD キィアアアァァアッッ!!
   
三洲次 「で、でけぇ……」
ブリスケット 「これまでの敵と違って、迫力がありやすな……」
サーロイン 「とりあえず戦おう。
 奴らが気付いたこのターンからが、本番だっ!!
 いくぞ、三洲次っ!!」
三洲次 「はいっ!」


三洲次 「くそっ…!
 気付かれると動くし、でかいしで、当てるのが難しいっ!!」
サーロイン 「こいつは強敵だな……」
「おーしっ!
 そうこなくっちゃなっ!!」
三洲次 「え?」
久しぶりにやる気が出てきたぜぇっ!!!
サーロイン 「へ?」


モンスターC グヒィヤアアァァァッッ!!!
   
三洲次 (; ゚゚) :∴!!! ブッ
サーロイン (; ゚゚) :∴!!! ブッ
   
なんでぇっ!!
 楽勝じゃねぇかっ!!!
   
三洲次 (; ゚゚) ……………………
サーロイン (; ゚゚) ……………………
   
ランプ 「久々のクリティカルヒットですね」
ロース 「桃が本気を出すと、どんな敵も一撃よね」
   
モンスターD 「グィシィィ……
 フシャアアアァァァッッ!!!
   
ブリスケット 「桃っちが驚異と知って、殺しにきやしたぜっ!!」


「よっと!(さっ!)
モンスターD グッ?!
「へっ!
 ま、この程度だな!」
   
三洲次 「さすがですね」
サーロイン 「やる気が出ると、やっぱり桃はスゴイな……」


残りはロースのカティノでおネンネして、このターンは終了。



─── 通常2ターン目.....


三洲次 「残りは3匹!」
サーロイン 「よし!
 1人1匹ずつ狙って、このターンで片付けよう!!」
   
ブリスケット 「こいつぁ……」
ロース 「1匹残るわね……」


モンスターD ヒィギャワアアアァァッ!!
三洲次 「よしっ!!」


モンスターE ギィワアアアァァッッ!!!
「ザコだなっ!!」


モンスターF フギュアアアァァァッ!!!
サーロイン 「勝負あり、だっ!!」
ロース 「えーーーっ!?」
ブリスケット 「倒したんすかっ?!」
サーロイン 倒しちゃいけないのかぁあっ?!!


モートモンスター戦、
初戦闘は見事にノーダメージで勝利!!

今のレベルなら、問題無く倒せそうだな。



ザパァッ...!

「よいしょっと!
 なぁ、堀の底に金貨が沈んでいたぜ」
ランプ 「おぉ!
 桃、グッジョブです!!」
サーロイン 「見込み通り、倒された冒険者たちの持ち物が水の中に落ちていたな」
ロース 「桃って、泳ぎも得意だったのね」
「小っちゃい頃から素潜りや遠泳をして過ごしていたからな」
ブリスケット 「さすがっす」
ランプ 「ともかく、このお金は私たちが有効活用しましょう!」
ロース 「でも、1人頭たった6ゴールドなのね」
「底がぬかるんでるから、見付けるだけでも大変だったぜ。
 探せばまだあるかも知れねぇけど、もう1度潜るか?」
ブリスケット 「ま、一旦これで良いんじゃねぇっすか」
三洲次 「では、先に進みましょう」


モートモンスター達を倒したパーティーは...、


...再び堀の横を静かに進み始めた。


ドドドドドド......


ドドドドドド......


ドドドドドド......

ロース 「ねぇ?」
ブリスケット 「えぇ、なんか音が聞こえやすな……」
ランプ 「何の音でしょう?」


ドドドドドド......


ドドドドドドドド...


ドドドドドドドドッ!!


スラグA ガブウウウゥゥッ!!!
三洲次 ぐぅわあああぁぁっ!!
()


「ほっと!(ひょい!)
スラグB 「………??
   
スラグA ガウッ!ガブッ!ガブゥッ!!
三洲次 いだだだだだだっ!!!
   
ブリスケット 「三洲次っちが喰われてやすぜ……」
ランプ 「こいつらって、いつも三洲次に喰いつきますね……」
ロース 「やっぱり三洲次が美味しそうに見えるんじゃないかしら……」
サーロイン 「そして、桃はさすがだな……」
「~~♪」


三洲次 「ぜぇっ…ぜぇっ……、
 な……なんだよ、こいつら……?」
「ジャイアントスラグだろ」
三洲次 「いや、それは見れば分かるけど、なぜこんな所で……?」
ランプ 「神出鬼没ですから」
三洲次 「いや、そうかも知れないけど、ちょっと唐突過ぎない……?」
ロース 「あれだけ大きな音に、むしろなんで気付かないのよ?」
三洲次 「いや、そう言われても……」
サーロイン 「なに、返り討ちにすればイイだけさ!
 さっそく倒すぞ!!


スラグA グワギャアアアァァッ!!!
三洲次 人間様に手を出すとどうなるか、思い知ったかっ!!!


「ほいよっ!」
スラグB ギィヒャアアアァァッ!!!


三洲次 「やれやれ……」
ブリスケット 「海賊どもって、こんな危険な場所をどうやって通ってるんすかね?」
ロース 「ワードナの迷宮みたいに、どこかに抜け道があったりするんじゃない?」
ランプ 「あるいは飼い慣らしているのかも知れません」
サーロイン 「とりあえず、先に進もう」


サーロイン 「お?」


サーロイン 「堀の端っこが見えて来たぞ」


三洲次 「土手側の道は続いていますから、このまま進みましょう」



ブリスケット 「道が左へ曲がってますぜ」
ランプ 「つまり、砦の北西の端まで来たのですね」
サーロイン 「で、そこを左側へ曲がると……」


サーロイン 「さらに先があるのか……」


ロース 「あら……」


ロース 「こっちにも堀があるわ」


サーロイン 「砦の壁際にも、人が通れる幅の土手があるな。
 あっちに飛び移ってみよう」
三洲次 「よっと………、あれ?」


三洲次 「なんか前方に扉が見えますよ?」
ブリスケット 「この砦の入り口じゃねぇっすか?」
ランプ 「そのようですね」
サーロイン 「よし、扉の前まで行ってみよう」


パシャッ…… パシャッ……

サーロイン 「ん?」


バシャッ…! バシャッ…! バシャッ!!

??? 「「ギシュワアアアァァァッ!!」」
   
サーロイン 「な、なんだっ…?!」


モンスターA シャアアアァァッ……!!
モンスターB シュウアウゥゥッ……!!
   
サーロイン 「こっちにも居るのかっ?!」
ロース 「扉の前に居るって、まさに門番ね」


さて、1グループ多数出現ということは......、


...マハリトの出番だな!!


では、戦闘開始です!!

三洲次 先手必勝っ!!


モンスターA 「グィギィイ……ッ!!」
   
三洲次 「くそっ!
 やっぱり動きまくられると、当てにくい!!」
おら!おら!おら!おら!おらあぁっっ!!!


モンスターB フォガアアアァァァッ!!
   
「やっぱ楽勝だぜっ!!」
ロース 「楽勝だって」
三洲次 「あいつは例外なんだよ……」
サーロイン 「いいから、早くマハリトで倒してくれ」


モンスター達 「「グギィヤアアアァァッ!!!」」


モンスターC グッィッ
   
ロース 「あら、1匹耐えたわ」
サーロイン 「なに?!」
   
モンスターC 「ギギギッ……キシュアアアァァッ!!
   
サーロイン 「ランプッ!!」
ランプ 「任せて下さい!!」


サーロイン 「よし!
 これで勝負があったなっ!!」


お見事っ!!


モートモンスター相手にノーダメージ2連勝!!

三洲次 「看板にあった竜は、どうやら問題無く倒せそうですね」
サーロイン 「うむ」


目論み通り、今のレベルなら余裕で勝てるな。
レベルを上げてから来て、正解だった。



バシャァッ...

「よっと!
 ここの底にも金貨が落ちてたぜ」
ランプ 「さすが桃です!!
 素晴らしい!!」
ロース 「でも、やっぱり1人頭1桁ね」
「底がドロドロだから探し難ぃんだよ」
ブリスケット 「ま、ちぃとでも手に入りゃぁ良いんじゃねぇっすか」
サーロイン 「そうだな。
 じゃ、門番も片付けたところで……」


サーロイン 「…入り口のところまで行ってみよう」








2.ヘッポコ君主




砦の扉は木製で出来ており、測らなくても厚めであることが想像できる重厚さを見せている。
取っ手や蝶番部分は銅で出来ており、湿気のせいでいずれの表面にも青緑色の錆びが付いていたが、
その錆びが逆に防腐の役割を果たし、むしろ扉の堅牢さを長年保っているのが見て取れた。

三洲次 「これが海賊どもの砦の入り口ですね」
ランプ 「なんで扉が2つもあるんでしょう?」
ロース 「どう違うのかしら?」
ブリスケット 「こっちからじゃぁ、さっぱりですな。
 ところでロイン殿、いよいよ討ち入りやすか?」
サーロイン 「いや、中に入るのは外周を一通りチェックしてからにしよう」
三洲次 「じゃ、もうちょっと回ってみますか」


6人は2つ並んだ扉を横目に、堀に沿って再び前進を始めた。


ランプ 「ここで、また堀が終わってますね」
サーロイン 「じゃ、元の道に飛び移って、先に進もう」



ロース 「また道が左に曲がってるわ」
ブリスケット 「ちょうど左右対称になってやすな。
 今までとは違って、砦らしく規則的な構造っすね」
サーロイン 「曲がった先はまた堀かな?
 三洲次、確認して来てくれるか?」
三洲次 「はい、では……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 


 

 

三洲次 ダダダダダ、ダスターがあぁぁっ!!
サーロイン 「落ち着けって……(汗)
   
ダスターA ニニニニニ、ニンゲンガアァァッ!!
ダスターB 「オヂヅゲッテ……(汗)
   
ランプ 「なんと!?
 ダスターも驚くんですねっ!!」
ブリスケット 「今月のどうでもいい知識 第1位っす、それ」
ランプ 「しかも喋るんですね!!」
ブリスケット 「第2位」

 


ダスター達 「「ゥシャアアアァァァッ!!」」
   
ロース 「落ち着きを取り戻して、威嚇してきたわ」
ブリスケット 「威嚇の仕方はいつも通りなんすね……」
サーロイン 「ま、敵対的な態度を取るなら仕方ない」



サーロイン 「申し訳ないが、消えてもらおう」


三洲次 「あ~~、ビックリしたぁ……」
サーロイン 「じゃ、先に進もう」



ランプ 「こちら側も砦に沿って堀がありますね」
サーロイン 「と言うことは……」




サーロイン 「やはり……」


モンスター達 「「キシャアアアァァ…!!!」」
   
サーロイン 「…こいつらが居るんだな」
ブリスケット 「なんとなくこのエリアの構造が分かってきやしたぜ」
ロース 「それぞれの堀に竜が住んでいるのね」


サーロイン 「ま、こいつらの特徴と強さはもう分かった!!
 あっさりと倒してやろうじゃないか!!
   
ランプ 「あ~~、これは……」
ブリスケット 「…倒せねぇ……」
ロース 「…パターンね………」


サーロイン おまえら本当に仲間かっ!?
三洲次 「しょうがない。
 桃、俺たちがいくぞっ!!
任せなっ!!



三洲次 「おっしゃー!!」 ← ハイタッチ
「うーしっ!!」  ← ハイタッチ
   
ロース 「どう思う?」
ブリスケット 「桃っちはともかく……」
ランプ 「…三洲次がカッコよく終わると思えませんね」
三洲次 なんだ、そりゃああぁっ?!
サーロイン 無駄話ししてないで、さっさとカティノをかけろっっ!!
ロース 「いいけど、何匹かは寝ないと思うわよ」
サーロイン 「…………なんで?」



ロース 「ほら」
サーロイン 「…………どうして分かった?」
ロース 「だって、三洲次が……」
ブリスケット 「まだ鈍くせぇ姿を晒してねぇんで……」
ランプ 「敵の攻撃を受ける運命にあるでしょ?」
三洲次 そりゃどういう意味だああぁっ!!?



三洲次 ぐほおおぉぉっ!!
サーロイン ぐわああぁぁっ!!
サーロイン
& 三洲次
「「おまえら、本当に仲間かああぁっ!??」」



─── 2ターン目


サーロイン おのれ!!
 このままでは終わらないぞっ!!
三洲次 キッチリやり返してやる!!



サーロイン どうだっ?!
三洲次 見たかっ!?
ロース 「どう思う?」
ブリスケット 「このお2人がカッコいい姿で終わるとは思えねぇんで……」
ランプ 「…帰るまでに、絶対に鈍くさい姿を晒しますね」
サーロイン
& 三洲次
「「おまえら、マジで仲間かああぁっ!!??」」



バシャッ!

「今回はけっこう多めに見つけたぜ」
ランプ 「素晴らしいです!!
 さすが桃!!」
サーロイン 「じゃ、探索を続けよう」




サーロイン 「こっちの堀はここまでだな」
三洲次 「そして、また細い道……」
ブリスケット 「4隅の構造は同じぽいっすね」




サーロイン 「また開けた場所に出たぞ」
ランプ 「砦の周りをグルッと回って来たので、ここは警告文の所から見えた堀ですね」



サーロイン 「ここの堀にはモートモンスターは居ないのかな?」
ブリスケット 「桃っち、分かりやすか?」
「ん~~………水が全然汚れてねぇし、居ないんじゃねぇのか」
サーロイン 「そうか。
 じゃ、もうこのまま直進してしまおう」




サーロイン 「最初の看板の所に戻って来たな」


サーロイン 「これで砦の外周は一通りチェックできた訳か」
三洲次 「入り口は反対側にあった2個の扉だけですね」
ランプ 「まだ戦力には余裕がありますけど、どうしますか?」
サーロイン 「敵の本拠地には、さすがに可能な限り万全な状態で行きたいから、
 今日はここまでにしよう」
ロース 「じゃ、戻りましょ」




サーロイン うわあぁ?!!
三洲次 ビビらせるなぁ!!
ブリスケット 「敵が出てきやしたぜ」
ランプ 「これはアレですね…」
ロース 「ここにツケが回って来たのね」
サーロイン
& 三洲次
「「そんなに鈍くさい姿が見たいかあぁっ??!!」」





サーロイン
& 三洲次
「「敵をあっさり倒して何か文句があるのかああぁぁっ!!?」」
ロース 「絶対にツケが回って来たと思ったのにぃ……」
ブリスケット 「面白くねぇっす……」
ランプ 「ですよねぇ……」
サーロイン
& 三洲次
「「おまえら、ぶん殴るぞっっ!!!」」




ま、本日はここまで!


お城に帰りましょう。




ガチャッ...!

 



サーロイン ぎゃあああああぁぁぁぁぁっ!!!







 

ブリスケット 「やっぱ鈍くさい姿を……」
ランプ 「晒しましたね……」
ロース 「避けられない運命なのねぇ」

 



 



 

ブリスケット 「桃っちはさすがとして……」
ランプ 「三洲次は粘りますね……」
ロース 「運命に逆らうわね……」
ブリスケット 「まぁ……」
ランプ 「それはそれで良いとして……」
ロース 「あの人だけは……」



 


─── 通常ターン.....


サーロインだけダメージを喰らいやがった。

まぁ、この数の奇襲なら、むしろ三洲次ノーダメージだった方がスゴイのかも知れないけど。

サーロイン 「ぜぇっ…ぜぇっ……、
 な……なんだ、こいつら……?」
「ダスターだろ」
サーロイン 「いや、それは見れば分かるけど、なぜこんな所に……?」
ランプ 「神出鬼没ですから」
サーロイン 「いや、そうかも知れないが、ちょっと唐突過ぎないか……?」
ロース 「唐突だったとしても、あなただけよ、ダメージ喰らってるの」
サーロイン 「いやいやいや!
 我々をあっさりと襲撃してくるとは、こいつらはきっとダスターの中でもエリートに違いない!!
 厳しい戦いになるかも知れんぞ!!」



ランプ 「前列は寝かせました!!」
ロース 「後列なんて全部倒したわよ!!」
サーロイン (;T_T) …………………………
   
ブリスケット 「ロイン殿、もういいっすから。
 治療するんでこっちに来てくだせぇ」
サーロイン 「あぁ……。
 ところで、1だけは止めてくれよ」
ブリスケット 「分かってやすって」


サーロイン だと思ったわああぁぁっ!!!
ブリスケット 「いやぁ~~……」
サーロイン 『分かってやす』って、もしかしてネタって意味だったかああぁぁっ??!
ブリスケット いやいやいや、それは誤解っす!!!




サーロイン 「絶対に鈍くさいままで終わらないぞっ!!」
三洲次 「前衛だってみんなが活躍できるんだっ!!」
「~~♪」

─── 2ターン目.....


サーロイン よぉーしっ!!
サーロイン どうだ?!
 これで満足だろ!?
ロース 「えぇ……」
ランプ 「まぁ……」
サーロイン なんだ、その納得しかねる返事はああぁぁっ?!!
ブリスケット 「まぁまぁ、ロイン殿、残りを治療しやすから」


サーロイン おまえ、絶対わざとやっているだろっ!!!
ブリスケット いやいやいや、誤解っすっ!!!




サーロインの苦心は絶えないな......。

 


 


今度こそ、本日はここまで!

 

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名前 LV H.P. コメント
サーロイン 5 37 18 17 18 16 18 15 0 1 やっぱり攻撃がヘボい方がロインらしいよな…。
三洲次 5 49 18 18 18 18 18 15 0 1 攻撃は当たる方だが、奇襲には弱い。あ、全員そうか。
5 33 18 16 18 18 16 18 0 0 新しい敵でやる気が出たのか久々のクリティカルヒット。
ロース 6 33 17 18 18 18 18 12 0 0 モートモンスターはマハリトだと若干確実性に欠けるな。
ランプ 5 20 12 18 18 13 18 16 0 0 アイテムが出ないと、目立った活躍の場がほぼ無いな。
ブリスケット 6 51 18 18 16 18 18 15 0 0 ディアルマ、ラツモフィス、ディアルコ…早く覚えてくれ!

アイテム入手: 9/109


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2024年10月19日:本公開。